録画中継

平成30年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月1日(木) 個人質問
重田 剛 議員
(1)ゴミ処理の状況について
(2)ゴミ分別アプリについて
(3)コミュニティスクールについて
(4)道徳教育について
(5)教育長の現任期における総括について
◆2番(重田剛 君) 皆さんこんにちは。
 大分お疲れのところで、今市長も入ってこられるときに、頑張ろうって言うて気合いを入れてくださいましたんで、お疲れやと思いますけど、おつき合いのほどよろしくお願いしたいと思います。
 子どもたちの未来へつなぐ政翔会の重田剛でございます。
 日増しに暖かくなり、早春の息吹が感じられるきょうこのごろでございます。本日3月1日は、県立高校の卒業式でございます。めでたく卒業された皆さん、おめでとうございます。大きな希望を持って、それぞれが選択された次の舞台で活躍してくださることを大いに期待いたします。
 また、市内の中学3年生は、今月7日の入試に向けて一生懸命に頑張っておられると思いますが、どうか体調管理に気をつけられ、万全の態勢で臨んでいただいて、めでたき春をつかみ取ってほしいと思います。
 このたび私は、ごみ処理の状況について、ごみ分別アプリについて、コミュニティ・スクールについて、道徳教育について、教育長の現任期における総括について、以上5点について分割方式で質問させていただきます。
 まず初めに、ごみ処理の状況についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは2点ございます。ごみの回収量と、住民の意識の変化についてであります。
 皆さんもご承知のとおり、地元竹町や近隣の皆さんのご理解、ご協力をいただき、平成28年8月に新ごみ処理施設環境エネルギーセンターが稼働いたしました。稼働当初は、旧近江八幡市エリアの処理からスタートし、昨年4月からは旧安土町エリアについても環境エネルギーセンターでの処理が始まり、市域一元処理となって間もなく1年を迎えようとしています。
 この施設での処理の開始を機に、ごみの分別ルールや収集日が整理され、市民の皆さんの生活にもようやく溶け込んできたのではないでしょうか。また、収集業務を受託されている事業者の皆さんも、搬入先が変わったことによって収集ルートや収集時間帯が変更になるなど、ご苦労も多かったことと思います。市民や事業者の皆さんのご理解やご努力により、順調なスタートが切れたのではないかと、一議員として感謝申し上げる次第でございます。
 新施設は、県下初となるDBO方式、公設民営で整備運営されていることや、比較的小規模な焼却能力でありながら、ごみの焼却熱を有効利用し発電を行うほか、隣接する健康ふれあい公園のプールに熱供給していることから、さまざまな方面から視察にお越しいただいていると聞き及んでおります。私の友人も、遠く青森県三沢市から昨年10月に来られました。リサイクルについてもしっかりと取り組むことができる設備やヤードが整備されており、我々市民にとって誇れる施設であると考えます。
 そこで、質問です。
 新しいごみ処理施設において、市域全域のごみ処理が一元化されたことで、市民の皆さんのさらなるごみの減量、リサイクルに対する意識が高まったのではないかと思いますが、家庭から出されるごみの量に変化は見られますか。
 また、例えばごみ出しのマナーが向上したなど、住民の意識で変化があらわれている点があればお聞かせください。
 また、行政による資源ごみの回収量と子ども会や自治会による資源ごみの回収量についてはどのような状況ですか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市民部田村部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 重田議員の、ごみ処理状況についてのご質問にお答えいたします。
 まず、家庭ごみの排出量の変化についてでございますが、年間集計がまとまっております平成28年度までのデータとなりますが、平成26年度は2万94トン、平成27年度は2万26トン、環境エネルギーセンターが8月から稼働いたしました平成28年度は1万9,739トンとなっており、市民1人1日当たりに換算いたしますと、平成26年度は669グラム、平成27年度は668グラム、平成28年度は659グラムとなり、わずかではございますが年々減少傾向にあります。
 次に、住民意識の変化についてでございますが、自治会からご要請をいただき、ごみの分別と出し方に関する出前講座を今年度これまで計6回開催させていただいており、こうしたご要請をいただく機会が一気にふえました。このことは、市民の方々のごみ出しルールの徹底やごみ減量、リサイクルへの関心の高まりのあらわれではないかと考えているところでございます。
 また、環境学習や研修の場として活用できる機能を持たせた環境エネルギーセンターへの視察、見学をされる団体は、県内外の行政機関だけではなく、市内の自治会や市民団体等からも多くのお申し込みをいただいております。今年度は、既に19団体412人の方々にご利用いただいておりまして、市民の皆さんの関心の高まりを感じております。さまざまなごみの処理過程を目の当たりにしていただくことで、ごみの減量化や再資源化について考えていただく機会にもなっているものと考えております。
 次に、資源ごみの行政回収量と集団回収量についてお答えいたします。
 まず、行政回収量でございますが、平成26年度は1,711トン、平成27年度は1,599トンで、前年度比の約6.5%の減少となっております。平成28年度は1,574トンと、ほぼ横ばいとなっております。
 また、子ども会等による集団回収でございますが、お取り組みいただく団体数が毎年約120団体であり、取り組み延べ回数は540回前後でほぼ横ばい傾向にあるものの、回収量は、平成26年度が1,596トン、平成27年度が1,560トン、平成28年度が1,443トンと、微減傾向となっております。しかしながら、集団回収による資源ごみの回収量は、市全域の回収量の約5割を毎年度占めていることから、地域でお取り組みいただいております資源ごみ集団回収が本市の資源化の推進にとって大きな役割を果たしているものと考えております。
 今後も、より多くの団体にお取り組みいただき、資源化につなげていけるよう、奨励金の制度の周知も含め、参画を呼びかけてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 それでは、新施設の稼働に合わせて、水銀を含む蛍光管や体温計などの回収を全市的に取り組まれておられますが、年間どれだけの回収実績になっておられますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 重田議員の再問にお答えをいたします。
 蛍光管等の回収につきましては、各コミュニティセンターや市内の電気販売店様にもご協力をいただきまして、市役所等を含めまして26カ所に回収ボックスを設置させていただいておりまして、拠点回収をさせていただいているところでございます。
 回収実績といたしましては、平成28年度は、実質的な実施となりましたのが8月から翌3月までの間になりますけども、2.99トン、今年度でございますが、4月から1月までの実績でございます。こちらが9.37トンという形で回収をさせていただいてるところでございます。
 今後とも拠点回収にご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 8カ月と10カ月という2カ月は違うんですけど、約3倍になってるということで、すごいことですよね、これは。水銀の処理がしっかりなされていることは、市民の皆さんにとっても大きな安心材料であると思います。
 ごみステーションでの資源回収以外でも、レアメタルなどのリサイクルの取り組みとして、小型家電の回収ボックスの設置や、特定の日を設けて市役所前駐車場でパソコンなどの回収も取り組まれておられますが、これらの回収実績としてはいかがですか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 重田議員の再問にお答えをいたします。
 平成28年度の小型家電の回収量につきましては、市役所あるいはコミュニティセンター等、市内15カ所に設置しております専用ボックスによるもの、こちらでの回収が2トンでございます。環境エネルギーセンター内でも、不燃ごみ等から手選別によりまして回収等も行っております。こちらが52.18トン、合わせまして54.18トンでございました。29年度でございますが、4月から1月までの回収量となりますが、専用ボックスによるものが1.72トン、それから処理施設内での手選別によるものが60.44トン、合計62.16トンとなっております。
 一方、市役所駐車場等におきまして日を特定して実施をしておりますパソコン等の回収につきましては、平成28年度は10月に1回実施をさせていただいておりまして、5.87トンを回収させていただいております。今年度は、8月19日に実施をいたしました際に4.93トンを回収をさせていただいております。
 なお、明後日3月3日土曜日にも、パソコンと古着の回収を予定しているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 市内のスーパーなどでも、昨今、食品トレーやペットボトル、それから缶類、紙類の回収ボックスが設置され、リサイクルの取り組みが進んでいると感じております。私も、多くの市民の皆さんがこうした取り組みに協力されている姿を見かけ、とてもよい取り組みだと思うのですが、ここで回収された資源ごみは市のリサイクルの実績としてカウントされているのでしょうか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 重田議員の再問にお答えをいたします。
 市の内外問わず、スーパー等で食品トレーあるいはペットボトル等の回収ボックスを見かけないところがないぐらいに、リサイクルの取り組みが浸透しているということを感じております。
 ただ、こういった店舗は不特定多数の方がご利用されてるということで、市外の利用者の方が投入された資源ごみも含まれてる可能性も多々あるわけでございます。また、各事業所で独自に取り組んでいただいてますいわゆる企業の社会的責任、CSR活動の一環としてされているということからも、市の回収実績量としては算入をしておりません。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 残念ながら市のリサイクルの実績にはならないということなんですけど、私ちょっと各市町の県内のリサイクル率を調べてみたんです。そしたら、2013年は、甲良町、秦荘、多賀町、豊郷町に関しては90%近いリサイクル率で、ちょっとこれも異常な数字やなと思ってるんですけど、それ以外の市町を見てみますと、近江八幡市は、2013年ですけど、彦根市さんに次いで下から2番目ということで、13.7%ぐらいだったんですね。
 ちょっとショックやなあと思って、ことしを調べてみますと、ことしは県の平均が約20%ぐらい、そんな中で、先ほど言いました町は別として、市町の中では近江八幡市は32.2%と、他市を群を抜いて非常によくなっているので、これはすばらしい傾向やなあと思って、皆さんのご努力が実ってるんやなと感じております。
 今言いましたように、市のリサイクルの実績にはカウントされないということですけど、社会全体としてのリサイクルの推進という視点で見れば、行政、企業、市民がそれぞれの役割をきっちりと果たす方向に向いていると思いますので、今後もさらなる資源化が進みますよう、それぞれの立場でのご努力をお願いいたします。
 それでは、関連して2つ目の、ごみ分別アプリについてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは2点ございます。アプリの機能と、周知方法であります。
 市では、ごみカレンダーやごみの分別と出し方の冊子を作成し配布されているほか、市の広報紙でもコーナーを設けて周知啓発を図っておられますが、このほかに、昨年7月にスマートフォン向けにごみ分別アプリの配信を開始されました。私も利用させていただいておりますが、先ほど聞くと、隣の井上議員もきちっと入ってました。
 できるだけ多くの市民の皆さんにご利用いただきたいと思うのですが、皆さんに改めてこのアプリの機能について知っていただく意味で、アプリに搭載されている機能について教えていただきたいと思います。
 また、これまで市民の皆さんに周知するためにどのような取り組みをされてこられたのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、重田議員の、ごみ分別アプリについてのご質問にお答えをいたします。
 アプリの機能につきましては、お住まいの地区を設定していただくことで、必要とするご自身の地域のごみ収集日を週ごとまたは月ごとに手元のスマートフォンやタブレット端末で確認していただくことができるとともに、あらかじめ指定した時間を設定しておくことで、ごみ収集日の前日や当日にごみ出しの日を通知してくれる機能がございます。また、品目名からの分別の仕方の検索機能もあるほか、ごみの出し方の解説、あるいは消火器や二輪車、家電製品等のリサイクル品目の処分に関する問い合わせ先や、よくある質問と回答内容も、メニュー一覧から容易に確認していただけます。さらに、さまざまな情報提供が可能で、例えば明後日3月3日土曜日に実施いたしますパソコン、古着の回収のお知らせも現在掲載しているところでございます。
 市民の皆さんへのごみ分別アプリの周知方法といたしましては、すぐにダウンロードしていただけるようQRコードを掲載した周知チラシを全自治会に回覧させていただいたほか、市ホームページや広報紙への掲載、指定ごみ袋の販売登録店の一部店舗でのごみ分別アプリの機能を解説したパネルの掲示、さらにミニチラシを封入したポケットティッシュの窓口配布を実施しております。
 今後も引き続き、より多くの市民の方に利用していただけるよう、普及啓発に努めてまいりたいと考えております。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 導入されてまだ8カ月ではありますが、現在の利用者数はどのようになっていますか。また、他の市町と比較していかがですか。再度お聞きしたいと思います。
 今、市長の答弁にありましたように、このごみ分別アプリという、ちょっとカラー版で多分あると思うんですけど、ここにQRコードがついてるので、これで簡単にダウンロードできるということやと思うんですね。私が先ほど言いましたこのごみの分別と出し方という、こんな分厚いやつがざあっとあるんですけど、こういうのを読まなくてもアプリでいけるということなんで、今ちょっと聞いた分、回答をお願いいたします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 重田議員の再問にお答えをいたします。
 議員からのご紹介にもありましたように、非常に便利な機能を備えてるアプリでございますが、この配信をいたしましたのが昨年7月ということで、集計ができてますのが1月末までの7カ月間のダウンロード数ということになります。その総数は2,634件でございます。
 また、県下の自治体で同様のアプリを配信されています大津市さんが30カ月で1万5,712件、それから草津市さんが16カ月間で5,277件のダウンロード数だと伺っております。あくまでも比較のための目安となりますが、1世帯に1台のスマートフォンまたはタブレット端末が所有されていると仮定した場合、大津市の場合は約10.7%、それから草津市は約9.2%、そして本市が約7.9%という率となってまいります。配信後の経過日数等を考慮いたしますと、本市の場合はこれら他市と比べますとやや速いペースで普及できてるのかなあというふうに考えているところでございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 先ほどの市長のご答弁にもありましたように、明後日3月3日、ひな祭りの日ですけど、土曜日にパソコン、古着の回収を行われるようですが、時間帯と場所について、2日後でございますので、再度確認をさせてください。お願いします。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 市民部田村部長。
◎市民部長(田村裕一 君) ありがとうございます。
 3月3日土曜日に実施いたしますパソコン、古着の回収につきましては、午前9時から午後3時まで、旧警察署の跡地でございます。文化会館の東隣でございますが、こちらの駐車場にて実施をさせていただきます。雨天でも実施をさせていただく予定でございます。
 なお、本市は、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトに参加をしておりまして、これはパソコン等から抽出されますリサイクル金属を原材料に、東京オリンピック・パラリンピックのメダルをつくろうというものでございます。こういった点からも、多くの皆さんのご利用、ご協力をよろしくお願いを申し上げます。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 9時から午後3時までということで、お天気になってたくさん回収できることを期待したいと思います。平昌オリンピックも感動のうちに先日幕を閉じたわけですが、この一生懸命やってる資源回収がオリンピックのメダルというか、オリンピックにつながっていくというのは、非常に夢が広がっていくなと思いますんで、ちょっと驚きました。
 この分別アプリについては、非常に便利なアプリだと思いますので、今後も市民の皆さんに広く知っていただき、また若い方は非常に利用しやすいと思いますので、そこで利用していただけるよう、さらなるご努力をお願いいたします。日々の生活のごみを通して環境問題の意識の改革、高まりにつながり、環境に優しい近江八幡市をともに築いていきましょう。
 それでは、次の質問に移ります。次に、コミュニティ・スクールについてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは2点ございます。コミュニティ・スクール老蘇小学校についてと、今後の導入計画についてであります。
 コミュニティ・スクール、学校運営協議会制度は、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見をさせることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進める法律、地方教育行政法第47条の6に基づいた仕組みであります。それゆえに、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことができます。
 学校運営協議会の主な役割として、1つ、校長が作成する学校運営の基本方針を承認する、2つ、学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができる、3つ、教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について教育委員会に意見を述べることができるの3つがあります。
 昨年の第193回国会において、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正され、全ての公立学校がコミュニティ・スクールになることを目指し、学校運営協議会の設置が努力義務化されました。コミュニティ・スクールの導入状況は、平成17年ぐらいから始まってると思うんですけど、平成17年4月には全国でわずか17校、19年に197校、24年には1,183校、そして28年に2,806校、昨年29年度は3,600校と、急激に増加しております。
 導入校の割合でいうと、100%の山口県や44.8%のお隣京都府が特別に高くなっております。滋賀県においては、小学校約200校、中学校100校ぐらいですかね、日岡先生。300校ほどある中で56校と、17.0%と、全国で12番目に高い数字になっております。
 この日本教育新聞にも、これ去年のやつですけど、コミュニティ・スクールのことが第1面に大きく取り上げられております。細かい各市町の教育長さんにアンケートした結果が、この4面、5面にばっと載っております。
 そこで、質問です。
 本市においても、老蘇小学校で、午前中の井上議員の質問にもあったんですけど、コミュニティ・スクールへ移行しますということで、こんなチラシが今年度から導入されておられますが、導入された経緯を教えてください。
 また、市の教育委員会として、来年度以降、本市でのコミュニティ・スクールの導入を計画されておられるのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。
 朝一番の井上芳夫議員の質問の回答と重複するものは、割愛してくださっても結構でございます。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 重田議員の、コミュニティ・スクールについてのご質問にお答えします。
 さきの井上芳夫議員の質問にもお答えいたしましたように、老蘇学区はコミュニティエリア一体化整備により、学校と地域の結びつきが強くなりました。また、ビオトープコンサートなど、学校を中心として地域に住む皆様が集う取り組みを先進的に実施されています。これらのことから、コミュニティ・スクールのモデル校として適していると判断し、平成29年4月、設置推進のため、老蘇小学校を指定させていただきました。
 本年度は、老蘇小学校で取り組まれた実践や成果を市内の公立小学校、中学校、幼稚園で共有するため、各校園対象に順次、コミュニティ・スクール推進説明会を開いております。来年度は、法改正による努力義務化を受けて作成した近江八幡市コミュニティ・スクール推進計画に従い、各校園で老蘇小学校の実践を参考に、設置に向けて検討していただき、再来年度2019年度には、各中学校区の小学校1校程度、合計4校の設置を目指しております。
 現在、本市の公立校園所、全ての校園所で実施しております地域の力を学校の支援につなぐ学校支援地域本部事業とコミュニティ・スクールの両輪で、ふるさとに愛着と誇りを持つ子どもたちを育むよりよい教育環境をつくるため、計画的な設置を目指しております。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 まずは中学校区で1校ずつぐらい設置していきたいということですけど、その計画に沿ってコミュニティ・スクールを進めていくことによって、今後どのような効果を期待されておられるのか、お聞かせください。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 再問にお答えいたします。
 先ほど議員の質問の中にもありましたように、校長の学校運営方針あるいは教育目標を学校運営協議会で共有することで、保護者の皆さんや地域の方々の理解と協力を得た学校運営が実現できると思います。それにより、地域全体で子どもたちの成長に責任を持たれ、積極的に教育に協力していただけると考えております。
 地域との結びつきが深まることで、学校が社会的なつながりの拠点となる場所にもなります。また、初問でもお答えいたしましたように、本市が従来から取り組んでいる学校支援地域本部事業と連動し、地域の力や特性を生かすことで、教育効果がより大きくなるとともに、地域の皆さんからご支援いただくことによって、本市が取り組んでいます教職員の働き方改革にもつながると考えております。
 地域の皆さんとともに学んだ子どもたちが、将来、本市を支える大きな力となってくれることを望んでおります。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ここに、28年7月に文部科学省が、学校運営協議会の設置の手引として、コミュニティ・スクールについて取りまとめてあります。この中に成果というところがあるんですけど、ここの成果のところを見ますと、地域連携に関する成果のみならず、教職員の意識改革や学力向上、生徒指導の課題解決においても成果を認識されております。中でも、学校と地域が情報を共有するようになったというのが91.4%、それから地域が学校に協力的になった、これが85.1%、特色ある学校づくりが進んだ82.7%、地域と連携した取り組みが組織的に行えるようになった79.3%と、高くなっております。また、課題としては、ここに全国の取り組まれておられる学校の事例集があるんですけど、どことも成果はそのようなことが書いてるんですけど、また課題としては、これを継続していく継続性の難しさであったりとか、また若者の参加をもうちょっと呼びかけたいなということが書かれております。
 先日、久しぶりに老蘇認定こども園と小学校に行って、園長先生と校長先生のお話を伺ってまいりました。互いに、老蘇幼稚園は認定こども園に、また老蘇小学校はコミュニティ・スクールになっても、地域との連携は以前同様に密にとれていますよとのこと、もともと地域密着型の園、学校ですからと、お二人とも言っておられました。
 ただ、先ほど申しましたように、コミュニティ・スクールになってから、コミュニティセンターやまちづくり協議会との連携はさらに強くなり、敷居が低くなったというか、学校からもまちづくり協議会からも気軽に行き来するようになりましたと校長先生は言っておられました。老蘇についても若い世代をもっともっと取り込みたいなという話はしておられました。その日もたまたま、6年生の総合学習の時間で、地域の方からビオトープの作成時のお話を子どもたちは熱心に聞いていました。
 当市においては、日岡教育長の答弁にもございますように、学校支援地域本部事業やふるさと学習、スクールガードなど、早くからさまざまな形で地域の方に学校にかかわっていただき支援していただいていると認識しております。今後ますます地域の方に愛される学校づくりにご努力をお願いし、地域と家庭と学校が連携して、子どもたちが心豊かで健康にたくましく成長されることを願ってやみません。また、学校が地域の核になり、地域が元気になってくれることを願います。
 次に、道徳教育についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは3点ございます。教科になってどう変わるのかと、評価はどのようにされるのか、また外国にルーツを持つ子どもたちへの指導はどのようにされるのかであります。
 道徳と辞書で改めて調べてみますと、社会で人々がそれによって善悪、正邪を判断し、正しく行為するための規範の総体。法律と違い、外的強制力としてではなく、個々人の内面的原理として働くものをいい、また宗教と異なって、超越者との関係ではなく、人間相互の関係を規定するものとなっています。
 文部科学省は昨年3月31日に、学習指導要領を改正する告示が公示されました。新幼稚園教育要領は平成30年4月1日から、改正省令及び新小学校学習指導要領は平成32年4月1日から、新中学校学習指導要領は平成33年4月1日から施行されます。
 その中に道徳教育の充実があり、2年早く通知のあった、道徳の時間を、特別の教科である道徳、すなわち道徳科として位置づけました。小学校で本年4月1日から、中学校では来年4月1日から、他の教科に先駆けて施行されます。小学校1年生で34時間、小学校2年生から中学3年生までは35時間組まれております。
 私は、道徳の時間もとても大切な時間と考えておりますが、道徳の教科化については大きく取り上げられ、さまざまな意見も飛び交っております。
 そこで、質問です。
 道徳が教科になることによって、これまでとどのように変わるのか、お教えください。
 また、数値による評価は行わないとありますが、どのように評価をされるのか、お教えください。
 また、生活や文化、習慣の違う外国にルーツを持つ子どもへの指導はどのように考えておられるのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問といたします。ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) お尋ねの道徳教育についてお答えします。
 学習指導要領が改訂され、道徳の時間が特別の教科道徳として位置づけられました。道徳科の授業において、検定教科書や道徳科に関する評価の導入が始まるとともに、問題解決的な学習や体験的な学習など多様な指導方法を取り入れた考え議論する道徳の授業で、児童・生徒の道徳性を育成することが、現学習指導要領より変わった内容です。
 道徳科の評価ですが、数値による評価ではなく、文章による記述式となります。評価は、道徳科の授業を通して一人一人の道徳性がいかに成長発達したかを受けとめて認め励ます個人内評価として行います。
 外国にルーツを持つ児童・生徒の指導ですが、特別の教科道徳の実施に当たり、今までと変わることはないです。母国の生活や文化、習慣の違いに配慮しながら、児童の発達段階や日本での生活経験に応じて、日本社会でこれまで受け継がれ共有されてきたルールやマナー、社会において大切にされてきたさまざまな道徳的価値ばかりでなく、多様な価値観について学び、それらを理解したり考えを深めたりする道徳科の学習を進めていきます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 この道徳の評価はどうなるというので、ここに赤字で書いてるんですけど、入試で使用したりはしませんと、ばんと書いてるんですね。ところが、今受験シーズンでございます、冒頭にも言いましたように。一部で心配されている、道徳が以前と違って教科になったことによって、入試問題に出るのではないかという、そんな心配されてる声もあるんですけど、その点についてはいかがですか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 来年度からの実施ですので、文科省が今言っているのは、いわゆる一般の教科の評定及び出席の記録とは内容が異なるものであるので、いわゆる高等学校受験のときの調査書には記入しないという方向を今示している状況です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 道徳で評価されるとなかなか自分の本心が言えないというか、難しいところもあると思うので、一応されないということで、一安心やと思います。
 先月2月の、まだ20日ほど前ですけど、8日の日に、鹿児島県の田上小学校というところに会派の何人かで行ってまいりました。この学校は、今ちょっとテレビで注目されてます西郷隆盛が、亡くなるちょっと前に、校札って、おうちでいう表札、学校やから校札ですよね、その札を西郷隆盛が直筆したということで、西郷隆盛の遺品とかいろんなものが置いてたんですけど、ここの学校が非常に道徳教育に熱心で、道徳からしつけを非常に大切にしている学校で、私らもちょっと視察に寄せてもらったんですけど、大変すばらしい学校でございました。子どもさんも非常に礼儀正しく、授業の態度も非常によく、学力も非常に高かった。そんな中で、我々もその発表しているところにちょっと参加させてもらいました。道徳はやっぱり日本人として非常に大切なものやなと、今までと教科になったことによって変わらず、道徳教育をしっかりしていただきたいなと思います。
 道徳の時間が小・中学校で行われるようになったのは、たしか昭和33年に教育課程に設けられてからだと思います。それから60年の歳月がたって、特別な教科となるわけですから、この機会が道徳教育の充実や発展につながることを願って、次の質問に移ります。
 最後に、教育長の現任期における総括についてお伺いいたします。
 日岡教育長は、3年前の1月2日、雪の多い日でした、その日に教育委員会に教育長に任命されました。私も1カ月だけ一緒に仕事をさせていただきましたが、当時は半年間教育長不在という、教育委員会にとっては大変な時期でございました。
 その後、新教育委員会制度にのっとって、同年4月1日から新教育長に任命されました。期待どおり、現役時代と同じように、持ち前の熱血漢で近江八幡市の教育を先導してくださっていることに感謝を申し上げます。
 早いもので、間もなく3年の任期満了を迎えようとしておられます。この3年間を振り返ってみていかがでしたでしょうか、その総括についてお伺いいたします。ご回答よろしくお願いします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 現任期における総括として、この3年間を振り返り、私の所感を申し上げます。
 今議員からご説明がありましたように、私は平成27年1月に教育長に就任し、同年4月の新教育委員会制度移行に伴い、再度4月に任命をいただきました。以降、年月が経過するのは早いもので、この3月末をもって3年間の任期が満了を迎えようとしています。
 私は、教育長就任時、未来の近江八幡市を担ってくれる子どもはもとより、将来本市を離れて国内外で活躍する子どもたちも含め、全ての子どもたちが近江八幡市に生まれ育ってよかったと思えるよう、子どもたちがふるさとに愛着と誇りを持ち続ける教育をしなければいけないと申し上げました。これまでから、教師として、また校長として、この思いは常に持ち続けてまいりましたが、就任時に改めてその思いを強くいたしました。
 また、物事の見方や考え方も、校長時代には学校の1年先を見据え、教育を考えていましたが、教育長という職は、学校教育も含め教育全体の5年先、10年先を見据えて物事を考える必要があると感じました。特に、平成27年10月に教育大綱が策定され、3つの柱である、子どもが育つ、親が育つ、市民が育つを念頭に、教育委員会全体としての施策を構築し、着実に進めていかなければならないことから、非常に身の引き締まる思いがいたしました。
 この3年間、私たちを取り巻く環境は、少子・高齢化や核家族化の一層の進展による家族形態の変容、価値観やライフスタイルの多様化、さらには情報分野を初めとする科学技術の進歩、経済のグローバル化の進展等々、日々変化してまいりました。また、子どもたちを取り巻く環境についても、人と人とのつながりの希薄化、地域住民の支えによるセーフティーネット機能の低下などにより、大きくさま変わりし、さまざまな課題が浮き彫りにされてきました。
 本市におきましても、いじめ問題や不登校問題、学力・学習状況調査から見えた課題、教育施設の老朽化、家庭や地域における教育力の低下、さらには教職員の働き方改革等々、教育を取り巻くさまざまな課題があります。これらの課題は一朝一夕に解決するものではありませんが、それぞれの課題に対し、一つ一つ丁寧に、教育委員会や総合教育会議、さらには校長会における議論はもとより、みずから学校現場へ足を運び、みずからの目で確かめ、みずからの言葉で指示するなど、とにかく真正面から粘り強く取り組ませていただいたと思います。
 いずれにしましても、冨士谷市長と手を携え、また教育委員の皆様のお知恵をおかりし、さらには市議会議員の皆様、地域の皆様、学校関係者の皆様の温かいご支援とご理解を賜りながら、微力ではありましたが精いっぱい課題解決に向けて取り組ませていただけたものと思います。
 このように、3年間さまざまな課題に取り組んでまいりましたが、今振り返り、またこれからの教育というものを考えて、率直な思いを申し上げますと、やはり子どもたちには豊かな人間性、正義感や公正さを重んじる心、人を思いやる心、自然を愛する心、ふるさとを愛する心などといった、いつの時代、どの地域においても大切にされるべき人としての心を育む教育こそが最も大切であると考えます。この教育を、行政や学校はもとより家庭や地域が一丸となり推し進めていくことが、さまざまな課題の解決へとつながると確信しています。
 子どもたちが、激動する社会やグローバル社会の中でたくましく、また主体的に生き抜いていくためには、英語力やICTを活用する力といったスキルが大切なことは言うまでもありません。いつの時代においても変化しない本質的なものを忘れない中で、新しく変化を重ねているものを取り入れる、不易と流行という言葉があります。子どもたちが人としての心を大切にした上でこのようなスキルを身につけることが、何よりも大切であると思います。もちろん学力テストの結果も大切ですが、そのことだけにこだわるのではなく、まずこのような心を子どもたちが培っていくことこそが最も大切であるということを教職員一人一人が認識すべきであると思います。
 まちづくりは人づくりからと言われていますが、教育は本市の将来を担う人材育成につながります。ふるさと教育を初め、人としての心を育む教育を大切にすることが、将来子どもたちが本市に生まれ育ってよかったと思い、ふるさと近江八幡に愛着と誇りを持ち続けられると確信しています。そして、それが本市の活性化、発展につながっていくものと考えています。
 最後に、あと一月の任期ではありますが、この任期中に賜りました市議会議員の皆様、保護者や地域の皆様、また学校関係者の皆様のそれぞれのお立場からの温かいご支援やご理解、ご協力に対し心から感謝を申し上げて、3年間の総括とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 質問ありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございました。
 今も、日岡先生が最後の八幡中学校の校長先生だったころの、ふるさとに愛着と誇りを持ってというのは、ステージの左側にずっと掲げられております。3年間本当によく頑張ってくださったと、改めて感謝申し上げます。ご自身の体も顧みず精力的に活動してくださり、お体を心配するくらいであります。
 私は3年前、この先生に近江八幡の教育を託そう、八幡の子どもたちの将来を託そうと、教育の世界から政治の世界へ飛び込んでまいりました。どうか引き続き、体力の続く限りよろしくお願いしたいと思います。
 本日、ごみの質問から環境問題についての意識の改革、また教育からコミュニティ・スクール、道徳教育について質問させていただきました。私は、先ほど日岡教育長が述べられたのと似てるんですけど、教育において子どもたちの学力向上はもちろん大切であると考えますが、日本一の教育は日本一の学力ではないと考えております。学力より、人と人がつながり社会をつくる力、社会力を育てることが最も大切であると思います。
 間もなくこの地元近江八幡では左義長祭が行われますが、全国各地にはそれぞれの地域に伝わる祭りや行事があります。そうした祭りや行事に子どもたちがもっとかかわり、多くの大人と交流することで、社会力を培っていけると考えております。また、そのことが地域の活力になるとも思います。
 4月からの平成30年度は、我々議員も今任期最後の1年となります。市民の皆さんが少しでも幸せになっていただけるように、また子どもたちが夢や希望を持って安心して暮らしていける近江八幡市を目指して精いっぱい努力してまいりますことをお誓いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で重田剛君の個人質問を終わります。
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