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平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
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7月3日(火) 代表質問
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内容
会議録
平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月3日(火) 代表質問
辻 正隆 議員
関連質問
(1)庁舎について
◆5番(辻正隆 君) 政翔会の辻でございます。よろしくお願いします。
庁舎の解約、また今後建てるであろう新庁舎に向けての関連質問をさせていただきます。
市長就任同時に、株式会社奥村組さんとの契約を解除されましたわけでありますが、就任後2カ月がはや過ぎようとしております。現況、近江八幡市の置かれております状況、既に現庁舎の裏側には新庁舎のための外壁基礎が行われた状況であります。また、今後発生するでありましょう違約金等を考えますと、一番、近江八幡市にとって支出の少ないといいますか、傷の浅い状況を選択するという状況があるかと思います。
幾つかの選択肢がある中で、市長は50億円の予算の中で違約金を含めた中での50億円、そこで庁舎を建てていくという発想をされておられますが、就任以降、各部署あるいは関係機関といろいろと話をされたと思います。その中で、現況一番いい選択肢が幾つかあろうと思いますが、市長にお尋ねしますが、市長、今の現況でどのようにお考えになっておられるか、お尋ねをします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理 君) 現状についてご説明をしたいと思います。
本市にとって傷が浅いということをおっしゃっていただいたように、つまり傷が浅いということは、できるだけ早く解除をするということが一番傷を浅くする手段であったというふうに私は認識をしております。
その時点で、基本的には賠償金の額が幾らになるかという基本的なポイントというのはいつ解除したかと、これによるものだという認識をしております。
それによって実際に下請にどういう発注がされているのか、また実際どれだけ工事が行われているのか、どれだけ奥村組さんの中で社内的に負担が発生しているのかというのは、今、多分精査をされているところであるというふうに理解をしております。
先方様からは、協議をしたいという旨の申し入れをいただいておりまして、私どもも先日、皆さん方に議論をしていただきました第三者委員会の設置に向けて今人選をし、内部でのさまざまな資料の整理というのを始めたところでございます。
あわせまして、市庁舎対策室というものを設けまして、こちらで実際その整理された資料に基づいて奥村組様と交渉の土台につくベースを今検討しているところでございます。
また、今後の展開につきましては、詳細なことがわかり次第、またある程度節目節目、議会の皆様方にもお示しをしていきたいというように考えております。
また、さらには市庁舎対策室で今工事が中断というか、解除され、今残っておりますこの跡地の整理と今後につきましての一定のめどを立てるべく、今検討をしておるところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 10年来、庁舎の建設に向けて今日まで努力を関係機関はさせていただいたわけであります。その中で、基本計画、実施設計計画等々いろいろとあると思うんですが、今日までかかわった経費的にどれぐらいの算出になるんでしょうか、お尋ねをします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げたいと思います。
まず、今日までの経費ということでございますけれども、実質的には平成24年度以降ということになると思うんですが、基本構想の策定あるいは説明会の開催等、そういった経費の分につきまして約6,800万円経費を負担いたしております。
あと、想定されました工事費の総額でございますけど、これは昨年11月にご説明させていただく時点では94億9,000万円、この内訳としましては庁舎分が88億7,000万円、解体工事費が2億7,800万円、それから移転改修費等が500万円、後の工事となります外部倉庫が1億3,000万円、備品購入費も同等で2億1,000万円ということでございました。
あと、設計費が1億1,900万円、それから工事管理費が1億円という見込みをしておりまして、総額97億9,000万円ということでございます。
このうちの解体工事に係る分、それから設計に一部着手していただいた分、こういったものは精査は必要でございますけれども、一部支払いをしていると。
それから、本体工事の分につきましても、平成30年度分といたしまして、前払い金として4億円の支払いを済ませているという状況でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 90何億円という予算の中で、実質支払われているのはざくっと8億円弱ぐらいになろうかなというふうに思います。
実際、それだけの金額が今日まで庁舎の建設に対して動いてきたお金なわけであります。その中の残存資産といいますか、外壁基礎の残っている部分というのは利用の価値があろうかと思うんです。市長は契約解約されて、2年間で基本計画をつくって実施設計をして、そして残りの2年間、いわゆる35年までに庁舎の建設を進めたいというような発想を持っていただいているようでございますけども、できる限り支出の部分で傷の浅い状況ということで考えると、やはりあの分も利用価値として選択肢の一つとして入れるべきであろうと思います。
さらには、今日まで10年間苦労された計画を解約ということで、されたんですから、ある程度のベースになる部分、基本となる部分はある程度は示されるのが市長の責任じゃないかなと私は思うんですけど、もう一度市長の考えをお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 今残っておりますいわゆる加工につきまして、これはもともと地下工事ということ、地下駐車場というのを前提に行われた工事でありまして、これをこのまま利用して新たな庁舎建設につなげるということは考えておりません。
あと、今後の見通しにつきましても、基本的には申し上げていますとおり、シンプルで機能的なということを申し上げております。とりあえず、先ほど奥田議員のご質問にありましたように、防災指揮機能というのは、これはどうしても必要なことでございます。あと、庁舎の中で行われる事務について、今後その仕事のやり方等を見直していく中でどれだけのものをやる必要があるのか、また当然のことながら、窓口その他の機能というのが必要になります。これはあわせて庁舎内に整備していくと。さらに、今後検討する中で、一体どの機能を庁舎の中に入れるのがいいのかということを改めて検討してやっていきたいというふうに思っております。
今まで検討された中で申し上げますと、例えば保健センターを一緒にするだとか、療育等を一緒にするというような考えは今のところ持っておりませんので、にぎわい機能その他についてはできるだけ現時の市民のニーズに合ったような形で再構築をしていくと。これについては、いま一度原点に立ち返って、どうあるべきかというのを再検討していく中で見きわめてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) その分が私は一番大事やとは思うんですが、実質やっぱり出るものは出ていくのだから、できるだけ支出を抑えた中、あるいは有効利用できるものはしっかりと有効利用した中で進めていただきたいと思います。
契約解除から今日まで、私は市民の方々といろいろと出会う機会もございまして、特に高齢者の方がおっしゃっておられるのは、福祉の部分あるいは教育の部分だけでもワンストップでやっぱり頼むわと、どういう庁舎の大きさであろうがなかろうが、その部分だけは我々は心から願うわと、いわゆるその方は老老介護されているという状況もありまして、車でこちらへ移動するというのもなかなか大変で、あっち行ったりこっち行ったりという状況だけはやっぱり今後の新しい庁舎についてもしっかりとつくっていただきたいというふうにおっしゃってました。
解約された旧の庁舎になるんでしょうか、計画については6つのコンセプトで計画されたものであります。決して簡単に契約解除に持っていけるような内容でもございませんでしたし、大変いいコンセプトの内容であったということで議会も審議をしてきたわけでありますから、新たな構築も必要な部分、意見交換も必要な部分もあろうかと思いますけども、しっかりと今日まで立ち上げてきた6つのコンセプトの中ですぐに仕事としては取りかかっていける状況があるんじゃないかというふうに思います。
それとあわせて、違約金等が今後発生するということで、また新たな庁舎の建設に向けて一歩でも歩みを進めていかなくてはいけないという観点から、せんだっての6月の臨時議会では是々非々の判断で第三者委員会に賛成をさせていただいたところではあります。
そこでお尋ねをするわけでありますが、市庁舎対策室についてお伺いをいたします。
近江八幡市庁舎整備工事請負契約の契約解除及び同検証の委員会の設置が議会で承認されたところでございます。契約解除にかかわる損害賠償等に関することの対応のため、市庁舎対策室を今日設けられました。この対策室と第三者委員会との役割分担はどのようになるのか、お聞かせをください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理 君) まず、奥村組様との契約交渉の窓口、相手方は対策室になります。対策室で奥村組様と交渉したその内容、結果について検証し、またアドバイスをしていくという形で第三者委員会があるというようにご理解いただければと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) また、市庁舎の対策室の事務分掌において、1つ目、市庁舎の整備工事の契約解除に関すること、2つ目として、市庁舎敷地に関すること、3つ目として、市庁舎等の整備に関することとあります。具体的な取り組みについてはどのようにお考えなのか、お聞かせをください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) お答えを申し上げます。
まず、3点ございます。
1点目は、おっしゃいましたように、まず奥村組様との交渉、これは過去の経緯の精査、そして関連のことを含みます。それから、現在残されています解約した跡の土地ですね、これの仮の整備、これが含まれております。3番目に、新たな庁舎の検討に向けて、これまで積み重ねてきたさまざまなアンケートを委員会等の検討結果等の精査と整理という役目があるかと存じております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) よく理解させていただきました。
3つ目の新たな市庁舎の建設に向けての対策室、推進室ということで理解させていただいたらよろしいでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理 君) 現状、推進という役割も担っておりますけども、また今過去の清算といいますか、賠償金の、違約金のそれぞれの合意、そしてまた今ありました2番目に言います跡地の整理、これらがつきましたら、純粋に推進室としてまた立ち上げる、もしくは名称変更をしていくと、こういう考えでおります。
○議長(園田新一 君) 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 契約解除に関するいろんな相談事については、約半年間、今年度中ということを市長おっしゃっていたと思うんですが、それから以降、推進的な立場で活動されるということなんですが、並行してやるべきことじゃないかなというふうに私は思います。
現時点で、そちらの契約の解除の交渉等の手続等で半年、いや、もう既に並行した中でやっぱり新庁舎に向けての推進室を立ち上げるべきじゃないかなというふうに私は正直思っております。
それだけ、やっぱり期間的にも今30年でございますし、基本計画から、あるいは市民の皆さん方の声を聞くというような段階を踏んでいきますと、大変期間的にも苦しい中で35年の建築を迎えるわけですから、その辺のところはやっぱりしっかりと取り組んで、事を進めやすい状況にしていく必要が私はあろうかというふうに思いますので、また今後の課題としてよろしくお願いをいたします。
先ほどから申し上げましたとおり、庁舎の建設に対して随分と近江八幡市の方、市民の方々も関心を持っていただいておりますし不安にも思っていただいておる部分がたくさんございます。その部分がやっぱり一つでも解消、解決していかなくては前に進めない部分もございますので、しっかりとその取り組みをしていただく中で、また市民の皆さん方から信頼を回復を、やはり近江八幡市として進めていく必要があろうかと思います。ぜひよろしくお願い申し上げまして、関連質問を終わらせていただきます。
○議長(園田新一 君) 以上で辻正隆君の関連質問を終わります。
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