録画中継

平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月3日(火) 代表質問
重田 剛 議員
関連質問
(1)庁舎について
◆2番(重田剛 君) お昼前で大分お疲れのところだとは思うんですけど、私もしつこいようですが、井狩代表の質問の中でもやっぱり庁舎問題に関連して再度お尋ねをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 朝一番にうちの井狩代表がいろんな質問をさせていただいた中で、庁舎問題についても質問を重ねていただきました。その後、同会派の奥田議員、辻議員も先ほど関連質問をされたのですが、やはり庁舎建設を4月25日の初登庁されて即時中止を申し入れられたのですが、その後の姿が全く見えてこない状態でございます。
 代表も正直朝に、面積なり規模をお尋ねしたのですが、そこも数字が見えてこないという状況でございますので、確かに市長は就任されてまだ2カ月余りではございますが、この4月15日に投開票されました市長選挙において絶大なる支持を受けて当選をされたのですが、その一つがやっぱり90億円を超える大きな庁舎は要らないということをずっと訴えてこられてましたので、やはり私は市長の頭の中に、90億円の庁舎は要らないけど、先ほどから言っておられるシンプルでコンパクトな庁舎と言っておられるやっぱり絵が描けてるんじゃないかなと。その絵がもしないんであれば、私は、とめただけで満足されてては困るなという思いもありますので、改めて再度、今後の市庁舎は本当に建設をされるのか、それから建設をされるのであればその時期は果たしていつなのか、基本設計、着工、竣工とやはりタイムスケジュールをお示しいただきたいと思います。
 それから、建設場所は、今、前設計の段階でもう施工に入っていて、今進んでおりますが、病院跡地を一方では言っておられる部分もありますけど、その場所は本当はどこにされるのか。
 それからもう一度、しつこいようですがお尋ねしますが、規模、構造、床面積、階数はどうされるのか、そしてマックス50億円と言っておられる予算の中で庁舎に充てる予算は幾らで、その財源はどうして引っ張ってくるのか、捻出ですね。
 それから、防災機能は、八幡学区の防災機能は庁舎の中には置かないと今ご答弁がございましたが、よく言われるランニングコスト、維持費が、建設費が半額になれば維持費も半額で済むというそのランニングコスト、それから今工事途中でとまっております仮囲い、それから山積みされている残土、そういうものも含めて、市長の持っておられる持論はわかるんですけど、具体的にやっぱりお示しをいただきたいと思いますので、再度お尋ねいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 重田議員のご質問にお答えいたします。
 これは非常に煮詰まらないところで、いらいらさせるところもあると思うんですけども、庁舎というのはやっぱり機能と申し上げている部分というのは行政サービスですね、福祉にしろ介護にしろ、また市民のそれぞれ手続にしろ、どういう形でどこでやるのかというのが一番適切なのかというのを、やはりもう一度仕事のやり方とかまで含めてちょっとめどを立てる必要があるだろうというふうに思っております。
 それを見据えた上で、庁舎の規模というのをひとつ検討していかなければいけないだろうと、このように考えているところであります。
 したがって、前々から言っていますように、一つの大きな目安として8,000平米ということは申し上げたところでございます。これは、詳しいことを何も言っているわけではなくて、この庁舎プラス安土の総合支所の今入っている人数を単純に収容するとすれば8,000平米、40万円掛けたら32億円というようなことを目安として申し上げたわけでありますけども、これをさらにどういうような形にしていくのが望ましいのかというのは、先ほど申しました井狩議員へのご質問でもお答えしましたように、どういう形でITを利用するのか、また既存の足の不自由な方とか高齢者の方にどういう形でサービスを提供していくのが一番望ましいのか、どういう職員の配置をするのが一番望ましいのか、このあたりをしっかりと再構築して従来のやり方にとらわれずに考えていくことが大事だというふうに思っていますので、ちょっとなかなか煮え切らない、正確に、こうだというような庁舎の形を明確にお示しできないということは今の段階では申しわけないと思うんですが、そういうところに私は重き、重点を置いていますので、ご理解をいただけたらというように思います。
 場所については、特にこだわりがあるわけではないんですけれども、やはり一番わかりやすくて利便性がある、また市民の皆さんが妥当だと考えておられるというところが市民病院の跡地だということであります。ここは一つの主要な候補地だというふうに考えております。
 基本的に、地下駐車場とか地下構造物を、免震を入れるかどうかという議論はあるんですけども、それ以上のもの、免震はやるとして、それ以上の地下構造物はつくる予定は今のところ考えておりません。
 なぜかといいますと、地下構造物というのは非常にコストがかかるんですね。また、ここのいわゆる三明川等水害のリスクもあるところで地下構造物というのは必ずしも得策ではないというように考えておりますので、そこは考えておりません。また、コスト的にも非常に今申し上げたように高価なものになるので、財政的にも非常に負担があるということでございます。さらには、消火設備等も必要になりますし、駐車場にするのであれば、割高であると考えております。
 また、財源につきましては、これは議員がご質問の中でもおっしゃっていただきましたように、平成35年度を一応めどにというのは、これは基本的に合併推進債というものを活用していこうという中で考えておる一つのめどでございます。
 ご存じのように、現状のこの旧、今私が解除しました庁舎につきましても基金と合併推進債という基本的な構造をしております。庁舎につきましては、合併推進債が使われないのであれば市単費の整備ということになりまして、市の財政には非常に大きな影響を与える。ほかの大型工事とは比べ物にならないインパクトがある工事でございます。
 また、議員ご指摘の維持管理費につきましても、これは市の単費で一般財源として見ていかなきゃならないところでありまして、そういう中で市庁舎をできるだけ小さな規模で抑えていくと、安い費用で建てるということは市の財政の健全化に非常に大きな要素であるというふうに考えているところであります。
 それが、今回ずっといろんな議員の皆さんからご質問いただいておりますけども、何でこの庁舎を解除したのかという最大の理由というのは、やはり一旦大きな庁舎をつくりますと最低60年、場合によっては今長寿命化と言われておりますから、100年先まで面倒を見ていかなきゃいけないということになります。そうすれば、この負担というのは非常に将来で大きな負担が発生するということが懸念されると。小さいものであれば、そのほかのものが必要がなくなれば、はみ出したものは処分もできる、いろんなことはできますけども、一旦大きなものをつくってしまったらそれこそ後戻りができないということになりますし、我が国の今後の発展について、今予想されるところで人口が増加するというようなことも余り考えにくいという中で、そのようなリスクというのは負うべきではないという考えであります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 面積については8,000平米という数字を今ちょっと述べていただいたんですけど、これは、ここに報知新聞で、6月26日付の報知新聞の中に、市長のお考えが載っている部分があるんです。市長おっしゃるように、市長は基本は福祉やと、住民の福祉、基本姿勢は住民の福祉である。その次に必要なのが、私も大切やと思うんですけど、財政やと。財政、これずっと市長ここに、地方公共団体の経費はその目的を達成するための必要かつ最少の限度を超えてこれを支出してはならないと、必要かつ最少、これがみそやということを市長もここで述べてくれはるんですけど、うちの辻議員も今言いましたが、庁舎建築が既に進んでいる。着工しているという中で、90億円を超える庁舎は要らないというご判断で市長に就任されたのですが、本当に財政、税金、市民の皆さんの税金を大切に思うのであれば、やはり辻議員が言ったように、我々の市税の支出も一円でも安く上げるのが、やっぱりこれは市民の皆さんに対する我々の務めかなと考えます。
 それであれば、今の工事期間中であったり、それから今まで着々と設計をしてこられた部分を、例えば地上6階の部分を要らない部分を削って4階にするとか、現在まで進んできている部分を利用されるお考えはございませんか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 考えておりません。理由は、さっき言った地下工事が既に始まっております。設計変更等した場合に係るコストというのは、基本的に非常に非効率なものになっていくというのが1点、それからこれはパブリックコメントのときにも、まだずっと選挙前にも申し上げたことなんですけども、今回の庁舎というのがやはり構造的にも非常にデッドスペースといいますか、無駄なスペースが非常にできやすい構造をしている等々、このまま流用するよりも全く新しいコンセプトでつくり直したほうが、非常に機能的なものができるというような判断をしているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ちょっと私とは考え方が違うんですけど、乗りかかった船じゃないですけど、現在まで進行しているものをやはり一部利用するのもそれも一つの手法かなと私は考えます。
 市民の皆様の声を聞くことは、これは非常に大切なことであって、協議を重ねていくこと、これは非常に大切なことやと思うんですけど、これはいつまで市民の皆さんの声を聞くおつもりですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 非常に回答の難しいご質問なんですけども、ある意味ではずっと聞き続けなければならないというふうに思いますし、あるときには判断、決断をしなきゃいけないという時期もあろうかと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 済いません、私の問い方が悪かったんやと思うんですけど、庁舎建設についてなんですけど、今までいろんな手法で過去の市庁舎整備推進室でこの業務に携わっていた職員の話をさせていただくと、世間から見ると、前市長の指示のもと庁舎建設に着々と取り組んでいたように思われがちですけど、この職員はみずからがやっぱり自覚と責任を持って非常に高い意識の中で積極的に仕事に取り組んでいてくれたんですね。決して私はやらされているんじゃないと。市民の皆さんのために立派な安全・安心して市民の皆さんが利用でき、かつ職員が業務、市民サービスを提供できるような庁舎を建てるという気高い気持ちの中で本当に一生懸命取り組んでたんです。
 彼はひとつ地域へ帰れば、地域の一住民として地元の消防団で本当に活躍している立派な子やったんですけど、そんな思いで職員も、首長だけじゃなく、職員も仕事に精励していたということなんですね。今の市長のお考えで、市庁舎整備推進室が庁舎対策室にかわりましたけど、やっぱり辻議員も言ったように、第三者委員会も設置して過去を見直すことも大切ではありますが、やっぱり同時に前向いて進めていってほしいというのが本音の願いでございます。
 私たち、2月に会派で熊本県の益城町に行ってまいりました。壊れた庁舎も今解体中でございましたが、あそこも見させてもらいましたし、プレハブの2階建ての仮設の庁舎で業務をされているところでお話も聞かせてもらいました。やっぱりあの地震で何が大きかったかと言ったら、庁舎が壊れて避難されてる方とか、それから災害の対応の指示が出せなかったと。一度目の揺れのときは、まだ庁舎が大丈夫やったんで、そこに職員が集まっていろんな指示が出せたけど、2度目で、あの体育館が壊れたときですよね、あれでもう無理やと、だからどうしていいかわからなかったという、やっぱり庁舎というのはそういう災害があったときの活動の拠点になるところでございますので、その辺も踏まえて速やかに進めていただきたいなと。
 先ほどの答弁の中で、耐震補強の話もございましたが、先ほど述べさせていただいたように、速やかにこれ新庁舎建設にかかるんであれば、耐震工事をしている間に庁舎建設ができれば、耐震工事もどうなんかなというようなところもございますので、総合的によく考えていただいて、いいご判断を仰いでいただきたいなと思います。
 それと、市民の皆さんの声を聞くことは、それも私もそこは非常に大切に思うんですけど、やっぱり一定市長という職に立つべき方は、強いリーダーシップを発揮することも求められるんじゃないかなと思うんですね。ですから、しっかりとしたお考えを持って、やっぱり8万2,000人の市民の負託に応えていけるように頑張っていただきたいと思います。
 先月の、もう時間ないんですけど、先月、6月18日の朝、大阪北部を震源地としたマグニチュード6.1、震度6弱の地震が発生しました。大津市で震度5弱、当市においても震度4を観測し、強い揺れに多くの市民が恐怖と不安に駆られたものだと思います。
 幸い大きな被害には至りませんでしたが、当市はですよ、教育委員会の建物からこっちの庁舎を見ていたら、この現庁舎は壊れるんやないかなというぐらい揺れてた。また、職員の方もやはり耐震値を満たしてないので非常に不安であったということもおっしゃっておられましたので、熊本県の宇土市役所のようにならないように、やっぱり職員が安心して市民サービスが提供でき、またここを利用される市民の皆さんがどんなときであっても安心・安全にやっぱり利用できるように、早くいいご決断をしていただいて、一日も早く庁舎整備に取りかかっていただくことを切にお願いして、関連質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で重田剛君の関連質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。