録画中継

平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月11日(水) 個人質問
西津 善樹 議員
(1)議第54号補正予算の内、教育費・小学校施設整備事業について
(2)核兵器廃絶平和都市宣言を行なっている本市での今後の取組みについて
(3)通学路の安全対策について
◆8番(西津善樹 君) 皆さんこんにちは。
 近江湖誠会、やる気と元気の西津善樹でございます。議長から発言の許可をいただきましたので、通告に基づきまして発言させていただきます。
 さきの大雨により、西日本の多くの市町が被災されたわけですが、本市と防災協定を結んでおられる友好都市では、さほど大きな被害はなかったようでございます。しかし、今後は、友好都市でなくても、このような大雨等の大災害に対します被災地に対しまして本市が一体何をできるのかと、このようなことも講じていかなければならないのかもしれません。
 さて、梅雨明けを迎えまして、いよいよ夏本番という季節になってまいりました。本年は、富士宮市との夫婦都市締結50周年、つまり金婚式を迎えるメモリアルイヤーとなるわけですが、今週末には、その夫婦都市締結をするきっかけとなった富士と琵琶湖を結ぶ会の市民の方々が、富士山頂に献水をするための水を琵琶湖でくむ儀式、お水取り式が行われます。その水を持って、今月末に富士登山へと富士宮市に向かわれるわけでございます。
 また、この夫婦都市交流事業の中で、富士宮市と本市の小学6年生児童を対象に児童交歓会が行われるのに先立ちまして、先週末には島小学校で事前研修会が行われました。市内の児童が元気よく江州音頭の踊りを踊っている練習する姿はとてもほほ笑ましくもあり、また互いの市の文化交流と伝統文化の継承につながる取り組みでもあることを再認識させていただきました。
 夏の江州音頭といえば、私が幼いころには安土小学校のグラウンドで安土町民挙げての盆踊り大会がありまして、西の湖では花火が上がるという2大イベントといいますか、心に残るイベントがあったわけですが、いつの間にかこのイベントもなくなってしまいました。
 そこで、ことしにつきましては、安土商工会青年部と、安土学区の若者団体「ワカチ」、この「ワカチ」というのは分かち合うですとか若い力という意味が込められているそうですけども、これら2団体、そして商工会、まち協、これらが協働によって、以前のように心に残るお祭りを再生しようという熱い思いの中で、あづちサマーフェスティバル、略してあづフェス、これを8月11日開催に向けて取り組まれておられます。ことしの夏は、より一層暑い夏になりそうな予感がしておりますが、さまざまな期待感を持っているところでございます。
 前置きが少し長くなりましたので、これぐらいにしておきまして、質問に入らせていただきます。
 さて、私の今回の質問は、大きく3項目、分割方式でさせていただきます。
 先日よりの回答を聞かさせていただいておりますと、非常に抽象的な回答が多いようにも思われますんで、具体的に、そして信用のおける回答をお願いしたいと思います。
 それでは、大きく1項目め、核兵器廃絶平和都市宣言を行っている本市での今後の取り組みについての質問をさせていただきます。
 済いません、通告とは順序が異なっておりますが、核兵器廃絶平和都市宣言を行っている本市での今後の取り組みについての質問からさせていただきたいと思います。
 近江八幡市では、平成27年3月議会において、核兵器廃絶平和都市宣言を議決いたしました。この宣言を行って以降の本市での取り組みをお示しください。
 また、毎年8月には平和祈念式典が盛大にとり行われております。ことしも8月4日に文化会館で行われる予定でございます。
 戦後70年が経過し、祖国を守るために命を賭した先人に対して哀悼の意をあらわし、平和の大切さを改めて祈念する式典でございますから、薄れゆく戦争の悲惨さと平和への認識を深めるために、また戦争を知らない我々の世代を含めた次の世代の学びの場として、より多くの参画を呼びかけるべきではないかと考えます。
 そこでお伺いしますが、本市における平和学習についての今後の取り組み方について、お考えがあればお伺いします。
 まず、この問題についての初問とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 西津議員の、核兵器廃絶平和都市宣言を行っている本市での今後の取り組みということについてお答えを申し上げたいと思います。
 ご指摘のように、本市は平成27年3月に核兵器廃絶平和都市宣言を議会で決議され、それ以前から取り組んでいる平和祈念式や原爆パネル展を内容の充実を図りながら継続実施しているところでございます。また、原水爆禁止の各種団体の激励をさせていただいているところでございます。
 来る8月4日には、市民の平和への願いを結集し、平和を喜び、平和のための努力を誓う機会として、第9回近江八幡市平和祈念式を開催し、また8月1日から約2週間、市役所1階ロビーにおいて原爆パネル展を開催する準備を進めてるところでございます。原爆パネルは、毎年、広島平和記念資料館等から借用しておりますが、ことしはさらに、野洲郡北里村の戦時下の風景が写されたパネルの展示も予定しております。
 さらに、本市における平和学習についての今後の取り組みでございますけれども、市民の平和意識の高揚を図り、平和で豊かな社会を次の世代に引き継ぐことが重要だと考えております。本市ホームページにおきましては、滋賀県平和祈念館及び平和首長会議のホームページとリンクし、団体の取り組みやさまざまな平和に関するイベントなどを紹介してるところでございます。また、広島平和記念資料館や長崎原爆資料館のサイトでは、平和学習を行う団体や学校向けの情報がまとめられておりますので、紹介し、地域における平和学習の一助となればと考えておるところでございます。
 なお、各地域におきましても、戦争の悲惨さと平和のとうとさを子どもたちに伝えるために、創意工夫した取り組みが展開されており、多様な主体による取り組みを重ねることによって大きな実を結ぶものと確信をしているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、再問に移らさせていただきます。
 児童・生徒の修学旅行等で平和学習も行われているようでございますが、平和祈念式典への参画などのお考えはありますか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 平和祈念式典への参画についてのご質問にお答えします。
 議員もおっしゃってたように、小学校では広島方面での修学旅行、中学校では長崎、沖縄、関東も含めて、関東では例えばビキニ爆弾を受爆された方のお話を聞いたりということで、各小・中学校とも平和学習には現在取り組んでおります。また、せんだっての「伝えよう!熱い想い」では、兄弟社を含む5校のうち2校の代表の子どもが、平和についての自分の意見を述べることができました。
 充実した平和学習が行き届いている結果だと思うんですが、ただ8月4日の平和祈念式典については、ご存じのように、毎年、指名された小学校、中学校の子どもたちが折り鶴を渡すことをしている、または遺族会の方のご子息あるいは遺族会主催の研修に行った者が意見発表しているという形で今まで参加させていただきました。非常に中身のあることでしたので、夏休みについても、自主的な参加ということで呼びかけていきたいと思います。近畿大会とかの大会前でもあって、あるいは学校ではいろんな計画をされておりますので、せんだっての校長会では、自主的な参加でお願いしたいと、ただ小学生については保護者同伴ということをお願いするということで、現在お願いしているところです。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 それでは、市長にお伺いします。
 今後の市全体として、平和への取り組みに向けた何かお考えありますでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 現状、市全体での取り組みを把握した上で、実際、市民に平和を訴えるということは非常に大事だと思いますので、さらなる企画ができるのかどうか、関係部門と検討しながら考えてまいりたいと思います。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) さて、厚生労働省が、空援隊というNPO法人に、太平洋戦争中にフィリピンで戦死された戦没者の遺骨収集の委託をされ、当初、戦没者遺族や日本国民の多くが戦没者の一刻も早い慰霊を望んで期待をされていたようです。この空援隊の活動に対し、2年間で7,000万円を超える国税が投じられたにもかかわらず、フィリピンでの遺骨収集作業が中断を余儀なくされたと伺いました。というのも、フィリピン現地のお墓から盗まれた骨が日本人の骨として収集された疑いが浮上し、厚生労働省内を1万5,000以上のご遺骨が7年以上も慰霊されることもなくさまよっていると伺っております。
 さて、平成17年度、18年度は、24柱、45柱だったご遺骨収集数が、平成19年度には161柱、20年度には1,230柱、さらに翌年の平成21年度には一気に7,739柱に膨れ上がっています。その翌年も6,289柱です。この一気に膨れ上がった平成21年度と平成22年度の2年間に7,000万円の国税が投じられたということなんですけれども、ところで市長、これら一連の行為は、ようやく平和を迎えた日本で心の平和を求めた戦没者遺族に対する裏切り行為とも言える行為だと思いますが、市長がこの団体で理事長として活動されたのはいつでしょうか。
 また、これらの内容は真実でしょうか。クリーンでオープンと言われている市長ですから、当たり前にクリーンでオープンにお答えください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 議員のご質問の空援隊のことについてお答えを申し上げます。
 フィリピンで遺骨収集をしておりましたときに、私は理事長をしておりました。国の委託事業として、厚生労働省の職員並びにその指導のもとに、現地のそれぞれ市長、そのほか現地の責任役人の供述書、公正証書を持って収集したものでございます。この点につきましては、NHKが疑惑という報道をしましたけれども、名誉毀損に当たると、こういうことで裁判の判決が出ておるところでございます。
 詳しくは、空援隊のホームページ並びに裁判記録をごらんいただければ、全ては明らかになると思います。議員ご指摘の指摘は全く当たらないと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) もう一度お伺いさせていただきますが、判決はどのようにおりたんでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 判決につきましては、NHKの報道に関し、空援隊を名誉毀損をするような内容ではあるけれども、謝罪放送をするには当たらない、なぜならば、そう思うにしかるべき事態が当時のフィリピンに存在した、つまり空援隊ではない人間が何らかの遺骨の盗難を行うようなうわさがその場にあった、これをもってNHKが報道したということに関しては、報道機関としてそこまで確かめる必要はなかったということが真実でございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 名誉毀損とかという話での裁判だったというふうに今の答弁いただいたわけですけども、実際この遺骨収集が中断を余儀なくされていたという、この事実というのはどのように受け取ればいいんでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 中断に関しましては、日本国政府とフィリピン国政府の間の話でございますので、我々の関知するところではございません。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) この空援隊については、また今後調査研究させていただいて、また後日の質問とさせていただきます。
 平和都市宣言を行っています本市の市長として立候補される前に、このような一連の戦没者遺族に対する不満、こういったものもやはりあったかと思うんですが、もちろんこの辺については解消、整理されておられてると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答いただけますか。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) ちょっと質問の意図を図りかねるので、もう一度言っていただければありがたいです。
○議長(園田新一 君) 時計とめてください。
 もう一度説明してください。
◆8番(西津善樹 君) 平和都市宣言を本市では行っているわけですよね。その平和都市宣言を行ってる市長として立候補されたわけなんですよね。当然、今回この空援隊という疑惑が生じてた、裁判もされたという中で、やはり戦没者遺族の方々から不満等も生じてたと思うんです。その不満等の解消の整理とかそういったことをきっちりされた上での立候補だったのかというお伺いをさせていただきました。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 空援隊に関しましては、そもそも戦没者の遺骨のご帰還が非常に遅々として進まないというところから、民間のNPOとして立ち上げさせていただき、そしてフィリピンで活動を開始させていただいたと、こういう団体でございます。厚生労働省の指導とその指揮のもとに、遺族の方々に喜ばれた、こういう中でこの活動を続けてきたというところであります。このことに関しましては、一緒に同行された遺族の方、間違いのないところでございまして、世間でどういう風評が流れてるかにつきましては我々は存じぬところでございますけれども、この活動につきまして、関連された遺族の方からのご不満というのは一切聞いておりませんし、このような活動が今とまってることに対しての不満についてはお聞きはしております。
 したがいまして、このことに整理をするということに関しましては何も申し上げることはございませんし、私ども戦場を歩き、この足でジャングルの中を歩き、遺骨を拾ってきた者に関しましては、ご遺族に対する敬意と、そして戦没者に対する敬意と、そして我々の平和に対する思いは一層深いものがあると考えてるところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 今現在もまだ厚生労働省内を1万5,000以上のご遺骨が慰霊されることもなくさまよっているという事実もあるようですんで、ご遺骨だけでなく、本当に近江八幡市民8万2,000人のトップを行かれる方ですんで、8万2,000人をさまよわせることのないようにお願いさせていただきまして、次の質問に移ります。
 順序が逆になりましたが、それでは大きく2項目め、議第54号補正予算、教育費のうち小学校施設整備事業についての質問に移ります。
 このたびのこの事業では、安土小学校の北校舎と南校舎を結ぶ渡り廊下の耐震補強工事であると伺っていますが、この事業内容と経緯をお聞かせください。
 安土学区では、小学校、コミュニティセンターとの一体化整備構想が以前より議論されております。このことは、6割にも及ぶ自治会長の署名捺印と各種団体の要望からも、早急に一体型整備の実施に向けて取り組むべきであると考えますし、それこそが民意の反映ではないかと考えますが、そのことも踏まえてお答え願います。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 西津議員の、安土小学校渡り廊下の耐震補強工事に関するご質問にお答えします。
 平成25年11月25日付で耐震改修促進法の改正があり、国土交通省の定める要緊急安全確認大規模建築物については、耐震診断の結果の報告が義務づけられました。安土小学校は、報告対象建築物であり、過去に行われた耐震診断の結果を調査したところ、渡り廊下については耐震性がないにもかかわらず補強工事がされていないことが判明しました。このため、渡り廊下の柱外側にコンクリートの増し打ちを行い、柱の厚みを増し、はりに垂れ壁を新設することで耐震化を行うものです。
 北川議員の代表質問でもお答えしましたとおり、安土小学校は、狭隘な校庭、駐車場に加え、校舎の老朽化はもとより、児童数の増加に伴う教室数の不足が予想され、早期の対応が求められているところです。このようなことから、地元の皆様の意向をもとに整備方法の検討を行いたいと考えておりますが、教育施設に耐震性がないという事実は、児童の安全確保といった観点からは、どのような理由があっても見過ごすことができないものであり、早期に対応すべきものと考えております。
 去る6月18日に発生した大阪府北部での地震は、最大震度6弱が記録されており、本市においてもいつ大地震が起きるとも限りません。一刻も早く耐震対策を行う必要があると考えております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 余り通行の少ない渡り廊下の補強工事に違和感を感じております。どのように理解をすればいいのか、見解を伺いたいと思います。
 また、この渡り廊下は、2階部分につきましても3階部分につきましても、途中に階段があり、バリアフリー化もされていないわけですが、いざというときの対策は講じられた上での耐震化なのか、これもあわせてお伺いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代 君) 議員お尋ねの補強工事の見解についてお答えをいたします。
 安土小学校の渡り廊下は、各階ともに、休み時間には多くの児童等の行き来があること、また正門側から渡り廊下の下を通って南校舎昇降口や体育館への通行があること、渡り廊下の下が給食のコンテナの搬出入口となっていることから、倒壊を防ぐための工事を行うものでありまして、段差の解消とバリアフリー化を行うものではございません。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) では市長、市長は安土小学校の新築、防災機能を備えた安土コミセンの整備に優先的に取り組むと公約に掲げられておられますが、安土小学校の新築はいつごろの予定をされておられるのか、お尋ねします。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先日もお答えしましたように、今ある2つの案で、もしくはほかに出てくるかもしれませんけども、別地における一体型の整備がいいのか、それとも現地におけるコミセン、そして安土小学校の敷地を利用した整備がいいのか、それぞれ住民の方に議論をしていただき、案を提示しながら、それがまとまり次第、それぞれ財政側と財政の手当てを考えながら、できる限り早期に取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) できるだけ早期にとおっしゃいましたが、ここにあえて優先的にと書かれているわけですが、優先的とはいつごろまでを指すのでしょうか。市長の任期中でございましょうか。その辺についてもあわせてお答えください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 優先的と申し上げてるのは順番を言っておるのでございまして、可能であれば私の任期中に進めることが望ましいとは考えております。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 一体的であろうが分散的であろうが、優先的に新築をする計画があるにもかかわらず耐震化をするのですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先ほど教育部長がお答えございましたように、今現状、耐震のないような部分が小学校に存在し、大きな地震の場合はこれが落下する、もしくはその上に子どもたちがいた場合にも落ちる可能性があるというような非常に危険な状態でございますので、長としてほっとくわけにはいかないということでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 本当に先日の大阪北部地震のように、まさしく災害はいつやってくるかわかりません。もちろん子どもの命は大切です。しかし、市民全体の命を守るための災害対策本部を置く庁舎も大切であり、臨時議会では、東京オリンピック経済が落ちつくまで庁舎を耐震化するという答弁をされていましたが、先日の私の代表関連質問の答弁では、東京オリンピックによる物価上昇は見受けられないと答えられました。一体どちらを信じたらよいのかわからないところですけども、庁舎についても即座に新庁舎建設へ向けてあわせて取り組んでいただきますようにお願いをしておきまして、最後に大きく3項目めの通学路の安全対策についての質問に移ります。さきの議員とも内容が重複しておりますが、ご回答のほどよろしくお願いします。
 先日の大阪北部地震におきまして、学校への通学路で幼い命が奪われました。しかも、グリーンベルトと呼ばれる安全に通行できるように舗装道路の上に緑色に塗装された場所を通行されているにもかかわらず起きてしまった事故でございます。
 そこで、本市での通学路の安全対策の現状についてお伺いします。
 また、児童・生徒の通学路であるにもかかわらずグリーンベルトが引かれていない道路もあるかと思います。グリーンベルトが引かれる基準もあわせてお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 西津議員ご質問の、通学路の安全対策についてお答えします。
 通学路の危険箇所の点検は、毎年定期的に、近江八幡警察署、東近江土木事務所や市の土木課、人権・市民生活課、学校教育課で合同点検を実施しております。合同点検を行う箇所は、自治会要望やおうみ通学路交通アドバイザー等から情報収集し、教育委員会で取りまとめています。
 対応策については、合同点検の現場で参加者が意見を出し合い、どのような対策が一番効果的か、短期的に対応できるものか、長期計画が必要なものかなどを検討しています。また、大阪北部地震発生後は、各小・中学校の通学路の安全点検について通知し、報告を受け、確認を行っています。さらに、各小・中学校におきましては、通学路における危険箇所に近づかないよう指導し、状況に応じて通学路の変更も含め、児童・生徒への安全指導の徹底に努めています。
 グリーンベルトにつきましては、歩道が整備されていない道路の路側帯を緑色に着色し、車のドライバーに通学路であることを視覚的に認識させ、車両の速度を抑制させる狙いがあります。また、通行帯を明確にすることで、歩行者との接触事故を防ぐことを目的としています。設置は、危険箇所として報告があったり要望があったりした箇所を中心に行っています。
 今後も、児童・生徒が安心・安全に通学できるよう、関係機関と連携し、安全対策について検討してまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、通学路についての再問に移らせていただきます。
 通学路途中に危険箇所、高い塀などがある場合の対策や措置についてお伺いします。
 昨日、さきの議員の質問、答弁で、大阪北部地震を受けて文部科学省からチェック項目のリストを云々ということでございましたが、このチェックリストにチェックをした後の措置はどのようにされるのか、お伺いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代 君) 危険箇所の対策、また措置についてお答えを申し上げます。
 今回、各学校から報告があった箇所につきましては、学校教育課の職員も現地を確認いたしました。対策につきましては、児童・生徒の安全指導、また保護者への通知、職員による登下校の見守り、スクールガードさんへの見守りの依頼、通学路変更の検討、また自治会やPTAにご協力をお願いをしたという学校もございます。引き続き、各学校と連携をして、また学校の現状、実情を見ながら対応をしていきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 さきの議員の個人質問でありました、個人所有地の壁撤去に補助を出してはどうかという質問に対しまして、大阪や県内他市町の動向を調整しながらという答弁でございましたが、私は、個人の所有の構造物を撤去するに当たっては、むしろ指導を強化していただいて、昨日の同会派である橋議員が提案されましたように、本市リフォーム事業に特化するなど、補強のための補助を出されてはと思いますので、これは提案とさせていただきたいと思います。
 安土駅東側から上十六団地の間にJR高架橋と、通称、古い地下道なので古地下と呼ばれている地下道があります。この地下道は、壁面塗装も薄くなってきている上に、日中でも薄暗い地下道です。さらに、JR下を南北に横断するためだけでなく、駅方向からおりてくる通路も合流していることもあり、見通しが悪く、出会い頭でぶつかることもあり、とても危険な状態です。
 また、この地下道は、大雨が降ると、高架橋と電源が連動していてブレーカーが落ちるためか、高架橋の街路灯ともども地下道内の電灯も消えてしまい、真っ暗になってしまうことがあります。高架橋につきましては、自動車やバイクの通行がメーンですので、ヘッドライトがあるのでまだましといいますか、大丈夫なんですけれども、地下道につきましては、日没後、高校生や大学生、通勤者が通る道になっています。もちろん大人の男性が通るのも怖い状態になりますので、女性などは特に危険な通路になります。ましてや、この地下道は、部活帰りに中学生が通る通学路にもなっております。
 先ほどの答弁でも、不審者が子どもの登下校を狙うというようなことも最近では起こってきているようでございます。安全対策をお示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代 君) 今の西津議員の安土駅東側地下道についてお答えをさせていただきます。
 この地下道につきましては、県が管理する道路ということであり、管理者にお話なり要望をいただく方法がよいのかなあというふうに考えております。ただ、今回のお話につきましては、小学校の通学路にはなっておりませんけれども、中学生が利用している道路ということでございますので、教育委員会からも管理者である県に今回の現状をお伝えをして、対策を依頼、また協議をしていきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) JRの北側に住んでおられる中学生の方々の通学路としてはメーンの通路になっておりますんで、県の管理ということですんで県とも、実は私も何回か県土木に要望に行かせていただいてるんですけど、その都度その都度電気はつくんですけど、恐らく根本的な処置ができてないと思いますんで、県にもまた市から強く、修理をしていただけますようにお願いしていただきたいと思います。
 また、この古地下にはいろいろと絵が描かれております。描かれた当初はよかったんですけれども、塗装が薄くなり、逆に薄気味悪さすら感じることがあります。
 この地下道を安心で安全な通学路にするためにも、壁面塗装をやり直すなどのお考えはあるのでしょうか、お伺いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代 君) こちらにつきましても、また管理者と協議をさせていただきたいというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 駅のところの地下道、新しいほうの地下道につきましては、今、安土中学校の美術部が絵を描いたりというふうに、明るい地下道に取り組んでおられますんで、こちらの古地下につきましてもぜひ安心できるような地下道になるように、県に要望をこちらもお願いしていただきたいと思います。
 他の市内の街路灯につきましても、日没後でも歩行者や自転車の方、誰もが安心して通行できるように、街路灯や防犯灯を充実させることが不可欠だと思いますが、お考えはありますか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 私、所管しますのが、防犯灯というところが所管になってございます。いわゆる集落と集落との間をつなぐ明かりということでございます。こちらにつきましては、地元要望ということで上げていただけると大変ありがたいかなあと思ってございます。先ほどの答弁ございましたように、そこの道が県管理であるところにつきましては県に要望していくということになりますし、市であれば、その対策が必要かどうかというまた判断をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。大変よくわかる答弁でございました。
 それでは、以上をもちまして私の個人質問とさせていただきたいと思います。
 私たち保守本流の精神のもと、信念を貫き、ぶれることなく、誠心誠意誠実にをモットーに、6月12日に新しく結成された近江湖誠会の一人として、今後も気を引き締めまして議員活動に取り組んでいく所存でございます。よろしくお願いします。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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