録画中継

平成30年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月12日(木) 個人質問
辻   正隆 議員
(1)湖岸道路におけるビワイチ安全対策について
(2)沖島地域浜プランについて
(3)大津守山近江八幡線の渋滞対策について
◆5番(辻正隆 君) 皆さんこんにちは。政翔会の辻でございます。議長の発言許可が出ましたので、質問に入らせていただきます。
 まず初めに、大阪北部、また西日本中心にしました豪雨災害等でお亡くなりになられた方、心からご冥福をお祈りしますとともに、また被災されました皆さん方の一日も早い心の癒やしをと感じるところでございます。
 各市町から被災された地域に、たくさんの方が支援として救助隊を送られております。滋賀県も救助の活動で参画されてるとお聞きしました。私ども近江八幡市が加盟します東近江行政組合も7月7日から滋賀県緊急消防隊として東近江消防隊として活動をされておる状況がございます。
 7日の日に到着されました現場につきましては、倉敷市の真備町、テレビ等で大変災害の状況が既に伝わっておるところでございます。7日から8日にかけて救出活動、その件数が救助件数としましては51件、また救出人数としましては57名の方を救出されたそうでございます。10日の日にこちらに1陣の方々は戻られ、続いて2陣の方が救援活動に参画されております。1陣目の救援人数としましては8隊35名の方が東近江行政組合から参加されております。また、2陣目としましては、6隊ということで23名の方が救助活動にご努力をいただいております。
 きのうもテレビニュースを見ますと、雨はやんでいい天気ではあるんですけども、本来の自然の川が流木等で時間差氾濫というような形容をされておられましたが、思いも寄らない氾濫が各所で起こっておる状況でもあります。
 隊員の皆さん方におかれましては、自分の身の安全も確保していただきながら、困っておられる皆さん方の救援活動にご尽力をいただきたく思います。また、その行動に対して本当に心から感謝と敬意をあらわすものでございます。
 それでは、早速ではありますが、質問へと入らさせていただきます。
 今回、私は大きく3つの項目で質問をさせていただきます。特に、地域の課題として思っておるところで質問をさせていただきます。
 分割により、まず1つ目といたしまして、湖岸道路におきますビワイチの安全対策、皆様ご存じのとおり、滋賀県がビワイチの推進を随分と進めていただいております。滋賀県内では近年、自転車で琵琶湖を一周しますビワイチが大変人気となっております。年間10万人を超える方々がお越しをいただいているそうでございます。
 県では、自転車の活用推進による地域活性化に向けてさまざまな主体が一体となって取り組みを進める道しるべとして、理想となるビワイチ像をまとめられました。ビワイチ推進総合ビジョンが平成30年3月に策定をされました。
 目指すべき姿の中に観光客を含むサイクリスト、また自動車運転者、そして歩行者等が互いに尊重し合い共存する環境の中で、国内外から多くの方々が来訪し、安全で快適に自転車による県内周遊を楽しんでいただくこととあります。
 近江八幡市も湖岸道路がビワイチのコースにあることから、週末にもなりますとたくさんのサイクリストがサイクリングを楽しんでおられます。その一方で、やはり心配に思いますが、湖岸道路、大変交通量の多いところでもございます。そのことから、車と自転車の安全対策であります。
 県では、ビワイチ環境整備として昨年から矢羽根型路面標示、恐らく湖岸道路を走られた方は目にされたと思います。青色のマーク、矢羽根型マークと言われますが、その施しがなされております。
 県では、ビワイチの環境整備として昨年から矢羽根型路面標示を整備し、自転車走行場所の確保と自動車運転者への注意喚起を促す工夫をされておられます。さらには、路側帯の植樹部分を改良し、自転車走行区間の確保を整備されてますが、まだまだ安全対策としては不十分であると考えております。
 私どもの住まいします島学区は、島学区の中を横断する形で南北に湖岸道路が走っておる関係上、生活道路としてなかなか湖岸道路を利用されない方々はそうも感じられないのかわかりませんが、常にその道を横断あるいは利用する地元の人たちにとっては随分と危険を感じる状況があるようでございます。
 近江八幡市管内の湖岸道路は南北を結ぶ主要幹線道路であることから、本当に交通量も多く、決して安全な道路とは言えないところではございます。
 安全確保のための湖岸道路における対策をどのように県または市はお考えなのか、初問としてお尋ねをいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 辻議員ご質問の湖岸道路におけるビワイチの安全対策についてお答え申し上げます。
 滋賀県においては、ビワイチの施策推進と安全確保のため、矢羽根マークの設置と自転車通行空間の確保に取り組んでおられます。
 近江八幡市内のビワイチルートとなる一般県道近江八幡大津線及び主要地方道大津守山近江八幡線については、全長22キロメートルのうち、平成29年度には7キロメートルについて矢羽根マークの設置を終え、残る15キロについても本年度中に設置をされる予定となっております。
 路肩や植樹帯を有効活用しての自転車通行空間の確保としては、平成29年度に津田町地先で植樹帯を撤去して車道を拡幅し、ここに青色破線と矢羽根マークを設置して自転車通行空間を整備されました。湖岸堤として植樹帯が設置されている区間については、同様に順次延伸される予定でございます。
 岡山がございます、岡山峠付近については、琵琶湖側の歩道が整備されていないことから、平成29年度より自転車歩行者道と自転車通行空間の整備に着手されており、平成32年度の完了を目指して進めておられます。
 市といたしましては、交通安全対策としまして、ビワイチ利用者に対し交通安全の周知を図るなどの対策を講じるよう県に求めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 丁寧なご回答ありがとうございます。
 私もいろいろと調べてみますと、県では安全な快適な自転車利用環境創出ガイドラインというものを見直されておられます。また、それを随分と内容が変わったということで、その滋賀県におきますローカルルールへの反映ということで考察されてる文献がございました。それによりますと、2015年6月に11年ぶりに改正されたガイドラインの趣旨に沿って、自転車の通行空間整備に関する考え方が大きく転換されたということでございます。
 ガイドラインの趣旨や構造令の解説、運用における新たな考え方を分析する必要がある。また、県ローカルルールであります歩道マニュアル及び道づくりルールの継続運用に当たっては課題等を明らかにし、またその解決に向けた見直しをする必要があるとも書いておられます。
 このガイドラインによりますと、自動車の規制速度と交通量という新たな概念をいかに取り扱うべきかが課題として上がっております。歩道マニュアルにおける整備形態設定の根拠であるとか、自転車の目安交通量が、構造令の開設と運用の最新版が削除されたことから、これをいかに取り扱うべきか、対応が求められるということでございました。
 ガイドラインにおきます自動車または自転車専用通行帯を選択する交通条件として、基本にはやはり交通量、自動車の交通量というのが一つの目安になるということでございます。また、規制速度ということが、また一つの目安になるということでございます。日量交通量が4,000台、また自動車の平均規制速度が40キロ以下というのが一つの区切りであるそうでございます。
 湖岸道路におきますと、日量交通量につきましては大変多うございます。算出結果は私も見ておりませんが、4,000台は軽く超えておるのではないかというふうに思いますのと、法定速度はやはり50キロ制限というところであるんですけども、実質、実勢速度といいますのが随分と速くスピードが出ておる車等もございます。
 ビワイチ推進に当たって、県は選択としては車道におけます自転車と車との混同といいますか、同じ状況で利用していただくという選択をされているわけなんですが、実質のところ、交通量あるいはスピードの状況を鑑みますと、なかなか同じエリアの中で走行するというのはお互いに対して大変ストレスのたまる状況が実のところあるというふうに私は考えております。
 幸い、この近江八幡管内の先ほど部長がおっしゃっていただいたこの二十何キロの区間については、路側帯、いわゆる我々管理道路と呼んどるんですが、歩行者を含めた自転車としての歩行エリアとしても確立が十分にしていただいてる状況があります。
 そのことを考えますと、琵琶湖ローカルルールじゃないんですが、地域ルールとして歩道への誘導をしていただけるような、矢羽根型マークじゃございませんが、そのような看板設置等もしていただけると、大変地域住民としては、また湖岸道路を利用される方々にとっては大変いい状況が生まれるんではないかなというふうに思うんですが、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 辻議員の再問にお答えをしたいと思います。
 議員が申されております湖岸道路の管理用道路につきましては、先ほど初問でもお答えしましたように、自転車、歩行者の兼用、自歩道というようになってございまして、自転車の通行も可能とはなってございます。
 滋賀県に確認をしましたところ、原則的には自転車は車両でございます。ですので、滋賀県としては自歩道であっても歩道でございますので、現段階では特に自転車を誘導するという措置を講ずるという考えはないようでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 道路交通法からいきますと、自転車は車両でございます。交通法が改正されて車道を走るというようなルールと改正をされておるのを承知しておるところではあります。ただ、随分と最近の自転車は速うもございますし、速度制限のない自転車においては50キロあるいは60キロというスピードの中で湖岸道路を走り抜けられる自転車もおられます。
 家族連れのファミリータイプのサイクリングを楽しむ方は、当然のこと路側帯をみずからが選んでそちらを走っておられる状況がございます。幸いにして、軽トラ1台が通れるような路側帯がございますので、この辺は地域の思いとして、要望としてしっかりと県にそれなりに伝えていただいて、その看板設置等も含めた中で安全対策をとっていただけると大変ありがたく思うところでございます。
 私はこのビワイチに関する質問というよりも、ビワイチがはやる前に、ちょうど平成27年6月議会において、びわ湖よし笛ロード、県道近江八幡安土能登川自転車道のことについて質問させていただきました。
 そのときにも言わせていただいたんですが、大変魅力的な環境であるということで、スローライフと言われる楽しみをされる方もふえる中、たくさんの方が起こしになるんじゃないかな、あの状況では整備としては行き届いてないよねみたいな質問させていただいたことがございます。
 ビワイチでも寄り道マップということで、たくさんの県内琵琶湖周回とした中での寄り道マップをつくっておられます。その中には、近江八幡市も当然のこと含まれておりまして、その散策ルートの中にはびわ湖よし笛ロードを、近江八幡市を取り囲む形で半分ありますので、形でその寄り道マップ等が作成されております。
 そのことやら考えますと、そのとき質問をさせていただいた内容を少し読ませていただきますと、昭和62年8月にこのびわ湖よし笛ロードは開通したということで答弁をいただいております。30年近くたったことから、路面の老朽化や西の湖の周辺を含めて全線に渡って起伏の箇所が見られることから、道路管理者であります県に修繕要望をしているが、対応が追いついてないのが現状でありますということでございました。
 また、今後においては市で点検を行い、危険箇所などにつきましては県に要望していただくというふうなこともおっしゃっていただいておりました。適時修繕活動の要望を管理者に向いていただいておることと思いますが、なかなかそれが追いついてない状況があろうかなというふうに私自身も地元民として感じておるところでございます。
 先週も駅からブーメラン通りを通りまして八幡山に行きますと、市内の中には実は僕も気がつかなかったんですが、青色の矢羽根マークが左右にその施しがされている状況でございました。
 このようなことで、随分と県もこの辺の環境、自転車における空間整備をしていただいておるとは思うんですが、この辺の情報というのがやっぱり向こうから何か相談があって、そのような矢羽根マークをつけたりとか、植栽を撤去してその安全確保にされたりとかという状況のやりとりが当然あるわけなんですか。ちょっとそこだけ再問とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 私どもの今の再問にお答えをしたいと思います。
 今の矢羽根マークの部分につきましては、湖岸道路の関係につきましてはやはり工事をしていくということで事前に私どもにも、話を聞いてございます。といいますのは、この緑樹帯の部分を撤去して歩道に変えていくというような部分につきましては、相談を受けてございます。また、岡山の峠の部分についても、やはり山の工事をせんとあきませんので、その部分についての県との協議は受けておりました。
 ただし、市内の県道の部分につきましては、ビワイチ・プラスという形の中で進めておられるものだと思っております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) ありがとうございます。
 私が伝えたいのは、やはり自転車、サイクリングを楽しんでいただける滋賀県にあるいは琵琶湖にお越しいただく方々が気分よく、気持ちよく自然に触れ合っていただくというのは一番大事かなというふうに思います。ただ、幹線道路も含めます中でのビワイチのルートであるということから安全対策もしっかりとしていただきたい。何か県のスタンスとしては矢羽根マークをつけることによって安全確保してますよというようなスタンスだけにしか感じ取れない部分もございますし、またそれによって地域の方々も大変、あるいは利用される方々もストレスを感じておられる状況、あるいは双方がストレスを感じておられる状況もあろうかと思います。安全に路側帯ができる区間等もございますので、ぜひその部分としては県にそういう形で要望していただきたいということがございます。それは要望とさせていただきます。
 もう一点は、やはりびわ湖よし笛ロードを中心とした西の湖周辺の総合的な改修に向けた行動を、やはり県にもあわせて要望を今後ともによろしくお願いをしたいというふうに思います。
 以上は要望とかえさせていただきます。
 それでは2問目、大きく2つ目になりますが、沖島におきます沖島地域の浜プランについて質問させていただきます。
 さきの議員の皆さん方からも随分と沖島にも関心を持っていただき、いろいろと離島振興あるいは浜プランについてもご質問のあったところではございますが、私は私なりの内容の中で、また譲っていただきましたので、しっかりと質問させていただきたい、このように思います。
 沖島地域浜プランについてお伺いをいたします。
 沖島は淡水湖の中に人が住む島としては国内唯一で、世界的にも非常に珍しい地域ということでございます。昭和3年に沖島にランプがともり、昭和23年に湖底ケーブルによる送電が始まりました。水道は昭和35年に上水道が敷設が行われ、昭和55年に簡易水道が設備されたところでございます。また、昭和57年には下水道が完備されました。そして、情報技術面におきましても、平成24年度に光ファイバーケーブルの架設工事が始まり、島の生活も利便性が増すようにもなってきましたところでございます。
 沖島では、ピーク時には最大800人を超える住民の方がお住まいされてましたが、琵琶湖におけます水産業の衰退と時代の移り変わりによりますことにより、現在では280人を切っておるような状況だとお聞きしております。
 2003年、平成15年になりますが、沖島の過疎化、また高齢化、漁業の担い手不足など、島の抱える課題に向き合い、みずからが主体となり、取り組まれた事業がございます。沖島21夢プランというプランでございます。この中の部長さんにもこのプランに携わっていただいた方もおられるかなというふうに思いますが、沖島の未来づくりのために活動されます中、平成25年には7月、離島振興地域に指定を受け、近江八幡市、そして県と連携を図り、課題解決と未来の沖島創生に努力いただき、今や他所から観光客が5万人近くの方、通船を利用して定期便を利用して島に訪れられる状況にまでなってきておられます。
 万葉の時代から育まれます歴史と自然環境、また湖魚の食文化などを持っているポテンシャルを生かした取り組みが功を奏した形となってきておるのだなというふうに感じております。着実に振興への道を歩んでいるとは感じておりますが、まだまだ課題も多い中、今回取り組まれております沖島地域浜プランは、これは一つの核になる大事な事業であるかと感じております。
 今回申請されております沖島地域浜プランの概要と求められておられます成果についてお伺いをいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 辻議員の浜の活力再生プランのご質問にお答えする前に、先ほどのビワイチに関しまして、ご指摘のようによし笛ロードの活用につきましては、ほか、他所からも言われておりまして、このビワイチと重ね合わせまして県に道路の整備もしくはより魅力的な観光のスポットとして、なるように協力を得られるように、またしていただけるように市としても強力に申していきたいと思います。
 また、道路の安全対策につきましても、昨今、自転車はサイクリストの方は30キロを超える、ほとんど自動車にまがうようなスピードで走られる、これも含めまして、県の現場で普通のそこの町を走られる自転車と同じように考えられることがないよう、あわせて強く申し上げていきたいということで、安全対策に関しても万全を期して県に申し上げていきたいということを冒頭申しておきたいと思います。
 それでは、議員お尋ねの沖島地域浜プランについてのご質問にお答えをしたいと思います。
 沖島の浜の活力再生プランにつきましては、水産業や漁村地域の再生を図るため、漁業者みずからが漁業収入の向上とコスト削減の具体的な対策に取り組むための計画として、関係機関との協議を経て、現在国への申請に向け最終調整をしているところでございます。
 この浜の活力再生プランは、沖島漁業協同組合を初め自治会、離島振興推進協議会、湖島婦貴(ことぶき)の会、そして滋賀県及び市が構成員となります沖島地域水産業再生委員会がプランを協議したものでございまして、沖島の漁業所得を5年後に10%以上向上させることを目標に作成されたものでございます。
 例えば直売、食堂、加工事業による高付加価値化と魚の市場価格の底上げや体験型観光の充実など漁業所得向上への取り組み、また漁業の作業効率向上や人件費の削減を通じたコスト削減策など、5年間での取り組み内容が記載されておるものでございます。
 ご承知のように、沖島におきましては漁獲量の減少などから漁業離れが進み、若者の島外流出により急激な少子・高齢化が進展しております。そうした状況に歯どめをかけ、持続可能なふるさと沖島の活力を再生していくためには、漁業の維持発展と後継者不足への取り組み、交流定住人口の向上が必要不可欠と考えております。
 これまでなりわいとしてきた漁業や地域をどのように守るのか、どのように維持していくのかを地域みずからが計画し、みずからが実行していくものとして浜の活力再生プランが策定されておるところでございます。
 また、国の支援策として、浜の活力再生プランの目標を達成するため必要に応じたプランの見直し、プランに位置づけられた共同利用施設の整備や地域における水産資源の管理、維持増大、漁港、漁場の機能高度化や防災・減災対策などの取り組みを支援する浜の活力再生交付金制度もございます。
 市といたしましては、プランの推進とあわせ、国の交付金などを有効に活用しながら、沖島町の漁業振興、ひいては地域振興につなげていけるよう、国、県など関係機関と協力し事業を進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 丁寧な答弁ありがとうございます。
 先ほども申し上げましたが、平成15年に沖島21夢プランというところから、沖島の皆さん方は、地域の抱えます課題をしっかりと見詰める中でいろいろと自分たちの力で解決を模索されてこられました。経緯的には、平成25年には離島振興法に採択を受けました。さらには、離島振興法の中でいろいろと支援策はございましたんですけども、建物等に対するハード面の支援策というものがございませんでした。その中で、今回の浜プランの申請をされておられるということでございます。
 今回、近江八幡市でも、避難準備が出ましたが、唯一避難勧告が出たのが沖島でございます。随分の方が、老人憩いの家でありますとか、休める施設では決してないんですが漁業会館に避難されたということでございます。
 また、沖島の皆さん方は高齢化ということも大変大きな問題となってきております。昨日もテレビで見てますと、今回被害を受け、水害等でお亡くなりになられた方々の77%が65歳以上の高齢者ということでお聞きをしております。高齢化あるいは少子化等を実際現場の話として沖島の方々は感じて、今日まで当局の皆さん方あるいは県の方々と話を積み重ねてこられたことの結果でございます。
 6月になりますが、滋賀県知事でございます三日月知事が沖島を訪れられました。私も同席をさせていただきまして、いろいろと、島民の方々約30人近くおられたかと思いますが、意見交換をされました。その中には、もちろん離島振興で14項目にわたる要望をされておることもおっしゃっておられましたが、新たな展開としてはやはりうみのこが停泊できるような漁港の整備をしていただきたいとか、滋賀県知事は今ビワイチに力を入れておられるから沖島を含めた中での琵琶湖の中のビワイチ等も考えていただきたい。あわせては、沖島の周回道路を整備していただくことによって沖島の振興にもつながるんじゃないかな。また、滋賀県は環境立県でもございますから、国の、あるいは県の水産あるいは環境における国の機関の誘致をあわせてできたらななんていうような夢の意見、しかし現実味のある大変夢のある意見交換をしていただけたかなというふうに思っております。
 市長も、沖島の防災施設については今議会にも発言もいただいております。また、沖島の魅力についても随分と認識もあるようでございますんで、沖島に対する市長の所見が何かございましたら、あるいはこういった形での推進を考えておられるというところがございましたら、市長のご意見いただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 沖島なんですけども、皆さんご存じのように、日本唯一の小学校のある淡水湖の中の島ということで、我が市にとっても一つの誇りですし、ある意味で観光資源といっても、そこの島民の暮らしや文化を前提として、その環境を守りながらそういう形として一つのメッカとして、守り育てていきたいという思いが非常に強うございます。
 実際の振興の方法につきましては、今議員の方おっしゃっていただいたように、夢のような話ですけど、国の環境関係の研究機関であるとか、さまざまないろんな技術者の方のいろいろそこへ来て心を休めていただくような会議の場だとか、いろんなことを考えられるんですけど、皆さん方のお知恵をかりながら、いろんな機会を捉えながら、非常にこの島が全国に発信できるような形で振興ができたらなというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 私も1次産業に従事する立場から、同じ1次産業でございます水産業は大変近くにありますことから、また故郷大変私も好きでございますので、大変、その下支えをやっぱり行政としてしっかりとやっていただきたいなというふうな思いもございます。
 市としては、プランの推進とあわせて国の交付金などを有効に活用しながら、沖島の漁業振興、ひいては地域振興につなげていけるよう国と県など関係機関と協力をとっていただけるということでございます。また、この部分については行政しかできない部分かというふうに思います。しっかりとお力添えをいただきますことを私からもお願いを申し上げさせていただきまして、次の質問へと移らせていただきます。
 大きく3つ目の質問へと移らせていただきます。
 大津守山近江八幡線の渋滞対策について質問をさせていただきます。
 地元では、234号道路というような通称で呼ばれている大津守山近江八幡線でありますが、現在、近江八幡市には安土桃山時代から受け継ぎます歴史とロマン、そして水郷を初めとしました自然の魅力、さらには食の文化に魅了され、年間530万人の観光客の方がお越しいただいておる、また近畿圏においても有名な観光地の一つと相なってきておる状況がございます。
 しかしその一方で、狭隘な幅員の道路が多く、また交通量に応じたインフラ整備がなされてないことから、近江八幡各所で渋滞の生じる状況が見られるようになってきております。特に、大津守山近江八幡線の渋滞はひどく、平日の通勤時間帯はもとより、観光客の方が移動されます時間帯には東西を結ぶ主要幹線として機能しない状況にあると考えます。沿線には大型観光商業施設等があることが一つの要因かとも考えます。さらには、開発により同じ沿線になりますところに商業施設が建設計画の状況にあると聞きます。
 この路線におきます渋滞対策を早急に行う必要があると思います。この幹線は県道であることから、今日までも近江八幡市から再三再四にわたりましての要望をしていただいてたことと思います。滋賀県道路整備アクションプログラム2018、平成30年3月公表の幹線の交通安全事業として交差点改良に着手するとありますが、どのような対策の計画であるのか、お伺いをします。また、この計画のスケジュールについてお伺いをいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 辻議員ご質問の主要地方道大津守山近江八幡線の渋滞対策についてお答え申し上げます。
 主要地方道大津守山近江八幡線の多賀町交差点には、右折だまりがなく、交通渋滞の大きな要因となっております。本市といたしましては、今日まで県に対し交差点改良を要望してまいりましたところ、昨年度、見直しされた滋賀県道路整備アクションプログラム2018において、2023年までの計画期間の前期着手に位置づけていただいたところでございます。
 交差点改良といたしましては、県道側に右折だまりを新設するとともに、あわせて市道側にも右折だまりを整備することにより渋滞対策を講じてまいりたいと考えており、県と市が協議、調整し取り組んでまいりたいと考えてございます。
 なお、県において整備計画への位置づけはされましたが、現段階においては県では予算化には至っていないため、今後は県財政当局に予算を要望していただき、県と市が連携し早期に事業着手できるよう努めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) ようやくそこの部分の改修がされることによって、渋滞対策が緩和されていくのかなというふうに感じるところでございます。
 産業新聞の5月15日号の新聞にもその内容が載っておりました。私も目を通させていただきました。4方向での右折だまりの交差点改良が必要、がベストな計画であるというふうに担当の方も書いておられました。しっかりとやっていただきたいんですが、それぞれの交差点には関係の民間の方もおられますから、しっかりと地元の方、近隣の方々のご理解を得ていただく中で進めていただきたいというふうに感じております。
 また、多賀町交差点の渋滞対策についてはある程度の進捗が見られるのかなというふうに思いますが、そこから国道8号線、また名神竜王、また蒲生スマートインターへと向かわれる車は大変多うございます。そこから先にございます県道2号線の音羽の信号でも同じような状況が生じるかと思うんですが、ここについてはどのような計画をされておるのか、お伺いをいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 辻議員の音羽の交差点に関する再問にお答えをしたいと思います。
 さきの北川議員の代表質問でもお答えしたところでございますが、主要地方道大津守山近江八幡線と県道2号線の音羽交差点付近の慢性的な交通渋滞につきましては、県、東近江土木事務所に対しまして、右折車線の延長、今現在右折だまりがございますが、その右折車線の延長をしていただくよう、交差点改良を要望しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 道幅も限られておるところでもございます。それぞれ交差点には建物等もございます。しっかりと右折だまりをとっていただく計画の中で、渋滞緩和を進めていただきたいというふうに感じております。
 また、次の再問へと入らせていただきますが、大津守山近江八幡線と連絡する県道がもう一点ございます。伊庭円山線であるわけなんですが、7月7日夕刻に、円山の山の側面が崩落をいたしまして、現在通行どめの状況になっておるということでございます。その崩落の状況と、また今後の復旧に向けた状況についてお伺いをいたします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 再問にお答えをしたいと思います。
 過日の雨の影響によります件でございます。今ご指摘のありましたように、県道伊庭円山線、ちょうど円山の山のある裏手側になるところでございますが、土砂崩れが発生をいたしまして県道を封鎖しておりました。
 昨日の時点でございますが、道路の土砂の撤去は完了してございます。また、山手に土砂が堆積してございましたが、ちょうど擁壁と、上に防護柵がございました。防護柵を外して土砂の撤去は完了しているように確認をしてございます。またあわせて、迂回路の設置をされてございました。伊庭円山線、ちょうど橋のほうから今の工事現場を迂回するような形で迂回道路の準備をされておりました。きょうあたりには、ひょっとしたら舗装ができているかもわかりません。
 そのような状況でございますので、やはりもう少し防護柵をもう一度復旧をいただかなければならないというところがございますので、もうしばし時間が必要かと思います。今現在は、迂回路を設置しながら、そこを通行いただけるような形の対応を現在県で対応いただいているというようにご理解をいただけるとありがたいなと思います。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 幸いに、山の裾に大きな敷地がございましたんで、迂回路を整備していただけると、交通の渋滞、不便を来さない状況をつくっていただけるということで安心をしております。一日も早い復旧に向けた行動をとっていただきたいというのが我が地元の思いでもございますし、利用される皆さん方の思いでもあろうかと思います。
 過去に、伊庭円山線につきましては道路の拡幅等の要望が出されてたかと思います。今回の教訓を生かしてという意味じゃないんですが、大変狭隘な道幅の狭い道路でございますし、また子どもたちの通学路としても使っておるところでもございますから、できましたら道路拡幅も含めた中での今後の要望を引き続きしていただきたいというふうに感じておるところであります。
 道路にわたりまして質問させていただきました中で、随分と近江八幡市内いろいろと道路網の構築をしていかなくちゃいかん状況がございます。新庁舎の計画の際には、庁舎の前の4車線の道の道路計画、黒橋から八木の改修というのが計画の一つにも上がっておりました。その流れをつくることによって、また違う車の動線ができるのかな、県道2号線の渋滞が緩和するのかなというようなちょっと思いも私も持っておったんですけども、あわせてその部分については新庁舎の中でしっかりと道路網にあわせたような計画もしっかりとやっていただきたく思います。これについては今後の要望とさせていただきます。
 以上で私の3項目にわたります質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で辻正隆君の個人質問を終わります。
 ここで小西都市整備部長より発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 失礼をいたします。先ほど辻議員の再問の中で、伊庭円山線の復旧の見込みということでお問い合わせがございました。先ほど私に連絡がございまして、この13時、本日の13時に仮設道路が完成をいたしましたので、通行規制については解除されました。ですので、迂回路を通っていただいて、通行していただくことができます。
 ただし、現場につきましては、やはり被害の状況が大きいものでございますので、設計から入ってまいりますので、しばらく時間がかかるということでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
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