録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月10日(月) 個人質問
重田 剛 議員
(1)幼稚園・保育園・認定こども園について
   ①来年度の申込者数と定員について
   ②岡山認定こども園と桐原東認定こども園について
   ③桐原幼稚園の耐震工事について
(2)放課後児童クラブ(学童保育)について
   ①来年度の利用見通しについて
   ②岡山学区の放課後児童クラブについて
(3)平成31年度全国学力・学習調査について
   ①中学校英語調査について
(4)水道法改正について
   ①民営化について
   ②耐震化について
   ③水道料金について
   ④水道運営委員会について
◆2番(重田剛 君) 皆さんおはようございます。子どもたちの未来へつなぐ政翔会の重田剛です。
 早いもので、ことしも残すところあと20日ほどとなりました。振り返りますと、ことしは記録的な大規模災害が頻発した年でありました。1月から2月にかけては各地で記録的な大雪に見舞われ、夏から秋にかけて毎週のように日本にやってきた大型台風、北海道や大阪で発生した地震、西日本など各地で発生した豪雨、日本歴代最高気温を記録した猛暑など、大規模な災害が多発する記録的な年になりました。
 被害に遭われた方々に改めてお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願うばかりです。
 また、災害に強いまちづくりの重要性を改めて感じさせられました。来年は穏やかな年になってくれることを祈るばかりであります。
 さて、このたび私は、就学前施設、幼稚園・保育園・認定こども園について、放課後児童クラブ、学童保育について、平成31年度全国学力・学習状況調査について、水道法改正について、以上4点について分割方式で質問いたします。
 まず初めに、就学前施設、幼稚園・保育園・認定こども園についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは、3点ございます。各園の申込者数と定員について、岡山認定こども園と桐原東認定こども園について、桐原幼稚園の耐震工事についてであります。
 市内各園の募集定員に対しての申込者の数はどのようになっていますか。第1希望、第2希望に入れる子どもの数の割合をお聞かせください。
 また、特別に定員オーバーした園があれば、それはどの園と何歳児なのか、お聞かせください。
 また、それらの対応はどのようにされるのか、お聞かせください。
 2点目に、整備中の岡山桐原東認定こども園についてお伺いいたします。
 両園とも当初は来年の春から開園の予定をされておられました。ところが、皆様ご承知のように2園とも1年先延ばしにされました。私たち議員は一定説明を受けておりますが、なぜそのようなことになったのか、計画に無理はなかったのか、その理由をお聞かせください。
 岡山認定こども園については、10月1日から20日まで、他の園と同じように入園の募集までかけておられます。申し込まれた保護者への説明や対応についてお聞かせください。
 また、一定の理解はいただけたのか、入園を希望された園児への対応はどのようにされるのか、お聞かせください。
 また、園児や保護者に対して説明会など、今後の予定があればお聞かせください。
 また、1年間延長になった岡山幼稚園の職員や園児、保護者への対応はどのようにされるのか、お聞かせください。
 次に、桐原東認定こども園の現在の進捗状況はどのようになっていますか、お聞かせください。
 また、桐原幼稚園の耐震工事の進捗状況はどのようになっていますか、あわせてお聞かせください。
 たくさん聞きましたが、以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 重田議員の就学前施設、幼稚園・保育園・認定こども園についてのご質問にお答えします。
 市内保育所、認定こども園長時部、小規模保育事業所及び家庭的保育事業所の募集定員に対しての申込者の数につきましては、平成31年度の一斉募集定員634名に対し617名の申し込みとなっております。
 第1希望、第2希望に入れる子どもの数の割合につきましては、現在、入所審査中であるため申し上げることはできませんが、今年度の割合につきましては、第1希望の園に入れた子どもの割合が約67%、第2希望の園に入れた子どもの割合が約13%となっております。
 特別に定員オーバーした園、何歳児につきましても、現在入所審査中であるため申し上げることはできませんが、定員オーバーとなった場合は、申込者がその園一園しか申し込みをしていない場合は待機となりますし、他の園も希望されている場合は希望されている園でも審査をさせていただくことになります。
 2点目のこども園の整備遅延についてお答えいたします。
 桐原東認定こども園の整備遅延につきましては、今年度の6月議会、9月議会で説明させていただきましたように、整備予定地の決定が難航して決定できなかったことが原因でございます。
 また、平成28年11月に設置運営事業者を決定しており、整備計画のスケジュール上は無理はなかったものと考えております。
 岡山認定こども園の整備遅延につきましては、岡山認定こども園の設置運営事業者である社会福祉法人紫雲会が入札により園舎の建設業者を決定しましたが、契約後に全国的に鋼材、特に建物の鉄骨をつなぐために必要な高い強度を持つ高力ボルトとコラム、角形鋼管が入手困難となり、納期が大幅におくれ、平成31年4月の開園が困難となったところのものでございます。
 一斉募集において、岡山認定こども園に申し込みをしていただいた保護者様等への説明会につきましては、岡山幼稚園の職員への説明を先月11月14日に行い、11月15日に岡山幼稚園のPTA役員の方々、11月16日の午前に岡山幼稚園在園の3歳児、4歳児の保護者の方々、11月16日午後に岡山幼稚園在園の5歳児の保護者の方々、予備日として11月20日の午後に、11月21日の午前に、それぞれ岡山紫雲こども未来園の短時部希望の新3歳児申し込みの保護者の方々、11月20日と21日の夜に長時部に申し込みをいただいた保護者の方々に、それぞれおわびを申し上げるとともに遅延に至った理由や対応策等を説明させていただいたところでございます。
 その後、11月30日にも、岡山幼稚園在園児の保護者の方々には、改めてこの間の説明会でいただいたご意見、ご質問に対する対応策の追加等の説明をさせていただいたところでございます。
 地元岡山学区自治連合会、まちづくり協議会へは11月27日の夜に説明をさせていただきました。
 保護者の方々におかれましては、就労の状況やお子様の年齢、兄弟の有無等、個々に状況と求められている、あるいは期待されていたニーズが異なることから、全ての保護者の方々にご理解をいただくことは難しい状況ではございますが、可能な限りの代替策をお示しすることにより、一定のご理解はいただけたものと考えております。
 次に、入園の希望をされました園児への対応についてお答えを申し上げます。
 短時部、幼稚園籍につきましては、平成30年度で閉園予定でありました市立岡山幼稚園を1年間延長して、岡山紫雲こども未来園短時部に申し込みをされました園児の皆様を受け入れます。
 長時部、保育所籍につきましては、紫雲会からの借用と改修の申し出を受けまして旧の岡山コミュニティセンターを市から紫雲会に貸し出し、必要な改修を行った後に紫雲保育園の分園として平成31年4月に開園し、長時部、保育所籍のお子様を受け入れていただくこととしております。
 また、こども園ということで申し込みをされた保護者の方々も多くおられるため、岡山紫雲こども未来園長時部に申し込みをされた148名の皆様につきましては、再申し込みを認める対応を行ったところでございます。
 今後も、園児、保護者、職員の皆様の不安を少しでも取り除けるよう、信頼回復に向けて紫雲会とともどもに連携し進捗状況の報告や説明等、必要に応じて行ってまいりたいと考えております。
 次に、桐原東認定こども園の進捗状況についてお答えを申し上げます。
 候補地につきましては、これまで八木町地先を候補地として地元自治会との協議を重ねてまいりましたが、認定こども園へ送迎される保護者の車両が増加することが想定される中で、地元集落内の生活道路の交通量が増加することに対する交通安全対策について、6月以降、関係者への個別協議のほか計4回の自治会との協議の場を設け、現地交通量調査を実施した結果報告やハード整備やソフト対応も含めて提案をお示しさせていただきましたが、理解が得られないことから開園時期を優先させる判断を行い、やむを得ず八木町地先での整備を断念し、違う候補地の選定に入っております。
 現在は候補地を選定中であるため、具体的な場所をお示しすることはできませんけれども、桐原東認定こども園の平成32年4月開園を目指し、一日も早い候補地の決定に取り組んでおりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 最後に、桐原幼稚園の耐震工事の進捗状況についてお答えします。
 耐震補強改修工事につきましては、11月7日に工事の公告を行い、11月20日に一般競争入札を行いました。しかし、残念ながら不調という結果となったため、設計を見直し、再度、11月28日に公告を行い、12月11日が入札日となっております。
 入札により工事業者が決まりましたら一日も早く工事に取りかかり、園児の安全を確保するとともに、耐震補強工事を終えた桐原幼稚園で卒園式を行えるように工事を進めてまいりますので、ご理解とご協力を重ねてお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 何点かというか、たくさん再問をさせていただきたいなと思うんですけど、まず申込者の数については、今ちょうど募集期間であるならばいたし方ないかなとは思うんですけど、もう一定申し込みの期間が終了しているので、来年また春には高校生の高校の受験なんかで申し込みの状況なんかも結構示しておられるので、保育所に関しても、保育所、幼稚園、認定こども園に関してもある一定それはお示し、また近い将来していただけたら保護者は保護者なりの覚悟というか、思いを持てるんではないかなと思いますので、募集期間が過ぎればまたそれも一度ご検討願いたいなと思います。
 それでは、ちょっと岡山のことが多くなるんですけど再問させていただきます。
 まず、保護者や職員、地域の方に説明会を開いてご説明をしてくださっているんですけど、その説明会の様子から保護者や地域の方にご理解はいただけたのか、当局のご見解はいかがでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えをさせていただきます。
 初問でもお答えいたしましたように、それぞれの立場や状況が異なることから、全ての保護者や地域の方々にご理解をいただくことにつきましては難しい状況ではございますけれども、可能な限りの代替策をお示しすることによりまして一定のご理解をいただけたものと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 当局はご理解いただけたと認識しておられるということなんですよね。私は、本当に果たしてしっかりご理解いただけたんかなと思っているんですけど。
 法人紫雲会や施工業者と市の連携、連絡調整や指揮監督は今までどのようにしてこられましたか。それから、今後はどのようにしていかれますか。お尋ねいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 法人、施工業者と市との関係性、連携についての再問にお答えをいたします。
 施工業者との契約自体につきましては、紫雲会が行うため市が直接施工業者に指示を出すことはできませんけれども、今まで以上に紫雲会に対しまして助言や指導を行いまして、進捗管理に努めてまいりまして、平成32年4月にこども園を開園できるように取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) それでは、改造工事などの仮園舎の整備はどのように考えておられますか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 現在、紫雲会様がホームページでイメージ図及び予想される見取り図を公開されておられます。ゼロ歳から2歳のお子さんにつきましては1階で、また3歳から5歳のお子さんにつきましては2階を使用する予定になっております。
 改修内容につきましては、床の改修でありますとか、また幼児用手洗いの新設、そして避難器具の新設など保育を実施するために必要な改修を予定されておられます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 紫雲会さんのホームページを見させていただきました。私も岡山のコミュニティセンターはよく行きますので、それのイメージ図が、ちょっと映るかな、小さいんですけど、こんな感じでカラーでホームページには上がっておりました。
 この改修で、床面積など国や市の設置基準は満たしておられますか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 今回の整備につきましては、保育園の分園として整備をしていただくものでございますので、床面積の基準でありますとか、また設置基準については満たす内容の改修というようになります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) これまで大きなプロジェクト、一体整備であったり篠原駅や安土駅なんかもそうなんですけど、そういうプロジェクトには専用の整備推進室を設置して市は取り組んでこられましたが、今回、桐原東のこともあるんですけど、私はやっぱり整備推進室が必要だと考えておりますが、当局の見解はいかがですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 今おっしゃっていただきましたように、大幅な整備量を抱えている状況でございます。そういうことで、少なくとも業務量がふえるという状況がございますんで、担当職員の増員については検討していく必要が、担当としては思っているわけでございますけども、あと整備室、整備推進の設置についてというご意見をいただきましたけれども、その体制強化も含めて検討する必要があると考えておりますんで、今後行政組織のプロジェクト委員会に提案し、次年度に向けて検討してまいりたいというように思っております。
○議長(園田新一 君) 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 部長から検討するというご答弁をいただいたんですけど、今担当している幼児課さんは幼児課さんで、やはりかなりの仕事量をこなしていかなければならない。そんな中で、先ほどの初問の市長の答弁にもございましたが、桐原東の認定こども園については新たな用地を探していかなければならない。そしてまた、交渉もしていただかなならない。そして、この今回の岡山の認定こども園の件、それからこの後質問させていただく放課後児童クラブ、そういうさまざまな幼児課にかかわる仕事がたくさんありますので、やっぱり整備推進室を設置してそれを担っていただけたらなということを望んでおります。
 それでは、来年10月から、どうも政府が授業料を消費税の増税とともに無料に、無償化するという見解が出ているんですけど、今後ますます保育所ニーズがさらに高まるのではないかなと考えますが、当局の見解はいかがですか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 今、重田議員がご指摘いただきましたとおり、無償化に伴いまして利用ニーズにつきましてはふえてくるんではないかというふうに推測しております。
○議長(園田新一 君) 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 保護者の皆さんや子どもたちも含めて、心のかなり大きなショックを受けておりますので、心のケアや不安を和らげるために今回の説明だけで終わらずに、今後も丁寧に説明会を定期的に行っていただきたいと思うのですが、そのお考えはございますでしょうか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えをいたします。
 初問でもお答えをいたしましたけれども、今後も園児、また保護者、そして職員の皆様も含めまして、不安を少しでも取り除けるよう信頼回復に向けまして、紫雲会を指導しつつ連携して進捗状況の報告でありますとか、また説明など、今回も説明会は保護者等を中心に9回、地域でも2回既にさせてもらっておりますけど、今後も定期的に行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 保護者の生活形態が大きく変化して保育ニーズが高くなったことも私は十分に承知しております。私立の保育園がさまざまな工夫を凝らして一生懸命運営されていることも承知しております。とてもありがたく思っております。
 かつて市内には小学校区ごとに幼稚園が整備され、地域とともに今日まで歩んでこられました。
 小学校に入る前の教育施設として、毎月校長先生と園長先生の合同会議、いわゆる校園長会を開催して子どもたちや教育について情報共有を図ってこられました。子どもの様子や家庭の事情まで親密に連携をとりながら子どもの成長を見守ってこられたように思います。
 私がたびたび申しておりますように、公立がよいとか私立がよいとかではなくて、公立にだけしかできないこともあるのではないかなと考えます。保護者や子どもたちの選択肢をふやす意味で、公立と私立の幼稚園と保育園と認定こども園の割合をいま一度考えていただきたいと思います。
 中には、どうしても公立の幼稚園や保育園を望まれる保護者の方もおられます。例えば岡山や島学区の子どもが公立の幼稚園、保育園を希望した場合、八幡幼稚園まで通わなくてはなりません。公立があっても私立を選択される方もたくさんおられます。
 子どもや保護者のニーズが多様化する今日、今の時代に幅広い選択肢をふやすことが求められていると考えます。
 このたびの岡山や桐原東の認定こども園が難航しておりますが、国の補助金のこともあるでしょうが、市が責任を持って開設する覚悟があるのでしたら、公立の認定こども園もあるのかなと私は考えますが、小西市長のお考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 子育て支援という意味を含めまして、また幼児教育、将来の近江八幡市の宝である子どもたちのことを考えますと、この幼児教育というのは市の責任としてしっかりしてやっていかなきゃいけないということは議員ご指摘のとおりでありますし、我々もしっかり認識してやってまいりたいと思います。
 私立か公立かという議論につきましては、今後議論を重ねていかなければならない部分でございますけれども、例えば数はこれから議論の対象になりますけども、最低私どもが今内々で議論していますところでは、一つ、ほかの私立の園では受け入れられない子どもたち、また一つの市の幼児教育の基準として最低中学校区に一園は市として運営していく必要があろうという議論をしているところでございます。
 また、実際この具体的な内容につきましては、またおいおい議員の皆様方とも議論を深め、周囲の皆様とも議論を深めてまいりたいと思っております。
○議長(園田新一 君) 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 今のところにつきましては、子ども・子育て会議や関係各課でしっかり議論をしていただいて、幼児教育のあり方について、就学前教育のあり方について、ある一定の方向性を出していただきたいなと思いますのでよろしくお願いいたします。
 保護者の皆さんや幼稚園の先生方とこのたびの件でお話をさせていただく機会がございました。正直、保護者も先生方も大変混乱しておられます。
 保護者の皆さんは不安の中で来春の開園を信じて就労など生活設計を立てておられました。紫雲会や行政に対する信頼もなくしておられました。
 また、幼稚園の先生方は、ことしで岡山幼稚園が長い歴史に幕を閉じると、最後やということで事業計画を立てて、運動会には涙を流しながら風船を飛ばしたり、園にはありがとう岡山幼稚園と園児一人一人が手形を押して寄せ書きをしていたのを壁に張っていたのも今は外しておられました。特別な思いで、ことしは春からここまで取り組んでこられました。
 保護者や園児、先生や地域の方の思いを重く受けとめていただき、皆さんに寄り添った親切丁寧な対応をお願いして、次の質問に移ります。
 次に、放課後児童クラブ、学童クラブについてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは、2点ございます。来年度の市内の放課後児童クラブの利用見通しと岡山学区の放課後児童クラブについてであります。
 来年度の利用者の見通しはどのようになっていますか、お尋ねします。
 また、定員オーバーの増設の計画はあるのでしょうか。
 また、近江八幡駅前のマンション建設などの子どもの増大についての対応は考えておられますか。
 こどもの家の建設を本年度見送った岡山学区の学童保育の対応は現在の小学校の仮校舎、プレハブを一部使用すると伺っておりますが、どのように考えておられますか。
 あわせて、新築予定されておられたこどもの家について、今日までの経過と今後の計画もお聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 皆さんおはようございます。
 それでは、重田議員の放課後児童クラブについてのご質問にお答えをいたします。
 まず、来年度の利用見通しについてでございますけれども、10月に利用者の一斉募集を行ったところ、市内全域で1,217人の児童の利用申し込みがございました。平成31年度の市立小学校児童見込み数でございますが、4,815人でございますので、全児童数に対する利用率は約25.3%となっております。
 昨年度同時期の利用申込数は1,102人でございまして、比較いたしまして前年度対比155人の増加の状況となっております。
 なお、支援の単位としての適正規模はおおむね40人以下であることを承知しておりますけれども、放課後児童クラブの日々の平均通所児童数は登録児童数の約80%という実態を踏まえ、特に利用ニーズの高い小学校区については定員の120%程度を受け入れることにより待機児童を生じさせないことを優先して取り組んできているところであり、ご理解をお願い申し上げます。
 また、特に利用ニーズが高い金田、桐原東、安土の各小学校区につきましては、残念ながら8月30日までに設置運営事業者の応募がありませんでしたが、来年度の申込者の増加を踏まえて、再度1月9日までの間に平成31年4月開所を目指して募集を実施して、利用ニーズに応えられるよう現在努力しているところでございます。
 次に、今後の放課後児童クラブの整備計画については、他の子育て支援施策と同様に、平成31年度までを計画期間とする現行の子ども・子育て支援事業計画に基づきまして施設整備の推進を図っておりますが、第2期となります平成32年度以降の計画につきましては、既に今年度から2カ年をかけて作成に取り組んでおります。
 具体的には、利用ニーズ調査の実施や議員からご指摘をいただきました近江八幡駅前の大型マンション建設を初めその他の宅地開発などによる住宅需要も見据えながら、児童数の推移について分析などを行い、学識経験者、市民団体の代表者、市民公募委員から成る子ども・子育て会議にて必要な量の見込みと確保方策などの議論を重ね、平成31年度末までに策定できるよう取り組み、整備の促進に努めてまいりますのでご理解をお願い申し上げます。
 あわせて、多様性のある全ての児童が放課後を健全に過ごし、多様な活用、体験を行うことができるよう、放課後児童クラブだけでなく真に選択できるよう、あらゆる地域資源、地域人材を活用できる仕組みの実現に向け、庁内関係部署及び関係各所で議論し、児童の権利、子どもの最善の利益が保障されるよう取り組むことが重要であると考えております。
 次に、岡山学区の放課後学童クラブについてでございますが、新岡山こどもの家の整備を延期せざるを得なくなったことに伴い、速やかに解体する予定でありました岡山小学校の仮設校舎の解体を延期し、買い取りのリース契約物件である当該建物を放課後児童クラブとして使用できるよう、水道の直轄引き込み及び電気の高圧から低圧への切りかえ工事などに係る改修経費を補正予算に計上し、今議会に上程しております。
 予算案承認後、直ちに改修工事に取り組み、4月からの使用に間に合うよう進める予定としております。
 なお、現在は専用施設である岡山こどもの家及び隣接するふれあいセンターを借用してNPO法人はちまんキッズが岡山学区寺子屋「水茎」の第1クラブ、第2クラブとして運営をしていただいておりますので、当該法人の支援や保護者会役員などと協議を重ね、詳細については詰めている途中ではございますが、10月に利用者の一斉募集を締め切ったところ、新たな利用ニーズを含め、当該クラブへの次年度の申込者数は101名となっている状況を踏まえまして、現存の岡山こどもの家と改修する仮設校舎を合わせて3クラブを開設し、いずれも支援の単位として適正規模である40人以下になる見込みでございます。
 最後に、新岡山こどもの家の専用施設の整備遅延に至った経過と今後の計画につきましては、さきの議会でもご回答申し上げましたとおり、本年度の整備補助金を活用して特命随契で建設業者を決定、着工し、本年12月14日の小学校、コミュニティセンターとの同時竣工を目指して取り組んできたところではございますが、工事に係る入札不調のため整備を延期せざるを得ない状況となりました。
 なお、新しいこどもの家の建設につきましては、次年度当初のコミュニティエリア一体整備計画のとおり、エリア内に建設すべく取り組んでまいりますので、引き続きご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 1点だけ再問いたします。
 なぜ入札が3度も不調になったのか、その原因、理由として考えられることがあればお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 入札不調の原因、理由についての再問にお答えをいたします。
 さきの議会でもご説明申し上げましたが、当該事業の整備補助金は単年度工事が前提となることから、小学校等の契約時期と異なる平成30年度に着工するスケジュールで取り組み、このため既に平成29年度から着工しております小学校等の同一工事区画内で安全な施工を担保することからも、同時工事できる株式会社松村組と契約を締結すべく、平成30年5月8日、6月15日、6月29日の3回にわたって入札を重ねましたけど不調に終わり、落札、契約に至ることができませんでした。
 その過程においては、施工方法の変更や、また施工メーカーへのヒアリング、より一般的な流通材の選定、材料の調達スケジュールや価格の市場調査、またこれを踏まえた工期の変更などを行ってきたところでございますけれども、結果として入札執行においていずれも入札額が予定価格を上回っていたため不調に終わったということで、認識をしております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) よろしくお願いしたいと思います。
 放課後の児童のあり方を学童保育だけに頼るのは少し無理があるようにも思います。答弁にもございましたが、子どもたちの多様性を考えると、学校と地域と連携して新たな居場所づくりを考える必要があると私も思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、平成31年度全国学力・学習状況調査についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは、中学校英語を話すこと調査の実施の1点だけであります。
 来年4月18日の木曜日に実施予定の平成31年度全国学力・学習状況調査における中学校英語調査、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことが行われますが、話すこと調査では、筆記方式以外の新たな方式を初めて導入する調査であり、各学校のコンピューター教室などのパソコン端末、USBヘッドセット、USBメモリーを活用し、音声録音方式により1学級が同時に調査を行います。
 一方で、一部の設置管理者から調査に必要なパソコン端末などの整備が間に合わないなど混乱が続いております。
 本年5月には、全国136校約2万人が参加する英語予備調査も行われました。しかし、パソコンなどの整備の充実には学校によって差があることも事実であります。
 そこで、各学校のICT環境の整備状況を踏まえた上で検討し、設置管理者の判断により学校単位で話すこと調査を実施しないこととすることができるという特例措置を来年度に限り文科省は出しました。
 当市の中学校はこの話すこと調査は実施されるのでしょうか、お聞かせください。
 また、聞くこと、話すこと調査においては、発話や聴覚に障害のある生徒に対して障害の状態に応じた配慮をすることとなっていますが、その点についてはどのように考えておられるのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 議員の皆さんおはようございます。
 重田議員の平成31年度全国学力・学習状況調査の中学校英語話すこと調査にかかわるご質問についてお答えします。
 まず、実施については、コンピューターの老朽化などの課題はありますが、動作確認など実施に向けて準備を進めていきます。
 次に、発話や聴覚に障害のある生徒に対しての配慮についてです。
 障害の状況に応じて配慮の仕方は個々に考えていきますが、例えば聴覚障害については別室を準備し音声を大きくして流すといった対応が考えられます。発話障害についても必要に応じて別室での受検が考えられます。ほかにも、本人や保護者との協議の上、適切な対応をしたいと考えています。
 この調査は、英語の4技能、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことがバランスよく育成されているか確認し、英語教育のさらなる充実に向けて導入されます。本市でも、この趣旨に沿って、調査結果を学校での今後の指導や生徒の学習状況の改善、充実に向けて活用するため、実施に向けて準備を進めますのでご理解とご協力をお願いします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございます。
 日岡教育長のことですから、恐らく実施するやろなとは思っておりましたが、実施をされるということで、中学2年生の子どもたちは来年4月に向けて頑張っていただきたいと思います。
 調査を実施される教育委員会や学校の混乱を防止するために、大変注意が必要と思われますが、その点についてはどのようにお考えですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) この調査について、ことし5月に栗東西中学校で英語予備調査が実施されました。本市の教育委員会事務局の担当者が視察し、そのときの様子などを校長会で報告いたしました。
 11月には、この予備調査で使われた問題のデータが県から配付され、各校でコンピューターが正常に動作するか確認したところです。
 今後は、来年1月に国から事前検証ツールが配付されますので、それを使ってコンピューターが正常に作動するかを確認し、ふぐあいがあれば対応していく予定です。
 また、国が実施する中学校英語話すこと調査に係る地域別説明会に担当者が出席し、実施に関する準備や手順などについて最新の情報を各校へ周知します。
 このように段階を追って実施に向けての準備を進めていき、混乱を防止したいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) 子どもたちにとっても初めての試みですから不安も大きいと思いますので、先生方も親切な対応をお願いいたします。
 それでは最後に、水道法改正についてお伺いいたします。
 お伺いしたいことは4点ございます。民営化について、耐震化について、水道料金についてと水道運営委員会についてであります。
 私たちが生きていく上で必須である水、しかし現在、日本の水道はインフラ老朽化や人口減少による維持、運営の困難さなどさまざまな課題を抱えております。
 水道事業への民間参入などを可能にする水道法の改正が先日12月6日に成立しました。主な改正内容は、広域連携の推進や官民連携の推進であります。改正で最も注目されているのが、所有権は自治体に残し、運営権を民間に任せるコンセッション方式の導入であります。
 関西国際空港や仙台空港は、民間事業者が運営されておりますが、地方自治体では、ことし4月から日本で初めて浜松市が、下水道事業を民間企業が運営を始めました。運営権を25億円で売却し、今後20年間で86億円のコスト削減を見込んでいるとのことです。
 一方で、パリなど欧米では、水道料金の高騰などの理由で一度民営化したものを再度公営化しております。その数、2000年から2015年までの15年間で37カ国235事業所に上ります。
 当市においては、水道事業に対して今後どのように考えておられるのか、お聞かせください。
 次に、耐震化についてお尋ねします。
 基幹管路の耐震化率は全国平均で30%前後です。当市の耐震化率は3.3%と極めて低い値となっておりますが、このことについてどのように考えておられるのか、お聞かせください。
 また、透析病院などへの給水管は重要管路として取り扱われておりますが、どのように考えておられるのか、あわせてお聞かせください。
 最近、老朽化した水道管の布設がえなどの計画で、全国各地で水道料金の値上げが実施されておりますが、本市においてはどのように考えておられますか。
 最後に、以上、このような状況を踏まえて、本市の水道運営委員会では現在どのような議論がなされているのか、お聞かせください。
 以上、この項目の初問とします。ご回答をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 姓農水道事業所長。
             〔水道事業所長 姓農彰宏君 登壇〕
◎水道事業所長(姓農彰宏 君) 皆さんおはようございます。
 重田議員お尋ねの水道法改正についての質問にお答えをいたします。
 1点目の民営化につきまして、議員ご説明のとおり、今回の水道法の主な改正内容といたしましては、人口減少に伴う水需要の減少や施設老朽化等の課題に対して水道の基盤強化を図るための措置を講ずるとされたことです。
 具体的には、関係者の責務の明確化や広域連携の推進、官民連携の推進を掲げられております。
 官民連携の方法の一つとして、公共施設等運営権を設定する場合、地方公共団体が水道事業者としての位置づけを維持するものとしております。
 本市におきましては、水道事業の取り組みで安全で安心した飲み水の提供と安定した水道事業運営の確立を目指し、努力しているところであり、このような取り組みにおきましては民の力を結集し、実施していくことも一つであります。
 しかし、水道事業体規模の経済による要素も大きくかかわることもございますので、今後も広域化及び官民連携に関するメリット、デメリットを踏まえ、検討を進めてまいりたいと考えております。
 なお、官民連携に関しましては、民間活動に対するモニタリングをいかに行っていくかが課題となっており、この課題解決等につきましても検討を行ってまいりたいと考えております。
 次に、2点目の基幹管路の耐震化率が3.3%であることにつきましては、さきの6月議会でもお答えしましたとおり、市域の基幹管路である導水管、送水管、配水本管の口径350ミリ以上、旧安土町は口径250ミリ以上での耐震化率であります。
 耐震化率につきましては、平成27年度までは埋設地盤が良質地盤であるとして耐震管でないK形継ぎ手も算入し35.5%としていましたが、近年発生する地震に的確に対応するため水道施設耐震工法指針に基づき、本市の地盤状況から耐震継ぎ手を有する管路延長のみに見直しを行ったことにより、平成28年度以降著しく低下する結果となりました。
 今後、近江八幡市水道事業アセットマネジメント計画の中で整備計画を立て、耐震化の対応をしていきたいと考えております。
 また、重要管路の取り扱いにつきましては、議員ご指摘のとおり、災害時にも重要給水施設である災害拠点病院や透析病院、避難所等に供給できるようにしていくために、基幹管路を含む重要な管路16路線を重要管路と位置づけしたところでございます。
 この重要管路16路線44キロメートルに関しては、今後20年程度で優先的に耐震化を予定しており、アセットマネジメント計画の中で明確にしながら、更新計画を立ててまいりたいと考えております。
 次に、3点目の料金改定につきましては、先ほどご回答いたしました重要管路の耐震化等に相当の事業費が見込まれるため、経営改善を行いながら長期期間の中での収支見通しから適切な経営維持を行っていくために、水道料金改定を含め、現在水道事業運営委員会で議論、検討をしていただいております。
 次に、4点目の水道事業運営委員会では、現在どのような議論がなされているのかとのご質問につきましては、今後も安定した水道事業運営を行っていくために、将来の水需要、長期見通し、水道料金体系の見直し等を含めた経営改善案の議論等を行っていただいているところであり、3月末には一定の答申をいただく予定をしております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 重田剛君。
◆2番(重田剛 君) ありがとうございました。
 水道法改正でちょっと今回水道事業が非常に注目を浴びているんですけど、水道料金も全国で上から下まですごく差があるということで、近江八幡市の水道料金の過去30年間の統計をいただきました。30年間、平成10年ぐらいですか、平成10年ぐらいにちょっと10%ほどの値上げはあるんですけど、まあまあ安定した料金設定でずっと来ていますので、今後もしっかりとしていただきたいなと思います。
 私たち人間はもちろんこの世に生あるもの全て、水は欠かすことのできない命の水であります。日本の水道事業は、世界に誇る高い技術力があります。全国どこへ行っても蛇口をひねれば安心して水が飲めるのも日本に住んでいるおかげだからかなと感謝しております。
 過去のさまざまな事例も踏まえて、十分検討していただき、安心・安全な水の安定した供給に努めていただきますようお願いいたします。
 さて、本日、就学前施設、幼稚園・保育園・認定こども園について、放課後児童クラブ、学童保育について、平成31年度全国学力・学習状況調査について、水道法改正について、以上4点についてお伺いいたしましたが、特に整備が1年先送りになりました岡山紫雲こども未来園、それからこどもの家、桐原東認定こども園については、約束どおり開園、開設できますように最大限の努力をお願いいたします。
 私たち議員も全力で応援することをお誓い申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で重田剛君の個人質問を終わります。
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