録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月10日(月) 個人質問
西津 善樹 議員
(1)第三者委員会について
   ①第三者委員会設置の意義について
   ②今日までの経過について
(2)安土健康づくりセンター(悠々元気園)について
   ①市民に対する説明責任について
◆8番(西津善樹 君) 皆さんこんにちは、近江湖誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
 平成最後の師走を迎え、あっという間に1年が過ぎようとしております。本年はメモリアルイヤーということで、先月には本市の文化会館におきまして、富士宮市との夫婦都市締結50周年記念式典が盛大に開催されたことは大変喜ばしいことでございまして、準備から開催に及ぶまでご尽力いただきました関係各位はもとより、50年の長きにわたり両市の交流事業に携わってこられました市民の皆様方にも敬意を表するものでございます。
 何事も継続は力なりと申しまして、このような50周年という経歴が次のステップである75周年や100周年へと大きく結びついていくものであると心から喜んでいる次第でございます。
 さて、50年には到底及びませんが、私個人としても2期8年目、今日までの間、一度も個人質問を休むことなく続けてこられたのも、さまざまな分野における皆様方のご支持とお力添えがあってのことであると感謝をしております。この経験を生かして、さらに精進していくことをお伝え申し上げて、新しき年を迎える抱負とさせていただきたいと思っておる次第でございます。
 さて、今回は個人質問4番目ということでございますが、4番バッターとしてホームランまではいかなくてもクリーンヒットが打てるようにしっかり質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、質問に入ります。
 分割方式により大きく2項目の質問をさせていただきますが、当局におかれましては簡単かつ明確な回答をよろしくお願い申し上げます。
 それではまず、大きく1項目めの第三者委員会についての質問をさせていただきたいと思います。
 ここで言う第三者委員会は、市庁舎契約解除に伴います第三者委員会のことでございます。9月議会でも同様の質問をさせていただいておりますが、市庁舎整備工事にかかわる第三者委員会は、市庁舎建設にかかわる契約をめぐる経緯の検証と工事契約解除に伴う損害賠償金を審査するための委員会設置議案として、臨時議会で議決をされました。
 その中で、9月7日に第1回目の委員会が開かれ、第2回目の委員会も11月14日に行われたとか行われなかったとかということでございますが、まず500万円もの予算措置をしたこの委員会は、弁護士や建築士など4人以内での構成、また半年から今年度内に3回程度開催されるということでございましたが、このことにお間違いはないでしょうか。
 年度内に結論を出されるということで間違いないと言われるのであるならば、その見通しについて、賠償金額を明確にされるのか、また新庁舎建設にかかわる契約をめぐる経緯についてもどのような結論づけをされるのか。残すところあと一回程度の委員会開催ですが、今日までの経緯についてお示しください。
 年度内に結論づけができそうにないと言われるのならば、臨時議会まで開いて議決したにもかかわらず、当初計画どおりに進められない場合の対応はどのようにされるのか、お示しください。
 また、その場合いつまでに結論づけられるのか、予算措置はどのようにするのかも含めてお示しください。
 さて、第三者委員会の第一義は工事契約解除に伴う損害賠償金にあると考えます。しかし、この賠償金について本市と奥村組との提示金額に大きな乖離が生じ、一致を見なかった場合です。双方のいずれかが県の仲裁に申請するということが予想されます。
 その場合、県の仲裁での結論は議会の議決も不必要とされ、何よりも優先されるため、500万円もの市民の皆様の血税を使って設置されたこの第三者委員会は何のために設置されたのか、不要ではなかったのかということになりかねませんが、第三者委員会の意義とその価値についてお示しください。
 さて、11月14日に行われたとされる第2回目の第三者委員会についてですが、市長選挙の争点であった市庁舎建設に関する第三者委員会ならば、地元である本市で開催されるのが筋であると考えますが、なぜ本市で開催されなかったのか、お示しください。
 目的などについて、それも直前まで、しかも報道機関からの申し入れがあるまで秘密にされていたと伺いました。小西市長ご自身がおっしゃった市民の理解を得る必要があり原則公開とするという情報公開の観点にも相反しております。そこまでして秘密会にされた理由をお示しください。
 市民が主役、市民のほうを向いて仕事を、クリーン、公平、オープンな市政運営を目指すと表明された小西市長が、就任後1年もたたぬ間になされることだとは信じがたく、ぶれる政治に対し市民の皆様は不安を覚えるのではと考えますが、小西市長の見解もあわせてお答えください。
 以上をもって初問とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 西津議員お尋ねの市庁舎整備工事検証委員会に関する質問についてお答えを申し上げます。
 初めに、検証委員会の開催回数並びに年度内に結論を出すことに間違いはないかとのことでございますが、6月臨時会の本会議並びに予算常任委員会におきまして、想定としては年度内、最大5回という見通しとあわせ、9月定例会において、実際の開催回数についてはその後の検証委員会の作業と検証委員会の判断によるものとなりますとお答えしておるところでございます。
 年度内に結論が出されることが望ましいという考えに変わりはありませんけれども、相手方からの資料の提出や検討の進捗状況にもよることから、開催回数や年度内に結論が出されることを約束しているものではございませんので、ご承知くださいますようお願いを申し上げます。
 次に、検証委員会による結論の見通しとして、賠償金額が明確にされるのか、また市庁舎整備工事請負契約の手続についてどのような結論づけをされるのかという質問でございますけれども、これまでの審議において株式会社奥村組から提出された考え方に関する資料に基づき、論点整理が行われたところでございます。
 検証委員会がどのような結論づけをされるのかは、今後の検証及び審議によって取りまとめていただくところのものでありますことから、現時点においてどうかとお答えすることはできませんけれども、審議の深まりにより見通しも明確になるものと考えております。
 今日までの検証委員会の経過についてでございますけれども、第1回検証委員会が9月7日に市文化会館小ホールで開催され、約40名の傍聴のもと、正副委員長の選出及び市庁舎整備工事請負契約手続の検証についての意見交換、また今後の検証委員会の進め方について議論されました。
 また、11月14日に開催されました第2回検証委員会では、株式会社奥村組から示された損害賠償に係る考え方について議論されております。
 次に、今年度内に検証委員会を終了することができない場合の対応、期限、予算措置はどうするかというご心配でございますけれども、現時点においては、検証委員会として一定取りまとめを年度内に終えられるよう進めていただけるものと考えております。
 しかしながら、相手方からの資料の提出状況や検討の進捗等によって検証委員会が延長する場合には、最小限にとどめることに留意しつつ必要に応じた措置を講じたいと考えております。
 次に、検証委員会の設置意義と設置の価値についてでございますけれども、検証委員会の設置目的は契約解除しました市庁舎整備工事請負契約の手続や損害賠償に対し、専門的な立場から公平、公正な検証審査をしていただくことでございます。
 損害賠償に関する解決がその役割ではございませんので、仮に株式会社奥村組との交渉が不調となり、滋賀県建設工事紛争審査会に解決を委ねなければならない事態が生じたとしても、その意義が失われるものではなく、今後、損害賠償内容の妥当性を市民に説明する上で必要な機能であり、機関であることをご理解いただきますよう改めてお願いを申し上げたいと存じます。
 次に、第2回検証委員会を市外で非公開による開催となった理由についてお答えをいたします。
 10月19日付の株式会社奥村組からの申し入れ内容は、協議過程が公になることにより誤った情報や主観等が入りまじった情報が拡散することで交渉が困難になるおそれがあること、また同社の利益、工事原価等の考え方の公表は、同社の活動利益が害されるおそれがあることなどを理由に、現時点の申し入れ内容を非公表とすることを同社から求められており、市当局としましては、株式会社奥村組との交渉及び協議においては、同社との信頼関係を損なうことなく、円滑に問題解決を図る必要があると考えることから、同社の意向も尊重し非公開が好ましいと考えたものでございます。
 また、検証委員会に諮りましても、非公開が妥当と判断されたところのものでございます。
 また、第2回検証委員会は非公開による開催としたことから、開催場所につきましては、委員の参加しやすさを優先し市外としたものでございます。
 いずれの委員についても多忙な方々であり、株式会社奥村組から提出された資料に基づく審議を速やかに行うための日程調整はなかなか難しいものがございますが、委員が参加しやすい日時設定という観点から京都駅近くの会場としたところでございます。
 また、会議会場を事後公表としたことにつきましては、非公開の会議場所をあえて事前に公表する必要がないという考えによるものでございますが、会議の審議結果につきましては、会議終了後速やかに公表するとともに、高田委員長に取材対応していただくことで可能な範囲での情報公開に努めたところでもございます。
 なお、検証委員会を原則公開により開催いただきたいという方針に変更はございません。今回の判断は公益的観点から非公開のほうが有益であると判断し、検証委員会の同意を得たものでございますので、ご理解いただきますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 何点かにわたりまして再問をさせていただきます。
 まず、今の答弁、回数、そして年度内が望ましいと言っただけと、このような答弁いただきましたが、目安的なところでおっしゃるというのはいかがなものかなと。我々議会の中で、やはり500万円の市民の血税がこの予算措置されているわけですよね。そこに対して、やはり年度内という目標を設置されたのであればもちろん年度内でありますし、当初でありましたら最初5回とおっしゃっていたのがいつの間にか3回に減って、それがまた3回で解決できないのであれば望ましいと言っただけというのはいかがなものかと思います。
 ここについてはやはり明確に示されて、それを履行するべきなのが当局の任務であると思いますが、ここについての考え方をいま一度お示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 西津議員の質問にお答えいたします。
 当局としての最大の義務は、損害賠償金額をいかに合理的かつ低く抑え、市民の損害を少なくするのか、またその説明理由をしっかりするということが最大の目的かつ唯一の目的でございます。
 そういう意味で、相手のある交渉事でございますので、議員もご理解いただきますように、また一般にご理解いただきますように、その回数、時期、状況においては確定することは非常に難しい、これは自明の理だということでご理解いただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) では、先ほどもし年度をまたぐ場合、必要に応じた措置とおっしゃいましたが、この必要に応じた措置とはどのような措置をされるのか、具体的にお示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) その時点に至っておりませんので、お答えすることはできません。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) その時点には至っておりませんが、そこの時点を想定するのも必要であると思います。どういった想定をされるのか、お示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 交渉事について想定は不必要かつ無駄なものであると存じております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) これは来年度にまたぐ場合、予算措置は必要であるのかないのか、そこについてお伺いできますか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) それまでの進捗状況、予算の消化状況によるかと思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 当然、その場合、議会の予算措置についての議決も必要になってくると思いますが、この場合、議会でどのような判断を、議決をされるのかによってまた変わってくると思うんですが、その辺についての見解はございますか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 当然、予算でございますから議会の議決が必要なことは言うまでもございませんし、それは議会の議員の皆さん方のご判断だと思います。我々当局としては、市民のために最善を尽くすのが我々の使命だと考えております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) では、委員の皆様が、先ほど市外で行われたということに関して委員の皆様が参加しやすい、それを優先されたということですが、第1回目のときにも文化会館で行われました。このとき大変多くの市民の皆様が傍聴にも来られておられました。小西市長、市民が主役とおっしゃっている中で、委員の皆様が参加しやすいからその場所でやったというのはいかがなものかと思いますが、ここについての見解をお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先ほども答弁させていただきましたように、非公開ということでございまして、何ら問題があるものだという理解はしておりません。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、今回秘密会、非公開という形をとられました。先ほど公益的観点ということをおっしゃいましたが、この公益的観点、詳しくお示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先ほど初問への答弁でお答えしたとおりでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 再度お示し願えますか。
○議長(園田新一 君) 小西市長、よろしいですか。
◎市長(小西理 君) 再度申し上げますと、一言で申し上げますと、奥村組のさまざまな事情に関する状況が示されておる中で、奥村組から非公開という申し入れがありましたので、現段階においては円滑かつ協力的に交渉を進めるという観点から非公開とさせていただいた。
 またあわせて、検証委員会に諮った中で、検証委員会でも非公開ということを決めていただいたということでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 奥村組さんから非公開という申し入れがあったと。新聞報道でも第2回目の開催につきまして奥村組からの申し入れがあったというふうに報道をされておりましたが、その内容といいますか、申し入れの内容とは文書によるものなのかどのような内容のものなのか、詳しくお示しください。
○議長(園田新一 君) 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) 再問にお答えをいたしたいと思います。
 10月19日付の奥村組様からの申し入れにつきましては、文書により提出をされたものでございます。
 内容につきましては、でき形部分の請負代金に関すること、それから逸失利益に関すること、その他の損害に関すること、加えて非公開とされるべき情報という4点について、それぞれの考え方が示されたものとなっております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 文書によるものであったということでございますが、その文書というものは開示していただくことは可能でしょうか。
○議長(園田新一 君) 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 現時点では、その文書につきましては公開を予定はいたしておりません。その理由といたしましてですが、本市の情報公開条例第8条の中に、非公開とすることができる公文書の定めがございます。この第6号に「市又は国等が行う検査、監査、取締り、許可、認可、試験、審査、争訟、入札、交渉、渉外、人事等の事務事業に関する情報であって、公開することにより当該若しくは同種の事務事業の目的を失わせ、又は公正かつ円滑な執行に著しい支障が生ずるおそれのある」場合に該当するというところがございます。
 これに基づきまして、現時点では非公表とさせていただきたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 今数点に及ぶ理由をおっしゃっていただきました。
 奥村組からの申し入れによって協議を再開する、第2回目の協議をするということになったというのであれば、その申し入れ文書はやはり公開するべきではないでしょうか。なぜ公開されないのか、疑義を感じます。今、数点にわたる説明いただきましたが、そのうちのどれが該当するのでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 理由の全てが該当しております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) では、申し入れをされたと、秘密会議を開いてくれと申し入れをされました奥村組さんはこの協議に参加されたのか、お伺いします。
 また、参加されたのであればどのような意見を述べられたのか、お示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 奥村組さんが非公開を求められたと、検証委員会で非公開を求められたわけではございません。提出された資料を非公開としてくれということで申し入れがありました。
 そういう中で開催されたものでございます。当検証委員会には同奥村組様の出席はございません。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 提出された資料を非公開と、それを申し入れされたというのであれば、別にこれは公開で会議を開いても、その資料さえ開示しなければできたと思うんですが、その辺についての見解をお答えください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 常識的に考えていただければわかると思いますけども、文書の内容で、会議の中で当然そのことに関して議論がされるということは、内容についても会議の内容も当然非公開となるべきものなのは常識的な範疇でご理解いただけるものだと思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 常識的な範疇の中でお伺いします。
 基本原則公開とされておられるのであれば、その部分についてを非公開にする、原則公開で近江八幡市で開催され、その部分に触れる場合だけ非公開としますので、それ以降は退室するということも可能であったと思いますが、この辺についてお伺いします。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 質問の意味がよく理解できない部分もありますけれども、原則公開と言っておりますんで、非公開も当然あり得るという前提にしておりますし、非公開かどうかの判断というのは検証委員会が決めていただくことでございまして、それの同意のもとに行っておるところでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 奥村組さんに瑕疵があったわけではないのに、一方的にこの契約解除を申し出たのは本市、近江八幡市側です。仮に賠償金を示してこられたというのであるならこの申し入れがあるというのも理解できるわけですが、奥村組さんからわざわざ第三者委員会を開いてほしいという申し入れをされるというのは非常に考えがたいところかなと思います。
 しかも、奥村組さん不参加であるならば、なおさら不可解であると思います。私は、奥村組不参加で賠償金額提示をすることによってマスコミ等が報道し、既成事実になることへの懸念から非公開とされたのではないかと考えますが、見解を求めます。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先ほども、繰り返しになりますけども、非公開を、奥村組非公開で開いてくれと、まして検証委員会を開いてくれということが奥村組様から求められたわけではございません。考え方が示されましたので、当然そこは検証委員会を開いてそれを検討するという手順を踏むのがごく普通のことでありまして、そういう手順で開かせていただいたということでございます。
 秘密にしてくれとか検証委員会を開いてくれという申し出が奥村組様からあるわけではございません。そこのところは間違いないようご理解をいただけたらというように思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 今のお答えの中で、一定考え方が示されたということでございますが、ここについても開示されないのでしょうか。その考え方についてですが。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) これまで2度、お答えを申し上げましているとおり、お答えいたしましているとおり、奥村組様から、その内容について先ほど述べましたようなさまざまな理由において非公開を望んでおられるということでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、本市側、近江八幡市側の逸失利益、損害賠償といいますか、この逸失利益算出の考え方、本市側の考え方をお示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 市側の逸失利益算出の考え方につきましては、今各分野において専門的な知見を有される方々で構成されました今現市庁舎整備工事検証委員会による公正公平な審議結果をその根拠としたいと考えておるところでございます。
 その背景といたしましては、類似案件に係る判例や学識経験者による研究結果等が参考になるものではないかと考えているところでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) そもそも奥村組が賠償金額を明確に提示もしていないのに、本市が第三者委員会を設置する意味が理解できないと、こういった意見も市民の方からいただいております。そこまでして第三者委員会を設置するのであれば、そもそもなぜ一方的契約解除に踏み込んだのかと、こういった見解からのようです。
 この一方的契約解除の理由が選挙結果のみであると言われるのであるならば、庁舎問題を市長選挙で利用しているとして裁判になるのではとも言われていることから、奥村組は本市が意思表示をしないうちに賠償金の提示を進めようとしないのではないかと考えますが、見解を求めます。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先方様がどういう意図であるかは我々の推しはかるところではございません。出てこられました考え方、資料に基づいて、我々はそれに基づき公正公平に判断し、かつ判例、法令に基づいて行動していくということでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 本当に、なぜ、私も先ほど今の再問させていただいたように、市民の方からおっしゃられているように、そもそも賠償金額を明確に提示もされていないのに、本当に慌ててこの第三者委員会を設置する必要があったのか、臨時議会で慌てて設置して半年たっても何も進んでいない、これはいかがなものかと感じております。
 私たち近江湖誠会、本当に思いを貫くために新しい会派を結成いたしました。賛成意見の中には、庁舎建設を早く進めるためにという意見もあったわけですけれども、既に半年以上経過しましたが、進むどころか全くと言っていいほど停滞しているのが現状です。
 このような事態も容易に予測できたことからも、第三者委員会設置に反対をさせていただいたわけですが、一旦議決された以上、第三者委員会設置の意義とその職務履行をしっかりと全うしていただかなければならないと思います。
 これ以上無駄に市民の血税を使わないでいただきたいということを申し添えつつ、一刻も早い新庁舎建設を望みながら、第三者委員会についての質問を終わります。
 では、大きく2項目めの健康づくりセンター、安土悠々元気園についての質問に移ります。
 こちらも9月議会でも質問をさせていただきましたが、元気園公募問題の疑惑解明を選挙公約に掲げられ、既に市長は元気園の活用について市長決裁をされているにもかかわらず、手法についてのみ適正に手続を行われたという答弁をされ、疑惑解明の結果をはっきりと市民に対して説明することを示されませんでした。
 しかし、先日の全員協議会で健康づくりセンターについての疑惑問題については、市長みずからが総合支所等にも出向いて調査したが何ら疑惑に当たる問題はなかったという報告をされました。
 近江八幡版のモリカケ問題とまで言われ、当時の担当部局に疑惑の目を向けられただけでなく、近江八幡市民の感情を騒がせたことは実に大きな問題であると考えますが、この責任は一体どこにあるとお考えでしょうか。考えをお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 西津議員お尋ねの旧安土健康づくりセンターについてのご質問にお答え申し上げます。
 私は、市長就任以前より、一市民として、旧元気園の跡地活用についての一連の対応について透明性を持った説明を求めてまいったことは事実のところでございます。
 市長就任後も、事実を確認するという意味で私みずから各所管課に出向き、過去の公文書簿冊等を確認、検証し、また関係する職員や当時の職員にもお願いし、聞き取りを行うなど、鋭意客観性を持った調査対応に努めてまいったところでございます。
 本年9月の市議会本会議にて答弁しておりましたとおり、保存資料から読み取れる経過内容について概要としてまとめ、議員の皆様へのご報告、また記者発表を行い、市民の皆様にも経過をお示ししたところでございます。
 議員が言われるように、私が就任する以前の過去におきまして、一連の経緯の説明が十分なされてこなかったことが疑わしい状況を伝聞するに至ったものであり、行政の対応としては丁寧さと親切さを欠いていたのではないかと私は考えております。
 例えば事業主体との実質的な協議は既に平成26年からなされていると文書からは推測できます。事実は事実として、なぜ明らかにされてこなかったのか。いまだに疑問は残るところでございます。
 また、本来備えられるべき公文書記録がほとんど存在しない等という点に関しては、今後の事務処理に反省を持って生かすべき事柄と考えております。
 したがいまして、今般みずからの目で確かめ、事実はどうであったのかという点を市民の皆様に明らかにすることでその説明責任は果たしているものと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 済いません、いま一度質問させていただきます。
 市長の選挙公約でもまさに疑惑ありきで元気園の疑惑解明と訴えてこられましたが、オープンに一般公募で公募されたにもかかわらず、この疑惑というところは一体何をもって疑惑とされていたのか、いま一度お示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 今も申し上げさせていただきましたとおり、この経緯について、過去この議会におかれましてもしっかりとした説明、皆さんが納得される説明がなされてこなかったことが疑惑の原因ではないかと推測しております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ではですね、今回の旧安土悠々元気園は、公開事業診断の結果、サービス効果がないという指摘を受け、さらにあり方検討委員会でも民間事業者への無償貸与や有効活用策として介護保険施設としての利用など、複数の利用提案がされていたとも皆さんご存じかと思います。
 これはあり方検討委員会についても公開事業診断についても公開で行われておられますが、また障害者児の受け入れ態勢等、喫緊に課題解決しなければならない状況にあったことから、この公募の前に市内各方面に公募参加できる企業などがないか、問い合わせをされておられたが満足な答えがいただけなかったというふうにも聞き及んでおります。
 さてそこで、小西市長にお伺いしますが、もし仮にその当時、小西市長が市長をされていたとするならばどのような手法をとられていたでしょうか。お伺いします。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 議員が言われるようなこの政治判断もしくは決断におきましては、非常に長い間の経緯、そのときそのときで発生するものではなく、長い間をかけた事業者との関係であるとか状況への手を打つ手段、さまざまなものの結実であるというように思いますので、その場その時点でたらればのことを申し上げるのは非常に難しいと思いますけれども、より丁寧な対応を地元の事業者の声を聞きながら、利用者の声を聞きながら、市民の立場に立った判断をさせていただいたというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 確かにこの再問はたらればの話かもしれません。しかし、いつ何どき想像もつかないような喫緊の課題が押し寄せてくるのか、想像がつかないというのがこの行政が生き物であると言われるゆえんではないかと考えます。
 それに対応しなければならないのが行政のトップである市長でございます。より丁寧な対応をしたとおっしゃいますが、職員が疑惑をかけられたり、失敗を犯したときに私の責任なのではないよと知らぬ顔をできないのが市長なのではないでしょうか。
 市長としてのお考えをお持ちになっておくべきであると思いますが、いま一度そのあたりを含めてお考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 職員のなした行為について、そういう住民に対しての責任は市長にあると、これは間違いのないところでございます。
 そういう中で、本件につきまして、私は当時のトップではございませんので、云々すんぬんというコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 また、今政治は動くものだという中で、私も今回の元気園につきましては、議員もご指摘されたように多くの障害者の現状というものを考えて私は判こを押させていただきました。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) では、疑惑解明、疑惑はなかったということで、先日も説明を我々全員協議会で受けたわけですけども、この疑惑をかけられた側、つまり犯人扱いをされた当時の当局側にとっては、マスコミ報道にまで取り上げられて犯人扱いをされたわけですから、大きな心痛であったろうと思います。
 これはその職務を全うするために尽力した者に対する人権侵害にもつながりかねないと考えますが、疑惑ありきでの調査結果がこのような結果になった以上、疑惑をかけられた側に対してはどのようにお考えでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) それは疑惑をかけられた時点で、その場で疑惑をはっきりとないということをお示しいただければよかったのではないかなというように思いますし、今現在、今調べた事実から疑惑に当たるようなものは発見できなかったということ、事実を申し上げているものでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 我々議会として見させていただいておりましたが、疑惑はないとはっきりとおっしゃってきていたにもかかわらず、疑惑ありきとおっしゃっていたと思うんですが、この辺について大きな勘違いがあると思いますが、いま一度お答え願えますか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 勘違いはないと思います。議員の全員協議会で十数簿冊の資料をお示しいたしましたけれど、当時議会でそれが示されればそんなことはなかったのかもしれません。それは私の考えが及ばないところでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 当時から疑惑ありきと、このような課題が出てきたときから当局側は疑惑は全くないと、問題は全くないというふうに説明をこの本会議場でもされておられました。
 ここについて私は勘違いがあるというふうに、当時から説明をされておられればこのようなことにはなっていなかったと、今、小西市長がおっしゃいましたが、当時から当局側は全く問題はないというふうにおっしゃられておられました。ここについて勘違いを生んでいると私は申し上げているんです。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) それならば、なぜ資料が、今私が出した11の簿冊が当時出なかったのか、不思議としか言いようがございません。言葉では何とでも言えますし、それを言葉で言えないものを補っていくというのが行政の役割でありますし、納得いくまで説明していくというのが行政の役割ではないでしょうか。私はそのように考えます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ですから、ここについて結局調査された結果、何も問題はなかったわけですよね。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 問題がないということを言ってはおりません。問題があるという事実は発見できなかった、今残っている資料からはと申し上げているわけでございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) そんなに余りかっかせんように、しないでくださいよ。あのう冷静に話しましょうよ。いや、当時から私は申し上げているのは、当時からここに疑惑はないですよ、問題はないですよということを当局側は説明されておられたということを申し上げている次第でございます。
 それでは、再度お伺いしますが、市民に対してこの疑惑解明の結果を説明する意思はお持ちでしょうか。
 また、その意思がおありなら、どのような手法をもってその説明責任を果たされるのか、お示しください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 既に議員の皆さんには全員協議会でご説明いたしました。また、記者会見を開きまして記者の方々にもつまびらかに事実を開示しております。また、幾つかの新聞社におかれましては、この記事を記事にしておりますので、これは十分に説明責任を果たしたことだという理解をしております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 市民が主役とおっしゃっております。全員協議会で議員のみんなには説明したと。記者会見で記者の皆さんには説明したとおっしゃっております。
 市民の方にですね、どのように説明をされるのか、広報を使うのか、それとも市長ご自身のそのお持ちの団体、そちらで説明をされるのか、その辺も含めてお答えいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 現状の説明で十分だというように思っております。また折に触れ、我々の報告会、その他、私が折に触れるところではご説明をさせていただいております。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) まあ市長ご自身は十分だとおっしゃっておられますが、我々は不十分だと思っておりますので、より一層の説明をお願いしたいと思います。
 また、市長自身就任直後に市庁舎契約解除されたことからも、公約を大変最重要視される方であると思っております。ぜひ市民の皆様にこの疑惑解明結果について、疑わしき点は全くなかったとはっきりと明確に説明をしていただきますように強く要望させていただきまして、以上で私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。