録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月11日(火) 個人質問
加藤 昌宏 議員
(1)市庁舎問題全般について
(2)平成31年度予算編成について
(3)日野川改修(桐原橋・JR鉄橋)について
(4)桐原小学校の信号機設置について
◆20番(加藤昌宏 君) 日本共産党の加藤昌宏でございます。
 私は、小西市政の実現に力を尽くしてきた一人として、市庁舎問題全般について、まず質問をさせていただきます。
 平成30年4月、小西市長就任から6カ月が経過しました。市長は、就任と同時に、4月25日、庁舎整備工事請負契約の解除を申し入れました。これは市長選挙で圧倒的支持を獲得した民意に応えたものでした。つまり政策の変更に基づく契約の解除ということでありました。
 市庁舎問題の解決は、小西市政の一丁目一番地、最優先の課題でもあります。このことについて幾つかの問題を質問したいと思います。
 まず第1は、庁舎整備工事検証委員会(第三者委員会)は、公開の場で行うことを基本とするとした市長の言明が、第1回目、9月7日は文化会館で公開され、傍聴する市民参加のもとで実施をされました。しかし、2回目、11月14日については、非公開とされ、京都で開かれました。これは市民から見た場合に奇異に感じたのではないでしょうか。クリーン、オープン、公平をみずからの行政姿勢として就任当初に掲げてこられた小西市長であります。このことにつき市民への説明責任が求められると思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねをします。
 第2に、庁舎建設工事請負契約解除による受注者との事後解決の交渉の進展について、解約から既に6カ月が経過しながら遅々としていることについてです。今日までの遅延の事情はどこにあったのか、説明を求めます。
 第3に、新規庁舎建設までの現庁舎を軸とする安全確保対策についてです。
 市長は、現庁舎についても使用中の耐震安全確保を言明してきました。これも6カ月を経過してもなお手がつけられていない状況にあります。早急な対応が必要と考えますが、そのめどを示してください。
 第4に、新規の庁舎整備の時期についてです。
 10月26日、庁舎特別委員会で示された想定スケジュールでは、平成34年、2022年6月議会での議決を経て建築着工、平成35年、2023年度中に、遅くとも36年度での完成を目指しています。これは小西市長の2期目の挑戦、平成34年4月となりますが、これを終えてからの完工となります。市長の公約からするなら、1期目の終了までに完工させ、2期目を迎えるべきと考えますが、いかがですか。
 以上の点をまず質問させていただきます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 江南総合政策部長。
             〔総合政策部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) 加藤議員お尋ねの市庁舎整備事業に関するご質問にお答えをします。
 まず、11月14日の市庁舎整備工事検証委員会が非公開による開催となりました理由についてでございますが、さきの議員のご質問にお答えいたしましたとおり、株式会社奥村組との交渉及び協議においては、同社との信頼関係を損なうことなく円滑に問題解決を図る必要があることから、同社の意向も尊重し、非公開が好ましいと考えたものであり、検証委員会においても非公開が妥当と判断されたものでございます。
 また、京都市内で開催した理由としましては、委員会が非公開となりましたので、限られた日程でもあり、委員が出席しやすい場所と時間を優先して設定した結果、最も効率的な会場と判断されたものでございます。
 次に、市庁舎整備工事の契約解除後の進展についてですが、市庁舎整備工事の契約解除に伴い発生すると考えられる損害賠償については、市庁舎整備工事検証委員会において審査することとなっております。損害賠償に関する交渉は、とりわけ事案の特殊性から、本市としても慎重に対応しておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 次に、現本庁舎の安全確保対策についてですが、現在、市庁舎耐震調査を実施しております。これは平成18年実施の耐震診断調査について経年変化を踏まえた再精査をするものですが、この結果を踏まえ、耐震化の可否を判断したいと考えております。
 最後に、市長の現任期中に完工できないかというご質問についてですが、新たな庁舎を整備するための期間は、これまでにお示ししましたとおり、基本計画着手から完工まで5年程度は必要と考えており、平成35年度内を目標としております。
 基本計画や基本設計に対するパブリックコメントなどの実施を含め適正なスケジュールを考えますと、議員がお示しの現任期中での完工は現実的ではないと思われますので、ご理解賜りますようお願いを申し上げます。
○副議長(中田幸雄 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) まず最初の第三者委員会の非公開の扱いですが、この問題については、まだ市民には市長が語られてる原則公開をするということが伝わっているようでありまして、この非公開の理由が伝わっていないという状況だと私も理解をしております。
 この種の交渉というのは、非常に慎重に行わなければならないことは言うまでもありません。本市においても、かつてPFIの解除の交渉の経験がありますけれども、そのときの状況もやはり企業秘密という問題が横たわってきます。そして、交渉団には守秘義務が課せられるという中での交渉ということは十分承知をしていますので、そういう意味からすると一定のそういう非公開の部分というのは当然出てきて当たり前だというふうに認識をしていますけれども、今回市長は公開で行うということを言明されたわけですから、奥村組さんの非公開という意向も尊重しながら、市民との約束、委員会は公開を基本とするということを守ることは可能ではないかというふうに思います。これは市長がこれまでも掲げてきたクリーン、オープン、公平、これは市民に対しての強いメッセージであります。このことをぶれずに実行することが求められているんではないかと。奥村組さんに対してもそのことも理解を求める対応が必要だと考えます。こういうことで市民の理解と納得は必ず得られると考えますが、いかがでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 加藤議員の再問にお答えします。
 まず、我々が一番大切にしなければいけないことは、いかにしてこの交渉を市民の方に納得いく形で決着し、我々の立場としては損害賠償に係る請求額をいかに低く抑えるかと、これが最大の目的であり、最大の公益だという理解をしております。その中で、一体どういう形のものが一番よいのかという中で、公開、非公開、どこまで情報を開示するのか、しないのかということも決定していくと、こういうことになろうかと思います。
 確かに言っておりますように、原則公開ということで一応公開原則ということをしておりますけども、さまざまな事情の中で非公開とすることも当然その中には含んで行っていることでございますし、繰り返しになりますけれども、主の目的を我々履き違えないようにしながら運用してまいりたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありますか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) さきの議員の質問に対しても、公開ということについては変わりがないということも言われておりますので、私もそのようには理解をするんですが、やはり交渉の過程でありますから、当然この第三者委員会の中にも守秘義務を定めるということもうたっておりました。そういうのは当然出てくると思います。その範囲の中で市民に対する公開、当初言われとった第三者委員会の公開というのはぜひとも実現をさせていただいて、その使い分け、この辺をきちっとしてもらうということが必要だと思いますが、もう一度この第三者委員会の公開を原則とするということについてはこの場で市長からの言明をいただきたいなと思うんですけど、いかがでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 可能の限り公開という原則に変わりはございませんけども、先ほども申し上げましたように、目的を達成するために何が最もよいかという観点で今後とも判断はさせていただくことにも変わりはございません。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 市民の理解が得られるようなことでの対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。
 次に、契約の問題ですけれども、私もいろいろと勉強させていただきました。平成30年1月31日に契約した近江八幡市長と株式会社奥村組滋賀営業所所長が交わした近江八幡市庁舎整備工事に関しての建設工事請負契約書第45条第1項には、発注者は工事が完成するまでの間は必要があるときはこの契約を解除することができるとあります。続く2項では、発注者は前項の規定により、この契約を解除したことにより受注者に損害を及ぼしたときは、その損害を賠償しなければならないとあります。個々の契約条項に基づいて契約の解除を行ったものと解釈しておりますが、このことについて間違いはありませんか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 この解除の件につきましては、臨時議会でもご説明をさせていただいていると思いますが、今ほど議員が認識されておりますとおり、請負契約書の45条の規定に基づき解除が行われたものでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) これは発注者による法定の解除権として、民法641条、注文者による契約の解除としても表現をされています。請負人が仕事を完成しない間は注文者はいつでも損害を賠償して契約の解除をすることができるとあります。さらには、国土交通省に設置された中央建設審議会が決定した公共工事標準請負契約約款という契約のモデル様式があります。これの第48条の1項に、甲──甲というのは発注者ですね──は、工事が完成するまでの間は、前条第1項の規定によるほか、必要があるときは契約を解除することができる。2項、甲は、前項の規定により契約を解除したことにより乙に損害を及ぼしたときは、その損害を賠償しなければならないとあります。つまり、民法でも、国交省に設置された中央建設審議会が決定した公共工事標準請負契約約款でも、請負人が仕事を完成しない間はいつでも契約を解除できるが、請負人の損害は賠償しなさいということで、法律上でも、国交省の指針でも発注者の解除権は認められているとの解釈でよろしいでしょうか、改めてお尋ねします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 民法の規定なり、国の指針に基づきまして解除権が認められているというふうに理解をいたしております。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) そこで、私の解釈が正しいとするならば、今回の契約解除はやみくもにやったのではなくて、契約のあり方として法的に準備されていた、起こり得る事項でもあったと言えます。つまり、受注者についてもこういう事態を想定した対応が求められたのではないかということです。
 平成29年5月1日から直接請求署名運動、庁舎建設の住民投票請求が進められたこと、平成30年4月15日の市長選挙で庁舎見直しの市長が実現したこと、4月25日には契約解除の申し出があったことなど、情勢の激変、進展の中で、発注者からの契約解除が現実のものとなったものです。一方的な解約という話も先日出ましたが、このように法的な部分、国の指針にも沿ったものであることは議会でも共有すべきところであるというふうに思っております。
 これらのことからするなら、契約解除から6カ月も経過しているのに金額等の提示にも至っていない。これから協議を進めるというのが今日の到達点で、極めて遅いテンポの進行ではないかということです。市民にとっては進んでいるという実感が見えないのではないでしょうか。解除から6カ月もたっているのに交渉は進展していない事情はどこにあったのか、交渉団としてどのように理解してきたのか、説明を求めたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 初問でもお答えを申し上げましたとおり、今回の事案につきましては、事案の特殊性を踏まえて慎重な対応をさせていただいているというところがございます。
 また、奥村組様との協議ということで、相手のある話でもございますので、早期に解決をするということは望ましいとは理解いたしておりますけれども、いたずらに解決を急ぐということではなくって、市民の皆さんに対してしっかりとまたご説明ができ、もうそれが結果的に本市の利益を損なわないように進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 本市の利益を損なわないということで慎重に対応してもらってるということは大事なことだと思います。
 しかし、これ日程的に見ますと、奥村組さんとの折衝なり、交渉なりが4月26日に市から依頼書を提出して、6月8日に奥村組さんから申し入れ書があって、7月17日に市から奥村組へ申し入れ書の回答をしたと。そして、10月19日に奥村組から今後の協議について申し入れがあったという日程は聞きましたけれども、このスピードからすると、私の疑問としては、何でこういう形で、もうちょっと詰めた取り組みができないのかなという単純が疑問があるんですけど、その辺については先方の交渉相手の関係もあるんで、その辺の事情がしっかりとわかれば、それはそれでいいんじゃないかと思うんですけども、その辺はいかがでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) まず一番に、議員もご指摘のように先方様あることでございますけども、我々近江八幡市としての最大の目的は、賠償金額をいかに低く抑えるかと、これが最大の目的かつ唯一の目的、かつそれが市民に納得いくものであるということが大事でございまして、まずこれを一義に考えるべきと。いたずらに交渉を早く進める、まさかそのために何かをするというのは、ちょっと時宜が違うのではないかという理解の中で進めさせていただいております。もちろん双方にとりまして解決の時期が早いにこしたことはないという状況は当然あろうかと思いますけれども、あくまで付随するものだという理解をしております。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 市民の利益を確保するということで対応していただいてると思いますが、その辺は極力慎重の中にも市民に見える形で交渉を進めていただきたいなというふうに思います。
 次の問題として、奥村組との交渉内容が庁舎特別委員会で示されました。出来高部分の請負金額、逸失利益、その他の損害、こういうことについて今後交渉されるということのようですけども、この内容はどんなものか、ちょっと理解できるように説明をお願いしたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 まず、出来高部分の請負金額につきましては、本年の1月31日に締結されました請負契約に基づき、4月25日、この契約の解除までに施工されました工事の代金を指すものでございます。
 それから、逸失利益につきましては、当該工事が完了していた場合に会社が得られたであろう利益というものを指しております。
 それから、その他の損害ということがあるんですが、これにつきましては工事請負契約の解除後、すなわち4月25日以降発生したこの請負契約に伴わない費用等を指すわけでございまして、具体的には工事用地の維持管理あるいは現状に復旧にかかった費用、こういったものが想定されるところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) これが今度具体的にこういう交渉が始まると思うんですけども、現在の段階では先方から数字も具体的に出ていないという状況のようですので、この辺については奥村組さんの提示を待っているという状況ですが、ひとつしっかりと市民の利益を確保するために頑張っていただきたいなというふうに思います。
 それと、もう一つ私が気にしてるのは、新規庁舎建設のスケジュールですけれども、平成34年6月議会で議決を経て着工すると。平成35年から36年に完工、こういうスケジュールだとしたら、それまでに平成31年10月が消費税の導入ということが言われております。これは私どもは消費税の導入については反対の運動をやってるんですけれども、安倍さんは何とかこれ入れたいと、こういうことですから、これも要素としては考えなければならないと。
 それから、平成32年7月には東京オリンピック、36年8月には滋賀の国体、37年5月には大阪の万博ということで、国内においても大型の建設事業が進むようであります。そうしますと、新規庁舎建設にとって、また資材とか労賃の価格など建設業の情勢、これがいろいろと出てくると思うんです。これらの考えられる情勢は、今後本市の庁舎建設にとってどのような影響が考えられるのか、考えがあれば教えていただきたいなと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) まず、庁舎の建設のスケジュールを考えるに当たりましては、また戦術的な部分、そして戦略的な部分っていうのがあろうかと思います。まず一番大事なのは戦略的な部分といいますか、市民のサービスをどういう形でどう提供し、市役所っていうのはどういう規模であるべきか、そういうものを考えていくっていうのが戦略的部分と。これはぶれることなく、申し上げてましたように、コンパクトで機能的で市民サービス中心に考えた市庁舎を考えていかなければいけないと、これが一義でございます。
 今議員でおっしゃっていただきましたさまざまな社会的情勢の変動、これに対してどう対応していくのかっていうのは、これは戦術的な部分でございまして、多少の時期の変動、いかに有利かということを考えていくっていう部分では考慮すべき要素だとは思いますけれども、そのことによって庁舎の機能であるとか、形がどうであるは、そういうものではなく、どちらかといえば財政的にどういうふうな手当てをしていくのかというところで考えるべき問題だというふうに、我々としては分けて考えてまいりたいと思っております。
 ご承知のように、どういう事態がどこで発生するかっていうのは、将来においても予測することは不可能でございますので、そのことにいたずらに振られることなく、しっかりと市民が納得いただけるような庁舎の建設という形で進めてまいりたいと思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) そういう情勢にもいろいろと左右されるという部分も出てくると思うんで、その辺はタイミングも含めてしっかりと判断をしていただくということになろうかなと思います。
 それと、完工の時期を、私、質問しましたけれども、任期中の完工は現実的でないと、こういうことでした。それやったらそれで、そこにその段階で一つの新しい庁舎の絵ができ上がるはずですから、そのことを市民さんにも示して、こういう庁舎になるんだということが示していただければありがたいかなというふうに思っております。
 庁舎問題はそういうことにいたしまして、次に平成31年度の予算編成方針について質問させていただきます。
 平成31年度当初予算の編成作業が行われていますけれども、この予算は小西市長の方針を位置づけての編成になると思いますが、これまでと比べて基本的にはどのような方向に向くのでしょうか。予算編成方針のポイントとして5点上げられています。1点、第1次総合計画に掲げる6つの基本目標を柱とする効率的、効果的な施策の展開を図る予算とする。2、小西市長の公約実現に向けた施策を優先課題として編成する。3、持続可能な財政基盤確立に向け、歳入歳出とも抜本的な事業の見直し、4、歳入確保に斬新なアイデアを考える、5、歳出予算は必要性、妥当性、有効性などで優先順位をつけて、事業の取捨選択、継続事業は効率性をさらに高めるとしています。このことについてもう少し詳しく理解できるように説明をお願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 加藤議員お尋ねの平成31年度当初予算編成の方針に係るご質問にお答えをしたいと思います。
 平成31年度の当初予算につきましては、市長就任後、最初の当初予算編成となり、私の理念を基本としながら、市の現状を踏まえた予算編成を進めてまいりたいと考えております。
 また、この予算編成が非常に大事な重要な案件だと、今第一義の案件だと考えておるところでございます。
 主な基本的な考え方を申し上げますと、これまで申し上げてまいりましたとおり、市民の皆さんの悩みや痛みに寄り添える市役所であり、市民の皆さんには我がまち近江八幡市の思い、またこれはテレビでも申し上げましたように、憧れを抱かれる近江八幡市を目指していきたいということから、市民の皆さんが近江八幡市のために市民が主役という形で活力を注いでいただけるようなハートフルで市民が主役を主眼とした事業を進めてまいりたいということでございます。
 非常に抽象的な言い方になりますけども、次に重点事業とする必要なハード事業は継続実施をしていかなければならないと考えておりますけれども、前提としましては、ハードのためのハード事業なのか、先に市民生活や利用者等のソフト面を従事したハードが生きる展開が必要であるかなど、実質的なところをしっかりと考えてまいりたいというふうに思っております。
 次に、やっぱり今のこの時代ですので、スクラップ・アンド・ビルドということで人口減少、少子・高齢化の進展する社会保障関係費が伸びていく社会経済情勢の中では、市民生活においても右肩上がりの時代は収束し、市の歳入も伸びていく状況ではないということは認識しております。このことは既に市民の皆さんも肌で感じておられるところだとは存じます。したがいまして、市民が望まれること、さまざまございますけれども、限られた財源をいかに有効にハード、ソフトそれぞれの事業両面に生かしていくかと。これまでしてきたから、これはこれからも継続するという発想ではなく、目標や目的、特にこの目的、これを明確にし、何を優先すべきか。質の高い、クオリティーの高い事業を選択した予算編成を進めてまいりたいと考えております。
 このような基本的な考え方を軸に持続可能な行政運営となるよう、市政運営の基盤となる財政規律も踏まえながら、政策実現に向けて予算編成に臨んでまいりたいと思っております。
 また、補足になりますけれども、今回予算については、私のほうでその実際の目的であるとか効率面についてしっかりと精査をさせていきながら予算編成に当たりたいと考えているところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) この平成31年度の予算編成、これは小西市政のカラーがどういう形で打ち出されるかということに、私、注目をしたいと思ってるんですけれども、前任の市長のときは株式会社近江八幡、小西市長はこれまで掲げてこられたのは小さな庁舎で大きな福祉と、こういうことではないかと思ってるんですが、そういう意味からすると、この平成31年度の予算、どういうふうな形を考えておられるか、私の頭に描けるようにちょっと説明をしていただければと思いますけども。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 実のところ大それたことを申し上げるというよりは、やるべきことをきっちりやらなければいけない時期にやっていくと、これに尽きるわけでございます。文言に直すと今申し上げたようなことになろうかと思いますけれども、そういう中で今までも申し上げましたように、子育て含め、高齢者含め、障害者含め、福祉という一つの大きな柱と、それを将来にわたって支えていくという部分でのいわゆる農業、観光含めての産業、いわゆる経済基盤というんですね。経済基盤の中にはインフラであるとか、将来の教育まで含めまして、ふるさと教育とかさまざまな部分、英語教育も最近取り組みますけど、そういうものを含めまして将来の基盤ということで、大きな両輪として進めていくということになろうかと思います。
 言葉にするとそういう形でございますけれども、現実的には個々それぞれ項目、特徴、いろんな課題というのはございます。最初にも申し上げましたように、今やらなけりゃいけないことを確実にきっちりと進めていくということが最大限大事かなと思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 今度の予算編成方針ですけれども、方針書の中に、いわゆる一般財源において前年度当初予算より10%削減ベースをしている。市長公約や新たな行政課題の解決に対応するため、実質7.4%削減とすると、こういうふうに表現されてますけども、このことの意味についてちょっと説明をお願いできますか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 加藤議員の再問にお答えをいたします。
 加藤議員が申されましたように、前年度当初予算より10%削減をベースに、市長公約や新たな行政課題の解決に対応するため、実質7.4%削減とするということでございますが、いわゆる予算編成につきましては、これまでから申し上げておりますように、歳入一般財源が国の見込みもございますが、いわゆる一般財源が増加しない中での状況にあります。ですから、新たな現在の状況によります新たな行政課題の解決に対応する予算とか、当然ながら市長の公約、市長が指示されました重点的な事業につきましての対応を実施していくということになりますと、一定これまでやってきました事業につきまして、先ほど市長が申されましたように、スクラップ・アンド・ビルドが必要となってくるという中において、予算編成方針においてパーセンテージ的に各部に示したと、こういうものでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 私、ちょっと単純にこれ理解したんですけども、10%と7.4%の差、これはここに書いてる市長公約あるいは新たな行政課題、ここの部分かなと思ったんですが、そのように理解してもいいんですかね。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 要は予算の編成の中身になってくるわけでございますが、当然ながらいわゆる社会保障関係経費、義務的な経費が非常に伸びております。ですから、政策的な経費をどれだけ確保できるかというところもございますので、基本的には10%の削減をベースとしているということでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 今度の予算編成方針としては、枠配分の重点事業枠併用方式、これは前年度と変わらない方式でやるということですよね。そういう中で、ここに書いてる10%削減、これを基本とするけれども、実際は実質的には7.4%ですよと、こういうふうな表現なので、この辺については今言った市長の政策的な課題とか、そういうところの部分が入ってくるのかなというふうに考えたんですよ、ちょっと単純に。そういうことでよろしいのかということなんですけど。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 議員がおっしゃるとおりでございます。このまま読みますと、市長公約や新たな行政課題を解決をするための対応ということで、実質は7.4%は削減が必要ですと。ただ、先ほど私が申し上げたのは、市長公約や新たな行政課題の解決だけではなくて、いわゆる総予算の中に義務的な経費が昨年度以上に伸びていくということでございますので、そのほかの新しい事業を展開するためには、各部間には一応10%を一般財源で削減する努力をしないと、その他新たな事業の展開が厳しくなりますよという指示をしたものでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 今、各部からの予算見積もりが出されているようですけれども、予算の見える化ということで枠配分の額とか見積要求額、こういったのを公開を予定されてるようですけれども、この公開はいつごろになるんでしょうか。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 予算編成過程の公開につきましては、これまでから実施しているところでございます。予算編成方針並びに各部への枠配分額につきましては、10月12日に市のホームページで公開をしております。
 それから、予算見積もりに係ります部の方針、それから予算要求の見積額、いわゆる要求額につきましては、12月6日付でホームページで公表したところでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 今の現在の段階で各部からの予算要求が上がっているという段階のようです。
 そこでもう一つは、これまで掲げてきました第2次行政改革大綱、行財政改革プラン、これの課題もあると思うんですけども、この2つの課題の扱いについては今後どのようになるのか、教えてください。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 現在の第2次行政改革大綱並びに行財政改革プランにつきましては、期間を平成27年から平成31年度までの5カ年としております。今年度、27年から29年までの3年間のいわゆる中間評価を実施していただきました。行財政改革プランにつきましては、3つの基本方針と23の取り組みを示しているわけでございますが、この行政改革の方向性並びに取り組み事項につきましては、基本的には持続可能な行財政運営をしていくための取り組みでございますので、これまでの取り扱いに関する変更については考えておりません。
 なお、31年度まででございますので、第3次となる行革大綱並びに行財政改革プランにつきましては、第2次の31年度までの第2次行政改革につきまして総括をいたしまして、32年度に新たに策定をしていく予定としております。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 行政改革大綱ですけれども、この中間のまとめをやったようですけれども、これから第3次に入っていくと。この中で、要は職員の定員管理、ここの部分がこれまでの総括の中では人数を減らし過ぎたというか、そういうことでこの辺のところは定員管理をこれ以上もう減らせないというような表現があったと思うんですけども、今後もこの定員管理っちゅうことで人員削減という課題は続いていくんですかね。ちょっとその辺を教えてください。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 行政改革推進委員会からも、職員の定数削減につきまして、これ以上削減することはもう限界に来ているということは第2次の行政改革大綱を策定する時点からご意見をいただいてるところでございます。ですから、この27年から今年度も31年度に向けた職員の採用を実施しておるわけでございますが、当然ながら少子・高齢化、いわゆる子ども・子育てに係る分野、それから高齢者に係る分野等の専門職含めまして、必要な人材につきましてはふやしていくような方向で採用を実施しているところでございます。
 今後につきましても、必要な人材は確保していくということでございますので、これ以上の定員削減につきましてはなかなか厳しいという判断をしておりますので、事業展開含めまして今後も考えていくということになったと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) もう一点お伺いをします。
 当初第2次予算の枠配分額に加減するインセンティブを実施するという予算編成方針がありますけれども、このインセンティブの意味をちょっと教えてください。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 予算編成におけますインセンティブに係る再問にお答えをいたします。
 現在、本市の予算編成につきましては、扶助費、それから施設の維持管理経費などの義務的な経費を中心とする当初予算でのいわゆる1次予算と、その他の経費である2次予算ということで区分をしまして編成しております。平成29年度の当初予算の編成までは当初の1次予算、義務的な経費として各所管部局に予算の見直しの指示はしていたものの、なかなか予算の整理や精査などの見直しが進む状況ではなかったという状況がございました。
 そこで、平成30年度の当初予算編成より、当初の1次予算、いわゆる義務的な経費につきましても積極的な見直しを行うように指示をしまして、その見直しにより生じた額を当初の2次予算の編成、いわゆる枠配分額に加減、ふやしたり、減らしますという部分もあるわけでございますが、インセンティブな配分をするように改めたわけでございます。
 義務的な経費につきましては、なかなか見直すことが困難な経費なんですが、施設の維持管理方法とか、扶助費などの必要なニーズを適正に見込むことにより、より精度の高い予算を目指すということと、これによってさらに市民サービスに生かせる事業の展開ができるのではないかという意味合いでインセンティブを導入したということでございます。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) この31年度の予算ですけれども、従来どおりの枠配分、重点事業枠併用方式というこの方式でやられて、削減の目標も決めているという中で、各部署においては非常に厳しい予算見積もりということが迫られていくんじゃないかなという部分も一定あるわけですけれども、この31年度の当初予算がどういう形で編成されるか。いわゆるここに書いてる小西市長の公約実現に向けた施策を優先課題として編成するというところがどういう形で表現されるかっちゅうのをひとつ期待をして見ておりますので、また3月の議会、予算ができ上がった段階で議論をさせていただきたいなというふうに思います。
 それでは次に、3点目の日野川改修についての問題です。
 日野川の早期改修は、私が議員に立候補するときの公約でもありました。それから16年になろうとしていますけれども、現時点の改修工事は、河口から上がってきて、古川橋、桐原橋のところまで進んでいます。この間にはさまざまな台風や大雨による河川の増水で、地元の皆さんとはらはらしながら神経を使ってきたものです。
 今、桐原橋周辺の状況で心配の声があります。大雨による河川の増水で、河床への砂の堆積、橋脚付近に護岸ブロックが流れてきて、とどまったりしています。増水時に多くのごみなど橋脚にたまるのではと心配があります。護岸の擁壁ブロックがずれています。JRの鉄橋の橋脚も老朽化がでひびが見られ、鉄の板でバンドかけで補強をしています。たび重なる大雨などの水流で、橋脚の川底から削られるのではという心配もあります。日野川の早期改修は地元の切実な願いです。今後の進捗はどうなるのか、中でもJR鉄橋部分の工事はどうなるのか、地元民にもわかるように説明を求めたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 加藤議員ご質問の日野川改修における桐原橋、JR鉄橋についてお答え申し上げます。
 日野川改修につきましては、平成22年度に滋賀県において策定された東近江圏域河川整備計画に基づき、大畑橋から善光寺川合流部までの6.6キロメートルの整備が進められています。
 平成30年度における工事の進捗状況につきましては、古川橋上流の河道掘削及び低水護岸、高水護岸工事が実施されており、引き続き平成31年度にかけて低水護岸工事が実施され、古河橋橋脚部の補強対策工事についても実施される予定であります。
 6月市議会定例会代表質問でもお答え申し上げましたとおり、JR鉄道橋につきましては、平成27年度から29年度にかけて概略設計が実施され、補強やかけかえを含めた工法の比較検討について、JR西日本との協議が進められてきました。平成30年度におきましては、JR西日本と、より具体的なJR鉄道橋対策の詳細設計に向けた協議が進められております。
 市といたしましては、JR鉄道橋対策の工法や工程等が明確になった時点で、県に対しまして年度計画を示すよう求めてまいりたいと考えております。引き続き、一日も早い日野川の早期抜本改修と事業費の確保について要望してまいりたいと考えております。
 以上であります。
○副議長(中田幸雄 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 日野川の改修についてですけれども、地域で議会報告会なんかをやりますと、今日野川の下流は大体改修が終わってるわけですね。古川橋のところから上流を境にして、工事の手法として、50年確率と20年確率ということでの工事の違いがあるようですけれども、この辺についてわかるようにちょっと説明をいただけたらなと思いますけど。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 加藤議員のご質問にお答えをしたいと思います。
 今加藤議員がおっしゃっておられたのは、平成2年度までで実施された災害復旧助成事業で、河口部分から2.82キロメートルが整備をされております。これは今お話がありましたように、50年確率となってございます。
 また、大畑橋付近から今現在工事をしているところ、先ほど初問でもお答えしましたとおり、善光寺川の合流部まで20年確率で進められております。
 滋賀県では、滋賀県において策定された東近江圏域の河川整備計画、これ先ほど初問で申し上げました。この中の計画目標につきましては、流域面積が50平方キロメートル以上の河川については、戦後最大の降水を安全に流下させることを目指すということで一応目標設定がされてございます。これが昭和40年9月17日、台風24号でございました戦後では最大の流量となっておりました台風24号による降水規模相当を安全に流下させる規模として50年確率で整備が進められております。
 ちなみに、50年確率でございますと、1秒間に1,700トンの水が流れていくというものでございます。
 しかしながら、ご承知のように、日野川の特徴でございます中域部分が非常に流域が狭くなってきております。非常に流下能力が低い部分がございますので、早期に安定した流下能力の確保、それと治水効果の早期発現を図るために、高水敷の掘削工事を中心とする段階整備、あくまでも完成断面、段階整備として20年確率で今現在が整備が進められているところでございます。
 ちなみに、この段階整備の20年確率というのは、1秒間に1,360トンの流量が確保されるというものでございます。
 今申し上げましたような内容が50年確率と20年確率の違いというようになってございます。
 以上であります。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 水の流れる水量が異なるということで、上流は20年確率ですから少ない水が流れるということでの改修工事と。これが段階的ということになれば、また改めて工事も進めていくという話になるのか、ちょっと将来の話ですけど、とりあえずは20年確率でずっと工事を上流まで進めていこうというそういう理解でよろしいですかね。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 今議員おっしゃったような内容でいいかと思っております。完成断面は50年確率になってございます。ただし、今の段階では段階的整備ということでございますので、20年確率というようになってございます。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) そのように理解をさせていただきます。
 それと、冒頭にちょっと言いました桐原橋のところにブロックが流れてきてると。これまでの増水したときのどこかの護岸が流れてきたと思うんですけども、これを地元ではちょっと心配をされてまして、ここにまたいろいろとごみが、大雨が降って水量がふえると、ごみが流れてくるんですよね。そういうのが橋の桁らにひっかからないかという心配があるんですけれども、このブロックを取り除くということはできないですかね。
○副議長(中田幸雄 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 今おっしゃられた護岸の部分につきましては、さきの議会でもお答えをさせていただいております。工事の中で今後その部分の工事が来れば撤去をされるというような形になってございます。滋賀県でもこの状況については既に把握をしておられますので、今後の工事の中で対応されるというように思っております。
○副議長(中田幸雄 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 大雨が降りますと、この桐原橋には野洲の職員さんも来られるようで、地元も含めて消防分団やらたくさん来て、ここの見守りというか、見張りをやるんですね。それだけ地元では非常に気にしておられるという場所ですので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
 次に4番目に、桐原小学校の信号機設置の問題です。
 新しい桐原小学校を開校してから2年以上がたちます。学校はできたけど、通学路の安全確保が見落とされていた。急遽交差点から20メートル離れたところに押しボタン点滅式の信号が設置をされ、県道の横断をしての通学路となりました。これは変則の暫定的な信号として設置されたもので、主要交差点への正式の信号設置が約束されていたものです。登校時は巡査さんやスクールガード、教員の皆さんの見守りで通学をしております。この場所になれてきた児童は、下校時には信号のない、正式に信号をつけようとされる交差点を横断しているとの声も聞きます。事故にならなければよいがという心配があります。ここの課題は手つかずで来ていますけれども、これまでの取り組みの現状、これがわかれば教えていただきたいと思います。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代 君) 加藤議員の桐原小学校の信号機設置についてのご質問にお答えします。
 議員ご指摘のとおり、現在の押しボタン式信号機は、平成28年4月の桐原小学校新築移転に伴う通学路変更のため設置しました。本来は市道池田本町1号線と県道近江八幡守山線の交差点に設置する予定でしたが、信号機設置のためには交差点改良が必要とのことで、改良するまでの間、登下校時の安全のため、暫定的に設置したものです。
 交差点改良については、地元自治会や関係者、公安委員会や県土木事務所など関係各機関と協議をしておりますが、課題も多く、解決には至っておりません。今後も子どもたちの安全確保のために、できる限り早期に交差点改良を実施できるよう課題解決に向け取り組んでまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) この場所は桐原小学校が開校されてから懸案の課題でもあったんです。これは後から不備があったということで気がついた場所なんですよね。大きい道路はできたけれども、そこに信号機がつかないと。公安委員会なんかにお聞きしましても、なかなか信号をつけてもらうことが厳しい、そこの道路の条件によっては、ということをよく聞くんですよ。だけど、地元からすれば、やっぱり信号機で安全を確保したいというそういう気持ちがまた一方で強いものがありますので、これは私もきょう質問させていただいたのは、これ忘れてもらわないように質問をさせてもらってるわけで、あそこも県道のところに右折だまりをつくらんとあかんという話も聞いております。そのためには道路の拡幅も当然求められるでしょうし、その地形によって非常に問題があると思います。地元の皆さんの了解を得るということも非常に大事な仕事だと思いますんで、これいつまでもあそこに20メートル先に暫定の信号があるということのないように、一日も早い実現を目指して、ひとつ努力をお願いしたいなと。私どもも議員もできる範囲でまた努力をしたいと思いますので、ひとつよろしくお願いをいたします。
 これで私の質問を終わります。
○副議長(中田幸雄 君) 以上で加藤昌宏君の個人質問を終わります。
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