録画中継

平成27年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月14日(月) 個人質問
辻   正隆 議員
(1)スポーツによる健康増進と地域活性化について
   ①スポーツ推進条例による取組状況について
   ②びわこ国体の進捗状況について
   ③健康寿命について
(2)沖島離島振興の進捗状況について
   ①”もんて”の取組について
   ②緊急医療体制について
   ③診療所について
◆5番(辻正隆 君) 議長の発言の許可をいただきましたので、発言通告書に従いまして分割方式にて発言をさせていただきます。
 このたび北関東、北陸地方で豪雨災害に遭われました皆さん方に、たくさんの皆さん方に心からお見舞いを申し上げます。また、一日も早い復興を心からお祈りするものであります。
 さて、秋の収穫の時期をこの近江平野一円で迎えております。水田地帯が広がります当地におきましても早場米の収穫が始まり、はや新米が店頭に並ぶような時期となり、秋本番となってまいりました。
 秋といいますと、味覚の秋もございますが、スポーツの秋とも言われます。過日になりましたが、8月4日から6日、2泊3日の日程で、私ども所属します翔政会は東京のほうへと視察研修に寄せていただきました。今年度27年10月1日より新設されますスポーツ庁について研修をさせていただいたところでございます。
 そこで大きく項目1つ目といたしまして、スポーツによります健康増進と地域活性化についてお伺いします。
 まず、細目1つ目として、平成25年3月スポーツ条例施行以降の取り組み状況についてお尋ねします。
 平成26年度から35年度までのおおむね10年間で実施すべき基本的目標を設定した近江八幡市スポーツ推進計画が1年経過する中、前段で申し上げましたスポーツ庁が27年10月1日より新設されます。スポーツ庁はスポーツ基本法の理念を実現するための組織であり、スポーツ自体の振興にとどまらず、スポーツを通じた健康増進や地域活性化、また国際的地位の向上など、スポーツを通じた社会の発展を行っていくことが目的とあります。
 当市では、伝統ある多くのスポーツ大会を開催するとともに、まちづくり協議会が中心になっていただき、生涯スポーツの推進に努めていただいております。2020年に行われます東京オリンピック・パラリンピックを5年後に控え、国民の健康に対する意識、関心が高まってまいります。
 そのような中、当局の今後の展望も含めたお考えをお聞かせください。
 細目2つ目として、滋賀県で開催予定の2巡目となります第79回国民体育大会についてお伺いします。
 前回大会は、昭和56年第36回びわこ国体として、「水と緑とあふれる若さ」をスローガンに開催されました。当市では、バレーボールと軟式野球が会場になったと記憶をしております。私ども住まいします大中町には群馬県は西邑楽高校の女子バレーボールチームの皆さんが民泊をされ、我が家にも3人の選手を迎えました。当時のことは大変懐かしい思い出であり、今なお年始の挨拶を交わさせていただいておるような状態でございます。
 現在、受け入れ競技の種目の協議中かと思いますが、進捗状況をお聞かせください。
 細目3つ目として、近江八幡市の健康寿命についてお伺いします。
 健康寿命とは世界保健機関が2000年に打ち出した概念であり、寿命の中でどれだけ健康な期間があるかという尺度、つまり寿命を全うする間、どれだけ健康な期間があったかということだと理解をしております。
 滋賀県は平均寿命は上位で、健康寿命は下位だと聞いております。近江八幡市の状況とあわせて、健康増進の取り組みをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
             〔福祉子ども部理事 津田幸子君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 議員ご質問のスポーツによる健康増進と地域活性化についてのご質問のうち、3点目の健康寿命についてお答えいたします。
 まず、健康寿命の算出につきましては複数の算出方法があり、議員ご指摘のとおり、国民生活基礎調査によりますと滋賀県が下位となっております。この調査は、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますかといった主観的な質問を採用されています。この調査では、市町の詳細は示されておりません。
 また、別の調査で、死亡率と日常生活に影響のない人の割合や要介護2以上になっていない人の割合を用いて計算した滋賀県健康づくり支援資料では、全国平均で男性は78.17歳、女性83.16歳、同じく滋賀県での平均は男性79.11歳、女性83.50歳で、全国平均より少し高目であり、本市の状況は男性で79.21歳、女性で83.56歳で、県平均を若干上回り、男女とも19市町9番目となっています。
 健康増進の取り組みにつきましては、健康はちまん21プランをもとに生活習慣病予防を重点的に取り組んでいますが、取り組みで推進している行動として、適度な運動、適切な食生活、禁煙の3つが上げられます。
 適度な運動につきましては、特定健診受診後の保健指導に運動の必要性の説明や関係機関の実施する運動機会の紹介のほか、健康推進員と連携をとり、運動講座や各学区のウオークキングコースの点検、活用など、身体活動、運動の啓発を行っています。また、介護予防事業のいきいき百歳体操も筋力維持や転倒防止に役立っています。
 適切な食生活の活動としましては、減塩みそ汁の推奨活動として、平成26年度は4,114人の方に試飲をしていただきました。また、家庭のみそ汁を持参していただき、塩分濃度測定も実施したところです。あわせて、野菜1日350グラム摂取運動も推進しています。
 禁煙活動につきましては、相談が受けられる医療機関、薬局の紹介、世界禁煙デーに合わせ街頭啓発活動を実施しております。
 また、去る9月6日、文化会館におきまして健康フェスティバルを開催し、300人を超える方にお越しいただき、生活習慣病予防の重要性について学んでいただきました。より多くの人が食事や運動を初めとする生活習慣を改善することや関係機関、市民など、健康づくりにかかわる全ての関係者が目標を共有し、市民が活動し、実践しやすい環境づくりに取り組んでいくことが健康寿命の延伸につながると考えております。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 廣瀬教育部長。
             〔教育部長 廣瀬 敏君 登壇〕
◎教育部長(廣瀬敏 君) 辻議員ご質問のスポーツによる健康増進と地域活性化についてのうち、スポーツ推進条例による取り組み状況について、まずお答えをいたします。
 平成25年3月に制定した近江八幡市スポーツ推進条例に基づき、平成25年度に学識経験者や市民公募を含む12名の委員による近江八幡市スポーツ推進審議会を設置し、年間4回開催しました。この審議会で、市民スポーツ意識調査や関係団体のヒアリングを実施し、10月に調査結果報告書を作成いたしました。
 また、その意識調査結果を踏まえ、新市第1期目となる近江八幡市スポーツ推進計画を平成26年3月に策定いたしました。この計画については、議員の皆様には既にご承知いただいていることとは存じますが、その概要について申し上げます。
 この計画の目指すべき姿として、生涯にわたってスポーツに親しみ、楽しみ、そして支え合い、「健康で生き生きとしたまちおうみはちまん」を築くとして、基本目標を1つ、生涯スポーツの充実、2つ、次代を担う子どもスポーツ機会の充実、3つ、スポーツを通じた地域の活性化、4つ目として、スポーツ環境の整備の4つの柱としたところです。
 また、この計画期間は、平成26年度から平成35年度までの10年間とし、平成30年度において中間見直しを行うこととしています。
 平成26年度には、この計画をより具体的に取り組んでいくために、庁内関係各課が定期的に推進に向けた連携を強化するため、スポーツ推進庁内会議を新たに設置しました。そして、3回の庁内会議と2回の審議会を開催し、42項目を主な取り組みとした平成30年度までのスポーツ推進計画アクションプラン前期版を策定いたしました。
 今年度は、7月に開催しました庁内会議と審議会において、42項目のアクションプランの中から重点的に取り組む項目として、スポーツ教室及び大会の継続実施と充実や親子で参加できる機会及び世代間交流事業など6項目を決定し、推進を図っているところでございます。
 また、市民の健康と体力の保持増進を図るとともに、スポーツを通じた地域活力、交流の向上を図る具体的な事業として、広報でもお知らせしておりますが、今月23日に運動公園全施設を会場に誰にでも楽しめるスポーツイベントとして体験コーナー、交流コーナーを初め情報、飲食コーナーを設け、幼児から高齢者が気軽に参加いただける内容とした市民スポーツフェスティバルを開催する予定をしております。
 今後につきましては、スポーツ推進計画アクションプラン前期版を積極的に推進し、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、また2024年の国民体育大会に向け、市民のスポーツに対する機運を高めてまいります。
 次に、滋賀県で開催予定の第79回国民体育大会の進捗状況についてお答えします。
 現在の進捗状況でございますが、議員ご承知のとおり、昨年5月に彦根市の県立総合運動場陸上競技場を主会場とすることが決定され、その後11月に、県において協議会場について市町の開催希望調査が行われました。
 本市から関係競技団体などとの協議を踏まえ、軟式野球とバレーボール競技を、また県ハンドボール協会の要望を受け、ハンドボール競技を希望する旨回答し、あわせて健康ふれあい公園に整備されますサッカー場について、予備会場の一つとして希望する旨を回答いたしました。
 その後、県において市町と競技団体とのマッチング作業が進められ、去る8月31日、第79回国民体育大会滋賀県開催準備委員会第3回総会で、調整が調ったテニス競技を初め5つの協議会場について第1次内定の承認がされました。
 本市が希望している軟式野球等はこの第1次の内定はいただけませんでしたが、競技団体などとの協議もおおむね調いつつある状況であると聞いていますので、第2次では内定いただけるものと期待をしております。
 今後、競技会場が内定次第、競技会場の施設整備等の準備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 丁寧なご回答ありがとうございます。
 スポーツ推進条例のもと、推進委員さんとともに、基本目標としまして、生涯スポーツの充実あるいは次代を担う子どものスポーツの機会の充実、そしてスポーツを通じた地域の活性化、さらにはスポーツの環境整備の4本柱で35年度を目途に頑張っていただいているところだというふうに理解をさせていただいております。
 27年度10月1日より施行されますスポーツ庁の方針の中には、スポーツによります地域の振興という考えがあります。
 この6月に行われました第1回目のびわ湖トライアスロンが当市の休暇村のほうで行われました。この大会自体、競技の特性上、大変安全面とか経費面とかいろいろと問題、課題が多い大会でもあったようにお聞きしますが、私は、方向性として、スポーツの持てる力を十二分に発揮するの上においてはこの時代に即した考え方ではないかなというふうに考えております。
 新たなスポーツの振興、スポーツを通じての地域の活性等、スポーツツーリズムと現代では言われる中、新たな地域スポーツとして、当局としては何か施策をお考えでしょうか。よろしくお願いをいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬教育部長。
◎教育部長(廣瀬敏 君) スポーツのツーリズムについては、スポーツ推進計画の基本目標の一つにも挙げているところでございます。スポーツを通じた地域の活性化を図るというところでございます。
 先ほども議員もおっしゃいましたように、スポーツを持てる力を発揮、それを観光にも生かす、また観光をスポーツにも生かすというのがスポーツツーリズムでございます。
 今後、西の湖等の観光資源等もございます。そういうなんも取り組めないか、また農業体験等、そういうなんも取り組めないか、そういうなんを関係課、また関係機関と今後協議しながら検討してまいりたいと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) スポーツの持てる力は偉大なものが私はあるというふうに感じております。
 ことしの11月8日には、回を重ねました水郷の里マラソン等が行われます。2,000人近い参加者の方々が毎年この近江八幡市のほうに訪れていただいております。しかしながら、そのコースのほうは津田干拓の水田、津田干拓の農業地帯あるいは少し長命寺川から入ったところ、さらには10キロコースになりますとようやく水郷めぐりのコースの手前のところまで来るようなコース設定と相なっております。
 先ほど部長のほうからもありましたとおり、近江八幡市には風光明媚なところがたくさんございます。西の湖周辺はよし笛ロードといって、整備は少しおくれておりますが、すばらしい環境のもとでの大会も工夫によればできるのであろうかなと、このような考えを持っております。
 どうか、2024年はオリンピックを迎えます。随分と国民の皆さん、市民の皆さん方、スポーツに対する意識、関心が高まってくるのをいい契機として、いろんな施策に取り組んでいただきたい、このように思うところであります。どうぞよろしくお願いをいたします。
 再問2つ目に移らさせていただきます。
 2巡目となります国体が回ってまいりました。先ほどお聞かせいただきますと、5競技にわたる種目が会場競技として近江八幡市で思っておられるということでございます。5競技といいますと、この種目はこの会場かなというような想像をしますが、どれもが少し築年数も経過し、また修繕等が必要であろうかというふうにも思われます。先ほどもございました施設の改善と、この部分についてもう少し詳しく今の段階で思っておられることがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬教育部長。
◎教育部長(廣瀬敏 君) 現在、希望を出しております種目の中、例えば軟式野球ですと主会場は運動公園になるんじゃないか、前回のびわこ国体のときも運動公園を主会場に開催をいたしました。そのときに整備した施設でございます。
 それから、かなり年数がたっているわけでございます。特に、野球場については、内野のダイヤモンドの水はけも悪く、また本部席や観覧席等についても老朽化が著しい状態でございますので、国体の競技会場に内定をしましたら、内定次第そういうところの整備を考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 先ほど津田干拓の球場のお話が出ましたが、実は硬式野球が練習あるいは公式の試合ができる会場としては滋賀県内では幾つかございますが、管内には一つもないような状況でございまして、随分と特殊な種目といえば言えるわけなんですけども、随分となれ親しんでスポーツに愛好されている方もたくさんおられるのが実情であります。
 お聞きしますと、津田干拓の球場は軟式仕様の球場であるということでお聞きしております。しかし、その軟式のボールでさえ、ファウルチップになりますと外野あるいは両サイドのファウルゾーンのほうに飛んでいって、球場の外に飛び出る状況があろうかと思います。
 最近、津田干拓の球場のぐるりはグラウンドゴルフをされる方がたくさんおられます。私も地域の活動で参加させていただきまして、中で球場で野球を、軟式野球ですけども、されてますと、ファウルボールが目の前に飛んできたということが何度もございますし、一つの契機といたしまして、国体あるいは地域スポーツの振興ということを含めまして、軟式野球の施設の防球ネットというんですか、を充実を図っていただきたい。さらには、それをするのであれば、硬式野球が利用できるような施設として充実を図っていただきたいなというふうに思います。
 そのようなところのご意見いただけますか。
○議長(園田新一 君) 廣瀬教育部長。
◎教育部長(廣瀬敏 君) 辻議員おっしゃるように、軟式野球でも現在球場の外にボールが出る、出ていることもございます。この国体の競技会場内定になりましたら、その硬式野球でも使えるような、ずっとフェンスを張りめぐらせた、ボールが外へ飛んでいかないような、そういうような整備も検討してまいりたいと考えますので、よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありますか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) あわせてでありますが、津田干拓の球場には照明施設がございません。私も若いころ野球をさせていただきまして、日中はちょっと野球ができないということで、夜になりますと安土のマリエートさんの球場をお借りして、あそこに照明施設があるということで、しかしできましたらやはりあれほど立派な球場でもございますので、照明の部分もあわせてお願いをできたらなというふうに思っております。
 しっかりと施設の充実のほうを図っていただきますことをよろしくお願いをいたします。
 それと、3つ目に質問させていただきました健康寿命についてでありますが、随分と多岐にわたる取り組みをしていただきまして、市民の皆さん方の健康のほうの維持管理あるいは健康の増進のほうにお努めをいただいておるということに心から感謝を申し上げます。
 私も、食事、運動を初めとする生活習慣の改善、これが一番であろうかなというふうに思います。実のところ、私もなかなか、まだまだ若いという意識もございまして、健康に対してまだ無頓着なところがございますけども、これからその自分の健康について考えていかなければいけない年に差しかかっておりますので、皆さん方のご指導もいただきながら取り組んでいきたい、このような思いでおります。
 また、私は、スポーツが持てる本来の力を引き出すことにより、各地域でスポーツを活用したコミュニティーを構築し、他者と協働して公正さと規律を重んじる社会づくりや健康で活力に満ちた長寿社会づくり、そして地域の社会の主体的な協働により深いきずなで結ばれた一体感、活力のあるまちづくり、これをなせるのはスポーツのなせるわざであろうかと思います。当局の皆さん方にはいろいろとお世話になりますけども、目標に向かってしっかりとご努力いただきますことを心よりお願いを申し上げます。
 大きく2番目の質問に移らさせていただきます。
 沖島離島振興の進捗状況についてお伺いします。
 計画期限平成25年から34年の10カ年と定められた中、3年の月日が経過しようとしております。この間、沖島振興にご努力をいただいておりますことをまずもってお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 過日になりますが、今夏7月3日には、もんてクルーズ試運転イベントが開催され、たくさんのマスコミの方々とともに市議会からも委員の皆さんと参加をさせていただいたところであります。滋賀といえば琵琶湖、その琵琶湖に浮かぶ沖島、淡水湖で集落を形成する島として世界でも希少な島、沖島、その島の周囲をクルージングコースとして約45分の遊覧を体験させていただいたところであります。
 クルージングコースがアユの漁場でもあることから、迫力あるアユ漁の瞬間を目撃し、自然のアトラクションを満喫させていただいたところであります。また、季節の変わり目には訪れたくなる思いもしました。その企画運営をされておられるのがもんてクラブとお聞きし、細目1つ目として、もんてとは何ぞやを改めてお聞きをさせていただきます。
 また、沖島離島振興推進協議会で取り組んでおられる状況もあわせてお願いをいたします。
 細目2つ目として、沖島の緊急医療体制についてお伺いします。
 さきの議会6月議会でも、ほかの議員さんより質問があったとは思いますが、離島振興施策の中には医療の確保とあります。また、誰もが安心して生き生きと暮らせる沖島を目指し、地域医療体制の充実を図る緊急輸送システムの充実ともありますが、現在の体制についてお聞かせください。
 細目3つ目として、沖島診療所についてお伺いします。
 現在、沖島町の人口は291名であり、そのうち65歳以上の方が151名おられるそうでございます。割合としましては52%と非常に高く、安心・安全は医療の確保だと強く感じておられます。この質問につきましても、6月議会で質問があり、沖島振興協議会、沖島離島振興協議会と今後協議の上、計画を持って検討させていただきますという回答のほうもいただいておりますが、現在の診療所の体制についてお聞かせください。
 以上であります。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 辻議員のお尋ねのもんての取り組みについてお答えをいたします。
 まず、もんてとは、沖島町離島振興推進協議会にて設立されましたファンクラブの名称でございます。沖島の島言葉でもんてこいという言葉があります。これは、戻ってきて、帰ってきてという意味でございまして、沖島出身の方や沖島を訪問された方、さらには沖島を応援したい方に沖島に戻ってきてほしいという意味を込めてファンクラブの名称とされました。
 このファンクラブ事業の具体的な取り組みとして、島民とともに沖島を盛り上げていただく会員を募集されておりまして、現在約120名が加入されているとのことでございます。
 会員の方には、オリジナルデザインの手拭い「もんててぬぐい」の配付や沖島特産品の詰め合わせ「もんてくーる」の優先販売の特典を設けられており、今後、会員の方を対象としたイベントも計画されています。
 また、沖島町離島振興推進協議会として、島内の未利用船を活用した遊覧船「もんてクルーズ」を8月17日から本格運航されております。この事業の実施に当たっては、去る7月3日、議員の皆さん方、また報道機関、関係者の方々を沖島へ招待され、試運転イベントが行われたところであります。
 このほかにも、四季折々の島内産の野菜や湖魚を使用した季節感のある弁当の製作を今秋の発売に向けて取り組まれております。
 これらの事業は、県及び市の補助金を活用されておりまして、将来島のコミュニティービジネスとしても期待できることから、今後も島民の方が主体的かつ継続的な取り組みができるように、市としましては、広報活動等の側面から支援を行ってまいりたいと考えております。
 なお、国の離島活性化交付金により、沖島内の地元産品を活用した特産品の製作に向けた取り組みをともに行っております。これは、島内を訪れる観光客や島外の方へ沖島のPRを行うことを目的としておりまして、平成28年度以降の商品化、販売を目指しているところであります。
 また、沖島の漁業を身近に感じてもらい、将来の漁業の担い手の育成や確保、そして沖島での生活に親しんでもらうため、去る9月5日に、市内外から約30名の参加のもと、実際の漁船に乗船し、伝統漁法を体験する事業を実施をしました。
 さらに、人口減少や島外への人口流出の抑制、ひいては島への定住促進の契機となるように、島内の空き家を活用した事業に取り組んでおります。この事業では、島内の空き家を市が借り入れ、改修を行った後、定住希望者に家の貸し出しができるよう、現在、準備を進めているところであります。
 また、沖島の振興に向けた取り組みには、滋賀県が作成しました離島振興計画に基づいて進めておりますが、膨大な費用と時間を要し、かつ困難な課題を抱える事業も存在しております。
 例えば沖島の環境条件から切望しております防災の危機管理上の解決策の一方策として、近江八幡市から沖島-高島を結ぶ湖上交通ルート、海の県道構想でございますが、の実現及び沖島を学びの場とするための学習船「うみのこ」が沖島へ停泊できるような港湾整備等が上げられますが、沖島は淡水湖に浮かぶ人が暮らす島として世界的に見ても極めてまれであり、後世へ残していくべき近江八幡の、また滋賀県の、ひいては日本の宝でありますことから、それらの事業については県主体の事業としてご理解いただき、早期に進められるよう、引き続き協議を進めてまいる所存であります。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市民部理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦 君) 辻議員ご質問のうち、沖島の緊急医療体制についてお答えいたします。
 ご承知のとおり、沖島は離島であるため、緊急医療体制は重要であると認識しております。
 また、救急医療体制は、本来常備消防が担うべき業務であることから、東近江行政組合と協議の上、平成17年度から沖島分団詰所に職員の派遣を受けております。
 沖島の救急医療体制の現状は、市消防団沖島分団と東近江行政組合が連携して対応しております。具体的には、沖島分団が操作する市消防艇で沖島漁港から堀切港まで搬送、堀切港で常備消防の救急隊員に引き継ぎ、医療機関まで搬送している状況にあります。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
             〔福祉子ども部理事 津田幸子君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 議員ご質問の沖島離島振興の進捗状況のうち、沖島診療所についてお答えいたします。
 6月議会でもお答えしましたとおり、週1回診療所において、医師会、医療センターにご協力をいただき、診療を実施いただいております。地元自治会からは、医師の常駐もしくは診療日数をふやしてほしいとのご要望をいただいておりますが、医師の人材の確保等、すぐに対応するのが困難な状況であることから、看護職等の配置に向けて、滋賀県離島振興計画に基づき、離島振興の取り組みとして県の新年度予算に反映してもらえますよう働きかけを行っておりますのでご理解のほどお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 丁寧なご説明をいただき、ありがとうございます。
 もんての取り組みについては、行かさせていただいた私ですらなかなか理解のできない部分等もあったわけなんですが、どうやらお聞きしますと、若い女性、沖島のほうに嫁いでこられた次の世代の女性といいますか、の方々が中心になって取り組んでおられるということを、この前も沖島の町内会の方とたまたまお出会いしたときにしゃべっておられました。
 古く住む者よりも新しい発想で島のほうに来てくれた女性の方々が、島を牽引しててくれるんだということで喜んでおられたことを思い出します。私も地域の活性には地域を引っ張る指導者、リーダーが必要かというふうに思います。
 その中で生まれてきましたもんて、先ほども申し上げましたが、もんてクルーズのほうに乗らさせていただいて十二分に満喫をさせていただいたんですが、もんてクルーズの就航状況と、また利用料とを細かく教えていただけたらというふうに思います。どうぞよろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) もんてクルーズの状況と料金についてでございますが、まず遊覧船の体験料金についてでございますが、大人1,600円、小学生800円、小学生未満は無料というふうに聞いております。
 また、運航につきましては、8月3日に国土交通省から運航認可がおりましたので、8月17日より本格運航を実施をされております。運航は10月末までの期間で、原則土曜、日曜、祝日の午前10時45分の便と午後0時45分の2便体制で最少運航人数大人7人以上の予約があった場合に行われております。平日についても、10人以上の団体予約を受け付けられてるということでございます。
 また、これまでの遊覧船は5回運航しておられまして、延べ体験者は32名ということで、今後は、今のところ予約をされてるのが57人の方が予約をされてるということでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) ありがとうございます。
 まだ始まって間なしのことでございますし、それでもたくさんの方がお越しをいただいてるなというふうに思います。利用料につきましても、大人が1,600円、子どもが800円、小学生以下の方は無料ということで、約1時間にわたるクルージングにしては十二分に満喫できる料金設定になっておるのではないかなというふうに思います。
 これからは、より一層のPR等も地元の方々も精を出していただいて、新しい産業の創出に向けてご努力をいただきたいなというふうな思いでおります。
 そこで、たくさんの方が島のほうにお越しになりますと、これまた6月議会でも問題に、質問されておられました堀切港の駐車場の件と、またトイレの件が、私も時たま利用させていただく関係上、大変気になっておる状況でございます。週末ともなりますと、この前もマイクロバスがとまって少し道が窮屈な状態があるような状況でございました。ああ、これは議会のほうでも質問が出てたとおりだなというふうなふうに感じております。
 6月議会でも答弁をいただいておりますけども、現状、今のところで計画性持ってやっていただいてるかどうか、お聞かせをください。
○議長(園田新一 君) 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 堀切港のほうの駐車場の問題につきましては、議会の後、試運航に実施をいただいたときに、地元の自治会のほうで堀切港の旧の堀切、船だまりのところに五十数台車をとめるところを自治会のほうで確保をされまして、以降、観光客の受け入れ、その駐車場にもご利用をいただいております。
 トイレについては、今のところまだまだそこまでの整備は進んでおらないんですが、従来どおり島の漁業会館横の公衆トイレをご利用をいただいてる状況でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 確かに、駐車場につきましては、試運転のときに私もそちらの駐車場にとめさせていただきました。ただ、他所から来られる方についてはやはり案内看板等も必要かなというふうに思いますし、今後この辺の配慮を含めましてよろしくお取り組みをいただきたいのと、あわせてトイレの問題についても、早急にまた解決をよろしくお願いをしたいというふうに思っております。
 それと、先ほどの答弁の中に、海の県道構想についてというところがございました。この部分、少し詳しくご説明いただけたらというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 海の県道構想についてでございますが、沖島が平成25年7月に離島振興法の指定を受けましたことに伴いまして、平成26年2月に滋賀県のほうで離島振興計画を策定しておられます。その中には、交通通信の確保の観点から、湖上交通の充実とか緊急時の機能の検討、整備が示されております。
 現在、琵琶湖の南部、南湖には2本の架橋があるわけです。しかし、琵琶湖の北部、北湖にはこのような架橋はございません。また、東岸と西岸を結ぶ航路というものもない状態でございます。
 このことから、近江八幡、大津、高島、彦根などを結ぶ琵琶湖の横断交通軸、災害時に使えるような緊急輸送ネットワークというものを確立していくことが喫緊の課題でもございます。
 沖島を基点とした、仮称でございますが、国道、県道、そういうような湖の道路を整備するということを提案をさせていただいておりまして、沖島を基軸としたそういう近江八幡、大津、高島、彦根などを結ぶ琵琶湖の横断軸、湖上交通の整備を、また災害時の緊急輸送ネットワークの確立に向けて湖の県道整備を提案しているものでございます。
 この事業につきましては、短期的に見ても市行政が主体的に取り組むことは困難でございます。中・長期的な観点から県とか国の事業として進められるように働きかけを現在進めさせていただいているものでございますので、議員としてもご理解の上、支援をいただきますようお願いを申し上げる次第でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) 丁寧なご説明をいただきましてありがとうございます。
 琵琶湖を利用した県道横断軸、交通の横断軸ということで、防災の面も含めた中でのお取り組みをしていただいてるというところでございます。十二分にご理解をさせていただきました。ありがとうございます。
 地域の発展、将来をにらんだときにはやはり経済が大事であろうという観点から、新しい取り組みのほうを沖島のほうでもしていただいております。これは、ただ沖島だけの取り組みじゃなく、地域の抱えるそれぞれの持つ大きな課題の一つでもあろうかと思います。大きな成功をここでおさめていただきますことが、我々の近江八幡市にとっても大きな宝になっていくのではないかなと、このように感じておるところであります。
 さてその一方で、私がもう一つ心配しておりますことについて再問をさせていただきます。
 緊急医療体制について、先ほど答弁をいただきましたが、常備消防の業務であるという回答でございました。常備消防の業務ということでありましたら、市のほうの経費のほうが出てるかというふうに思うんですけども、その辺のところはどうなってるんでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 先ほど初問でもお答えしましたとおり、緊急医療体制、救急医療体制につきましては常備消防の業務でございます。今日まで協議を行いまして、市消防艇による急患の搬送の経費につきましては、今年度から東近江行政組合にご負担いただくということが話が決着しておりますので、お答えさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) そうですか。わかりました。ありがとうございます。
 沖島の緊急医療体制の現状について、もう一度再問させていただきます。
 先ほど申し上げましたとおり、島の人たちは随分と高齢化が進んでおりますし、若い人たちは職を外に求めて島を離れる状況がございます。現在、分団員の方々が緊急の医療体制ということで昼夜分かたず時間を、緊急のときには時間を割いて緊急の対応をされておられるという状況もございます。
 そういった状況を鑑みた中で、今後の高齢化が進む中、沖島の緊急医療体制については、今後についてはどのようにお考えか、お聞かせをください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 議員ご指摘をいただきましたとおり、沖島の高齢化が進んでございます。また、消防団も同じような形になってございます。このように沖島の高齢化、また消防艇の老朽化という課題もございます。救急医療体制につきましては、引き続き東近江行政組合と協議を進めてまいりたいと、そのように考えておりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) ありがとうございます。
 申し上げましたとおり、人口のほうも290名と、また高齢化率も大変上がってきますし、それが3年あるいは5年サイクルで随分とまた高齢化のほうが上がってまいります。しっかりと緊急医療体制のほうも努めていただきますことを心よりお願いを申し上げます。
 再問に移らさせていただきます。
 先ほど再問3番目で質問させていただきました沖島の診療体制についてでありますけども、看護師さんの派遣をしていただけるということでご回答いただきました。週1日の診療でありますと、月に4回の月があるし、また月5回の月があると。できましたら、常駐の診療所ということも考えてはいかなくちゃいかんのでしょうけども、やはりそれにかかわる経費等も発生してまいります。やはり週、中日もう一日、もう2回入れていただいて、月6回あるいは7回ぐらいの体制で組んでいただけるということがやっていただけるとありがたく思うわけです。
 看護師について、もう少し、ちょっと私その部分聞き漏らした部分がございまして、少し詳しくお教えいただければというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 看護師の配置ということにつきましては、かねてから医療の確保というところでは医師ということの要望が島民の方からは多いんですけれども、非常にその部分が課題としてはなかなか確保しにくいという状況がございます。
 そういった中で、今年度少し聞き取りのような調査を島民の方にさせてもらいますと、かなりの方がご自分が努力されて島外の診療所に通っておられるということも見えてまいりました。ただ、高齢化の非常に高い方につきましては、週に1回の診療所をうまく活用していただきながら医療を継続されてるんですけれども、日常的に血圧が少し高くなったりとか、あるいは少し頭が痛いような発作の前の状況でありますとか、そういったことを日常的に看護師等が把握できることができれば、救急の体制ということについても予防的な活動ができるということを踏まえまして、新年度に向けて滋賀県のほうの離島振興計画に基づいて要望を上げていくという動きを今させていただいております。
 このことが、もしうまく予算要求等が通ればですけれども、看護師さんの配置等に向けて努力をしていきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 辻正隆君。
◆5番(辻正隆 君) ありがとうございます。
 丁寧な説明をいただきまして、大変わかりやすく理解をさせていただきました。
 医療におきましては、それぞれが持てる権利でもございます。公平な医療が行えるような体制をいろいろと当局のほうもご努力いただいておるということでございますので、今後ともに、より一層充実を図っていただけますように心よりお願いを申し上げます。
 以上、大きく2問にわたりまして質問させていただきました。今後ともに、近江八幡市の発展に、また微力ではございますが一生懸命頑張らさせていただきたい、そんな思いであります。以上、質問を終わらさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で辻正隆君の個人質問を終わります。
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