録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月12日(水) 個人質問
川崎 益弘 議員
(1)岡山認定こども園について
(2)桐原東認定こども園について
(3)学童保育所について
(4)都市計画道路近江八幡能登川線の計画について
(5)地域経済活性化について
◆19番(川崎益弘 君) 日本共産党の川崎益弘でございます。
 分割方式で質問をいたします。どうぞよろしくお願いします。
 まず最初に、岡山認定こども園について。
 岡山認定こども園については、9月議会でも、4月に開園できると回答していただきましたが、現実として4月開園はできないことが確定しました。紫雲保育園は、4月開園に向けて努力をされました。園舎建設の入札にも4業者が参加され、西村建設株式会社が落札され、11月着工を目指されましたが、鋼材の入荷が難しく、建設が大きくおくれることとなり、31年4月開園はできないことが11月15日に報告されました。入園申し込みが既に終了していることから、申し込まれた保護者には大きな衝撃がありました。
 その後、保護者会にも説明会が行われ、法人紫雲さんも、あいたコミセンを活用した改装予定図などをホームページで公開されていますが、改修費用はどのぐらいになるのか、また改修した仮園舎はいつまで使用するのか、このような事態になったことについて市当局はどのような対策を講じてこられたのか、市の今後の対策について説明を求めます。
 この質問については、前の議員の質問もありましたが、再問もございますので、どうぞ回答よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 皆さんこんにちは。
 川崎議員の、岡山認定こども園についてのご質問にお答えをいたします。
 岡山コミュニティセンターの改修費用につきましては、現時点では設計中のため、明確な改修費用の報告は受けておりません。
 紫雲会が改修される岡山コミュニティセンターは、仮園舎ではなく、紫雲保育園の分園として、基準に合うようしっかりと整備されるものでございます。その上で、紫雲会からの使用許可申請を受けて、市は1年間の使用許可を認める手続に基づき対応してまいりますので、市としては、その後の解体予定もございますので、基本的には次年度末と考えております。
 次に、今回の設置運営は、紫雲会による民設民営ではございますが、市立幼稚園からの移行を伴うことからも、市として指導監督する立場から、紫雲会に対して、こども園を建設するための全ての業務手続が円滑に進むように、そして確実に平成31年4月に開園できるように、市として考える余裕を持ったスケジュールを示しながら、助言や指導を常に行ってまいりました。しかし、結果的には、国の調査結果にもございますように、全国的な鋼材納品の遅延状況のため竣工できない事態となり、市民の皆様に多大なご迷惑をおかけすることになり、大変申しわけなく思っております。
 今後につきましては、今まで以上に紫雲会に対して助言や指導を行い、進捗管理に努めるとともに、工事だけではなく人材確保や、保護者や幼稚園との連携関係なども含めて、信頼の回復に全力を挙げて取り組んでいかれるよう、市としての責務を果たし、平成32年4月にこども園を開園できるように取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 改修費用がわからないということでございますが、以前の事例からすると多分1,000万円を超えるんではないのかなあ。また、紫雲会さんのホームページではこのようなものが出てございました。さきの重田議員もおっしゃっておられましたが、これはイメージ図です。それから、これは今度改装される図面が報告されております。そういった中で、改修費用が、この図面からやとかこういうものから想像するならば、1,000万円を超えるのではないかなあ、このようなことが考えられます。
 また、法人紫雲会さんは、近江八幡市の待機児童解消に向けた、また子どもたちの健やかな成長の手助けをと考えて、今回の岡山認定こども園を引き受けて開園に努力されてこられました。工程の中でおくれたところがありましたが、何とか入札もされ、参加業者も4業者があり、その中で落札された業者は、31年4月開園は十分に承知されていたことであります。鋼材が入らないという突然の出来事であります。それでも、法人紫雲会さんは、岡山のコミセンを借り受け、改修してでも、子どもさんを預かるための最大限の努力はされてきたと見受けられます。
 それらのことを考慮しても、市でこの改修費の一部の補助はできないものなのか、それについてお伺いをいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 川崎議員の再問にお答えいたします。
 先ほど初問でもお答えいたしましたとおり、紫雲保育園の分園として今回運営をしていただくということで、紫雲さんとしての対応策という形で申し出をいただいてるとこでございますので、紫雲さんのほうで改修費を持って運営に備えていただくということで理解をしております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 分園だからできないということでございますが、今、きのうの質問にもありました法人三穂の園、安土の元気園では、あれもよその法人さんがやられるわけです。そういった中で、あれでは解体費用が1,500万円も市から負担をしている、こういうような状況もあるわけです。ですから、土地もああやって、これ30年間ですか、無償で貸与する、こういうようなことがあるわけです。だったら同じように、法人紫雲さんも同じことなんだと思うんですが、それでもやはり無理なのでしょうか。検討していただけんのでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 旧元気園の案件とは全く状況も違いますし、今回につきましても、平成28年11月に業者選定をしております。その時点では31年4月ということで、一定の確実に開園できるための準備期間もあった中でのことでございます。
 今回、最終的には鋼材の納品の遅延ということでございますが、そこについては一斉募集前にも再度確認させてもらう中で、確実な履行を求めてきたことでございます。そういう中で、紫雲会さんとしても一定の対応をとられるということでございますので、条件が違いますので、今回については先ほど申し上げましたとおりの対応だということでお願いします。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 同じような社会福祉法人で一生懸命やっておられる、こういった事業者さんを応援するという立場からするならば、元気園もこの岡山の認定こども園も変わりはないというように私は考えるんです。そういったことからするならば、やっぱりこれは再度考えてほしい、こういうようなことを申し上げておきます。
 そういった中で、まず、本当にそれは改修費用が大きく膨れ上がるんじゃないのかなというように思うんですが、じゃあ今までに行われてきたものもございますよね。これは民間なのでということで言われるかもわかりませんが、例えば安土の近江兄弟社の分園、それからこっち側のとこにも病院の跡地を利用して行われた、そういったこともありますよね。そういった費用というのは大体どのぐらいかかったのかというのは把握しておられるでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えします。
 今、手元に資料を持っておりませんが、今の質問のご趣旨というのは、今回の改修について補助金を出せないのかということだと思うんですが、もし補助金を出すのであれば、当然その後の認定こども園の整備、今回ですと4億6,000万円の建設費用が要るわけですが、それに対して国、県、市が補助金を交付することが、そこで一定、事が成就するんであれば、定員の不足もございません、整備計画の必要性もないということで、来年度その部分、地域の皆さんの願い、保護者の願い、お子様の利益の最優先を考えたときには、次のこども園が整備できないという事態になりますが、そういうことではないというふうに考えております。子どもさん最優先の利益のことを確保するためには、こども園を整備するために今回は緊急措置として、その原因の一端として紫雲会さんで対応していただくということと認識をしております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 同じように一生懸命やってこられた、本当に子どもたちのことを思って一生懸命やってこられた事業者さんなんです。ぜひそのことを考えていただきたいと思うんですが、もう一点、岡山のコミセンの使用料なんですが、それはどのようになるのか、教えてください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えをいたします。
 公有財産の使用許可に際しましては、使用料条例で、使用料を徴収するということになっております。平成27年度に白鷺こども園以降、保育所、またこども園に対しましては、使用料条例よりは、その辺の状況も含めまして、低くなる金額設定の適用ルールを設定させていただきまして、一定配慮のもと、これまでも白鷺こども園、またありす保育園、金田東保育園、安土保育園に対しまして有償でお貸ししている状況でございます。
 今回は、緊急ではございますけども、同じように公有財産の使用に対して、この事態を招いた経過もございますので、紫雲さんからの申し出に基づきまして分園運営という形で使用を許可するものでございますので、公有財産の使用許可に対して通常の対応という形で考えております。有償での使用ということで考えております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 公有財産のということでございますが、この場合、1年なんですよね。1年間しか使わないということでやっておられるのに、それでもやっぱしそういうことが必要なのか。これ突発的な事故があったんでそういうことになったんで、その辺も考慮してでもそれはできないもんなんですか。もう一度お答えください。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 先ほどもお答えいたしましたように、緊急ではございます。そういう認識はしておりますけれども、従来どおり同様の対応というふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) では、担当課がかわるかもわからないんですけども、私が認識しているのでは、あいているコミセン、これを使っておられるこういう福祉法人だとか、そういういろんなことをされているところがあると私は見ています。そこもやはり無償だというように聞いているんですが、それは無償でないのか、有償であるのか、お答えください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 再問にお答えをいたします。
 手元に資料がございませんので、今、川崎議員がおっしゃってるのは、どこどこが無償だから同じようにというようなご質問なのかなと思いますが、基本的には、仮に紫雲会さんがそこを借用の申し出が出ましてお貸しをするということでございましたら、基本的に国それから県、市を含めて給付があるわけでございます、保育事業に対する。そこには当然ながら保育士さんの人件費、それから維持管理費含めて給付があるわけでございますので、それに維持管理費が当然あるわけですので、当然ながら使用料を頂戴するという話になろうかと思います。
 これは、特に何もなく、要はボランティア的にそういうような団体が活動されてる部分に関しましては一定無償というようなケースもあるかと思いますが、今回についてはそういう事業をされるわけですので、他の団体との整合をとるということであれば、当然ながら有償になるのかなというように総務部としては判断します。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 私は、それが事業であるのか無償で行っておられるのかということまでは完全には把握できないですが、私の思ってるのは、必ず2カ所ありますね。ここまで言うたらほぼわかっていただけると思うんですけど、そういうところがあるわけですよね。
 それともう一点は、短期間、1年間どうしてもここでやらなしょうがない、ほかの保護者さん、子どもさんを受けてやらなくてはならない、こういった事情があるということなんで、これはもう一度再度協議をしていただいて、できるだけ負担のかからないような、そういったことを見ていただきたい、このことはお願いしておきます。くれぐれもこのようなことが起こらないように、ひとつよろしくお願いをいたします。
 ではもう一点、岡山認定こども園に対する、今、国からの補助金が出ているということでございましたよね。それが、今回は32年4月開園となったときの補助金はどのようになるのか、お答えください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 一日も早く工事に着工し、竣工し、32年4月に開園できるためには、当然今年度の補助金のあり方が重要というふうに思っております。そういう意味で、いろいろと対策は既にもう国、県、それぞれ対応策については協議を行っております。重ねております。大きく考え方としては4点ぐらいあるんですけども、その中で、テクニカルな部分もございますけども、当初予算の振りかえであったり事故繰越だったり、また2カ年計画についての対応策がとれるんであれば今年度からそのまま引き続き整備を進められることになりますし、もしその辺が難しければ31年度の補助金をいただく中で取り組むということになりますけれども、それについても31年当初から取り組めば工期的には十分間に合うというように認識をしております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) じゃあ、補助金は絶対いけるんだということで認識をさせていただきますし、できるだけ、せっかくこういった募集も始まって、そういった中でこういう突発的なことが起きたということからするならば、ぜひ、一生懸命子育てのために紫雲さんは頑張っていただいているので、その辺を考慮して、できるだけの応援をしてあげていただきますように、そして32年4月開園ができるようなバックアップをぜひお願いをしておきたいと思います。
 次の質問に移っていきます。
 桐原東認定こども園についてでありますが、桐原東認定こども園が31年4月に開園できなかったことによる桐原東認定こども園の用地問題や位置決定は進んでいるのか、推進状況はどのようになっているのか、また今後についての説明を求めます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 川崎議員の、桐原東認定こども園についてのご質問にお答えを申し上げます。
 桐原東認定こども園の進捗状況につきましては、12月10日の重田議員のご質問でもお答えさせていただきましたように、現時点での整備場所は決まっておりません。これまで八木町地先を候補地として、地元自治会との協議を重ねてまいりましたけれども、認定こども園が整備されることにより送迎車両が増加することが想定されるため、地元自治会から交通安全対策の充実を求められ、ハード、ソフトの対応策を重ねてお示しする中で、計4回の自治会との協議の場を設けてご理解を求めてまいりましたけれども、最終的にご理解が得られなかったことから、開園時期を優先させることが重要と判断し、八木町地先での整備を断念し、現在、違う候補地の選定作業に移っておるところでございます。
 候補地を選定するためには、候補地における開発の要件等、問題はないかを確認した上で、地権者の意向を伺い、協力が得られることになれば、地元自治会等へ説明を行うことになろうかと思います。現在は、候補地を選定中のため、具体的な場所をお示しすることはできませんけれども、桐原東認定こども園の平成32年4月開園を目指し、一日も早い候補地の決定に取り組んでおりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 候補地はまだ言えない、そういうことでございますが、まずこの東の認定こども園の当初の計画では、民間業者さんも決まっていたんですよね。ですが、今こういうように延びたということで、民間業者さんはそのまま継続されるのか、それをまずお聞きします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 設置運営業者さんについては既に決定をしておりますので、引き続きその法人さんにお願いをする予定でございます。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 確定しているんですか。それとも、お願いしているという状況で、向こうはオーケーを出しておられるのか、その辺もう一度。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 一日も早い竣工、開園をするためには、引き続きその業者さんで整備をしていただくことが何よりも肝要というふうに思っております。市としての意向はそうでございます。
 ただ、場所等の選定につきましては、実際に業者さんとも、設置運営を予定しておられる法人さんとも協議をしております。現時点で、先方さんから辞退するという申し出はございませんので、当然引き続きやっていただけるという状況で今現在続けております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) じゃあ、そのまま民間の事業者さんが続けてくださるということでございますが、今までから考えてみますと、余りにも、最後は市が入って何回も協議を重ねてきたとおっしゃいますが、最初のほうを見てみますと、民間に任せ切りになっていたんではないのかな、市がもっと真剣に前に出て行うべきではなかったのかなというように思うんです。前の9月議会でも平井議員が質問されたときのように、連合自治会が最初に話をかけているのに、中間の報告も後の報告もあの時点でしかなかった、こういうような結果だったと思うんです。そういうことというのは、やはりもっと、連合自治会やとか地域の役員さんが前に出ておられるんで、その方々にもっと相談をするべきではなかったのか、今後の話し合いも、地域を選ばれた場合も、やはりそういうことになるのではないかなと思うんです。
 ですから、民間に皆お願いしてるんやから、民間の事業者がやられるんだからというような考え方はちょっとおかしいんじゃないかなと思うんですが、その辺について、今度の候補の選定やとか、それから今までの結果についてどのように考えておられるのか、お願いします。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えします。
 6月からこの職務を拝命させていただいて以降、地元にも何度も協議に寄せていただきました。この間、まちづくり協議会の会長さんでありますとか自治連合会の会長さんにつきましても、その後、今回の八木町の経過についてもご相談をさせてもらっております。また、結果についても一定お伝えをさせてもらう中で、次の方針についても協議をさせてもらっております。
 この間、岡山のこともございましたが、決して桐原東のことを軽んじてるわけではなく、同時進行で、体は一つでございますが、そこは本当に同時進行の中で日々業務に努めてまいりました。そういう中で、一定ご協力いただけるということ、理解もしていただきながらご協力もいただくってことで、今後の場所が決まる過程においても、また決まりました後についても、用地の交渉も含めまして、地元交渉も含めましてご協力いただけるということで確約を受けておりますので、万全を期して市としても進めてまいりたいと思っておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 今、岡山の認定こども園も、桐原の東認定こども園の開園が1年おくれたという、この辺については全て何か民間任せにしてきた、今答弁では一生懸命かかわってきたんだよということをおっしゃっておられるんですが、私たちの目にはそういうようなものが見えてこなかった。これも、この方針は前市長の方針で行われてきたことが大きな原因であるのかと思うんです。今後は新しい方針でしっかりと市が主導してこういうことをやっていっていただきたい、このことを申し上げておきたいと思います。
 次の質問に移ります。
 次は、学童保育所についてであります。
 学童保育所については、民間に500万円の補助金で、金田、安土、桐原東の3施設を民間に公募を行ってきましたが、このことについては9月議会で質問してきましたが、その後どのようになりましたか。この民間3施設ができたとしても、まだまだ施設は不足する状況と考えます。本市の学童保育の待機児童解消のための計画はどのように考えていますか。
 現状では、定員以上の児童が入所することとなりますが、今後解消していくための具体的な計画がありますか。今後、各学区とも学童保育の利用者は増加していくと考えますが、計画はあるのか、説明を求めます。
 民設民営の場合、施設に対して家賃補助があるが、民設民営の家賃補助を行うべきと考えるが、説明を求めます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 川崎議員の、学童保育所についてのご質問にお答えをいたします。
 まず初めに、利用ニーズが高い金田、桐原東、安土の各小学校区につきましては、6月補正予算におきまして、民間放課後児童クラブ施設整備事業に係る1施設当たり設置改修等費用500万円を補助する予算措置を行い、既存施設の改修による平成31年4月開所を目指して、7月23日に公告し、8月30日まで設置運営事業者の募集を実施したところでございますが、残念ながら応募がなく、選定に至っておりません。
 その後、応募がなかった要因を分析した結果、主なものの一つとして、借用できる物件の把握や確保が難しいという実態を踏まえて、物件調査等につきましても市として今まで以上に積極的に調整に当たり、今般12月3日に改めて公告し、再度1月9日までの間に、この3小学校区におきまして、1事業所当たり定員40名で開所していただける設置運営事業者の募集を実施して、来年4月からの利用者ニーズにより多く応えられるよう、鋭意努力しているところでございます。
 次に、議員ご指摘のとおり、放課後児童クラブに関しましては、一億総活躍社会の実現に向けた働き方改革の推進などによる社会潮流もございまして、共働き世帯の増加などに伴いまして、本市においても学区間の格差は生じると考えますが、市全体としては今後もますます利用者の増加が見込まれているものと認識をしております。
 これらの現状と課題を踏まえまして、さきの議員のご質問でも回答申し上げましたが、放課後児童クラブの整備計画につきましては、子ども・子育て支援事業計画に基づきまして施設整備などを図ってきているところでございますが、現行計画は平成31年度までを計画期間としているところでもございまして、既に今年度から2カ年をかけて、平成32年度以降を計画期間とする第2期計画の策定に鋭意取り組んでおります。具体的には、利用ニーズ調査の実施や、宅地開発などを含む人口推移の分析等を踏まえて、今後、子ども・子育て会議におきまして、必要量と確保策の手法、加えて支援の質の向上についても議論を重ね、平成32年度末までにしっかりと目標数値等が設定できるよう取り組んでまいりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
 最後に、民設民営の家賃補助につきましては、支援の必要性を認識し、今年度、放課後児童クラブ賃借料補助金制度を定め、本年4月に開所されました民設の放課後児童クラブについては既に本制度を活用していただいているところでございます。今後も、既存の本制度により設置促進、受け皿確保につなげてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 前の議員にも回答があったように、今も新しく公募を始めている、施設を始めているということでありますが、たしか今、1月9日まで公募をするんだということでございますが、もうかなり日がたってきた中で、今、手を挙げておられるとか、そういうような動きがあるとかということはございますか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 確実な部分はございませんけれども、現在協議、ご相談をしているところはございます。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 相談をしているところがあると言われました。回答でございますが、もう少し思い切った、前の議会でも申し上げたんですが、学校の敷地を使用してもらうとか、また市がもっと積極的に、あいた土地があるとか、こういったところの利用の推進をされて提供されるということは考えられないんですか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 量的拡充の手法等につきましても、これまで内部でも協議を進めております。現在、ご承知いただいておりますとおり、市内では大きく4つの形態で事業実施をしていただいております。1つは、各小学校区に1施設は公設の専用施設、いわゆるこどもの家を設置し、民間事業者による指定管理者制度によりまして施設維持管理と事業運営委託により運営を行っていただいてるクラブさんが、12のクラブがございます。それとそのほかに、教育財産に対しまして使用許可、小学校の空き教室とかそういうのを活用いただく中におきまして、借用して公設民営のクラブという形で運営してもらってるのが6クラブございます。それから、民設民営によりまして自己資本で整備されたクラブが6クラブ、そして先ほど申し上げましたように30年度より民設民営で市が改修補助とそれから家賃補助を行って新たにしていただいたのが1クラブという形で、合計25クラブという状況でございます。
 先ほど来ずっと申し上げておりますとおり、利用者ニーズはさらに高まっていくものというふうには認識をしておりますので、そういう形で施設を整備していくに当たってはどういう手法がいいのか、いち早くするためには、民間改修型の部分ですと、改修するための工期も短くて、比較的改修コストもご理解いただければ、物件があれば早期に早くできるということのメリットもございますので、去年の手法同様、今年度もそれを3つの部分について拡大する中で取り組んでおります。
 抜本的な部分につきましては、今後、先ほども申し上げました子ども・子育ての会議の中におきましていろいろと見ていかないといけないという部分ございます。それについても、調査を踏まえた上でしっかりやっていかないと、著しく偏ったりふえ過ぎてもいけない部分もございます。しっかりその辺の量を、民間で運営してもらってる部分もございますので、そういうことも含めましてしっかりと全体量を把握しながら努めてまいりたいと思っております。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 全体的にとおっしゃったんですが、今回の場合は特に金田、桐原東、安土という、こういう非常に児童がふえていく、こういった中での利用ニーズがふえていく、特定の場所を指定しておられるんです。ですから、ここで何とかしていかないとあかんのではないかということから、こういうことを、公共的な施設とか学校敷地内とかそういうなものが利用できないのかということを言ってるんです。全体的に考えるのはまたもっと長い目で、先ほども2年かけて今後2年間の計画をするとかおっしゃってるんで、それはそれでいいんですが、たちまち今この3学区に対してどのようにしていくのか、その辺ではもう少し迅速な計画が必要ではないのか、このように思うんですが、いかがですか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えします。
 今回6月に補正予算を認めていただいた部分が緊急対策としまして、とにかくふえている3つの小学校区に即効性のある対応策を講じるということでやったわけです。ところが、残念ながら実現に至らなかったので、再度その原因を分析した上で、初問でもお答えしましたように、物件を見つけるのが非常に難しいということでございますんで、今まで以上にこの間も職員が現場、地域住民の方々と接触する中におきまして、何とかご協力いただけるところがないかということで、本当に血眼になりながら探してる状況でございます。そういう中で、一定、市としてもしっかりとその辺のサポートした動きをする中におきまして、今回、再公告という形でございます。
 ただ、結果は、それぞれいろいろ条件がございますので、絶対に確実にってことはなかなか申し上げられません。今現在も期間中で、折衝を重ねてるところでございますが、そういう中で一定限そこについては本当に喫緊の課題だという認識のもと取り組ませていただいておりますので、重ねてご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) やっぱし学童大変な状況にある、全体的に大変な状況にあるというのは現実なんで、早急な対応をお願いしていきたいと思うんですが、先ほど回答いただきましたが、家賃補助についてということですが、これは4月から運営されたところというように先ほど回答されました。じゃあ、以前からやっておられる、その前からそういうように施設を、家賃が発生するようなところを借りてやっておられるところがあるんですが、そこには補助がないのですか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 国の要綱で定められてる部分につきましては、平成27年度以降新たに実施する放課後健全育成事業を対象としたものとされております。また、本市におきましては、先ほど申し上げました放課後児童クラブ賃借料補助金制度につきましては平成30年4月1日に施行したというものでございますので、それ以降の適用としてるとこでございますので、重ねてご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) もし把握しておられたら聞きたいんですが、この対象で今外れられた、家賃補助が受けられない学童保育クラブというんですか、それは何カ所かあるというように把握しておられますか。
○議長(園田新一 君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 済いません、再問にお答えしますが、手元にその辺の資料を持っておりませんので、今すぐに回答するのはできません。申しわけございません。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 民間の方が、先ほどのと一緒で、子育ての中で一生懸命頑張っていてくださる、そういったことがあるので、ぜひこれはそういった隔てがなしに、27年から国がやってる、市は30年度からやということでございますので、それはもう少し柔軟な対応をしてもらえたらというように考えますので、またその点はよろしくお願いしたいと思います。
 またそして、子育てするなら近江八幡へというなら、これらの問題は子育て支援に大きな課題です。再度、前向きな検討をされるようにお願いを申し上げまして、次の質問に移ります。
 次に、都市計画道路近江八幡能登川線の計画についてということで、資料を議長のお許しをいただきまして皆さんにも配付をさせていただきました。こういう計画が行われるということで、いただきました。
 この道路は、野洲、守山方面で湖南幹線として計画実行されてきました日野川野村町地先から大房町までの道路で、湖東幹線として、路線や具体的な道路状況、道路形状、また工法が、滋賀県の東近江土木事務所道路計画課より地元や関係者への説明会が行われました。私は、その説明会でその資料をいただきました。
 この形態は、側道がない場合は中心線より片側で16メーター、側道がある場合は中心線から片側へ21メーターの道幅で、現状値から2メートルかさ上げされた道路となり、国道477号やその他の主要な道路5カ所では平面交差となり、その周辺の既存道路がかさ上げされる計画であります。そのほかの農道4カ所は、横断ボックスで通行すると計画されていますが、総延長間の4カ所しかなく、トラクター、コンバインなど大型の農業機械を配送車に載せて通行できるボックスではありません。
 農業者は、農作業をするためにこの道路を横断するところがほとんどなく、農業者を完全に無視した計画ではないのか。湖南幹線では現状の平面交差を採用されていますが、近江八幡市へ入って湖東幹線はなぜ2メートルのかさ上げ道路になったのか。日野川野村町地先から大房町まで農地の中に2メートル高の堤防で仕切ることになること、この道路の南側は日野川の決壊や異常気象による豪雨などで出水したときは、特に集落がある大房町や小田町は浸水することになるが、この路線で道路構造計画について市はどのような対応をされているのか、また今までの経過についても説明をお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 川崎議員ご質問の、都市計画道路近江八幡能登川線の計画についてお答え申し上げます。
 今日までの市議会本会議におきましてもご答弁をさせていただいておりますが、経過を含めお答えさせていただきますので、少し長くなることをお許しいただきたいと存じます。
 この都市計画道路は、近江八幡八日市都市計画における幹線道路として昭和41年に都市計画決定された、近江八幡市野村町から東近江市今町──旧の能登川町今でございますが──間の17.92キロメートルの道路でございます。この都市計画道路は、近江大橋から続く大津湖南幹線の先線として、中部湖東幹線と位置づけられ、平成12年度より滋賀県において具体的な検討が始められました。
 平成13年度、中部湖東幹線道路整備計画検討協議会において、道路整備の必要性、方向、整備ルートの検討、評価、整備効果や課題等について検討が進められてまいりました。この中で、滋賀県の道路ネットワークを形成する上で、道路交通問題の改善、地域の産業活動を支える道路として、道路整備の必要性が確認されました。また、求められる道路の機能として、滋賀県の南北方向の交通需要に対応し、渋滞の緩和を図るとともに、地域間連絡への対応が示されました。
 平成16年度に、岡山、北里学区公民館長、岡山、北里学区自治連合会長、中部湖東幹線道路整備計画検討協議会近江八幡部会委員及び公募による委員等で構成する中部湖東幹線道づくり委員会において、具体的なルートの検討をいただきました。平成17年3月に、中部湖東幹線道路整備計画検討協議会において、中部湖東幹線道づくり委員会で作成いただいたルートと都市計画案ルートの5案の中から、現在のルートに決定をされました。
 平成20年策定の滋賀県道路整備アクションプログラム2008、平成25年策定の滋賀県道路整備アクションプログラム2013、平成30年策定の滋賀県道路整備アクションプログラム2018においても、中部湖東幹線を平成30年から34年に着手する路線として位置づけられています。本市におきましても、平成28年4月に策定しました近江八幡市道路整備アクションプログラムに、滋賀県に整備を要請する路線として中部湖東幹線を位置づけしているところでございます。
 平成28年11月、岡山学区自治連合会と北里学区自治連合会に対し、中部湖東幹線道路整備計画検討協議会の決定されたルートを基本に、車道4車線、両側自歩道で設計を進め、牧バイパスについては中部湖東幹線の一部として先行整備していくことについて了承をいただいたところでございます。平成29年度には、滋賀県東近江土木事務所に実施いただいた予備段階の設計で、より具体的な道路法線を示されました。
 平成30年度においては、都市計画道路の変更に係る都市計画決定手続として、9月29日に岡山コミュニティセンター、また北里コミュニティセンターにおいて、都市計画道路近江八幡能登川線の変更に係る説明会を開催いたしました。また、11月7日から20日にかけて、大房町、牧町、水茎町、元水茎町、小田町、野村町自治会に対しまして、道路平面計画、断面計画等について説明会を開催したところでございます。
 議員ご指摘の道路計画高は、地元説明会で示された資料の標準断面図として、盛り土高が2メートルの場合が例示されたもので、場所によって高低差があるものでございます。道路計画高の設定に当たっては、洪水時などにおいても緊急輸送道路、地域間の幹線道路としての機能を確保するために、滋賀県が策定している地先の安全度マップ──200年確率でございますが──の想定水位以上に設定されているところでございます。
 次に、河川、承水溝などの横断部については、計画河川断面を確保するための道路計画高としています。また、市道等の交差部において、道路下を横断するボックスカルバートを設置するために、道路計画高を高く設定している箇所もあります。
 次に、農作業に対する配慮については、側道の設置や道路の下を横断するボックスカルバートの設置の案が示されたところでございます。これから地元関係者と、設置位置、寸法等について十分な協議調整が必要と考えているところでございます。
 次に、道路が盛り土されることによる浸水のリスクについては、平成26年3月31日に公布されました滋賀県流域治水の推進に関する条例第25条に、氾濫原において道路、鉄道などの大規模盛り土構造物の設置、改変等をしようとする者は、当該盛り土構造物の設置等により、その周辺の地域において著しい浸水被害が生じないよう配慮しなければならないと定められております。また、平成27年4月に滋賀県が策定した流域治水の推進に関する条例第25条に係る盛り土構造物設置等ガイドラインに基づき、想定される浸水深を解析予測し、著しく浸水被害が生じないかの評価等に基づき、必要な措置を検討されることとなります。
 いずれにいたしましても、現在は予備段階の設計であることから、地元説明会等でいただいたご意見等を参考に、今後の設計に反映されるものと理解しているところでございます。また、詳細な設計を詰めていくに当たり、引き続き地元自治会、関係者等と十分に協議を重ねてまいりたいと考えているところでございます。
 議員におかれましても、事業推進に向けお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げるものでございます。
 以上であります。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 今説明をいただきましたが、じゃあ今この説明の中で、この道路計画を見て近江八幡市はどのように考えているのかというのをもう少しはっきりとおっしゃっていただきたい。例えば今この計画を見て、本当にこういうとこは市としてこれは改善せなあかんよとか、これでいいんやとか、どっちかちゃんと言っていただきたい、そのことをまず最初にお聞きしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) ありがとうございます。
 ただいま再問いただきました内容でございますが、先ほど大変時間をいただき申しわけございませんでしたが、るるご説明申し上げましたルート案が決定をされ、初めて今回、標準断面、横断図等が策定をされたものでございます。滋賀県の説明においても、先ほど申し上げましたとおり、現在は予備段階の設計であり、初めてご説明をしたものでございます。地元のご意見等を反映しながら進めてまいりたいというようなことも聞いてございます。
 市といたしましても、当然、今申し上げましたように今後の詳細設計を踏む中で、地域のご意見等を反映できるよう県と調整を図ってまいりたい、そのように考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 県と相談をして、県がまだこれから行ってこられるということで言っておられるんですが、現にこの路線を拡大したものが、ここに置いたんです、ここのボードに。これね、大房町は現状のままで、説明では、ここ2メーターの道路を、旧の道路も2メーター上げる、ここの道路も2メーター上がるんですよという、こういう説明やったんです。だったら、大房町は完全にこの2メーターの土手の下に入ってしまう、こういうのが今の現状ではないんですか。でも、市は、それでもそれは県がやったことだから、また何で市としてもっと強くこういうのは避けてほしいとか言うことができないのか、それがまず疑問なんです。
 それと、ここ、これもそうなんです。これも、これ野村町の南側に道路があります。こっち側は小田町なんです。私の住んでるとこなんです。私の住んでるところは、日野川の決壊で多くのところが浸水したんです。今度ここに2メーターの道路ができて、今その当時よりもこの承水溝の道路が高くなってるんです。だったら、水の逃げ場がなくなるので、また小田町も浸水するんです、もしものことがあったら。そういったことを踏まえて、私はこの計画に対して近江八幡市がどういうような考えを持っているのか、そのことが聞きたかったんです。
 先ほどからの説明ですと、2メーターかさ上げされる、現状によってそれは違うところもあるんだよということでしたが、ほとんどのところが2メーター以上になってるんです、この計画ね。それは何でかというたら、ハザードマップの中の2メーター以上、ここは1メーター何ぼ水がつくから2メーターにしてるんだと、こういうような計画でしたよね、きっちりとね。ですから、こういうことからするならば、道路は水についても、その前に住んでいる住民は水につかってもいいのかということが私は言いたい。近江八幡市として、その辺はきちっと市民を守るんだという構えで、もう一度この計画を見てほしい。
 もう一つ、何ぼ私がこれ今質問しても、それは県の計画でというように言われると思うんです。湖南幹線は平面交差なんです、野洲市までは。何で八幡だけがこうなるのか、あそこはつかないのか、こっちだけがつくのか、その辺もきちっとした私たちには説明がなかったし、これはもう本当に近江八幡市としてどうするのかということをきちっとしていただきたい。
 もし、今も言われたが、本当に農業者も横断できないんです、この道路本当に。4カ所あるんですけども、このボックスでできると言われるんですけども、こんな低いボックスは大型車が通れない、全然ね。こんな計画では到底承諾することはできない。
 これは岡山学区や北里学区が要望したもんだというように言われました。それは確かにルートとして言われたんだと思う。こんな洪水になる、浸水するような土手をつくってくれとは私たちは申し上げていなかったんです。その点についてもきちっと県に言えるのか言えないのか、その辺もう一度回答をお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) 再問にお答えいたします。
 先ほど再問、初問でもお答えをいたしましたように、今までさまざまな方々の委員に入っていただいて、協議会でるる今日まで検討されてきて、初めてルートが設定されたものでございます。ルートが設定されたことによって、今回初めて標準断面なり横断面が出てきたわけです。滋賀県も、先ほど初問でも申しましたように、滋賀県としては今回初めて現在の予備段階の設計をつくって地元に説明に入っているんだと。この中で、今後地元と調整をしながら工法については考えていく。当然、ルートが決まらないと工法が決まりません。ルートをご承認をいただいたので、初めて今回予備段階の設計で設計構造が出されて、皆さんにご説明をさせていただいた。今ご意見をいただいた内容を、やはり市としては県との調整に入っていくというのが私の考えでございます。
 今議員が言われたように、ルートが決まらないと構造物は決まらないんです。ですので、今初めて決まったことだから、これから県との調整に入っていくわけです。そのことをご理解をいただきたい。滋賀県も説明会の中でもそのように申し上げておったというように私も報告を聞いてございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 県の200年確率とも言われましたが、近江八幡市もこうやって洪水ハザードマップを出してるんです。これから見ると、今申し上げた小田町も大房町も水がつくということでございます。
 その中で、大房の方々にお話を伺ったときに、あそこは今までから地域的に両方に挟まれて、排水が内水排除のポンプの設置をお願いしてきたと、でもなかなかしてもらえなかったと、そういうようにして、すぐ在所の後ろまで、すぐ北側まで今まで水がついてきてたんやと、こういうことをおっしゃっておられるんです。それは、上からの水がはけないんだよということをおっしゃっておられる。そういうことなので、そういうことも配慮して、今答弁の中では、これからしていくということでございますので、それに期待いたします。きちっと市として市民を守るという立場で、この計画に対してよろしくお願いをしたいと思います。
 時間がないので、次の質問に移ります。
 次に、地域経済活性化住宅リフォーム助成制度についてお尋ねをしてまいります。
 地域活性化住宅リフォーム助成制度は、今までの経過からすると、本当に大きな経済波及効果があることが証明されています。今年度行われ、161件の申し出があり、抽せんの結果、129件が補助金支給が決定されました。補助金額はどのようになるのか、また抽せんに漏れた32件の補助金額は幾らになるのか、説明を求めます。
 今回も161件が申し込みをされたということ、今後の経済情勢から見ると建てかえはできない、改修を希望されている住宅もまだ多くあると考えますが、この制度を今後も続けられるのかということについて説明を求めます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治 君) 川崎議員のご質問の、地域経済活性化リフォーム助成制度についてお答えをいたします。
 まず、今年度の事業実績につきまして、申請件数は161件、申請補助金額は3,701万9,000円となり、予算金額を超過したため、公開抽せん会を実施いたしました。その結果、交付決定補助件数は129件、交付決定補助金額総額は2,999万7,000円、工事費総額は2億8,947万3,000円を予定いたしております。
 なお、落選件数につきましては32件、落選補助金額総額は702万2,000円であります。
 この事業の評価といたしまして、このリフォーム事業に関連する工事費予算総額の2億8,947万3,000円を、総務省統計局が作成しています産業連関表を用い、多岐にわたる業種への生産誘発額を含む経済波及効果の試算を行いましたところ、5億6,335万7,000円の経済波及効果となりました。
 次に、本制度の継続についてでありますが、ご質問の地域経済活性化リフォーム事業は、これまで長年にわたり地域経済活性化の施策として取り組んでまいりました。平成27年度には、地方創生先行型交付金を活用し、リフォームの需要が高いとされる築15年以上の住宅──これは平成12年以前建築の住宅が該当いたします──の住宅にお住まいの方々の1割の方が取り組まれることを事業目標として設定をし、事業を実施してまいりました。その結果、今年度までの事業実績において一定の成果が得られたと判断いたしているところでございます。
 次年度につきましては、近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて、本市の課題である空き家の再利用や親元へのUターン、Iターンなどに対する政策として、移住促進リフォーム事業について実施を予定しておりますが、地域経済活性化リフォームの事業継続については、事業成果や目的を精査した上で検討してまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 川崎益弘君。
◆19番(川崎益弘 君) 一応目標としていた成果には達した、こういうことから、この制度はおおむね行き渡ったと考えるというように言われております。ですが、現に今回でもこうやって160件を超える方々が申し込みをされてるわけです。そして、まだ漏れているわけです。その漏れた方々は、やはり次はしてもらえるんやろな、わしら先優先してもらえるんかなあ、このような話まであるわけです。やっぱしこれはまだまだ行き渡ったという考え方ではなしに、今後もこれは多く広がるもんだというように私は考えています。
 先ほども、大きな経済波及効果があるということをきちっと総務省の計算で報告されて、5億6,000万円ですか、こんな大きな市内での経済波及効果があるという、こんな事業はそうないと思うんです。そういうことからするならば、これを今後も続けてもらいたい、このことを検討していただきたい、そのことを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(園田新一 君) 以上で川崎益弘君の個人質問を終わります。
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