録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月12日(水) 個人質問
田中 好 議員
(1)新庁舎整備事業関連について
(2)認定こども園整備について
   ①岡山認定こども園整備について
   ②桐原東認定こども園整備について
◆16番(田中好 君) 16番、近江湖誠会、田中でございます。
 本定例会で質問させていただく項目につきましては、大きく2項目で発言通告をいたしておりますが、2項目ともさきの議員と重なっております。しかしながら、私の思いや観点から質問させていただきたいと存じますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。
 分割でさせていただきますけども、まず1点目の新庁舎整備につきましては、ただいまの奥田議員の質問とおおむね変わらない質問になろうかと思います。観点の違った角度から質問もさせていただきますので、どうかご了承をお願い申し上げたいと思います。
 議会制民主主義で可決し執行された新庁舎建設が、本年30年4月25日に突然契約解除され、建設がとまってしまいました。その後、私どもが支援いただいてる市民の皆様方を初め多くの市民の方々から、市役所建設はどのような状況なのか、また解除した違約金は幾らでいつ払うんやなどなど、声をいただいております。その都度、事業経緯、そして小西市長の手法について説明をさせていただいております。建設が進まない状態に疑問を抱かれており、新庁舎建設に大きな意見を寄せていただいてる現状であると思います。
 そこで、いま一度、新庁舎整備に関連する問題点などについて伺います。
 6月議会においても、私どもの会派が示しました書類で議論を交わさせていただきました。そのときの回答などを踏まえまして、改めて質問を行います。
 まず1点目に、契約解除後7カ月が過ぎております。いまだ新庁舎建設の方針や具体的な計画が示されておりません。6月の議会の回答では、具体的な作業工程、資金計画を今後進めるという回答、答弁をいただきました。早急に結論を出していきたいと思っておりますと、そして合併推進債の期限である2023年までに完成を目指し検討し、バランスを考え判断していくという答弁でありました。
 今なお12月になっても、具体的な計画、スケジュール、取り組み等が示されておりません。契約解除した市長として、この場でしっかりと今後の新庁舎の取り組みを示すべきであります。明確な回答を求めます。
 2点目には、コンパクトな新庁舎にするため、既存施設を利活用する上において、既存施設の分担、既存の選定、維持管理の試算についても検討していくと、6月議会の回答であった。この件に関してもいまだ示されず、いつごろまでに結論を出そうとしているのか。
 そこで、既存の利活用について伺います。
 具体的にどの施設を利用する予定なのか、明確にすべきであります。利活用での既存施設は、それぞれ先ほどの質問にもありましたように、耐震の強度はあるのか、耐震強度がない場合は耐震化をして使用する予定なのか、それらを利用するための耐震化の費用を含めて補修費は幾ら見込んでいるのか、利活用しようとしている既存施設の年間の維持管理費は幾ら見込んでいるのか、それぞれの回答を求めます。
 3点目には、6月議会において、当初建設費用と市長が公約で述べてきた建設費用を比較し、会派で作成した計算書類を配付して議論をさせていただきました。契約解除後7カ月過ぎたこの間にも、社会情勢も変化しており、市長公約に記している建設費用にも大きな狂いが生じてきていると推測をいたします。
 6月議会では、東京五輪後には資材及び人件費の高騰や資材不足も落ちつき、物価が上昇することはないと本会議で回答してあります。先ほどの議員の指摘にもありますように、来年には消費税が10%になる予定であり、2020年には東京五輪、2024年には滋賀国体、2025年には大阪万博と、大きな事業がめじろ押しであります。一度値上がりした建築資材の価格や労務単価の値下がりが起こるとは思えません。
 また、本市では、認定こども園が資材不足で1年間延期になる状況下であります。今後の建築には大きな影響が生じるものと考えます。また、建設費用の動向が大きく左右されることが予測されます。
 このような事態をどのように受けとめ、そしてどのように今後対応していこうとしているのか、明確な回答を求めます。
 以上、この項目の初問とさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 田中議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。
 市庁舎整備事業のスケジュールにつきましては、先ほど奥田議員の質問にもお答えさせていただきましたとおり、現時点におきましては我々できる限りの速度をもちまして、平成31年度に基本計画に着手し、平成32、33年度の2カ年で新庁舎整備に係る基本設計、実施設計を行い、平成34年度の建設工事の着手、平成35年度の完工を目指して今動いておるところでございます。
 なお、現在は何もしておらないわけではなく、平成31年度の基本計画策定着手に向けて基礎調査を現在実施しようとしておるところでございますし、一方で、その前提となります安全確保のためには、現庁舎の耐力度調査をあわせて並行して実施をしておるところでございますんで、ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
 まず、市庁舎整備の具体的な計画につきまして、何をどのように検討していくのかが重要であるというふうに考えております。したがいまして、新庁舎に関しましては、その機能や規模、建設地の特定等につきましては、今年度策定予定の今ご説明申し上げました基礎調査業務において、検討内容や検討手順を明らかにした上で、来年度に策定する基本計画の中で計画の具体的内容をお示しすることになりますので、ご理解を願いたいと思います。
 実際、この庁舎と申しますのは、何をどのような機能をどのように市民のサービスとして提供するのかということを考えることによって、その大きさ、位置、どのような形含めて決まってくるものだというふうに思いますので、そこの具体的なソフトの部分、ここがしっかりと決まらないことには、側の議論に入っていくことはできないと私は考えとるところでございます。
 次に、既存施設の利用に関するご質問についてでございますけれども、まず今申し上げましたとおり、新庁舎に含まれる機能を特定する必要があると考えております。その上で、今年度作成する公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画を踏まえ、利活用する施設の特定、その施設に配置する機能を検討することとなります。こうした作業は、来年度に実施する新庁舎整備基本計画の策定過程において実施してまいりたいと考えておるところでございます。
 各施設の耐震化の必要性や修繕、維持管理経費につきましては、個別施設計画に基づき明らかにしてまいりたいと考えております。
 次に、ご心配の物価上昇や資材不足などをどのように受けとめ、どのように対応しようと考えているかということでございますけれども、残念ながら、当初予想しておりました東京オリンピック後の資材の価格の下落等につきましては、議員ご指摘のようにさまざまな不確定な要素、今でいいますと大阪万博の決定などさまざまな要素も考えられますし、奥田議員もおっしゃっていただきましたような突発的な事故、自然災害等も考えるところでございます。しかしながら、これらの予測は予測でございまして、実際のところ我々が本当に気にしなければならない部分というのは、財政的にどのような影響があるのかということでございます。将来の予測をしたところで、裏切られることもございますし、逆に今心配したからといって、もとに戻ることも考えられないわけではない。
 したがいまして、そういう中で、実際のこの機能というものを中心に考えて、いかにそれを実現しつつ適切な規模と適切な内容の庁舎建設に当たっていくかということが最肝要なことだというように考えておりますので、そんな点も含めまして、今申し上げました実施計画、詳細設計の中等で実現をしてまいりたいと考えておるところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 田中好君。
◆16番(田中好 君) ご回答をいただきましたですけども、まず再問の初めに、先般の庁舎特別委員会におきまして、これからの市役所創造委員会、会議や部会を開催されるという説明がありました。どのような内容でこれからの市役所創造委員会、どのような内容で話し合われているのか、そこで庁舎建設に係る議論はされているのか、伺います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) 田中議員の再問にお答えをさせていただきます。
 これからの市役所創造委員会でございますけれども、これにつきましては、今後本市の行政サービスを担っていただきます若手の職員によりまして、新庁舎での働き方や、あるいはオフィス環境の目指すべき方向性、加えまして市民の皆さんへの心の通った行政サービスはどのように提供できるか、そういったところで、市庁舎の創造の部分につきまして、ソフト、ハード両面を含めてでございますけれども調査研究していただこうということで、おおむね入庁10年未満の職員にお集まりをいただきまして、19名により発足し、8月から議論を始めさせていただきました。
 これまでに、フリーアドレスシステムなどを導入されておられます市内の工場オフィス視察などを含む全体会を3回開催いたしました。また、部会も設けておりますので、それぞれの部会ごとに熱心な議論をしていただいておりまして、現状の市役所の課題の洗い出しでありますとか、あるいは新庁舎に向けての方策の検討など、こういった部会ごとに作業をしていただいてるというところでございます。
 今年度につきましては、こういった将来的な視野で、これからの市役所の中で職員さんがどのような働き方をしていったらいいのか、あるいは職場環境はどうあるべきか、また市民サービスを中心としたオフィス環境はどういったものか、こういったところにつきまして、一定今年度、研究の成果をまとめていただきまして、これを取りまとめていく中で、来年度、新庁舎の基本計画の内容の中に生かしていきたいと、こういうことでさせていただいてございます。この庁舎建設に係ります直接的な議論の場ということでは設けてございませんので、これにつきましてはまたそれぞれの必要な担当部署なり必要な職階に基づいたプロジェクト委員会なり検討委員会を順次設けていくと、こういう考え方をいたしております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) これからの委員会、よくわかりました。内容的にはよくわからさせていただきました。ぜひ若手職員さんの市役所の業務に対する考えや思いを取り入れていただいて、建設に係ります新庁舎のときにも反映をしていただければいいんではないかなというように思いますんで、よろしくお願いを申し上げます。
 今後のスケジュールにつきましては、さきの奥田議員にも示されましたし、さきの回答でも市長から回答いただきましたので、それはそれとしてお聞きをしておきます。
 また、これもさきの議員と重なりますけども、これも特別委員会でも示されました新庁舎の規模、建設について、それぞれの既存施設の有無の特定は、今年度策定予定の基礎調査業務を明らかにした上で基本的に示していくと言われました。その基礎調査業務の件でございますが、10月10日、市庁舎整備基本計画基礎調査業務公告、10月23日に業務入札、1社のみで不調、10月31日は2回目の新庁舎整備基本計画基礎調査公告、11月13日に業務入札をされまして、不調であります。
 この2度にわたる今回の入札不調をどのように捉まえられたのか、なぜ不調になったのか、原因分析をされたのか、お伺いをいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げたいと思います。
 基礎調査業務につきましては、2度にわたり入札の不調ということでございまして、これも従前よりご答弁申し上げておりますとおり、3回目の入札というのはかなり仕様の変更を伴うものであるということで、今回、随意契約でその後の契約手続を進めたいということでお答えをさせていただいてるところでございます。特にこの基礎調査につきましては、平成35年度の当面の完工を目指すと考えましたときに、さまざまな検討事項を整理する、あるいは作業手順を今明らかにしなければならないということで、極めて重要な業務であるというふうに考えております。受託業者の決定なり、あるいは契約手続はおくれることとはなりましたけれども、今年度内に、あるいは来年度予定の計画に、基本計画の策定業務が円滑に進められるように取り組みを進めていきたいということでございます。
 それから、入札不調の原因につきましては、これもさきにご回答申し上げておりますけれども、仕様の内容が一部業者の皆様にご理解いただけなかった分があるかもわかりませんが、確たる原因は今のところ特定をいたしておりませんので、今後、受託者とのお話の機会がございましたらそのあたりの事情もお聞きする中で、今後の契約業務に生かしてまいりたい、このように考えております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 今、回答いただきました、その業務の内容が理解できなかった。基礎調査業務はどのような内容で公募されたのか、許せる範囲でお話しできるんならしてください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げます。
 当該業務に係る目的といたしまして、この仕様書の中で、本業務はこれまで実施した市庁舎整備に向けた取り組みあるいは既存計画などを活用した上で、平成35年度の新庁舎完工を目指して、(仮称)市庁舎整備基本計画の策定に向けた作業として、条件整理等の基礎調査を行うというふうにいたしております。市長の基本的な方向性といたしまして、これまで、行政機能に特化したシンプルでコンパクトな庁舎の建設ということを申し上げております。こういったコンセプトやイメージにつながるキーワードは、今後作成をいたします基礎調査業務、この中で、また市民意識調査の再分析も行うということを予定しておりますので、こういった中で明らかにしていきたいというように考えております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 内容的にはその内容ですけども、残念ですけども不調に終わってるということでございますけども、不調になったんですけども、今後どのようにこの基礎調査を公募していくのか、さきの、おとといでしたか、小西議員には言われておるんですけど、今後の対応についてもう一度示してください。
○議長(園田新一 君) 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) ご回答申し上げます。
 2度の不調ということでございますので、先ほどご答弁申し上げましたように随意契約に切りかえをさせていただきたいと思っております。これにつきましては、地方自治法施行令の規定にございますので、いわゆる競争入札に付して入札者がない場合の対応ということで認められておりますので、現在、随意契約の手続を進めさせていただいているところでございます。ご理解いただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) さきの議員でも、随意契約で手続を行ってると、それは大丈夫でいけるということでございますけども、公募にすべき入札の件につきましては、随意契約には今日までこの本会議場でも厳しい指摘と議論が交わされております。やはり大きなものについてはほとんど公募にするべきというふうに議論を重ねております。その結果、正規のルールにのっとってもう一度公募の方法をとられるというところの考えはあるのかないのか、お伺いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 基本的に、本件につきまして、地方自治法の持てる要件でございます要は危急の速度が、スピードですね、実際の業務の時期というものが求められること、また今部長から申しましたように入札者がいなかったという要件を満たしておりますので、平成31年度の基本計画の策定に向けて必要不可欠な業務ということで、随意契約で進めていくということを今決定しております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございます。
 入札が不調に終わっているこの状況下の中で基本設計を示されていると、期限もありますけども、しっかりとした手順を踏んでいただいて慎重に事を運んでいただきたい。また、議会には庁舎等特別委員会がございますんで、どうかその場においても基本の議論をしていければと思いますので、その点についてお考えがあればお示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) 今回の契約等含めまして、今後の新庁舎建設に向けての重要な契約事項でもございますので、こういった分につきましては今後、特別委員会あるいは議会の皆様との協議調整を経た上で業務を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 次に、既存の施設の利活用についての再問をさせていただきたいと思いますが、公共施設総合管理計画がありますけども、個別施設計画というのも今策定中なんですかね。このことについて少し教えていただきたいと思いますけど、よろしいでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 公共施設等総合管理計画に係ります個別施設計画についての再問にお答えをいたします。
 公共施設など総合管理計画につきましては、平成28年度に策定をいたしました。目的といたしましては、長期的な視点による財政負担の軽減と平準化を目的としておりまして、将来にわたっての公共施設の管理に関する今後の基本方針とか削減面積などの数値目標を定めたところでございます。
 それに基づきまして、現在、個別施設計画につきまして策定をしております。内容につきましては、市が保有するほぼ全ての施設を対象に、現在の利用状況、それから建築年度による耐用年数、それから各点検や耐震診断等で得られた施設の状態などから各施設の課題を抽出した上で、計画の第1期であります平成38年度までの各公共施設の方向性や工程または対策の内容等を示したものとなります。
 今後の予定なんですが、12月中に外部委員によります公共施設等のマネジメント推進委員会、それから議会で設置されております公共施設の特別委員会によりまして、個別施設計画案につきましてご意見を賜りたいと。その後、内部の部長会議を経て、来年1月の中旬ぐらいにはパブリックコメントをさせていただいて、年度内に個別計画を策定したいというような方向でございます。
 いずれにしましても、各公共施設の最適な維持管理とか、更新するのか統廃合するのか長寿命化するのかなど、公共施設をどのようにマネジメントをしていくかというものを目的としておりますので、これにつきましてもできるだけ早い段階で策定をしまして推進していきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございます。
 今ある公共施設を今後どのように活用していくということになろうかと思います。ほんで、市庁舎の建築に関連して、既存の施設を利活用していくということでございますけども、そこも早いことやらないと、今度の庁舎にも絡んでくると思いますので、ぜひこの今の策定も今年度中にと今おっしゃりましたので、どうか早急にしていっていただきたいなというふうに思います。
 それに基づきまして、個別計画に基づいて、今後、年間の維持管理等についてもいろいろと費用がかかってくるんじゃないかなというふうに思います。これからかかる費用も当然でございましょうけども、この計画をされても、補修とか直すときには結構大きな費用がかかってくるんではないかなというふうに思います。その計画を立てられて、そして既存の施設を利用する場合、またそれはそれで結構費用がかさんでくるんではないかなというふうに心配はいたしますけども、庁舎の建設とあわせて利活用する場合に起こってくると思いますので、その辺また検討していただきたいなというふうに思います。
 既存の施設の利活用も、庁舎整備基本の策定にあわせて工事を行う、作業を行っていただきます。合併推進債活用の期限を考慮する必要もありますので、早急に取り組んでいただかねばならないと思いますが、市長、そのことにつきましてはいかがでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 田中議員の再問にお答えします。
 合併推進債の利用というのは、弊市の財政状況によりますと、これは必要不可欠なものだと思っておりますので、これに合わせて、それぞれ重要な庁舎建設初め、重要なものはやってまいりたいと思っております。
 一方で、今の既存施設の利活用でございますけども、議員ご指摘のように補修費にどれぐらいかかるのか、一定維持にどれぐらいかかるのかということは、個別どういうふうに利用するのかという中で精査をしていかなきゃいけない項目だと思います。そういう場合で、余りに金額が多くなるような場合は、民間施設の活用であるとかさまざまな代替策もあると思います。そういう中で、総合的に当市の財政をしっかり運営していく中で判断をしてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) そのとおりかと思います。大きく費用がかかる場合、やっぱりその辺で考え直していかなければならない点があろうかと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
 初問では、さまざまな要因で建設費用に多大な狂いが生じて危惧するであろうということを述べさせていただきました。回答では、新庁舎整備事業の推進に資材高騰や人手不足などが懸念されて、十分にそのことを踏まえ、建設業界の動向に対応して検討していくと言われました。
 市長は、違約金を含めて、目安として50億円で庁舎建設を行うと公言し、また市長の公約でもあります。ここにまた大きな問題が生じてきたんだなと考えます。この数カ月間の社会の状況変化で、建設全般にわたり諸経費の高騰等を機に大きな影響が出てまいっております。
 契約解除が今さらながら悔やまれますが、このことについてもう一度市長の見解を求めます。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 資材の高騰について先に申し上げますと、当然頭の痛いといいますかね、我々として考慮しなきゃいけない要素というのはふえてまいりましたので、それに対しての財政的な裏づけを考えるなり、また規模の縮小を考えるなり、さまざまな方策というのを我々の打てる手の中で考えていかなきゃいけないという状況だと思っております。
 一方で、私が解約しましたほうの庁舎につきましても、物価によるエスカレーション、いわゆる契約金額の見直しの条項がついております。その点については、具体的に状況については変わりがないというふうに理解をしております。やはり当市の財政状況を考えますと、私の個人的判断と言われればそれまでですけども、多くの民意も支えていただいたわけでございますけれども、身の丈に合ったという形で言いましたように、総額で目安として50億円程度ということをこれまでも申し上げてきましたし、それに対して見直しが必要なのか必要でないのかというのが若干部分あると思いますけれども、この方針について間違いはなかったというふうに思っておりますし、今後とも近江八幡市の財政が将来にわたって健全に運営されますようにしっかり考えながら、市民のサービスの質を落とすことなく実現できるように頑張ってまいりたいと思います。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) そのとおりかと思います。今、高騰のこういう状況下でございますんで、いろいろと見直していかなければならない点があろうかと思います。
 ところでですけども、今の回答の中で少し例を、この前お聞きしたことを例に出させていただきたいと思いますけど、6月議会では本庁舎の、細かく申し上げますと4,720と、安土支所の3,059を足した8,000、この平方メートルで最低限で、建設単価40万円で乗じて、建設費用32億円ということを目安として言っておられるんですね。これに加えて、現庁舎の耐震費用とか、現庁舎の安土支所の耐震の関連の費用とか、そして賠償金などを合わせると、先ほど言った50億円ということに今示されました。
 ここで、先般10月19日、金田のコミセンで行われました未来トークにおきまして、市長は8,000平方掛ける43万円、建設単価、そのことを学区民の方に申されまして、32億円の目安が34億4,000万円となるわけでございますけども、この辺も今変化してきているというような状況のもとでその意図を発言されたんだというふうに思いますけども、そのことについて、その差額が出ておりますし、その意図、思いを改めて説明してください。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 議員の質問にお答えいたします。
 当初、私が就任前に、一定の状況から、この半年ほどで物価もそこそこ上昇しておりまして、私の仄聞する範囲で、当初40万円ぐらいだと聞いておったものが、この秋の時点では約7.5%程度の上昇をしていると。それを考えますと、我々が今度将来考えるときにある程度の物価上昇というのも、今後どうなるかわかりませんけども、視野に入れながら、もしそれが本当に上昇するようであれば何らかの財政措置もしくは既存考えられる何かのスクラップ・アンド・ビルドの見直しというものが必要になってくるというのをその時点で、今の時点では申し上げることできませんけども、その時点で財政状況をにらみながら考える必要があるということを申し上げております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 確かにそういった状況の変化で、そうやって出されたことも変わってくる可能性も大になります。これから本当に慎重に議論なり吟味していただいて、そして基本計画なりに持っていっていただきたい、こういうふうにお願いをしておきたいと思います。
 新庁舎につきましては、まずコンセプトを示して初めて基本設計などができ上がるものであると思っております。市長が言うシンプルでコンパクトな庁舎を目指すのであれば、市長が率先して取り組んでいかなければ前に進まないと、そういうふうに私は思っております。そのことが大切であると思いますが、建設を途中でとめられた市長、その見解を改めて尋ねます。
○議長(園田新一 君) 小西市長。
◎市長(小西理 君) 田中議員の再問にお答えいたします。
 現在、我々として一番大事なこと、繰り返し申し上げておりますけども、市民に対してどのような形でどのようにサービスを提供するのかということで、これが一番大事なことでございまして、そういう中で、庁内各部門につきましては、その行ってる業務について提供してるサービス、どういう動線で誰がどういうように行動しながら市役所でいろんな手続をされるのかを含めて、市役所外でもどのようなことをやっておられるのか洗い出しまして、それが一番適切なアクセスといいますかアプローチになるような形で、これ再三言ってますけど、IT機器も含めまして形を考える中で庁舎のあり方というのが見えてくるんではないかということで、そういう意味で、その中身のところを率先して庁内で今取りまとめをさせていただいてるところでございます。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) そのとおりだと思います。これからも本当に市長がリーダーシップとっていただいて、とまったわけでございますんで、改めて新庁舎に向けての前進をしていただきたいというふうに思います。
 新庁舎に対する質問、多く再問させていただきましたけども、議論を交わしてまいりましたですけど、現在の状況であれば、公約である2023年までに新庁舎、本当に実現可能なのか、完成できなかった場合は対応はどのようになるのか、また責任はどのようにとっていくのか、心配するところではございますが、今の市長の答弁で、これからも取り組むということでございますんで、合併推進債が活用できるうちに新庁舎を建設しなければ、市にとって大きな損失になってしまいます。一日も無駄にすることなく、真摯に議論を交わしていただいて、議会制民主主義を重んじて、新庁舎整備に真摯に取り組んでいただきたいことが大切であると思います。
 本市にとっても重要であり、市民の皆様のためでもございます。市長はしっかりとそのことを認識していただいて、新庁舎建設に邁進していただくことを強く申し上げておきたいなというふうに思います。
 次に、大きく2項目めについて質問させていただきたいと思います。
 2項目めも前の議員と重なっておりますけども、認定こども園整備についての質問でございます。異なった質問を発言通告いたしておりますので、重なりますけど伺います。
 岡山認定こども園整備について、次の項目についてお答えください。
 遅延に至った経緯、経過を示してください。
 入札要綱はどのような条件になっていたのか。
 行政として、この件に関して指導を行ったのか、またどこまでの指導であったのか。
 開園が2020年4月ということであるが、これは契約違反に値すると思うが、いかがか。
 今後の対策、対応の取り組みについて詳しく説明をしてください。
 なお、桐原東こども園につきましては、発言通告いたしておりましたですけども、さきの議員の回答でよしとさせていただきますので、岡山認定こども園についてのみ回答を求めます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 田中議員の、認定こども園整備についてのご質問にお答えいたします。
 桐原東認定こども園につきましては了ということでございましたので、岡山認定こども園のみご回答させていただきます。
 まず、岡山認定こども園の整備が遅延に至った経緯、経過については、さきの全員協議会と、それから12月10日の重田議員の質問でもお答えいたしましたとおり、設置運営事業者である社会福祉法人紫雲会が入札により園舎の建設業者を決定いたしましたが、契約後、全国的な鋼材、特に高力ボルトとコラム、角形鋼管でございますが、入手困難となり、納期が大幅におくれ、平成31年4月の開園を断念せざるを得なくなったものでございます。
 次に、入札要綱につきましては、民設民営の工事であるため、紫雲会が、工事期間を契約日から平成31年3月25日までとして、9月12日に工事の公告を行い、9月28日に一般競争入札を実施し、4社の応札があったところでございます。
 次に、行政の指導については、今回の園舎建設に関してだけではなく、平成28年11月に岡山認定こども園の設置運営業者を社会福祉法人紫雲会と決定したときから、地権者との折衝、収用手続、造成工事、設計業務など全ての業務、手続が円滑に進むように、市として考えられるスケジュールを示しながら、助言や指導、技術的な援助に至るまで、常に訪問、電話、文書などによりましてあらゆる手段で行ってきたところでございます。
 次に、開園が2020年になることが契約違反になるかどうかについては、平成28年10月に設置運営法人の募集を行いましたが、そのときの募集要項では開園を平成31年4月としております。学識経験者、地元代表を含む選定委員で、財務状況も含めて慎重に審査された結果、募集内容どおり履行できると確認され、社会福祉法人紫雲会を選定されました。市としては、選定された報告結果を踏まえて決定し、平成28年11月24日付で決定通知を送付しております。市と紫雲会において請負契約があるわけではなく、決定通知において、選定委員会による附帯意見を踏まえて取り組むよう求めてきたところでございます。
 こども園を平成31年4月に開園していただくということは、市と紫雲会との間で交わした信義による信頼関係に基づくものでございます。そのような中で、今回の全国的な鋼材不足により納品がおくれるという不測の事態となりました。理由のいかんを問わず、保護者や市に迷惑をかけたことに対し、紫雲会に対して損害賠償を求めないのかというご意見も一部からいただいておりますが、現時点で考えることは、まずは平成31年度の対応をしっかりと行うことと、こども園を平成32年4月に開園することが、地域、市内のお子様の最優先の利益と考えており、その対応と手順を進めております。賠償請求は、このことと分けて対応すべき事項と考えていますので、ご理解をお願い申し上げます。
 今後の対策、対応についても、さきの議員のご質問でお答えいたしましたとおり、基本的には、短時部、幼稚園籍につきましては、平成30年度で閉園予定であった市立岡山幼稚園を1年間延長して、岡山紫雲こども未来園短時部に申し込みをされました園児の皆様を受け入れます。長時部、保育所籍につきましては、紫雲会が旧の岡山コミュニティセンターを市より借り受け、必要な改修を行い、紫雲保育園の分園として平成31年4月に開園し、長時部、保育所籍のお子様を受け入れさせていただきます。また、岡山紫雲こども未来園長時部に申し込みをされた148名の皆様につきましては、再申し込みを認めることとして、保護者等への説明を終えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) ありがとうございました。数点重なるご回答をいただきまして、ありがとうございました。
 1点だけ、少し心配の点がありますので、再問させていただきます。
 岡山コミセンを改修、補修して使用されるということでございますけども、おおむね3カ月間という短い期間でございますけども、間に合うのでしょうか。その辺がちょっと危惧いたしますけど、その対応についてご回答願えればお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治 君) 再問にお答えいたします。
 この件につきましては、去る11月22日に、社会福祉法人紫雲会さんがこのたび依頼された設計事務所が岡山コミュニティセンターにおきまして現地確認を行っていただいております。当課の市の担当も同席しております。
 そういう中で、保育園の分園として使用できるよう設計作業を進めておられます。またあわせて、都市計画法及び建築基準法に基づきまして、用途変更の手続に向けましても現在取り組んでいただいておるというところでございます。
 スケジュール的には、1月中旬に都市計画法に基づきます用途変更の手続、そして並行して建築基準法に基づきます建築確認許可、用途変更も含むんですけれども、その申請に係る事前協議を実施していただきまして、下旬には申請許可を受けて、2月上旬から工事を開始し、3月中旬には建築完了検査を受けていただいて、その後、開園準備として備品などの搬入を行っていただいて、4月1日には開園するという予定となっております。
 なお、この間の工程に係る進捗管理につきましても、民間によります改修工事ではありますが、保護者の不安を取り除くためにも、また遅延が許されない状況であることを考えまして、市としましてもこれまで以上に紫雲会に対して都度確認を行いながら、紫雲会が確実に履行されるよう指導してまいりたいと思っております。
○議長(園田新一 君) 田中好君。
◆16番(田中好 君) 丁寧なご回答ありがとうございました。
 市行政として、お子様のための施策として、しっかりとこれからも取り組んでいただくことをお願い申し上げまして、私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で田中好君の個人質問を終わります。
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