録画中継

平成31年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(水) 個人質問
岡田 彦士 議員
(1) 「安土城」復元の模索について
(2)高齢者対策について
  ①「高齢者事故多発警報」について
  ②「高齢者の犯罪」について
(3)安土学区の拠点整備について
(4)特別史跡安土城跡の指定地の一部、藤兵衛浜について
◆7番(岡田彦士君) 改めまして、おはようございます。7番創政会の岡田彦士でございます。ただいま議長の発言許可をいただきまして、通告書に従いまして、市長初め関係部局の皆様方に質問させていただきます。質問の形式は分割にてお願いをいたします。
 2月の初旬のことでございましたが、西の湖で、北から飛来して琵琶湖で羽を休めている水鳥の観察会がありました。その中で、3年前から琵琶湖に飛来する冬鳥が激減し、ことしは例年の3分の1程度にとどまっているということです。
 また、昨年は本当にたくさんの雪が降りましたが、ことしはほとんど雪がありません。
 22日には、また北海道で地震が起こり、発生いたしました。何かが起こっているという新聞の報道の見出しが気になり、冬鳥の減少や雪が降らないことしの冬の季節、加えてまたしても起こった地震、災害とは関係がないのでしょうか。地球の環境は私たちの知らないところで変化しているように思ったりもしています。
 さて、早いもので議員生活の任期中の最後の総決算と言うべき3月議会を迎えました。顧みますと、あっという間の4年が過ぎ去ろうとしています。この4年間、議員として何ができたのか、できたこと、できなかったことと記憶が走馬灯のように駆けめぐってまいります。いろいろあり過ぎて問題の整理をしているところであります。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 今回の質問は、安土城復元の模索について、高齢者対策、高齢者事故多発警報について、高齢者の犯罪について。3つ目、安土学区の拠点整備について、4つ目、4項目め、特別史跡安土城址の指定の一部、藤兵衛浜について質問したいと思います。
 大きい項目の1項目め、安土城の復元の模索についてでございますが、平成31年1月、仕事始めの4日、知事は、年頭の記者会見で、安土城復元について公の金をかけることだけが財源捻出の方法ではないと述べられ、民間との連携を模索する方針を示されました。
 また、知事は、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公となる武将明智光秀公をめぐり、信長公が築いた安土城に注目が集まるとし、夢とロマンのある志や物事に出資や投資、寄附の文化が醸成されると、財源確保に期待を寄せたとのことでございます。
 ちなみに、昨年、県に再建を提言した滋賀県経済産業協会は、コンクリートづくりの場合、工費は300億円程度とした。商業施設の併設も構想し、長期的に考えれば費用的に、費用面ではクリアできるとしています。
 あわせて、1月15日に、地元安土町でも「麒麟がくる」をてこにして観光振興に力を入れようと、市内の8団体が推進協議会を発足されました。ますます色濃く安土周辺が騒がしくなってきています。
 ところで、同年同月、47都道府県の地域ブランド力に関する民間調査で、滋賀県が大きく順位を下げたことをご存じですか。
 2018年、滋賀県の魅力度は全国38位、2017年から10ランクも後退、滋賀にはすばらしい魅力があるが、伝わらなければ宝の持ち腐れである。ぜひ観光に行ってみたいとの回答は魅力ランクで最下位の県より低率であったということであります。
 理由として、滋賀といえばこれという強みが見られないと分析しているとのことです。滋賀のブランド力を高めるキーワードとして、食、近江牛、体験、琵琶湖等がありますが、そこへ安土城再建の夢を掲げて魅力度アップをすることが滋賀を売り出す絶好の好機と思われます。
 また、県はいよいよ安土城復元の本格的な検討をスタートさせるため、新年度事業予算案が提案され、その主な事業内容として安土城復元に向けた調査に900万円、NHKドラマの放映に合わせた誘客や地場産業の支援に1億2,900万円の予算を計上されました。
 2月10日、知事は、いたずらに天守を建てるのではなく、城を大切に思う方々と議論をしていきたい、第一弾は知恵を集めるために夢を膨らませる取り組みをしたいとコメントされています。
 さて、地元の市長さんとされまして、今回のチャンスを生かされ、県や地元と連携してこの歴史資産安土城をテーマとして活用され、近江八幡をどのように活性化されようとするのか、ご所見をいただきたいと思います。
 またあわせて、予算についても伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 岡田議員お尋ねの安土城の復元についてのご質問にお答えを申し上げます。
 議員もご指摘のとおり、平成31年度から滋賀県が計画している事業、幻の安土城復元プロジェクトにつきましては、安土城跡調査成果再整理と課題の発見、びょうぶ調査にかかわった人たちからの情報収集、びょうぶを初めとした関連資料調査の方法の検討のほか、観光PR推進、安土城をテーマとした連続講座、映像記録の作成に取り組まれると仄聞しております。
 また、2021年度には、安土城復元の方向性、手法を決定し、県、市、関係団体、民間等との協議を進める計画と伺っております。
 当市といたしましても、この重要な歴史資産であります特別史跡安土城跡を保存し活用するため、所有者及び国、県との意見交換を進めており、安土城跡の視覚的に強いインパクトを与えるため、最古級の高い石垣を見学者に見せるための方法や当市が作成しているVR安土城映像による安土城の復元のさらなる利用方法、特別史跡安土城跡ガイダンスを利用しての安土城探訪に関するさらなる説明の充実など、これらにより、ますます安土城跡の魅力を発信していくよう取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、平成31年度当初には、これらに特化した予算計上は特に行ってはおりませんけれども、それぞれの手法等が具体化した段階で必要に応じ検討し、予算化をしてまいりたいと考えておるところでございます。
 議員ご指摘のように、滋賀県の観光による認知度というのは現在非常に低いところにありますけれども、安土城とはその一つの大きな核になるプロジェクトとして、滋賀県全体の認知度、また観光の魅力アップに大きく資するものと考えておりますので、当市としても全力を挙げてプロジェクトに参画、また実現に向けて頑張ってまいりたいと思います。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) ありがとうございました、市長。
 再問させていただきます。
 「麒麟がくる」をてこにして観光振興に力を入れようと、市内の8団体が推進協議会を発足されたわけでございますが、今後、当局はこの推進協議会と連携してどのような方向性を考えておいでなのか、伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 再問にお答えいたしたいと思います。
 本年1月でございますけれども、大河ドラマ「麒麟がくる」近江八幡市推進協議会を発足いただきまして、向こう2カ年を期間とする取り組みを始められたところでございます。
 ドラマ放映前年となることしにつきましては、NHKへのドラマロケ地の誘致プロモーション、またドラマ関連のグッズや土産物の販売に向けた企画などを提案いただき、現在検討を始めていただいているところでございます。
 また、本市及び滋賀県、また大津市のほか、県外のドラマゆかりの自治体との広域的な連携も図りながら、観光誘客の促進につなげてまいりたいということでお取り組みいただきますので、本市もその方向で協議調整をしてまいりたいと考えております。
 また、本市といたしましては、これらの取り組みに必要な経費に充てるべく、国の地方創生推進交付金を活用いたします戦国琵琶湖体験体感ツーリズム進化プロジェクトということで、1つには戦国安土を生かした観光プロモーション事業、またインバウンド誘致事業ということで、滋賀県と、それから県内自治体との連携で、現在交付金の申請についての協議を行っているということでございますので、こういった財源も使いながら、協議会と連携しながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) ありがとうございました。
 次の再問に移らせていただきます。市長に再問でよろしくお願いします。
 2018年の滋賀県の魅力ランキングは全国38位で、2017年から10ランク後退しているのでございますが、市長は就任前のときの報道で、歴史的景観を重要視した、また訪れたい町ナンバーワンという基本的なまちづくりの方向性を示されておいでになりますが、近江八幡市の、また訪れたい町としての魅力度を磨くとしたら、どういったことを仕掛けとして考えておいでになりますか。ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(園田新一君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 先ほども言いましたように、安土城というのを、安土城跡ですね、安土城再建を含めまして、この地域をどうするかというのは非常に大きな目玉の一つだと思います。
 ほかにも、やはり従来からの一つの当市の目玉である八幡堀周辺、そして八幡山全体を含めまして旧町並みを含めて、これも一つの今まで以上に打ち出し方を考えながらアピールしていく必要があるだろうと思いますし、琵琶湖の自然とあわせた中での一つの滋賀県の中の観光の核として、当市を位置づけていく、またそれを売り出していくということが大事じゃないかなと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうも、市長、ありがとうございました。
 先ほどの「麒麟」ということ、ちょっと調べてみましたら、中国古代で人徳ある王者や聖人が出て、王道が行われるときにあらわれると伝えられる想像上の動物、いわゆる聖獣であります。
 私の思いも、安土は近江八幡市と合併してもうすぐ10年を迎えようとしています。せっかくの歴史の安土城をどう活用するかであります。
 秀吉公の辞世の句ではありませんが、「露と落ち露と消えにし我が身かな、浪速のことは夢のまた夢」と、私の思いも「露と落ち露と消えにし我が身かな」、安土の城のことは「夢また夢」と終わるのでしょうかと。
 何とぞ、市長におかれましては、粘り強く、そして根気よく、知事や県議と一緒になっていただいて、今以上に何ができるかを研究してもらって、幻の安土城が復元できるよう、可能な限り努力をしていただきますよう切望する次第でございます。
 安土に今麒麟が来てくれています。ありがとうございます。
 では、大きい項目の2点目、高齢者対策について質問させていただきます。
 まず、高齢者事故多発警報についてですが、平成31年1月、県内で高齢者の交通死亡事故が相次いでいるとして、県交通対策協議会は高齢者事故多発警報を発令されました。これは、県内で1月14日から19日に死亡事故が3件発生したことからです。
 昨年発生した事故で死亡した39人のうち65歳以上は20人と半数を超えたそうです。ドライバーや歩行者の確認不足が事故につながっているとしています。
 本市における高齢者事故について、昨年に比べてどのような状況になっているのか。また、近隣市町と比べてどうなのか。どういった特徴があるのか。
 あわせて、全体の対策として、今回議案として提案されています近江八幡市第1次総合計画案の中に現状368件ある事故を5年後323件、10年後に285件にまで減らす目標を設定しておられますが、具体的にどのような活動をして事故防止対策をされようとお考えなのか、伺いたいと思います。
 また、高齢者による免許の返納者数の経年変化についてもお尋ねしたいと思います。
 高齢者の犯罪についてでございますが、何度も罪を犯し刑務所に繰り返し入ってしまう高齢者がいます。出所した後の彼らを受け入れる社会の仕組みづくりが必要になっています。
 法務省が公表した昨年の犯罪白書によると、2017年に刑法犯罪摘発された65歳以上の高齢者の割合が8年連続で過去最高を更新したそうでございます。
 罪名は、窃盗が65歳から69歳で8割、70歳以上は9割に達するということです。65歳以上の高齢受刑者は前年より減っていますが、64歳以下の人に比べ、繰り返し罪を犯して再入所する人の割合が高くなっています。
 全体の犯罪認知件数は15年連続で減っていますが、高齢者の再犯罪は際立って高いそうです。その理由の一端は、2017年現在、満期出所した人に受け入れる先を申告させたところ、自宅や親族、福祉施設など、いずれもなく、その他を選んだ割合が、高齢者男性で44%、高齢者女性は17%だったそうです。
 刑務所を出所しても受け入れてくれる家族や場所がない、とりわけ男性は深刻です。住まいや仕事がないため、犯罪を繰り返し起こしてしまう。こうした人々の再犯をどう防ぐのか。刑事司法だけでなく、社会福祉や医療と幅広い機関や団体の知見も動員する必要があるように思います。
 明石市では、明石市更生支援及び再犯防止条例が2018年12月20日の市議会本会議で成立いたしました。
 国は、認知症の高齢者らが万引きなどの犯罪を犯すことが問題化したのを受け、2016年、再犯防止推進法を制定し、地域は地域の実情に応じた取り組みを自治体に求めています。
 明石市は、罪を犯した人に対し生活保護受給や福祉施設の入所仲介、障害者手帳取得などを3年前から支援しています。2017年は、法務省から職員派遣を受け、専門部署を設けているそうでございます。
 ところで、本市ではこうした高齢者の犯罪の実態について、制度上、どのように対処されていますか。また、出所者の就労や住居の確保を支援する施設や団体等がありますか。伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の高齢者対策についてのご質問のうち、高齢者事故多発警報についてのご質問にお答えいたします。
 事故状況について警察に確認しましたところ、まず本市における交通事故発生件数は平成29年に368件、平成30年には327件発生しており、41件の減少となりました。
 一方、議員お尋ねの高齢者が関係する事故につきましては、平成29年に87件、平成30年には102件発生しており、15件の増加となりました。
 このうち、高齢ドライバーによる事故につきましては、平成29年に53件、平成30年には71件発生しており、18件の増加となりました。
 本市の交通事故の傾向といたしましては、近隣他市町と比較しますと、交通事故発生件数に占める高齢者事故の割合が高いことが特徴と言えます。
 高齢者事故の防止に向けましては、近江八幡警察署で自治会等の依頼に応じて高齢者に対する交通安全教室を行うなど、交通事故への注意を呼びかけておられます。
 また、高齢ドライバーによる事故の防止に向けた市の対策として、運転免許証を自主返納された方に対し、あかこんバスの回数券を無料で交付するなど、免許証の返納促進への取り組みも実施しております。
 次に、近江八幡市第1次総合計画案の削減目標に向けた交通事故防止対策につきましては、近江八幡地区交通安全対策会議での活動を主に考えております。
 この組織は、交通安全広報、交通安全教育など、さまざまな活動をされております近江八幡地区交通安全協会や近江八幡警察署管内の事業所の安全運転管理者で構成される近江八幡地区安全運転管理者協会、竜王町、近江八幡警察署、そして本市で構成しており、事故防止のため、市内各地において、シートベルトの着用やながらスマホの禁止などが書かれたのぼり旗を持って沿道に並び、注意喚起を呼びかける近江路交通マナーアップ運動や、市内自動車教習所を会場に近江八幡地区交通安全フェアを開催するほか、近江八幡駅などでの街頭啓発、広報などを通じた交通事故への注意喚起や反射材着用の呼びかけなど、さまざまな啓発活動を実施しております。
 今後も引き続き連携を深める中で、高齢者事故の防止を含め、各種啓発活動や安全対策を実施し、事故減少に努めてまいりたいと考えております。
 最後に、高齢者の免許証の返納者数の経年変化につきましては、統計上、本市に限定したものはなく、滋賀県内の自主返納者数になりますが、平成27年で2,861名、平成28年で3,343名、平成29年で4,334名と増加傾向となっております。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉保険部長(鳥居広子君) 岡田議員の高齢者の犯罪についてのご質問にお答えをいたします。
 本市では、全ての市民が犯罪や非行の防止と過ちを犯した人の立ち直りについて理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な地域社会を築くため、滋賀県更生保護事業協会及び近江八幡保護区保護司会の活動に対して支援を行っています。
 これらの団体は犯罪や非行に陥った者の更生や犯罪予防運動に努めるための活動を行っており、犯罪防止や明るい社会の実現に大きく貢献されています。
 ことしの1月18日には、安土支所内に近江八幡・竜王更生保護サポートセンターが開設されました。
 これは本市と竜王町を所管する近江八幡保護区の保護司36人の活動拠点となり、保護観察中の対象者との定期的な処遇面談や相談のほか、犯罪や非行防止活動などを地域と連携して行う場として活用されるものです。
 近江八幡保護区保護司会では、刑務所出所者等の雇用に協力いただく協力雇用主をふやしたり雇用につながるよう、これらの協力雇用主と連携を密にして、当事者と事業所のマッチングを行ったりする活動にも取り組んでいただいております。
 また、滋賀県には、県更生保護ネットワークセンターが3月11日に開所されるほか、滋賀県地域生活定着支援センターが設置されています。
 更生保護ネットワークセンターは、滋賀県下の更生保護事業にかかわる民間諸団体の相互連携の一層の進展と地域社会にも開かれた更生保護事業の拠点となるのです。
 また、地域生活定着支援センターは、高齢や障害により福祉的支援を必要としている人が刑務所や拘置所などの矯正施設などに入ると社会復帰を自身の力で行うことが難しくなる中、このような状況下にある人たちが地域で生活できるよう、県内の福祉関係機関や司法機関などと連携しながら支援を行う団体です。
 この地域生活定着支援センターは、1つ、出所後の帰住地を調整する支援、その後の定着支援、2つ、出所者等への福祉サービス等についての相談支援、3つ、地域のネットワーク構築と連携促進、情報発信などの業務を行っております。
 本市としましても、市や県の更生保護事業にかかわる団体とさらなる連携を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) 再問でございますが、1つ目の高齢者事故多発警報ですが、本市における高齢者事故の形態についてどのようなものが多いのか、お尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 本市におけます高齢者事故の形態でございますが、出会い頭による事故が最も多く、約4割を占めております。次いで多いのが追突事故、これが約3割を占めておりまして、そのほか横断中の交通事故が約1割という状況でございます。
 こういったことから、出会い頭の事故や追突事故、横断中の交通事故の防止に向けまして、各自治会等からご要望に応じまして交差点における路面標示あるいは減速標示、カーブミラーの設置など、安全対策に努めているところでございますが、引き続きまして関係団体ある警察と連携しながら、啓発にも力を入れてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) ありがとうございました。
 次の再問でございますが、運転免許証の高齢者の自主返納者に対するあかこんバスの回数券の無料交付について、申請者の経年変化についてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 自主返納者に対しますあかこんバスの回数券無料交付につきましては、平成24年度から事業を開始させていただいております。
 平成24年度は73名からスタートいたしまして、以降、平成25年度は85名、平成26年度は93名、平成27年度は101名、平成28年度は112名、平成29年度は258名、そして平成30年度1月末現在でございますが、142名の実績となっておりまして、年々増加傾向ということでございます。
 なお、申請時にアンケートを実施しておりまして、この自主返納をいただく理由といたしまして、運転に危険を感じた方というのが約6割ございました。運転をほとんどしない方あるいは必要のない方というのは3割、そして警察が取り組まれております自主返納制度、これを理由に返納いただく方が約1割と、こういう結果でございました。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうも丁寧なご回答ありがとうございます。
 2項目めのことでございますが、再問させていただきます。
 近江八幡市保護区保護司会では、刑務所出所者の雇用に協力いただく協力雇用主をふやしたり雇用につながるよう、これらの協力事業者との連携を密にして、当時者との事業者のマッチングを行ったりする活動にも取り組んでいただいておるとのことでございますが、協力雇用主に対する支援制度として、協力雇用主に対する刑務所出所者等の就労奨励金が事業主に支払われているそうでございますが、本市でもそのような制度を利用されている事業所の実態についてどのぐらい把握をされておりますか。ちょっと教えていただけませんか。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子君) 近江八幡市におきます、先ほどの回答でもさせていただきました刑務所出所者の雇用にご協力いただきます協力雇用主につきましては、大津保護観察所で掌握をしていただいておりまして、市内では11社ございます。建設関係が8事業所、製造関係が1事業所、電気、ガス、水道工事関係が1事業所、その他が1事業者ということで11社ということでございます。
 また、奨励金につきましても、保護観察所で申請等を受け付けておりますが、平成30年度におきましては、制度利用がないということでお聞きをしているところでございます。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
 次に、市長に再問させていただきたいと思います。
 吹田市等では、民間協力雇用主を頼るだけでなく、行政みずからが保護観察対象者を臨時で採用するなどして、保護観察対象者の社会復帰に向けた取り組みがなされているそうでございます。
 本市でもこのような更生支援を行うことが必要と思われますが、いかがですか、伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 議員の再問にお答えをいたします。
 保護観察対象者の社会復帰に向けた採用についてでございますが、議員ご指摘のとおり、保護観察対象者や警察署出所後の社会復帰等の状況につきましては、非常に厳しいというように認識しております。
 また、就職支援につきましては、民間の協力雇用主に頼るだけではなく、保護観察対象者に一定期間の就業機会を提供しまして、その業務経験を踏まえて、民間企業などへ就職の定着を図ることが必要とも認識しております。
 取り組まれている自治体では、市と、それから保護司会様、それと協力雇用主会との3者が、まず保護観察対象者等の就労支援に関する協定書を締結されたり、再犯防止や更生支援、社会復帰支援ということで、就労促進するために地方自治体が保護観察者を対象として採用制度が設けられているという状況でございます。
 ただ、採用状況を見ていますと、保護観察者の対象者が少年を中心とした若年層なのか、それから議員がご指摘されています成人、高齢者層なのかによって保護観察内容の違いがございます。
 採用に当たっては、地方公務員法の第16条の第2号というのがございまして、いわゆる欠格条項というものと関係が生じることになります。
 したがいまして、市における雇用業務の選定、それから採用年齢層を初めまして、取り組まれている自治体では仕組みとして地元保護司会様が候補者を人選して市に採用依頼するなどの仕組みが構築されているということもございますので、まずは地元の保護司会様と、対象者数などの状況も含めまして、今現在状況を含めまして、まず把握をするということが大事だと思っております。
 その上で、就労支援に関するどうしていけばいいかという協議から始める必要があるというように思っております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
 高齢者がふえる中で、新たな高齢者の事故防止対策として考えていただきますようにお願いしたいと思います。
 また、2の高齢者犯罪についてもこういった問題が社会の問題であるように思いましたので、ちょっと提案をさせていただきました。
 次に、大きい項目の3点目でございます。質問させていただきます。
 安土学区の拠点整備の中核となる安土小学校の整備事業、平成31年度近江八幡市一般予算案の中、小学校施設整備事業として計画策定委託されています910万8,000円の予算案の中身について教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 岡田議員の安土学区の拠点整備のご質問についてお答えします。
 小学校施設整備事業910万8,000円の予算案の内訳につきましては、さきの田中議員のご質問にお答えしましたとおり、安土小学校等の整備に当たり、現地建てかえ、移転建てかえ、それぞれのメリット、デメリットや費用を含めた比較資料の作成に必要となる各候補地の諸条件について現状分析、地質調査を行うものです。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) 再問させていただきます。
 確認でございますが、そうしますと、安土小学校等の移転建てかえの場合の地質調査される場合は、要望のあった県道2号線バイパスに沿ったJR琵琶湖線北側が、個別整備にしろ一体整備にしろ、有力な候補地と解釈いたしますが、それでよろしいんですか。答弁を願いたいと思います。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 岡田議員の再問にお答えします。
 今回委託業務における調査予定の場所は、以前から地域の方から要望のあった今議員が申された場所と考えております。
 有力な候補地かということですが、あくまでも調査予定地というご理解でお願いします。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) ありがとうございます。
 だけど、調査予定地と、そうなると再問2つ目でございますが、安土学区の防災拠点であるコミュニティセンターについても同じように解釈いたしますが、それでよろしゅうございますか。ご答弁いただきたいと思います。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 今申しましたように、まずは小学校の移転もしくは建てかえを主眼にし、それにあわせて総合的な見地からコミュニティエリアのあり方、したがって今のコミュニティセンターをどういう形でいくか、今のままでいくのか、それともそれも移転させるのか含めて、地域全体の防災に対する考え方、そしてまた移転した場合の跡地の利用の考え方、そこあたりを含めまして、総合的に検討してまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) 市長、ありがとうございました。
 もう一つですねんけど、再問で、現状での小学校の建てかえとなると、敷地面積につきましては、他の本市の小学校と比較するとかなり狭いように感じます。
 それを調査するということなんであるように思いますが、敷地面積を広げるということを前提に新築するということでございますか。ひとつお答え願いたいと思います。
○議長(園田新一君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 岡田議員の再問にお答えします。
 先ほど申しましたように、今回の委託業務の中で、移転あるいは現地等々の比較資料を作成していきますので、敷地の拡張については、現地とした場合に必要な面積を求める中で判断していくべきものであり、拡張することを前提としたものではございませんのでご理解をお願いしたいと思います。
○議長(園田新一君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
 既に他学区では一体整備がなされており、安土学区ではおくれを生じている現状でございます。
 将来を見据えておられる拠点整備ということですが、狭隘な小学校の現状、建てかえということなら、周辺整備の土地の確保が必要と思われます。
 また、各施設の移転をした場合につきましても、一体整備にしろ個別整備にしろ、周囲の状況から県道2号線バイパスに沿ったJR琵琶湖線北側が私としては最有力候補になると思っています。
 いずれにいたしましても、早くこの整備事業が着工されますよう要望としておきます。
 加えて、安土小学校の跡地利用についても、今後よく検討していただきますようによろしくお願いをいたしたいと思います。
 それでは、最後の項目になります。特別史跡安土城の指定地の一部、藤兵衛浜について質問させていただきます。
 藤兵衛浜に関しましては、平成30年9月議会において質問した結果、現在、県において石垣の調査をし、石垣の傷みぐあい等の確認に入っております。今後、それをもとに、滋賀県、文化庁と協議の上、対応、対処処理、また時期について引き続き要請をしてまいりますと回答されております。
 平成31年1月30日、地元下豊浦区長、地域住民の皆さん、国の文化庁文化財保護課担当、県東近江土木事務所の管理調整担当、河川担当、文化財担当、市の文化観光課担当、県議等を交えまして、藤兵衛浜現場にて協議を実施いたしました。
 その結果、今後の大きな課題として2つ上げられました。1つは、藤兵衛浜の周囲にある個人所有の石垣の問題と、もう一つは特別史跡安土城址の指定地の一部にある浜のしゅんせつの問題です。
 現在、まず藤兵衛浜の周囲にある個人所有の石垣の問題でございますが、石垣の年代は不明であるそうですが、県の報告の中では、石垣の下に一部信長公時代の石垣が眠るとされています。本当に信長時代の石垣があるのかないのか、はっきりされなければ先は見えてこないかもしれません。
 当局は、この現場協議に参加され、どのように思われ、どのように解決をされようとしておいでになるのか。どうすれば地域の住民の願いに応えることができるのか。このままいくと、石垣が崩落し持ち家に危険が及ぶかもしれません。
 当局の今後の対処法について伺いたいと思います。
 次に、藤兵衛浜については、現状、安土川という一級河川の一部であり、特別史跡の安土城址の指定地の一部となっています。
 浜のしゅんせつは可能とのことでございますが、浜になっていることで何度もしゅんせつをしなければなりません。また水が入ってくると、またもとに戻り、いつもの荒廃した浜になってしまいます。地域住民の方もメンテナンスをしていただいておりますが、高齢者が多いため思うように浜の改善はできません。
 このままでは住環境は改善されず、何とか機械を使ってしゅんせつをしていただき、劣悪な住環境を心地のよい環境にしていただく方法はないのでしょうか。
 また、史跡として現状変更につきましては文化庁長官の許可が要ると聞いていますが、文化財や特別史跡の指定地が地域住民を困らせています。
 来年度、主な事業としてうたわれている歴史まちづくり法、地域における歴史風致の維持及び向上に関する法律も絡んでいることからも、この問題についてどのような対策をお考えですか。お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 江南総合政策部長。
             〔総合政策部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 岡田議員の特別史跡安土城址の指定地の一部、藤兵衛浜のご質問についてお答えをいたします。
 まず、藤兵衛浜の周囲にあります個人所有の石垣の問題でございます。
 県文化財保護課の報告の中では、藤兵衛浜の石垣は、まだ確認調査の段階であり、議員が申されるとおり、つくられた年代がまだ判明していないとのことでございます。
 しかし、藤兵衛浜周囲の石垣につきましては、信長時代の石垣である可能性があるもの、またないものも含めて、史跡の景観を保つ重要な構成として考えるべきであることは変わりはございません。
 引き続き、文化庁、滋賀県との調整を進めていくところでございまして、まだ結論が出ておりませんが、石垣崩落を起こさない対策、手法、また修復に係る事業費を含めまして、具体的な対応に向けまして、現在協議を行っているところでございます。
 次に、藤兵衛浜の水面についてでございますが、先般の協議の中で、藤兵衛浜が一級河川安土川の一部であり、また特別史跡安土城址の指定地の一部であることを関係者間で確認したところでございます。
 特別史跡安土城址の一部であることから、議員ご指摘のとおり、文化庁長官による史跡現状変更の許可が必要となりますが、現時点での文化庁の見解ではしゅんせつについては可能とのことですが、埋め立ては困難であると聞き及んでおります。
 また、工事に関しましては、一級河川であり、管理が滋賀県でありますため、しゅんせつにつきましては、工事の要望、方法も含めまして、引き続き滋賀県の担当部署と協議を重ねてまいりたいと考えております。
 また、当市では平成31年度文化財保存活用地域計画を策定し、国の認定を受け、地域における歴史的風致の維持向上に関する法律に基づく歴史的風致維持向上計画を策定し、国土交通省、農林水産省、また文部科学省の認定に向けた取り組みを行ってまいるところでございます。
 具体的内容につきましては、今後の策定作業において協議決定してまいります。その中で、文化財の保存と活用に関するこれらの課題の解決に向けた取り組みを具体化してまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) 再問いたします。
 藤兵衛浜の石垣の保存と水面のしゅんせつと、現在具体的に検討に入られたということでございますが、その後のスケジュールに関しましてどのようにお考えか、お尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 再問にお答えをいたしたいと思います。
 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、藤兵衛浜の周囲にあります個人所有の石垣につきましては、史跡、遺跡の取り扱いも含めまして、現在、文化庁及び滋賀県との調整に入らせていただいております。
 関係法令の整理を行いながら、まずはどこが主体となって工事を進めるかなどにつきまして協議を進めているところでございまして、これにつきましては平成31年度をめどに整理し調整を済ませたいということで、現在考えております。
 また、水面あるいはしゅんせつでございますけれども、これも県管理の一級河川ということでございますので、工事の要望内容を整理いたしまして、引き続き滋賀県に進めていただくべく働きかけを行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(園田新一君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 安土の地域の、特にテーマというのは、常に文化財をどう活用するかであります。安土は本当に宝物いっぱいで、これを台なしにするのか活用するか、私たちの知恵と工夫にかかっているように思います。
 新しい感覚で文化財と接する感覚をともに身につけたいと思っています。
 これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(園田新一君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
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