録画中継

平成31年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(金) 個人質問
西居 勉 議員
(1)議第44号 近江八幡市第1次総合計画について
◆24番(西居勉君) 本定例会の最後の質問者となりました新政会の西居勉でございます。
 ただいま議長のお許しをいただきましたんで、一般質問1点のみ質問をさせていただきます。
 近江八幡市第1次総合計画について、さきの質問者も多くの方が質問をされましたけども、改めて質問をいたしますのでよろしくお願いをいたします。
 さて、初めに私は昭和54年、1979年4月に近江八幡市議会議員に初当選させていただき、以来通算8期三十有余年の長きにわたり、議員活動を支えていただきました皆様に衷心から深く厚く御礼を申し上げます。
 当選早々の昭和54年5月に、国体、総体特別委員会副会長に就任させていただき、その後さまざまな常任委員会、特別委員会の委員長などを経験し、6期目の平成22年、2010年、旧近江八幡市、旧安土町の新市新設合併後の新近江八幡市の初代議長として任じられましたことは、浅学非才の私にとって栄誉とするところでありました。
 この間、微力でございましたが、常々市民の目線に立った市政運営の推進と安心・安全なまちづくりに主眼を置いて議員活動に邁進してきたつもりでございます。
 今後も、市民の皆様が幸せを実感できる近江八幡、住んでよかったと思える近江八幡になることを切に願うものであります。
 それでは、一般質問1点のみでございますけども、質問させていただきます。
 議第44号近江八幡市第1次総合計画について。
 ようやく新市合併後10年、新市基本計画に続き、総合計画が策定されました。ひもときますと、2011年5月の地方自治法の改正により、市町村への基本構想策定義務づけが撤廃されました。実態的には、義務づけされてきた約40年間に、総合計画は総花的であり、成熟社会を迎え内容も硬直化してきた折、実務上なくても困らないものとして不要になったから撤廃されたと考えられております。
 しかし、これは義務としてつくらなくてもよく、実はみずから責任を持って、行政経営や地域経営を行う地方政府として、行政組織がどのような地域の経営の仕組みをつくるのかを念頭に、総合計画のあり方をみずから設定することを市町村が問われていると考えております。
 今回、策定されました総合計画は、旧近江八幡市や旧安土町で策定された総合計画と比較して、現状や将来に向け、本市をどのように捉え、どのように留意された総合計画なのか。
 また、本市の計画として、特徴的なものは何であるのかということを説明いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西居議員ご質問の総合計画についてお答えを申し上げます。
 これまで策定されてきましたいわゆる総合発展計画や新市基本計画を初めとする各種行政計画は、世相や景気に左右されつつも、人口増加を前提として策定されたものでございます。しかし、日本の総人口も平成20年をピークに右肩下がりに減少を続けております。
 本市においても、この傾向を念頭に計画を策定する必要があるところでございます。
 加えて、人口減少と同時に、年齢構造も大きく変化をする、少子・高齢、人口減少社会の到来によるさまざまな課題への対応や昭和50年代に建設整備されてきました公共施設や社会基盤の老朽化への課題など、これまで行政が担ってきたさまざまな課題への対応については、行政だけではなく多様な主体との連携体制を構築しつつ、本市を中心に活躍する人材を育成することが求められておるところでございます。
 このような課題に対応し、本市が新たな発展を図るため、市として10年後の目指す姿を共有すべく策定した計画がこのたび上程をいたしました近江八幡市第1次総合計画でございます。
 新市発足後、初めて策定した総合計画におきましては、これまで旧市町がそれぞれに有していた地域の歴史文化、自然、産業などが有機的に連携、活用できるようになったことや、とりわけ西の湖については旧市町に分かれていたものが新市固有の資源として一体的に構想することができ、自然環境や水辺景観の象徴の一つとして全国に発信できる環境が整ったことを一例としても、旧市町の計画の融合発展したことにより、将来のまちづくりの可能性を広げる計画とすることができたと考えております。
 そして、総合計画の大きな特徴、コンセプトにつきましては、人のつながりといたしたところでございます。本市では、これまで熱心な市民活動あるいは市民と行政の協働といった人のつながりによって、さまざまな取り組みを通じて自然や歴史文化を守り、まちづくりを進めてきたところでございます。
 この美しく、また活力ある郷土を次の世代に引き継ぎ、活用していくためには、人と人のつながりを大切にし、直面するさまざまな課題に対応していくことが求められておるところでございます。
 本市固有のさまざまな資源を生かした活力ある地域をつくり、次の世代が地域に愛着と誇りを持ち、引き継いでいけるような町であることを願い、「人がつながり 未来をつむぐ「ふるさと近江八幡」」を本市が10年後の目指す姿を示した将来の町の姿としたところでございます。
 これは、市民や民間事業者などさまざまな人の思いを糸を紡ぐように未来に向かって町を築き上げ、10年後に市民がふるさとと呼ぶにふさわしい町が実現していることを期待したところのものでございます。
 また、今回の総合計画では、将来の町の姿の実現に向けてさまざまな取り組みを進めるに当たり、分野を問わず共通して大事にしていく考え方として、持続可能なまちづくりを基本姿勢として、基本目標にSDGsの17の目標を位置づけて、各種施策に取り組むことにより、持続可能なまちづくりの達成を図っていくこととしております。
 この総合計画をもとに、行政だけでなく、市民の皆様を含め、多様な主体が10年後の将来の町の姿を目指し、さまざまな施策が進展していくよう努めてまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) ありがとうございました。
 私のこれまでの議員生活を振り返ると、本市を含む自治体で策定されてきた総合計画は、拡大志向であった時代における自治体経営上、本当に地域課題に機能した計画であったかどうかは疑問のあるところであります。
 今回、基本構想とともに提示されました基本計画では、これまでと違い、指標と目標値を提示されたものとなっております。基本構想、そして基本計画について考え方をご説明いただきたいと思います。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 西居議員の再問にお答えをいたします。
 今回上程をいたしました総合計画は、10年後の将来の町の姿を示す基本構想と将来の町の姿の実現を図るための施策を示した基本計画の2層で構成をいたしております。
 基本構想につきましては、先ほどの答弁のとおり、10年後の将来の町の姿を定めた長期的な方向性を示したものとなります。
 基本計画につきましては、この基本構想で示した6つの基本目標に基づき、分野別に28の施策に整理したものでございます。
 施策ごとに現状と課題を整理し、その上で施策において10年後の望ましい状態を目指す姿として定め、その実現に向けた取り組み方針や主な取り組みなどを明示するとともに、今後、実施計画を策定し、総合計画に基づく具体的な事業を明らかにしていく予定をいたしております。
 そして、指標、目標値につきましては、10年後の望ましい状態が達成されているかを把握するため、代表的な指標を示し、来年度以降に実施する各種事業が効果のあるものかどうかを客観的に判断する材料の一つとして活用してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) ありがとうございました。
 今後10年間の目指すべき方向性や計画、目標を示されました。我が近江八幡市にとって、この総合計画が自治体経営上機能し実効性のあるものとなりますこと及び市長を初め市当局と市議会が両輪として本市の発展に向け取り組まれることを切に願っておりますので、祈念を申し上げまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(園田新一君) 以上で西居勉君の個人質問を終わります。
 以上で個人質問の全てを終了しました。
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