録画中継

平成26年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月2日(水) 代表質問
西居 勉 議員
関連質問
(1)施政方針について
(3)市庁舎整備と官庁街まちづくりについて
◆24番(西居勉君) 議長のお許しをいただきましたんで、世翔会園田議員の代表質問に関連いたしまして、私のほうから、二、三、質問をさせていただきたいと思います。
 まず初めに、市長は今議会の開会挨拶の中で、人口減少社会を迎え、何もしなければ将来的に福祉や学校運営など行政サービスが難しくなる、重い警告としている、このようにご挨拶をいただきました。いろいろテレビとか新聞とかいろんな情報を見ておりますと、本当に日本の将来の人口が大幅に減少するという、このように言われております。
 それだけに、これからのまちづくりは、そういう面に重点を置いてこれからまちづくりをする必要があるんではないかな、このように私は思っております。
 そこで、現在、近江八幡市の総合発展構想なり基本計画というものは、現実は今までは議会の議決事件でございましたけども、それが今なくなりました。ですから、いろんな各種委員会、近江八幡市のまちづくり基本方針あるいは合併に伴ってこれからの新市のまちづくりはどういう方向でまちづくりをするのか。あるいは、土地利用を含めた都市計画マスタープランの見直し、また先般、西川先生を中心として22世紀を目指したまちづくりビジョン、こういったものを策定をされました。
 私も、いま一度ずっと読んでおるんですけども、それぞれの立場でいろんな思いが書かれておられます。したがって、そういったもの総合的に、これからの近江八幡市のまちづくりをどのようにこれから生かしていくのかということが非常に大事ではないかな、このように思っております。
 ですから、そういう意味で、冨士谷市長にひとつ所見をまずその点についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) ご挨拶の中でも申し上げたと思いますが、まずは合併して5年でございますので、安土と八幡とのいわゆる合併に際しての基本方針というのがありまして、それは何よりも約束事でございますから、双方の住民の皆さん方との約束事でございます。それを優先をさせていただいていると。それが一段落ついた段階で、これはどなたかの質問にあったかと思いますけれども、これからしていただけるかと思いますが、いわゆる総合発展計画的な構想をきちっと練って、皆さん方にご提示を申し上げたい。
 特に、やっぱりまちづくりですから、八幡と安土を見たときに共通点は、園田議員の代表質問の中にありましたように、やっぱり交通の要衝であって古い歴史のある町でありますから道路が大変狭い。そこへもってきて、いわゆる交通量が非常にふえたと、こういうことがございますので、やっぱり道路網をきちっとしながら、総合発展計画というのをつくらなきゃいけないというふうに今のところ思っております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) 今市長から所信をお述べいただきました。2期目のスタートでございますんで、ぜひともこれからの22世紀のまちづくり、誠心誠意ひとつご努力をいただきますようにお願いを申し上げたいと存じます。
 それでは、園田議員代表質問の市庁舎の整備についてということで、具体的にお聞かせをいただきたいと思います。
 現在の官庁街周辺の整備を振り返ってみますと、昭和29年3月、1町4村の合併によって近江八幡市が誕生して、産業観光文化都市としてスタートしたわけでございます。そのときに、庁舎整備については旧市街地と近江八幡駅の間に新市街地を誘導するため、都会的な斬新なデザインであった現官庁街の中において庁舎を建設することとなりました。それが昭和46年に完成をいたしまして、現在の新庁舎があるわけでございます。
 現庁舎は、建設から40年以上経過して老朽化あるいは耐震不足、対応等が求められまして、あわせて平成22年のいわゆる安土町との合併によって、新近江八幡市は誕生し、新庁舎整備構想が示されたところであります。
 そこで新庁舎整備につきましては、当初、耐震補強か新設か、あるいは建設地の移転か現在地での建てかえかのさまざまな議論から始まりまして、分散する行政形態による市民サービスの低下や災害機能の充実が求められ、また官庁街においては経済情勢や市民ニーズの変化に合わせたにぎわいの創出が求められるために、平成23年から市庁舎のあり方について本格的な議論が開始をされました。
 平成24年からは、市庁舎整備と官庁街のまちづくりについて、同時的、並行的に検討議論を深め、基本構想を策定されたところであります。市庁舎整備構想では、庁舎建設敷地としてA案、現市庁舎敷地内での建てかえ案とB案、市民病院跡地での建てかえ案のこの2案が示されまして、私ども市議会市庁舎等特別委員会においていろいろ議論を重ねた結果、A案が好ましいと判断をさせていただいたところであります。
 そこで、具体的な検討の方向性として、今後の考え方について、3点についてお伺いをいたしたいと思います。
 まず第1点目は、官庁街一帯の交通アクセスについてですが、現在の官庁街は昭和40年代としては斬新なデザインでありましたが、その後の土地区画整理事業で整備された接続道路の幅とか、あるいは官庁街の道路幅と合わされなかったことから、県道駅停車場線の交差点や市道上田出町線との交差点、さらに市庁舎前にある区整東5号線との交差点が危険な状態であると指摘されております。このことは、警察のほうから、毎年のように何とかやっぱり交通安全のために整備をしてほしいと要請を受けてきたところであります。
 このような状況を改善するためにも、今後、市庁舎整備に合わせて、官庁街一帯の交通アクセスについて抜本的な対策が必要であると私は考えております。こういう点について、今後の取り組みについてお考えをお示しいただきたいと思います。
 2点目は、現在、市庁舎の南側に福祉事務所が置かれておりますが、福祉総合相談課などが入るひまわり館は、現庁舎敷地から西に離れた場所にあり、施設が分散していることにより、福祉サービスを利用する市民の方には大きな負担となっていると私は思っております。
 いま一度、行政サービスのワンストップ化の観点から、今後、分散する施設の集約化などの検討がされるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 質問の途中ですけど、西居勉議員、一問一答でいかせていただきますから、まず一問一答でお願いいたします。
 まず、1答目の回答を求めます。
 津村副市長。
◎副市長(津村孝司君) それでは、お尋ねの新庁舎整備に合わせた官庁街一帯の交通アクセスにつきましてお答えをいたします。
 まず、官庁街における道路課題といたしましては、官庁街道路と接続する道路の幅員が極端に変わり、変則的な道路接続となっていることから、平和堂アル・プラザ手前の交差点及びパチンコ店がある交差点、さらにはマツダ販売店がございます交差点におきまして、自動車の通行に支障があり、かねてから官庁街周辺道路の課題となっております。
 このような状況の中で、近江八幡警察署より交差点改良に向けた申し入れもあり、また平成24年度に官庁街まちづくり計画策定時に実施いたしました官庁街にぎわいまちづくり官民パートナーシップアイデア提案において、官庁街の中央を東西に走る市道黒橋八木線について、中央分離帯の緑地を両側の歩道に振り分け、緑の量をふやして官庁街の歩道の魅力をさらに高めるといった道路改修の提言もいただいておるところでございます。
 このようなことから、今後、新庁舎建設に合わせて改善についても検討を行い、官庁街における完全な交通アクセスを確保していく方向でございます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はございますか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) 失礼しました。今、副市長のほうからお答えいただきましたように、現在の官庁街、当時はすばらしいものであったと、このように聞かされております。しかし、現在では、やっぱり交通渋滞、ふくそうしておりますんで、非常に多くの交通事故が起こっているというのが現状でありますんで、そういったことを十分考慮して、今度の新庁舎整備については、ここの道路計画について十分ひとつ対策を講じていただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。
 2点目でございますけども、市庁舎の南側に福祉事務所がある。あるいは、ひまわり館が遠くに離れたところにある。業務が分散をしておる。ですから、市民の方は非常に不便を感じておられる。こういう状況でありますんで、これからの市庁舎整備に合わせて、ワンストップ化、どの程度までやるのかという、その点についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 津村副市長。
◎副市長(津村孝司君) ただいまのご質問は、分散する福祉関連部署や施設の集約化ということでございますが、現在は福祉関連部署が分散しております。市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしておるところでございます。平成23年度実施いたしました庁舎に関する市民の皆様へのアンケート結果からも、市庁舎の現状に対しては本庁舎だけでは用事が済まない、窓口がどこにあるのかわからないといった声を多くいただいており、庁舎に必要な施設としてさまざまな相談、要望に対応できる総合窓口スペース、福祉や介護を支援するスペースなどの声もあわせて多くいただいております。
 このようなご意見を踏まえ、新庁舎における導入機能や性能については、市民サービスの向上を第一に考え、複数の手続が1カ所でできるワンストップや一つの階で手続や相談ができるワンフロアサービスなどの総合窓口機能について検討し進めてまいりたいと、このように思っております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) これからいろいろ基本設計とか基本計画とか実施計画とかいろんなこういう検討に入られるわけでございますんで、その辺につきましては市民サービスという観点から、できるだけひとつワンストップ化に向けてご努力をいただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。
 次に3点目ですけども、官庁街のにぎわいの創出について、市庁舎の整備は、今後基本計画の策定あるいは基本設計、実施設計へと進めるとの説明は聞いております。非常に、けさの園田代表質問のいろいろ議論を聞いておりましても、官庁街のにぎわいって何だろうな、私、市民の皆さんもどういうことを意味しているんかなという、そういう受けとめ方をされているんではないかな、このように思っております。
 したがって、この庁舎へ来れば、市長がおっしゃるように市民が一堂にここに集いをできるという、いろんなサークル活動やとかいろんなものがここでできるんだ。そういうことを中心に、にぎわいをやっていきたい、このように市長のほうからも説明をいただいております。
 また片方では、病院の跡地、1ヘクタールの跡地にいろんな施設をこれからつくっていこうという、こういう計画もあります。
 ですから、この庁舎のにぎわいと1ヘクタールのそこのにぎわい、あるいはこれからのいわゆる経済社会に向けてのいろんなそういう問題もあるんですけども、その辺についてどのようにこれから整理をしてにぎわいを求めていこうとされるのか。もし現段階でお考えがあればお教えをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 津村副市長。
◎副市長(津村孝司君) 官庁街のにぎわい創出に向けて、今後どのように取り組もうとしているかという質問でございます。
 現在、官庁街への民間活力の導入を進めていくため、金融機関やコンサルタント会社等から情報収集を進めるとともに、まちづくり計画等提案のあった事業所からも、市場状況や商業施設等の進出動向を聞き取り、情報集約を図っておるところでございます。
 今後さらに、市内の企業や店舗、事業所、医師会等の参加意向を調整した上で、市外の事業者に対しましても参加意向調査を広げる方向で検討をしてまいりたいと思っております。
 また、旧市民病院跡地や東近江保健所跡地及び移転が予定されております近江八幡警察署の敷地等、官庁街の未利用の公有地につきましては、文化ゾーンや生活ゾーン、また商業ゾーンなど、さまざまな用途として活用できる可能性があることから、今後にぎわい創出に資する土地活用の事業コンペ等を検討してまいりたいと考えております。
 なお、新たな官庁街のにぎわいの創出につきましては、新庁舎の竣工と合わせ、平成29年夏を予定しております。議員各位のご理解、よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好君) 西居勉君。
◆24番(西居勉君) にぎわいづくりというんですか、そういうことについて、いろんな知恵を絞ってひとつご努力をいただきますようにお願いを申し上げておきたいと思います。
 もう一点は、今、いろんな震災が起こって、市民の安全・安心のために各学区に防災センターというのをつくっております。八幡学区にはそういう施設がない。八幡小学校、中学校、八幡商業高校、こうあるんですけども、避難場所はあるんですけども、そういったいわゆる防災センターをつくってそこに一堂に人口の1割程度集まってもらって緊急避難措置をするという、そういう場所がないわけでありまして、今回の官庁街整備に合わせて、八幡学区の防災機能をどうするのか、こういうこともひとつ十分考慮をいただきたい。もしお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 新庁舎におきましては、今お話しございました八幡学区民の1割が緊急時の飲料水とか電源、3日間確保できる災害時の機能を備えていく方向で検討を行うよう、今後また八幡学区の方を中心に、ワークショップなどにより具体的な検討に向けて進めさせていただきたいというふうに現段階では考えております。
○議長(田中好君) 質問はありますか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) ぜひとも、ひとつ市民の安全・安心のために実現できるようにご努力をいただきたいと思います。
 要望になるわけでございますけども、本庁舎整備に対する要望として、きょうまでアンケートとかいろんな手順を踏んでまいりました。市民の皆さんからは、市庁舎にあるとよい施設の質問に対して、総合窓口スペースとか福祉介護スペースへの意見が多くあった。また、にぎわいのスペースや子育て支援スペースも上げられてあった。このように報告を受けております。
 また、市庁舎と文化会館の一体的ないわゆる活用の仕方によって、いわゆる文化振興や市民活動の拠点整備としての強化が必要ではないか、このようにも言われております。文化会館も、もちろん耐震強度不足という一つのある一定の何があるんですけども、今は緊急避難的にちょっと修理をしながら使用しているわけでございますけども、その辺について、これから十分新庁舎整備に合わせてこの文化会館の並行的な活用に向けて、ひとつご努力をいただきますようにお願いを申し上げておきたいと思います。
 どうか、これから具体的なそういう計画を練られるわけでございますんで、我々当局はこういうことをやる、こういうことをやる、そういうことを議会のほうにその都度ひとつご報告をいただきまして、議論をして市民の期待に応えるよう努力をしてまいりたい、このように思っておりますんで、ひとつそれは要望としてお願いを申し上げておきたいと思います。
 以上で関連質問を終わらせていただきます。
○議長(田中好君) 以上で西居勉君の関連質問を終わります。
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