録画中継

平成26年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月17日(水) 個人質問
園田 新一 議員
(1)議第101号 平成26年度一般会計補正予算(第3号)について
   ①新一般廃棄物処理施設整備事業工事請負費の財源内訳について
   ②桐原コミュニティエリア整備事業増額分の財源内訳について
   ③年間予算の限界、借金と基金のバランスについて
(2)ローカルマニフェストについて
    ①スポーツ推進行動計画策定について
    ②市民バスについて
    ③防犯灯のLED化について
(3)国道8号線問題について
   ①六枚橋交差点改良工事の進捗状況について
   ②岩倉バイパスの現状について
   ③国道8号線のバイパス化問題について
◆8番(園田新一君) 世翔会の園田でございます。私のほうからは分割で質問をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。
 まず、議第101号平成26年度一般会計補正予算(第3号)について質問をいたします。
 今回の9月補正は、総額46億1,000万円と大変大幅な増額補正の提案であります。詳細を見ますと、新一般廃棄物処理施設整備事業工事請負費約23億8,000万円、桐原コミュニティエリア整備事業約9億2,000万円、国民健康保険特別会計繰出金約5億円、基金積立金約4億3,000万円ほかとなっております。
 そのうち新一般廃棄物施設整備事業費につきましては、国からの補助金の平準化内示があったために前倒しされたことによる補正予算と伺いました。来年度分の半分ぐらいを今年度補助金がいただけて前倒しできるので大変ありがたい話であり結構なんですが、その財源内訳はどのようになりますか。来年度以降の財源内訳とあわせてお伺いをいたします。
 次に、桐原コミュニティエリア整備事業ですが、桐原コミュニティセンター整備工事で4億8,000万円強、桐原小学校整備工事で4億3,700万円が計上されました。それぞれの財源内訳をお伺いいたします。
 特に桐原コミュニティエリア整備事業については、平成25年度時点での整備事業費積算と今年度の事業費積算が資材高騰や人手不足等で上昇しているとのことで、平成26、27年度の当初事業費約30億6,000万円が約37億4,000万円となり、高騰分は約6億8,000万円となるとの話を伺いました。22%アップという大変大きな増額で、新しい立派なコミュニティセンターが一つ建設できる金額であります。積算基準が低かったのか、これほどの高騰が予測できなかったのか、その原因についてお伺いをいたします。そして、高騰分6億8,000万円の財源をどうするのか、財源内訳を含めて教えてください。
 ことしの場合、当初予算は骨格予算でありながら継続大型事業が多いため、当初予算でも昨年度より4%アップの総額291億円でありました。そして、今回の補正額46億円強を加えますと総額341億7,000万円となります。昨年度、平成25年度の当初予算は279億6,000万円、最終予算は342億6,000万円で、歳入決算額は320億円でした。9月補正後の予算と昨年度歳入決算額を区分ごとに比較し、あとどのぐらい収入があるかを見ますと、次のようになろうかと思います。
 まず、市税収入は、昨年度決算額107億9,000万円に対し、現在の予算額は101億7,500万円です。同じだけの収入とすれば、あと6億円強の収入が見込めます。次に、地方交付税は、前年度決算額57億3,000万円強に対し、現在の予算額53億3,000万円です。これも同じだけの収入とすれば、あと4億円の収入が見込めます。あと使用料及び手数料、諸収入等で1億円から2億円の収入が見込めますが、繰入金や市債を除いたその他の収入については既に昨年度並みの予算を計上しているため、今後の収入は見込めません。つまり、現在の予算外でする事業については、11億円から12億円の事業しか一般財源はないことになります。昨年度の8億6,000万円程度の繰越金を残そうとすれば、もう全く一般財源はないに等しいと考えます。当然基金から繰り入れたり市債を発行すれば収入がふえますので新規事業は幾らでもできますが、財政の規律から考えるともうことしは限界ではないかと思います。当局の一般財源の使い方、繰入金や市債の考え方、もっと厳しい見方をすれば、人口8万2,000人の近江八幡市にとって年間予算の限界、借金と基金のバランスの問題をどう考えておられるのかお伺いをいたします。
 初問といたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正君) 園田議員の議第101号平成26年度一般会計補正予算(第3号)につきましての最後のほうにご質問をいただきました財政規律、年間予算の限界、借金、あるいは基金のバランスについてどういうふうに考えているのかと、一般財源総額や、あるいは留保財源を踏まえ、財政規律から考えると年間予算の限界、借金と基金のバランスの問題をどう考えてるのかというご質問に対しまして、ひとつお答えをいたしたいと存じます。
 議員ご指摘のとおりでございまして、一般財源総額や留保財源についてはほぼお見越しのとおりでございます。本市は、かねてから申し上げておりますように、平成24年度から正念場の4年間として新ごみ処理施設、JR篠原駅並びに安土駅の整備、義務教育施設整備などの必ず対応しなければならない市民生活に密着した生活インフラ整備の真っただ中にありまして、国県支出金の特定財源や年間一般財源総額では対応できないため、これまで蓄えてきました基金、また世代間の負担を調整する市債を活用した中で事業実施している状況でございます。
 予算としましては、国庫支出金の特定財源の確保から補正予算によります事業予算化が必要でありますが、基金繰入額と一般財源の留保額を踏まえますと、年間予算としては上限と判断しております。
 近江八幡市としましては、山積しておりました課題解決に向けた重要な時期を迎えておりまして、一定これまたやむを得ないものと考えているところであります。事業を先送りすれば財政運営的には楽になるわけでございますが、市民生活に影響を及ぼす懸念もありまして、市民の皆さん方には十分ご理解をいただいているものと判断をしております。
 なお、これまでの財政運営では、これらの重点事業の対応のため、基金、すなわち預金を、貯金を増強し、市債残高、借金を縮減し、事業実施できる財政環境を整えてまいりましたが、給食センター、島小学校、馬淵、島地域防災センター等の各種整備の完了により、やむを得ないことでございますが、縮減しました市債残額も一定の増加に転じましたので、今後、過度の市債発行は後年度負担が増しますので、次世代の負担を軽減するため、基金、すなわち貯金の活用と市債、借金の発行のバランスを検討すべきステージに入ったと考えているところでございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 園田議員の桐原コミュニティエリア整備事業に関するご質問のうち、コミュニティセンター整備工事についてお答えを申し上げます。
 コミュニティセンター整備工事費は総額6億1,427万6,000円でございまして、このうち平成26年度を5億1,458万1,000円、平成27年度を9,969万4,000円としております。これは国の社会資本整備総合交付金を満額受けるために配分したものです。
 なお、平成26年度では、外周道路整備工事の所管課変更によりコミュニティセンター分から3,000万円を変更したことから、平成26年度のコミュニティセンター整備工事費は差し引き4億8,458万1,000円になります。
 この財源の内訳につきましては、国の社会資本整備総合交付金が2億583万3,000円で約40%、公共事業等債の起債が2億7,780万円で約54%、一般財源が3,094万8,000円で約6%でございます。
 また、高騰分の財源につきましては、社会資本整備総合交付金による40%の確保に努めるとともに、その他については公共事業等債並びに一般財源を充てていきたいと考えております。
 以上、回答とさせていただきます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部小西理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦君) 園田議員の新一般廃棄物処理施設整備に係る工事請負費の財源内訳についてのご質問にお答えいたします。
 新一般廃棄物処理施設整備に係る工事費の財源については、国の循環型社会形成推進交付金と一般廃棄物処理事業債及び市の一般財源を予定しております。国の交付金については、交付金対象事業のうち高効率発電に係る部分に関しましては2分の1、その他に関しましては3分の1の交付率となっております。起債については、交付対象事業費の補助残高の90%が充当可能となっております。
 以上のことから、今回の補正額による本年度の工事費24億334万7,000円に対しての財源内訳としては、国の交付金9億2,114万3,000円、起債13億5,200万円、一般財源1億3,020万4,000円を見込んでおります。来年度以降につきましては、残る工事費は35億6,949万3,000円であり、その財源内訳として国の交付金14億2,214万3,000円、起債19億40万円、一般財源2億4,695万円を見込んでいるところであります。
 今後も引き続き冨士谷市長を先頭に要望活動を展開し財源確保に努めてまいる所存でございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 教育部廣瀬部長。
             〔教育部長 廣瀬 敏君 登壇〕
◎教育部長(廣瀬敏君) 園田議員の議第101号平成26年度一般会計補正予算(第3号)についてのうち、桐原小学校整備工事の財源内訳についてお答えします。
 9月補正で提案しております桐原小学校整備工事4億3,700万円のうち、国庫補助金が6,800万円、市債が3億5,200万円、一般財源が1,500万円となります。
 次に、建設費が増額した原因についてにお答えします。
 桐原コミュニティエリア整備事業の設計業務の受託業者であります株式会社石本建築事務所から平成25年8月に提出されました桐原小学校建設に伴う提案金額の1平米当たり単価は税抜きで26万6,000円であり、直近に建設しました島小学校の1平米当たり単価税抜き24万1,000円と比較すると約1割高くなっており、提案金額が低かったとは考えておりません。また、本市におきまして入札不調、または中止が出始めた時期は桐原小学校の建設費の提案時期とほぼ同じでありますが、ここまでの建設費の高騰は予想できない状況でございました。
 次に、高騰分の財源につきましては、国庫補助の建築単価が平成25年度に比べておおむね10%程度上昇しており、桐原小学校整備事業費高騰分5億5,000万円のうち国庫補助金が当初の想定より3,000万円増加することになり、その他については市債及び一般財源を充てていきたいと考えています。
 以上です。
○議長(田中好君) この項について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) 再問をさせていただきます。
 先ほど市長から予算としてはこの辺が上限ではないかなというご回答をいただきました。実は私もそのような思いを持っておりまして、近江八幡市の標準財政規模175億円ぐらいでございますので、恐らくその2倍は350億円ということでございますので、これ以上の事業となりますと近江八幡市にとっては荷が重いのではないかなという思いを持っております。
 昨年度の市債も48億円でございましたが、現在積み立て、市債の合計が239億円でございますので、多分今年度も同じだけの起債がされるんではないかなと思っております。来年度も恐らくことしの大型事業を継続しておりますので同じぐらいの起債になるんじゃないかと思いますと、もう来年度末ぐらいには270億円ぐらい、再来年度になりますと300億円ぐらいになるんではないかなという予測になりますけども、市庁舎の建設もございますし、そういったことを含みますと、今まで積み立てていただいた金額をある程度はそれに充てていただいて後世への負担を極力抑えていく方法も一つあるかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいんですが、国のほうでは地方財政をどう見てるかということをちょっと毎年地方財政計画というのは出てるらしいんですけども、財務省のホームページで地方財政対策について、これは審議官、主計局の主計官のレポートがございました。これを読ませていただいてみますと、国の考え方というのはどうもやっぱり我々の考え方と違う考え方を持っておられて、積立金が多いということは余裕があるという見方をされてますね。ですから、恐らくそういうところについては多分交付税なり補助金の検討材料になるんじゃないかなということも書かれております。消費税が上がった分、やはり地方税が収入アップになる、1.3%ですか、なるだろうという予測をされております。ですから、交付税は逆にマイナスの査定をされております。マイナス1%の査定をされてます。ということは、国が主導権を握って地方の思うようには行かせないようなお考えを持っておられるようでございますので、その辺十分注意をしていただいて、やはりある程度の積立金は後世負担を軽くするために使っていただきたいと思っております。その辺でちょっと市長のお考えございましたらお伺いしたいんですけど。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) なかなかちょうど国と我々、いわゆる自治体とは、だまし合いとは言いませんけれども、本当にある程度うまく今おっしゃったように基金があればゆとりがあるやないか、そんなところに交付金を何でやる、こういうふうなことも事実であります。しかし、できる限りそこはやっぱり日本の場合は幾ら官僚が力を持ってるといいましても、政治はその上に僕はあると思ってますので、また逆に政治はそのためにあると思ってますから、やっぱり政治を使いながら市のいわゆる苦しい状況、あるいは厳しい状況を訴えながら、やはり国からの交付金は予定どおり交付していただけるような最大限の努力をしたいと思ってます。正直申し上げまして、県は全然こういう話言ってません。全部国に直接行きまして、そして何とか何とかということで、例えば新一般廃棄物のこの処理施設の国の交付金だって去年は前倒しという名のもとに約9億円、本当に予想外の交付をいただいたということでもございますから、どこまで国のほうに我々のこの思いが通じるかわかりませんけれども、最大限あの手この手を使いながら頑張って交付金をちょうだいをしていきたいと、かように思っております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) 先ほど高騰分のお話を伺いました。原因というか、積算のミスではないというようなお話でございましたが、通常10%のアップぐらいは想定はされるわけなんですけども、22%というとその倍になりますので、倍以上になりますので、やはりそこには何か今後気をつけなければならない問題があったのではないかなという思いを持っております。
 今後もいろんなハード事業をされる予定ではございます。もう既に資材高騰とか入札不調も起こっておりますし、今後起こる事業につきましてもやはり落札額が相当上がってくるんではないかなという思いがございます。それに対してどのような対策を立てられるのか。私は、今まで積み立てを市長一生懸命されておりました。こういった非常時のときにはやはりそういった積み立ても使っていただいて、通常の財政の計算上進めている財政運営とはちょっと違った形になってますので、そういった形の対処はやっぱり必要ではないかなと思っております。今後もこういう事業に対する大きな価格の違い出てくるであろうと思われますけども、それに対するどういった対策をされるのかちょっとお伺いしたいなと。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 政策的な考え方のほうから答弁をさせていただきたいと思います。
 現在計画中の各種事業がございます。行政サービスを提供するために必要不可欠な事業でございまして、取り組みを進めさせていただいているところでございます。必要な行政サービスを提供するためには、各種事業の必要性、効率性、優先性を精査しながら進めていく必要があるというふうに考えている一方でございます。
 また、人手不足による人件費の高騰、請負業者の減少による入札不調、資材の高騰、社会情勢の予期せぬこの状況の変化において、場合によっては立ちどまって情勢を見きわめ判断していく必要があることも考えております。
 いずれにいたしましても、本市における主要な施策を抽出しまして、優先順位を見きわめた上で、各種事業に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) ありがとうございます。ぜひ今後の対応につきましてぜひ慎重な対応をお願いしたいと思っております。
 もう一つ、ちょっと細かい質問で申しわけないんですけども、新一般廃棄物の処理施設整備事業に関連しまして、県道東横関八木線がございます。そこから一般廃棄物処理施設、あるいは都市公園ですね、都市公園に入る道路、大橋電設さんの北側道路、農道になっております。そこが入り口になろうかと思うんですけども、道路の拡張とか信号機設置等整備する必要があると考えておりますけども、その辺の計画をちょっと教えていただけたらと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) 今議員ご指摘のように、馬淵方面からのアクセスにつきましては、ご指摘の道路を利用される方が多いかと予測をいたしております。信号機設置につきましては、既に公安委員会のほうに要望を行っているところでございます。また、道路拡幅につきましても、関係機関と協議を重ねるとともに、地元住民のご意見を伺いながら自動車、自転車及び歩行者の通行の安全と利便性を確保するとと同時に、周辺地域の住民の皆さんの安全を考慮した道路整備を計画してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) ありがとうございました。
 次に、ローカルマニフェストについて質問をさせていただきます。
 まず1点目が、スポーツ推進行動計画策定について。
 ローカルマニフェストの中にこういう項目が上がっております。スポーツ推進基本計画のもとで、スポーツ推進行動計画を策定されることがマニフェストにうたっております。子どもから大人まで、また健常者から障害者まで幅広い年代で誰もがいつでもどこでもスポーツを楽しみ、健康で明るいまち近江八幡にするため、具体的でわかりやすいスポーツ推進行動計画の策定を望むものですが、現在検討されている計画がありましたらお知らせください。
 私が今検討していただきたいと思っていることを申し上げます。
 まず、超高齢化社会になる昨今、高齢者のスポーツ推進には特に力を入れていただきたいと思います。高齢者がスポーツをしやすい環境づくりが最も大切になろうかと思います。ハード面の整備は比較的簡単でしょうが、特にソフト面での整備に工夫をお願いしたい。いかにすれば高齢者にスポーツを楽しんでもらえるか、施設の無料開放や孫との利用には優遇制度を設けるとか、大学と連携して熟年体育の創造事業とか、これは長野県松本市でやっておられますが、健康寿命延伸都市とうたって松本市熟年体育大学を開設しております。40歳以上、2年間勉強していただく事業で、ユニークな取り組みではないかと思います。近江八幡市もこういった近江八幡市ならではの取り組みをぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
 2点目は、市民バスについてでございます。
 ローカルマニフェストには、市民バスの利便性を向上させ、総合的な交通体系を整備しますとあります。現在、市民バスの利用者は年々ふえていると思っておりますが、まず利用状況はどうように捉えておられるのかお伺いします。
 路線によっては利用が低迷している路線があると思いますが、その原因をどのように考え改善されようとしているのか。自治会に対して路線の変更等いろいろと調査をされたりしておりますが、私はそれだけでは果たして利用してくれる人をふやすことはできないのではないかと思います。利用の少ないバス停付近の家を回って調査をしたり、利用してもらうのはどうしたらよいのかをいろんな階層の人にアンケート調査をしたりして、地道に課題を見つけて解決していく労力が必要ではと思います。
 先ほども今榮議員からお話がございましたが、駅のJRとの接続がうまくいってないという話ございました。先日、テレビで川越市だったと思いますけども、大手バス会社が路線撤退したところを地元民間会社が路線を引き継いで、苦しい経営をしながらも利用者の利便性を高め、利用者増加につなげている事例を見ました。この例でも鉄道との連絡がうまくいかない、当初いかなかったということで工夫をされてうまくいくようにしたところ、利用者がふえたというふうなことも事例として挙げておられました。ぜひ自治会要望を精査するだけではなくて、もっと深い市民の中に入っていただいた調査をしていただきたいと考えますが、いかがでございましょうか。
 また、市民バスだけではやはり交通空白地区解消にはつながらない、市民の満足にはつながらないということは重々承知しております。恐らく市民の足としては十分ではないと思っておりますけども、そういう人にはどうしたらいいか、やはり市民の方の中にはバス停まで遠くて歩いていけないという方もおられます。そういう人はなかなか利用していただけません。そういう人にはやはり家から目的地まで行けるようなデマンドタクシー、よく多くの自治体でもう利用されておりますが、こういったデマンドタクシーを利用できるようにすれば非常にいいかなと思います。高齢者にとっては外出することで健康が保てるわけでございますので、これからの施策としてはぜひこのデマンドタクシー導入も必要と考えております。あわせて検討いただき、総合的な交通体系ということでございますので、当然そういったお考えもあろうかと思いますけども、今どのように考えておられますか、お伺いをいたします。
 3点目に、防犯灯のLED化についてでございます。
 防犯灯のLED化は、消費電力も少なく、明るさもあり、地域の防犯に大変有効であり、積極的に進めていく必要がございます。ローカルマニフェストにも載ってございまして、市では自治会に推進を訴えて補助をしていく考えをされておりますけども、私は一斉に市で全部の、全部というとちょっと語弊があるかもわかりませんが、一斉に変えていただいて、地球温暖化防止計画の一端という形でそういった市の政策として事業を進めていただければ効果も大きくて毎年の事務手続というのが簡素化されるのではないかなと思いますが、いかがでございましょうか。
 現在までに多くの市町でこういった取り組みをされております。維持管理も委託をしている市もございます。ぜひ先進地を研修されて、そういったLED化、大変いいことでございますので、市の政策として取り入れていただきたいと考えますが、いかがでございましょうか。
 以上、質問します。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 園田議員の防犯灯のLED化に関するご質問にお答え申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、防犯灯のLED化につきましては、省エネルギーによる節電効果はもとより、蛍光灯と比較しても明るく長寿命化が図れることから、地域の防犯力向上にも有効であると考えております。
 こうしたことから、本市では、平成25年度よりいきいきまちづくり自治コミュニティー活動支援事業補助金制度を見直し、自治会による蛍光灯からLED灯への更新を進めているところでございます。
 実績としましては、平成25年度は61自治会、317灯、平成26年度は77自治会、217灯の申請がなされ、おおむね事業費の2分の1の補助を行うことでLED灯の設置を進めております。
 自治会による防犯灯設置は、市の助成金を受けたもののほか、自治会独自で設置される場合もあり、その数が把握できておりません。議員のご提案を受け、まずは設置数の把握を行いたいと考えておりますが、市で全額負担し更新、さらには新設を際限なく行うことは多額の経費を要するものと推測されます。また、協働のまちづくりという観点から、自分たちの地域は、自分たちの安全は自分たちで守る取り組みとして、自治会にも一定のご負担をいただくことは必要であると考えております。
 今後の方針といたしましては、各自治会が主体となって計画的にLED化が進められるよう、市連合自治会幹事会と協議を進め、おおむね4年間をめどに重点的にLED灯への更新を図られるよう当該補助金の見直しも検討したいと考えております。
 なお、集落間の安全を図るため市で設置及び管理を行う防犯灯につきましては、現在約1,000灯ございます。その多くは蛍光灯や水銀灯でございます。新規に設置する場合や器具が故障した場合など、順次LED灯に変更を行っているところでございます。
 以上、回答とさせていただきます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部江南部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎君) 園田議員の市民バスに関するご質問にお答えをいたします。
 まず、現在の利用者数などの状況につきましては、平成25年度の実績で申し上げますと、利用者数が11万4,512人で、12コースに拡大した初年度であります平成23年度と比較いたしますと約2万人増加しております。一定市民の交通手段として定着してきたものと判断をいたしております。
 しかしながら、コースによる利用者数の差が大きく、最も利用者の多いコースと少ないコースとでは2倍以上の開きがございます。特に利用者の多いコースでは定員超過といった課題も出てきている状況でございます。
 このようなことから、これらの課題を解決し利便性を高めるために、自治会要望や昨年度実施をいたしましたアンケート調査結果などを踏まえたダイヤ改正を実施してまいったところでございます。特にアンケート調査につきましては、平成25年5月から6月にかけ、住民基本台帳からの無作為抽出1,500名及び市民バス利用者300名の合計1,800名に対して実施をし、759名の皆様から回答をいただいたところでございますが、アンケートの市民バスを利用しない理由はという設問に対しましては、約半数の方が他の交通手段があるので必要がないと回答されており、次いで自宅の近くにバス停がないとの回答でございました。また、どのような点で不満と感じますかという設問に対しましては、便数が少ない、最終のバス時刻が早過ぎる、満員で乗れないと2時間待ちになる、バス停が遠いなどの意見もございました。したがいまして、このようなご意見や自治会の要望などを踏まえ、利用者の多いコースと少ないコースとのルート変更やバス停の増設等により利用者増を図ってきたところでございます。
 今後も、自治会の要望把握だけでなく、定期的にアンケート調査を実施し、議員ご提案のとおり、利用者の少ない地域に赴き意向を調査するなどの実態把握に努め、一層の利便性の向上を図り、利用者増加に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 次に、デマンドタクシーにつきましては、確かに利用者、特に交通弱者と言われる方にとっては非常に便利な交通手段ではありますが、導入しますとバス利用者がデマンドタクシーへと流れ、これは制度の仕組みにもよりますが、財政負担が増加するおそれもございますので、直ちに導入することは難しいとの判断をいたしております。したがいまして、今後、引き続き利用者増加対策を実施してもなおかつ極端に利用者の少ないコースが出てくるようであれば、他市の状況も参考にしながら導入に向けて検討してまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、幹線道路を運行する路線バスと集落の中を運行する市民バス、また民間のタクシーなどとの役割分担を踏まえつつ、今後の利用者動向によるデマンドタクシーの導入といった施策も含め、本市全域の公共交通の利便性を向上させ、総合的な交通体系を整備してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 教育部廣瀬部長。
             〔教育部長 廣瀬 敏君 登壇〕
◎教育部長(廣瀬敏君) 園田議員ご質問のスポーツ推進行動計画策定についてお答えいたします。
 現在、本市ローカルマニフェストのスポーツ立市の実現を目指し、近江八幡市スポーツ推進行動計画の策定に取り組んでいるところです。本市スポーツ推進計画には、生涯スポーツの充実、次代を担う子どものスポーツ機会の充実、スポーツを通じた地域の活性化、スポーツ環境の整備の4つの基本目標を掲げています。今年度はこの推進計画をより具体的に推進するために、庁内の推進体制を整え策定していきます。
 今後ますます高齢化社会が進む中、議員のご提案にもあります健康寿命については、厚生労働省の平成22年の資料によりますと、滋賀県の平均寿命は男性は全国2位、女性は12位ですが、一方、日常生活に制限のない期間、いわゆる健康寿命については男性18位に対して女性は全国最下位の47位です。本市といたしましても、健康寿命の延伸は個人の生活の質の低下を防ぐとともに社会保障負担の抑制にもつながる重要な課題であると認識しており、健康推進の担当課とも連携を図りながら、具体的な推進方法を検討してまいりたいと考えています。
 今後、議員からご提案いただきましたいろいろな取り組みも参考にしながら、本市独自の取り組みも含め、行動計画を策定していきたいと考えております。
○議長(田中好君) この項について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) ありがとうございます。
 市民バスについてですが、主に今市民バスの運行ルートは行政施設を中心とした運行ルートになっていると思っております。一方、市民目線から見ますとやっぱり買い物に行ったりお医者さんに行ったりいろんな用途に使いたいという思いがございまして、できるだけそういうところにも行ってほしいというお話も聞いておりますので、検討していただくんであればそういった形のもう少し利用しやすい運行ルートにしていただけたらありがたいなと思ってます。
 いずれにしましても、台数がちょっと今の台数では限られているのは間違いないですね。もう少し台数をふやしてもらわないと利用者の数はふえないかなと思っております。その辺もいろいろ検討していただければありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それから、デマンドタクシーを結構利用、今度視察もいろいろ行くわけですけども、タクシー会社にとってみれば利用客をとられるという思いがあるんでしょうけども、市民目線で見るとやはり足の悪い方、高齢者の方は非常に利用しやすいということで、導入されてるところについてはうまくやっていただいているなと思っておりますので、これも勉強していただけたらありがたいなと思います。
 それから、防犯灯のLED化なんですが、先ほど市のLEDの電灯は1,000灯と言われましたよね。1,000灯でLED全部するとお幾らぐらいになるんでしょうか。2,000万円ですか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 先ほど答弁させていただきましたように、防犯灯の部分については蛍光灯と水銀灯もございますので、一概に幾らという額は申し上げられないということでございます。つかんでおりません。
○議長(田中好君) 園田新一君。
◆8番(園田新一君) LED灯は大体2万円ぐらいですね。1灯、1基2万円ぐらいでしょ。2万円として、1,000灯であれば2,000万円ですよね。電気代は多分5分の1ぐらいになるんじゃないかなと思うんですけど、今1灯、水銀灯もあると言われましたんで相当電気代食ってるんかなと思うんですけど、1灯1,000円としましても、年間ですね、100万円、5分の1になると20万円でいけるわけですよ。80万円が浮いてしまうんですよ、年間。10年間変えなくて済むとなれば800万円ですよ。そうすると、2,000万円投資しても、10年間で見ますと800万円返ってくるでそんなに投資にはならないとは思うんですけども、そういう考えで間違ってます。ちょっと。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) いずれにいたしましても、老朽度合いを見きわめて、そういう観点の中で将来に向けた経費も判断して対応していきたいと、こういうふうに考えております。
○議長(田中好君) 園田新一君。
◆8番(園田新一君) 市長のマニフェストにも防犯灯のLED化は載っておりますので、ぜひ、年間10本、20本ぐらいの交換では4年間追いつきませんので、もうやるなら一斉にやってもらえたら一番ありがたいわけなんですけど、検討いただきたいと思います。
 それから、スポーツ推進行動計画については今後されるということでございますので、ぜひそういったことも頭に置いていただいて、ぜひ検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 最後に、国道8号線問題について質問をさせていただきます。
 現在、国道8号線は六枚橋交差点で大規模な改良工事を実施していただいております。大変長期にわたる事業でございまして、国道の渋滞解消に向けて鋭意取り組んでいただいておりますけども、まず進捗状況についてお伺いをいたします。
 この工事が完了するまでは、国道8号線関係の工事は進まないと聞いてはいるのですが、計画としてはどのようになるか2点ほどちょっとお伺いしたいんですけども、まず駅南から国道まで完成している南進道路の延長道路、通称岩倉バイパスでございます。これは国道8号線六枚橋と非常に近接しておりまして、この事業をやると、県のほうでは六枚橋と近接のところで2つの大型事業に重なるということでございまして、ちょっと遠慮をしているような感じでございますが、一旦地元協議会でこのルートは決定をいたしました。しかしながら、昨年見直しをするということで今中断をしております。多分交通量調査等精査をするということでございましたんですが、今どうなっているのかお伺いをいたします。
 もう一点は、栗東-野洲間、米原-彦根間は国道8号線バイパス計画ができておりますが、近江八幡近辺は全くできておりません。これも六枚橋の改良工事だけでこの工事が絡んでいるのかどうかわかりませんけれども、国道の渋滞解消だけで国道を横断をする道路については渋滞解消には全く関係がないことでございますので、国道8号線の拡幅化かバイパス化が必要とは考えておりますが、なぜこの計画ができないのか、これは県のほうの問題かと思うんですけども、市としてどう考えておられるのかお伺いをしたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 園田議員ご質問の3点の国道8号線問題についてのうち、六枚橋交差点改良工事の進捗状況についてお答えをします。
 現在、六枚橋交差点で行われております三明川改修工事につきましては、滋賀国道事務所が施工しており、平成27年3月に完成予定となっています。三明川改修工事の完了後、引き続いて交差点改良工事に取りかかる予定となります。
 ご承知のとおり六枚橋交差点は国道、県道、市道が交差していますので、それぞれ道路管理者である国、県、市において各管理区域の改良工事を進めることになります。交差点改良工事では、それぞれ右折だまりとして1車線分の拡張と歩道設置を計画していますが、一部未買収地があることから、暫定的な施工になることがあります。しかし、これにより大きく渋滞緩和がなされるものと考えています。
 次に、岩倉バイパスの現状についてお答えします。
 岩倉交差点は、交通量が多いにもかかわらず、右折だまりがない、道路幅員が狭い、また変則の3差路であるなどの多くの課題があることから、ほぼ毎日朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生している状況であります。
 このため、平成21年に地元住民を中心として設立された岩倉バイパス検討協議会によりバイパスのルートを提案していただきました。提案いただいたルートは、市道近江八幡駅千僧供線が国道8号と合流するところから南に向かい、千僧供町椿神社の東側及び倉橋部町の西側を通り、倉橋部町信号交差点付近で県道近江八幡竜王線と合流する計画です。昨年度に制定された滋賀県道路整備アクションプログラム2013では、この計画により位置づけられており、今後、国の補助金を活用して滋賀県が事業を行う予定となっています。現在の進捗状況ですが、東近江土木事務所からは、地元提案ルートの改良効果を再検証すると聞いております。
 本市といたしまして、県と連携を密にし、岩倉バイパスが一日も早く工事着工されますよう強く要望してまいります。
 次に、国道8号のバイパス化に対するご質問についてお答えします。
 国道8号のバイパス計画につきましては、当市の北側では米原バイパスが、当市の南側では野洲栗東バイパスが事業中でありますが、東近江地域でのバイパスの計画や拡幅による4車線化については具体的な計画が策定されていない状況であります。
 現在の国道8号の状況を考えますと、バイパス化よりも拡幅による4車線化のほうが本市にとってよい効果が大きいと考えますが、このことも視野に入れ、国道8号の渋滞対策を強く要望していきたいと考えております。
 また、効果的な渋滞対策の推進を図るため、対象となる沿線の彦根市、愛荘町、東近江市、竜王町に対して本市から呼びかけ、組織的な対策として具体的な議論を始めたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 園田新一君。
◆8番(園田新一君) ありがとうございます。
 国道8号線問題は、国道の渋滞並びに県道、それに横断する県道の渋滞、市道の渋滞、非常に複雑に絡み合っておりまして、特に朝の時間帯、私は馬淵の住人ですけども、非常に旧の中山道もよく車が通りますし、国道の信号がどだい長いもんですから、もう渋滞で農道まで車があふれてるといったような状態でございます。非常に通学路としても危険な状態でございまして、一部馬淵町内は朝の時間帯、通行どめの許可をいただいて通行どめにしております。そういったこともあって、今度はまたそうしますと白鳥川の堤防沿いを国道を横断するというような車がふえております。それも学校の近くを横断しておりますので非常にまた危険でございますので、何とかこの2つ、六枚橋の改良を含めまして岩倉バイパス、問題は早急に解消したいなという思いを持っておりますし、バイパス化、拡幅化につきましてもやはり地元からもいろいろと検討しながら要望させていただきたいなと思いますので、ご協力をまたよろしくお願いを申し上げます。
 以上で質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で園田新一君の個人質問を終わります。
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