録画中継

平成26年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月18日(木) 個人質問
池上 知世 議員
(1)防災対策について
(2)新市庁舎整備について
(3)環境美化、施設整備について
(4)文化芸術振興について
(5)消費者教育の取組について
◆16番(池上知世君) おはようございます。公明党の池上知世でございます。ことしも日本全国で台風や集中豪雨による甚大な被害でございます。心よりお悔やみ、お見舞いを申し上げます。
 災害は忘れたころどころか、異常気象は通常化しつつあります。8月30日、NHKにおいて「巨大災害、今地球で何が起きているか」の報道がされておりました。豪雨や熱波が各地を襲い、観測記録更新がされております。国際的な専門家でつくる地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府機構であるIPCCの報告では、この先も温度上昇は続き、地球温暖化は疑う余地がない。温暖化が進むともっと豪雨や土砂災害もふえるということです。地球温暖化防止は、自然と人間自身を守る取り組みであり、本気になって取り組まなければ地球そのものが生きていけないときが来たと痛感をしております。
 世界、国また自治体、個人において取り組みが必要であり、個人としては小まめな省エネやエコバッグの持参で、今では80%以上のマイバッグにより大きくごみ削減につながっております。6月議会でも質問させていただきましたが、当市としましても低炭素社会に向けての取り組みが発表されておりますが、低炭素社会の構築に全力で強く取り組んでいただきたいと考えます。よろしくお願いいたします。
 それでは、議長の許可をいただきましたので、質問は分割方式により5項目させていただきます。
 初めに、1、防災対策についてお伺いいたします。
 さきの質問者と重なる部分は省きますが、初問のみ通告どおりさせていただきます。
 昨年の台風18号から1年がたちました。修復状況についてお聞かせください。
 ことしも台風、豪雨、土砂災害、雷等々、大変な状況でございました。本市においても避難準備情報等が発表されました。避難準備情報などの市民への危機情報も知らせるのに早いにこしたことはないと考えます。迅速な対応に感謝申し上げます。
 このたびの台風11号、8月16日の豪雨等における市の被害状況、対応についてお教えください。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部小西理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦君) 皆さんおはようございます。
 池上議員のご質問のうち、台風11号と8月の豪雨に係る市の対応と被害状況についてお答えします。
 台風11号への対応経過につきましては、8月9日から10日にかけ台風11号が近畿各地に記録的な大雨をもたらしました。本市におきましても、9日午後5時に第1回水防本部委員会議を招集、午後5時45分に第1次配備体制をとりました。午後7時20分に馬淵学区、桐原学区の一部を対象に避難準備情報を発表し、市民に台風に伴う警戒を呼びかけております。
 また、9日午後7時から翌日午前11時までの間、各コミュニティセンター及び馬淵学区、桐原学区の各避難所に市職員と保健師を配置し、避難者を受け入れる態勢を整えてまいりました。
 この2日間、市消防団の協力を得ながら、日野川などの主要河川を初め、昨年の台風18号の被害箇所、冠水地域などの危険箇所の巡回パトロールを行い、警戒に当たっておりました。翌日10日午後3時に台風が日本海に抜け、午後3時29分、大雨洪水警報から大雨洪水注意報に切りかわりました後、八幡山、雪野山、奥島山、繖山などの土砂災害危険地域の安全を確認するため、市消防団とともに現地調査を終え、午後5時10分、第6回水防本部員会議を開催し、午後5時20分に避難準備情報を解除いたしました。
 次に、被害状況につきましては、三重県に大雨特別警報が発表されるなど、大型で強い台風11号でありましたが、金田学区の一部で停電があったものの、市民生活に大きな被害は認められませんでした。
 市の施設では、運動公園の倒木を初め、旧西川家住宅土蔵の白壁の剥落、公共施設の雨漏れ、看板の倒壊など19件の被害が発生し、被害額は約600万円となっております。
 次に、8月中旬の豪雨につきましては、8月15日午後11時30分から翌日の午前3時30分、16日は午前7時30分から翌日の午前3時30分、17日は午前9時30分から午後8時まで水防前待機態勢による警戒に当たっておりました。
 この豪雨による被害状況は、出町、野村町、中之庄町、上野町で7件の床下浸水、市内数カ所で市道、県道の冠水、長命寺林道、南津田町地先において土砂崩れが発生、水茎町及び南津田町の農道や排水路ののり面4カ所に被害がございました。また、中小森町など約220世帯で停電がございました。
 台風11号並びに8月の大雨による被害対応として、土砂災害による長命寺林道のり面の崩壊については、当日、近江八幡建設工業会及び市消防団のご協力を得まして、応急的な復旧は終えているところでございますが、抜本的な対策として今回の補正予算にお願いをしているところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部中塚部長。
             〔都市産業部長 中塚靖彦君 登壇〕
◎都市産業部長(中塚靖彦君) 池上議員ご質問の昨年の台風18号の被害における被害状況と復旧状況についてお答えいたします。
 昨年9月16日に日本列島に上陸いたしました台風18号は、本市においても多大な被害をもたらしました。山林等の被害状況につきましては、市内全域でございますけれども、市内全域で20カ所、被害面積1万9,110平方メートル、被害額3,436万7,000円でありました。土地改良施設の被害状況につきましては、排水路等に土砂が流入した施設が市内4カ所で被害額132万円でありました。山林等の被害20カ所のうち、市単独事業で行いました7カ所と県の補助を受けて市で施行しました2カ所につきましては、昨年度中に復旧工事を完了いたしました。残る11カ所のうち、地域住民の生活空間などを脅かすおそれのある地域3カ所について県営事業2カ所、国営事業1カ所で、おのおの施工業者が決定し、地元調整を図っている状況であり、年度内に事業完了予定である旨の報告を受けております。
 残りの8カ所につきましては、引き続き国、県に対して事業実施を要望してまいります。
 また、土地改良区施設のうち4カ所につきましては土砂による農業排水路の閉塞などで、既にしゅんせつ工事を行い、昨年度中に復旧は完了しております。
 次に、道路、河川等の復旧状況でございますが、比較的小規模であった北之庄町の市道八幡山裾線ののり面崩壊につきましては、市単独事業として昨年度に応急復旧を終えており、現在本復旧工事を実施中でございます。
 また、特に被害の大きかった島町堂川の護岸崩壊、北津田町の市道北津田4号線ののり面崩壊2カ所、中之庄町の市道中之庄北津田線ののり面崩壊、白王町の市道堀切線のり面崩壊の5カ所につきましては、昨年度、国の災害査定を受け、補助事業として仮復旧工事を終えており、今年度は本復旧工事に取り組んでおります。
 先日、堂川と市道北津田4号線の2カ所における本復旧工事の入札を執行し、施工業者が決定いたしました。残りの3カ所につきましても、年内発注に向け取り組んでおります。今後は、地域の皆様方のご協力を得ながら、復旧工事の早期完成を目指して努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 災害復旧でございますけれども、今年度中には復旧が終わるということで、予定はされているということでございます。一日も早い復旧をお願いをいたします。
 次に、防災における避難対策ですけれども、避難所まで避難する場合のマニュアル、また女性の視点を取り入れた避難所運営対応マニュアルはどのように組まれていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) 今ご質問いただいた件でございますが、現在庁内に市地域防災計画に係る手順指針検討委員会を設置してございます。避難誘導、避難所運営、また災害時の保健師の活動に係る指針の原案の作成に取り組んでおります。この委員会では、庁内の各所属からの選出委員20名、また市民部と福祉子ども部で事務局7名で構成しております。こちらの避難誘導や避難所の運営に女性の視点、また医療関係の視点も必要であるということから、保健師を含む女性10名の方に参画をいただきながら、今現在取り組んでいるところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 避難所対応マニュアルにおいては、女性の声が反映される内容になっていくということで大変よかったと思っております。
 質問のたびに要望をさせていただいておりますが、災害対策の女性の登用については、条例が充て職になっているということで現在は2名でございます。市長開会挨拶でも言われておりますが、防災計画及び防災マニュアル等の抜本的な見直しを進めるということでございます。女性の意見が反映できますよう、条例改正もしていただきますよう強く要望しておきます。
 次に、ハグ、HUG避難所運営ゲームについてでございますが、7月9日にHUGの市職員に対する研修がされましたこと、大変喜んでいるところです。擬似体験研修を受けられての状況と今後の取り組みについてお聞かせください。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) ただいまご質問いただきましたHUGの研修でございますが、正式には避難所運営ゲームという形で、擬似体験をする研修内容になってございます。市職員を対象としたこの避難所運営ゲームによる擬似体験研修を、今議員が申されましたように、7月9日それと8月8日に2回開催してございます。特にこの8月8日につきましては、先ほど申し上げました手順指針検討委員会の委員を対象に、この避難所運営ゲームによる擬似体験研修を実施をしてございます。
 この体験研修を行うことによりまして、やはり避難所の運営、また避難誘導の際にさまざまな事例が想定ができることが可能となっていると私は感じてございます。今後におきましても、やはり避難所運営に携わっていただく職員の方につきましても、この研修を取り入れていきたいなというような形で考えてございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 池上知世君。
◆16番(池上知世君) ぜひ、自主防災組織の充実とともに、このHUGが自治会等の取り組みの中でも広がっていきますよう、今後取り組んでいただきたいと思います。
 次に、災害時の避難所についてですけれども、今回でも大変暑い中での避難でございました。災害がなかったから言えることではあるんですけれども、体育館は暑い上に蚊がいて、暑いわ、蚊に刺されるわということで困ったということをお聞きをいたしました。身体的に大変な方もおられます。そうした対応、対策についてはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 教育部廣瀬部長。
◎教育部長(廣瀬敏君) 学校施設の関係でございます。その部分答えさせていただきます。
 学校施設で体調がすぐれない方などにつきましては、停電がない限りエアコンを設置しております教室等を使用していただくことを、救護班の判断を得た上で検討させていただきたいと考えております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) よろしくお願いいたします。
 防災における取り組みとして、災害時に一番困るのがトイレであります。災害時のトイレについては、どのような設備が整っていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) トイレの保有状況でございますが、市には組み立て式のトイレが26台、また洋式の簡易トイレ20台を保有してる状況になってございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 災害対策としての住宅リフォームについてでございますけれども、平成21年度地域経済活性化のための住宅リフォームの促進事業として、緊急経済対策の一環として住宅リフォーム促進事業補助金制度が実施され、平成25年まで5年間にわたって実施いただき、地域経済活性化とともに市民の皆様に大変喜ばれております。
 今年度は、市長選がありました中で実施をされておりませんけれども、住宅リフォームは来年度も実施いただけると期待をしておりますが、それとあわせまして高齢者対策といたしまして、先日、88歳のおひとり住まいのおうちへ行かせていただきました。今回の大雨で雨どいが壊れ、業者さんに見てもらったら屋根もひどいということで、見るとこの屋根も落ちそうでした。来年度の住宅リフォームまでは待てません。高齢のためご自分での修理もできません。今までの住宅リフォームは期間限定となっておりますが、緊急災害対策としてこうしたときに助成できる高齢者向けの、すぐに申し込んで修理ができる補助制度はできないかと思った次第でございます。災害時の支援策として考えられないものでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ただいまの池上議員のリフォーム支援制度において、被災家屋の修理ができないかなどの質問についてお答えをいたします。
 災害対策や高齢者対策などの制度への盛り込み、また緊急的な補助対策などにおいては、リフォーム補助制度本来の趣旨との整合性を考えますと、他の支援、施策での対応が望ましいと考えております。
 住宅リフォーム支援制度につきましては、今年度のアンケート調査の結果の検証や関係各課との協議を行った上で、来年度以降の実施に向けて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 住宅リフォームの経済対策のところとは趣旨がちょっと違うということですけれども、また高齢者対策のほうでも、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、JR篠原駅周辺のおうちの方なんですけれども、災害のたびに毎年、もう何十年と被害をこうむっておられるおうちがございました。今回のように大雨になりますと、床下浸水は免れません。ご自分のおうちの問題ではなく、側溝による水の流れの中で周りからの水が流れ込んでくるものでございます。いつもの雨のときはもう庭いっぱいですし、今回のようですと床下浸水もあるという状況でございました。
 自治会長さん初め担当課においても対応いただいておりますが、抜本的解決が必要であると考えます。どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部中塚部長。
◎都市産業部長(中塚靖彦君) ただいまのお話につきましては、多分この前の8月の大雨のときに宅地の中に雨が浸入したということがあります。これにつきましては、私どものほうと、それから地元の自治会長さんでもあります、ここにおられます平井議員さんと一緒に現場のほうへ同行させていただきまして、確認いたしました。
 一番の原因は、JRの線路沿いにある排水が本来ですと、恐らく吸い込み式といいまして地面の中へ浸透するタイプの側溝だったと思いますが、その日の1時間降雨量が時間当たり55ミリと大変多い数量だったので、そこがのみ切れずにあふれたというようなことが一番の原因だったと思います。それが県道のほうへ流れ込み、県道からの排水がその個人さんのおうちへ流れ込んだというような状況のように思います。
 ただ、残念ながら、この水路、今おっしゃっている水路が、実は公的な水路、青線とかという形である水路ではなくて、個人さんの敷地の中にある水路ということでございましたので、今後そういったことについて抜本的な対策は、また個人さんとのお話も必要やし、地元の方とも、地元自治会とのお話もさせていただく必要があろうかと思います。
 ただ、応急的な部分といたしましては、地元の個人さんのおうちに土のうを運ばせていただきましたのと、そういったことについて対策をさせていただくのに自治会のほうにも土のうを運び込ませていただくというようなことで、応急的な対応はさせていただいたということでございます。
 また、今後いろいろと県の道路の水が流れるとかということもあります。それから、JRのほうには早速そういったことが起こったということについてきちんと伝えまして、対策のほうをお願いしております。このようなことでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 県道またJRの線路のところの水が原因であって、JRには要望されたということでございます。また、県道のほうに対しても、ぜひお願いをしていただきたいと思います。
 このことについては、もう平井議員のほうからも強く要望するように言われております。本当に当事者は大変お困りでございますので、ぜひ早急な対応、対策をよろしくお願いいたします。
 災害が起こったときの対応でございますが、市長初め市職員の皆さん、水防、防災、消防団の皆さん等、かかわっていただく多くの皆さんには大変ありがとうございます。災害時には昼夜を徹しての対応ありがとうございます。こうした中で、市民の安全・安心が守られていると思います。
 ただ、市職員の皆さんが昼夜徹して頑張った後も、そのまま通常時のお仕事を同じようにされております。今回の台風は大変遅い台風でございました。そうなりますと待っている間もずっと待機をしているわけであります。休息をとれる体制づくりが必要であると考えますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) 今ご指摘をいただきましたように、今回の台風11号は非常にゆっくりとしたスピードでございましたので、水防活動に従事した職員の拘束時間というのは非常に長くなりました。
 水防本部また災害対策本部の体制というのは、第1配備体制、第2配備体制、第3配備体制という形で対応してございます。今回のように長期にわたる場合には、従事する職員に休息を与えるという観点からも、第2配備、第3配備の職員を繰り上げて配置するなど、職員の休息がとれる体制づくりも今後検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
○議長(田中好君) 池上知世君。
◆16番(池上知世君) ぜひ検討いただきたいと思います。
 それでは、次の質問に移ります。
 2、新市庁舎整備についてでございますが、新庁舎の整備の取り組みが進んでいるかと考えますが、さきの質問と関連いたしますが、新庁舎の中で防災機能を持たせた庁舎をということですが、どのような機能を考えておられますでしょうか。
 2つ目に、また新庁舎での確認でございますが、来庁された乳幼児連れの方のための赤ちゃんの駅は当然設置されると思いますが、確認をさせていただきます。
 3、庁舎での通常業務スペースとは別に、職員の方がお茶や休憩、食事をされる場所のスペースの確保はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正君) 池上議員のお尋ねの新市庁舎に整備につきましてお答えいたしたいと存じます。
 まず、1点目の防災機能を持たせた庁舎につきましては、新庁舎に備えるべき機能としまして、庁舎内に災害発生時の中心拠点となります災害対策本部を設置し、司令塔としてその機能を円滑に発揮するために必要となる情報システムの整備や自家発電設備、備蓄倉庫の整備、緊急時の飲料水等の確保などを検討してるところであります。
 2点目の赤ちゃんの駅につきましては、新庁舎に備えるべき性能として、ユニバーサルデザインの観点から子育て世代のニーズを踏まえ、赤ちゃんの授乳室やおむつが交換できる場所を設置をいたしたいと思っております。
 3点目の職員の休憩できるスペースの確保でございますが、新庁舎の整備におきまして、来庁者の視点から休憩中の職員の姿勢に不快感を感じたり、執務中の態度と誤解を招くことのないよう執務とは別に職員が休憩できるスペースの確保は必要であると考えております。
 いずれにいたしましても、全て近江八幡市庁舎整備基本構想に盛り込ませていただいておりますが、現在、公募型プロポーザルによりまして設計業者の選定中であります近江八幡市庁舎整備実施設計等業務委託の基本計画の中で、施設の機能等について具体的に検討してまいりたいと思っております。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 新庁舎の防災機能ですけれども、災害時には皆さん、先ほども頑張っていただいた旨をお聞きいたしましたけれど、庁舎に集合され、そして現場へ出ていかれ、また帰ってこられます。そのときには、本当にずぶぬれであったり、泥だらけであったりすると思います。そのまま家に帰られる場合はよいわけですが、続けて待機が必要な場合、服を着がえたり、仮眠や食事をする場所、簡単なシャワー、お風呂も必要ではないかと考えますが、新庁舎におけるそうした防災機能における機能スペースはどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) ただいま市長のほうから回答がありましたように、基本構想の中にもそのような計画も盛り込んでおりますが、今後設計業者が選定できましたら、基本計画の中できめ細やかな市民対応とか、そういう職員の対応ができるような対応を具体的に検討してまいりたいと、こういうふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) よろしくお願いいたします。
 それでは、次の質問に移らせていただきます。
 3、環境美化……。
○議長(田中好君) 済いません。池上議員、ちょっと失礼でございますけど、個人質問途中でございますけど、ここで休憩をさせていただきたいと思いますので。
 ここで休憩をいたします。
               午前10時46分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時57分 再開
○議長(田中好君) それでは、再開いたします。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) それでは、3番目の質問をさせていただきます。
 環境美化施設整備についてでございますが、26年度の市の概要6つの柱の一つに、1、豊かな自然、歴史文化を守り育て、未来に引き継ぎますとの項目で、琵琶湖、西の湖一帯の水と緑の豊かな自然環境云々、美しい風土を守り育て、次世代に引き継ぐまちづくりを推進しますとと言われておりますが、昨年の台風18号の被害の中で、東近江市と近江八幡市との境界の琵琶湖岸ですが、昨年の台風18号の後は、どちらも流木やごみで大変なものでした。市民の方から、同じようにあった東近江市側は台風の後すぐにきれいに取り除かれているけれど、近江八幡側はなぜなのかと言われ、見に行かせていただきました。
 8月、夏休みの間でしたが、さきに許可をいただいておりますけれども、これが東近江市側の写真です。東近江市側は、親子連れで水遊び等楽しんでおられました。ところが、近江八幡側は、ちょうどこの道路の境目からこっちが近江八幡側になります、本当に道路を境にしております。これが近江八幡側です。近江八幡側は、道路側は草が生い茂り、砂浜が見えませんでした。琵琶湖のそばまで入っていきまして逆、琵琶湖側から向かって撮った写真ですけれども、砂浜は流木で覆われています。子どものころ、この浜で泳がれた方もおられるのだと思います。この流木のは処理はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
 また、彦根から東近江、そして近江八幡、野洲、守山と順番に車で走っていきますと、ほとんどの地域が皆松の幹が下のところまで見えております。近江八幡だけが草が生い茂り、歩ける状況ではありません。このことについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
 2つ目の質問で、文化会館の屋内の整備についてお伺いいたします。
 文化の集い文化会館、建てかえではなく改修等で、今後活用がされていく方向となっております。文化会館の改修工事においては、屋根、壁面等の整備が予定されておりますが、そのまま利用するとなると、施設内の備品の整備も必要であると考えます。どのような整備等を考えておられますでしょうか。
 また、大ホール裏の楽屋における登壇者等の待っていただく場所でございますが、机の角が欠けていたり、レザーの椅子は破けています。高価なものではなくてよいと考えますが、椅子や机等、最低限の整備は必要であると考えます。お考えをお聞かせください。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 池上議員のご質問の環境美化、施設整備についてのうちで、文化会館の屋内の整備についてお答えをいたします。
 文化会館は、開館から35年が経過し、主要な設備について改修が必要な状況を迎えております。文化会館では施設を安全に利用していただくために、消防設備を初め各設備の点検を実施しております。今回、予算計上させていただいておりますのは、その点検で修理が必要と診断されましたスプリンクラーのモーター、ポンプ関係などの修理及び大ホールの照明設備、ピンスポットライトの取りかえであります。
 今後、予定の大規模改修までの間、多くの市民、利用者の方々に安全で安心してご利用いただけますよう努めてまいりたいと考えております。
 また、ご指摘のありました大ホール控室につきましては、必要な改修整備に努めてまいります。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 池上議員ご質問の環境美化施設整備のうち、昨年の台風18号による琵琶湖岸の流木の処理及び琵琶湖岸に繁茂する雑草についてお答えをします。
 昨年の台風18号による琵琶湖岸の流木などの処理につきましては、議員にご指摘いただきました白王町地先の琵琶湖岸には、現在も流木が散乱している状況でありますので、東近江土木事務所に要請をいたしましたところ、ことしの11月から12月に流木などの整理を行う旨の回答をいただいております。
 次に、琵琶湖岸に繁茂する雑草対策については、湖周道路から琵琶湖岸にかけての管理者であります滋賀県や独立行政法人水資源機構に対して、現在の状況を踏まえ、琵琶湖の景観を守ることが大きな責務であることから、除草や雑木除去などによる景観改善対策を強く要望してまいります。
 以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 流木については、ことしの11月から12月にかけて撤去されるということでございますので、よろしくお願いいたします。
 琵琶湖岸の近江八幡市内の状況でございますけれども、本当に水と緑の豊かな自然環境、美しい風土を守り育て、次世代に引き継ぐという、その柱のもとに、ぜひきちっと取り組んでいただきたいと思います。
 これは除草とかして、草はもうちゃんと整備をしていただくということでよろしいんでしょうか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 琵琶湖岸の流木の関係でございます、ですか。
◆16番(池上知世君) 流木でなくて、もう流木はしていただくということですので。
◎都市産業部理事(水平作君) わかりました。
 湖周道路からの湖岸沿いの雑草とかですね。それにつきましては、まだ県とか各管理、先ほども初問で申し上げましたが、各管轄している管理者がございますので、そこと、要望しながら対応を詰めていきたいというふうに考えております。
 それぞれの対応がございますので、今この場でこのようにという発言できませんが、そのように強く要望していきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 県等に要望していただいて、本当にきちっとしていただきたいと思います。
 それとあわせて、琵琶湖の環境美化というのを調べておりましたら、例えば大津なんかではボランティアの方に声をかけられて、一斉清掃されたりとか、そういうことも取り組んでおられるんですけれども、そうした方法というのはどうなんでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) ありがとうございます。一斉清掃等のことでお尋ねをいただきました。
 これまで護岸などの散在性のごみ等につきましては、自治会の皆様、事業所また学校等のご協力をいただきまして、清掃等をお願いしておりますけれども、個人の皆様がかかわっていただけるような十分な仕組みというのは、実はまだできておりません。
 先ほど議員のほうがお見せをいただきました写真にも見られますように、台風等で流木が漂着いたしますのが、多くがこの琵琶湖の東岸部というところに集中をいたしております。そういったことから彦根市、それから近江八幡市、県の環境事務所等がちょっと研究会を立ち上げをいたしまして、漂着物の課題の集約でありますとか、あるいは民間団体また住民の皆様がボランティアとして回収活動に携わっていただく場合のガイドラインを定めるということで、現在検討を進めさせていただいております。
 今後、規模が大きい作業でありますとか、あるいは長期にわたる場合、こういったものにつきましては、その場所とか方法とかを定めまして、そのガイドラインに沿って、ホームページ等で呼びかけをさせていただく中で、個人の皆様にもご協力をいただけるような体制をとっていきたいということで、現在検討をさせていただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 今のはそれで、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 文化会館の待合室の整備ですけれども、本当に文化会館はいろんな催しがされておりまして、出演者の方や講師の先生が来られますけれども、文化の集う場所でございますし、お待ちいただく部屋としては、本当に人を迎えるという部分では、失礼ではないかなというふうに考えます。
 そういう私も、ついなれっこになっていたんですけれども、外部から来られた方に言われて、はっとしましてね、本当に家で人を迎えるときでも何とか工夫をして、きちっとした形で迎えると思いますので、また今後対応していただくということでございますので、特に机や椅子については早急にお願いをしたいと思います。
 次に、4番目の文化芸術振興の取り組みについてお伺いいたします。
 文化振興条例が26年3月25日に施行されました。さきの質問とも関連いたしますが、第6条に、文化振興基本計画を定めるものとするとありますが、基本計画についてはどのような状況でしょうか。
 2つ目に、県事業の中に「びわ湖ホール音楽会へ出かけよう」というホールの子事業がございます。これは、滋賀の子どもたちが文化に親しみ、感性を高め、成長することを目指し、滋賀県内の小学生がびわ湖ホールにおいて舞台、芸術を鑑賞する機会を提供するものです。
 事業は、子どもたちがプロの音楽家が生み出す本物の舞台芸術に触れ、感覚を覚えることで音楽への関心を持ち、豊かな情操や感性を身につける機会を提供しますというものです。
 毎年6月をめどに公演がされておりますが、この取り組みについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 池上議員ご質問の文化芸術振興の取り組みについてお答えを申し上げます。
 文化振興基本計画についてでございますが、本年3月の文化振興条例の制定に伴い、条例の定めにあります文化振興基本計画に本年度から策定に向け取り組んでおります。
 まず、条例に基づく文化振興審議会を設置いたします。審議会は、市長の諮問機関であり、文化振興基本計画や文化振興に関する事項について調査、審議を行っていきます。審議会は、学識経験者や関係団体のほか、広く市民の方々のご意見を取り入れるために、7月に公募を行いました市民委員2名を含む10名の委員で組織を行い、10月に第1回目の審議会を予定しております。
 また、行政内部では副市長を委員長とする関係部局から選任された委員13名による文化振興庁内連絡会議を設け、基本計画策定に向けまして、素案の基礎調査としての文化政策に関連する事業の洗い出しや情報収集などを行い、審議会に提示を行ってまいります。この会議は、審議会に並行して開催するものでございます。
 今後、庁内連絡会議などで得た基礎データや資料をもとに、審議会では基本計画について審議をいただきます。今年度は、具体的な文化施策として何が必要なのか、旧市の文化芸術振興計画や他市の事例なども参考に文化芸術振興に不足しているところなどを精査することにより、基本計画必要な項目を明らかにしてまいりたいと考えております。そのことを踏まえまして、来年度には基本計画の策定を進めてまいりたいと考えております。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 教育部北脇理事。
             〔教育部理事 北脇泰久君 登壇〕
◎教育部理事(北脇泰久君) 池上議員ご質問のホールの子事業についてお答えいたします。
 この事業は、県の文化振興施策の一つとして、小学校と特別支援学校を対象に行われています。びわ湖ホールで芸術鑑賞をするために、学校とホールとの間の交通機関に係る経費に対し補助金をいただくもので、鑑賞料は無料です。
 今年度は、市内で5つの小学校が利用しました。間近でオーケストラの演奏や声楽アンサンブルの歌声を聞くという貴重な体験をした子どもたちは、本物の魅力を感じ、体全体で音楽を楽しんだようです。すぐれた芸術に触れて感動を味わう体験をすることは、子どもの感性や豊かな人間性を育成する上で大変重要だと考えます。
 ホールの子事業のように、子どもたちが舞台芸術に直接触れる機会を提供されることは大変ありがたいと思っています。今後、さらに多くの小学校が利用されるよう推奨していきたいと考えています。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 県事業のびわ湖ホール舞台芸術体験でございますけれども、この事業の過去3年間の近江八幡市の取り組みでございますが、桐原小学校が25年度小学校3年生で62名、岡山小学校が小学校3年生が24年度51名、25年度44名、沖島小学校は23年度12名、24年度12名、25年度9名と全校生徒が鑑賞されております。馬淵小学校は23年度5年生で49名、24年度4年生34名、25年度4年生23名、武佐小学校が23年度3年生で32名、4年生が33名、24年度3年生40名、6年生30名ということでございます。
 今年度は、今説明がございましたように5校が鑑賞されたということでございます。もっと全部の近江八幡市の小学校の生徒さんが参加できるように取り組んでいただきたいと思います。
 この事業は、児童の鑑賞料は無料でございますし、交通費も電車代金は全額補助でございます。また、バス借り上げの場合は、1台につき上限5万円の県の補助が出ます。公演も8公演ありまして、せっかく文化に触れる機会ですし、子どもたちに一流の場所で一流の文化に触れる機会を、ぜひ活用いただきたいと考えます。学校の授業との兼ね合いはあると考えますが、4月に事業案内がありますので、年1回のことですので6月の授業を1日、その日程が決まりましたら、すぐに検討いただいて、子どもたちの思い出に残る感性を豊かにする機会と捉え、この事業に参加することを努力いただきたいと考えます。今後、推進をしていかれるということですので、ぜひよろしくお願いいたします。
 ただ、県事業の案内が昨年も4月23日付で出ております。この部分は、年間事業としてもう少し早く、4月の計画を立てる段階で事業として組める日を知らせていただける必要があるのではと考え、4月初めに事業案内をしていただきたい旨、これは県会議員を通じて要望をさせていただきました。ぜひ、来年度から各学校が計画に取り入れていただけるように取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。
 5番目の消費者教育の取り組みについてでございます。
 許可をいただきまして資料を配付いただいておりますので、よろしくお願いいたします。
 最近、ネット社会における消費者トラブルや悪質商法や欠陥商品の販売などの被害が相次いでおります。高度情報化、グローバル化が急速に進み、消費生活環境の多様化、複雑化している中で、子どもや若者が一人の消費者として安全に、自覚、行動できるよう早期から消費者教育を充実させることが喫緊の課題であると考えます。
 本年6月、政府が閣議決定した消費者白書では、13年度は全国の消費者センターなどに寄せられたトラブル、相談件数が92万5,000件で、42都道府県で12年度を優に上回っております。65歳以上の高齢者からの相談件数が26万7,000件と、前年度より5万3,000件多く、高齢者人口の伸び率を上回るペースでふえております。
 未成年に関する相談件数も2010年度以降、毎年約2倍ペースで増加していることも問題となっております。中でも全国的に多いのがインターネットで、子どもが親のクレジットを無断で使って、ゲームのアイテムを高額購入していたといった課金に関するものが多数寄せられているということで、国民消費者センターが注意を呼びかけています。
 当市における消費者相談における状況、対応等についてもお聞かせください。
 また、被害総額はどのくらいになりますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部江南部長。
             〔市民部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎市民部長(江南仁一郎君) 池上議員の消費者教育の取り組みに関するご質問にお答えをいたします。
 本市では、平成22年4月より近江八幡市消費生活センターとして専任相談員2名を配置し、市民の皆さんが消費者トラブルに遭われたときの被害救済のための相談対応に当たるほか、被害の未然防止のための消費生活講座の開催や出前講座の実施などの啓発事業を行っております。
 本市におけます昨年度のセンターでの相談状況といたしましては、苦情、問い合わせ、要望を含めまして全体で785件の相談を受け付けており、うち141件が投資詐欺や架空請求などの特殊詐欺に関する相談となっております。
 その主なものといたしましては、ワンクリック詐欺が44件、投資詐欺が30件、架空請求詐欺が26件、健康食品などの送りつけ商法が24件などという状況となっております。
 また、ご質問にございました子どもにかかわるオンラインゲームトラブルにつきましても、昨年度は3件の相談が寄せられております。
 なお、これらの被害総額につきましては、センターが対応しております相談は、必ずしも被害に遭われたものばかりではなく、被害に遭う手前での相談や相談時点では被害とまでは認定できない案件も多く、センターでの被害総額の把握は難しい状況でございます。
 近江八幡警察署に実際に被害届が出された特殊詐欺の被害額で見ますと、平成25年中は4件で約931万円とのことでございます。その手口の内訳といたしましては、架空請求詐欺、還付金詐欺、金融商品詐欺、ギャンブル情報詐欺で、それぞれ1件ずつとなっております。
 センターでは、これらの相談に対しまして、相談内容に応じて問題解決のための各種の情報提供や助言を行うとともに、必要によっては事業者との間に入って話し合いの調整を行い、また弁護士への相談なども行いながら、昨年度では約3,300万円の被害回復を図っている状況でございます。
 また、新たな特殊詐欺事例といたしまして、ラインなどの携帯電話無料通信アプリを利用した詐欺被害が、ここのところ連続発生をいたしておりますことなどから、県では7月11日から20日まで詐欺多発注意報を、さらに7月28日から8月16日までは詐欺多発警報を発令し、また今月に入りましても9月4日から12日までと、さらにそれを延長し、23日まで再度詐欺多発注意報を県内全域に発令し、注意喚起を促しているところでございます。
 本市におきましても、タウンメールや防災無線などを活用しながら周知や啓発に努めており、さらにはこの秋からでございますが、市民バスの一部を利用いたしました消費者被害防止のための啓発ラッピングバスの運行による常時啓発を予定しております。今後も被害抑止、防止に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 消費者教育の推進に関する法律の中に、基本的理念では体系的推進として、幼児期から高齢期までの段階特性に配慮した取り組みをと言われております。当市の状況を見ておりましても、全段階にそれぞれ全部に相談件数がございます。当市における20歳未満の子どもさんの被害内容はどのようなものがありますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) 20歳未満の子ども様に対する被害の状況ということでございます。
 本市の消費生活センターのほうにご相談をいただきました契約者または当事者が未成年の方の相談案件につきましては、昨年度18件ございました。そのうち、主なものはワンクリック詐欺、あるいは初問でもご回答いたしましたオンラインゲームトラブルあるいは架空請求、こういったものがございます。このうちの多くが家庭用ゲーム機などのインターネットトラブルに関する相談となっておりまして、特に契約額の大きいものでは、議員ご質問にもありましたように、携帯用ゲーム機でのカード決済で、これ小6の児童でございますけれども、父親のクレジットカードの番号を入力することによって、そのゲームが購入できるという仕組みのようでございますけれども、そういったことがございまして、これはお友達にもそういった形で知らせられたということで、総額20万円程度の決済がされていたという事例を警察のほうから聞いてございます。
 ただ、この件につきましては、被害に当たるかどうかというのは非常に特定が難しいということで、被害届には至っていないという状況でございます。センターの相談件数は、そういった状況でございます。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 今答弁いただきましたけれども、相談件数としてはあらわれていないという場合もあると思いますし、現実には多額のお金を使ってゲーム等をしている子どもさんも多いのではないかと考えます。学校教育の中できちんとした消費者教育が必要であると考えますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 教育部北脇理事。
◎教育部理事(北脇泰久君) ただいま議員のほうからもご指摘いただいておるんですけれども、やはり近年発生をしております消費者トラブル、小学生とか中学生、この子どもたちが被害に遭うというふうなケースも少なくございません。消費者教育の必要性というものも高まっておることとあわせまして、教育委員会の中の事務局にも、この消費者教育というものを担当する者を設けております。これから学校教育の中でも、やはり段階的に取り組みを進めていかなければならないというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 消費者教育の推進計画を策定でございますけれども、1つは、学校における消費者教育の推進として、発達段階に応じた教育機会の確保、研修の充実、人材の活用が義務づけられておりますけれども、今後どのような取り組み等お考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 教育部北脇理事。
◎教育部理事(北脇泰久君) 今ほどのことでございますが、学校におきましても教育課程の中で具体的に授業、学習というふうなことでさせていただいております。
 一部事例を申し上げさせていただきますと、小学校では3年生の社会科で、お店で働く人の学習の中で、お店の見学や家族への聞き取り、買い物調べ等を通して、買い物の工夫について学習をしています。また、5、6年生では、家庭科の日常の食事や快適な住まい等の学習を通し、賢い消費者になるための学習を行っております。中学校では、消費生活センター等の教材も使わせていただいて、実際のトラブルやクーリングオフなどの対処法について学んだり、商品の購入について価格、品質、保証、環境への影響について調べたり、あるいは話し合ったりして学習を進めてもらっております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 学校においても消費者教育について取り組んでいただいているようでございますけれども、どのくらいの子どもさんがネットゲームしているかという、そういうことは話し合われたり、またご存じでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 教育部北脇理事。
◎教育部理事(北脇泰久君) 具体的にネットゲーム等でございますけれども、かなりの子どもたちがやっているというふうな状況はわかっております。ただ、そういうふうな中で携帯電話とか、あるいはスマートフォンの普及に伴いまして、本当に子どもたちが小さいときからインターネットに接するような機会がふえております。そういう中での消費者トラブルというふうなことも増加しているかなというふうに考えられます。
 特に、スマートフォンや携帯電話などのオンラインゲームのトラブルというものにつきましては、実はこのことについては教科書にも掲載されているようなことでもございます。無料のサービスを使っていたつもりが途中から有料になってしまう。勝手に会員登録をされてしまう。そして、多額の請求を受けるというふうな事例も紹介もしております。
 また、小・中学校では特に電話会社等の方に出前というふうな形で来ていただいて、携帯安全教室というふうなものも実際には開かせていただいております。実際のトラブルの事例を通して、インターネット上、この使用の注意や正しい使い方について、子どもたちあるいは親子とともに学ぶような機会を市内の小学校あるいは中学校でも設けさせていただいております。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 平成20年度から今年度までで国において356億円、26年度のみで30億円が消費者教育についての対策として予算化がされております。これは、国を挙げて大変な状況であるということでございます。
 平成25年の先進的取り組みでは、熊本県のある小学校におきまして地域の実情に応じた教材を作成し、町内小学校2校、小学校5年生と6年生の児童及びその保護者を対象としてお金の計画的な使い方について考え、ワークショップ及びアンケート調査を実施しております。対象が200名で275万円、また熊本県長洲町では町内小学校4校、4年生、5年生を対象で金銭感覚ができる家庭を育てるとともに、多重債務の未然防止につなげる講座を実施し、194万8,000円と国の事業としてされております。
 こうした取り組みも参考にしながら、近江八幡市としても取り組んでいただいておりますけれども、さらに取り組んでいただき、消費者教育に頑張っていただきたいと思います。
 また、学校教育の中で本当に先生方の仕事がふえる状況が起こってまいりますけれども、教育委員会で企画検討いただいて、先生方に負担がかからないように取り組みを進めていただきたいと思います。
 次に、高齢者についてでございますけれども、先ほど再問を考えておりましたけれども、ほとんど初問で答弁いただきましたので、ありがとうございます。
 消費者教育の義務づけの中には、本当に人材の育成というのが入っております。今現在、すばらしい相談員さんがいてくださっていることは承知いたしております。しかし、次の人材を育てることも必要でございますし、仕事の中で先輩を見ながら学んでいく内容でございます。相談体制の充実に対してどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) 本市、先ほどご答弁申し上げましたように、相談員2名の体制で相談に当たらせていただいております。多くの相談件数があるわけでございますけれども、とりわけ相談にお越しいただいた方に長くお待ちいただくというような状況は見られませんので、現在の体制で臨んでまいりたいというふうに考えております。
 ただ、消費者相談につきましては、主に相談員の業務になるわけでございますけれども、そのほかにも行政相談であったり、法律相談、また人権相談、さまざまなご相談がございまして、それを1つの所属で一括して受け付けをさせていただいているということもございます。そういった中で、大変厳しい状況ではございますけれども、今後、行政職員と専門職員を密にしながら業務を遂行してまいりたいというふうに考えております。
 この専門の相談員でございますけれども、資格制度がまた国のほうで変わるようには聞いております。ご指摘のとおり、実際の相談に当たりましては経験でありますとか、常に消費者被害というのは変化をしておりますので、そういったことについての知識あるいは情報が必要となってまいります。今後、相談員の研修の機会の提供、あるいはまた弁護士など専門家への相談体制も確保しながら、現行の体制で臨んでまいりたいというふうに思いますし、また相談体制の一翼を担う行政職員のスキルアップもあわせて実施をしていきたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 質問ありませんか。
 池上知世君。
◆16番(池上知世君) 地方消費者行政活性化基金の制度の26年度予算ですが、その中には消費者教育の拠点化やコーディネーターの育成、事業者のコンプライアンスの意識の確立や教材の作成や講座の実施等がございます。
 茨城県の水戸市においては、ふえ続ける消費者被害に対して、消費生活の安定と向上を目的とする水戸市消費生活条例をこのほど策定されました。その中でも消費者教育の推進計画の策定や消費者教育の充実が掲げられております。田山センター長さんは、まだまだ消費者教育は根づいていない、その上でこの計画を義務づけたことは大きいと言われております。
 消費者教育の推進計画の策定が先なのか、条例が先なのかわかりませんが、どちらにしてもこの計画をつくる必要がございます。消費者教育の推進計画策定についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部江南部長。
◎市民部長(江南仁一郎君) この平成25年6月でございますけれども、消費者教育の推進に関する基本方針が閣議決定をされました。これに基づきまして、都道府県また市町村は基本計画の策定の努力義務というのが課されたところでございます。
 ただ、現状を見ておりますと、全国で12の都府県でそういった基本計画を持っておられるんですけれども、なかなか市町村までは及んでいないというのが実情でございます。
 この計画、施策の推進に当たりましては、県の施策との連携も非常に重要になってまいります。今後、県のほうでもこの計画の策定に取り組まれるということも聞いておりますので、これに合わせて検討を進めてまいりたいというふうにも思っております。
 消費者相談の実態等につきましては、先ほど来、るるご説明も申し上げてきたところでございますが、やはり被害の実態と申しますのは、これ警察署がお持ちの情報でありますとか、あるいは市のセンターが持っている情報、なかなかこの横の連携が図れておりませんので、こういった関係機関との連絡会議を今年度組織をさせていただいて、まずは分散している情報の集約によりまして、本市としての方向性を取りまとめてまいりたい。その上で、県との計画の整合性が図れれば、計画になるか、あるいは指針になるかというところもあるんですけれども、平成27年度には県と並行しながらこの策定の作業を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(田中好君) 池上知世君。
◆16番(池上知世君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 消費者教育の取り組みの充実とあわせて、相談窓口においては本当にそれ以外の相談もたくさんあるとお聞きをいたしました。本当に、市民が安心して暮らせる取り組みのために頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 たくさん質問をさせていただきましたが、災害や命を危険から守る取り組みとあわせて、日々の生活における安全で安心して暮らせる社会、余りにも多くの課題がございますが、大変ご苦労いただいておりますこと存じております。どうか、一つ一つ丁寧に、そして早急な対応をお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で池上知世君の個人質問を終わります
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