録画中継

平成27年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月5日(木) 代表質問・個人質問
大林 宏 議員
(1)冨士谷市長の「所得等報告書」の記載漏れから
   ①条例には「4月1日~4月30日までに作成しなければならない」とある
(2)合併5周年記念事業は合併課題にふさわしい使い方を
   ①予算は合併検証アンケートに使うべき、式典規模と昼食会
(3)担い手への農地集積について
   ①農地中間管理機構へ農業法人が「利用権設定」し直すメリット・デメリットについて
(4)地域改善対策事業、40年後の整理について
◆7番(大林宏君) 7番、地域力みんなの会の大林宏です。この個人質問には4つの事項につきまして分割で質問をしたいと思います。
 平成27年1月31日に、各新聞報道では、冨士谷市長は1月30日に、平成25年と26年に公開されました所得等報告書で記載漏れとして2カ所を訂正したとの記事が出されました。そこで、市長に、資産等の公開に関する条例との関係についてからお尋ねをしたいと思います。
 まず、訂正された資産として、市長が公開されましたのは、平成24年12月14日に地元建設会社へ船木町の宅地190.51平米と建物を売却しておられます。また、同年12月21日には、大阪の医療法人泰山会に上畑町の宅地1054.54平米を売却しておられます。
 市条例2条によりますと、市長は「12月31日において、有するもの」は所得と報告書、「翌年の4月1日から4月30日までの間に、作成」しなくてはならないと定めております。
 この条例を守るとなりますと、平成25年4月1日から30日までに船木町の宅地建物及び上畑町の宅地に係る所得等報告はしなければならなかったのではないのでしょうか。市長が、なぜ約2年間もこの訂正をされなかったのか、法の趣旨と判断から記載漏れとは言えないのではないか。その理由の説明を求めたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 大林議員の市長の所得等報告書の記載漏れからについてのご質問にお答えを申し上げます。
 資産等の公開につきましては、市長の資産等の公開に関する条例及び規則に基づいて、毎年適正に報告しているところであります。
 議員ご指摘の件につきましては、市長の資産等の会計事務は、市長は税理士に任せておられるところでありますが、税理士より修正申告しなければならない事実が判明したため、修正申告を行い、訂正報告したものであります。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 市長が訂正されました所得等報告書では、長期譲渡所得940万3,014円と追加訂正されております。この追加理由について、売却の船木町の宅地建物と上畑町の宅地の売却合計が訂正されたとの報告書を出されたわけですが、940万3,014円の所得とした明細を船木町と上畑町に分けて説明をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 先ほど回答いたしましたとおり、資産等の報告書につきましては閲覧請求をすることができますので、閲覧していただきご確認をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 言いたくないようでございますが、次に入ります。
 上畑町の宅地は、買った側の医療法人泰山会の公表された貸借対照表には、平成26年5月31日現在の資料によりますと、資産の土地の欄に3,322万8,000円と記載されております。この医療法人泰山会が事業に使用された面積のうち、市長が売却された宅地面積は事業用地の75%を占めておりますことから、単純に計算しますと2,500万円ほどの収入が推定できます。
 また、船木町の宅地と建物は登記簿から見ますと、市民から市長に、市長から業者、市民へと流れておりますことから、市長は1,000万円近くで売買されたのではないかとも考えられます。
 そうしますと、上畑町と船木町の2カ所の合計は3,500万円とも推定することができるわけです。もちろん経費も必要と思いますが、市長の訂正された940万円は過小であり適正な資産公開がされたとは言えないとの疑問がありますが、説明を求めたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 資産公開につきましては、条例及び規則に基づいて適正に処理しているものでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林議員、ちょっと挙手をお願いいたします。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) そして、これら市長が売買されました宅地や建物の登記簿を見てみますと、代物弁済で資産を収得されております。代物とは金にかわりの品物という意味ですが、こういう方法で市長が金を融通され、複数の方から固定資産を代物弁済されている実態を確認しました。
 金を融通といいますか、貸し付けされているとなると、貸金業の登録が必要です。登録されていないでいろんな人に金を貸すとなると、貸金業違反となるのではないか。市長の考えを丁寧に説明いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 先ほどもお答え申し上げましたように、条例及び規則に基づいて適正に処理したものでございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 市長、冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 僕にかかわる問題でありますが、大変ご心配をしていただきましてまことにありがたいと思うてます。
 この問題は、私は税理士に全部任せておりまして、24年のことですからね、今は記憶ではないんですが、情報公開に基づいて全部資料は、これは取り寄せていただいたらやましいところは一点もございませんので、それだけは申し上げておきます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 私は、個人の資産ですからのぞき込むことは気が引けるのですけども、市長は、政治倫理の確立のため国会議員の資産公開などに関する法律に基づき、近江八幡市長の資産等の公開に関する条例、平成22年3月21日施行同規則により資産の公開をしなければならないのですから、いいですか、しなければならないんですよ。市民に疑問を持たれないように正確に自主申告されたいと願います。
 また、今回、代物弁済でしたから長期譲渡所得として表に出たものでありますが、もし金を貸しただけの行為でしたら表に出ることはありません。市長は、今後もこんなことを続けられようとしているのか、お尋ねをしたいと思います。
○議長(田中好君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正君) 大林議員の言われている、何か奥歯に物が挟まったような、そんな言い方のように私は聞こえるんですが、あなたは首長で6カ月しかないわけですから、そんな経験ないと思います。こういう世界に入りますといろんな方がお見えであります。つい先日も、泣きながら、議員さんにも、ある議員に相談したんですけど、そういうのがあります。やっぱり何とか困っている人ならばということで、人助けのつもりでしたことが、大林さんは、それはなかなか見てもらえないが、これはやむを得ないと思いますね。まともに見ようとしているのか、裏から見るのかによって全然違いますから。
 だから、何度も申し上げておきますけれども、あなたがおっしゃっているような、僕が何か不動産まがいのことをして金をもうけたろう、そんなことは一切みじんもございませんので、それだけは申し上げておきます。
 もう少し人間を信じていただくのも一つの生き方、人生としての生き方ではないかなと思います。老婆心ながらです。
○議長(田中好君) 大林宏君。
◆7番(大林宏君) いろいろご回答いただいておりますが、人間を信用しろと言うのであれば、市長のことですから最初から答弁をいただきたいというふうに思います。
 以上。
 次に、合併5周年の記念事業のほうに移りたいと思います。
 合併して5年、安土町と近江八幡市の合併は、安土町では当初から猛反対の盛り上がりでございまして、市民の関心は非常に高かったわけであります。これに比べ、近江八幡市民の皆様の関心は低く、一部の人たちで合併を推し進められたという印象を持っております。
 安土町では、合併は議会が決めるものではない、大事なことは町民が決める、この直接民主主義が前面に出され、町長や議員リコール、議会を解散させることまでやられてきました。この町民の思いを踏みにじった行為の当事者が今の市政を動かしておられる流れになっておりますが、安土町の皆様はこのことを忘れるはずはないというふうに思っております。
 私は、合併5周年記念事業に250万円を議会に提案されました12月議会で、この予算を合併検証アンケートに使うべきと質問しましたが、市長は考えていないと答弁されました。私は、約束が果たされないと、この予算に反対をいたしました。
 その後、どんな5周年記念事業が計画されるのか、見守ってきましたところ、2月上旬に市制5周年記念式典の通知と同時に昼食会のご案内が来ました。これは式典の通知であります。そして、これは昼食会のご案内の通知であります。
 私は、この5周年記念事業につきまして、この番号は307番がついておりますけども、合併後初代の議員にどうかということで尋ねましたところ、自分は500番台であったと。しかし、昼食の案内は入っていないと言われました。食べ物の恨みは恐ろしいと昔から笑い話でも言われておりますけども、この言葉はふさわしくないかもしれませんが、記念事業式典に正装して出席しようかと悩まれている方もあると聞いております。式典に参加される方の中で、会場からホテルへ向かわれる方、昼食に向かわれる方とそのまま帰路につかれる方がおられることを知り、出席者はどう考えるのでしょうかと心配です。
 式典のあり方は不適切ではないでしょうか。
 そこで、式典への通知は何名程度で、このうちホテルの昼食会には何名予定されておりますか。その基準をお答えいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志君) 大林議員の合併5周年記念事業は合併課題にふさわしいものに使うべきについてのご質問にお答えを申し上げます。
 市制施行5周年記念事業は、この節目となる機会を捉え、合併から今日までのまちづくりを振り返るとともに、次世代に誇れるまちづくりの推進を目指して、市内外に強くアピールすべきものと位置づけ、開催するものでございます。
 開催に当たりましては、副市長を長として組織する市制施行5周年記念事業実行委員会を設置し、その委員会において協議を行い、市制施行から市制にかかわられた方々を中心に約720名の方に記念式典へのご招待のご案内をさせていただいたところであります。
 また、昼食会につきましては、170名余りの方にご招待のご案内と同時にさせていただいているところでございます。
 招待の基準は、当然のことながら時勢を鑑み、酒類、アルコールの提供はございません。功労者、表彰者をねぎらい、遠方よりお越しの友好都市との交流とあわせ、昼食をとっていただくものでございます。
 なお、市民代表としての現職議員及び市の幹部職員などには実費負担での参加として招待をさせていただいております。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) ホテルでの昼食会は市の予算で賄われるわけですから、このお金を不公平感を感じられる昼食費ではなく、より市民のために使うべきお金と思います。
 私は、この4年間で8回も合併賛否のアンケート、合併検証のアンケートをとるよう求めてきました。そして、これまで発言を控えておりましたが、もう一つの課題、新市の名称について初めて質問をしていきたいと思います。
 平成17年3月の合併協議会で、新市の名前は安土八幡市と決められましたが、幻の名前となりました過去があります。しかし、全国に通用するブランドの安土名は、市民の間にも愛着や支持があります。合併後、市長は新市の名前も改めて決めることもやればよいとの考えを示されたことがありました。
 市では、今、安土町の花はヨシの花、鳥ではヨシキリ、木ではツバキが町の指定となっておりましたが、新市ではこれら未調整項目として一体化したものに今検討されているところです。
 そこで、5周年記念事業という機会に、昼食会の経費をやめ、合併検証アンケートが安土町を対象に。
○議長(田中好君) 質問の大林議員に申し上げます。
 質問の途中でございますが、発言通告にいただいておりますのは、合併5周年記念事業は合併課題にふさわしいものかというのが発言通告でございますけど、今おっしゃっておられますのは、市の花、木とかの市の検証のほうになると思うんですけども、ちょっと発言通告書とは外れておると思いますが、控えていただきたく。
◆7番(大林宏君) 今ね、もうすぐに終わりますよ。
○議長(田中好君) アンケートの名前。
◆7番(大林宏君) 新市の名前、議長、よろしいですか。
 議長、よろしいですか。
○議長(田中好君) じゃあ、続けてください。失礼いたしました。
◆7番(大林宏君) 今現在、そういうことが検討されていると、だから私は5周年記念事業という機会に、昼食会の経費をやめて、合併検証アンケートを安土町を対象に、また新市の名前については、全市対象にアンケートを行うことはまさにふさわしい事業、5周年にふさわしい事業であり、適切な時期であり機会ではないかと、そういうふうに思って質問をしております。
 市長に決断を求めたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 今お申しいただきましたアンケートにつきましては、今までの議会の中でも幾度となくお答えをさせていただいておりますとおり、日々の業務の中で市民の声を聞くように心がけており、そのようなアンケートにつきましては、実施する考えはございません。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 今部長、新市の名前も同じ判断でよろしいんですか。お答えください。
○議長(田中好君) 総合政策部野田部長。
◎総合政策部長(野田健志君) 新市の名前につきましては、通告にいただいておりませんので回答を控えさせていただきます。
○議長(田中好君) 大林宏君。
◆7番(大林宏君) では、次の質問に入りたいと思います。
 次は、担い手への農地集積を進めようと取り組まれております。県の農地中間管理事業の活用について、また農業委員会の見直しに向けた動向について質問をしていきたいと思います。
 安土町老蘇地域は4つの集落営農から農業法人へとなり、農地の経営を行っておられます。この農業法人に対し、県の中間管理機構へ利用権を設定し直すことによって、国の支援が得られるとのことから、近隣の農業法人は県へ利用権の設定をされたと聞いております。個々の農家から、農業法人が預かった農地を県の農地中間管理機構に利用権設定し直すという事業の仕組みとメリット、デメリットについて説明をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 議員お尋ねの農地中間管理事業で、農業法人が利用権を設定するメリット、デメリットについてお答えします。
 平成26年6月に閣議決定された規制改革実施計画において、農業構造の改革と生産コストの削減を図るため、都道府県ごとに農地中間管理機構を創設し、地域内に分散錯綜する農地を整理して、担い手ごとの集積、集約化を推進すべく、中間管理事業が実施されています。
 利用権の設定は、農地法において任意の集落営農組織ではできず、組織を法人化するメリットの一つであり、中間管理機構を活用した農地の借り受け、貸し付けを行うことにより、地域に対する支援、個々の出し手に対する支援、農地の集積、集約化に対する支援などの国のメリットが受けられます。
 このように、法人組織など農地を受け入れる側の方には大きなメリットがあると考えています。しかし、農地を提供する農家にとっては、このメリット策の交付要件の一つに10年以上農地を貸し付けるとあり、10年以上の利用権設定には不安があると思われるため、農家の不安がデメリットと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 今まで地域の農家同士が顔の見える関係で農地の利用権設定をしてこられました。こうした関係から、県の中間管理機構に利用権を設定し直すとなりますと、貸し主の承諾がなく貸し付けできるという法第18条は将来に問題とならないのか、この部分の指導と農家への説明は十分理解されるところまでやられているのでしょうか。回答をいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 議員お尋ねの農地中間管理事業の推進に関する法律第18条では、機構が中間管理権を有する農地の賃借権の設定を行う場合には、農用地利用配分計画を定め、県の認可を受けなければならないと明記されており、第7項において、この配分計画を定める場合に、貸し主の承諾を得ることを要しないとなっています。
 機構が定める農地中間管理事業規程では、中間管理権の取得の方法の中で、具体的な中間管理権の取得は所有者からの申し出に応じて協議するほか、必要に応じて機構が所有者に対し協議を申し入れることにより行うと定められています。
 これらのことから、貸し主の承諾を得ないのは、配分計画を定める場合のみであると考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 担い手農家に貸し付ければ10年間以上の貸付期間が必要となりますが、もし諸条件で途中で変更しなければならないときはどうなるのでしょうか。補助金の返還などあるのでしょうか。説明を求めます。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 議員お尋ねの貸付期間10年以上の途中変更についてでございますが、機構が定める農地中間管理事業規程では、中間管理権の期間は所有者との協議によるが極力10年以上になるようにと定められており、必ず10年以上の貸付期間と定めるわけではございません。中間管理機構を活用したメリット策を受けようとした場合、農地集積、集約化対策事業実施要項における交付要件の一つに10年以上、要するに補助金を受ける場合には10年以上貸し付けること、また本要綱の要件を満たさないことが判明した場合には、補助金の返還が定められております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) さて、新聞紙上では、TPP交渉と農協改革の記事が多く取り上げられてきましたけども、今農業行政として、この間重要な農業委員会制度改革、これが静かに進行されていると聞いております。
 農業委員会の改革がなぜ必要なのか、どこに問題があると言われておりますか。また、その改革の内容について具体的に説明をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ただいま大林議員ご質問の農業委員会制度改革内容についてお答えをします。
 農業委員会改革制度などの見直しについては、規制改革会議からの第2答申を踏まえ、昨年6月24日に規制改革実施計画が閣議決定され、農協、農業委員会などに関する法律制度の見直しが現在行われています。その一環でございます。
 農業委員会制度の主な見直しについてですが、農業委員の選任方法がこれまで公選制の準用から、市町村議会の同意を要する市町村長の任命制に、農業委員会の体制では農業委員数を政令で定める基準に従い条例制定による農業委員数を現行の半分程度に、新たに農地利用適正化推進委員の委嘱、法令業務であった建議を見直す内容となっています。
 農業委員会などに関する法律の改正は、平成27年通常国会に提出されることになっております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 改革の必要性について、どういうふうなことが議論になっているかというのがちょっと抜けているかと思うんですが、何かございますか。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ちょっと冒頭申し上げましたが、改革の必要性にございましては、国の規制改革会議の中で議論されておりまして、そこからの動き、見直しでございます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 担い手営農、農地集積は、地域農業の発展のためにやむを得ないものがありますけども、一方、これは地域で農業する人を極力少なくすることですから、今度は大規模な農地を少数の方が管理する。担い手には河川の泥上げやのり面の草刈りが同時について回るわけです。この課題は、今後、担い手の方の背負う課題となるわけであります。
 そうしたことを新しい担い手にしっかりと伝えていただけないと、地域の美田が失われる心配が出てまいります。地域の将来のために、十分な検討を要望し、お考えも聞きたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 先ほど議員申されました担い手に農地が集積しますと、農地の草刈りとか河川の管理等が問題になると、課題になるということでございましたが、国は直接日本型支払い制度、要は昔の名前で言いますと農地・水・環境保全向上対策、地域で地域の環境を守るという動きをもう一つの柱にして取り組んでおります。
 その両輪の中で、地域環境を守っていくということになるというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 続きまして、最後の質問の地域改善対策事業の施設整備について質問をしていきたいと思います。
 旧安土町では、全ての地域改善対策事業完工を祝いまして28年、農林業近代化事業施設を導入して40年と長い時が流れました。
 今回の質問は農林業近代化施設について質問をしていきたいと思います。
 去年9月から、市の農業振興課と地元の農家と話し合ってこられました。農家は、一向にらちが明かない、そして4月には人事異動によってまた一から話を始めなければならない場合が予想されると。そういうふうに思うと、いつまで放っておかれるのかと先の不安や心配で腹が立つ、そういう気持ちを話されました。
 合併当初に、部長に出会ったが、修繕はできないが施設は解体しますと言われたから、それでは使えなくなれば市が解体しますとの文書を求めたところ、その後、何も返ってこない。こうした苦情が言われました。このまま放っておくわけにはまいりませんから、行政は早く何らかの方向を出していただきたいと考え、質問をしていきたいと思います。
 この問題については、安土町は合併前の平成17年から18年にかけて1年間、地元の村づくり委員会と行政がどのようにしていくのか協議を続けられてきました。この合意に基づいて、古墳会館、老人憩いの家、自治会館、農業組合倉庫などの施設は、地域に譲渡すること、そしてさつき会館は解体することを決め、実行されてきました。
 ただ、協議されながら、40年間たっている農業施設、農業近代化施設については、農家に移譲するとの考えは協議の中で全員が一致しておりましたけども、1つには農家個人の土地の上に施設が建ってある例、また市の土地の上に施設が建ってある場合、またこの2つの施設の共同ポンプ施設がある、また土地を含め民間企業が地域のために寄附された、それぞれの施設について、行政が的確な方針を示さず、そのまま放置されてきたという言い方でありますが、この4つの課題、これを早く解決しなければならない。
 市はどう、これら施設を全体を処理されようとされておりますか。ご回答いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 都市産業部水理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作君) 議員ご質問の地域改善対策事業、40年後の整理について回答させていただきます。
 この件につきましては、合併以前の安土町において対応を検討された経緯があることは認識していますので、現在、当時の関係職員などに対して聞き取りを行うなど調査を行っているところであります。その内容を十分精査した上、今後の対応を検討してまいりたいと考えております。
 当時、合併前の最後の町長でありました大林議員におかれましても、なぜ処理できなかったのか、課題解決に何が問題であったのか、ご教示いただければと考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) では、4つの課題、一つ一つについて具体的にお尋ねをしていきたいと思います。
 まず1つは、水耕温室団地でございますが、昭和51年に7戸の参加農家によって9,600平米の団地と集荷所420平米が建設されました。土地は農家7戸が持ち寄り、交換によって団地化されました。今日まで、台風の被害にも対処され、40年間の長い期間使用されてきましたが、使用者にも変化があり、草津方面からの利用者も入っておられますし、既にやめられている方もありますが、これをどう譲渡されようとされていますか。市の方針についてご回答いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) ただいま議員説明されました施設の処理の考え方でございますが、この施設は当時の安土町が国の補助金を使って建設したものでございまして、地域の農業者で構成する当時の安土水耕園芸組合に対しまして使用賃貸契約により貸与された施設であると聞いております。
 先ほども申し上げましたように、現在、当時の関係職員などに聞き取り調査などを行っておるところでございます。その結果を踏まえ、今後の対応を考えていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) では、2つ目なんですが、シイタケハウス団地について質問をしていきます。
 当団地も、土地は参加農家が持ち寄り、交換によって共同団地がつくられてきました。しかし、原木代金の投資から経営が困難となり、生産するために行政が土地を買い上げて解決され、解散された経緯があります。
 今は土地も建物も行政財産となっております。施設は1名の方が部分的に使用されておりますが、この施設には保険が掛けられております。これでは水耕温室の使用者との間に不公平が生じております。これらを含め、どのように今後処理されようと考えておられますか、答弁をお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 今ほどの議員のご質問でございますが、シイタケ施設は、議員が今言われましたように、現在は土地建物も市の行政財産となっております。ただ、この施設も、国の補助金を使って建設されたものでございまして、補助金の適化法に基づく期間、その目的に沿った使用が求められております。また、先ほど申しましたが、当時の関係職員等に情報も調べながら、今後の対応を考えていきたいというふうに思っております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) もう一つは、次に共同ポンプ場、これがありますが、この施設は地下水の状態が非常に悪いということで、施設から400メートルと遠いところに井戸を掘って2カ所の団地に送水をされてきました。施設も土地も小さいものですけども、行政の財産であります。
 どう、これを処分されようとされておりますか、ご回答いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) 今議員ご質問の共同のポンプ場でございますが、このポンプ場は先ほど申されました水耕施設とシイタケ施設のほうに水を送っている施設でございます。この施設につきましても、過去の経緯がございますので、調査の上、今後の対応を考えていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) では、4つ目の課題ですが、もみすり機倉庫と土地の件についてであります。
 当地域は昭和59年から民間宅地造成が始まりました。大規模な住宅団地が建設されてきました。もともと集落の外れに建設されておりました農機具倉庫がこの団地の真ん中に包み込まれました。ということで、ほこりの多いもみすり作業はそこでは無理ということで、地域と開発業者の考えが一致しまして、業者側は農業倉庫ともみすり倉庫を2カ所に分けて移転をされました。
 土地は市名義で登記されましたが、建設のいきさつから行政のものではない、特にもみすり場のことですけども、地元に渡すものとの考え方もあり、結論が出ないまま今日に至っております。この件についてどうお考えか、ご回答いただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部水理事。
◎都市産業部理事(水平作君) この件につきましても、先ほどから申しておりますとおり、当時の状況等が十分把握できていない状況でございますので、調査の上、今後の考え方を整理していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆7番(大林宏君) 以上4つの課題をわざわざここで発言をさせていただきましたのは、利用者は早くから公平に施設移譲の道筋を立ててほしいと願っておられるからであります。行政は関係者としっかり協議をされ、これ以上の引き延ばしがされないよう、行政側の姿勢を求めていきたいと発言をしたのでございます。
 以上で私の4年間の最後の質問となりましたが、ご丁寧にご回答いただきましてありがとうございます。
 これで終わりたいと思います。
○議長(田中好君) 以上で大林宏君の個人質問を終わります。
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