録画中継

平成27年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月5日(木) 代表質問・個人質問
西居 勉 議員
(1)官庁街のにぎわい創出と防災、安全対策について
   ①河川の抜本的な改修見通しについて
   ②官庁街全体の道路整備計画について
(2)防災機能の整備方針について
   ①官庁街全体の防災計画について
   ②各学区防災センターの整備計画について
   ③各町集会所の避灘所としての活用方法について
◆24番(西居勉君) それでは、議長のお許しをいただきましたんで、一括方式で個人質問を行います。西居勉でございます。
 私の質問は、官庁街のにぎわいづくり創出と防災安全対策について、今日までの経過と今後の取り組みについてお伺いをするものでございます。
 初めに、日本の人口が減少方向に突入をしてると。政府のほうでは、地方創生戦略構想をそれぞれ自治体に策定をせよ、こういうことで今現在言われておりまして、それぞれ地方自治体が知恵を絞って未来に向かっていかに構想をつくるかという極めてハードルの高い、また一部では戸惑いもあるんではないかと、このようにも言われております。
 そういう中で、未来に夢と希望の持てるまちづくり、そういったものをぜひとも策定をしていただきたい。我々も鋭意努力をしていきたい、このように思っております。
 本年から、長年行政経験を経られました吉田副市長がご就任をいただきました。どうぞ今日までの経験を生かしていただいて、この策定に向けてご努力をいただくようにご期待を申し上げたいと存じます。
 それでは、新庁舎、官庁街のにぎわい創出と防災、安全対策について質問をしてまいりたいと思います。
 ご案内のとおり、現庁舎は昭和46年建設されて約50年経過をいたしました。時代とともに、社会環境も変わってまいりましたし、庁舎そのものが耐震あるいは老朽化、そういうことで現在改築に向けてお取り組みをいただいております。
 そこで、市長は、新庁舎建設にあわせて庁舎を中心とする地域一帯のにぎわい創出を何としてもやっていきたい、このように常々おっしゃっておられます。
 また一部では、駅から官庁街あるいは伝建地区、八幡堀、この点から線、線から面、こういった観光客が多くお見えになるわけでございますんで、この官庁街のにぎわいと安全対策というのは欠かせない、このように私は思っております。
 そういう意味で、まず第1点目は、この官庁街の河川改修についてでありますけども、既に皆さんもご承知のようでございますけども、ちょっと地図を、縮図をつくってまいりました。
 昨年8月、時間雨量50ミリ超える豪雨が発生をいたしまして、この官庁街、いわゆる三明川を中心として旧の朝鮮人街道、八商のグラウンド、あの辺から大きな水が出て、この官庁街道路が膝まで水がつくという、こういう現象が昨年起こりました。一昨年も、こういう状況が起こりました。
 歩いておられる市民の皆さんは、どうやろう、これ、非常に心配をされたわけでございまして、何とかこの官庁街の庁舎建てかえに伴って、官庁街全体の安全というものを考えた上でこの河川改修というのを何とかやっていただきたいな、このように私は願っております。
 どうぞ、庁舎建てかえそのものも大事ですけども、周辺整備のこの問題についてぜひともご考慮をいただきたい。このことをまず第1点としてお願いを申し上げたいと思います。
 そして2点目は、交通安全対策でございますけども、現在の官庁街道路は両側に約5メーターの歩道、また片側2車線の道路がございまして、幅員として、また中央に10メーターのいわゆる分離帯があります。そうしますと、総幅員は34メーター、官庁街道路の総幅員は34メーターあるわけですね。
 それから、アルプラザのほうへ行くあの道路につきましては、幅員が70メーターあるわけです。そうしますと、その道路の形態が広い道路から狭い道路に向かう、この八木のほうへ行ってる官庁街のあの通りも、官庁街は広うございますけども、それを駅前通りを越えると狭い道路になる。また、マツダのあるところも道路を越えると狭くなる。したがって、その周辺で非常に事故が起こっている。そういった変則交差点を何とか解消してほしい、あるいは警察、防犯のほうからも数十年前からこの官庁街の道路整備について何とかやっぱり改修をしてほしい、こういう要望を受けてまいりました。
 ですから、市民の安全あるいは観光客が大勢お見えになるわけでございますんで、そういった意味で、この道路整備についてもこの庁舎整備にあわせて何とか改修をしていただきたいな、こんな思いでございますんで、ぜひともひとつこの辺について当局のお考えをいただきたいと思います。
 次に、大きい2項目でございますけども、防災機能の整備方針ということで、八幡学区には防災センターがございません。今まで金田学区あるいは馬淵学区、老蘇、それぞれの地区では防災センターが建設をされまして、いざというときは人口の1割程度がそこで避難をし、緊急的な生活ができる、そういう設備をつくる。これをこれから順次近江八幡市全域にそういった施設をつくっていこう。こういうことで、市長は常々おっしゃっていただいております。
 しかし、八幡学区につきましては、そういう防災機能が全くない。ましてや、この官庁街というのは、これからにぎわいという一つの意味からいえば、かなり多くの皆さん、観光客もお見えになるわけでございますんで、市民の生命と財産を守るということと観光客の、やっぱりそれもいかに安心してここに来ていただくかと、そういう意味でこの防災機能を官庁街にどうつくるんかということも大きなテーマになるんではないかな、このように私は思っております。
 一つの提案でございますけども、一時官庁街へ病院を移転改築したときにこの病院の跡地をどう活用するのか、いろんな議論がありました。都市公園をつくったらどうやとか防災公園をつくったらどうや、いろんなご意見があったわけでございますけども、現在は職員の駐車場になってる。
 こういう状況でございますんで、この官庁街のにぎわいという一つの意味から、あるいは市民、観光客の安全という意味から考えれば、防災公園をこの官庁街の中につくって、それで市民の安全と観光客の生命を守る。また、災害のないときはその防災公園をいかに活用して地域の活性化のために使うか、こういう2つの考え方ができるんではないかな、このように私は思っております。
 ぜひとも、そういったこともひとつ考慮をしていただいて、これからの官庁街の整備に当たってひとつご検討いただきたい。これは一つ要望というんですか、ご意見として受けとめていただいたら結構でございますけども、官庁街のいわゆる防災というものをどう考えるのか、ひとつお考えをいただきたいと思います。
 そして第2点目、防災に関して各学校に1カ所に人口の1割程度がそこで避難をする。これは一つの理論上はそうなるんですけども、これからの日本のいわゆる高齢化社会を迎えたときに、そこまでどうして避難をするんか、あるいはそのお世話を誰がするんか、防災機能そのものがどうなるんか、非常に大きな課題であるというぐあいに思っております。
 したがって、私は、それぞれ各地域に自治会の集会所とかコミュニティセンターとか、今から20年から30年ぐらい前に県の補助金をもらって各自治会単位にそういったものができております。これも非常に老朽化をしているのが現状でございまして、またバリアフリーもできてない、あるいは近江八幡市が現在多少の補助金を出してバリアフリー化をしてるということも聞いておりますけども、そういったものを身近なところでいわゆる避難ができる、そしてそれで及ばないときには学区の防災センターに移動する。そういった2段階の方法を考えてはどうかな、このように私は考えております。
 そういった意味で、防災機能について官庁街の防災機能、各地域の防災機能、その2つについて私はそういう考えを持っておりますんで、ひとつ当局のほうはその辺についてどのようにお考えになっておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 副市長、津村副市長。
             〔副市長 津村孝司君 登壇〕
◎副市長(津村孝司君) それでは、ただいまお尋ねの官庁街の防災安全対策についてお答えをさせていただきます。
 新庁舎建設におきまして、隣接する一級河川三明川の利活用の検討を視野に入れ、考えておりますことから、隣接部分の箇所につきましては河川管理者の滋賀県と協議の上、水害対策案を含めて検討してまいりたいと、このように考えております。
 また、庁舎床面の計画高の調整など庁舎自体の水害対策につきましても検討をしてまいりたいと考えております。
 続きまして、官庁街全体の道路整備計画についてでございますが、官庁街における道路交通課題といたしましては、接続する道路の中央分離帯の幅の違いから変則的な道路接続となっていることは議員ご指摘のとおりでございます。また、昨年9月から10月にかけて開催いたしました官庁街まちづくりワークショップにおきましても、同様の意見が出ておりました。ご指摘いただいた事項につきましては、今後、基本計画の策定においてできる限り反映させていただき、官庁街における安全な交通アクセスを確保するため、関係各課と協議を行いながら進めてまいります。
 続きまして、官庁街全体の防災計画についてでございますが、新庁舎及び官庁街整備に向けた市民アンケートやワークショップにおきまして、官庁街には災害発生時の周辺の一時避難機能や備蓄倉庫などの防災機能の充実を求める意見がありました。
 基本計画の策定におきましては、市民の意見を十分に反映しながら、災害発生時には市民の命を守る中枢拠点として、また災害復興時には生活を支える中枢拠点として、市民の暮らしの安全・安心を支える市庁舎及び官庁街の整備を進めてまいります。
○議長(田中好君) 当局の回答を求めます。
 市民部小西理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦君) 西居議員ご質問のうち、各学区の防災センター整備計画と各自治会管理の集会所の避難所としての活用方法に関するご質問にお答えいたします。
 市では、コミュニティセンターや義務教育施設などを一体的なゾーニングで整備することにより、避難施設と防災拠点施設の整備を進めております。
 これらの施設は、学区の被災状況の集約、災害応急対策などに対応するための現地対策本部、また食料の安定的な配付、適切な医療の提供、また大規模災害時のライフラインの寸断に対しても、自家発電装置、受水槽、浄化設備を備えることにより、水や電気の供給を行い、下水道の機能停止を想定し、生活排水の貯留槽を設けるなど、学区民の約1割が避難生活ができるよう対応できるものとしているものであります。
 この避難施設の補完的なものとして、公共施設を中心に短期的な避難ができる避難所を指定させていただいております。
 また、災害から一時的に身を守り、安否確認の後、地域の方々がご協力いただき、避難所まで避難いただくための一時避難場所を指定させていただいております。
 集会所の有効活用として、自治会によっては地域住民が避難する際に一時集まり、安否確認の後、地域の方々がご協力いただき、避難所まで避難いただくための一時集合場所を定めていただいているところもございます。
 地域の身近な自治会管理の集会所等の耐震診断、耐震補強、バリアフリー化につきましては、大切なことであるということは認識しておりますが、市内167自治会を対象に耐震補強等の整備を行うことは、今日まで既存の制度や地域の資金で対応されているところもあることから、現行制度でありますいきいきまちづくり自治コミュニティー活動支援事業の補助金制度をご活用いただき、地域での整備をお願いしたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) 1点だけちょっと教えていただきたいんですけども、河川の問題、洪水問題でございますけども、ゲリラ豪雨に対応するため区域を検討する。降雨によって浸水被害は河川の水が堤防を越えて流れ込む洪水、いわゆる外水氾濫というぐあいに言われておるわけです。また、行き場を失った水が市街地などであふれる内水氾濫の2種類があると、このように言われているわけですね。
 そういった場合について、そういう洪水の積水想定区域はこの近江八幡であるのかないのか。国全体で、そういう地域を都道府県が指定をして、その指定によって市町村は洪水予報なり避難場所なり避難経路を定めていると。このように私は聞いておるんですけども、近江八幡にはそういった適した場所、適したと言うたらおかしいけど、そういう被害が起こり得る場所というのはないのかあるのかということをちょっと1点お教えいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 都市産業部中塚部長。
◎都市産業部長(中塚靖彦君) ちょっと指定の意味合いがご質問の意味に合うかどうかわかりませんけれども、平成19年の時点で皆様方、市民の方に洪水ハザードマップというのをお配りさせていただきました。あの中には、土砂災害も含めた危険区域の指定あるいはそういったものをしております。また、安土地域におきましても、同じく20年度だったと思いますけれども、そういったものを同じくハザードマップというようなものを配らせていただきました。
 1つは、これは堤防を越えるという意味の水害ということの予測で、対象河川は日野川ということになっております。現在、かなり日野川の改修が上流まで進んできましたので、かなりその下流部分については解消されてますけれども、もう一つ琵琶湖の氾濫というのがあります。これは、明治29年だったと思うんですけども、その時点の水位は今の琵琶湖の水位から3メーターぐらい上がったようなことを聞いておりますので、そのときに瀬田川の改修なりそういったものにつながったということでございます。
 したがって、今現在もまだ琵琶湖の洪水の部分と、それから日野川の氾濫部分、そういったものについては一応マップとして出されております。それ以外では、県のほうで行いました浸水予想図が出されておりますけれども、これについては何カ所か集落ごとに3メーター以上の水深があるという区域が赤色で塗られているというところでございます。
 具体的には、そのような書類が、資料があるということをご承知いただけたらと思います。ちょっと回答にならないかもしれませんけども、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) 河川については、ひとつ官庁街の整備に伴ってぜひともこの三明川を中心にして河川整備をやっていただきたい。また、周辺の民家はいわゆる床下浸水、そういう状況が年々多く起こっているのが現状でございまして、どうかぜひともこの官庁街整備とあわせて、このことを抜本的な解消に向けてご努力をいただきますようにひとつお願いを申し上げておきたいと思います。
 そして、現在、避難の問題でございますけども、行政においては、災害に強い地域づくり、さらには自助、公助、共助、こういった災害に対するそれぞれの思いがございます。ひとつ近江八幡市現在避難所運営マニュアル指針、いつ、誰が、何を、どのように行うべきかと、こういった指針づくりをつくっておられるように聞き及んでおりますけども、この辺はいつごろまでにこの指針をつくって市民と協働でこのことをきちっとやっぱり約束をして守っていこうと、こういう状況になるのか。ちょっとこの辺のご見解をお教えいただきたいと思います。
○議長(田中好君) 回答を求めます。
 市民部小西理事。
◎市民部理事(小西正彦君) 今ご質問のマニュアル指針でございますが、議員ご指摘のように、今までは避難誘導なり避難所の運営というもののガイドラインというんですか、指針というものを市は出しておりませんでした。昨年夏ごろから、職員が寄りまして、避難誘導並びに避難所の運営マニュアルにつきましてのガイドラインの指針というものを策定、素案をつくらさせていただきました。
 といいますのも、やはり阪神・淡路大震災の折に救助された方々のうち約8割という方が地域の助け合いにより救助されていると。やはり、ここで共助の力が大変大きいというものが実証されております。やはり、有事の際には、限られた職員の数でございます。この職員だけでは災害の対応、また災害復旧、避難所運営、避難誘導と、全ての業務に携わることは到底不可能でございます。
 やはり、市民の方々とともに市民の方々に協力を得ながらやっていかなければならないということで、一応ガイドラインというものを考えたらどうかということでつくらさせていただいたものでございますんで、よろしくお願いしたいと思います。
 その概要なんですが、避難誘導に関しましては、やはり地域地域によって避難ルートが異なってまいりますので、ルートの再確認をいただくとか、自治会内での情報の伝達ルートの決定をいただくというようなことを盛り込んでございますし、避難所の運営に関しましては、やはり災害の発生時、つまり避難所の開設から避難所の撤収までの間を地域の方々とともに運営をしていくというようなものをある一定方向性を示させていただこうと思っております。
 ただし、この避難所につきましても、大きな施設から小さな施設までございます。その避難所に応じた形のものが必要になろうかと思っておりますので、市のほうでは指針という形でお示しをさせていただきたいなと思っております。
 この指針につきましては、過日、学区の代表者でございますが、連合自治会また町協の会長様、コミセンのセンター長様、また民生児童委員協議会のほうの総務の方々にご説明を申し上げまして、ご意見をいただくようになってございます。
 3月の下旬には、ご意見をいただけるかと思っております。やはり、皆様方のご意見をいただきながら、このマニュアルづくりに進めてまいりたい。また、新年度の中では、この指針ができましたら概要版をおつくりしながら、再度自治会等に入っていきたいと。そのように考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(田中好君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉君) 官庁街の整備にあわせて、私は道路整備と河川整備あるいは市民の安全・安心、観光客のいわゆる安全という、こういう視点で、3つの視点から質問をさせていただきました。いろいろ当局のほうは、これから前向きに検討していこう、こういうことでご回答をいただきました。
 我々議会も、市庁舎整備等特別委員会もあるわけでございますんで、当局と議会が将来に向けて禍根を残さない官庁街をつくると、こういう視点でお互いに力を合わせて努力をしてまいりたい。このように思っておりますんで、どうぞ当局におかれましても前向きにご検討いただきますことをお願い申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(田中好君) 以上で西居勉君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了をいたしました。
 明6日は定刻から再開し、個人質問の5番目西津善樹君から続行することといたします。
 本日はこれをもって散会をいたします。
 ご苦労さまでございました。
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