録画中継

平成27年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月16日(水) 個人質問
井狩 光男 議員
(1)環境エネルギーセンターの整備・建設工事の進捗状況について
(2)健康ふれあい公園について
(3)社会資本整備総合交付金について
(4)財政見通しについて
◆17番(井狩光男 君) 翔政会の井狩でございます。
 先ほどの井上議員のように、私は議場を興奮に巻くような内容の質問ではございません。素朴な質問でございますので、ご回答のほどひとつよろしくお願いいたします。
 質問は4項目を用意しました。分割でお願いをいたします。
 第1問として環境エネルギーセンターの進行状況、そして2つ目には健康ふれあい公園について、3つ目には社会資本整備総合交付金について、最終に財政の見通しという、この4項目を用意させていただきました。ご回答のほどよろしくお願いします。
 では、第1問の、近江八幡市環境エネルギーセンター整備建設工事の進捗状況についてお尋ねをいたします。
 平成25年12月議会におきまして、議第149号近江八幡市新一般廃棄物処理施設整備工事請負工事として134億1,650万円で決議をされました。契約の内容といたしましては、民間事業者のノウハウを生かした設備あるいは整備工事を含めて23年間の長期の維持管理と日々の運営を行うという内容であります。
 さて、去年26年3月からいよいよ現地竹町において建設工事が始まりました。近くを通りますときに工事の進捗状況を拝見いたしておりますと、さすがに1日に76トンのストーカー炉の最終処分工場であると、現場の建屋の大きさに驚いている次第でございます。
 また、過日、この施設の名称を公募が行われて、新しく近江八幡市環境エネルギーセンターと命名されました。工事内容では、来年28年7月末日に完成というふうに聞いております。
 ただいまのエネルギーセンターの工事の進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。
 また、並行してリサイクルセンターの施工も敢行していただいております。その辺の進捗状況もお伺いしたいと思います。
 この工事請負業の中で、この施設整備については約60億円でありました。この工事代金の支払い方法、また支払いの時期、そして支払いの財源について質問をいたします。
 計画どおりに進みますと、1年後のたしか8月とおっしゃいましたと思いますけれども、設備の運転がいよいよ始まります。先駆けて、多分試運転に入ろうかと思うんですけど、どなたかのご質問の中で、来年の4月から試運転開始し8月に完成というふうなことをおっしゃっておられました。この状況を少しご説明をいただきたいというふうに思います。
 また、リサイクルセンターを初めとして、この新しい環境エネルギーセンターにおきましての新しい雇用のチャンスというのはありますんでしょうか。
 以上を初問とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 井狩議員の近江八幡市環境エネルギーセンターの整備建設工事の進捗状況についてのご質問にお答えいたしたいと存じます。
 工事の進捗状況につきましては、全体工事に対する進捗率は、8月末で約22%の状況であります。
 まず、焼却炉のある熱回収施設につきましては、基礎、鉄骨工事や外壁の取りつけも終わりまして、お盆明けから、処理施設の核となります機械設備の据えつけ工事が始まっております。
 次に、リサイクル施設につきましては、基礎、鉄骨工事が終わり、今後、外壁の取りつけ工事を行う状況にあります。
 これらの工事は、ほぼ予定どおりの進捗となっております。工事につきましては、引き続き安全第一で進めてまいりたいと存じます。
 次に、工事費の支払いにつきましては、昨年度末に部分払いを行ったところであります。本年度は、11月と3月に中間検査を行い、部分払いを行う予定であります。予算は、昨年度の繰越金と本年度予算によります約39億円の支払いを予定をしております。
 主な財源につきましては、国の循環型社会形成推進交付金及び一般廃棄物処理事業債としているところであります。国庫交付金につきましては、現在のところ予定額どおり内示をいただいてるところでございまして、総額約22億円の歳入を見込んでいるところであります。
 次に、施設の運転につきましての打ち合わせについては、本年4月から、来年8月の本格稼働がスムーズに行えるよう、運転事業者と細部にわたり協議を進めているところでございます。
 最後に、従業員の雇用につきましては、運営事業者が7月より人員の募集を行っている状況にあります。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) では、再問をさせていただきます。
 今、東京オリンピックあるいは東北の復興事業等々で建設資材、人件費等が高騰しているというふうに聞いております。このエネルギーセンターの建設におけます影響はないのかどうか、あるいは補正が入ってくるのかどうか、その辺をお答えいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) ありがとうございます。今議員のご質問の中にありましたように、契約内容につきましては、先ほどご指摘をいただきましたように、施設整備工事と約20年間の運営を含んでいるものでございます。契約額につきましては、現時点では契約の変更を行う予定はございません。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 少し細かいことになるかと思いますけれども、先ほど来年の4月から試運転に入ると、こういうふうに申されました。処分されて炉の中で燃やされるものは、これ私どもの今民間に移管しておりますこの一連の処理ごみが入って試運転がなされるもんなんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。
○議長(園田新一 君) 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 試運転でございますので、やはり予定しております旧近江八幡市で排出される一般廃棄物で試運転をする予定でございます。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) と申しますのは、先ほど申しましたように23年間の長期の運営と維持管理というところで、ただいまは民間にお願いしておりまして、それが今度試運転するためにわざわざ新しく処理費を請求されるのかどうか、その辺はいかがですか、細かい話。ありますか。
○議長(園田新一 君) 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 今ご指摘いただきました試運転の期間というのは、やはり性能発注しておりますので、請負業者の責任範疇でやっていただく予定でございます。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 今までと違いまして、ストーカー炉の処理でございます。1日75トンということを聞いております。月にどれぐらいの最終処分の俗に言う処理、灰といいましょうか、どれぐらい発生するんでしょうか。お願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 済いません、今ちょっと資料を持ち合わせておりませんので、後ほど回答させていただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) では、第2項の健康ふれあい公園について質問いたします。
 環境エネルギーセンター工事とともに、都市公園整備が進められております。この件につきましては、先日、北川議員から質問がありましたので、私の質問の回答はよしと考えておりますけれども、あえてもう一度質問だけさせていただきます。
 ふれあいセンターにおいてどのような設備あるいは施設が計算されているのか、また環境エネルギーセンターは来年8月完成のことと聞きます。ふれあい公園について、完成はいつなのかというところのことをひとつお聞かせいただきたいと思います。
 それでもう一つ、施設整備の内容を一遍詳しくちょっとお知らせいただけませんでしょうか。
 この公園施設の一つとして、先日、プール工事が一般競争入札、これは総合評価方式ということで施工業者が決定されました。金額は19億円ということで契約がなされました。
 この総合評価方式という入札方法は一体どんなものなのか、お聞かせいただきたいと思います。
 また、今回のふれあい公園にかかわります総事業費というのは一体どれぐらいかかるのかどうか、またその財源をどういうふうに考えておられるのかもお聞きいたしたいと思います。
 あとは、運営等につきましては北川議員にご回答されてますので、よしというふうに思いますが、何かちょっと。
 ということでございます。ひとつよろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津村副市長。
             〔副市長 津村孝司君 登壇〕
◎副市長(津村孝司 君) それでは、ただいまの井狩議員の健康ふれあい公園、その中の一般競争入札総合評価方式についてのご質問、これにお答えいたします。
 既に池上議員からのご質問にお答えをしておりますが、この一般競争入札総合評価方式の法律的、制度的な観点からご説明をさせていただきます。
 さきに、今回の入札につきましては3社の参加がございました。一般競争入札総合評価方式にはさまざまな方法がございますが、今回は、応札金額を価格点としたものと、業者の技術提案等を評価した技術評価点の合計点数により落札者を決める方式により実施をいたしました。
 平成17年4月に施行され、昨年国が改正をいたしました公共工事の品質確保の促進に関する法律に、公共工事の品質を確保するため、価格のみの競争ではなく業者の技術力等も含めて評価し、施工技術の維持向上と技術者の育成確保の目的も明記されております。この法律の改正に基づき、本年1月30日に国におきまして運用指針が策定されました。この中にも、工事の性格等に応じた技術提案の評価内容の設定が求められており、発注者は、発注する工事の内容に照らして必要がないと認める場合を除き、競争に参加しようとする者に対し技術提案を求めるよう努めると明記されております。
 工事の施工におきましては、技術提案された内容の履行を確保するため、契約上の取り決めを行い、市の監督のもと施工管理を業者に求めていきます。公共工事の品質確保の促進に関する法律におきましては、公共工事の品質確保の担い手が中・長期的に育成及び確保されるための適正な利潤を公共工事を施工する者が確保できることも求めており、今回の工事の発注において地域経済における波及効果も期待できるものと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 小西市民部理事。
             〔市民部理事 小西正彦君 登壇〕
◎市民部理事(小西正彦 君) 井狩議員ご質問の健康ふれあい公園についてお答え申し上げます。
 公園の設計内容につきましては、さきの北川議員にお答えしましたとおり、第1期工事のプール棟、屋内多目的広場、グラウンドゴルフ場、サッカー場、クラブハウス、児童遊戯場の整備を予定しております。
 なお、主な建築区分につきましては、プール棟が地下1階、地上2階建てで、延べ床面積でございますが、3,863平米を予定しております。屋内多目的広場の面積につきましては2,749平米、クラブハウスの延べ床面積が293平米となっております。
 次に、公園全体の完成予定につきましては、施設整備の財源であります国庫交付金の交付状況にもよりますが、平成31年度を目指しているところでございます。
 次に、健康ふれあい公園全体の総事業費と財源については、これまでの用地購入費、また現在進めております造成工事費、それと公園整備費用と周辺道路の整備費用を合わせまして、現時点ではございますが、約51億円を見込んでいるところでございます。この主な財源につきましては、国の社会資本整備総合交付金と公共事業等債を予定しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) では、第3の質問、社会資本整備総合交付金についてお尋ねをいたします。
 国土交通省は、平成27年4月に、交付金要綱として次のように発表されました。活力、創造力、そしてから水の安全・安心、市街地の整備、あるいは地域の住宅支援といった政策目標を実現するために地方公共団体が製作した社会資本総合整備計画に基づいて、目標の実現のための基幹的な社会資本整備事業に関連する社会資本整備を支援するというふうな、わかったようなわからんような発表でございました。
 さて、冨士谷市政、約9年間の市政の運営を拝見させていただきますと、まず医療センターの経営改革を断行していただきました。今日まで大変な改善の結果が、黒字経営として大きく寄与しております。また、昨今の学校教育関係では、金田、島、馬淵、そして現在進行しております桐原小学校、給食センター、各小学校区におけますコミュニティセンターの設置等、新しい施設が随分建設をされました。そして間もなく、JRの篠原駅あるいは安土駅の供用開始が始まると聞いております。
 その上に、まだ今、環境エネルギーセンターの整備が順調に進んでおりまして、これも28年に運転が開始するというふうに聞いております。私は決して冨士谷政権を総括していることではありませんので、ご理解をいただきたいと思います。
 一方、毎日私たちが利用しております道、道路に目を向けてみますと、当初は国道の8号線、477号線、あるいは東近江に出向きます421号の3本の国道を有してます。県道につきましては、俗に言う朝鮮人街道、大津能登川線、あるいは長命寺線等々、市内の県道路も走っておりますし、また40年前に土地改良をされました農免道路、俗に言う農業道路が市内を走っております。
 しかしながら、社会の変化とか経済の発展に伴って、県道、市道等は拡幅だとか延長を、そしてまた歩道等、安全・安心のためにいろいろと計画を進められたと思います。当局にちょっとお話聞いてみますと、そういう計画の古いのは昭和35年ごろにもう計画書が出ていると、それから全然延長も拡張もされてないというふうに聞きました。それは当然のことでありましょう。その時その時、優先すべき事業がありまして、また諸問題があって、そちらに集中されて解決されていたと思います。
 しかし、このように都市計画道路として拡張あるいは延長工事が計画されていながらも全然それが実施されてないというのが現状であります。国土交通省はこのたび、地方の活力創生、安全・安心などを期するために、社会資本制度というものを活用せよというふうなことでございました。
 過去の近江八幡市を見ますと、都市計画からこのたびの新しい支援の私は社会資本整備にどのように取り組まれているのかのお尋ねをしたいと思います。
 前にも説明いたしましたんですけれども、西からは国道8号線、あるいは大津能登川線しかありません、入ってくるのに。また、東に向かうときにはまた8号線と県道の大津能登川線しかありません。このたび、東のほうでは安土連絡道路整備が進んでいると聞いております。このことをもう少し詳しくお話をいただきたいと思います。
 また、近江大橋から草津、守山、野洲までは、今の中部湖東幹線、これが4車線で開通をいたしております。ところが、野洲市の一部でとまっておりまして、我々近江八幡市のほうにはまだまだその法線の一部も語られてないというところでございますので、この辺をただいまの社会資本総合整備に絡めて、県、国、市を挙げて進めていただくわけにいかないでしょうか。このことをお尋ねをいたしたいと思います。
 以上を初問としますので、よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市産業部長。
             〔都市産業部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市産業部長(廣瀬信之 君) 井狩議員の社会資本整備総合交付金についてのご質問にお答えいたします。
 本市の社会資本整備総合交付金を活用した道路整備は、市道における歩道設置や安全な通学路を重点的に取り組んでおり、平成27年度におきましては、あんしん歩行エリア整備事業といたしまして、市道上田出町線上田地先、また市道池田本町益田線森尻町地先、市道中小森緑町線中小森町地先、また市道中村大房線小幡町地先の道路整備と、通学路特化計画推進事業といたしまして、市道千僧供馬淵線千僧供町地先、市道馬淵東横関線東横関町地先、また市道武佐西宿線西宿町地先で路肩拡幅やグリーンベルトの設置等をそれぞれの事業ごとに社会資本整備計画を策定し、その認可による社会資本整備総合交付金の交付を受け、現在進めているところでございます。
 議員のご質問は、社会資本整備計画が整備計画そのものの性質を持ち合わせることから、市内の道路網を社会資本整備計画にて全体的に構築すれば早期の整備実現につながるとのご指摘というふうに受けとめておりますが、社会資本整備計画は国の社会資本整備総合交付金の交付を受けるために必要な実施計画でございまして、道路網のあり方や考え方を明らかにする基本的な方針、構想といった計画とは一線を画するものでございます。したがいまして、まずは市民の利便性や安全性が確保され、その上で広域連携や連絡機能を充足する等、本市にふさわしい道路のあり方を実施計画たる社会資本整備計画の礎として構築することが必要となってまいります。
 この役割を担うものが、昨年度から策定に着手いたしております近江八幡市道路網マスタープランでございまして、道路網に関する考え方や情報を広く市民にお知らせすることで、市民の皆様と道路のあり方、考え方を共有できるツールとして活用するほか、このプランに基づきまして道路整備事業や都市計画街路事業に係る社会資本整備計画を策定し、社会資本整備総合交付金の交付を受けながら、本市にふさわしい道路網の合理的かつ円滑な整備に努めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 先ほど少し触れたんですけど、中部湖東幹線、この辺についての考え方を少しお考えを述べていただけませんでしょうか、お願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 議員ご質問の中部湖東幹線についてお答えをしたいというふうに思います。
 この幹線道路につきましては、大津湖南幹線の延伸部分として、湖東地域を当市の野村町から彦根市までを南北に連絡する道路として計画をされておりまして、滋賀県道路整備アクションプログラム2013にも位置づけられている道路でございます。この道路のルートは、平成16年に、地元による道づくり委員会の組織化により、PIルートとしてルート法線が選定をされております。
 このルートは、先ほど申し上げました県のアクションプログラムに掲載され、事業が計画されておりましたが、県が平成25年8月に公表しました地先の安全度マップにおきまして、このルートが200年確率の最大浸水深3メーター以上の範囲を通るルートとして計画されていることから、現在県ではルートの見直しを行う予定であるというふうに聞いております。しかしながら、現在計画されております中部湖東幹線のうち牧町地先を通る区間につきましては、道路幅員が狭く通行の危険性が高い県道大津守山近江八幡線のバイパス道路としての役割を兼ね備えていましたので、今回県では、この県道の牧町地先を通る区間につきましては中部湖東幹線とは別に県道のバイパスとして計画をすることになっているというふうに聞いております。
 今、見直しが始まりかけたとこでございますので、今後詳しい情報がございましたらまたお伝えをしていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) ありがとうございました。まちづくりとか、あるいは国づくりというのは、やはり街道あるいは港から始まるというふうに思っております。どうぞただいまの県道の考え方をやっぱり我々市民も県民も力を合わせて強く要望していきたい。道ができないとやっぱりなかなかまちづくりはいけないのかなというふうに思っておりますので、ひとつ強く要望いたします。
 次に4番目の、財政見通しについてご質問をいたします。
 平成26年度決算数値につきましては、市民に密着した大型事業が実施され、市債は残高として249億円、基金は130億円でありました。このことについては、まず問題はないと考えております。
 しかしながら、提出されています決算数値と実際の財政状況とは少し乖離があるのではないかと思います。現在進行しております環境エネルギーセンター整備事業、桐原小学校整備事業、JR安土駅の改修工事事業、ただいま初日に決裁をしました健康ふれあい公園のプール事業等、実際的に契約は締結をされておりますが、現状では近江八幡市が契約した段階で債務を負っていることは事実でありますが、しかし各事業が完成しないことには歳入歳出にともに決算の数値にはあらわれてないのが現状であります。加えて、このような事業数値が決算書にあらわれていないにもかかわらず次から次へ大型な事業が語られていくというところには、少し問題があるのかなあ、いかがなものかなあという思いをしております。
 監査役の意見書の中には、将来の負担に向けた財政措置が講じられ、国等からも支出の削減、税収の減少などにより財政に少なからずも影響があると想定され、地方財政を取り巻く経済情勢は殊のほか厳しく、間接企業を中心に金融課題を避けて通ることはできない。その中でもポイントとしては、調達資金の償還は償還能力に余裕を持って行われ、今後の大型の必要投資についてもその能力の範囲内にて行われるものであると。これが本市が考えております健全経営と言われるところであり、さらに持続可能なものとするために、決算時における諸計数を確認して、今後の変化を読み込み、対応されることが望ましいと、このように結んでおられます。
 そこで、私、少し質問をいたします。
 今回上程されております決算数値と実際の事業進捗内容とでは市債残高あるいは基金残高に少し乖離があるというふうに思いますので、これをひとつお尋ねをしたいと思います。
 2つ目には、中期財政計画見通しを平成27年度中に策定するとのことであります。社会保障費等の増加で、毎年、行政コストが約10億円あたり増が見込まれております中で、これからの大型事業は、庁舎あるいは各学校施設工事等々はどのように査定されているのかを初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 川端総務部長。
             〔総務部長 川端康仁君 登壇〕
◎総務部長(川端康仁 君) それでは、井狩議員の財政見通しについてのご質問にお答え申し上げます。
 議員ご指摘の決算数値と実際の事業進捗を含んだ市債残高と基金残高の乖離状況についてですが、ご指摘のとおり、26年度決算数値はあくまでも26年度末の数値であり、大型基盤整備事業の既契約額を全て含んだ額ではなく、契約議決額とは乖離がある状況ですので、絶えず現状に留意する必要があります。
 今定例議会に提案させていただきました平成27年度一般会計補正予算(第3号)を承認いただきました後の本年度末の市債残高につきましては、現時点での見込みではありますが、約292億4,000万円の見込みであり、決算数値であります249億5,000万円よりも42億9,000万円乖離があり、平成28年度には市債残高が300億円を超過することとなります。
 基金残高につきましても、平成27年度末が約120億円の見込みであり、決算数値であります130億3,000万円より約10億3,000万円減少する見込みでありますが、平成28年度以降の見込みについては、平成27年度中、本年度中に策定する平成27年度から平成36年度までの中期財政見通しに明示してまいりたいと考えております。
 2点目についてでございますが、平成27年度中に策定する中期財政見通しにおける事業費についてでございますが、中期財政見通しは、全庁的な行財政運営の取り組みを展開するために中・長期的な財政運営の指針を示し、持続可能な財政基盤を確立していくことを目的としており、年々増加傾向にある社会保障費を初めとする経常的なコストの影響も確実に反映し、大型事業についても、既契約事業はもちろんのこと、市庁舎整備、岡山小学校等の今後見込まれる可能性のある一定の事業費を含めた財政見通しを策定してまいる予定をしております。
 中期財政見通しは、将来の財政状況を現時点において財政的なリスクも含めて可能な限り見通した中で、市民に公表することにより、今後本市の見込まれる動向をご判断いただくための情報とさせていただくものでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 再問をさせていただきます。
 先ほどのエネルギーセンターは約60億円かかると申し上げました。この事業に対して補助金あるいは交付金は22億円歳入として見込まれるということも今ご発言されました。工事代金としては39億円が、この11月あるいは来年の3月の完成を見て支払うということでございます。
 私聞きたいのは、この39億円というのは実際は市債が幾らで、あるいは基金をどれだけ取り崩しての金額になってるかということを聞きたいんですけど、わかりますでしょうか。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 現時点で細かい数字はあれでございますけれども、前議会でも申し上げましたように、基金と市債残高のあり方、いわゆる預金と借金のあり方というのについては常に留意をしなければならないというふうに考えております。したがいまして、このエネルギーセンターについて、例えば基金充当率について、ちょっと私詳細存じておりませんけれども、基本的にはその充当率等を見越した中で起債等も発行していくわけではございますけれども、昨年度末、3月末の補正予算でも提案させていただきましたように、可能な限り、交付税措置のないような起債については発行を見送り基金対応をしていく、また今議会にも提案をさせていただいておりますように、繰上償還によって将来の金利負担等が軽減できるものについては軽減していくというふうな手法を使いまして、基金と市債のバランスを考えた上で市債発行という対応をしてまいりたいと考えております。
 若干ご質問とは違っておるかわかりませんが、そのような考え方でおるところでございます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 井狩光男君。
◆17番(井狩光男 君) 期待しておりましたのは、実はこの39億円は市債で幾ら、基金を幾ら使いました、そしてその金の39億円と国からの歳入されます補助金、交付金22億円でこの60億円の支払いを終わりますと、こういうストーリーが聞かせてもらえれば大変ありがたいなあと思っておりました。
 言いたいのは、工事の契約と工事の発注、それからその間に出来高払いで何回かお支払いになられてます。最終的にこの事業に対して基金が幾ら、最終の事業費が幾らで、そのときに市債を幾らを借り、基金を幾ら使って、補助金はこれだけであったというのを確定するのは、1年2年工事の完成先なんですよ。実際に我々現在ここに立ってるときは、過去の数値の今の言う決裁されたものを見ておりますので、もう少し先の点を見ないと大きな誤りを起こすんじゃないかと思います。
 先ほど申されましたように、28年度はもう既に市債が300億円を超えるということでございます。そのときの今の基金が約10億円減って120億円ぐらいになるんですか、たしかそういうなことも耳にしたと思います。そういうこともありますので、我々議員団も、また大変失礼ですけど職員の皆さんも全て、市民の皆さんもそうでしょうけれども、工事が発注になった、それが全て債権であるということではない。その先の3年先、2年先、工事完成時にその事業の結果が出るんだと、このタイムラグをやっぱり忘れてしまうと、事業だけがどんどんどんどん膨らんで走ってしまうというおそれがあります。
 ましてこれからは大型事業、要は庁舎はやらないかん、桐原の小学校、岡山の小学校の決裁もせないかん、JRの2駅の事業費の残金もあろうと思います。また、コミセンもやらないかん。当然私どもは、できるだけこの事業ではこれぐらいの計画費がかかるというのを早く知りたいということを申し述べたいと思います。それによって、この事業適切であるのか、あるいは縮小せねばならないというとこのことを論議しなければならない、このように思っております。余り詳しい数字を言われると、それは後日、入札工事になりますので、ベースになっちゃ大変でございますので、その辺は当局のほうでコントロールをしていただきたいなあと、このように思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。
 最後に、地区計画をしっかり出していただいて、この大型事業にどう取り組むかっちゅうのをスタンスを我々議員団もしっかり心して取り組んでいかないととんでもない方向に行くのじゃないかなあという、私だけの思いを持っておりますので、どうぞひとつよろしくお願いします。
 最後に、市長に要望させていただいておきます。
 市長はいつも、次世代に誇れる近江八幡市を目指すということを申されておりますので、どうぞ持続可能な財政運営を堅持するためにも、今後の大型事業についてはできるだけの範囲内で、わかる範囲内で、できるだけ事前にお話しいただいて、我々も誤った判断のないようにご指導賜りたい、これを申し述べておきまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で井狩光男君の個人質問を終わります。
 ここで、先ほど回答を留保していました件で、小西市民部理事から発言を求めておりますので、これを許します。
 小西市民部理事。
◎市民部理事(小西正彦 君) 先ほどご質問いただきました一般廃棄物処理施設、新しい処理施設の中の処理残渣の量でございますが、計画量、日量76トンの処理を行った場合、マックスで絶えず燃やした場合でございますが、処理残渣については日量7.6トンでございますので、現実上は余裕を持った炉になってございますので、処理残渣はもう少し少なくなってくるものと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 先ほどの井狩議員のところで答弁漏れがあったようでございます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 先ほどの井狩議員のご質問の財政見通しの中で、新エネルギーセンターのところで、39億円の内訳というところで、答弁が漏れておりました。改めて回答いたします。
 全体事業費、約でございますが68億円、国費が22億円、市債が33億円、基金が13億円となっております。これを本年度支払い39億円で、きっちりは分けれませんが、案分をいたしますと、国費として12億6,000万円、市債として19億5,000万円、一般財源、基金繰り入れでございますが、6億9,000万円を予定しているというところでございます。回答できずに申しわけございませんでした。
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