録画中継

令和元年第1回(6月)近江八幡市議会定例会
6月26日(水) 個人質問
大川 恒彦 議員
(1)北里学区コミュニティエリアの整備について
(2)水茎干拓・西部承水溝の改修について
(3)通学路の路面標示設置について
(4)自然環境保全について
(5)選挙投票について
◆7番(大川恒彦君) 皆様こんにちは。本日最後になりました議席番号7番、創政会の大川恒彦です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 質問に入らさせていただく前に、先般執行されました近江八幡市議会議員選挙におきまして初めての議席を与えていただき、まことにありがとうございました。この近江八幡市に熱い情熱を持って活力に満ちた心豊かなまちづくりを目指し、一生懸命に頑張ってまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、質問に入らさせていただきます。新人でふなれではございますが、お許しください。発言通告書に基づき、大きく5点の個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は北里学区コミュニティエリアの整備、2つ目は水茎干拓・西部承水溝の改修、3つ目は通学路の路面標示設置、4つ目は自然環境保全、最後5つ目は選挙投票についてですので、よろしくお願いを申し上げます。
 なお、さきに質問されました議員と項目内容が重複する部分が多々ございますが、発言通告書に基づき質問をさせていただきますので、ご回答をよろしくお願い申し上げます。
 まず1つ目の北里学区コミュニティエリアの整備についてです。
 現在、近江八幡市内の各学区コミュニティエリアの整備もほぼ済まされ、残るは安土、北里の2学区となりました。しかし、先般も市当局へお伺いいたしましたところ、現時点では以前から何も計画予定もないということを初めてお聞きいたしました。私たち北里学区民は順番だと思っていました。
 ところで、北里学区コミュニティセンターは昭和56年に建設され、38年が経過します。また、北里小学校の校舎は昭和59年に建設され、35年が経過し、体育館におきましては昭和52年に建設され、42年が経過します。ともに老朽化が進んだ建物です。また、北里学区におきましては、防災拠点として機能しなければいけない重要な施設です。
 ご存じのとおり、北里学区は天井川の日野川がございます。河川改修工事が進んだとはいえ、ここ近年の異常気象等による大型台風の発生で、大雨、豪雨による洪水、氾濫の事態が考えられます。北里学区は、避難場所として北里コミュニティセンター、北里小学校、北里幼稚園、そして看護専門学校となっております。特に北里小学校は日野川に隣接しておりまして、非常に気になる場所でございます。また、近江八幡市の洪水ハザードマップを見させていただきますと、浸水想定高さが北里コミュニティセンター、北里幼稚園、看護専門学校が0.5メートルから1.0メートルとなっておりますが、北里小学校におきましては1.0メートルから2メートルとなっております。こんな中、北里小学校へ避難をしに行くのはいかがなものかと思います。しかし、避難場所が決められており、ほかには避難する場所がなければやむを得ないのでしょうか。私は、北里学区民として、果たしてこの現状のままでよいのかと疑問を抱かざるを得ません。また、地震災害においても同じことが言えると思います。
 このような状態の中、コミュニティエリアの整備等の早期着手に向けて、今後の考え方といたしましては、地元北里学区はどのような取り組みを、また市当局とはどのような働きかけ、また連携をしていけばよいのかをお伺い申し上げます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 大川議員の北里学区コミュニティエリアの整備についてのご質問にお答えをさせていただきます。
 北里学区コミュニティエリアの整備につきましては、議員のご質問にもございましたように、現在、位置などを含めまして計画を定めていない状況にございます。これまでの他学区でのコミュニティエリア整備では、まずは各地域で協議、ご検討いただき、整備に関する地域の意向としてまとめられた事項に対しまして、市としても地域とともに施設整備を行ってきたという経過がございます。北里学区におかれましても、地域でコミュニティエリア整備の協議の場となる、例えば検討委員会あるいは建設準備委員会などを設けていただきまして、まず現存の小学校、幼稚園、コミュニティセンター、そして地域の避難所のあり方や、ただいまご質問いただきました位置などにつきまして、現在あります看護専門学校の跡地、施設の利活用も含めた中でご議論、またご協議をいただく。また、議員のお力添えも賜りながら地域の意向の取りまとめをしていただければというふうにも考えております。
 市といたしましても、この北里学区からいただきましたご意向に対しまして、関係する所属が調整を行いまして、今後地域と連携を密にしながら、ご相談の上、取り組みを進めさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご丁寧なご回答、ありがとうございます。
 再問に移らさせていただきます。
 北里コミュニティエリアの整備については、平成29年12月8日に前市長との車座談義、そして平成30年12月19日の現市長との八幡夢トークの中でもいろいろなお話があり、事業計画に向けての事前準備、下打ち合わせの場と思っておりました。事業の計画案は北里学区と行政との同時進行だと思っていましたが、今後の進め方といたしましては、まず学区内で基本的な考え方、構想を取りまとめ、その内容を行政と調整、協議を図るという形でよろしいでしょうか、もう一度お伺いいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 副市長からも申し上げました初問でもお答えをいたしましたが、議員のお尋ねのとおりでございます。学区内で考え方、構想を取りまとめていただいて、行政側と調整をいただくというようなことでございます。
○議長(北川誠次君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) たび重なるご丁寧なご回答、まことにありがとうございます。
 再問に移らさせていただきます。
 補助金を使って学校の建てかえを行う場合、建築後40年以上が経過をしてるかが一つのめどになっているみたいですが、以前に聞いたお話の確認をさせていただきたいと思います。
 学校は耐震性が低いと補助金がもらえますが、北里小学校のように耐震性をクリアしている学校は補助金がもらえないから、建てかえが難しいというお話でございました。しかし、以前に行った耐震調査から10年が経過しているので、再度調査をしたほうがよいのではということでした。また、日野川という危険な河川の近くに小学校が建っているので、文部科学省でよい補助事業があるかを調べるということでしたが、あれから後の取り組みはどのようになっているかをお教え願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) 学校の建てかえを行う場合の国の補助について、建築後40年という年数の基準があるかどうか、また危険な河川の近くの学校建てかえが対象となるかといったご質問かと思います。
 学校改築事業の交付金は3つございます。
 1つ目は、危険改築というもので、これは構造上危険な状態にある建物の改築経費補助になりまして、耐力度調査という調査を行いまして、結果危険と判定された場合補助されるものです。この耐力度調査を具体的に申しますと、耐震の性能とは違いまして、コンクリートや鉄筋の劣化状況など、建物の老朽化を総合的に判断をする調査でして、本市の場合、岡山小学校、また桐原小学校の建てかえのときに対象となったものでございます。改築の方向性が出された場合、この調査を行うものでございます。
 2つ目は、不適格改築というものでして、これが耐震性能の不足、また津波の浸水想定区域内の建物というのが対象となるのですけれども、本市の学校については耐震性能を満たしておりますし、またこの津波と申しますのが河川は対象外というふうになっておりますので、北里小学校については該当はしないのかなと思います。
 最後、3つ目につきましては、津波の移転改築ということでして、これも河川は対象にならないということでございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問に移らさせていただきます。
 現在は避難場所として指定をされております看護専門学校でございますが、令和2年3月をもちまして31年の歴史に幕をおろし、廃校とお聞きしております。今後の施設の運用、見通しはどのようなお考えになっているか、お伺い申し上げたいと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えいたします。
 初問でも、またさきの森原議員のご質問でもお答えいたしましたが、個別施設計画において、学生の卒業後、廃校、施設は除却予定としておりますが、校舎、講堂とも施設として利活用は可能と思われます。このことから、地域の意向の取りまとめの中において、看護専門学校施設などの利活用なども含め、ご議論、ご協議いただきたいと存じます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 北里学区コミュニティエリアの整備についての取り組みは、コミュニティセンター、ふれあいホール、小学校、幼稚園、看護専門学校、そして農村広場を含めた中で総合的に物事を考慮していただける自治連合会とまちづくり協議会が中心となって取り組んでいただき、北里学区民の思いを反映させられるよう協議検討をしていただきたいと思います。そして、この構想が十二分に尊重されるよう、行政側も学区側と連携を密にしていただき、早期着手を目指して、最高のものができるようにお願いを申し上げたいと思います。
 引き続きまして、それでは2つ目の質問に入らせていただきます。水茎干拓・西部承水溝の改修についてでございます。
 水茎干拓・西部承水溝、すなわち北里幹線排水路でございます。北里学区には雨水等を排水する河川がなく、この承水溝が琵琶湖へつながっている唯一の排水路です。この承水溝は、昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて土地改良事業の中で工事が進められました排水路です。およそ45年が経過いたします。
 この排水路は、両護岸に鋼矢板が打設されておりまして、経年劣化による腐食等が著しく進んでおります。また、この近年の異常気象等による想定を超えた大雨、豪雨時には、急激な増水、地区外上流部の開発等による雨水排水の流入で水かさが以前より増し、承水溝の水路のり面部分まで水位が上昇いたします。増水に伴い、鋼矢板が欠損部分より土砂が流出してのり面が崩れることも考えられる非常に危険な状態です。
 また、この承水溝は最下流の琵琶湖から地区内上流部の江頭町までは高低差が30センチと、ほとんど排水勾配がないため、琵琶湖の水位の影響をまともに受けております。堀と同じ状態の中で、水路内にはたくさんの堆積土砂があり、大雨、豪雨のときにはせきとめられた状態になり、冠水の心配をしております。そして、承水溝沿いには市道江頭野村線が通過しておりまして、この承水溝の鋼矢板、のり面等の破損による影響で被害を拡大されることが懸念されます。
 このような状況の中で、土地改良区、県、国への働きかけをいただいているとは思いますが、現在の協議内容、進捗ぐあいはどのようになっているか、お教え願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 大川議員お尋ねの水茎干拓・西部承水溝の改修についてのご質問にお答えを申し上げます。
 水茎干拓地を守る施設として承水溝があり、経年劣化により矢板の腐食等が進行している状況はご指摘のとおりでございます。このために、水茎干拓土地改良区では事業化に向けて測量や設計などの東部承水溝施設計画を策定されたところでございます。また、西部承水溝については、今年度に近江八幡西部土地改良区が計画策定に着手されると聞いております。
 今後、承水溝の機能診断結果や優先度を考慮し、事業化に向けて、施設管理者を主体に国や県と連携しながら土地改良区を支援してまいりたいと考えていますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。協議、対策、大変ありがとうございます。少しでも早く取りかかれるようによろしくお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、再問に入らさせていただきます。
 瀬田川洗堰の全閉時による琵琶湖の水位がプラス60センチを超えますと、湖岸道路沿線の白鳥川から日野川までの琵琶湖側に設けられています水門、樋門が閉め切られるようにお聞きしております。この捜査が行われた場合、琵琶湖からの流入はありませんが、琵琶湖への排水放流は全くできず、上流部からの排水流入を一方的に受け、雨水排水も手の施しようがなくなり、この北里、岡山地域は冠水、浸水の被害が想定されます。このようなことを踏まえた中で、排水対策などはどのようなお考えになっているか、お伺いいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 乾水道事業所長。
◎水道事業所長(乾直樹君) 大川議員の再問の冠水、浸水被害に対する排水対策についてお答えします。
 近年における雨の降り方は、局地化、集中化、激甚化しており、本市におきましても、この地域にかかわらず、市街地においては道路の冠水、住宅等の浸水被害が発生しております。
 国においては、平成27年5月に下水道法を含む水防法等の一部を改正する法律が公布され、ソフト、ハードの両面から水害対策を強化する改正が行われ、雨水排除に特化した雨水公共下水道制度等が盛り込まれました。また、平成29年7月には国土交通省によりまして雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)というものが示されたところでございます。
 本市におきましては、この雨水管理総合計画策定ガイドラインに基づきまして、他の関連計画とも整合、調整を図りながら、市街地における雨水管理総合計画の策定に向け、関係部署、県等と協議調整をしてまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 平成25年、平成29年、平成30年の台風時には承水溝は冠水をしております。瀬田川洗堰を全開にしても、琵琶湖の水位を1センチ下げるのに6時間かかると聞いております。大きな被害が出てからでは遅いので、最善の対策をお願い申し上げます。
 それでは、再問に入らせていただきます。
 初問にも言わせていただいたように、河道内にはたくさんの堆積土砂があり、また雑草も生い茂っています。水の流れ及び美観の関係もありますので、せめてしゅんせつだけでも早急に取りかかっていただくようにお願いできないものか、お教え願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 施設管理者であります水茎干拓土地改良区が主体となってしゅんせつをしていただくことになると考えておりますが、今のところ土地改良区ではしゅんせつの計画はないというふうに伺っております。
 今後、しゅんせつを実施される場合は、国や県と連携をしながら土地改良区を支援してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 少しでもしゅんせつしていただけるようによろしくお願いしたいと思います。
 次に、3つ目の質問に入らせていただきます。通学路の路面標示設置についてです。
 ここ最近、子どもが巻き込まれる事故、事件が多発しております。大変痛ましく、非常に悲しい出来事です。子どもたちが安全・安心に暮らせるよう、家族はもとより、地域の人々に見守りは大変大事です。また、特に日々の朝夕の登下校時におけるスクールガードさんの働きには大変ありがたく、感謝の一言に尽きます。大変ありがとうございます。
 さて、子どもたちがより一層安全・安心に登下校できるよう、道路に路面標示の整備、設置をお願い申し上げたいと思います。特に通学路におきましては、スクールゾーン、グリーンベルトの設置をお願いします。いろいろな規定があろうかと思いますが、路面標示は運転者に事故が起きないように注意喚起を促し、少しでも抑制できる一番短期にできる取り組みの一つでもあると思います。当局にも安全対策の取り組みの計画があろうかと思いますが、今後の道路標示設置の見込みをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代君) 大川議員お尋ねの通学路の路面標示設置についてお答えします。
 さきの議員のご質問にもお答えしましたが、スクールゾーンは小学校からおおむね半径500メートルの範囲で、一方通行、大型車両進入禁止、速度制限などの交通規制がかかるもので、地域住民や一般の通行者にも影響が及ぶことから、現在市内においての設置はありません。
 現在実施している安全対策としましては、グリーンベルトの設置や通学路の路面標示などを行い、運転者への注意喚起を行っています。今後につきましても、危険箇所の点検対策を行ってまいります。
 次に、今後の道路標示設置の見込みについてのご質問にお答えします。
 通学路の危険箇所につきましては、関係者による合同点検を行い、その現場で参加者が意見を出し合い、どのような対策が一番効果的か、短期的に対応できるものか、長期計画が必要なものか等検討し、安全対策を実施していきます。今後も児童・生徒が安心・安全に通学できるよう、関係機関と連携し、安全対策を行ってまいりますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 あちこちから要望が出ているとは思いますが、早急に取り組んでいただき、処置をお願い申し上げます。
 再問させていただきます。
 ここ最近耳にしましたのは、道路規制ですが、未就学施設であります幼稚園・保育園周辺にキッズゾーン、オレンジラインの普及、設置です。それともう一つ、町内の生活道路におけますゾーン30の速度規制の推進です。安全対策、交通対策の取り組みをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 大川議員の再問のうち、就学前施設の周辺のキッズゾーンの分についてお答えをいたします。
 滋賀県知事や大津市長による国要望を受けまして、去る6月18日国として関係閣僚会議で緊急対策が取りまとめられました。国では、9月までに緊急安全点検を行い、その結果を踏まえて早急に進めていくということで方針を出されております。
 また、ドライバーに注意を促すため、スクールゾーン同様に、保育所等の施設の周辺の道路のキッズゾーンを新たに設置するということにされておりますけれども、ご承知されておりますとおり、保育施設につきましては多様な形態がございます。認可施設もあれば、認可外施設もありますし、小規模の保育事業所もございます。そういうことでございますので、厚生労働省につきましては、対象施設について一定のめどを秋までに示すということでお考えを示されておりますので、その国の方針を踏まえまして市としましても今後進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解よろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問のうちのゾーン30について私からお答えさせていただきたいというふうに思います。
 このゾーン30といいますのが、生活道路におけます歩行者等の安全な通行を確保することを目的としまして、区域でゾーンを定めて、最高時速を30キロメートルの速度規制を実施するとともに、その他の安全対策を必要に応じて組み合わせ、ゾーン内における速度抑制やゾーン内を抜け道として通行する行為の抑制等を図る生活道路対策でございます。
 現在、市内でゾーン30が定められている場所でございますが、平成24年度に定められました桜宮町付近、平成28年度に定められました鷹飼町北付近、それと平成29年度に定められました丸の内町付近というこの3カ所でございます。
 具体的な対策としましては、ゾーン内は、申し上げましたとおり、30キロメートルの区域規制、速度規制がしかれるほか、ゾーン内の道路は基本的に1車線として、センターラインを抹消して路側帯などの拡幅あるいはハンプ、狭窄物等の物理的抑止効果が得られる装置を設置するなど、こういった対策もあわせて講じるというものでございます。
 ゾーンを定めるに当たりましては、市街地などで2車線以上の幹線道路や河川、鉄道などの物理的な境界で区画された地域であり、生活道路として歩行者などの安全を確保する必要のある道路がある地域、通過交通の抑制と速度抑制について住民の合意が得られ、住民からの要望が高い地域等のこういった要件がございます。最終的には公安委員会が定めているものでございます。
 こうしたことから、自治会等からゾーン30のご要望をいただきましたら、警察に市としては副申をしてまいりたいというふうに思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) 丁寧なご回答、大変ありがとうございます。
 4つ目の質問をさせていただきます。自然環境保全についてです。
 先般、北里学区佐波江町自治会様の琵琶湖佐波江浜の自然環境保全の取り組みの勉強会に参加をさせていただきました。佐波江浜の自然環境保全のことが気になったので、参加をさせていただいたところ、地元の方々はもちろんのこと、京都大学の先生と学生さん、琵琶湖博物館の先生、そして水資源機構の職員さんもお見えでした。
 保全作業に入る前の座学で先生のお話がありまして、この話の中で、佐波江浜は貴重な植物、昆虫が生存している大切な場所であるとおっしゃっておられました。ふだんは何げなく見ていますが、ハマヒルガオ、ハマゴウは淡水湖では珍しい海浜性植物、また絶滅危惧種に指定されております昆虫のカワラハンショウなど、自然生物の宝庫だとおっしゃっておられました。
 自然環境を守るため、佐波江町では10年ぐらい前からの取り組みと聞いておりますが、市内にはほかにも熱心に取り組んでおられる自治会、また団体さん等があるかと思いますが、自然環境保全の観点から、市当局とはどのような連携、支援をされているのかをお教え願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の自然環境保全についてのご質問にお答えいたします。
 議員のご質問にもございましたように、市内には自然環境保全に熱心に取り組んでおられる自治会や団体がございます。市では、近江八幡市環境基本計画並びに第2次近江八幡市環境実施計画を策定いたしまして、琵琶湖や西の湖、市内の主要な河川等の身近な自然環境を対象として、ヨシ刈り、水質や生き物の調査、自然環境や動植物の保全活動、地域の子ども等を対象とした自然観察会の開催等、身近な自然や生き物と触れ合う機会づくりを市民、市民団体、事業者の皆様と協働で進めることとしており、行政の役割としては、活動主体である市民、市民団体の皆様の活動を広く紹介することとしております。
 現在行っています具体的な連携、支援といたしましては、皆様の自然環境保全における活動が活発になるように、広報紙への掲載等によりましてイベントの告知等を行っているところでございます。
 議員のご質問にもございましたように、多様な生物が生息している環境を守るために、市民の皆様が熱心に活動していただくことが自然環境保全に大きく貢献するものと考えております。
 今後もさらに協働による取り組みを進める上で、市が把握できていない自然環境保全活動をされている市民、市民団体についての情報収集を行い、その発信にも努めてまいりたいと考えております。また、自然環境保全につながる河川、湖沼周辺等において実施されます自治会等の清掃美化活動に対しましても、行政による回収等の支援を行っているところでございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 一生懸命取り組んでおられる団体様には十二分なる援助をお願い申し上げたいと思います。
 再問に移らさせていただきます。
 こうした中、自然環境に恵まれた近江八幡市です。身近にこんなに生きたすばらしい教材がありますが、意外と知らない部分もたくさんあります。子どもたちにももっと自然に触れ合ってもらい、自然環境の大切さを学習してもらえるよう取り組んでいただきたいと思いますが、市当局のお考えをお伺い申し上げます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 学校では、議員がおっしゃったように、自然環境の大切さということで、環境学習、理科、生活の教科を通じて、自然の中の生き物や気象、生物あるいは植物等の観察を通していろんなことで学んでいます。
 議員地元の北里小学校でも、地域のメダカ池というところで、2年生、3年生の子どもを対象にメダカの発育の状況、それからその池の周辺にある草花あるいは虫等の学習を子どもたちが非常に楽しみにして取り組んでいる状況です。
 このような活動は市内各校でいろいろな形で取り組んでおりますが、現段階では学校の教育の中に、議員もご存じのように、英語教育が導入されたり、あるいは幾つかの議員の質問にありましたように、道徳の教科化ということで特別な教科道徳が入ったり、いろいろ入ってきて、いわゆる学校のいろんな授業が足し算ばかりできているという状況もあって、先生方ももう目いっぱいやっていただいている。子どもたちも低学年は非常に早く帰れる、給食を食べて帰れる日もあったんですが、これからはそれもとれないかなという状況もあります。
 ただ、おっしゃるように、自然環境に恵まれたこの近江八幡市で子どもたちがそれも知らないという状況では、私たちが進めているふるさと学習、あるいはSDGsの教育の観点からも課題があると思いますので、できる範囲内でいろんな自然環境の学習ができるような場を編み出していきたいと思いますので、また議員のご協力等、ご支援等をよろしくお願いしたいと思います。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 自然環境をもっと大切にこれからもしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 最後になりますが、5つ目の質問に入らせていただきます。選挙投票についてです。
 先般執行されました県議会選挙、また市議会選挙におきまして投票率低下が問題視されておりました。未来を見きわめる大切な選挙でありますが、残念ながら選挙投票離れが進んでおります。この状況を阻止するためには、従来の啓発運動だけではなく、投票手段のあり方にも見直しをしなければだめだと思います。若者への政治、選挙への関心を高めていただくのはもちろんのことでありますが、高齢者、障害者への取り組みも進めていただきたいものであります。
 選挙区の再編で投票所が変更になり、今までは近くにあり、歩いて行けたが、現在は遠くになってしまい、歩いては行けないから棄権というお方も存じておりますし、また耳にもします。投票の意思があるお方が少しでも投票所へ行けるよう、何らかの手法を考えるべきであると思います。例えばですが、できる、できないかは別といたしまして、既成概念にとらわれず、選挙投票推進員さんを設け、自治会単位あるいは学区内単位を巡回していただき、投票を促し、有権者を家から投票所まで送迎していく制度などを構築していくのも一つではないかと思います。
 決められた規則の中で運動また活動をしなければいけないのですが、市当局の投票率向上の考え方をお教え願いたいと思います。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 安川選挙管理委員会委員長。
             〔選挙管理委員会委員長 安川正樹君 登壇〕
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹君) 大川議員ご質問の投票率の向上についてお答えいたします。
 さきの議員のご質問にもお答えしましたとおり、4月に行われました統一地方選挙においては、滋賀県議会議員一般選挙及び近江八幡市議会議員一般選挙それぞれにおいて、前回と比較すると投票率は低下いたしました。滋賀県議会議員一般選挙で県内全体の投票率は43.13%であり、本市の投票率は46.08%で、選挙のありました10市中では4番目の投票率となっております。
 このことから、投票率は、国政選挙や地方選挙という選挙の種類や、選挙執行時の政治に対する意識や、そのときに執行される選挙の関心度合い、その他別の視点では、政治情勢や政党等、政治団体の公認及び推薦等の状況、市議会選挙では学区における候補者の数など、さまざまな要因に左右されると考えられます。
 投票率の低下に関しては、選挙管理委員会としても重く受けとめるべき事項であり、議員ご提案も含めまして、現在組織されている近江八幡市選挙管理委員会や近江八幡市明るい選挙推進協議会でも議論いただき、また統一地方選挙にかかわるさまざまな課題について、市議会議員様とも率直な意見交換をする場を設けて検討していきたいと考えているところであります。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 一議員として、政治離れに伴う選挙投票離れが起きないように努力をいたしてまいりたいと思います。
 最後に、新人でありましたが、ご丁寧なご回答、厚くお礼を申し上げます。今後も一生懸命近江八幡市発展のため取り組んでまいりたいと思いますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で大川恒彦君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 明27日は定刻から再開し、個人質問の16番目、小川広司君から続行することといたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 ご苦労さまでございました。
               午後5時48分 散会
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