録画中継

令和元年第2回(9月)近江八幡市議会定例会
9月11日(水) 個人質問
竹尾 耕児 議員
(1)花火大会について
   ①「八幡フェスタ花火」の所見について
(2)中高生の居場所作りについて
   ①学校や家庭に居場所がない子どもたちの実態と課題について
(3)近江鉄道存廃問題について
   ①法定協議会設置の合意に至るまでの経過について
◆10番(竹尾耕児君) 皆さんこんにちは。チームはちまんの竹尾耕児です。議長の許可を得ましたので、早速ですが、本日私個人質問に入りたいと思います。
 私は、本日3つの個人質問を準備してまいりました。
 まず最初、花火大会について質問をさせていただきます。
 ことしの7月28日に西の湖の夜空を皆さんごらんいただいたでしょうか。花火が上がりました。他の市町に比べますと数も決して多いとは言えない小さな規模の花火大会でございましたが、この花火大会の背景には、この町を少しでもいい町にしたい、昔上がっていた花火を今の子どもたちに見てもらいたいという青年の思いが結集した、それは美しい花火でございました。
 はちまんフェスタのグランドフィナーレとして実行させていただきましたのは、私も籍を置きます近江八幡青年会議所のメンバーでございます。協賛金をメンバーが集め、許可や申請のためにあちらこちらへと奔走し、自分のためではなく社会のため、公益のため、近江八幡市の子どもたちのためを思ってメンバーが動かれる姿には、同組織の人間ながら、私は花火以上の美しさを感じるものがありました。
 今回の青年会議所主催のはちまんフェスタの花火は、多くの方の協力を得まして協賛金およそ110万円、20分間でおよそ400発の花火ということでございました。わずか40名程度の青年を中心とする民間団体が必死になって汗をかきながら、子どもたちのためを思って実現させたはちまんフェスタの花火ですが、そのやる気と情熱には限界はないものの、やはり予算には限界もあり、今後も協賛金のみで花火を続けていくことについては、その継続性にやや不安は残ります。
 しかしながら、事業そのものの評価は大変高く、市民の皆様から大変好評を得た事業となりました。次年度以降も花火の実施を望む声は多く、やはりてんびんまつりをほうふつとさせるような地域行事の必要性を感じているのは、私だけではなかろうかと思います。
 はちまんフェスタの花火につきましては、市長もご観覧いただいたということで、まず率直に今回の花火について市長はどのように感じられたのか、ご所見をお伺いいたします。
 以上、初問といたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 竹尾議員のはちまんフェスタ花火の所見についてのご質問にお答え申し上げたいと思います。
 今回の7月28日のはちまんフェスタにつきましては、てんびんまつりがなくなった後、非常に近江八幡の祭りがなくなったということで、非常に寂しい思いをされている、また市の活気をこれからつくり出していかなきゃいけないという、こういう中で、青年会議所並びにはちまん青年経営者会の皆様を初め多くの方のお力をいただいて、実施をしていただいたということで、大変感謝を申し上げている次第でございます。また、関係者の皆さんへ、短期間にもかかわらず消防署、また警察署、また開催の地元などご尽力いただいたこと、本当にありがたく思っております。
 この祭りに関しましては、私も近くで見せていただきまして、花火をぜひ近江八幡市でもということを考えておりました。今回、余り市もご協力できない中で上げていただいた、大変ありがたく思います。
 実は、このはちまんフェスタそのもののコンセプトですね。青年会議所の皆様、そしてまた青経会の皆様とその後懇談させていただく機会もありましたけれども、近江八幡でやっぱり生まれ育った子どもたちに対して、ふるさとの夏祭りですね。これをやっぱり記憶にとどめていただくふるさとの一つの思い出すよすがといいますか、愛着、郷土愛の一つのよすがとして、この祭りを含めて私は今後も続けていっていただきたいと思いますし、そういう中でやはり近江八幡市もしっかりと皆さんと協働する中で、かかわっていく必要があろうかというふうに思います。やっていく中でいろんな限界等、それぞれの協力する役割等あろうかと思いますけれども、市民の皆さん初め、やっぱり一つのこういうイベントというものをつくり上げていかなきゃいけないと思っております。
 安土でも、あづフェスということで若手の皆さんを含めまして、子どもたちへの夏祭りということに取り組んでいただいておりまして、これも含めまして、非常にこの町の未来に向けて重要な取り組みであるというふうに考えております。
 私も花火というもので、いろんな他所の大規模な花火も今回いろいろ見させていただいて、勉強もさせていただいたんですけども、何よりもやっぱり市民の方々、子どもたちのやっぱり思い出に残るような形のものを今後やっていきたいと思いますので、引き続きご協力、また情熱をそのまま引き続き持っていただきながら、ともにやらせていただければありがたいなと思っております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長ご答弁ありがとうございました。
 非常に実施者のメンバー一人一人、この実施の思いについては非常に熱いものがございます。その旨、市長もご共感いただけたのではないかと、このように感じております。また、市としても花火大会を今後実施されていくのかどうか、市単独の行事なのか、あるいは民間団体との協賛なのかという判断は別途必要にあるといたしましても、実施あるいは支援していきたいと、こうした前向きな回答をいただきましたこと、まず御礼申し上げます。
 そこで、ただ単純に花火がないから花火を上げようということだけではなく、しっかりとこの花火実施に向けた道筋というものもつくらなくてはなりません。他の市町を見てみますと、彦根、長浜、大津などが実施をされているかと思いますが、他の市町の実施状況や収支について市はどの程度把握しておられるのか、お尋ね申し上げます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 竹尾議員の再問についてお答えをさせていただきます。
 県内の他市町の実施状況についてですが、収支までは公表されていない花火大会も多くあることから、十分な把握はできておりませんけれども、皆様ご存じのびわ湖大花火大会を初め、県内の比較的大きな花火大会としましては、15カ所程度で開催されておりまして、その多くは実行委員会形式となってございます。本市におきましても、実行委員会形式の中で民間事業者、各種関連団体等とも連携を進めていく手法を、青年会議所等の皆様と検討を進めていきたいと考えておるところでございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 全国、地方を見ておりますと、花火大会が財政的な負担になって中止をせざるを得ないというような地方自治体もございますので、収支について調べておられないということでしたが、その収支及び地域にもたらす経済効果等はしっかりと検証していく必要があるのかなと思います。
 今部長ご答弁の中で開催方法につきましては、民間との連携というものを念頭に置きながら開催を考えておられるとお見受けいたしましたが、しかしこれ協賛金という予算だけではやはり限界があります。ただ、市の予算というのにも非常に大きな壁があろうかと思います。
 私としましては、ふるさと納税というものを一定全国からいただいております。このふるさと納税の活用につきまして、やはり市民様への目に見える形での還元というものの一つとして、こうした花火の実施というものは有効的かなというふうに考えておりますが、市当局としてやりたいという気持ちはお持ちながらも、予算確保の道筋についてどの程度お考えがあるのか、お尋ね申し上げます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えいたします。
 開催方法や予算確保につきましては、今ほど議員からご提案をいただきましたことも念頭に置きまして、予算確保に向け今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 夏開催ということでありましたら、早急な予算確保の手だてというものを道筋を立てていただきたい。これは要望とさせていただきます。
 今回の質問の中で、実施の方向性が確認できたということは、花火を待ち望む市民の皆様にとっては大きな喜びにつながるご回答であったのではないかと思います。これからの流れを考えますと、市単独の事業ということでは非常に難しいかなと、このように感じております。市民のマンパワーを活用しながら連携を図って進めていくことが大切であると考えます。こうした一つの花火大会が市民協働のまちづくりを体現できるような、こうした事業になることを期待いたしまして、前向きに進捗されていくことを切に願って、この質問は終わります。
 次に、2つ目の質問に移ります。
 中高生の居場所の必要性と居場所づくりの課題について質問をさせていただきます。
 地域に子どもたちの居場所が減ってきていると、このように感じておるのは私だけではないと思います。特に、高校生年代になりますと、義務教育からも離れ、子どもたち自身に自主性も芽生えることから、学校関係者や地域の見守りも届きにくいという状況になります。しかし、若者が抱える諸問題を見てみますと、家庭や学校に居場所がないという不安から、非行に走ったり、あるいは犯罪に巻き込まれたりするというケースは少なくありません。
 高校生年代といいますと、非常に難しい年代でございまして、子育てという世代ではもうない、かといって法律上、成人しているとも言えない、法律上は18歳までが子どもになっておりますので、子どもではあるんだけれども、しかし大人がかかわり過ぎるということも難しいという年代になってきます。こうした状況が高校生たちの居場所づくりを困難にしているのではないかというのが、今回の質問の私の背景でございます。
 そして、今回この質問の中で明らかにしたいことは3点ございます。
 まず1点、家庭や学校などに居場所がないという状態が子どもたちにどんな負の影響を及ぼすのか、まずはこれは明らかにしていただきたい。
 2点目、だとしたら、居場所づくりの必要性があるのかないのか。
 3点目、じゃあ居場所づくりの課題とは一体何なのか、こうしたことを皆さんで議論させていただきながら、アウトラインをしっかりと考えていきたいと、このように思います。
 特に、私が居場所というところにこだわっておりますのは、私かつて教職に立っておりました。教職に立っておるときは、子どもたち一人一人と本当に深く、あるいは親御さんと本当に深くかかわることができました。しかし、こうした課題のある子、あるいは支援の必要な家庭については、点としてのかかわりは教員現場ではできました。しかし、今教職を離れて地域の一市民として子どもたちを見たときに、こうした点としてのつながりがもう持てない時代になってきていることを実感しております。
 また、教育や福祉という観点だけで見ますと、課題のある子への支援という形をとることができる、しかしこれは点の問題意識となる、では地域は点では問題意識は把握できない、子どもたちのもちろんプライバシーもございます。個人情報という観点もございます。ですから、今地域は点ではなく面として子どもたちの受け皿をつくらなくてはならない、このように私は感じております。
 理想といたしますのは、大人の監視がいい意味で緩く、子どもたち、高校生たちが自習をしたりでありますとか試験勉強をしたり、談笑や喫茶などをしたりする、少しそうしたほっこりした空間が子どもたちには必要なのではないか、そしてこれが公共施設に位置づいているという光景が私の中では理想なのではないかと、このように考えております。
 3点、しっかりと明らかにしてまいりたいのですが、まず教育委員会にお尋ねします。学校や家庭に居場所がない子どもたちの実態やその課題について、教育委員会はどのように把握されておられるでしょうか。
 以上、初問といたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 竹尾議員の中高生の居場所づくりについてのご質問にお答えします。
 まず、学校や家庭に居場所がない子どもたちの実態については、特に高校1年生から2年生の進級時点で多くの学校不適応者が出ています。一昨年度、県全体でおよそ1万3,000名の高校1年生のうち、3%に当たる400名が進級せず、その中で165名が中途退学をしています。この中には、新しい環境の中で居場所を見つける者もいますが、居場所がなく、不安な思いを募らせている者も多いと思われます。これは、本市においても同様の傾向があると考えます。
 本来であれば、心安らぐ場であるはずの家庭や、仲間とのつながりが生まれるはずの学校が、その子にとってそうはなっていない場合には、それにかわる居場所の一つとして、公の施設であるコミュニティセンターや図書館などの活用を今後検討していきたいかなと考えています。
 次に、居場所のない子どもたちの課題に対しては、青少年立ち直り支援センターあすくるHARが、中学生からおおむね20歳までを対象に、学習や就労の支援活動を行っております。また、中途退学を未然に防ぎ、学校生活を円滑に進められるように、生涯学習課の課員が生徒の状況を把握し、高校と中学校との連携を図っています。
 ただ、このようなセーフティーネットで全てを網羅し切れていない面もあると思われます。特に、このことは県や国としても問題視しており、社会生活を円滑に営む上で困難を有する子どもや若者を支援するネットワーク整備の必要性が問われています。
 また、小・中学校での進路学習やキャリア教育の一層の充実も必要と考えます。ひきこもりなどを含め、居場所のない子どもたちに対しては関係性のある地域や仲間、そして出身学校の先生方で見守ることでしか現実的な解決は困難であると考えます。何かがあってからの対処法としてではなく、日ごろからの地域でのつながりが大切であると考えています。
 議員の皆様におかれましても、地域での子どもたちを守り育てる取り組みに一層のご理解とご協力をよろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 今、日岡教育長から非常に高校生たちのリアルな実態をお聞きすることができました。一つの課題といたしまして、若者たちが抱える課題そのものが表面化していかないとなかなか動けない、しかし、もう表面化した時点では、もう子どもたちはなかなか救い切れない状況に陥っている子どもたちもいるということ、また留年や中途退学のその全てが暗い選択肢とは言えないにせよ、入学時の希望や期待とは裏腹な気持ちで高校を後にせざるを得ないということも想像にかたくありません。
 ここで、皆様に1つご紹介したい言葉があります。難民高校生という言葉を皆様ご存じでしょうか。難民高校生とは、社会運動家の仁藤夢乃氏がその著書の中で提唱している、家庭にも学校にも居場所がない高校生のことです。家庭崩壊や虐待、いじめなどにより実際に居場所がない場合と、空間としてではなく、自分自身の存在を感じることができないという状態も、居場所がない状態とされています。
 難民高校生は、自覚、無自覚にかかわらず非行に走りやすく、犯罪に巻き込まれやすいとされております。特に、女子高校生の場合は性風俗や性的搾取の対象にもなりやすいとされており、その実態を述べるには、余りにも凄惨な実態であるため、この場では控えさせていただきますが、少年犯罪を追ったルポでありますとか、その手記などを見てみますと、少年犯罪に走っていった子どもたち、あるいは少女売春に走った女の子たちが何を求めていたのか、学校の指導力、家庭のしつけではありません。犯罪に巻き込まれやすい環境にしかその居場所が見つけられなかった子どもたちがいる、そして課題、いわゆる事件が起こるまで誰も手を差し伸べることができなかった、こうした実態がございます。
 改めて、僕は家庭や学校以外での居場所づくりの大切さというものを感じておるのですが、居場所づくりの必要性について教育委員会ではどのようにお考えでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 竹尾議員の再問にお答えします。
 ご指摘のように、子どもたちに心安らぐ居場所を家庭や学校以外のところに求めざるを得ない子どもたちというのは、私たちの想像以上にいるやもしれません。それが、最近の状況で言うと、子どもたちは以前コンビニに夜遅く駐車場にいてたりという状況もあったんですが、そういう状況も現在はないということは、本当に彼らはどこに行っているんやろう。例えば、おっしゃるようにスマートフォンを利用していろんなSNS等々を使いながら、本当の居場所を求めているのかなという気もします。
 本市では、教育大綱の中の基本理念に、ふるさとに愛着と誇りをということを大きくうたっておりますが、子どもたちに本当に生まれ育ったこの近江八幡で、この八幡を愛する気持ちというのを家庭で、学校でじゃなくて、どっか違う場所でその居場所というのは必要かと思います。ただ、その居場所だけをつくるんではなくて、彼らが素直に語り合えるというか、そこを誰かがその居場所についていなければならないかなと思ったりもするという課題もあるかなと思ったりもします。
 以上です。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 教育長ありがとうございます。まさに同感でございます。
 例えば、学校で見ますと、保健室や図書室、この役割はもう昔とは明らかに変容しております。もうけがをしたから保健室に行くということだけではなく、そこに心が安心していれる子どもたちもたくさん保健室に行ったり、あるいは図書室で司書の先生としゃべったりというような光景も見られます。学校も居場所づくりというところには大変ご努力をいただいていると、このように思います。しかし、これが学校から離れて地域という単位で見ると、ぐっとその居場所の数が、なり得ている場所が少なくなってしまうと、このように感じているわけであります。
 地域に目を移してみますと、私がかかわりを持たせていただいている高校生たちの中には、こんなことを雑談で申しておりました。公園でボール遊びをしていたら怒られた、あるいは中学生のときですか、学びの広場に勉強しに行って友達としゃべっていたら、勉強せえへんのやったらほかの子の邪魔になるから帰りと言われた、あるいは放課後、小学校のグラウンドでサッカーをしていたら、借用の手続をしたのかと聞かれて、いやしてませんと言ったら、貸せないから帰りと言われたと、こうした声が雑談の中で聞こえてまいりました。
 確かに今上げました3点、大人の理屈、大人のルールとしては正しいのかもしれませんが、子どもたちにとっては、時に理不尽に感じるような指導や注意を受けるといったこともあるのではないかと思います。確かに子どもは大切ということは、ここにいる皆さんがわかっている共通認識かもしれませんが、思春期を迎えて、大人や社会に疑問や不満を持ち始める年齢になった子どもたちを、時に私たち大人は迷惑に感じる向きがあるのではないでしょうか。
 これ私きれいごとを言っているわけではございません。私個人も商業施設や駅や、あるいは電車などでたくさんの人数の学生さんが騒いでいると、正直疎ましく感じるときもあります。しかし、その姿もほんの20年前の自分の姿だと思えば、青春の1ページだなあというふうに自分を納得させておりますが、今のは少し余談でございます。
 では、次に地域から少し視点を広げてみまして、他の市町の光景を紹介させていただきます。
 先日、プライベートで、オープンしたばかりの守山市立図書館にお邪魔しました。なかなかすばらしい図書館でございました。特に2階がすばらしかったです。自習空間がありました。インターネットをできるブースがあって、そこには動画サイトで、ダンスの動画なのか、アイドルの動画なのか、それを見ている女の子たちもいました。テキストを広げながら、テキストには手をつけず、お友達とこそこそと談笑している光景もあった、またカフェブースもあって、そこでコーヒーや紅茶を飲みながらゆっくりしている学生さんもおられた、もちろん真面目に真剣に勉学に励んでおられる学生さんたちもおられた、そしてその周りには平和学習の本でありますとか、いわゆる子どもたちに読ませたい本、若者たちに手にとってほしい本がばっと陳列されていた、こうした仕掛けが施されていることに、私おもしろい図書館だなというふうに感じました。
 同じく守山市にありますセルバ守山、駅のすぐ地下なんですけれども、商業施設を改装したチカ守山というカルチャースペースがございます。このカルチャースペースに行ったときも、中高生たちが自主勉強をそこでされている姿が見受けられました。
 また、大津市にあります、浜大津にある明日都浜大津なんですけれども、そこにふれあいプラザというのがございます。このふれあいプラザに行くと、もう子どもたちが、高校生たちが真剣に受験勉強に励んでおられる姿が見受けられます。
 また、お隣の県ですが、岐阜県可児市にあります文化創造センター、近江八幡で言うところの文化会館ですね。文化創造センターに施設見学に行ったときも同じような光景がございました。ロビーに子どもたちがカップのコーヒーを持って、そこで自主勉強しているという光景がございました。
 学生たちが細やかな規則や大人の監視がない中で、自分たちで自発的に学習に取り組もうという姿は、子どもが本来持つ学びに向かうという姿勢と、そして押しつけでない秩序の価値を私たちに示してくれているように感じます。時には談笑したりスマホを見たりお菓子を食べたり、学校でしたら怒られるようなことも、そういう光景もほほ笑ましく私には映ります。
 私のこの問題の出発点は、なぜこうした光景が近江八幡市にはないのだろうかという点です。何か課題になっていることが近江八幡市にあるのか、それともこれは当局だけでなく、議会も含め、市民さんも含め、このティーンエージャーというんですか、中高生たちに取り組もう、ここの福祉、教育に取り組もうという観点、意識が低いのか、教育委員会として、この居場所づくりに何が一体課題になっているのかという点についてお尋ね申し上げます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 物理的に、居場所を例えば近江八幡市内にそういう場所を与えても、さっき言うたように、子どもたちには人と人とのかかわりというのか、温かさというのか、それが物すごい大事かなと思います。
 今おっしゃったいろんな施設、他市のいろんな施設も、例えば近江八幡でG-NETの図書館なんか、子どもたちが黙々と勉強しているところもあります。でも、今議員がおっしゃった子どもたちについては、本当に心が乾いているというか、それをじっくり湿らせてあげなあかんような場所、なおかつそれを与える少し先輩の大人の人、あるいはいろんな人生を経験された方々がいなければ、なかなか難しいかなという点もあると思います。
 ただ、一般的に中学生、高校生は勉強して、部活動して、家に帰る、これが当たり前という感覚がやっぱり大人の中にもあるのかなと。でもそれが耐えられずに本当に悩んでいる子ども、あるいは外へ出てその鬱憤を晴らしている子どももいるんですが、うちの中で、さっき言いましたSNSを使いながら、顔も知らない相手と話をしている、いろんな子どもがいるということで、そういうふうな子どももいるということが全ての大人、市民の方々が理解していってこそ、そういう居場所づくりも、居場所づくりにかかわる人々もふえてくるんじゃないかなと思います。
 以上です。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 かつて私も教育長のおっしゃるような視点をいただきながら、私は育てていただきました。私の小さいころには八幡会館、児童館、八幡教育集会所があって、そこには私はただいまと言って帰ってくるような子どもでしたので、おっしゃられたようなつながりが一番必要、箱だけではなくて、つながりが必要だということは非常に私も感じております。
 ただ、公共施設や民間との連携で、偶発的かもしれませんが、そうこうしているやっぱり市町を目の当たりにしますと、近江八幡でも実際にできるのではないかということもあります。特に、こうした学校や家庭以外に若者たちの中に居場所をつくるということは、子どもたちを取り巻く諸問題、いじめや虐待、これの直接的な解決にはなるかといえば、私はならないと思いますが、ただ長い目で見るとさまざまなつながりが生まれるということで、予防的な効果はあるのではないかと、このようにも考えております。
 ただ、現状を見てみますと、公共施設の使い方につきましては、使用の目的などの項目を記入する、借用の申請を出す、それを受理をされて何月何日の何時から何時まで使えるという、こうした手続を踏まないといけません。この手続が、じゃあ若者たちになじむのかというと、煩わしい手続になっているのではないか、これではなかなか公共施設に子どもたちが位置づくという利用が見込まれないのではないかと思います。
 また、教育長おっしゃられますように、子どもたち、若者たちが集まるには、非常に工夫や仕掛けというものがあると思います。一番は人であることには間違いありませんが、立地条件でありますとか、あるいは漫画やインターネットのブースがある、カフェのブースがある、時には勉強を離れてスケートボードやダンスなど、あるいはボードゲーム、カードゲームなどのサブカルも含めて、子どもたちが集まってきやすいような空間づくりというものは、かなりの仕掛けが必要かと思います。
 私は、人権センターの跡地については、前の期から質問をさせてもらっておりますが、ああしたところが何かそういう若者たちというところをコンセプトにした、公共施設の開放につながらないのかというようなことを考えておりますが、いわゆる教育目的以外の公共施設の利用の可能性ですね。今後幅があるのか、若者たちが集まれるような場づくりについて、どのような可能性があるのか、お尋ね申し上げます。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) おっしゃるとおりやと思います。人権センターは今他課等々が使っておられますので、今後またどういう方向で使っていくかということですが、人権センター、駅から近いということで、あそこへ非常にその世代の子どもたちが集まりやすい条件もあると思うんですね。でも、子どもたちの中には自分の地元のコミュニティセンターとか、そこへ行きたい子どももいると思うので、やっぱり何カ所か必要かなと。例えば、退職された教員のOBとか、あるいは役所のOBとかいろんな方、あるいは民間の方も含めて、いろんな方がそこを対応していただくというのも1つやと思うし、方法は幾つもあると思います。
 せんだって、ちょうど竹尾議員と同期ぐらいの非常に元気な、中学校時代元気な方とお話をしたんですが、僕が話すまでは、物すごく警戒心があったんです、こっちへ来るのに。僕話して、お久しぶりとかというてしゃべると、すごいいい笑顔になると、やっぱりそういうふうな声かけを誰もがされていないのかな。特に非常に多感な時期である中学生、高校生の時期というのはそういう目で、やっぱり市民全体がそういう目を持っていかなければいけない、確かに場所も必要やけど、そういう雰囲気づくりこそ大切かなと思います。
 本市の生涯学習課については、やっぱり全ての世代の方々の学習ということの対応の責任がある課でもありますので、何か生涯学習課でできないかなということを考えていきたいとともに、さっきおっしゃった人権センター等々も使えるようでしたら使っていきたいなと思っております。
 また、議員各位の皆様もそういう場所がないか、教えていただければ幸いかと思います。よろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 教育長、ありがとうございます。
 教育長のご答弁聞きながら、私も施設というところにこだわってしまっていたのではないかというふうに感じさせていただきました。やはり小さいうちから大人の方と思いっきり遊んでもらうというような経験があるとか、そうしたことが強固なつながりを生む土壌になるのではないかと思いましたし、そうした機会がぐっと減っているという現状、子どもたちが忙しくなったということもありますが、大人たちが少し子どもたちを迷惑に感じ過ぎている嫌いもあるのではないかということも思います。
 確かに、今就学前は保護者への支援も含めて、ママさんのサークルでありますとか、さまざまな支援の場所や機会がふえてきた、また学校にも家庭支援とか地域支援といった形で役割もかなり学校にも強化されてきている、しかし義務教育という段階を離れた途端に、つながる機会というのががたっと減ってしまうというのが今の現状ではないかと思います。
 教育長のご答弁にもありましたが、ふるさとを愛す、あるいは愛郷心を育むという言葉は、何も歴史や伝統文化にとどまる範囲の言葉ではないと思います。時にそうした言葉は、若者になじまない場合もございます。
 私自身もこの質問は、高校生たちとの談笑を拾い集めながら問題意識を育んできた質問でございます。よくよく考えますと、私を育ててくれた記憶の中には、仲間と談笑したり、恋や勉強に悩んだり、時には大人に怒られたり、その怒られたことに対して理不尽だというふうな怒りを持ったり、それをまた共感してもらったりというような、そうした光景の中で私たちは今育ってきたはずです。そして、そういう光景、機会が今の子どもたちに非常に少なくなってきている、そうした結果が、1つ都市部で起こっている難民高校生というような事態が発生しているというのではないかと、このように考えています。
 私たち大人が自分たちを育ててもらった光景、風景を守って次の子どもたちにちゃんと提供しようと、こうした気持ちが、若者たちが行く行く故郷を愛するという気持ちの自然な発揚につながっていくのではないかとも思います。
 今、日岡教育長からも私は宿題をいただいたような気がいたします。若者の居場所づくりについては、施設という言葉だけにとどまらず、今後も幅広い議論を教育あるいは福祉等々踏まえながら、この議論の土台をまず構築していきたいと考えております。
 以上でこの質問は閉じさせていただきます。教育長ありがとうございました。
 それでは、3点目、最後の質問に移ります。
 近江鉄道の存廃問題について3点目、質問をさせていただきます。
 近江鉄道の存廃については、これまで非常に沿線首長の会議を重ねられて、この議論の結果、8月28日の新聞紙面に、法定協議会設置の合意と、その結論に至ったと書かれておられました。これ利用している市民さん、あるいは近江鉄道で働いている職員さんたち、今近江鉄道が一体どうなっちゃうのか、私たちの利便性は一体どうなってしまうのかというのが、非常に喫緊の課題になってこようかと思うのですが、なかなかこの法定協議会の設置に合意というのは、なかなかこれ市民さんには難しい言葉でございまして、まずはこの法定協議会設置までの経過の集約を示していただきたいというのが今回の質問の狙いの1点目でございます。
 また、その新聞紙上の中で、上下分離方式や自治体への財政負担という言葉も確認できました。これ市議会でも今後大きな議論になることが予想されます。市の現在の法定協議会に対する考え方を確認させていただきたいのが2点目の狙いです。
 そこには、運営がうまくいかなくなった、経営上赤字になった、だから公費を投じて延命、存続を図ろうという観点ではいけないと思うからです。今後の交通政策のあり方と都市発展というものが連動して考えていくような議論になるのか、こうしたことをあわせて考えていかなくてはならないと私は感じております。
 今議会では、交通政策と都市発展については、今議会では触れませんが、まず法定協議会とは一体何なのか、そしてこの法定協議会が今後どのような歩みを進めていくのか、この点を確認させていただきたいと思います。
 まず、初問といたしまして、近江鉄道存廃の議論について、どのような経過の中で法定協議会設置の合意に至ったのか、お聞かせください。
 以上、初問といたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 竹尾議員の近江鉄道存廃問題についてのご質問についてお答えを申し上げます。
 今回の法定協議会の設置合意までの経過につきましては、前回6月議会での他議員への回答と重なりますけれども、去る平成28年6月、近江鉄道から県に対し、鉄道事業を同社単独で将来にわたり維持することは困難として、近江鉄道線のあり方を検討する仕組みを構築してほしいとの要請をされたこと、その後沿線の各市町に対しても状況説明等をされたことが発端となっております。
 その後、各市町担当部局対象の勉強会を経て、平成30年7月の各市町副市長級キックオフ会議の中において、近江鉄道線に関する協議を行うため、法定協議会設置を視野に入れていくことを確認されたところでございます。
 その後、同年12月に各市町の部長級職員等で構成される任意の協議会が設置され、ことしの7月までに計6回開催されました。この協議会では、主としてコンサルタント会社による調査の報告概要等に基づき、地域鉄道を取り巻く情勢、近江鉄道線の利用実態や経営状況等についての情報共有を進めたところでございます。
 これら経過を経て、去る8月27日に近江鉄道沿線自治体首長会議が開催され、鉄道線の必要性や近江鉄道の一層の経営努力、沿線のまちづくりとの連携等の意見が出される中で、知事や市長等が委員となる法定協議会を設置して、引き続き近江鉄道線に関する議論を進めていくこととなったものでございます。
 かいつまんで申しますと、この法定協議会の中身につきましては、この首長会議で私も確認をさせていただきましたけれども、今後どういうふうになっていくのか、していくのかということを、この協議会を通じて議論を進めていく場を設けたという理解をしております。
 私どもで申し上げているのは、単に経済的負担を各自治体が持つ、もしくは公共団体が持つということではなく、まちづくりも含めた地域の発展を一体として考え、かつ県が主体的に、県知事が主体となってこの法定協議会をまとめていくという中で、議論の場を持つということで、法定協議会を設置されるということになったという経緯でございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長ご答弁ありがとうございます。
 少し具体的に説明いただきたいのですが、近江鉄道沿線自治体の首長会議というものがあった、そこから1つバージョンを上げる形としての法定協議会になったのかというふうに認識をしたわけなんですけれども、法定協議会として設置をする、では法定協議会の役割とは一体何なのかということをもう少しお聞かせください。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 竹尾議員の再問にお答えをいたします。
 まず、この法定協議会ですね。どんな法律に基づいて設置されるものかというところでございますが、ちょっと長い名前なんですが、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律と、この中で規定されている協議会でございまして、その設置目的といたしまして、条文の中で、地域の公共交通の活性化及び再生を推進するための計画の作成及び実施に関し必要な協議を行うために組織することができると、こういうふうに規定されているものでございまして、今日まで一定任意の協議会でいろんな話が出てきたという状況でございましたが、今後法に基づく協議会の中で、そういったところの議論が進んでいくというようなところになろうかと思っております。
 ここに計画というのが書かれているわけでございますが、この計画は沿線地域全体を見渡したマスタープランとなります地域公共交通網形成計画、こちらを指すものでございます。
 また、法定協議会の委員構成でございますが、知事あるいは各市町の市長、町長さん初め関係する公共交通事業者、利用者、そしてその他関係機関、団体等が予定されていると、こういったものでございます。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 部長ありがとうございました。
 今までは任意の団体であったというところが、法定というしっかりとした枠組みをつくった上で協議を進めていくと。今マスタープランとおっしゃいましたが、マスタープランの内容についてはこれからの議論でしっかりともみ込んでいこうということで、このマスタープラン今お尋ねしても恐らく回答がなかなか出てこないのかなと、このように思いますが、今まで市長答弁あるいは部長の答弁をお聞きしますと、この議論、近江鉄道の存続ありきという議論になっているのか、あるいは廃止も含めた存廃の議論、いずれの方向性で進まれていくのか、ご確認できましたらお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 竹尾議員の再問にお答えをいたします。
 今後の法定協議会の主体的な立場となるであろう県知事の、先般の首長会議を終えられてのコメントからではございますが、法定協議会では鉄道の存続ありき、廃止ありきではなく、存続、廃止を含めてしっかり議論していきたいと、こういう考え方が示されているところでございます。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 そこも含めて法定協議会という枠組みの中で議論されていくということはよくわかりましたが、ただ新聞紙上での情報によりますと、突然上下分離方式でありますとか、自治体の負担というような言葉が真っ先に飛び込んできましたので、これが少し自治体の中では消極的な考えにつながるのではないかという懸念もされます。法定協議会の中で今後こうした運営の方式ですね、上下分離方式や、あるいはそれに伴う自治体負担についても、もちろん議論になるかと思うのですが、それでよろしいでしょうか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 これまでいろいろと県からご説明を受けてきているわけでございますが、法定協議会におきまして上下分離と鉄道事業構造の変更や、あるいは自治体の財政負担についても、今後議論していくということになるというふうに聞いております。これらの議論につきましては、自治体にとって新たな責任あるいは負担につながるものでございますので、高度な政治的判断が必要となってきますので、今後どのような議論が進められるかにつきまして、現在具体的なところは示されてないというところでございます。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 あくまで任意の協議会の段階、任意レベルの協議会の段階で出されていた話であると。法定協議会にレベルを上げましたので、そこについてはまたまたマスタープランを通じた議論が必要になってくると、このような認識をさせていただきました。
 それでは、これ今後法定協議会というのはどのようなスケジューリングで進んでいくのか、今後の予定などをお聞かせ願います。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 先般の会議での資料等も県から示されておりまして、第1回目の法定協議会が10月下旬にまずは開催される予定となってございます。法定協議会の設置後は、11月以降に沿線住民や利用者に向けて、状況説明あるいは機運醸成のための沿線フォーラム、それから沿線住民の意識調査等のアンケート、こういったものが予定されている、そのほか先ほど申し上げました地域公共交通網形成計画について、令和2年度中の策定を目標にしていくということでございます。
○議長(北川誠次君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 その中、令和2年度中のマスタープランの作成ということに当たりますので、特にその中身の議論につきましては今後進まれていくということで、しっかりと私どもも進捗を管理していかなければいけないのかなと、このように思います。
 と申しますのは、初問の答弁のコンサル会社による調査が入るでありますとか、そうした言葉が聞こえました。非常にこれコンサルタント会社が調査するということは、非常に円滑に進む上ではいいことなんですけれども、コンサル会社がどの程度物を出してくるのか、情報を調査していくのか、あるいは方向性を示していくのか、しかし余りそちらに引っ張られ過ぎるようでは、また近江八幡市としてどうなのかということにつながりかねない、私としましては近江八幡市はその立場を明確に持つ必要が今後あるのではないかと、このように考えております。
 そのためには、まず近江八幡市における近江鉄道とは何かということをしっかりと議論していっていただきたい、近江鉄道の利用実態はどうなのか、交通への影響力はどうなのか、また収支などはどうなのか、これをしっかりと検証していくことが肝要であるかと思われます。いわゆる統計データですね。統計をしっかりと集約して、さらに市として考察を行うこと、そこで近江八幡市としてはこうだということをしっかりと持っておく。また、各市町の事情が異なるということが大前提ですので、その前提も押さえておかなくてはならないと、こうしますと、今後原課の交通政策としてだけではなく、地域発展とあわせてこれのことは考えていかなければならないということになろうかと思います。
 確かに協議に臨むにおいて、柔軟な姿勢というものはいつも大切ではありますが、しかし芯の通っていない柔軟さというものは、日和見主義と同義語になってしまいます。単純に近江八幡八日市線が黒字だからといって、決して近江八幡市は強気な姿勢で臨めるとは私は思いません。なぜなら、近江鉄道の各市町に、東近江市さんが一番多いんですが、各市町に駅が点在をしており、まずそこから八日市に集まってくる、いわゆる点が八日市で1つの塊になる、それが近江八幡に流れてくる、そしてJRが東西に流す、こうした流れがあるので八日市近江八幡線は黒字と、これはこうした交通工学というんですか、交通工学の観点というものも今後市が持つ必要が私はあるのではないかと、このように考えております。
 これ5市5町にわたる非常に広域な範囲での政策判断となるため、市としても柔軟になり過ぎず、かといって拙速な議論も求め過ぎず、非常に難しい議論になってこようかと思いますが、市としてはかなり慎重な姿勢で、この法定協議会に臨まれるということを要望しておきます。
 また、これは、この質問に限ったことではありませんが、随時議会にもしっかりと経過などの情報提供をしていただきたいと、このように思っております。決まったことが突然議案として上がってくる、あるいは新聞紙面で初めて知るといったようなことはないように進めていっていただきたい。特に近江鉄道については、今後部分廃線の話は必ず出てこようかと思いますので、しっかりとその辺、また情報提供をこちらにも流していただきたいと思います。
 十分な議会との連携を意識していただくことを切にお願いいたしまして、私の個人質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で竹尾耕児君の個人質問を終わります。
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