録画中継

令和元年第2回(9月)近江八幡市議会定例会
9月25日(水) 最終日
第1 会議録署名議員の指名
第2 諸般の報告
第3 委員会の閉会中の継続審査
第4 委員会審査報告
第5 討論・採決
第6 議案の上程(提案理由説明)
   議第104号~議第109号
第7 質疑
第8 委員会付託
第9 委員会審査報告
第10 討論・採決
○議長(北川誠次君) 皆さんおはようございます。
 これより本日の会議を開きます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(北川誠次君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 山元聡子君
 沖 茂樹君
の両名を指名します。
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△日程第2 諸般の報告
○議長(北川誠次君) 次に、日程第2、諸般の報告を行います。
 9月12日に開催されました決算特別委員会において、委員長及び副委員長の互選が行われましたので、その結果を報告します。
 決算特別委員会委員長に片岡信博君、副委員長に平井せい治君、以上のとおりであります。
 以上をもちまして諸般の報告を終わります。
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△日程第3 委員会の閉会中の継続審査
○議長(北川誠次君) 次に、日程第3、委員会の閉会中の継続審査を議題といたします。
 決算特別委員長から同委員会に付託しておりました議第68号平成30年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについては、内容審査等に引き続き時間を要するため、会議規則第111条の規定により、同委員会の審査が終了するまで閉会中の継続審査の申し出があります。
 ここでお諮りします。
 同委員長からの申し出のとおり、議第68号については、同委員会の審査が終了するまで閉会中の継続審査に付すことにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第68号は、同委員長の申し出のとおり同委員会の審査が終了するまで閉会中の継続審査に付すことに決しました。
 引き続き、お諮りします。
 総務常任委員長から、会議規則第111条の規定に基づき、お手元に配付いたしましたとおり、所管事務調査項目について、同委員会の調査が終了するまで閉会中も引き続き特定事件として調査をしたい旨の申し出があります。
 総務常任委員長からの申し出のとおり、同委員会の調査が終了するまで閉会中も引き続き特定事件として調査することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、本件については、総務常任委員長からの申し出のとおり同委員会の調査が終了するまで閉会中も引き続き特定事件として調査することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 委員会審査報告
○議長(北川誠次君) 次に、日程第4、委員会審査報告に入ります。
 各常任委員会及び市庁舎整備等特別委員会に審査を付託していました諸案件を一括議題とし、各常任委員長及び市庁舎整備等特別委員長の報告を求めます。
 まず、予算常任委員会の報告を求めます。
 予算常任委員長小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) 皆さん、改めましておはようございます。
 それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、9月13日、17日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので、報告いたします。
議第79号 平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)
議第101号 平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)
 以上2件は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、まず議第79号について自由討議の中で、企画費の政策推進事業のまちづくり団体連携育成支援委託は特定の法人を指定して事務委託をすることにつき、当局が事務局となって予算執行するように考えを直していただきたいとの意見がありました。
 また、討論の中で、政策推進事業のまちづくり団体連携育成支援委託について、市が理事会にも入っていない団体に対して委託するのではなく、本来市が直接補助すべきであること。また、安土未来づくり事業について、不透明な部分が多く、組織も明確にできていないにもかかわらず、公的資金を使うのは民間団体の事業としてはおかしいのではないか。また、債務負担にもかかわるが、健康ふれあい公園施設管理運営事業と駅南総合スポーツ施設維持管理事業について、シニア割引及び障害者割引を10月1日から施行する根拠が明確でなく、規則ではなく条例を可決してから実施するべきではないかという観点から、反対との意見がありました。
 一方、補正予算(第3号)全体について、市民生活に直接かかわる内容のものであり、市民生活や行政サービスに支障がないようにすべきこと。特定の法人に対する委託事業の件もあったが、民間活力、官民連携は今日までなかなかなし遂げられなかった部分であり、しっかりと行政が関与してもらいながら、当初の目的が達成できるように努めていただきたいという意見。民間団体が生き生きと活動できる環境を整え、新たな団体づくり、新規事業のため、必要な事業予算であるが、特定の団体に丸投げをするのではなく、市としても積極的に連携をとっていき、必ず収支報告や事業内容についてきっちりとした報告を受けるようにすべきであるが、まちづくりという観点からも幅広く意見を吸い上げていく必要、役割があるので、賛成との意見がありました。
 次に、議第101号について討論の中で、損害賠償の額4,670万8,000円の補正がされているが、まだ賠償について十分議論しない中、賠償金の一部と決めつけて市民の大切な税金を無駄にするようなことになり、反対との意見がありました。
 一方、この損害賠償を定めるということで、平成30年度の解約以降、こちらの一方的な解約により発生する損害金については、奥村組が既に支払った損害を受けておられる部分であり、協議も進んでいる中での話であって、一日でも早く対応してこの部分をクリアにしていくことで、逸失利益の話も進み、次のステージへしっかりとこまを進める上で大事な予算だと考え、賛成との意見がありました。
 以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(北川誠次君) 次に、総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長岡田彦士君。
             〔14番 岡田彦士君 登壇〕
◆14番(岡田彦士君) 皆さんおはようございます。
 続きまして、総務常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、9月18日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので、報告いたします。
 まず、決算認定議案につきまして、
議第73号 平成30年度近江八幡市文化会館事業特別会計決算の認定を求めることについて
議第78号 平成30年度近江八幡市病院事業会計決算の認定を求めることについて
 以上2件は、全員賛成で原案を認定すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第84号 近江八幡市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定について
議第87号 近江八幡市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第88号 近江八幡市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第93号 近江八幡市職員等の給与の特例に関する条例を廃止する条例の制定について
議第94号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
 以上5件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、その他議案につきまして、
議第95号 旧慣を廃止することにつき議決を求めることについて
議第96号 市有財産を譲渡することにつき議決を求めることについて
議第97号 滋賀県市町村交通災害共済組合規約の変更に関し協議することにつき議決を求めることについて
議第98号 滋賀県市町村交通災害共済組合の解散に関し協議することにつき議決を求めることについて
議第99号 滋賀県市町村交通災害共済組合の解散に伴う財産処分に関し協議することにつき議決を求めることについて
議第103号 市有財産を処分することにつき議決を求めることについて
 以上6件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、議員提出議案につきまして、
会第10号 辺野古新基地建設の即時中止を求める意見書の提出について
は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
 なお、審査の過程において、議第78号に関して、今後の人口減少社会を踏まえ、患者数の減少に伴う収入減に対し、多方面にわたる経営戦略が必要であること。
 また、議第103号に関して、市有財産の売却については、社会情勢の変化もあるが、購入価格を上回る最低制限価格を設定すること、並びに入札要件について公益施設に限定しているのであれば、ますますふえる老人福祉施設の待機者に対応するため、本市としても速やかに第7期総合介護計画の履行をなすべきであるなどの意見がありました。
 以上で総務常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長岡山かよ子君。
             〔12番 岡山かよ子君 登壇〕
◆12番(岡山かよ子君) おはようございます。
 引き続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会におきまして当委員会に付託をされた諸案件を審査するため、9月19日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたのでご報告をいたします。
 まず、決算認定議案につきまして、
議第69号 平成30年度近江八幡市国民健康保険特別会計決算の認定を求めることについて
議第70号 平成30年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計決算の認定を求めることについて
議第71号 平成30年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)決算の認定を求めることについて
議第72号 平成30年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)決算の認定を求めることについて
議第74号 平成30年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計決算の認定を求めることについて
 以上5件は、全員賛成で原案を認定すべきものと決しました。
 次に、予算関連議案につきまして、
議第80号 平成31(令和元)年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議第81号 平成31(令和元)年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)
議第82号 平成31(令和元)年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
 以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第89号 近江八幡市立幼稚園条例の一部を改正する条例の制定について
議第90号 近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議第91号 近江八幡市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について
議第92号 近江八幡市立こどもの家条例の一部を改正する条例の制定について
 以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、議員提出議案につきまして、
会第11号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書の提出について
は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
 なお、審査過程におきましては、会第11号について討論の中で、少子化が進むことで若者世代に負担をふやすことは大変だということも理解をしており、制度の維持も大事だが、現在月額6万5,000円の国民年金受給額が1万5,000円減るという試算もされているため、誰もが高齢期を安心して過ごせることを目指す制度をつくるべきと考えている。支給年齢の引き上げについては、今の年金制度が余りにも低くて、老後を安心して暮らせないため、年金額では生活がやっていけないから、老後も働いている人が多くいる。そのことを鑑みて意見書に賛成の意見がありました。
 一方、マクロ経済スライドを廃止して受給が減らないようにするには、試算で約7兆円の財源が必要だと言われており、マクロ経済スライドを廃止というのは厳しいのではないかと考えられ、今回の意見書のような内容を求めることには反対との意見がございました。
 また、生産年齢人口が減って受給者がふえていく中での年金制度をしっかりと確立していくべきであり、平成16年の改正前の制度では保険料負担は上がり続け、将来の保険料負担がどこまで上昇するのかという懸念があったことから、マクロ経済スライドを取り入れた経緯もあり、将来の現役世代の負担が多くなり過ぎないよう、今できる最大限の年金制度をつくったもので、マクロ経済スライド制度を維持しながら、今後少子・高齢化に向けて検討していくことが一番よいのではないかという意見書に反対の意見がございました。
 以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員皆様のご賛同をよろしくお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
 産業建設常任委員長井上芳夫君。
             〔11番 井上芳夫君 登壇〕
◆11番(井上芳夫君) 皆さんおはようございます。
 続きまして、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、9月20日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 まず、決算認定議案につきまして、
議第75号 平成30年度近江八幡市大中の湖地区基幹水利施設管理事業特別会計決算の認定を求めることについて
議第76号 平成30年度近江八幡市水道事業会計の利益の処分につき議決を求めること及び決算の認定を求めることについて
議第77号 平成30年度近江八幡市下水道事業会計の利益の処分につき議決を求めること及び決算の認定を求めることについて
 以上3件は、全員賛成で原案を認定すべきものと決しました。
 次に、予算関連議案につきまして、
議第83号 平成31(令和元)年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第85号 近江八幡市火葬場条例の制定について
議第86号 近江八幡市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について
 以上2件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、その他議案につきまして、
議第100号 健康ふれあい公園クラブハウス・園路整備工事請負契約の変更につき議決を求めることについて
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、議第86号近江八幡市印鑑条例の一部を改正する条例の制定については、審査の過程において、制度の内容が複雑であるため、市民の方にわかりやすく丁寧な説明をしていただきたいという意見がありましたので、ご報告させていただきます。
 以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご支持をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 最後に、市庁舎整備等特別委員会の報告を求めます。
 市庁舎整備等特別委員長平井せい治君。
             〔20番 平井せい治君 登壇〕
◆20番(平井せい治君) 皆さんおはようございます。
 最後に、市庁舎整備等特別委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、9月20日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたのでご報告します。
議第102号 損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについて
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、審査の過程において、損害賠償額の精算が不透明であることに加え、当該工事契約の解除自体が違法であるという立場のため、損害賠償自体に反対である一方、契約解除は市側の一方的なものであり、相手方へ誠意を持った対応として早期の解決を図るためには必要であるなどの意見が出されました。
 以上で市庁舎整備等特別委員会の審査報告を終わります。議員皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(北川誠次君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 次に、お手元に配付しておりますとおり、田中好君外3名から議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、会議規則第16条の規定に基づき、この動議は成立いたしました。
 この後、議会運営委員会にお諮りいたしますので、ここで休憩します。
               午前10時0分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時45分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
 先ほど提出されました議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の修正案に関する動議を議題とします。
              ~~~~~~~~~~~
△議第79号 平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の修正案に関する動議
○議長(北川誠次君) ここで提出者の説明を求めます。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 皆さんおはようございます。公政会の西津善樹です。会派を代表いたしまして、議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案の提案理由を説明させていただきます。
 歳入において、使用料及び手数料15万円の減額を削除し、繰入金250万円を減額し、歳出においては、款総務費中の1つ、目企画費、節委託料中、政策推進事業でまちづくり団体連携育成支援委託としての物件費250万円を減額。また、目自治振興費、節安土未来づくり事業に係る賃金等326万4,000円を減額する。また、款教育費、目社会体育施設管理費中、駅南総合スポーツ施設維持管理事業に係る委託料7万5,000円。また、健康ふれあい公園施設管理運営事業に係る委託料6万5,000円を減額し、財政調整基金積立金413万9,000円を増額する。
 また、債務負担行為補正のうち、健康ふれあい公園施設管理運営事業(追加)及び駅南総合スポーツ施設管理運営事業(追加)を削減するものでございます。
 それでは、これらの修正案を提出させていただく理由を詳細に説明させていただきます。
 まず、まちづくり団体連携育成支援委託費250万円の減額につきまして、冒頭、この委託費というものは、市内で自発的に町の課題に取り組む団体でありますとか、新たにまちづくりに係る課題に取り組もうとされる市民団体の発足等の活動を支援するため、一般社団法人ハートランド推進財団に助成金を交付するための人件費、事務費を含めて委託するというものでございます。
 この委託先とする一般社団法人ハートランド推進財団につきましては、本市が同法人の全体基本金──出資金です──5,000万円の48%に当たる2,400万円の出捐金を拠出しております。本来なら、6月市議会定例本会議で報告されましたように、地方自治法(第243条の3第2項)に規定されております、財政状況の公表等に基づき、市が2分の1以上、50%以上ですが、これを出資している法人並びに条例を定めてでも議会に毎事業年度の経営、直営状況の報告を要する法人とすべき法人に相当します。
 しかしながら、一般社団法人の基本的財産で法人の目的である事業を行うために不可欠とされる市出捐金を初めとする基本財産は原則維持されなければならないとされておりますが、「一般社団財団法人法第172条第2項」においてですが、市が出捐する同法人の経営や運営状況が明らかにされない中で、その基本財産は処分がなされ、また大きく割れているとも仄聞しております。市は最大の出捐者であることから、同法人の現状については当然把握されていると判断するものですが、法人みずから、また市からも市民に対して情報公開されていない不透明な経営、また運営状況とも言えます。
 地方自治は住民の負担により運営されている以上、常に当局は能率的かつ効率的に事務を執行しなければなりません。さらに、このたびの市議会予算常任委員会の審議の中でも非常に驚いたことですが、市の代表がこの理事会に一度も出席されていないことや、インターネット検索をいたしましても、その役員構成さえも公開されておらず、理事長のみの公開でございます。
 その運営につきましても、冒頭申し上げましたが、市出捐金のほかは個人、企業の賛助会費で賄うとされておりますが、現在の会員状況、会費の状況等、不透明なものばかりでございます。
 以上のことからも、私ども議会人はチェック機能が重要とされており、このような不透明きわまりない同予算措置に伴う執行方法に大きな疑義及び不信感があることから、減額修正の提案をするものでございます。
 次に、安土未来づくり事業に係る賃金等326万4,000円の減額理由について説明をさせていただきます。
 さきの6月議会におきましても私ども会派議員が質問させていただきましたが、嘱託職員の採用について、今日までに経験したことのないほどの不透明感を覚えました。まさに市長のそんたくやお友達感覚での採用なのではないかと疑いさえ感じます。
 まず、嘱託職員採用の条件につきましては、安土城を含む安土地域の文化、歴史、観光に造詣があり、これらの分野に関する深い知識、見識、技量を持ち、これらに非常に精通されている方、すなわち専門的な人物でなければなりません。また、公金を支出するわけですから、個人の趣味や興味を持っているだけという方や、もちろん道楽のような活動をされている方を人選されることがあってはいけません。そのためにも、最低でもハローワークを通すなど、公平公正な採用基準を持ち、幅広く募集を行わなければならないことは当然のことでございます。なぜ大学の先生やそれらに準ずる学芸員のような学識経験者等を採用基準に入れられなかったのかにつきましても、大変違和感を覚えております。
 先ほど述べたとおり、地方自治の運営は住民の負担によって運営されているわけです。果たして不透明な行政が市民に理解を得られるのか、いま一度お考えになられることをお勧めいたします。
 まず、この事業につきまして当局の本気度がどこまであるのかを市民の皆様に示さなければなりません。また、本気であるとおっしゃるならば、安土城跡地の地権者であります摠見寺に対しましても一度も接触をされておられないことも不可解でございます。また、安土城復元のためには、会員や会費、寄附金等も必要でありますし、事業執行に不可欠である年次計画さえもないと伺っております。さらに、この事業に関して、ほとんどの市最高幹部職員は蚊帳の外であり、政策決定されたプロセスも明確にされておりません。ここで一度立ちどまって一考されるというのも必要なのではないでしょうか。
 次いで、このたび江戸ウイークという江戸城復元を夢見る人たちのイベントが、これ実はもう行われたわけでございますが、このイベントへ自治体としての参加は、地方自治体1,741あるわけですが、その中で本市を含めてあと一自治体のみであると聞き及んでおります。
 市民の皆様の血税から成る公金の使用について、毎日額に汗して頑張っておられる市民の方のために、もっと思いをはせていただきたい。現状では、まだまだこのようなイベントの参加に対する公金支出は控えるべきであると考えます。したがって、同予算措置に疑義がありますことから、減額修正を提案するものでございます。
 次に、駅南総合スポーツ施設維持管理事業及び健康ふれあい公園施設管理運営事業の減額について説明いたします。
 この2件の管理運営事業については、私どもも10月1日より消費税10%に引き上げされることと以前より思っておりました。このたびの補正予算は、シニア及び障害者利用の割引を実施するためと説明を受けましたが、ではなぜ消費税アップ及び割引制度は当初予算で編成が可能であったのもかかわらず、9月市議会定例本会議議案となったのかが理解に苦しむところでございます。
 シニア及び障害者割引については理解するものの、ジュニア利用や地域団体に対する考え方や、逆に会費を徴収している団体利用に対する料金の差別化が必要であると意見を申し上げさせていただきました。
 さらに、10月1日実施は、消費税アップのみが理由とされるのならば、当面は現在8%との2%差額相当分を市が負担すれば、来年度令和2年4月1日よりシニア、障害者、ジュニアの割引、また会費徴収団体との利用料金差別化も実施が可能となるだけでなく、市民の皆様に対する周知期間というものも十分に設けることが可能となります。この場に及んで泥縄式ではないかというような批判もございまして、ぜひ、単に規則の改正だけでなく、使用料条例として明確に示し、より深い改善案を検討されることを要求するとともに、新年度である4月1日実施を主張するものであります。
 このような思いつきの発想や無計画な行政に対して市民は不信を抱くばかりではないかと考えます。したがって、市民周知も十分にできないような予算措置に疑義がありますことから、減額修正を提案するものでございます。議員諸公の良識あるご判断を求めて、補正予算修正案の説明とさせていただきます。
○議長(北川誠次君) 以上で提出者の説明を終わります。
 それでは、ただいま議題となっております議第79号の修正案について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前11時0分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時0分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
 それでは、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
 次に、委員会付託に入ります。
 ただいま議題となっております議第79号に対する修正案については、予算常任委員会に付託します。
 後刻、再開後に審査報告が願えますようよろしくお願いします。
 なお、予算常任委員会は第3・4委員会室にて開議されます。
 休憩します。
               午前11時1分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時41分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
 次に、委員会審査報告に入ります。
 それでは、予算常任委員会の報告を求めます。
 予算常任委員長小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
 令和元年第2回9月定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、先ほど委員会を開き、発議者の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案は、賛成少数で修正案を否決すべきものと決しました。
 以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(北川誠次君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 それでは、ただいま議題となっております議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の修正案について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩します。
               午前11時43分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時59分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
 それでは、議第79号について討論・採決に入ります。
 討論を行います。
 5名から発言通告がありましたので、順次これを許します。
 まず、山本妙子君の発言を許します。
 山本妙子君。
             〔3番 山本妙子君 登壇〕
◆3番(山本妙子君) 皆様こんにちは。公明党の山本妙子です。議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)について、公明党を代表して賛成の立場で討論をいたします。
 今回の補正予算は、近江八幡市の伝統的建造物保存事業やふるさと応援事業などの文化観光振興のための予算、福祉の分野におきましては放課後児童対策事業や地域子育て支援事業、そしてひとり親家庭対策事業など、きめ細やかな補正予算が組まれております。まちづくりという観点から、各NPO団体へ補助金を出し、近江八幡市活性のため応援していこうというすばらしい事業内容も入っております。
 しかし、ここで1つお願いしておきたいことは、これらの施策を遂行するためには市民の皆様の大切な税金を使わせていただくということであります。認可業務を全て管理団体に任せるのではなく、支援団体の決定や活動内容の報告など、どこまでも市が積極的にかかわっていき、協議、遂行していきながら協働のまちづくりを進めていくべきであると考えます。どうぞ施策遂行に当たりまして、真の実りある施策となりますよう細心の注意を払い、ご尽力いただきたいことをお願いし、賛成討論を終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。議員団を代表いたしまして、議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案に対する反対の立場で、また原案に対して賛成の立場で討論を行います。
 まず、歳出2款総務費、政策推進事業、まちづくり団体連携育成支援委託については、地元観光事業者にとって大きな支えとなり、市の活性化につながるものと考えます。安土未来づくり事業につきましては、大河ドラマ「麒麟がくる」の好機を逃さず、観光振興に生かすための事業と考えます。スポーツ施設の高齢者、障害者の減免措置は、市民から待たれていたものです。周りの市町に比べて高い利用料について、今までから多くの声がありました。より多くの機会を持ち、高齢者や障害者の方が本市の施設を有効利用していただくことで健康増進につながれば、大変すばらしいと考えます。
 続きまして、原案に対しましての賛成の意見を申し述べます。
 今回の補正予算は、市のスポーツ施設への高齢者や障害者の減免制度の新設など、市民の声を反映した予算措置と考えます。しかしながら、次の2点については、慎重に執行されることを強く求めます。
 1点目、桐原保育所の自園調理は可能な限り直営での調理を継続すべきです。保育所における給食は、食育という保育の一環として子どもたちに与えられているものであり、単なる食事の提供ではありません。アレルギーやそしゃく、嚥下など、一人一人の子どもに合わせた調理で安心・安全な食事を提供していただくことはもちろんですが、時に子どもたち自身が育てた野菜を材料としたり、つくってくださる方と触れ合ったりすることなどを通して、食べるとは何かを肌で感じることができる大切な毎日の学びの場です。
 また、ルーチンどおり、マニュアルどおりの調理をすれば問題はないと回答されましたが、意思の疎通の十分でない幼い子どもたちの保育現場では、万全を期しても予想外のことが起こり得ます。そのような場合、保育所長と調理現場の責任者の直接のやりとりは偽装請負となり、できません。直接的なコミュニケーションは違法になります。
 今年度末での退職者については、働く意思があることをきちんと確かめ、働く場を保障すべきです。これまでに蓄えられた高い給食調理の技術や保育への熱意を十分に発揮していただくことが市民にとって価値あることです。職場異動を行い、正規職員とあわせて再任用職員を配置すれば、直営での調理は可能であると考えます。ぜひ職員の意思を尊重し、労使の合意を図り、質の高い直営自園調理を継続していただきたいと思います。
 2点目は、さざなみ浄苑の指定管理制度への移行に対してです。
 現在、さざなみ浄苑の火葬業務は既に民間委託されています。市の地方行政サービス改革の取り組み状況(平成30年4月1日現在)でも既に業務委託されており、指定管理制度の導入の効果が低い。公金の取り扱いや施設運営の管理のため、自治体職員を配置することが望ましいと考えると報告されています。
 今回の提案は、市の職員を引き揚げ、さざなみ浄苑全体を民間委託するというものです。しかし、管理業務は住民のプライバシーにかかわる大事な業務です。民間事業者に移行することは、個人情報の保護やプライバシー権の保障を脅かすものです。一たび個人情報の漏えいが生じれば、行政としても住民に対する損害賠償のリスクを負うこととなります。本年度までは苑長と市の臨時職員3人、火葬業務の委託事業者の3人の合計7人で回っていただいていたものを、指定管理になると、合わせて5人で仕事をしていただくことになると説明されましたが、無理はないのでしょうか。また、多忙化により実務が煩雑化することは起こらないのでしょうかと大変心配しております。当局の慎重なるご配慮をお願いいたします。
 以上の意見をつけまして賛成討論といたします。
○議長(北川誠次君) 次に、片岡信博君の発言を許します。
 片岡信博君。
             〔18番 片岡信博君 登壇〕
◆18番(片岡信博君) 創生会の片岡信博です。議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)について、創生会を代表して賛成の立場で討論を行います。
 今回の補正予算は、主に来年度から放送が始まる戦国時代の武将を描くNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に合わせた観光振興策として、JR安土駅舎等に信長公をイメージしたラッピングを施すシティプロモーション事業や安土城内を映し出す末端用VRアプリ、5カ所の追加事業予算に合わせ、広域観光ブランディング推進事業に向けた観光実態調査委託など、市政発展、市政向上のために必要な予算と考えますが、1点だけ、予算常任委員長の報告にありましたが、政策推進事業、まちづくり団体連携育成支援委託250万円につきましては、多くの団体が近江八幡市のまちづくりのために活動を頑張っていただいていることは理解をしております。民間活力の活性化には支援が必要と思いますが、地方自治の趣旨からして、最少の経費で最大の効果を出していただくのは当局の責務であると考えております。事務委託の直営化を含め、執行の仕組みを再考いただき、民間活力の活性化を図っていただきますよう申し添え、賛成討論といたします。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、山本英夫君の発言を許します。
 山本英夫君。
             〔24番 山本英夫君 登壇〕
◆24番(山本英夫君) チームはちまんの山本英夫です。議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)修正案について、反対の立場で、原案に対して賛成の立場で討論をいたします。
 まず、修正案についてですが、この議案は、小西市長がまちづくりや市民福祉に対し明確なこれからの姿勢を示すため上げてこられた施策であります。態勢を整える中で、少しでも早く市民の方々のためになるよう動き出そうとされる事業として、24名の議員全員が漏れなく委員である予算常任委員会での慎重で十分な質疑、審査の結果が賛成可決された原案であります。そうした原案に対し修正の必要など全く認められないことから、この修正案に反対といたします。
 次に、原案に賛成の立場から、議第79号のうち、総務部企画費、政策推進事業について討論をいたします。
 小西市政がこれからの方向性の一つとしての民間のまちづくり支援であります、まちづくり団体に補助金を出す議案であり、近年近江八幡で冷遇されてきたもろもろのまちづくり団体、NPOに対し補助金を出すことにより、これからの取り組み姿勢を明確にするとともに、各団体をしっかりと整理し、生き生きと活動できる環境を整え、しかるべき団体にしかるべき活動をしていただくための事業であると認識できます。開庁以来、八幡に脈々と流れる民間活動、住民自治という町人気質にふさわしい議案として可決されるべきものであり、受け皿とされるハートランド推進財団はこれまでもまちづくり事業や民間活動団体の支援を続けてこられた実績は特筆すべきものであります。
 補助金を受ける団体、事業の選考過程は、行政自身もメンバーに入られ、深くかかわられるということであり、行政の監督の目も十分行き届くものと考えられ、市内で自発的に町の課題に取り組む団体、まちづくり組織の新たなる一歩への手助けという目的は果たせるものと思われます。
 ハートランド推進財団は、市民による市民のための市民のまちづくり財団であり、一人一人の市民が自由意思で参加し育て、行政、企業とのパートナーシップを保ちながら、まちづくりを行ってこられた団体です。市民の自発的な参画と協力によるさまざまなまちづくり活動を財政面、情報面から積極的に支援し、活力と個性にあふれた地域社会の実現に寄与され、まちづくり活動などを行う個人や団体に対し、困り事の相談、活動のノウハウなどの情報提供、活動する人や団体とのネットワーキングなどの支援活動を行ってこられました。この町に魂を育まれ、将来に大きな志を持ち、よりよい未来を築く人間がたくさん育っていってほしいと願い、志を持つ市民の働きによって社会概念を変え、行政を動かし、地域をよりよい未来へと導く市民の自発的な参画と協力によるさまざまなまちづくり活動を財政面、情報面から積極的に支援するとされているハートランド推進財団こそこの事業にふさわしい受け皿であると考えます。
 繰り返しますが、この事業は今も数多くあるまちづくり団体の活性化はもとより、新たな市民の文化活動の発掘も期待をできるものであることをもって、この政策推進事業の原案を可決すべきものとして、議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する賛成討論といたします。議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、冨士谷英正君の発言を許します。
 冨士谷英正君。
             〔15番 冨士谷英正君 登壇〕
◆15番(冨士谷英正君) この壇上に立たせて、ちょうど1年6カ月ぶりでございまして、非常に懐かしくて、また本来ならば発言を控えようと思うておったんですけれども、どうしても黙っておられないような状況になりましたので、この議第79号の平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の修正案には賛成をします。だけれども、現在の制度では、修正案に賛成して、そして修正案に賛成するというのは執行部の提案には反対ということになりますので、制度上、一般会計補正予算には反対ということになりますので、その立場でひとつ討論をさせていただきたいと存じます。
 まず、私どもが一番考えなきゃならないことは、自治体というのは何なの、誰のためにということになります。これはもうご存じのように、住民の皆さん方の負担によって運営がされているのが自治体であります。私ども議会は住民負担の軽減を図ることはもとより、負担以上のサービスに努めなきゃならない。これはもう自治法にも載っているとおりであります。そのためにも、絶えず市民の皆さん方に理解を求める、そして理解の上に立って協力を求める、この努力が必要ではないかと思っております。
 もちろん議員の皆さん方よく言われますように、議会はチェック機能を有しております。その機能を十分に発揮しているかどうか、私ども絶えず胸に手を当てながら考えているところでございます。そのチェック機能があるとともに、議会での権限、議決権というのはあるわけでございます。そして、我々は議決権を行使した以上は、どのような市民の皆さん方からどんな質問があってもきっちりと説明責任をする義務を今度は有します。権限の裏には必ず義務がどの世界でもあるわけでありますから、説明責任のできないようなことは、やはりこれは首をかしげ、そして修正を求める、あるいは反対をする、これが私どもに課せられた大きな課題の一つであろうと思います。そのことをすることによって、市民の皆さん方が理解をしていただいて、そして協力をしていただくことになります。
 もちろん情報公開も大事なことであります。今や市民の中には大変不信感が大きくクローズアップされていると言っても僕は過言ではないと思います。やはり行政は市民から信頼をしていただく、これがもう最低限必要であると思います。
 そのことを冒頭申し上げながら、先ほどから賛成の討論を聞かさせていただきました。非常に政策はみんな目的は一緒なんです。市民の幸福度はどうしたら向上するんだろう。福祉の向上はどうしたらいいんだろう。みんな提案者もそれは考えてのことであります。至極当然のことをおっしゃったと思います。しかし、そこまでのプロセスであります。それが今回非常に不透明感が漂っております。
 あわせまして、賛成をされました先ほどの4名の方の中でも、最後の山本議員は別にしましても、3名はいろいろと注文、条件を出されての賛成だと思っております。このような賛成討論は最近余り例を見ないのではないかと思います。非常に苦しい胸のうちを僕は出していただいているのではないのかな、こんな感じがいたします。
 そこで、修正案でありますけれども、まちづくり、山本議員がおっしゃった、大変大事なことだ。これはきのうやきょうにハートランド財団が始まったわけじゃありません。もう始まって20年近くになります。その間、皆さん方、ハートランド財団がどのような活動をされているのかご存じでしょうか、議員の皆さん方は。最初はかなり浸透したんです。だんだんだんだんそれが尻すぼみになったというのは、もともとはこの運営は企業や個人のいわゆる寄附でやろうという、主体的にやる、市民のために、市民の皆さんが市民のためのまちづくりをつくろうと、もともと文字どおりそうであった。だけれども、それが大きな壁にぶち当たられて、そしていつの間には出捐金、手をつけちゃいけない、出資金みたいなもんでありますけども、市が2,400万円出してます。それも手がつけられたようであります。
 あるいはまた、理事会構成であるんですけれども、理事会には必ず今まで市の代表のどなたかが理事あるいは副理事長として出ておみえであった。それが少なくとも去年の1年見ても、誰も一回も出ていくことがない。一体理事会が開かれたのかどうなのか、あるいはこういう事業をどのようにするのか、どこで議論されたのか、そういうことが我々知りたいんです。そのことを市民に訴えなきゃならない。そして、市民の了解を求める、これが我々の任務だと思いますけれども、執行部に対する私どもの質問には明快な回答がなかったことは議員の皆さん方よく承知のとおりであります。
 これ予算常任委員会で慎重審議とおっしゃった。どこが慎重審議かわからない。先ほどもありましたけど、質疑ありませんか、誰ひとりとして質疑されなかった。それで、討論で初めて、反対、反対、反対ばっかりであります。これも僕は異様な情景ではないのかな。反対をするなら、それなりの質疑もあってしかるべきではないのかなと思いますけれども、現実はそうではない。
 そこで、ハートランドを市が一度も参画したことのないように、しかも今の時代、インターネットが非常に普及しておりまして、開けてください、ハートランド財団を。役員構成、何も載ってない。理事長だけが誰やというのが載ってるだけであります。去年はどれだけの活動をした、それも載ってません。あるいは会計の決算も、こういうことです、それも全然載ってない。いわば闇に包まれた財団、組織ということが言えなくもないと思います。
 そして、今回言われてるのは、非常に言葉、先ほどおっしゃったように、市民のために、市民の皆さんがまちづくりのために団体をつくる、これいいことだ。だけれども、交付するには、申請あったら全部出すわけにいきません、これは。冒頭申し上げましたように、市民の負担によって運営してるわけですから、これ血税であります。市民に何でこの団体に寄附したの、あるいは交付したの、これの説明責任負わされるのは我々であります。そのためには、交付団体はどういう基準でこういう団体、まず1つ。金額は何段階、皆さんご存じでしょうか、賛成された方は。それが一律なのか、あるいはランクづけでするのか、人数でやるのか、これすらわからない。そこに交付をしようということで、市民の皆さん方が、よしわかった、理解したで、我々の血税使えというふうにおっしゃるかといえば、僕はそのような方はごくまれだと思います。
 したがって、我々何もこのハートランド財団に交付することがいい、悪いの以前に、もとに復帰をして、市も交えた中で、市がお金を交付するわけですから、交付する者が入ってないというようなところで、こういうことで交付してくれ、よろしい、これは市民には納得のいかないことだと思います。
 したがって、もう一度原点に立ち止まって、きっちりと組織構成から、市民の中に浸透する、先ほど山本議員がおっしゃった、市民に広がってる、どこが広がってるんですか、皆さん。よくご存じですか、ハートランド財団法人は何したか、何したかというのを。八幡堀の魚釣りだとか、あるいは八幡堀祭り、あれは観物でしょう。だから、本当に市民の中に入ってる、いわゆる法人かどうかだと思います。これが一つ不透明であります。そこに250万円といえども血税であることに違いありません。
 してがって、我々はこれはもう一度原点に立ち上って、そしてこの予算は減額して、そういうことはことしはやめて、このお金を基金へ積み戻そうということで修正をさせていただいたわけであります。それがなぜかわかりませんけれども、最初から反対ありきやということではないと思いますけれども、質疑も何もなかったところで賛否で反対というのは非常に不可解で、また理不尽ではないのかな、こんなことを思っております。
 2点目の安土未来づくり課の問題であります。
 安土城の復元は予算常任委員会でやりました。果たして近江八幡の仕事かどうなのか、これが。織田信長というのは、これはもう日本人知らない人がないぐらい、これはもう日本のブランド、そう、世界だと思います。少し近江八幡の身丈を超えたことではないだろうかなと。市長いわく、県もそうなのだと、県もやるべきだ。しかし、県については、我々の道下議員が三日月さんとしゃべられたときに、あれはもう安土城の復元は難しい。だから、VR、今ちょうど、以前にVRがつくれてるんだろう、それで十分なんだと、こういうふうな消極的だと言われております。安土城跡というのは国の特別史跡であります。近江八幡の財産でありますけれども、滋賀県の財産でありますけれども、日本の財産なんですよ。その大きな日本の財産をか細い近江八幡がしょうことができるのかどうか。そういった議論がどこでされたのということで、ある会派の新人議員は、政策決定のプロセスが何なの、どこなの、わからないわねというふうな質問された。まことに的を射た質問であったと思います。政策決定も不透明であります。
 そして、もう一つ不透明なのは、仲よし人事と先ほど、いわゆる修正案を提案をされた我が同志が言いましたように、自分の気に入った、市長の気に入った人を一本釣りで、こんな人事今までなかった。恐らく滋賀県13市6町の中でもないと思います。やっぱり正規の手続を踏んで、税金を使うわけでありますから、公正公平に、私もやりたいという人はあるかもわからない。公平公正に、そしてこれは歴史文化、観光、造詣の深い人、それには専門的な知識も、あるいは技量も必要なんです。そしたら、大学の先生だとか、あるいは学芸員を入れる。当然どこでもそれやってる。一NPOの理事長を、今まで趣味のような格好でなさった人をこんな大事なところに採用されたというのは、僕の記憶ではないです。もしあれば言っていただきたいと思います。これは結局何かというと、議員の皆さん方、どれだけご存じかどうかわからないということが執行部が理解してたんじゃないでしょう、執行部が、というふうに思います。
 したがって、仲よし人事であっちゃあだめなんだ。幾ら市長といえども、人事権は市長にあるというように思われてると思いますが、それは決してない。人事権という法律すらないんです。管理運営権の一端です、あれは。だから、管理運営権の中に人事をつかさどる権限を有してる。市長に、それは選挙で選ばれた市長であるからこそ、市長に委ねるんです。だけれども、フリーハンドで好き勝手にしてくださいよということで委ねられてるもんじゃありません。誰が見ても、市民から委託をされているんだから、誰が見ても、適正かつ公正な人事やるんだよということを条件に市民から市長に委任をされる。だから、その委任を受けた、任された市長は、市民から何でなのと質問があったら、市長は釈明する義務があるんです、今度は。何でこの人なのという。そのことも実は欠けていたと思います。いまだに1人しかいない。そして、あれだけ大きなプロジェクトと思えるなら、本気度がどこまであるかさっぱりわからない。やる気があるのかないのかもわからない。ただ、アドバルーンだけ上げるのか、そこもわからないのが1つであります。
 もう一つ、一番大事なのは、安土城跡を、あれは摠見寺さんという寺院の所有であります。所有者に、地権者に今まで一度も接触を持ったことのないような、こんな事業というのを皆さん考えられるんですか。どのように考えられるのか、もしええお考えがあったらぜひ我々にも教えていただきたいと思うんです。だから、本気度がわからない。やる気があるのないのか。
 そしてもう一つは、これは有志の寄附と会員数ですね、会員数と、あとは寄附だ。それが今何人の会員で、幾ら寄ったの、それも誰が管理するの。前の社会福祉協議会のように、120万円弱、また不明金です、あれは。何で告訴されないのか僕にはわからない。被害届だけでは警察はなかなか動きません。何で告訴をせん。じゃあ、誰があの損失を負担すんのや、そういう議論もまだされない中で、こういうところで安土城で三百七十何万円や、これは非常に不可解きわまりないもんであります。
 あわせまして、いわゆるまだ予算が決まってないんです、これは。きょう決まるんだ。にもかかわらず、9月20日に開会をされてる江戸ウイークというそのイベントにこの予算を使ってる。これはどういうふうに市民に説明されるんですか。以前、共産党の皆さんが市の広報を配るときに、ここで決まる40分前に、ちょっと手違いがあって15件ほど配られた。それでもそれはもう目をつり上げて批判された。このほうがもっと大きな問題。そうじゃないでしょうか。何かあったら共産党さん言うてくださいよ。自分たちの都合のいいことだけを言われて困るわけでありますから。そのように、やはり非常に不透明感がある。仲よし人事もいいかもわかんない、こんな大事なことは仲よし人事はやめていただきたいと思います。
 そして、9月20日からのあの江戸ウイーク、予算決まってないのに執行されてるんです、皆さん。どういうふうにお考えですか。それは当然やというふうにお思いでしょうか。やはり提案をしてるんですよ、これは。市長の専権事項ならまだしも、もう議会後会見する間がなかったんだ。だから、市長の権限で予算執行したというんだったらまだしも、こういうルールがあるんです。議会で提案しておきながら、20日からそれを使うって、どういうことなんでしょう。これは議会軽視、議会無視と言われても、これは市民もそれはそうやというふうに思っていただけると思います。
 このような法律を破ってまででも皆さん方は賛成されるとなれば、これは近江八幡の市政を考えたら、先々どうなんでしょう、皆さん。日本は法治国家なんですよ。民主国家なんですよ。それをもう一度互いに考えて、目的は1つ、同じなんだ。市民の幸せを願う、福祉の向上を願う、そのことが市政発展になるんや。これは皆さん同じだと思う。ただ、そのプロセス、過程や、あるいはこれから言うやり方、方法に差異が生じるだけではないかと思います。
 したがって、今申し上げましたように、法律を破ってまでも前倒しで執行される。誰もどなたもおっしゃらない、それが当たり前かのように。これでは一番大事な、市民が行政を信頼して初めてまともな市政運営ができるわけでありますけれども、悲しいかな、不信ばかりが募るのではないでしょうか。それを監視してるのが、チェックするのが我々なんだ。その我々が監視機能を仮に失ったとしたら、これはもうお先真っ暗と言わざるを得ないのではないでしょうか。
 そして、最後の健康ふれあい公園あるいは駅南の総合スポーツセンターの施設の利用料金であります。
 シニアの方、高齢者の方、大事です。やっぱり健康保持というようなことは大事です。だから、スポーツに励んでいただく、大いにこれは賛成してるんです、我々も。障害者の皆さん方も、これはどんどんどんどんとうとい命を授かってこられた方ですから、我々以上にやっぱり人生を歩んでいただきたい。大いに賛成するんです。ただ、欠けてるのは、何でジュニアがないんでしょうか。なぜジュニアがないんですか。これがわからない。その回答はありませんね、まだ。
 もう一つは、10月1日からやるにも、もうインターネットで早々と10月1日に料金改定になります、こういうことを言われてます。一番の問題は、施設の使用料、利用料というのは条例化してます。ただ、細かいことは規則で決める。だから、今のは細かいということに理解されてるようであります。やはりこれは利用料は細かい、大きいことはありません。やはりきっちりと条例化すべきだ、このことを申し上げたところであります。
 それともう一つは、10月1日からは消費税が上がることは重々承知であります。そして、この議会で決まるにもかかわらず、インターネットでは10月1日から改正しますというのが流されてる。本来ならば、市民に負担の一環ですよ、これも。負担をおかけするときには、周知期間をずっと設けてたんです。周知期間を設ける相場かもっと前倒しで、これは前倒しでようどこかの政党も使われましたけれどもね。このような前倒しはよくないですね。まだ決まってないんで、それに料金改正になりますよ、それで周知期間もありませんよ、これは市民ないがしろの市政とやゆされても仕方のないところではないでしょうか。
 だから、私どもは修正で、消費税2%だったら、何やるかわからんけれども、それは市の一般会計からでも負担すべきじゃないか、2%、そしてジュニアの割引も含めて、市が4月1日からこうなりますよということを、その間は市民にきっちりと周知をしていただく。また、我々は周知をさせていく義務がある、こういうふうに思って修正案には賛成をしたいところであります。
 そして、その他の、いろいろと言われましたが、森原議員が言われた幼稚園の給食の問題、何かいいますと、国家公務員じゃない、公務員じゃないといけないという発想がもしあるならば、もう今や医療もそうでありますが、地域はほとんどが分業化であります。専門家で分化されてます。本市の場合は給食センター方式で一括であります。そのときも反対をされました。だけれども、皆さん本当に疑問に感じていただけたのは、この話のあったときじゃないでしょうか。給食は、子どもさんは年間何日が休みでしょう。夏休み一切ない。春休み、冬休みもない。大体100日近くないわけであります。もちろん休日、祭日ありますけれども。でも、その間給食に携わってもらってた人は何にどんな仕事をするんですかというふうに僕は思いました。そういうときは明快な答えはない。やっぱりこれは費用対効果を見るならば、しかも専門家であります。なるほど先ほどおっしゃったように、専門家かもわかりません。だけれども、もっともっと科学的にも分析をされてる会社に任すわけでありますから、現在給食センターも東洋食品でしたかね。やはりいろんな角度から研究をされて任せてる。だから、問題も今のところ僕はそんなに聞かされておりません。それと同じように、これは民間であって僕はしかるべきだと思います。しかるべきであると思います。反対討論してるんですよ、私は一般の。よく聞いてくださいよ。僕は一般会計の補正予算の修正は賛成だけれども、これが通らなかったら反対だと申し上げましたやろ。よく聞いてから、やじも議会の花形でありますから、僕は否定しませんけれども、よく聞いてからひとつお願いいたしたいと思います。
 そのように給食あたりは、これはもうとおりでやっていただくことで賛成をしたいと思っております。共産党は反対だそうでありますけど、だけど全体は賛成、何のこっちゃわかります、皆さん。だから、そういうふうにやっぱり終始一貫したところがないことが市民はなかなか理解……。
○議長(北川誠次君) 発言の途中でございますけれども、檜山君に申し上げます。発言中でありますので、ご静粛に願います。
 また、冨士谷英正君に申し上げます。議第79号の修正案に対する賛成討論を述べてください。
◆15番(冨士谷英正君) いや、修正案で賛成をしております。そして、これは一般は賛成になるんですけど、全体としては反対だから、反対討論を申し上げます。
 だから、給食は大いに進めていただきたいことを申し上げまして、やはり市民にわかる政治、開かれた透明感を持った市政、これが何より、そのことが市民の皆さん方が私どもを初め行政にも、あるいは議会人にも信頼を寄せていただく一番大事なことだ、このことを申し上げながら、修正案に賛成で、そしてまとめて一般会計に反対となるわけでありますけれども、討論とさせていただきます。
 大変長い間ご清聴ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で討論を終わります。
 これより議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する田中好君外3名から提出された修正案について、起立により採決します。
 念のため申し上げます。本修正案に対する予算常任委員長の審査報告は否決であります。
 お諮りします。
 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、本修正案は否決と決しました。
 次に、議第79号原案について、起立により採決いたします。
 お諮りします。
 議第79号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第79号は原案のとおり可決することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 討論・採決
○議長(北川誠次君) 次に、日程第5、討論・採決に入ります。
 まず、市長提出議案のうち、発言通告がありました案件について、討論・採決を行います。
 それでは、予算関連議案について討論を行います。
 まず、田中好君の発言を許します。
 田中好君。
             〔22番 田中 好君 登壇〕
◆22番(田中好君) それでは、22番、公政会の田中でございます。公政会を代表いたしまして、議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)及び関連いたします議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについて、今日までの経緯を振り返ってみて反対討論を行います。
 今日まで何回となく申し述べてまいりました今回の損害賠償問題につきましては、平成30年4月25日に市長が就任当日、議会に諮ることなく、議会を無視して、建設中であった新庁舎建設を突如契約解除という暴挙を行ったことで生じた損害賠償問題であります。
 平成23年、市庁舎あり方検討委員会からスタートをし、7年の長きにわたり、市民の代表、学識経験者、各種団体の代表者など協議を行い、また市民学習やシンポジウム、ワークショップなどのさまざまな方法を用いて、延べ1万2,600にも及ぶ市民の皆さんと協働で築き上げた新庁舎整備建設であります。
 平成29年12月議会において、公開プロポーザルで採用した石本建設事務所の設計に基づき、庁舎建設に係る補正予算及び債務負担行為を議会制民主主義のもと、市の最高議決機関でありますこの本会議において、17名の議員、保守系16名、公明党会派1名が賛成をして承認したものであります。賛成された会派は所属議員が代表して、しっかりとした賛成討論をされていることが議事録に残っております。その後、当局は承認されたことを受け、一般競争入札総合評価方式により公募されました。公募後、技術審査会及び入札による落札決定されたプロセスは適正に執行されたものであります。その結果、建設業者は株式会社奥村組さんに決定となったわけでございます。
 奥村組さんが落札をしていただいたことを聞いたときには、我々は安堵したものでございます。なぜなら、当時スーパーゼネコンと言われる大手建設会社が新幹線リニア問題で揺れておりました。また、県下においても多くの自治体関係の建設の不調が伝えられていた当時でございます。本当に本市においても不調になるのかと心配をしていたものであります。その奥村組さんの落札が決まった折には、それまでの長年の苦労が報われたと喜び、そして賛成をした者は、これで新庁舎建設がスタートできると、本当に当時胸を躍らせたものでございます。
 そして、翌年1月31日の臨時議会におきまして、設計業務は石本建設事務所の設計で、建設は奥村組、建設費は87億6,960万円として、再びこの本会議場で17名、保守系16名、公明党1名の議員の賛成のもと、可決をさせて承認をさせていただきました。新庁舎整備工事請負契約が成立した瞬間であります。この折にも、賛同された会派は所属議員が会派を代表して、熱い思いとかたい決意の賛成討論をされ、17名の思いを示されていることが会議録に記載されております。
 それにもかかわらず、長年にわたりさまざまな角度からあらゆる知識、知恵を出しながら、そして市民の皆さんの結晶体である請負契約をいとも簡単に水の泡とした行為は、我々は断固として許せないし、契約解除を絶対に認めるわけにはいきません。
 当時の同会派であった私どもの元議員の同志は、請負契約を突如解約した市長に対して、議会を無視することは市民を無視することと同じであり、このような行いは将来に大きな禍根を残すことになると厳しく批判され、忠告をされています。今まさにこの禍根が残っている状況でございます。この状況下の中、当初計画に賛同した議員が今回の損害賠償を認めると判断されるのなら、市民の皆様にどのように説明をされるのか、注目をされるところでございます。
 契約解除して1年5カ月がたちましたが、何ら具体案も示されず、今日まで参っております。このままでは行き先不透明であり、今後も心配するものでもあります。また、市長の暴挙は違法、不当であるとして、今我々公政会を初め住民がやむなく現在司法に判断を委ねているところであります。司法でどのような結果が出るかわかりません。それまで損害賠償を留保することも一つの考えではないかと思います。結果いかんによっては、これまで費やしてきた費用約7億円や今回の損害賠償金も契約解除した市長が責任を持って支払うべきであるとも思います。市長はそのぐらいの覚悟を持って行った行為であると我々は認識をいたしております。
 今回の損害賠償の一部として提案されております4,670万円何がし、その損害賠償を論じるのであれば、逸失金などを含めて全体を見据えて議論をして検討し、そして審議をすることが筋道ではないのか。本当に理解に苦しむところであります。この点についても、今回の議案は反対であります。市民の皆様の大切な税金、血税、そして多額なお金を市長の職権濫用、暴挙の行為に使ってもらっては、市民の皆様は黙っていないと思います。市民の皆様が苦労して納めていただいている大切な大切なお金をどぶに捨てるような行為は私どもは断じて防止していくことを心に刻んでおります。よって、損害賠償を定める案件として、それに関連する補正予算案件を認めるわけにはまいりません。
 改めて、申し上げます。行政の大切な公金、血税を無駄に使うことは絶対にしてはならない。したがいまして、議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)と議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについて、反対をいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、山本妙子君の発言を許します。
 山本妙子君。
             〔3番 山本妙子君 登壇〕
◆3番(山本妙子君) 公明党の山本妙子です。議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)、そしてあわせまして議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについての2件について、公明党を代表して賛成の立場で討論をさせていただきます。
 市庁舎整備事業における賠償金として、今回の補正予算で約4,670万8,000円が計上されております。これは昨年平成30年4月25日付で契約解除したことに伴う賠償金であります。株式会社奥村組様が実際に要した経費として約2億400万円は既に支払い済みであります。その残りの約4,670万8,000円が今回の補正予算として計上されております。これにつきましては、契約解除後の建設予定地の復旧作業について、請負契約に基づき、株式会社奥村組様が引き続き行う必要があったということと、実際に要した経費の内容を当局においても精査し、確認作業がなされておるということでございます。
 したがって、株式会社奥村組様が実際に要し、既に使った経費ということでございますので、市といたしましても近江八幡市の信用をかけ、株式会社奥村組様へお支払いするべきものと考えます。あとの逸失利益の額につきましては、今後速やかに誠意を持って交渉を重ねていただき、早期解決を望みます。
 市庁舎につきましては、市民の皆様を初め、さまざまなご意見があろうかと思います。しかし、今の現実から出発しなくてはならないということであります。だからこそ、株式会社奥村組様への誠意ある対応と、そして市民の皆様の血税である大事なお金を今後一切無駄にすることなく、大切に使っていただきたいということであります。それを切にお願いし、賛成討論といたします。
 以上です。
○議長(北川誠次君) 次に、森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。議員団を代表して、議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)及び議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについての議案に対し、賛成の立場で討論に参加します。
 まず初めに、平成30年4月25日の小西理市長の初登庁時における奥村組との契約解除は、市長選挙による民意の反映であり、工事請負契約にのっとり行われたものであり、何ら違法行為ではありません。
 近江八幡市庁舎整備等基本計画の是非を問う住民投票条例の制定を求める直接請求署名に8,118筆が、その後平成29年度の12月議会に新庁舎の建設にかかわる関連予算の議決は平成30年4月の市長選挙の後に行うことという趣旨の請願署名に1万154筆が寄せられました。これらの署名に多くの市民が賛同されたことは、市庁舎整備等基本計画が市民に理解や周知されることとはほど遠く、かつ議会の議決は民意とかけ離れていたことがあらわれたものです。
 しかし、まことに残念ながら、2回の署名は議会で否決されました。平成30年1月31日に複数の反対意見もある中、新庁舎整備工事請負契約の締結が市議会にて可決されました。民意を酌み、4月15日の市長選挙後に市庁舎建設にかかわる議決がなされていたならば、損害賠償は生じませんでした。
 今回の議第……。
 済みません、静かにお願いします。
 今回の議第101号及び議第102号は、契約解除に至った奥村組に対し真摯に向き合うことであり、今後の逸失利益等に対する交渉に前向きに取り組むために必要なことです。
 以上をもって賛成討論といたします。
○議長(北川誠次君) ご静粛にお願いします。
 次に、小西励君の発言を許します。
 小西励君。
             〔17番 小西 励君 登壇〕
◆17番(小西励君) 皆さんこんにちは。創政会の小西励でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
 創政会を代表いたしまして、議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)、また議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについては、関連がありますので、2件あわせて賛成の立場で討論をいたします。
 市庁舎整備事業における賠償金として4,670万8,000円が計上をされています。これは昨年4月25日付で契約解除されました第3号近江八幡市庁舎整備工事に関する株式会社奥村組様への損害賠償金の一部として本市が支払わなければならないものと考えております。発注者である本市の意向によって契約解除する行為は民法641条でも認めているものでありますが、契約解除によって同社に及ぼした損害を賠償しなければならないことは、工事請負契約の第45条第2項において明確に規定をされております。
 また、本年1月9日の市庁舎整備等特別委員会で契約解除について精算項目及び精算方法の市の考え方として、実際に要した経費について、市と奥村組様との合意により額を確定し、工事請負費を差し引いた額を損害賠償金として支払うものと説明も受けております。
 当市では、これまでに株式会社奥村組様との協議を重ねられ、同社が施工した工事における実際に要した経費を確定した上で、その工事関連費総額から平成30年度精算設計に基づき支払いを完了した額を差し引いた4,670万7,945円を同社の損害補填として今回支払うというものであります。この支払いにより、株式会社奥村組様に対する損害賠償に関しては、同社が本来得られるはずであった利益としての逸失利益部分及び協議に要したとされる経費が残されるものの、工事に要した経費は全て支払いが完了するということであります。
 なお、工事関連費の確定に当たっては、奥村組様の現場代理人と市の関係課職員が全ての帳票、書類等を照合、精査されているとのことでありますので、職員を信じるべきであると考え、金額についても妥当性があると認めるべきであります。損害賠償金額の全てが早期に解決することが望ましいということは言うまでもありませんが、同社とは確定した部分から精算する方法で合意がされているとのことで、今回の支払いは妥当性があると考えます。
 また、当市が一方的に契約を解除した経緯を踏まえますと、損害賠償の解決方法に関し、相手方である株式会社奥村組様の意向に反し、解決を長引かせるようなことになれば、今後の交渉に支障を及ぼす可能性も否定できないと思われます。
 創政会といたしましても、早期かつ円満な解決を望むところであり、当局におかれましては引き続き誠意を持って対応され、一日も早く市庁舎整備工事の契約解除に伴う損害賠償問題が全て解決されるようお願いを申し上げ、賛成討論とさせていただきます。議員皆様方のご賛同をどうぞよろしくお願いをいたします。
○議長(北川誠次君) 以上で予算関連議案についての討論を終わり、これより採決します。
 お諮りします。
 議第101号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)は、予算常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第101号は原案を可決することに決しました。
 次に、その他関連議案について討論を行います。
 まず、小川広司君の発言を許します。
 小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) 政翔会の小川広司でございます。議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについての賛成討論を行います。
 今回提案されている損害賠償の額は、提案説明にあるとおり、近江八幡市庁舎整備工事の契約が平成30年4月25日に解除された受注業者奥村組に支払われる損害賠償の一部であります。
 まず、この損害賠償を行うことは、このように既に契約が解除されているという事実があります。そして、その損害賠償額の決定においては、当局は私の質問に対する回答でも、また今議会当議案への説明の中でも、奥村組現場代理人と本市関係職員において工事関連費を確認してきた経過を説明されています。その経過を踏まえ、工事関連費全体から精算設計に基づく支払済額を差し引いた本提案の4,670万7,945円を同社の損害補填として今回支払うことは、契約解除後のなすべき契約条項に基づいて履行されるものだと理解します。
 なお、本議案審議用として限定資料となっていますが、損害賠償額の積算資料が議会に提出されており、これは工事関連費として確認された2億5,070万4,825円の損害賠償額の積算根拠を把握する上での重要な資料となっています。
 以上のことから同議案に賛成するものであります。皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 次に、道下直樹君の発言を許します。
 道下直樹君。
             〔1番 道下直樹君 登壇〕
◆1番(道下直樹君) 議第103号市有財産を処分することについての賛成討論を会派を代表して行います公政会、道下直樹です。
 この議案に対して、公益社団法人近江兄弟社様が入札されたことに関しては賛成させていただきます。
 この議案について説明しますと、円山町字岩崎の市有地の売却についてであります。この土地は平成5年に大学用地として購入価格9,556万円、取得面積1万1,626平方メートルを取得したものでございます。しかし、結局大学は誘致されませんでした。そのことから、購入より18年後に改めて売却方針を立てられたものでございました。平成23年度の売却時の鑑定価格は2億3,600万円でしたが、当時入札は不調に終わりました。そして、8年後のことし、令和元年に再度売却計画上がり、改めて不動産鑑定をされた価格は9,430万円となりました。その価格を予定価格とし、近江兄弟社様が最低価格で入札されました。
 ここで問題が2点ありまして、1点目は、購入価格9,556万円の取得値を126万円下回って売却したことの是非。そして、入札参加の3条件がついておりまして、医療、教育、福祉施設に限定されたことの是非。なぜこれを我々が訴えるかというと、落札公表された直後に数社から、条件がなければ最低価格より高い条件で買っていたよとの声が我々に届いたからでございます。
 私は先日の一般質問で、分譲住宅はなぜだめなのか、人口増加や島小学校に通う児童がふえるのではないか、また税の増収につながるのではないかとお伺いいたしましたが、この地域は重要文化的景観内であるため、3条件に限定したと伺いました。
 それならば、我々が当局の皆様に求めるのは、近江兄弟社様に対して特別老人ホームを中心とする110床の設置のお願い並びに交渉でございます。平成30年度に予算化され、特別老人ホーム110床の設置が計画されておりますが、本市はいまだに不履行でございます。自宅待機老人は400人を超えると言われており、親の介護のために仕事につけない、仕事をやめたというお話を聞くたび、胸が大変痛くなっております。
 当局は、第7次介護計画の不履行を明言しておられますが、この不履行を続ければ、私の認識が正しければですが、令和3年4月までに供用されていない場合、市民の皆様が介護保険料の過重払いをしていたことにつながり、本市への不信感につながると考えられます。
 隣の野洲市は、第7次介護計画は履行されております。幸い、近江兄弟社様は福祉事業を行っておられますので、ぜひとも本市の第7次介護計画に沿うような施設になるよう、当局の皆様に交渉していただけることを期待して、賛成討論といたします。
○議長(北川誠次君) 以上でその他関連議案についての討論を終わり、これより採決します。
 お諮りします。
 議第102号損害賠償の額を定めることにつき議決を求めることについては、市庁舎整備等特別委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第102号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第103号市有財産を処分することにつき議決を求めることについては、総務常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第103号は原案を可決することに決しました。
 次に、市長提出議案のうち、討論のない案件を採決します。
 まず、決算関連議案について、議第69号から議第78号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第69号平成30年度近江八幡市国民健康保険特別会計決算の認定を求めることについて、議第70号平成30年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計決算の認定を求めることについて、議第71号平成30年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)決算の認定を求めることについて、議第72号平成30年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)決算の認定を求めることについて、議第73号平成30年度近江八幡市文化会館事業特別会計決算の認定を求めることについて、議第74号平成30年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計決算の認定を求めることについて、議第75号平成30年度近江八幡市大中の湖地区基幹水利施設管理事業特別会計決算の認定を求めることについて、議第76号平成30年度近江八幡市水道事業会計の利益の処分につき議決を求めること及び決算の認定を求めることについて、議第77号平成30年度近江八幡市下水道事業会計の利益の処分につき議決を求めること及び決算の認定を求めることについて、議第78号平成30年度近江八幡市病院事業会計決算の認定を求めることについて、以上10件は、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を認定することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第69号から議第78号までの10件は原案を認定することに決しました。
 次に、予算関連議案について、議第80号から議第83号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第80号平成31(令和元)年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議第81号平成31(令和元)年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)、議第82号平成31(令和元)年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、議第83号平成31(令和元)年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)、以上4件は、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第80号から議第83号までの4件は原案を可決することに決しました。
 次に、条例関連議案について、議第84号から議第94号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第84号近江八幡市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定について、議第85号近江八幡市火葬場条例の制定について、議第86号近江八幡市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について、議第87号近江八幡市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第88号近江八幡市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第89号近江八幡市立幼稚園条例の一部を改正する条例の制定について、議第90号近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議第91号近江八幡市立認定こども園条例の一部を改正する条例の制定について、議第92号近江八幡市立こどもの家条例の一部を改正する条例の制定について、議第93号近江八幡市職員等の給与の特例に関する条例を廃止する条例の制定について、議第94号地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、以上11件は、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第84号から議第94号までの11件は原案を可決することに決しました。
 次に、その他関連議案について、議第95号から議第100号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第95号旧慣を廃止することにつき議決を求めることについて、議第96号市有財産を譲渡することにつき議決を求めることについて、議第97号滋賀県市町村交通災害共済組合規約の変更に関し協議することにつき議決を求めることについて、議第98号滋賀県市町村交通災害共済組合の解散に関し協議することにつき議決を求めることについて、議第99号滋賀県市町村交通災害共済組合の解散に伴う財産処分に関し協議することにつき議決を求めることについて、議第100号健康ふれあい公園クラブハウス・園路整備工事請負契約の変更につき議決を求めることについて、以上6件は、総務及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第95号から議第100号までの6件は原案を可決することに決しました。
 次に、議員提出議案について、討論・採決を行います。
 それでは、会第10号について討論を行います。
 檜山秋彦君の発言を許します。
 檜山秋彦君。
             〔23番 檜山秋彦君 登壇〕
◆23番(檜山秋彦君) 会第10号辺野古新基地建設の即時中止を求める意見書について討論を行います。
 沖縄はかつて琉球王国として栄え、豊かな歴史と文化を持つ民族の国でした。しかし、1872年、明治政府によって武力による琉球処分が行われて以来、その民族の自由と主体性を本土政府によって奪われ続け、さらにアジア・太平洋戦争においては日本本土における唯一の地上戦の舞台となって、10万人を超える島民の犠牲者を出しました。その上、戦後は今日に至るまで、米軍基地の重圧のもとに痛めつけられています。
 私たちはまず、この沖縄県民の苦難の歴史を思うにつけても、平和で安全な沖縄諸島を取り戻す県民の闘いに思いを寄せねばならないのではないでしょうか。戦後70年、沖縄では米軍基地があるがゆえの数々の事件、事故が起きてきました。女性に対する暴行殺人事件はことしの4月にも起きています。飛行中の米軍からの落下物が小学校や保育園を直撃する事故、超低空飛行による騒音と振動の被害、県民の思いは米軍の撤退による平和な沖縄建設以外にはありません。
 その意志は、ことし2月24日、沖縄県が実施した「普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設のための埋め立てに対する賛否についての県民による投票」で明確に示されました。投票率は52.48%と5割を超え、賛成18.99%、反対71.74%でした。さらに、その直後4月に行われた衆議院沖縄3区、沖縄市、名護市、うるま市などを含むこの沖縄3区で補欠選挙でも基地建設反対派の屋良朝博氏が圧勝しています。
 安倍首相は繰り返し、選挙の結果を真摯に受けとめる、基地負担の軽減に取り組むと言いながら、辺野古基地建設を強行し続けています。
 私たちは沖縄県民の心に本当の意味で寄り添い、辺野古周辺の海岸に壊滅的な自然破壊の影響を及ぼしながら行われている埋立工事を初め、取り返しのつかない損失を県民に押しつける辺野古基地建設に断固として反対する意志を近江八幡市議会の意思として表明されることを強く求めます。
 以上、賛成討論とします。
○議長(北川誠次君) 以上で討論を終わり、これより会第10号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。本件に対する総務常任委員長の審査報告は否決であります。
 原案について採決いたします。
 お諮りします。
 会第10号辺野古新基地建設の即時中止を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第10号は原案を否決することに決しました。
 次に、会第11号について討論・採決を行います。
 まず、玉木弘子君の発言を許します。
 玉木弘子君。
             〔9番 玉木弘子君 登壇〕
◆9番(玉木弘子君) 日本共産党、玉木弘子です。議員団を代表して、会第11号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書について、賛成討論を行います。
 老後資金は2,000万円不足とした金融庁審議会報告と、さらに安倍政権がこれを受け取らず、不都合な事実を覆い隠そうとしたことに国民の批判と怒りが沸騰し、大問題になりました。
 公的年金の給付水準を自動削減するマクロ経済スライドが導入されてから3回目の厚生労働省による財政検証の結果が8月27日に公表されました。マクロ経済スライドは、年金財政の収支を均衡させるという名目のもと、毎年度の年金改定率を物価や賃金の伸び率より低く抑えることで年金を減らす仕組みです。全ての国民に健康で文化的な生活を保障する上で、基礎年金の底上げこそ求められるのに、それに逆行するものです。
 政府は閣議決定の中で、マクロ経済スライドによって2040年時点で7兆円削減されることを初めて公式に認めました。現在の国民年金基礎年金は満額でも6万5,000円ですが、これが4万5,000円にまで減らされるのです。これでどうして生活していけるのでしょうか。高齢者の暮らしを直撃し、さらに貧困問題を深刻にします。年金制度は持続しても、年金生活者の生活が一層立ち行かなくなることが明らかになりました。
 今の年金制度には、どんな人にも最低限の年金額を保障するという仕組みがありません。そのことから、現在政府の推計でも、少なくとも26万人の無年金者がいます。年金支給年齢の引き上げは、無年金や無収入となる期間が生じるおそれがあり、将来さらに多くの無年金者が生まれかねないことが問題となっています。マクロ経済スライドを廃止し、基礎年金の大幅削減に歯どめをかけて、減らない年金に変えることが年金制度改革にとっては何より重要です。
 日本共産党は、マクロ経済スライドを廃止し、そのための年金財源として、高額所得者優遇の年金保険料見直し、約200兆円の年金積立金の活用、賃上げと非正規雇用の正社員化による担い手の強化という現実的提案をしています。抜本的な賃上げと正社員化は年金財政に寄与するとともに、内需を底上げし、経済を活性化します。若い世代の結婚や出産、子育てのハードルを下げ、少子化の克服にも有効です。ここにこそ希望があります。
 今回の意見書では、国において安心できる年金制度の改革を図るために、1、年金支給年齢をこれ以上引き上げないこと、2、マクロ経済スライドを廃止することを求めるものです。高齢者世帯の約6割が年金収入で生活をしています。市民の暮らしを守る観点からも今回の意見書についてご賛同いただきますよう、賛成討論といたします。
○議長(北川誠次君) 次に、岩崎和也君の発言を許します。
 岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 公明党の岩崎和也です。会第11号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書について、公明党を代表して反対の立場で討論をいたします。
 2004年の年金制度改革においてマクロ経済スライドが導入されました。マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢の変化、つまり現役人口の減少や平均余命の伸びに合わせて年金の給付水準を自動的に調整する仕組みです。
 世界で最も少子・高齢化が進んでいる日本、2040年には国内の高齢者の人口がピークを迎えると言われ、1.5人の現役世代で1人の高齢世代を支えることになると言われています。
 2004年以前の制度では、少子・高齢化が急速に進む中で、財政再計算を行うたびに保険料水準の見通しが上がり続け、将来の保険料負担がどこまで上昇してしまうのか、将来の給付はどうなってしまうのかなどという将来を見通すことができない懸念がありました。
 そこで、将来の現役世代の保険料負担が重くなり過ぎないように、保険料水準を法律で定めました。国が負担する基礎年金の国庫負担分の割合を3分の1から2分の1へ引き上げ、年金積立金を活用することで財源を確保し、その財源の範囲内で給付水準を調整するのがマクロ経済スライドと言われる制度です。そうすることで現役世代の平均手取り収入額の50%以上を確保することを法律で決定し、将来の年金制度の安定化を図りました。もしマクロ経済スライドを廃止すれば、新たに多額の財源が必要になることにもなり、持続可能な年金制度を継続することができず、年金制度の崩壊につながっていきます。
 また、年金支給年齢に関しては、先日9月20日に西村経済再生担当大臣が全世代型社会保障検討会議終了後の記者会見において、年金受給年齢の一律引き上げは全く考えていないと明言をしております。
 以上をもって会第11号の意見書については反対とさせていただきます。
○議長(北川誠次君) 以上で討論を終わり、これより会第11号について、起立により採決します。
 念のため申し上げます。本件に対する教育厚生常任委員長の審査報告は否決であります。
 原案について採決いたします。
 お諮りします。
 会第11号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第11号は原案を否決することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 議案の上程(提案理由説明)
      議第104号~議第109号
○議長(北川誠次君) 次に、日程第6、議案の上程を行います。
 議第104号から議第109号までの6件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 山下議会事務局長。
◎事務局長(山下彰人君) 朗読いたします。
 令和元年第2回(9月)近江八幡市議会定例会追加提出議案
市長提出議案
議第104号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてほか人事議案5件
 以上であります。
○議長(北川誠次君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 本日追加いたします案件につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 議第104号及び議第105号につきましては、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてでございます。
 委員の任期満了に伴いまして、金田学区から中西あさ子氏、馬淵学区から間瀬寛道氏の2名を人権擁護委員の候補者として法務大臣に推薦いたしたく議会の意見を求めるものであります。
 次に、議第106号下豊浦財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、下豊浦財産区の財産区管理委員の任期満了に伴いまして、委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第107号から議第109号までの近江八幡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了に伴い、大林傳治氏、井狩弥治郎氏、藤井金次郎氏を引き続きまして委員としてそれぞれ選任することにつきまして議会の同意を求めるものであります。
 以上、追加いたしました6議案につきましてご審議賜り、ご可決賜りますようお願い申し上げまして説明とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で議案の上程を終わります。
 それでは、ただいま上程しました議第104号から議第109号までの6件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午後2時40分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後2時40分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第7 質疑
○議長(北川誠次君) それでは、日程第7、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 委員会付託
○議長(北川誠次君) 次に、日程第8、委員会付託に入ります。
 お諮りします。
 ただいま議題となっています議第104号から議第109号までの6件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの6件については、委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、ただいま議題となっています議案について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午後2時41分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後2時42分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第10 討論・採決
○議長(北川誠次君) それでは、日程第10、討論・採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
 それでは、議第104号から議第109号までの6件を順次起立により採決します。
 まず、議第104号を採決します。
 お諮りします。
 議第104号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第104号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第105号を採決します。
 お諮りします。
 議第105号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第105号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第106号を採決します。
 お諮りします。
 議第106号下豊浦財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第106号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第107号を採決します。
 お諮りします。
 議第107号近江八幡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第107号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第108号を採決します。
 お諮りします。
 議第108号近江八幡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第108号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第109号を採決します。
 お諮りします。
 議第109号近江八幡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(北川誠次君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第109号は原案に同意することに決しました。
 以上をもって本日の日程は全て終了し、本定例会に付議されました案件は、継続審査に付した議案を除き全て議了しました。
 ここで、市長からご挨拶をいただきます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 閉会に当たりまして一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 議員の皆さん方におかれましては、去る8月30日に令和元年第2回市議会定例会を招集させていただきましたところ、提案いたしました議案につきまして慎重なるご審議をいただき、決算特別委員会の継続審議に付されました議第68号平成30年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについての議案を除き、原案どおりご可決、ご認定を賜りましたことに対しまして心から厚く御礼を申し上げます。
 今議会の審議の過程におきまして議員の皆様方から賜りました多くのご意見やご提言等につきましては、私以下全職員がこれを真摯に受けとめ、今後の市政運営に着実に反映させるべく鋭意努力してまいりたいと存じております。
 さて、今議会中の9月3日には、本年度に白寿、99歳を迎えられる市民38名の方のうち12名の方のおうちなどを訪問させていただきました。また、総合福祉センターひまわり館において、米寿、88歳を迎えられる方379名のうち185名の方の写真展が4日から16日まで開催されました。さらに、各自治会では敬老の集いなどが開催され、私も幾つかの会場にお邪魔させていただいたところでございます。お会いさせていただいた方々が本当にお元気で何よりでしたし、皆様が住みなれた地域で生きがいを感じていただけるようなまちづくりの大切さを改めて感じたところでもございます。皆様方がいつまでも健康でおられること、これからも私たちの大先輩としてご活躍されることをお祈りする次第でございます。
 また、本市出身の乾友紀子選手が3大会連続でアーティスティックスイミングの東京オリンピック代表に選出されました。まさに日本のエースとなった乾選手には、2大会連続のメダルを獲得いただき、日本中を笑顔にしていただきたいと心より祈念するところでございます。
 そのほかにも本市安土中学校3年生の小林陽菜さんが、7月に開かれましたJOCジュニアオリンピックカップ全国中学生カヌー大会女子カヤックシングルで優勝、さらにスロバキアでの世界大会に出場され、決勝進出を決められました。また、近江兄弟社中学校3年生の川西莉乃さんが、ロシアのバレー学校、モスクワ国立舞踊アカデミーに留学されるなど、乾選手に続く世界で活躍されるような若い世代の話題もございました。
 こうした方々のご健闘をお祈りするとともに、近江八幡市が世界にも発信されることは、次世代を担う若者たちにとっても我がふるさと近江八幡を誇りに感じることにもつながろうかと思います。皆さん方の輝かしい功績に敬意を払うとともに、さらなるご活躍を期待するところでございます。
 厳しかった暑さもようやくおさまりを見せ、これからまさに実りの秋を迎えようとしております。文化やスポーツの活動にもうってつけの季節であり、各学区においては運動会や文化祭などの多くの催しが実施され、議員の皆様方におかれましても、それぞれの地域の市民の皆様との交流の中で、市政に対しさまざまなご意見を受けられることと存じます。
 また、この季節は朝夕は肌寒く感じることもございますし、加えて夏の疲れが出てくる時期でもございますので、健康にはくれぐれもご自愛いただきまして、市政発展、市民福祉の向上のため、なお一層のご尽力を賜りますことを心からお願い申し上げまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 第2回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 去る8月30日に開会いたしました本定例会も、議員各位のご協力並びに市長を初め当局の皆様方の格別のご協力をいただき、本日ここに無事閉会の運びとなりましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
 また、当局の皆様方におかれましては、今会議で各議員から出されました意見や要望を十分に尊重され、施策への反映、市政の一層の発展に努められるようお願いを申し上げます。
 9月も終盤に入り、来週からは10月でございます。市内各地で秋の行事も多く計画されており、それぞれのお立場でご参加されるかと存じます。
 また、これからの季節、ますます朝夕冷え込んでまいります。皆様方におかれましては、健康に十分ご留意をいただき、本市発展のため、なお一層のご尽力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会に当たりましてのご挨拶といたします。
 それでは、これをもちまして令和元年第2回近江八幡市議会定例会を閉会といたします。
 ご苦労さまでございました。ありがとうございました。
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