録画中継

令和元年第3回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(月) 個人質問
小川 広司 議員
(1)日野川改修事業の今後の計画について
(2)合併浄化槽設置の更新にかかる助成について
(3)まんが図書館について
(4)近江八幡市国土利用計画(第2次)を策定することについて
◆21番(小川広司君) 政翔会の小川広司です。
 質問をまとめて行います。
 まず、1つ目に日野川改修事業の今後の計画について質問いたします。
 最近の豪雨による災害は、日本全国どこで起きてもおかしくないという状況です。近江八幡市を貫流して琵琶湖に注ぐ日野川は、過去に何度も水害をこうむった川であります。河川改修事業が今も行われています。この改修事業の課題は最近の議会でも取り上げておられますし、本日も出ていますが、私、今議会改めて取り上げさせていただきます。
 現在は日野川整備実施区間としての大畑橋から善光寺川合流地点までの6.6キロが進められており、既に古川橋上流部へと進めていただいております。また、JR橋については、国土強靱化の予算を充てる別建てで進めていただけるとお聞きしています。
 さて、きょうの質問は、特に善光寺川合流点からその上流の計画について取り上げます。この地点からは桐原、馬淵、竜王地域が大きく関係していますし、災害が近年にも発生しています。平成25年9月の台風、滋賀県に大雨特別警報が発令されたとき、また平成29年10月の台風21号でも災害が発生しました。これら地域は河川の蛇行部分もあり、当局も早く改修していきたいとの思いでしょうが、近隣の住民はその思いでいっぱいであります。
 質問いたします。
 善光寺川合流点より上流の今後の整備計画についてどのようになっているのか、当局が確認されている範囲でお聞かせください。
 次に、合併浄化槽設置の更新に係る助成について質問いたします。
 国、県が合併浄化槽の更新時の補助をことし4月1日から打ち切ったことについて、この9月議会でも質問させていただき、近江八幡市は合併浄化槽の面的整備を進めてきたこと、その浄化槽による処理人口が23%を占めていること、あわせて浄化槽は必ず更新の時期が来るなど十分にご理解いただいた回答をしていただいたと思っていますが、実質上、従前の3分の1となっている助成が早期に復元される必要があります。今議会、議員から国に向けて合併浄化槽の更新に係る交付金の復活に関する意見書ということで進められていますが、市としてもさらなる国、県への要望、関係市町への働きかけをお願いしたいところであります。
 質問いたします。
 9月以降、わずかな期間でありましたが、当局としても積極的な動きをしていただいているとお聞きしています。ご回答いただけることがありましたらお願いいたします。
 次に、3番目のまんが図書館についてであります。
 2015年、明治大学の学長さんはこのように話しています。一部紹介します。「漫画やアニメ、ゲームは専ら子どもや若者向けの新しいメディアだと捉えられる節がありました。しかし、実態は、国内の幅広い世代に支持されつつ、既に歴史的な厚みを築いてきています。その多様性と相まって、その時々の日本の社会や世相を鮮やかに映す鏡としても機能してきました。加えて、近年は日本から世界へ輸出される文化の大きな一角となっています。各国で日本人や日本という国のイメージの形成にも与えるようになっています。政府も、日本のソフトパワーの重要な一翼として、その振興や活用をうたうようになりました」と言われています。
 また、広島には全国唯一の公立で運営されているまんが図書館があります。私は、この夏休みの8月に当地へ行ってまいりました。平成9年、1997年に開館した図書館です。ことし4月にはリニューアルオープンされたこともあって、来館者も増加傾向にあると聞きました。利用状況についてお聞きしましたところをお話しします。
 漫画資料の貸し出しは平成29年度広島市図書館の資料別貸出冊数の20%を占めており、多くの市民に利用されていると感じておられます。活字離れが進む中、また子どもや高齢者などの居場所づくりにも寄与すると思われるまんが図書館になってるとも感じられました。
 質問いたします。
 今述べたようなことをお聞きになって、漫画だけを収納した図書館、どのようなことをお考えになられましたか、お答えください。
 最後に、近江八幡市国土利用計画(第2次)を策定することについて質問いたします。
 今議会、議案として提案されています近江八幡市国土利用計画の第2次は、国、県で策定された計画を基本とし、ことし3月に策定された近江八幡市第1次総合計画にて掲げた将来の町の姿の実現に向けて、市土利用に関する総括的な指針として策定したものとなっています。人口減少、産業界の今後の見通し等々、課題がいろいろと考えられる。そういった中で、総合計画は将来の発展を確かなものにしていくために掲げられたものだと思っています。
 2010年に旧近江八幡市と旧安土町が合併して初めての総合計画は、今後10年間の計画となっています。この国土利用計画は、地域の設定についても北部、中部、南部地域とするなど、これまでと変わっています。滋賀県のこの地域の県道利用の基本方向は、商工業施設などの適切な配置と誘導、農業生産性の向上や効率化を推進、水源涵養機能などに着目した森林整備とされています。
 質問いたします。
 今度の計画ではこれまでの国土利用計画とどこが大きく変わっているのか、あれば具体的にわかりやすく教えてください。
 以上で初問といたします。ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 小川議員ご質問のうち、合併処理浄化槽の更新に係る助成についてのご質問にお答えを申し上げます。
 議員のご質問にもありますとおり、ことしの4月より浄化槽の更新は補助対象から除外されるといった内容で県や国において制度の見直しがございました。この見直しは、浄化槽の面的整備を実施してきました本市といたしましては大きく影響を受けるものであることから、重点課題と位置づけ、取り組んでいるところでございます。
 この取り組みの一つといたしまして、10月3日、滋賀県知事に対しまして、従来どおりの補助を受けられるよう補助制度を復元するとともに、予算の確保をしていただきたい旨を要望してまいりました。本要望においては、滋賀県生活排水対策の推進に関する条例の規定に基づく県の責任を果たしていただくともに、滋賀県からも国に対して働きかけていただきたい旨をあわせてお願いを申し上げたところでございます。
 なお、本市以外にも影響を及ぼすものであることから、県内の他の市町へも県への要望内容等について情報提供させていただいております。また、複数の市町による要望活動ができないかと考えており、賛同していただける市町との連携に向け取り組んでいるところでございます。
 今後も、引き続き浄化槽の更新に係る補助制度の復元と予算の確保について県や国に対して強く求めていく所存でございます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 小川議員の近江八幡市国土利用計画第2次を策定することについてお答えをいたします。
 近江八幡市国土利用計画は、国土利用計画法に基づき、長期にわたって均衡ある土地利用を確保することを目的として策定をするものでございます。本市の国土利用計画は、新市発足後、旧市町の市土利用の方向性を整理し、平成25年3月に第1次計画を策定しております。今回の近江八幡市国土利用計画第2次は、第1次計画の目標年次が令和2年であることから今年度見直すもので、平成27年8月に策定された国の第5次計画及び平成29年3月に策定された県の第5次計画を基本とし、平成31年3月に策定した近江八幡市第1次総合計画に掲げた将来の町の姿である「人がつながり未来をつむぐ「ふるさと近江八幡」」の実現に向け、市土利用に関する総括的な指針として策定をするものでございます。
 第1次国土利用計画では、農用地の高度利用、低未利用地の促進を図り、都市的、自然的土地利用混在地域の土地の適正な配置と組み合わせの確保を図るなど、市土の有効な利用について配慮していたところですが、第2次計画の策定ポイントといたしましては、自然環境と景観等の保全、再生と活用及び安全・安心の実現を配慮し、5つの基本方針を定めております。1つ目に人口減少社会を見据えた持続可能なまちづくりを実現する市土利用、2つ目に豊かな自然、歴史、文化を守り、生かし、未来に引き継ぐ市土利用、3つ目に安心・安全を確保し、しなやかな生活基盤を築く市土利用、4つ目に複合的な施策の推進と市土の選択的な利用、5つ目に多様な主体による市土の管理とし、基本方針に基づき市土の利用区分の規模の目標及び目標を達成するために必要な措置を定めております。
 この中で1次計画では、旧近江八幡市を北部、中部、南部地域として、旧安土町地区を東部地域として計4地域に区分していたところ、2次計画では市土の資源を踏まえ、農業、住宅、商業、工業等の土地の使われ方、人のつながり、地域特性、共通の課題を考慮して、主要幹線道路である湖周道路、県道2号、国道8号を中心とした地域である北部地域、中部地域、南部地域の3つの地域に見直しております。
 本計画策定後は、総合計画の将来の町の姿の実現と時代に即した都市空間の創造に向け、計画的な市土利用の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
             〔都市整備部長 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 小川議員ご質問の日野川改修事業の善光寺川合流点より上流の今後の計画についてお答えします。
 滋賀県において実施していただいております一級河川日野川の広域河川改修事業については、現在善光寺川合流点までが事業区間となっております。ここから上流につきましては、祖父川合流点までの1.8キロメートルを整備実施区間に、祖父川合流点から佐久良川合流点までの8.2キロメートルを整備時期検討区間とするため、河川整備計画の見直しを進めていただいております。見直しに約5年程度時間を要すると聞いており、この手続によって河川整備計画が変更されれば、善光寺川から祖父川までの区間を新たに事業着手される予定となっております。県において事業予算確保と早期の事業進捗を図っていただけるよう、引き続き期成同盟会を通じて要望してまいります。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代君) 小川議員ご質問のまんが図書館についてお答えします。
 ご質問にありました広島市まんが図書館は、広島市立図書館が11館あるうち、中央図書館の分館として、公立では日本初の漫画に特化した専門図書館です。隣接する広島市現代美術館や広島市で開催される広島国際アニメーションフェスティバルとの関連からまんが図書館が設置された経緯があります。
 当市は、近江八幡館、安土館の2館で図書館を運営しており、今年度図書費が増額され、市民1人当たりの図書費も県内平均に近づきつつある状況です。限りある予算の中で何を購入していくかは市の方針により異なってきますが、市民に必要な資料を確実に提供できるよう努めていきたいと考えています。
 また、活字離れと言われる中、4カ月健診のブックスタートから始まり、幼稚園、保育所への絵本の配本やお話会、小・中学校へのブックトーク等、読書が大人になるまでつながり、日常生活の中に根づくよう日々取り組んでおります。これらにより市の教育振興基本計画において目標の第1に掲げている「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」の「ど」、読書の推進を着実に遂行していきたいと考えます。
 議員ご指摘のまんが図書館は子どもたちの活字離れを食いとめ、子どもや高齢者の居場所づくりの一つの方法と考えますが、スマホ世代の若者の読書傾向や当市の状況をしっかり分析、検討し、その必要性について調査していきたいと思いますので、議員のご理解をお願いします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 順不同になるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
 まず、日野川改修事業の今後の計画についてであります。
 詳細にご回答いただき、ありがとうございました。この事業の促進については、先ほども出ましたように日野川に関係する行政区、本市と野洲市、竜王町、東近江市、日野町でつくる日野川改修期成同盟会で既に来年度の予算に予算確保の要望書をということで提出もされているようにお聞きしています。引き続き要望活動をよろしくお願いいたします。
 早期抜本改修とはいうものの、竜王町や馬淵学区の上流に進むには大変長い期間を必要としています。そのため、抜本改修とは別に、河川水の浸透による堤防決壊対策として今馬淵学区地先でも日野川堤防強化工事も行われてきていまして、このような対策も大変重要なことです。これについても当局として今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、日野川改修を進めるために地元でつくられている協議会があります。竜王町日野川改修促進協議会、また馬淵学区日野川改修推進対策協議会では、11月18日、県へ、また先週の4日になりますが、昨年に続いて国への要望活動が行われました。国や県の議員さんを初め、行政区の職員さんらにも大変お世話になって要望活動が行われています。来年もし国への要望活動が行われるなら、近江八幡市も行政としてぜひ同行をお願いしたいと考えております。ぜひとも一考をお願いいたします。
 さて、要望の中には、これまで要望してきた国の直轄事業、あわせて積極的な国の助言をいただく、このようなことにも言及してきました。これは初問の中でも触れていますが、上流は蛇行部分が多く、これまでの河川の拡幅だけにとどまらず、ルートの変更なども検討課題になってくると考えます。そのときには竜王町と本市に関係してまいります境界の問題でもあります。もう皆さんご承知のとおりであります。これらのいろんな問題を考えるに当たって、当然国の先ほど言いました助言等も大変重要になってくるんではなかろうかと考えます。ぜひともこれらをあわせて、何回も申し上げますが、当局として日野川抜本改修がさらに早く進められるように全力を挙げて取り組んでいただきたい。このことを要望としてこの質問を終わらせていただきます。
 次に、合併浄化槽設置の更新に係る助成についてであります。
 前議会、9月議会に続いて小西市長にご回答いただきました。本市の重要課題として取り組んでいただいていること、大変ありがたく思います。地元では、この内容をよく理解された方は大変怒っておられます。何で下水道にしないんだとそのときにあれだけ言ったではないか、やむなく市の話に了解もした、このように話されます。しかし、まだ今回のことが多くの人に理解されていません。このことも事実であります。当局にはこの状況もぜひ知っていただきたい。このように考えています。
 また、旧安土町の地域での一部では、更新時の補助もあるということが現在あります。この矛盾も抱えているのではないでしょうか。
 私も、今後とももとに戻すためにいろいろと活動する必要があると考えていますが、当局としてもさらなる活動、市長がおっしゃっていただきましたような活動を引き続き全力を挙げてお願いし、もとの状態に戻るようによろしくお願いしておきます。これもこれで質問を終わっておきます。
 次に、近江八幡市国土利用計画第2次を策定することについての質問に対する、これは再問を一部行います。
 先ほどこの第2次計画の策定ポイントと5つの基本方針を定めたとの回答がありました。近江八幡市の広報12月号に記載されたことし11月1日現在の人口は、近江八幡市8万2,144人と掲載されていました。この計画の将来推定人口で2028年、令和10年には7万8,108人となっています。約4,000人の減が現在では考えられることになります。
 そこで、気になる点、回答のあった中で特に5つの基本方針のうち1つ目の人口減少社会を見据えた持続可能なまちづくりを実践する市土利用とされた点について再度お聞きします。
 このことについて、今回の計画の中でどのように反映されているのか、お答えください。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 小川議員の再問につきましてお答えをさせていただきます。
 国土利用計画は市土に関する指針でございまして、具体的な取り組みというのは個別計画の中で策定してまいります。このことを踏まえまして、人口減少社会を見据えた市土利用といたしましては、初問でおこたえいたしましたとおり、基本方針に人口減少社会を見据えた持続可能なまちづくりを実現する市土利用といたしておりまして、市街化の無秩序な拡大を抑制すること、それから低未利用地や空き家を活用することにより本市らしいコンパクトな都市構造の実現を図っていくということとしております。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今もコンパクトな都市構造というお言葉をいただきましたけども、第1次総合計画の中にもコンパクトな都市構造の実現が早急に求められる、このように載っております。コンパクトな都市構造というのをどのように理解したらいいんかと思いながら文章を読んでいるんですけども、何か説明があればお願いしたいんですが。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) お答えをいたします。
 コンパクトな都市構造というのは何かというふうなことでございますけれども、本市におけるコンパクトな都市構造といたしましては、近江八幡市総合計画でもお示ししておりますとおり、さまざまな都市機能が身近なところに集積をした複数の拠点を公共交通によりアクセスできる都市構造というような形で位置づけているところでございます。
○議長(北川誠次君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) なかなか抽象的というか難しいところですので、このまま繰り返しとっても何ですので、この質問はこれで終わっときます。
 次に、最後にまんが図書館についてであります。
 先ほどいろいろとご回答いただき、今後ちょっと検討、調査していくというご回答もいただきまして、きょうの質問の大体のところはそれでよしとしたいんですけれども、若干私のいろんなところでちょっと調べてきたところをご紹介しながらちょっと質問を入れていきたいなと、こういうように思っています。
 今は漫画がかなり捉え方が変わってきてる。先ほども申し上げたとおりであります。最近の京都アニメーション放火事件は世界の多くでニュースになりました。日本アニメの価値が言われています。漫画とアニメは違いますが、漫画をどう位置づけるか、このことを考えるいい機会ではないかと考えています。
 私は、これまで子どもたちの活動事業に長く接してきました。その中で漫画教室なんかも開催するなど今はされていますが、多くの子どもたちが参加してきます。また、京都にはたしか現在3つの大学で漫画学科が存在していると仄聞しています。きょうは、これまでに、先ほど言いましたような知り得たことを若干紹介をさらにします。
 本市のある図書の司書さんから教えていただき、ネットで調べてみますと、平成29年度の志願者数が4年連続日本一となった、大阪にある近畿大学がまた新たな話題を提供しているとして載せられています。約2万2,000冊もの漫画を所蔵する新図書館の開設だと書かれています。かつては漫画は勉強の敵とも言われていましたが、そんな常識を逆手にとったドンデン読みと呼ばれる新たな学習法を提案。活字離れが進む学生たちに読書の魅力を伝えたいと大学関係者は意気込んでいると伝えられています。漫画をきっかけに広がる知的好奇心だそうであります。効果はまだこれから見ていかれる状況であります。
 また、宮崎国際大学と宮崎学園短期大学の宮崎学園図書館が2016年3月に発表している大学図書館における漫画コーナーの設置とその効果というものがあります。内容は、研究の目的は大学図書館に漫画コーナーを設置することによっていかほどの活性化が見られるかなど、大学図書館における漫画導入の効果を探ることにあるとされています。また、この図書館では大学生に利用されてこそ存在意義があるとの考えのもと、イベントなどを行い活性化を図ってきたとしています。しかし、漫画を置く発想はなかったと言われています。イベントの中で学生との対話などで漫画の需要がいかに多いかに気づかされたとの記述もありました。
 さて、お聞きしたいと思います。
 市の図書館では漫画のリクエストなどをお聞きになられたことはありますか。どうでしょうか、お答えいただけますか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) 済いません。ちょっと図書館に確認をしてからお答えをさせていただきたいと思います。
○議長(北川誠次君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) また後ででも教えてください。
 さらに、また紹介したいと思います。広島まんが図書館、先ほども言っていただきました。ありがとうございます。開設当時を知る方が、まんが図書館の誕生という文章の中に書かれています。国立近代美術館が手塚治虫展を、漫画は活字と映像の中間に位置する芸術であると位置づけて開催されていたようであります。図書館は市民の生涯学習の場である。つまり市民みずから図書館資料を活用し、みずからの生涯を有意義なものにするために学ぶ施設であると言われています。そして、漫画に対する慎重論があるが、既に社会的には漫画は認知されている。あとは図書館が市民の要望に応えるために図書館資料としての漫画に対していかに取り組み、活用するかが大切になると思う。図書館は、目の前に漫画というすばらしい文化があること、そして何よりも市民が漫画を求めていることを忘れずにこの事実を直視し、市民の要望に対して前向きに取り組むことが図書館が市民の支持を得ることになり、今後の発展に寄与することになると思うと書いておられます。そして、今日に至っているようであります。
 この広島図書館、本当にたくさん利用されています。私も行ったときに、さぞや夏休みでしたので子どもが多いであろうと思って行きましたが、昼前でありました。私ぐらいの年代の方が一番多くて、椅子にたくさん座っておられました。昼からは子どもたちもたくさん来ていました。このまんが図書館の利用者は、30代から50代が最も多く、18歳未満の利用者、60代以上の利用者は同程度の利用数となっているとデータで言われています。1年を通して土、日曜日、祝日の利用者は多く、各世代が利用しています。18歳未満の子どもは、学校が休みになる3、7、8、12、1月に利用が多いと。20代以上の利用者は1年を通じて大きな増減はなく利用されている。多くの方たちの居場所になっているのではないかと思います。
 今、新聞には4こま漫画が大体の新聞に掲載されているのではないでしょうか。そして、市内の小学校にも、いろいろ差はありますけれども、漫画が置いてあります。また、G-NETしがにも漫画が置かれています。こういったことを見てみますと、本当に漫画の利用があちこちで行われているのではないかと思います。漫画即活字離れにつながるかといえばそうではないと思いますが、離れを防止するということではないと思いますが、小学校の場合は歴史漫画を見て、それに関心を持った子がそのまた本を、今度はまた漫画でない本を読む。こういうことが日常的にたくさんあるようであります。こういったことと関連しますと、考えますと、やはり一つの手段でもないかなというふうに考えるのであります。
 さきの質問者に対して教育長さんは読書活動推進計画、このことをおっしゃっておられまして、先ほど部長からも一部その内容についておっしゃられたと思います。余り難しいことを考えずに、そういった漫画のところからも一度入ってもらってはどうかなと、こういうように思うんであります。先ほど調査等活動していくということでありましたので、ぜひともお願いしときたいと思います。
 今いろいろと私が述べましたけれども、もし所見等があればお聞かせください。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 私はよくお風呂へ行くんですけど、大きなお風呂のあるところへ行くと漫画がありますよね。漫画を読んでいる人がかなり、おっしゃるように若い方からお年寄りも読んではるということで、心のリラックスという面ではお湯につかって体もリラックスするだろうし、心もリラックスするのかなということで、確かに私たちの小さなころも、随分前の話ですが、手塚治虫の「鉄腕アトム」とか「エイトマン」とかいろんなもんを読んだ覚えがあります。それなりにすごく夢を持って読んでたと思うんですが、先ほどおっしゃった近畿大学なんかでも、その前に広島の漫画は状況的に、環境的に一番あそこでまんが図書館をするのがいいのかなと思ってお聞かせいただいたんですが、近畿大学の漫画なんかは、意図が最初は学生たちが読書離れということで漫画から書物にうまく仲よくしてもらえないかなということからスタートしたようにお聞きしています。私がかつて現場におったとき、朝読書というのが各校で始まりました。そのときに多くの子どもたちは一般図書を読んでたんですが、何人かの子どもたちが漫画を読んでました。漫画を読んでいて、その漫画で終わんのかなというと、そのまま一般図書に行った子どももいるし、今も漫画を読んでいる子どももいるということで、僕らの持っている漫画の価値観と若者の価値観と随分違うというところが大きなネックだと思います。あくまでも漫画というものはいわゆる図書あるいは読書とは思わないという世代の者と漫画から読書の世界へ入る者、あるいはより一層漫画にはまっていく者、いろんな形があると思うんですが、おっしゃるように日本の文化の大きな一つになっていますので、その辺も考えて子どもたち、あるいは市民の皆様のお考え等をアンケート等をとれるチャンスがありましたらとりまして、今後検討課題としていきたいと思います。
○議長(北川誠次君) 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) 先ほど図書館で漫画リクエストの受け付けをしているのかということでご質問をいただいた件でございます。
 漫画につきまして、コミック等の受け付けはしておりませんが、旧館から所蔵している漫画がございまして、これは知識漫画であったり戦争漫画等のそういった主題によって所蔵しているものがございますので、そういったものについては貸し出しをしているということでございます。
○議長(北川誠次君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 私が質問したこういう機会に一回そのまんが図書館を上げていただいたらどうかなと。つくるにはお金も要るし人も要るということでなかなか前に行かないかもしれませんが、時代は大きく、おっしゃってくれはったように変わってきてますし、ぜひともご検討いただけたらというふうにお願いしまして、質問を終わります。
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