録画中継

平成27年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月8日(火) 個人質問
西津 善樹 議員
(1)まち・ひと・しごと創生総合戦略について
   ①若者の定住に向けた取組等について
   ②本市に特化した取組について
(2)まちづくり会社まっせについて
   ①活動状況と効果について
(3)市の慣行について
   ①市民への周知について
   ②市歌について
(4)安土城下町再生構想について
   ①ふるさと納税の活用について
(5)リフォーム事業について
   ①リニューアル後の成果と検証について
(6)教育厚生常任委員会の視察研修について
   ①福岡県宮若市の取組について
   ②大分県宇佐市の取組について
   ③福岡県北九州市の取組について
◆8番(西津善樹 君) 皆さんおはようございます。創政会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
 このたびの個人質問の発言順位はトップバッターということでございます。いつもは2日目や3日目の午後の個人質問が多いので、いつもにも増して緊張もひとしおといった感じでございますが、師走に入り冬の澄み切った空気の中、ことし一年をしっかりと締めくくり、気持ちよく新年を迎えられるように質問させていただきたいと思っております。
 さて、今回、私は大きく6項目にわたり質問させていただきますが、分割方式で行わさせていただきます。当局におかれましては、わかりやすく簡単かつ明瞭な回答をよろしくお願い申し上げます。
 では、まず大きく1項目めの近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略についての質問をさせていただきます。
 地方創生が叫ばれる中、安倍内閣においてもアベノミクスが第2ステージに移行し、新たな三本の矢戦略が放たれました。希望を生み出す強い経済、夢紡ぐ子育て支援、安心つながる社会保障がうたわれており、一億総活躍社会を目指す中において、今後ますます地方の生き残りはどのように活気づいていくかが問われております。
 さて、本市におきましても、10月30日、近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定されました。この総合戦略において、目指すべき将来都市像を内発的発展により心豊かさがあふれた品格あるまちと位置づけ、人口を2060年に7万人程度を維持する方針を掲げておられます。
 まち・ひと・しごと創生総合戦略には、首都圏一極集中型から地方分散型への移行が大きなテーマとなっており、特に人口減少を克服するために、若い世代が安心して就労し、希望どおり結婚し、妊娠、出産、子育てができるような社会経済環境を実現することが最重要課題となってまいります。
 つまり、人口減少歯どめのためには、若い世代が地域に根づく取り組みが肝心になってくるのではないでしょうか。市長も子育てをするなら近江八幡でとよくおっしゃっておられます。
 そこで、子育て世代はもちろんのこと、10代、20代、30代の若い世代が本市に根づいていく取り組みとしてお考えがあればお聞かせください。
 また、将来都市像の実現に向けた基本目標としまして、1、安定した雇用を創出する、2、新しい人の流れをつくる、3、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、4、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るの4つを掲げられていますが、本市独自の特徴といいますか、近江八幡市ならではの他市との差別化を図った具体的な取り組みをお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 西津議員のまち・ひと・しごと創生総合戦略についてお答えをいたしたいと存じます。
 まず、1点目の若者の定住に向けた取り組み等についてでございますが、本市における人口減少の要因の一つとして、若い世代が就学、就労に伴う市外への転出が上げられます。若い世代の転出を防ぐためには、議員ご指摘のように、地域に根づくための取り組みが必要であると考えます。
 都市部の調査では、仕事等の条件がかなえば地方への移住を希望する人が約4割いるとの調査結果にも見られますように、地域に相応の賃金、また安定した雇用形態、さらにやりがいのある仕事が確保されている雇用の場が創出されれば、地域への新たな人の流れを生み出し、移住、定住にもつながるものと考えられます。
 また、安心して出産、子育てできる環境や教育環境の充実を図りつつ、その魅力を発信していくことも、移住、定住に向けての重要な要因であると思われます。
 一方で、本市は国土軸の中枢に位置し、交通網も発達しており、商業施設や医療機関等も整備された町であるとともに、織田信長、豊臣秀次公に代表されますように、深い歴史、良質な文化、また豊かな自然を有しながら、地震、台風等の災害も比較的少ないなど、多くの魅力が凝縮した町でもあります。
 このようなことから、本市の魅力を的確に発信しつつ、総合戦略にも掲げておりますように、八幡商人の思想を受け継ぐ人的資源や経営の知恵、また農林水産業のあらゆる産業を有している特徴を生かすことによって、地場産業等において新たななりわいをつくる、また意欲ある起業家を育成する、若い世代や女性の活躍している姿を見える化する等の施策を実施し、単に個々の施策を実施するのではなく、幾つかの施策を統合し、相乗効果を生み出すことにより、若い世代の移住、定住を図っていきたいと考えているところであります。
 あわせて、各地域の核となる学校、コミュニティセンターに防災拠点を配置したコミュニティエリアの整備を推進し、子育て環境や教育環境のさらなる充実を図る所存であります。
 次に、将来都市像の実現に向けた基本目標の中での本市独自の特徴、また他市との差別化を図った具体的な取り組みについては、今議会の補正予算にも計上をさせていただいておりますが、国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金の地方創生先行型を活用した安寧のまちづくり、CCRC推進事業、また近江八幡市版DMO設立事業の取り組みを考えているところであります。
 安寧のまちづくり、CCRC推進事業は、人が集まるところにより人が集中してくるという発想に基づき、首都圏での移住ニーズ調査、フォーラムや情報発信を行うことにより、趣味や消費生活に意欲的で元気なアクティブシニアを初めとする40代、50代のさまざまな世代を首都圏などから呼び込み、健康で安心して退職後の第2の人生をより実りあるものとしていただく舞台としてのコミュニティーづくりの実現を目指すものを想定をしております。
 また、近江八幡市版DMO設立事業は、本市が保有します歴史的な観光資源や魅力的なコンテンツを最大限に活用し、日々変化する観光客のニーズに対応した満足度を高めるための戦略的な取り組みを実施する必要があり、その実現に向け、各種データの分析、経営的視点からのマーケティングを行い、高品質な観光を提供するための専門的な仕組みづくりが必要と考えます。
 その担い手として、近江八幡市版DMOの設立を行い、新たな観光スタイルの創出など、戦略的な取り組みを進めると同時に、町に対する誇りや愛着心を醸成し、住んでよし、来てみてよしの実現を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 市長じきじきに大変わかりやすい答弁ありがとうございました。
 本当に若い世代が地域に根づくためには、まず地域の魅力を引き出さなければなりませんし、特有の仕組みづくりも必要になろうかと考えます。今後、若者の雇用はもちろんのこと、市内の例えば看護学校や農業大学校、ポリテクカレッジなど人材育成のための教育施設の充実、そして歴史文化の調査研究に訪れる近隣大学に対する受け入れ態勢、さらに婚活や子育て世代が近江八幡で子どもを産み育てたいと思えるような施策など、本市に若者を呼び込み、若者に根づいてもらう施策の充実こそが本市の活性化につながると考えておりますので、今後十分にご検討いただきますことを要望とさせていただきます。
 続いて、大きく2項目めのまちづくり会社まっせについての質問に移ります。
 官民連携で進める近江八幡市のまちづくり会社、株式会社まっせが平成25年6月に設立されました。平成23年4月に、近江八幡市、近江八幡商工会議所、安土町商工会、県立大学が締結しました産官学民4者連携協力協定にまちづくり会社の必要性がうたわれ、官民共同出資の株式会社を創設して地域の活性化を図り、魅力あるまちづくりを目指すため設立をされた経緯がございます。
 さて、このまちづくり会社は、市が行うインフラ整備や行政サービスと市民や民間企業が行う地域づくりや産業振興の取り組みについて、応援、補完、調整するタウンマネジメント組織ということで、一株5万円で資本金を集められ、近江八幡市の240株を筆頭に各種団体や一般公募によるものも含め、計953株を発行し、4,765万円を設立時の資本金として活動されているわけですが、大口の株の出資をされた本市としまして、このまちづくり会社の活動状況についてどのようにお考えなのかをお伺いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 皆さんおはようございます。
 西津議員ご質問のまちづくり会社についてお答えします。
 まちづくり会社は、産官学民が連携し、行政や民間企業の枠だけでは効果的な成果が難しいような事業を積極的に担うことにより、近江八幡市の活性化を図るために設立されました。このまちづくり会社が担う事業としては、地域活性化に向けた中核事業、経営安定に向けた収益事業、交流、交歓に向けた企画開発事業の3つを柱として、地域密着型の事業に取り組み、市民の愛郷心や愛着心にともしびをともすと同時に、地域の自然環境や歴史的資源を守るための活動を行うことになっています。
 現在は3期目であり、まちづくり会社まっせが取り組んでいる主な事業としては、旧安土町と旧近江八幡市を結ぶ西の湖回遊地域活性化事業、空き町家活用事業、かわらミュージアムなどの指定管理事業、たいまつ保存継承事業などであります。
 その他、今年初開催されたびわ湖トライアスロンin近江八幡市大会では、事務局として大会成功の陰の力となり、また近江八幡市の将来の方向性を示すためのまち・ひと・しごと創生市民会議においては、専門部会の進行サポートを行うなど、まちづくりに対する活動も徐々に広がっております。
 現時点では、設立当初の事業目的が全て取り組まれている状況ではありませんが、まちづくり事業においては地道な活動が必要であり、現在は出始めた芽を育てている段階であります。今後も、まちづくり事業の継続とさらなる収益事業の取り組みを目指して、本市としては側面的な支援を行っていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、再問させていただきます。
 まちづくり会社は一般企業とは異なり、本市の活性化に向け、本当に大きな期待を寄せて官民協働でつくられたものでございます。我々議会も、地域活性化特別委員会などを設置しまして、地方のほうに、先進地のほうに視察など行かせていただきまして、本当にまちづくり会社というものは今後必要になってくるんだなというようなことを勉強させていただきました。
 こういったことからも、今まで以上に今後ますますの活躍が望まれておりますので、大口出資者の市当局といたしましてもしっかりとバックアップをして監督されますように要望させていただきます。
 引き続き、大きく3項目めの市の慣行についての質問に移ります。
 時がたつのは本当に早いもので、本市は、今春、合併5周年記念式典を迎えることができました。新市になってさまざまな合併調整項目がございましたが、ほぼ9割方の調整が完了を迎えたように聞き及んでおります。
 その中で、本市の慣行についてお伺いします。
 現在の市の慣行、いわゆる市の花や木、鳥や歌など、さまざまな慣行項目があると思いますが、既に制定されたものとそうでないものについてお伺いします。
 また、まだ制定されていないものに関しまして、進捗状況をあわせてお伺いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 川端総務部長。
             〔総務部長 川端康仁君 登壇〕
◎総務部長(川端康仁 君) それでは、西津議員の市の観光についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、去る合併5周年を機に制定されたものにつきましては、市民憲章、市の花として初夏の花としてムシャリンドウ、秋の花としてコスモス、市の木は桜、そして市の鳥、ヨシキリを制定させていただきました。また、各種宣言の類といたしまして、既に人権擁護都市宣言は議会の決議を経て制定されておりましたが、新たに核兵器廃絶平和都市宣言を議会の決議をいただきまして制定したものでございます。
 また、現在残っておりますものにつきましては、市の歌でございます。市の歌につきましては、昨年応募のありました歌詞と曲のセットのものが30点、歌詞のみのものが55点、計85点の中から慣行のあり方検討委員会で優秀な歌詞を選定し、現在、近江八幡市内の音楽家の方の推薦により、当市のかかわりのある方に作曲を依頼しているところでございます。詩に曲をつけて、それについて選考委員会、あり方検討委員会で最終選考を行う予定としております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ただいま答弁にありましたように、市民憲章でありますとか花や木、鳥など、また人権宣言や核廃絶など、合併5周年記念式典で発表、継続されたわけでございます。
 今ございましたように、市の歌についても、本来合併5周年記念式典で発表されるべきものであったというふうに考えるわけですが、現在の状況に至っている経緯をお示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 議員ご指摘のとおり、本来、合併5周年の記念式典を目指して制定に取り組んでおりましたが、5周年記念式典が当初の想定していた時期より早まったということもございまして、最終的には記念式典に間に合わなかったものでございます。
 現在の現況につきましては、先ほども若干触れさせていただきましたが、応募のあった作品の中から慣行のあり方検討委員会で優秀な作品を、1曲を選定いたしました。これは詩と曲がセットになった曲でございましたが、作品でございましたが、現代風の非常にテンポのある曲であったということから、もう一曲、詩として、歌詞として応募のあった中から優秀なものについて式典等にふさわしいような曲を1曲選定してはどうかということになりまして、現在、作曲を依頼しております。その作曲が整い次第、さきに選定しております1曲と新たに曲のついた歌詞の曲を最終選考をしてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 済いません。大体いつぐらいをめどに考えておられますでしょうか。
○議長(園田新一 君) 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 本年度内、3月にはというふうに思っております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 市の慣行は本当に多くの市民の皆さんに周知し、近江八幡市の慣行を問われたとき、誰もが口にできるようにやっぱり取り組んでいかなければならないというふうに考えておりますが、どのように周知をされるのか、お示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 議員ご指摘のとおり、制定しただけではだめでございますので、周知、また市民の皆様に親しんでいただくことが非常に肝要かと思っております。
 例えば市の花でございますムシャリンドウですと、市が市の広報5月15日号を通して武佐学区で開いていただいておりますムシャリンドウ展の情報をお示ししたところでございますし、去る11月の広報では表紙を、この表紙でコスモスを周知させていただいております。コスモスのきれいな写真とともに、市の花であるということも明示させて周知を図っております。
 また、各種市の慣行冊子やホームページ等を通じて周知を図って、さらに図ってまいりたいと思います。
 また、現在制定中の、制定作業中の市の歌に関しましては、制定され次第、CD等を作成をいたしまして、市内のコミュニティセンター、また幼、小・中学校等への配付をいただきまして、歌唱指導等をいただきながら努めて、普及に努めてまいりたいというふうに考えております。
 また、現在、この議会中継もZTVさんで中継をいただいているところでございますけれども、休会中、休憩中になりますと旧市で策定された市民愛唱歌が流れているところではございますけれども、市の歌が制定されましたら、またそれにつきましてもZTVさんにお願いをいたしまして、新たな曲をBGMとして使っていただけないかというふうな展開もしてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 一日も早く市民の皆様に親しまれるような市の慣行が周知され、近江八幡市民としての誇りの象徴になるべく取り組まれますようにお願いをしたいと思います。
 では、大きく4項目めの安土城下町再生構想についての質問に移ります。
 本事業は、観光施設となる公園などを含む7つの拠点整備をということで、地域の活性化や観光客の増加など、信長公が求めたにぎわいのある城下町再生を目指し、平成26年度から平成30年度までの5カ年計画により取り組まれております。
 これを受けて、地元でも安土城下町再生協議会を設置され、さらに作業部会を立ち上げるなどして積極的に取り組まれておられます。
 さて、本年度におきましては、安土セミナリヨ史跡公園周辺の整備に重点を置いた取り組みをされましたが、5カ年計画のうち2年が経過した今、当初の計画どおり、今後の整備が進んでいくのかという市民の皆様への周知のためにも、5カ年計画の現在の進捗状況をお示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 大林区長。
             〔区長 大林輝男君 登壇〕
◎区長(大林輝男 君) 皆さんおはようございます。
 それでは、西津議員お尋ねの安土城下町再生構想につきまして、お答えをさせていただきたいと思います。
 議員におかれましては、安土城下町再生協議会の顧問として本事業に参画をいただき、ご指導、ご協力を賜っておりまして、本事業の内容に関しましてはご精通をいただいていることと存じますので、その要旨等について申し上げたいと、このように思います。
 議員ご案内のとおり、現時点におきまして、本事業5カ年の事業化年次計画に基づきまして、平成27年度事業の進捗状況につきましては、安土城下町再生協議会との協議を重ねながら、官民協働のもとに拠点整備の先陣を切りまして、安土セミナリヨ史跡公園の整備を現在実施しておりまして、来年2月末には完成する予定で現在進めております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 今後の整備計画といたしまして、7カ所の拠点整備というものをどのような計画と順序で進められていくのかをお示しください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 大林区長。
◎区長(大林輝男 君) 先ほども初問でお答えいたしましたように、本事業の5カ年の拠点事業化年次計画に基づきまして、順次進めてまいりたいと、このように思っております。
 まず、平成28年度におきましては、セミナリヨ史跡公園に隣接いたします駐車場の整備、そして安土城の外堀修景に係ります設計及びセミナリヨ史跡公園から(仮称)大手橋までの間の散策道の設計を考えております。
 また、29年度におきましては、安土城の外堀修景に係ります整備及びセミナリヨ史跡公園から(仮称)大手橋までの間の散策道の整備、常浜水辺公園改修に係ります設計及びJR安土駅から各拠点への案内看板、標識等の設計並びに県道2号線バイパス周辺に予定をしております(仮称)歴史の駅の設計を考えております。
 平成30年度におきましては、常浜水辺公園改修に係ります整備、JR安土駅から各拠点への案内看板標識等の整備を予定しております。
 (仮称)歴史の駅につきましては、県道2号線バイパスルートの整備状況に合わせまして順次進めてまいりたいと考えております。
 なお、西の湖ステーションの改修につきましては、平成26年度に厚生労働省所管の補助金を活用いたしまして整備済みでございます。また、安土海洋センターB&Gにつきましては、公共施設総合管理計画の策定に合わせまして、今後、その利活用を検討してまいりたいと、このように思っております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 本当に詳細にわたった計画をお伺いできてよかったと思うわけでございますが、今後、しっかりと整備を計画どおり進めていっていただきたいと思います。
 また、城下町再生の一環としまして、去る11月27日ですね、「水と文化 葦舟で結ぶ風景の一考察」というふうに題しまして、西の湖ステーションにおいて京都大学大学院の山口助教と学生による研究発表会をされました。外部の視点から安土を踏査、研究し、今後の発展にどのようにつなげていくかという研究発表の場でございました。また、安土町商工会青年部におきましても、学生とともに安土を見て回り、率直な意見を求めるというような取り組みをされました。
 私はどちらのほうにも参加させていただいたわけでございますが、地元の目線では気づかない、気づきにくい地域資源や魅力というものを外部からの若い素直な目線で解析されるこういったような取り組みに、とてもすばらしいなというふうに感銘を受けたわけでございます。ぜひ今後もこういった若い研究者と、さらに地元の若い世代との意見交流も含めて、将来性のある城下町再生ビジョンを打ち立てていただきたいと思いますが、当局のお考えがございましたらお伺いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 大林区長。
◎区長(大林輝男 君) ただいま西津議員が言われましたように、安土町総合支所の地域振興課が主体になりまして、安土城下町再生ということを題しまして、今言われましたように、11月27日にこの発表会を開催いたしました。京都大学大学院の景観設計学の研究室の山口助教授の監修のもとに、同じ、同研究室の京都大学の学生さんたちによりまして、地域活性化に向けました自主研究としての発表会という場を企画させていただきました。
 地元の住民の皆さんを初めといたしまして、54名のたくさんのご参加をいただきまして、活発な意見交換がなされました。議員ご指摘のとおり、今後、山口助教授には本事業のアドバイザーとして参画していただけるようにお願いをしているところでもございます。また同時に、大学生の方々と地元の若い世代の方々の交流の場も随時開催、設けてまいりたいと、このように思っております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。本当に今後期待をしておりますので、よろしくお願いします。
 さて、この安土城下町再生構想は、かの織田信長公が夢をはせた天下統一後に全国に号令する拠点として選んだ安土、そのにぎわいのある城下町を再現しようという非常に壮大なものでございまして、もちろんこの5カ年計画を終了した後にも引き継いでいかなければならない事業であるというふうに考えております。
 そこで、いっそ、城下町だけでなく、安土城の再建に向けての取り組みも開始してはどうでしょう。確かに、城の設計図がないなど課題が山積みであることは承知しておりますし、夢物語なのかもしれません。しかし、諦めない、挑み続ける信長スピリッツを受け継ぐ自治体になるべきではないでしょうか。
 全国に信長公ファンや安土城ファンは数多く存在していることはご承知のとおりでございます。財源は、それこそ本来目的寄附金であるふるさと納税を安土城再建に向けて活用してはと考えますが、当局の考えがあればお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 大林区長。
◎区長(大林輝男 君) 安土城の再建に向けてのふるさと納税、またふるさと応援基金の活用ということでございますが、安土山、そもそもが現地が私有地であるということを初めといたしまして、幾つかの課題の整理がこれから必要になってこようかと、このように思っております。
 しかしながら、議員ご提案のとおり、再建に向けました熱き思いを実現するためにも、今からご地元の皆様を初めといたしまして市の内外を問わず多くの皆様方から、ふるさと納税、ふるさと応援基金のご協力をいただけるように努めてまいりたいと、このように思っております。
 と同時に、議員の皆さん方みずからも先頭にお立ちになっていただきまして、ご奮闘いただけることを期待をしていると、こういうことでございますので、どうかよろしくお願いしたいというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 信長公が夢見た活気にあふれにぎわいのある城下町の再生につながるように、我々も努力していきますので、よろしくお願いしたいと思います。
 続いて、大きく5項目めのリフォーム助成事業についての質問です。
 本市の地域経済活性化におきまして、合併前の平成21年度から5年間にわたり、住宅リフォーム制度を実施され、7億円近い経済波及効果を生んでまいりました。
 また、昨年度、見直し期間を設け、本年3月議会の補正予算におきまして、国の地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策として、地方創生先行型の地域はつらつ住宅リフォーム事業が議決をされました。6月定例本会議におきまして、この地方創生先行型の地域はつらつ住宅リフォーム事業の本年における申請者件数、また経済波及効果の見込みについてお伺いさせていただきましたところ、最終的な受理件数は231件で、約8億7,300万円の経済波及効果を見込まれているというふうにお伺いをさせていただきました。
 そこでまず、実際の経済波及効果についてお伺いさせていただきます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 西津議員ご質問の地域はつらつ住宅リフォーム促進事業のご質問にお答えをします。
 まず、申請件数については、取り下げをされる方もありましたので、平成27年11月30日時点で総数224件の補助金交付決定を行っております。
 経済波及効果につきましては、この224件に対して平成27年に改正版として公表されました総務省統計局の産業連関表を用い、他産業への生産誘発額を含む経済波及効果の試算を改めて行いましたところ、約9億3,200万円の経済波及効果が見込まれております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 非常に多くの方の申請で224件、また9億3,200万円と、本当に大きい経済波及効果があるということで、本当に喜ばしいことでございます。
 そんな中、以前のリフォーム事業同様に、リニューアル後のリフォーム事業につきましても、補助金交付決定者及び工事を受託した元請業者に対しましてアンケートを実施し、検証を行われるということでございましたが、どのような声が実際に届いているのか、またどのように検証されたのか、お伺いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 議員ご質問の住宅リフォーム促進事業のアンケートにつきましては、今回の事業は地域経済活性化のほか、市民の定住、親元へのUターンなど、市外住民の移住促進を目的としております。その効果検証を行うため、補助金交付決定者及び工事施工業者に対して当市への定住予定、市外住民の移住、定住の有無などの質問事項を設けて実施をしております。
 このアンケートの結果は、現在集約中でありますが、定住、移住の面では補助対象工事の範囲の拡大、補助金額の増額といった意見などが見られます。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) このリフォーム事業についての経済波及効果は、大変喜ばしいものでございます。しかし、今後もさらなる検証、また今回のそのアンケートをしっかりと受けとめていただきまして、少しでも多くの市民の皆さんに喜んでいただけるような助成制度であってほしいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 では最後に、大きく6項目めの教育厚生常任委員会の視察研修についての質問に移らさせていただきます。
 去る10月19日から21日にかけまして、教育厚生常任委員会で視察研修として、福岡県宮若市、大分県宇佐市、福岡県北九州市にお伺いさせていただきました。
 まず、福岡県宮若市では、小学校の英語教育について研修をさせていただきました。宮若市では、グローバル化に向け、世界共通語である英語の役割は大きいというふうに考え、英語によるコミュニケーション能力向上を目指しておられました。小学校1年生から英語教育を行い、小学校5年生からは教科として位置づけをし、中学校ではさらに高度化していくという、そういったものでした。
 市主催の宮若教師塾、それと外国語教育指導者研修会などの教員研修も実施され、英語指導力の向上にも取り組まれておられました。
 本市での英語教育についての現状を伺います。
 次に、大分県宇佐市では、認知症予防の取り組みとしまして、旧安心院町は、奇跡のまちと報道された経緯もあり、どのような取り組みをされているのかと研修をさせていただきました。
 これは、市と地域包括支援センター、社会福祉協議会の3者が連携して取り組まれており、運動療法と作業療法を組み合わせるプログラムによって認知機能の改善が見られたということでした。
 市や社協は指導せず、企画と運営のアドバイスを行いながらしっかりと見守り、認知症予防教室に通う高齢者自身が考えたメニューで無理なく楽しく取り組まれていました。我々もこの輪の中に入らせていただきまして、この考えられたメニューを実際に体験させていただきましたが、高齢者の皆さんがこの教室のほうに参加されて本当にはつらつとされていたというのが印象的でございます。
 この認知症予防について本市の取り組みをお伺いします。
 次に、北九州市の赤ちゃん先生の取り組みについてです。
 この取り組みは、赤ちゃんが母親と一緒に学校を訪れ、児童と赤ちゃん、そして赤ちゃんの母親のお話を聞くことで、児童が命のとうとさを学ぶということは、そういった取り組みでございました。
 児童が、知識ではなく体験を通じて命のとうとさを学ぶということは本当にすばらしい取り組みであると私は感じましたが、本市での命のとうとさを学ぶ授業についての現状をお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
             〔福祉子ども部理事 津田幸子君 登壇〕
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) おはようございます。
 議員ご質問の認知症予防の取り組みについてお答えいたします。
 認知症予防については、現時点では継続的に運動することが認知機能低下を予防する可能性があると報告されております。
 本市では、認知症予防教室という名称ではありませんが、継続的な運動の場であるゴムバンド体操やいきいき百歳体操の教室を認知症予防の一つと捉えております。ゴムバンド体操は平成18年から、いきいき百歳体操は平成21年から取り組みを開始し、平成27年11月現在、合わせて市内78カ所、約1,500人の市民が毎週主体的に活動されています。
 このいきいき百歳体操は、米国国立老化研究所の高齢者のための運動の手引を参考に高知県が開発されたもので、効果についても検証された筋力トレーニングになっております。
 体操に取り組みたいと考えておられる地域には、市が運動の方法や注意事項など、最初の立ち上げについて支援させていただき、その後の活動、運営は市民が自主的に自立して取り組みを継続しております。
 また、この活動は、交流の機会としても閉じこもり予防や見守りの機会にもつながるなど、介護予防、認知症予防の拠点となる取り組みであると認識しております。
 いずれも、現在の内容は主に身体機能の維持向上を目指した運動ですが、議員のご質問にございました宇佐市では、運動療法と作業療法を組み合わせて実施されているとのことですので、今後そうした新たな認知症予防に関する研究や効果的な取り組み事例の情報を収集し、参考にしながら、本市の認知症予防の取り組みにも工夫してまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) おはようございます。
 少々喉を痛めておりまして、お聞き苦しいかもわかりませんがご容赦お願いしたいと思います。
 西津議員お尋ねの英語教育、つまり外国語教育の現状についてお答えいたします。
 本市では、ことし4月から小学校における英語科の教育課程特例校、つまり時間割りを自由に組んで望ましい学習のあり方を先進的に研究している島小学校を中心に、児童・生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上と豊かな国際感覚の育成を目指して、外国語教育の充実を図っております。
 議員もご存じのとおり、平成32年度に学習指導要領の全面改訂が予定されています。改訂されますと、小学校3年生から外国語教育を全国全ての小学校で実施することになります。本市では、議員が視察されました宮若市と同じく、既に小学校1年生から外国語教育を独自のカリキュラムで実施しています。
 さらに、外国人指導助手や日本人英語講師を各小・中学校に派遣し、授業の充実を図っているところでございます。
 外国人指導助手の存在は、児童・生徒の英語を学ぶ意欲の向上と外国の文化に触れる機会の拡充に効果を上げております。
 また、外国人指導助手や日本人英語講師と2人体制で授業を行ったり、授業について話し合ったりすることは、教員の英語の指導力を高めるよい研修の場にもなっております。
 教員の英語指導力の向上は重要な課題で、本年度は東京外国語大学の教授を講師として外国語教育をより効果的に実施するための教員研修会を実施し、68名の先生方に参加していただきました。今後3年間のうちに、全ての小学校教員がこの研修を受講できるよう計画しております。
 また、全ての小学校において日本人英語講師を校内研修会の講師として、指導力向上研修を実施しました。
 外国語教育は、今まさに変革のときであります。今後も国が示す方向にしっかり対応し、充実した外国語教育を進めていけるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に、命のとうとさを学ぶ授業の現状についてお答えいたします。
 子どもたちは、毎日の学校生活のさまざまな場面で命のとうとさを学んでいます。低学年では、大きくなった自分のことを振り返ろうという生活科の学習の中で、誕生から自分の成長を調べてまとめています。誕生のときの身長や体重を知ることから始まり、おうちの方や周りの方々がどれだけ喜んでくださったか、どんな思いで氏名を、名前をつけてくださったか、初めて歩いたときや初めて話したときのエピソードなど、おうちの方にインタビューをしながら、自分が大切に育てられたことを実感しながら学習しています。
 高学年になると、理科で動物の誕生や人の体について学びます。生命誕生の神秘に触れ、自分が生まれたことの奇跡を感動を持って学習しています。
 また、性に関する教育も系統的に進めています。男の子と女の子の違い、成長する体、赤ちゃん誕生の仕組みなど、学年に応じて学習しています。助産師さんに来ていただいて、赤ちゃんのお世話を疑似体験することもあります。赤ちゃんの体重約3キログラムに設定された人形をだっこしたり哺乳類のミルクを飲ませたりする体験です。赤ちゃんを扱う児童は、赤ちゃんの重さを実感するとともに、人形とはいえ誰もが優しい表情で丁寧に接しています。また、狭く長いトンネルを産道に見立て、それをくぐる産道体験をすることもあります。苦労してやっと外に出てきた児童は、みんなから拍手を受け、母親役の先生に抱きしめられ、お母さんも私もとても頑張って生まれてきたことや周りの人が喜んでくれたことを実感しながら、学習を深めています。
 中学校では、保健体育の授業を中心とした性に関する教育を実施し、命が性の働きによって生み出されることや思春期はその働きが成熟していく時期であることを学んでいます。子どもたちは、大人に近づいていく体を大切にするとともに、自分や異性の体や心について理解し、尊重し合う態度を身につけていきます。
 このほか、道徳では、1人に1つずつの命、1つしかない命について学びます。自分も友達もかけがえのない存在として大切にしようとする気持ちや態度を育てます。
 議員が参観された母親と赤ちゃんを実際に学校に招く赤ちゃん先生の取り組みについては、市内の小学校で一部実施しているところでもありますが、赤ちゃんへの感染症予防や安全面を考え、慎重な検討が必要だと考えています。
 中学校の職場体験では、産科病院での体験も取り入れています。このような衛生管理の徹底したところでは、実際に赤ちゃんと触れ合う体験をし、子どもたちは命について考える貴重な学習をしています。
 今後も、命のとうとさを根底に置いた教育活動を進め、命あるもの全てを大切にできる子どもの育成に努めてまいります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、まず認知症予防についての再問に移ります。
 宇佐市の旧安心院町のように奇跡のまちと言われるにまでいかないにせよ、認知症の悪化を食いとめる施策をとることは、本市でも可能でございます。高齢化社会を迎える中、平均寿命から衰弱や病気、痴呆などによる介護期間を差し引いた健康寿命というものが叫ばれています。高齢者に活動的に生活していただくためにも、認知症予防は不可欠ですが、本市でも宇佐市のような取り組みを取り入れる予定はございますか。もしくは、宇佐市にかわる取り組みの予定があればお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 津田福祉子ども部理事。
◎福祉子ども部理事(津田幸子 君) 先ほど初問でもお答えしましたとおり、本市ではいきいき百歳体操の推進ということで取り組んでおりますけれども、いわゆる運動療法ということが主になってございます。宇佐市のほうでは作業療法ということをあわせて取り入れているということなんですけれども、この運動療法により筋力アップ以外にも脳の血流がよくなるということも効果がございます。
 最近の情報としましては、国立長寿医療研究センターというところが開発しましたコグニサイズと呼ばれる取り組みがございます。これは、運動と同時にしりとりとか計算とか、そういった認知のトレーニングを同時に行うということで、体の健康以外にあわせて脳の血流の活性化ということを効果的に行うということで、認知症の発症が予防できるということがわかってきております。
 今後は、こういったような要素をいきいき百歳体操の場面とか、あるいは地域の高齢者サロンというところにも取り入れることが必要というふうに考えておりますけれども、最低週1回という開催が必要になってきます。また、その1回だけではなくて、家庭でも継続してもらうということが必要ですので、現在、いきいき百歳体操も非常に住民主体でレクリエーションとか、それから会食とかといったことを取り入れてやっておられますので、そういったことを尊重しながら市のほうから新しい情報を提供していきたいというふうに考えております。
 ただ、宇佐市のように作業療法的な内容を入れようと思いますと、作業療法士とかそういった専門的な知見も必要というふうに思いますので、人材確保とあわせて内容の充実にこれから取り組んでいくということを考えております。
 それから、一般的な高齢者の老人会等につきましても、引き続き効果的な方法を情報収集して市民への啓発ということもあわせて行いたいと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 宇佐市のほうの取り組みの中で、やはり今本市でのいきいき百歳体操、運動療法をご紹介いただいたわけですけども、歌を歌ったり脳内トレーニングですかね、脳トレと言われるようなものを利用したり、そういったことも運動療法、作業療法を組み合わせて楽しく実施されておりましたので、今後もぜひ本市におきましても積極的な取り組みをしていただいて、健康寿命がしっかりと全うされるように取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 それでは、英語教育のほうについてお伺いさせていただきます。
 英語教育の現状につきましては、先ほどお伺いしましたように、ALT配置の充実や民間の日本人英語講師の派遣、また市として外国語教育指導者研修会も実施されているという答弁でございました。
 やはり、市内での教育格差が生じないために、指導力アップと指導力共有を図るような研修会というものは必要不可欠であるというふうに認識しますが、この研修会の開催頻度と、また指導者の参加率をお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 英語の指導力の向上については、大きく3種類の研修の機会があります。
 1つは市の教育委員会主催のもと、1つは校内で独自に研修会を行うこと、それから3つ目が県主催の研修会です。
 1つ目の本市の教育委員会主催の研修会は、先ほどお答えいたしましたように、本年度は大学教授をお招きして、本市の外国語を指導する教員の約3割が参加いたしました。今後3年間のうちに、全ての小学校教員が参加できるよう計画していきたいと思っております。
 2つ目の校内研修会は、所属の全職員が参加することを原則として、年に2回から3回ぐらい、英語の指導をテーマに各校で実施しております。また、研究指定校である島小学校においては、授業公開及び授業研究会を開催し、市内の教員にも参加を呼びかけて指導力向上の機会といたしました。
 3つ目の県主催の研修会は、年に二、三回実施されます。全ての小・中学校から代表者が参加し、文科省の調査官から直接外国語教育の国の動向を学んだり、互いの実践を交流し合ったりして英語の指導力を高めています。
 なお、この研修会等で知り得た知識や技術は、先ほど述べました校内研修会で伝達講習を行っております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 ちょっと残念やなというふうに思ったわけなんですけども、参加率が市教委の主催された研修会に30%というので、もうちょっと参加率が上がるように今後取り組んでいただきたいなというふうに思います。
 市内での教育格差が生じないためにでも、校内研修も確かに必要ですけども、市内全域の教員が教育力、指導力をアップできるような取り組みをお願いしたいと思います。
 宮若市では、先生と子どもは日本語を一切使わずに英語で会話をするような授業内容であると、そういったことでしたが、本市での現状をお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 回答前に、3割というのは3年間で全職員ですので、規模からいうて全員を全てお互いに会話をしたりすることはできませんので、約3分の1ずつ来ていただけるといいかなと思ってたとおりに来ておりますので、誤解のないようによろしくお願いします。
 日本語を一切使わない授業についてですが、本市の小学校では学級担任と外国人指導助手、または学級担任と日本人英語講師という2人体制で外国語の授業を行っております。
 外国人指導助手や日本人英語講師は、授業の中では日本語を使わないようにしていますが、学級担任は児童の様子から必要に応じて日本語も使って授業を進めております。
 早い段階から、英語嫌いをつくらないためにも、子どもの実態に応じて子どもが楽しく学べる工夫をしていきたいと思っております。
 中学校におきましては、外国人指導助手はもちろん、英語科の教員も、個々の子どもたちの英語の理解度を確かめながら、可能な限り英語のみで授業を行うように心がけております。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 まず、先ほど誤解をしてしまいまして申しわけございません。
 さて、昨年の6月議会の私の個人質問で、新しい視野が広がり、友好都市との交流も深まり、近江八幡のよさを伝え、友好都市のよさを吸収してくれるグローバルな人材育成のため、アメリカのグランドラピッズ市やレブンワース市、韓国のミリヤン市、イタリアのマントヴァ市などへ夏休みを利用した中学生の近江八幡友好都市留学交流支援制度をつくってはどうかという提案をさせていただきましたところ、ぜひ前向きな検討をしたいというような答弁がございましたが、現時点での当局のお考えをお聞かせください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 議員もご存じのように、以前は本市においても姉妹都市のグランドラピッズや、あるいはミリヤンでのホームステイや現地の中学校への通学体験等の研修を実施しておりました。海外で過ごす経験は、直接異文化に触れることができ、子どもたちの視野を広げてくれます。また、英語でコミュニケーションをする経験は、英語を学ぶ意欲の向上につながります。
 しかしながら、交流の再開に向けては、ホームステイ等の受け入れ先や生徒の安全の確保、どの子どもも応募できるような費用面の補助などの検討が必要です。厳しい財政状況でもありますので、費用対効果を鑑みて、今後慎重に検討していきたいと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 今後、ますますグローバル化が進んでまいります。世界を相手にするような人材が本市からも育つことを期待しておりますので、将来のグローバル人材の育成のためにも、慎重に検討していただきますようによろしくお願いしたいと思います。
 それでは、赤ちゃん先生についての再問です。
 この取り組みの実施によって、児童だけでなく、赤ちゃんに付き添う母親にとっても育児ストレスの解消につながるだけでなく、これから赤ちゃんが児童へと成長していく上での勉強にもつながってまいります。
 ぜひ本市でも取り組んでみてはと考えるわけですが、当局のお考えをお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 赤ちゃん先生の取り組みは、育児に追われ孤立感を感じる母親の育児ストレスの解消あるいは子どもたちに命のとうとさを伝えるすばらしい取り組みだと思います。
 しかし、先ほどお答えしましたように、抵抗力の弱い赤ちゃんの衛生面での状況あるいは安全面での状況を考えて、今後は慎重な検討が必要だと考えております。
 今後におきましても、命のとうとさを学ぶ学習については、それぞれの学校において効果的な方法を工夫しながら実施していく所存でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 先ほど人形、実際の赤ちゃんと同じ重さの人形をだっこしたりミルクを宛てがう動作なりで疑似体験といいますか、そういったもので体験しているということでございました。
 私も、本当にこの北九州市の研修で不安に思いまして、赤ちゃんにけがをさせてしまうなどの事故は発生していないのかというふうにお伺いをさせていただきましたが、そのような事故は生じていないということでございました。私は、命の大切さをこの赤ちゃん先生というのは学ぶ授業でございまして、生身の赤ちゃんを相手にしているから、もちろんけがなどをさせないように気をつけなければならないということも学びの一部ではないかと考えます。
 衛生的な面でも、赤ちゃんを小学校の教室に迎えるに当たりまして、子どもたちの掃除意識も変わるかもしれません。何かあってはいけないと考えるんではなく、何も起こらないように努力をすることも大切であると考えますが、いま一度お考えをお示しください。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 命の大切さは子どもたち自分自身の命、もちろん赤ちゃんやお母さんの命も大切なことは、子どもたちも十分いろんな命の学習を通して理解していると思います。環境が整いましたら、また赤ちゃん先生のほうも積極的に導入していきたいと思います。
 ただ、子どもたちも、例えばこの厳しい冬を乗り越えて青虫からアゲハチョウになったチョウの姿あるいは教室にある水槽のメダカの中で、そのメダカの赤ちゃんが生まれる姿、あるいは毎日の動植物との触れ合いの中で命の大切さについては重々理解しておりますし、非常に貴重な体験をしております。
 また、相手を傷つけないことや事故が起こらないように努力することは、日々の学校生活で気をつけているところでもあります。
 今後も、さまざまな機会を捉えて、自分の命も友達の命も大切にできる子ども、命あるもの全てを大切にできる子どもの育成に努めてまいりたいと思いますので、議員のご理解よろしくお願いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。
 心も体も健康な児童の育成に、お願いします。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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