録画中継

令和2年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
2月19日(水) 初日
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 諸般の報告
    議長報告、監査報告、市長報告
第4 議会運営委員会委員の選任
第5 議案の撤回(撤回理由説明)
    議第124号
第6 議案の上程(提案理由説明)
    議第1号 ~ 議第63号
第7 質疑
第8 委員会付託
第9 委員会審査報告
第10 討論・採決
               午前9時31分 開会
○議長(北川誠次君) 皆さんおはようございます。
 本日、22番田中好君から欠席の届けを受けておりますので、ご報告いたします。
 これより本日招集されました令和2年第1回近江八幡市議会定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(北川誠次君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 玉木弘子君
 竹尾耕児君
の両名を指名します。
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△日程第2 会期の決定
○議長(北川誠次君) 次に、日程第2、会期の決定を議題とします。
 お諮りします。
 本定例会の会期は、お手元に配付しましたとおり、本日から3月23日までの34日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から3月23日までの34日間と決定しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 諸般の報告
○議長(北川誠次君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
 まず、議長報告を行います。
 さきの定例会以降における議長等の活動状況につきましては、お手元に配付いたしました報告書のとおりでございます。ご了承をお願いします。
 次に、監査報告に入ります。
 監査委員の報告を求めます。
 監査委員辻正隆君。
             〔13番 辻 正隆君 登壇〕
◆13番(辻正隆君) 皆さんおはようございます。監査委員の辻でございます。
 例月現金出納検査の結果について、次のとおりご報告申し上げます。
 地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、一般会計、各特別会計、各基金会計、各公営企業会計について、令和元年11月に10月分、12月に11月分、令和2年1月に令和元年12月分の現金出納検査を実施しました結果、いずれの会計とも現金等のあり高を初め歳入歳出等の計数は正しく、かつ出納に係る事務処理も妥当と認めました。
 よって、同条第3項の規定に基づき、その結果を市長、議長に報告いたしました。
 この詳細な内容につきましては、例月現金出納検査報告書のとおりでございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして監査報告とさせていただきます。
○議長(北川誠次君) 次に、市長報告に入ります。
 地方自治法の規定に基づき、報第1号専決処分の報告について和解及び損害賠償の額を定めることについて、以上1件の報告が提出されましたのでご了承をお願いいたします。
 次に、議会運営委員会委員の辞任願が田中好君から議長に提出され、許可しましたので報告いたします。
 以上をもちまして諸般の報告を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 議会運営委員会委員の選任
○議長(北川誠次君) 次に、日程第4、議会運営委員会委員の選任を議題といたします。
 お諮りします。
 委員の辞任による議会運営委員会委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により西津善樹君を指名したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、西津善樹君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。
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△日程第5 議案の撤回(撤回理由説明)
     議第124号
○議長(北川誠次君) 次に、日程第5、議案の撤回を議題とします。
 令和元年第3回(12月)定例会において上程しました議第124号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についての撤回理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
 開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 立春を過ぎ、暦の上では春ということで時折春を感じる日はございますけれども、まだまだ寒い日が続いております。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大やそれに伴うマスク不足など、大きく報じられております。市といたしましても、ホームページやチラシなどにより市民の方々に注意を呼びかけているところでございます。皆さんにおかれましても、うがい、手洗いなど日常の予防対策を十分に行っていただき、健康にご留意いただければ幸いに存じます。
 さて、令和2年第1回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様方におかれましては、公私何かとご多用の中、ご出席を賜りましてまことにありがとうございます。
 また、平素から市政運営に格段のご理解とご協力を賜っておりますことに対しまして、心より厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 去る2月2日には、文化会館で近江八幡市制10周年及び近江八幡市文化会館開館40周年を記念するNHKのど自慢大会が盛大に開催されました。前日の予選会において、約250組の中から審査を経て本選に出場された20組の方々の歌声を楽しく聞かせていただきました。
 また、年が明け、いろいろと話題になっておりましたNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の放送も始まりました。初回の視聴率が4年ぶりに19%台に乗るなど順調なスタートを切り、これから近江の国、滋賀県が主な舞台になることで、ゆかりの地も多い本市の観光振興に大きな期待を寄せてくれるところでございます。
 また、3月21日には、市制施行10周年記念式典を開催いたします。記念事業としまして「麒麟がくる」の芸能考証を担当されています琵琶奏者、友吉鶴心氏の講演も予定しておりますので、皆さんお誘いあわせの上、ぜひご参加くださいますようよろしくお願いを申し上げます。
 引き続きまして、令和元年第3回市議会定例会におきまして提案いたしました議第124号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の撤回理由のご説明を申し上げます。
 本条例につきましては、本市の子育て支援施策として、子育て世帯が安心して子どもを育てられる環境を整えるため、少しでも早い時期に小学校1年生から中学校3年生までの全ての子どもの通院医療費について現物給付による無料化ができるよう提案させていただいたところのものでございます。
 しかしながら、12月市議会本会議及び教育厚生常任委員会でのご意見を初め、各会派、各議員との協議におきまして、現行の所得制限による子ども医療費助成制度が開始されてからまだ間がなく、対象者を拡大するためには現行の制度における一定のデータの蓄積が必要であるというご意見をいただいたこと、並びに本定例会において議決いただいたといたしましても、令和2年4月1日からの施行が事務的に困難であることから、第124号議案を撤回させていただくものでございます。
 ご審議をいただき、ご承認賜りますようお願い申し上げます。
 以上、説明とさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(北川誠次君) ただいまの撤回理由の説明に対して質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) 質疑がないようでありますので、以上で撤回理由の説明を終わります。
 それでは、議第124号の撤回について、起立により採決を行います。
 お諮りします。
 議第124号の撤回については、承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(北川誠次君) 起立多数と認めます。よって、本件は承認することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 議案の上程(提案理由説明)
     議第1号~議第63号
○議長(北川誠次君) 次に、日程第6、議案の上程を行います。
 議第1号から議第63号までの63件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 山下議会事務局長。
◎事務局長(山下彰人君) 朗読いたします。
 令和2年第1回(3月)近江八幡市議会定例会提出議案
議第1号 専決処分の承認を求めることについて
     平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第6号)
議第2号 平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第7号)ほか補正予算案9件
議第12号 令和2年度近江八幡市一般会計予算ほか令和2年度予算案10件
議第23号 近江八幡市屋外広告物条例の制定についてほか条例関連議案14件
議第38号 近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を策定することにつき議決を求めることについてほかその他議案2件
議第40号 近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることについてほか人事議案22件
 以上であります。
○議長(北川誠次君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) それでは、提案説明をさせていただきます。
 提案いたします議案は、専決処分の承認議案が1件、予算関連議案が21件、条例その他の議案が41件でございます。
 議第1号専決処分の承認を求めることについてにつきましては、一般会計におきまして、年末に向けて増加傾向にありましたふるさと応援寄附金が当初予算を上回るご寄附をいただいたことから、それに伴います寄附者への謝礼品等の経費として編成いたしました平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第6号)につきまして、緊急を要し議会を招集する時間的余裕がなかったことから、地方自治法第179条第1項の規定に基づきまして、去る1月20日付をもって専決処分をさせていただきましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものでございます。
 次に、議第2号平成31(令和元)年度近江八幡市一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億4,632万円を追加し、予算総額を350億8,664万5,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で退職者に対する職員手当等、基金積立金で積立金を追加。
 民生費におきまして、特別会計等繰出金で介護保険事業勘定特別会計に対する繰出金、介護施設等整備事業及び後期高齢者医療広域連合負担金で負担金補助及び交付金、障害福祉サービス等給付事業及び施設型給付事業、地域型保育事業、生活保護事業で扶助費、認定こども園施設整備事業及び放課後児童クラブ施設整備事業で負担金補助及び交付金と工事請負費等を減額。
 衛生費におきまして、ごみ処理施設運営事業で環境エネルギーセンターの発電量の増加に伴う物件費を追加。
 農林水産業費におきまして、土地改良事業で市営土地改良事業に伴う工事請負費等を追加。
 商工費におきまして、プレミアム付商品券事業で償還金等を減額。
 土木費におきまして、新エネルギーパーク整備事業で工事請負費等を追加、社会資本整備市道改良事業で工事請負費等を減額。
 教育費におきまして、小学校施設整備事業及び中学校施設整備事業、幼稚園施設整備事業で物件費と工事請負費等を追加。
 公債費におきまして、市債元金償還で繰上償還に伴い償還金利子及び割引料を追加、市債利子償還で償還金利子及び割引料を減額するとともに、各費目におきまして職員給与費及び物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、市税、自動車取得税交付金、地方特例交付金、地方交付税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、寄附金及び諸収入と国庫支出金、県支出金、財産収入、繰入金及び市債で財源調整し充当させていただくものでございます。
 第2表地方債補正につきましては、各事業におきまして事業費等を精査し、限度額の追加及び変更、廃止をさせていただくものでございます。
 次に、議第3号平成31(令和元)年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ8,438万7,000円を追加し、予算総額を86億5,422万8,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、国保事務事業及び国保料賦課徴収事業で物件費を減額。
 保険給付費におきまして、一般保険者支払負担金で負担金補助及び交付金を追加、高額介護合算療養費で負担金補助及び交付金を減額。
 保健事業費におきまして、特定健康診査等事業で物件費等を減額。
 諸支出金におきまして、一般会計繰出金を追加するとともに、各費目におきまして物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、国民健康保険料及び国庫支出金、県支出金等と繰入金及び諸収入で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第4号平成31(令和元)年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ94万2,000円を減額し、予算総額を3,235万8,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、介護認定審査会設置事業費におきまして、物件費及び負担金補助及び交付金を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、分担金及び負担金と繰入金を充当させていただくものでございます。
 次に、議第5号平成31(令和元)年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億6,035万円を減額し、予算総額を62億9,234万9,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、要介護認定調査事業等で物件費等を減額。
 保険給付費におきまして、施設介護サービス給付事業及び高額介護サービス事業で負担金補助及び交付金を追加、居宅介護サービス給付事業及び地域密着型介護サービス給付事業等で負担金補助及び交付金を減額。
 地域支援事業費におきまして、職員給与費を減額、介護予防・生活支援サービス事業で負担金補助及び交付金等を減額。
 基金積立金におきまして、介護給付費準備基金積立金を追加するとともに、各費目におきまして物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、財産収入及び繰入金と国庫支出金、支払基金交付金及び県支出金等で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第6号平成31(令和元)年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ24万1,000円を減額し、予算総額を1,175万9,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、総務費におきまして、職員給与費を減額、介護予防サービス計画事業で物件費等を追加させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、サービス収入及び繰入金を充当させていただくものでございます。
 次に、議第7号平成31(令和元)年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ276万9,000円を減額し、予算総額を8,019万5,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、文化会館事業費におきまして、文化会館管理事業及び文化会館自主事業で物件費等を減額させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、繰入金と使用料及び手数料、入場料収入及び諸収入で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第8号平成31(令和元)年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,176万4,000円を減額し、予算総額を9億4,328万3,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費を減額。
 後期高齢者医療広域連合納付金におきまして、負担金補助及び交付金を追加。
 保健事業費におきまして、後期高齢者医療健診事業で物件費を減額するとともに、各費目におきまして物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、広域連合支出金と後期高齢者医療保険料、繰入金及び諸収入で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第9号平成31(令和元)年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収支予算において、収益的収入50万2,000円を増額し、収入総額17億5,650万7,000円とし、収益的支出38万6,000円を減額し、支出総額16億9,822万7,000円とするものでございます。
 主な内容につきましては、岩倉浄水場改築工事費の次年度支払いに伴い消費税及び地方消費税を算出したところ、納税が大幅にふえることから増額とし、また収益的収入、支出科目を精査し、決算見込みを定める補正をさせていただくものでございます。
 次に、議第10号平成31(令和元)年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収支予算において、収益的収入1,109万4,000円を増額し、20億8,315万円とし、収益的支出198万7,000円を増額し、20億6,758万2,000円とさせていただくものでございます。
 また、資本的収支予算において、資本的収入2,343万円を減額し、12億9,538万9,000円とし、資本的支出2,343万円を減額し、20億8,205万5,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、収益的収支予算については、職員給与費における退職給付費の増額、借入利率の見直しに伴う企業債償還金の増額を行うものでございます。
 また、収益的収支予算及び資本的収支予算の全ての収入支出科目を精査し、決算見込みを定める補正をさせていただくものでございます。
 次に、議第11号平成31(令和元)年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的収支予算において、収益及び費用を8,200万円追加いたします。費用において退職者の増加や医師の配置人数増加により給与費を追加するとともに、手術などの医療処置に使用する診療材料費の増加へ対応するため材料費を追加いたします。財源として入院収益及び外来収益を追加するとともに、その他の収益費用を精査するものでございます。
 続きまして、令和2年度の近江八幡市各会計予算について説明をさせていただきます。
 我が国の経済は、海外経済の減速等を背景に外需が弱いものの、雇用、所得環境の改善等によりまして、内需を中心に緩やかに回復しているとされ、また令和元年10月に実施された消費税率の引き上げに当たっては、経済の回復基調に影響を及ぼさないといった観点から、軽減税率制度や臨時、特別の措置など各種の対応策が実施されたところです。今後についても、緩やかな回復が続くことが期待されるものの、消費税率引き上げ後の経済動向を注視するとともに、台風等の被害からの復旧、復興の取り組みをさらに加速し、あわせて米中貿易摩擦や新型コロナウイルス流行の影響などによる海外発の下方リスクによる悪影響に備える必要があります。
 国においては、成長力の強化を目指し、Society5.0時代に向けた人材、技術などへの投資やイノベーションを喚起し生産性の向上に取り組み、さらに少子・高齢化に立ち向かい、全ての人が生きがいを持ち活躍できる一億総活躍社会の実現に取り組むとされ、また財政健全化に向けましては、新経済・財政再生計画に沿って着実に取り組みを進め、経済財政運営と改革の基本方針2018及び2019に基づき歳出改革等に取り組むとされております。
 県におきましては、行政経営方針2019におきまして、新たな歳入確保策の検討や選択と集中の一層の徹底、最少の経費で最大の効果を上げるための経費の見直しを不断に行い、収支改善に取り組むとされており、令和2年度予算編成方針においても、新たな基本構想と行政経営方針2019の着実な展開に向けて、人、社会、自然の3つの健康を柱とする健康しが予算を編成するとされております。
 このような中、令和2年度の市政運営の基本方針は、令和元年度に示しました政策の目的を明確にする、政策の実質的な効果を問うという原点に加えまして、さらに次の事項を基本方針に加え、しっかりと成果を求める取り組みを進めてまいります。
 まず1つ目に、組織づくりと行政サービスへの連携、協働の対応であります。現在の人口減少社会におきまして、厳しい自治体間競争の中、多種多様化する市民の皆さんの悩みや困り事に適切に対応する行政サービスをみずから考え、よりフレキシブルに提供していける組織づくりを進めてまいります。そのため、職員一人一人が職務職責の重要性を認識し、専門性を高め、明確な責任の主体として課やグループを代表して業務に当たるとともに、縦割りではなく、関係する組織や諸団体との連携、協働(コラボレーション)を念頭に業務に当たってまいります。
 2つ目に、行政の役割の変化への対応であります。行政の基本的な姿勢として、市民が主役ということを掲げてまいりました。これは、行政と市民が責任と義務を分かち合いながら前に進むという意思のあらわれにほかならず、責任と義務を分担した市民との協働作業がより進むように取り組んでまいります。
 3つ目に、持続可能な環境と市民幸福度への対応であります。地球温暖化とその気候への影響はここ数年、目に見える形になってきており、人類を含めた生物界が存続していくためには、私たち地方自治体のレベルであっても、一定の優先度を持ち、明確な行動として進めていく必要がある時期に達していると考えます。本市の総合計画においてもSDGsを目指した政策を掲げていますが、より具体的な形となるよう施策への反映を進めてまいります。
 また、ハラスメントや人権を新たな視点で捉え直し、受け手の側からの視点を重視した、我々の行政の主たる目的である住民福祉の向上、言いかえれば市民の幸福度の追求を意識した施策を展開してまいります。
 これらを市政運営の基本方針とし、令和2年度当初予算につきましては、市民と行政の協働により自然や歴史、文化を守り、まちづくりを進めてきた郷土をさらにブラッシュアップするために、市民の皆さんが近江八幡市のために活力を注いでいただけるようなハートフルで市民が主役を政策目的の主眼に事業を進めるとともに、本市の潜在的な魅力を掘り起こしプロモーションすることで、選ばれるまちとして暮らすなら近江八幡を目指した潜在能力開発予算と位置づけ、持続可能なまちづくりのための行財政運営も視野に入れ、ふるさと応援基金を初め歳入確保をしてきた基金を活用し、必要な財政投資を実行した予算としております。
 以上を踏まえ、令和2年度予算は一般会計で前年度より16億円、率にして4.9%増の339億6,000万円としております。
 財源的には、市民サービスの提供に向けた歳出予算化に伴い、歳入の根幹であります市税を初めとします一般財源は最大限見込み計上しております。
 各種事業につきましては、国県支出金の確保及びハード事業につきましては世代間の公平負担の観点も含め交付税措置のある市債の活用を図り、大型施設整備事業につきましては公共施設等整備基金も活用するとともに、ふるさと応援基金を活用した職員提案による事業を新たに取り組むなど、今後の持続可能な行財政運営にも留意したものとしております。
 主な事業といたしましては、教育・人づくりに関しまして、小・中学校の児童・生徒1人1台のタブレット整備に向けました小・中学校GIGAスクール構想推進事業で約3億5,000万円、令和6年度開催予定の国民スポーツ大会に向けました施設整備事業で約3,500万円、福祉・医療・人権に関しましては、子ども医療費助成事業で約1億6,000万円、課題となっております人材不足への対応としまして保育人材確保事業で約1,800万円、待機児童解消を目指します認定こども園・保育所施設整備事業で約6億5,000万円、産業・地域振興に関しましては、本市の魅力を全国に発信し地方創生を図りますシティプロモーション事業で約6,000万円、沖島展望台整備事業で約7,300万円、畜産施設整備支援に向けました畜産業振興事業で約2億5,500万円、都市基盤整備に関しましては、防災拠点の整備に向けました八幡コミュニティセンター整備事業で約4,700万円などを計上しております。
 また、令和2年度は、これまで多くの方から頂戴してまいりましたふるさと応援寄附による基金を積極的に活用した事業に取り組むこととし、各部署から提案のありました事業の中から9事業を選び実施してまいります。
 幾つか申し上げますと、市民の読書機会の創出を通じ読書活動の推進を目指します図書館車導入に係ります本のまち!動く図書館事業で約2,100万円、子育て世代から要望の多い大型遊具整備に向けました子どもの遊び場遊具設置事業で約5,600万円、地域のさまざまな課題に対して市民、企業、行政などが協働して課題解決や新たな価値創造に向けた仕組みづくりを進めるオープンガバナンス推進事業で1,600万円、八幡堀等の市内観光地でデジタル技術を活用したライティングイベントに取り組み、夜も楽しめる観光まちづくりを進めるライティングプロジェクト推進事業で約1,300万円などを計上しております。
 さらに、これまで重点事業として取り組んでまいりました事業につきましても継続して取り組みを進めることとし、サッカー場及びグラウンドゴルフ場等の整備を進めます竹町都市公園整備事業に約5億5,000万円、新市庁舎整備事業につきましては基本設計及び現本庁舎の耐震改修に約2億円を計上するなどし、市民生活や利用者等のソフト面を重視したハードが生きる事業として展開を進める予算としているところでございます。
 国民健康保険特別会計を初めとします7特別会計の予算額につきましては、前年度から1億8,800万円増の160億480万円、水道事業会計と下水道事業会計、病院事業会計の3企業会計の予算額は前年度から9億4,397万円増の231億2,810万9,000円とし、一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は前年度から27億3,197万円増の730億9,290万9,000円とさせていただきました。
 それでは、議案ごとに説明をさせていただきます。
 まず、議第12号令和2年度近江八幡市一般会計予算につきまして説明をさせていただきます。
 予算編成の前提となります歳入でございますが、市民サービスの提供に向けた歳出予算化に伴いまして、市税を初めとします歳入一般財源は最大限予算化しております。
 第1款市税では、市税収入見込みや国の地方財政収支見通しを踏まえ、法人市民税は税制変更に伴い減収を見込むものの、全体では増収を見込み、前年度から1億5,600万円増の110億9,200万円を計上しております。
 第2款地方譲与税から第8款環境性能割交付金の各交付金につきましては、本市の平成31年度決算見込み額や国の地方税収入見込みを勘案してそれぞれ計上しております。このうち、第6款法人事業税交付金につきましては、法人市民税の税制改正による減収への対応の一つとして新たに交付されるものでございます。
 また、第7款地方消費税交付金につきましては、本市の平成31年度決算見込み額や国の地方税収入見込みを勘案し、1億円増の13億5,000万円で計上しております。
 第10款地方交付税では、普通交付税におきまして、合併算定がえが令和元年度で終了することに伴いまして約1億円の減少が見込まれるものの、総務省の地方財政計画で2.5%増で示されていることを勘案し、前年度より5,000万円減の43億5,000万円を計上し、特別交付税も合わせました地方交付税全体で49億5,000万円を計上しております。
 第12款分担金及び負担金では、幼児教育保育無償化の通年化に伴います民間保育所保育料の減少等によりまして、前年度から9,818万2,000円減の1億9,433万円を計上しております。
 第13款使用料及び手数料では、幼児教育保育無償化の通年化に伴います公立保育所及び公立幼稚園の保育料や、令和元年度で閉校いたします看護専門学校の授業料の減少等によりまして、7,880万8,000円減の6億1,074万4,000円を計上しております。
 第14款国庫支出金では、扶助費等に伴います国庫負担金が生活保護費や児童手当の受給者数の減少等により減少となっておりますが、障害者福祉の利用者の増加や保育無償化の通年化に加え、マイナンバーカード交付のさらなる推進、普通建設事業に伴います国庫補助金の増加等により、3億1,313万4,000円増の53億7,111万6,000円を計上しております。
 第15款県支出金では、国庫負担金と連動した扶助費等に伴います影響に加え、5年に1度の国勢調査費や畜産収益力強化対策事業費に伴います県補助金の大幅な増加等によりまして、1億2,876万9,000円増の33億8,896万8,000円を計上しております。
 第18款繰入金では、一般財源の不足分の補填として財政調整基金繰入金を前年度から1億7,000万円増の9億6,000万円、市民サービスの低下を招かぬよう大型施設整備に係る事業経費に充当するため、公共施設等整備基金繰入金を前年度から3億7,442万8,000円増の5億3,596万3,000円、ふるさと応援事業に係ります経費及び令和2年度新たに取り組みますふるさと応援基金活用事業、小・中学校のGIGAスクール構想推進事業に伴い、ふるさと応援基金繰入金を3億11万8,000円増の11億629万4,000円、その他特定目的基金から子ども医療費助成に伴います繰入金を1,071万4,000円増の1億8,143万1,000円、それぞれ計上しております。
 第20款諸収入では、小学校のGIGAスクール端末購入に係る補助を含めまして1億円増の5億1,247万7,000円を計上しております。
 第21款市債では、地方交付税の振替として発行する臨時財政対策債10億円を初め、コミュニティセンター整備事業、認定こども園施設整備事業、土地改良事業、沖島展望台整備事業、新エネルギーパーク整備事業、社会資本整備市道改良事業、社会体育施設整備事業、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業等に係る事業債で、前年度から1億7,310万円増の17億8,190万円を計上しております。
 その他の歳入科目につきましては、前年度実績、制度変更や社会経済情勢等の諸条件を勘案し、計上しております。
 次に、歳出につきまして各款ごとに説明させていただきます。
 第1款議会費では、市議会放映経費、会議録作成業務及び議会だよりの発行等の議会運営に係る経費として2億5,467万1,000円を計上しております。
 第2款総務費では、ふるさと応援事業や市の魅力発信のためのシティプロモーション事業に係る経費、自治コミュニティ活動支援事業でまちづくり支援交付金等の経費、市民バス運行に係る経費、新市庁舎整備事業に係る経費、沖島離島振興に係る経費、市税の賦課・徴収事業で収納率向上と納税意識の高揚を図るための経費、庁舎及び市有財産、各種電算システムの維持管理に係る経費、5年に1度の国勢調査のほか各種統計調査に係る経費など、53億1,615万7,000円を計上しております。
 第3款民生費では、障害福祉サービス等給付事業で障害を持つ方の支援に要する経費、子ども医療費助成や各種福祉医療費助成に要する経費、介護福祉人材の確保に係る支援のための経費、介護施設等の整備に係る経費、子どもの遊び場遊具整備に係る経費、放課後児童クラブ等への補助などの放課後児童対策に係る経費、保育人材の確保に係る経費、待機児童解消に向けた認定こども園や保育施設の整備に係る経費、幼児教育無償化により増加した民間保育所に係る施設型給付事業に係る経費及び市立保育園、認定こども園の運営に係る経費、生活保護事業で生活困窮者への扶助に要する経費、国民健康保険特別会計、介護保険事業特別会計等への繰出金など、143億3,649万9,000円を計上しております。
 第4款衛生費では、感染症予防対策事業やがん検診等、各種健診事業に係る経費、母性育成指導事業や特定不妊治療費助成事業に係る経費、環境エネルギーセンターの運営に係る経費や火葬場施設の維持管理に係る経費及び病院事業会計や水道事業会計への繰出金など、30億2,218万4,000円を計上しております。
 第5款労働費では、職業安定対策事業でキャリアカウンセリングに係る経費、労働者福祉対策事業で中小企業勤労者の福利厚生充実のための経費及び高齢者勤労推進事業でシルバー人材センターへの運営補助金など、2,831万円を計上しております。
 第6款農林水産業費では、環境保全型農業直接支援対策事業で環境負荷軽減を重視した農業への転換を支援する経費、担い手育成支援事業で意欲ある農業者や組織等の地域の担い手の育成、支援に係る補助金、畜産業振興事業で畜産収益力強化に向けた補助金、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業で農地・農業用水などの資源の保全管理と琵琶湖に配慮した農村環境の保全のための取り組み支援の経費、大中の湖地区における国営土地改良事業完了に伴う負担経費及び農業集落排水事業分の下水道事業会計への繰出金など、11億7,639万2,000円を計上しております。
 第7款商工費では、商工業振興事業で近江八幡商工会議所及び安土町商工会が実施する商工業振興事業・中小企業相談所事業への補助金、本市の商工業政策の取り組み指針となる商工業振興ビジョン策定に係る経費、歴史的・文化的観光資源や豊かな自然を生かした観光振興を図るための経費、近隣市町とともに連携したまちづくり観光の事業の実施等に係る経費など、2億3,822万7,000円を計上しております。
 第8款土木費では、道路橋梁施設の改良、維持管理に係る経費、通学路における交通安全の確保のための通学路特化計画推進に係る経費、市営住宅の維持管理に係る経費、新エネルギーパーク整備事業で竹町都市公園の施設整備に係る経費及び水道事業、下水道事業会計への繰出金など、30億6,561万7,000円を計上しております。
 第9款消防費では、東近江行政組合への常備消防の分担金を初め、非常備消防推進事業で消防団活動の推進に係る経費、防災活動事業で災害時備蓄品の更新や防災意識向上と災害に強いまちづくりに取り組むための人材育成、自治会等への防災設備整備、自主防災組織の設置等に対する補助金など、安全で安心なまちづくりに要する経費として8億9,448万7,000円を計上しております。
 第10款教育費では、小・中学校におけるインクルーシブ教育推進に向けた特別支援教育支援員の充実に向けた経費、旧岡山小学校の施設解体に係る経費、国が進める小・中学校の生徒・児童1人1台のタブレット整備に係る経費、幼児保育教育無償化により負担が増加した市立幼稚園の運営に係る経費、学校図書館の利活用充実に向けた学校司書配置に係る経費、市民の図書に触れる機会創出に向けた移動図書館車整備に係る経費、重要文化財旧西川家住宅の耐震診断に係る経費、令和6年度の国民スポーツ大会に向けた運動公園体育館等の改修に係る経費及び文化会館事業特別会計への繰出金など、31億2,092万5,000円を計上しております。
 第12款公債費では、市債償還に係る経費として24億7,653万1,000円を計上しております。
 第14款予備費では、前年度と同額の3,000万円を計上しております。
 第2表債務負担行為につきましては、市庁舎整備基本計画に基づく基本設計に係ります新市庁舎基本設計業務委託事業、新市庁舎で運用する情報システム、ネットワーク構築等に係ります新市庁舎情報システム最適化業務委託事業、健康ふれあい公園グラウンドゴルフ場及び児童遊戯場整備工事に係ります竹町都市公園整備事業(第5期)、老蘇こども園の増改築工事に係ります老蘇こども園施設整備事業、更新が必要となっております財務会計システムに係ります財務会計システム導入業務委託事業、浄化槽設置の促進を図るための水洗便所等資金融資あっせんに係る損失補償、小規模企業者小口簡易資金保証に対する債務の損失補償、それぞれにつきまして債務負担行為として期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
 第3表地方債につきましては、認定こども園・保育所施設整備事業や竹町都市公園整備事業、社会資本整備市道改良事業を初めとします各普通建設事業や、臨時財政対策債に係ります市債の発行の限度額等を設定させていただくものでございます。
 次に、議第13号令和2年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算につきましては、市民の身近な医療の確保、保健事業の推進、収納率の向上、医療費の適正化に取り組み、安定した国民健康保険事業の継続的な取り組みを進めていく予算といたしまして、歳入歳出に前年度から1.4%減の83億5,000万円を計上しております。
 次に、議第14号令和2年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算につきましては、本市と日野町、竜王町が共同で設置する介護認定審査会運営のための予算といたしまして、前年度から6.9%減の3,100万円を計上しております。
 次に、議第15号令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算につきましては、第7期総合介護計画の最終年度としまして、要介護者等の増加も見込まれる中、介護予防の推進や必要な介護サービスを提供するための予算といたしまして、前年度から3.5%増の64億5,000万円を計上しております。
 次に、議第16号令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算につきましては、要支援者を対象としました介護予防サービス計画書作成等適正な介護予防ケアマネジメントを実施するための予算といたしまして、前年度から2.5%増の1,230万円を計上しております。
 次に、議第17号令和2年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算につきましては、文化会館の管理運営や自主事業を実施するための予算といたしまして、前年度から1.1%減の8,700万円を計上しております。
 次に、議第18号令和2年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、滋賀県後期高齢者医療広域連合を保険者といたしました医療制度に係ります市の担当業務である窓口業務や保険料徴収業務等に係ります予算といたしまして、前年度から9.6%増の10億4,100万円を計上しております。
 次に、議第19号令和2年度近江八幡市大中の湖地区基幹水利施設管理事業特別会計予算につきましては、本市と東近江市において5年間ごとに交代で予算管理をしているもので、令和2年度が本市管理の最終年度となります。国から管理委託を受けております施設の維持管理経費といたしまして、前年度同額の3,350万円を計上しております。
 次に、議第20号令和2年度近江八幡市水道事業会計予算につきまして、いつでも良質でおいしい水を継続して安定的に供給し、公営企業として経費の縮減、業務の効率化を図り健全な経営に努めるとともに、災害に強い施設の整備と緊急性、重要度等が高い老朽管の更新を計画的に進めるよう予算計上したものであります。
 まず、業務の予定量につきましては、給水戸数を3万3,569戸、年間総配水量を915万2,000立方メートル、1日平均給水量2万3,300立方メートルといたしております。
 予算額は、収益的収入を17億7,569万6,000円とし、このうち給水収益につきましては15億5,495万1,000円を計上いたしております。
 また、支出は17億1,837万9,000円を計上いたしました。
 主な経費といたしましては、各浄水場関係の維持管理に係る委託費、動力費、県水受水費等の原水及び浄水費として8億2,859万円を、配水管の漏水修理や量水器の維持管理等の配水及び給水費として1億2,852万2,000円を、減価償却費として5億1,377万3,000円を計上いたしました。
 続いて、資本的収支予算については、収入額を2億9,734万7,000円、支出額を7億5,908万3,000円とし、収入の主な内容として、企業債2億2,640万円、国県補助金2,192万3,000円、加入金3,140万円等を計上、支出の主な内容は、建設改良費に4億9,150万2,000円、企業債償還金2億6,758万1,000円を計上いたしました。
 建設改良費の主な事業といたしましては、引き続き岩倉浄水場の改築事業に取り組むとともに、牧浄水場浸水災害対策及び老朽管の更新事業等に取り組みます。
 なお、資本的収入が支出に対し不足する額4億6,173万6,000円については、当年度消費税資本的収支調整額3,927万4,000円及び過年度分損益勘定留保資金4億2,246万2,000円で補填します。
 次に、議第21号令和2年度近江八幡市下水道事業会計予算につきましては、地方公営企業会計に移行して4年目となり、資産などの財務や経営状況が明確化され、新たな整備から既存施設の予防保全管理への転換期を迎える中、点検、維持管理、修繕等を中・長期的に予測しながら、将来にわたり安定的に事業を継続し、良質な下水道事業サービスが提供できることを目指し、予算計上したものであります。
 まず、業務の予定量につきましては、接続戸数を2万4,570戸、年間総処理水量を702万8,000立方メートル、1日平均処理水量を1万9,300立方メートルといたしております。
 予算額は、収益的収入を20億6,577万6,000円とし、このうち下水道使用料につきましては10億698万8,000円を計上いたしております。
 また、支出は20億4,991万9,000円を計上いたしました。
 主な経費といたしましては、汚水管渠の維持管理に係る委託費、光熱費等の汚水管渠費として6,108万3,000円を、汚水処理場に係る維持管理等の処理場費として2,222万9,000円を、流域下水道管理運営費負担金として3億2,916万9,000円を、減価償却費として12億3,452万1,000円を、営業外費用支払い利息等で2億6,586万5,000円を計上いたしました。
 続いて、資本的収支予算については、収入額を13億7,513万8,000円、支出額を22億649万5,000円とし、収入の主な内容として、企業債6億9,770万円、他会計出資金6億2,731万1,000円、国庫補助金3,900万円、受益者負担金等913万5,000円等を計上、支出の主な内容として、建設改良費に2億8,026万9,000円、企業債償還金に19億2,622万6,000円を計上いたしました。
 建設改良費の主な事業といたしましては、マンホールポンプ長寿命化対策事業、管路ストックマネジメント事業、集中浄化槽区域における公共下水道接続事業、不明水対策事業、雨水管理総合計画策定事業、沖島浄化センターに係るストックマネジメント及び総合地震対策事業、農業集落排水処理場最適化構想策定事業等に取り組みます。
 なお、資本的収入が支出に対し不足する額8億3,135万7,000円につきましては、当年度消費税資本的収支調整額1,765万8,000円、過年度分損益勘定留保資金4,567万3,000円及び当年度分損益勘定留保資金7億6,802万6,000円で補填をいたします。
 次に、議第22号令和2年度近江八幡市病院事業会計予算につきましては、令和2年度は、平成18年10月の開院から14年目を迎える中、老朽化する医療機器の計画的な更新、電気、機械設備などの長寿命化対策工事に取り組むとともに、これまで7年にわたり運用してきた総合医療情報システムの更新整備を行います。
 また、病院経営をより安定かつ強固にしていくために、引き続き医師や看護師の安定確保に努めながら、地域の基幹病院として急性期医療の充実を図るとともに、地域医療支援病院として地域完結型医療を積極的に推進してまいります。
 まず、予算第2条に定める業務の予定量としまして、入院患者に当たっては1日平均369人、外来患者に当たっては1日平均922人とし、両方合わせての年間延べ患者は35万8,731人を予定しております。
 この事業量に伴い、予算第3条の収益的収入につきましては、主に入院収益、外来収益等による医業収益として128億2,641万2,000円、一般会計繰入金等による医業外収益として8億4,358万8,000円、合計136億7,000万円を計上しております。
 また、収益的支出につきましては、主に給与費、材料費、経費等の医業費用として131億9,481万円、企業債支払い利息等の医業外費用として3億8,995万5,000円、現在稼働中の総合医療情報システム更新に伴う除却損を特別損失として7,823万5,000円、予備費として700万円、合計136億7,000万円を計上しております。
 次に、予算第4条の資本的収支予算につきましては、収入15億4,242万9,000円、支出26億5,105万9,000円を計上しております。
 その内訳としまして、収入は企業債14億円、一般会計からの出資金1億4,028万6,000円を計上し、支出にあっては、総合医療情報システム更新整備や医療機器購入などの建設改良費に17億3,701万9,000円、企業債償還金に8億7,942万円、修学資金貸付金としての投資に3,462万円を計上しております。
 なお、資本的収入が支出に対し不足する額11億863万円については、損益勘定留保資金で措置いたします。
 続きまして、条例の制定や一部改正にかかわります議案等についてのご説明をさせていただきます。
 まず、議第23号近江八幡市屋外広告物条例の制定につきましては、本市の地域特性を踏まえ、良好な景観を形成し、もしくは風致を維持し、または公衆に対する危害を防止するため、屋外広告物の表示及び屋外広告物を掲出する物件の設置並びにこれらの維持について必要な事項を定めるために条例を制定したく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第24号近江八幡市コンプライアンス条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市安土町地域自治区の設置期間の終了に伴う安土町地域自治区長の廃止、地方公務員法の一部改正に伴う会計年度任用職員の設置、その他の法令改正等に対応するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第25号近江八幡市印鑑条例の一部を改正する条例の制定につきましては、印鑑登録の資格要件として成年被後見人を一律に排除する規定を見直し、意思能力を有する者の印鑑登録を可能とするため及び令和2年度中に印鑑登録証明書の個人番号カードを利用した多機能端末機による交付、いわゆるコンビニ交付を可能とするため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第26号近江八幡市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方公務員法の一部改正に伴い、令和2年4月1日から同法第22条の2第1項第2号に掲げる職員が給料の支給対象とされることから、当該職員の公務災害補償に係る補償基礎額の算定方法を定めるため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第27号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正に伴い、複数建築物の計画の認定に係る審査手数料を追加するため、及び近江八幡市屋外広告物条例の制定に伴い、屋外広告物許可申請手数料の規定について文言を修正するため、並びに住民票その他の証明書について、個人番号カードを利用した多機能端末機による交付、いわゆるコンビニ交付に係る手数料を規定するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第28号近江八幡市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、国の放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、政令指定都市における放課後児童支援員認定資格研修が可能となったことから、この基準に基づき規定している本市の放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準についても同様の措置を講ずるため、及びみなし支援員に係る経過措置の期間を延長するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第29号近江八幡市子ども発達支援センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、児童福祉法第6条の2の2第5項に規定する居宅訪問型児童発達支援の事業を行うため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第30号近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和2年度税制改正の大綱の閣議決定により、国民健康保険料の軽減措置について5割軽減及び2割軽減の軽減判定所得の基準額が引き上げられることとなり、地方税法施行令の一部が改正され、これに伴い国民健康保険法施行令の一部が改正されることから、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第31号近江八幡市0次予防センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、0次予防の定義について、病気を未然に防止するという医療モデルとしての考え方に、病気の罹患または障害の有無にかかわらず、地域で生きがいを持ち自分らしく生きるための基盤づくりを行うという考え方を加えるとともに、市民の生涯活躍のきっかけとなるよう、厨房等の施設の貸館を行い、市民の起業及び雇用機会の創生を図るため、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第32号近江八幡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市立健康ふれあい公園のクラブハウスを令和2年4月1日から供用開始することに伴い、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第33号近江八幡市都市公園のうち有料施設の属する都市公園の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市立健康ふれあい公園のクラブハウスの附属設備のシャワー使用料を定めたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第34号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、都市計画法に規定する地区計画の区域内における適正な都市機能及び健全な都市環境を確保するため、建築物に関する制限を定める区域を追加し、並びに壁面の位置の制限の緩和規定の記載を簡素化し、及び建築物の各部分の高さの制限の緩和規定を追加するため、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第35号近江八幡市モーテル類似施設の規制に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、旅館業法の一部改正に伴い、旅館業の営業種別の区分変更に対応するとともに、引用条項のずれに対応し、文言修正を行うため、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第36号近江八幡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定につきましては、民法等の一部改正に伴い、公営住宅制度が見直されたことから、本市における市営住宅の管理等についても見直しを行うため、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第37号近江八幡市及び蒲生郡安土町の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市及び蒲生郡安土町の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書第4条の規定による近江八幡市安土町地域自治区の設置期間が終了することから、当該協議書を失効させ、所要の改正を行いたく、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第38号近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を策定することにつき議決を求めることにつきましては、近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を策定したく、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律の規定に基づき、提案させていただくものでございます。
 次に、議第39号市道路線の認定につき議決を求めることにつきましては、金剛寺町地先の道路ほか5件の市道路線の認定を行いたく、道路法の定めるところにより、本議案を提案させていただくものでございます。
 次に、議第40号から議第61号近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了に伴い、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、22名を任命することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第62号大林財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、大林財産区の財産区管理委員の欠員に伴いまして、委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第63号健康ふれあい公園サッカー場整備工事請負契約の締結につき議決を求めることにつきましては、令和2年2月4日に一般競争入札によって契約金額等が確定したので、条例の定めるところにより議会の議決を得たく、提案するものでございます。
 以上、63件につきましてご審議いただき、ご可決を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 なお、議第40号から議第61号の近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めること及び議第62号大林財産区管理委員の選任につき同意を求めることの23議案につきましては、委員の任期満了等に関係することから、本日のご可決を賜りますようお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(北川誠次君) 以上で議案の上程を終わります。
 ここでお諮りします。
 ただいま上程しました議案のうち議第40号から議第62号までの23件については、本日採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの23件については本日採決することに決しました。
 それでは、本日採決します23件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前10時47分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時47分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第7 質疑
○議長(北川誠次君) それでは、日程第7、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 委員会付託
○議長(北川誠次君) 次に、日程第8、委員会付託に入ります。
 お諮りします。
 ただいま議題となっています議第40号から議62号の23件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第40号から議第62号の23件については委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、議第40号から議第62号の23件について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前10時48分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時48分 再開
○議長(北川誠次君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第10 討論・採決
○議長(北川誠次君) それでは、日程第10、討論・採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
 まず、議第40号から議第61号までの22件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第40号から議第61号まで、いずれも近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることについて、以上22件は、原案に同意することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第40号から議第61号までの22件は原案に同意することに決しました。
 次に、議第62号を採決します。
 お諮りします。
 議第62号大林財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北川誠次君) ご異議なしと認めます。よって、議第62号は原案に同意することに決しました。
 以上をもって本日の日程は全て終了しました。
 明20日から3月1日までは議案熟読のため休会とし、2日定刻に再開し、代表質問を行います。
 発言予定者は、発言通告書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、2月21日正午までに事務局へ提出をお願いします。
 本日はこれをもちまして散会します。
 ご苦労さまでした。
               午前10時50分 散会
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