録画中継

令和2年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月19日(金) 最終日
第1 会議録署名議員の指名
第2 委員会の閉会中の継続審査
第3 委員会審査報告
第4 討論・採決
               午後2時33分 開議
○議長(片岡信博君) 皆さんこんにちは。
 本日の会議に先立ちまして、全国市議会議長会表彰状の伝達をただいまから行います。
 このたび全国市議会議長会から、市政の発展に寄与されましたことに対し、山本英夫議員に在職25年以上の勤続者として表彰状が授与されましたので、これより表彰状の伝達を行います。
◎事務局長(山下彰人君) それでは、山本英夫議員、前の方へお願いします。
○議長(片岡信博君) 
      表 彰 状
  近江八幡市 山本英夫殿
 あなたは市議会議員として25年の長きにわたって市政の発展に尽くされ、その功績は特に著しいものがありましたので、第96回定期総会に当たり本会表彰規程によって特別表彰をいたします。
  令和2年5月27日
  全国市議会議長会会長 野尻哲雄
 代読。
 おめでとうございます。
      (拍  手)
○議長(片岡信博君) 表彰状を授与されました山本英夫議員、まことにおめでとうございます。
 以上をもって表彰状の伝達を終わります。
 これより本日の会議を開きます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(片岡信博君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 辻 正隆君
 岡田彦士君
の両名を指名します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第2 委員会の閉会中の継続審査
○議長(片岡信博君) 次に、日程第2、委員会の閉会中の継続審査を議題といたします。
 教育厚生常任委員長から、お手元に配付のとおり、委員会において審査中の議第84号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定については、新型コロナウイルスの感染症の影響等により税収入減が見込まれる中で、事業の永続性を維持するためにも、その財源について慎重に審査する必要があり、その審査が終了するまで、会議規則第111条の規定により閉会中の継続審査の申し出があります。
 ここでお諮りします。
 同委員長から申し出のとおり、議第84号は閉会中の継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第84号は、同委員長からの申し出のとおり閉会中の継続審査とすることに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 委員会審査報告
○議長(片岡信博君) 次に、日程第3、委員会審査報告に入ります。
 各常任委員会に審査を付託していました諸案件を一括議題とし、各常任委員会の報告を求めます。
 まず、予算常任委員会の報告を求めます。
 予算常任委員長小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、6月12日、18日及び19日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 なお、12日開催の委員会において、民生費の子ども医療費助成事業に関し、今後の財政運営を見据えた持続可能な事業運営ができるのかどうか十分な検証がなされていないとして、同事業に係る事業費の367万円を減額する議第77号に対する修正案が冨士谷英正委員外2名から提出されましたので、本修正案に対する審査結果もあわせて報告いたします。
 また、19日に開催の委員会において、民生費の老人福祉対策事業及び老人クラブ活動助成事業並びに商工費の商工業振興事業のうち、中小企業小規模事業者応援クラウドファンディング事業委託について、制度設計において十分に検討がなされていないと考えられ、議会への説明が十分にできなかったため、予算が執行される時点で市民に混乱が生じるおそれがあるため、民生費の老人福祉対策事業に係る交付金の3,655万円を、老人クラブ活動助成事業に係る交付金の100万円を、商工費の商工業振興事業のうち交付金の7,635万9,000円を減額する議第92号に対する修正案が北川誠次委員外3名から提出されましたので、本修正案に対する審査結果もあわせて報告いたします。
議第77号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案
は、賛成少数で修正案を否決すべきものと決しました。
議第77号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
議第92号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)に対する修正案
は、賛成多数で修正案を可決すべきものと決しました。
議第92号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)に対する修正可決された部分を除く原案について
は、全員賛成で可決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、まず議第77号一般会計補正予算(第3号)について、今回提案された子ども医療費の所得制限をなくすことは、市長も提案で言ったように、未来の近江八幡市を背負って立つ全ての子どもたちが健康であることが一番で、いつでも安心して医療にかかれることが非常に重要だと思うから原案に賛成との意見が、それに対し、子ども医療費については前回も提案が取り下げされるなど、二転三転しており一貫していないため、もう一度スタートラインに戻ってもらって、償還払いで所得制限なしでということも含めて議論をすべきであり、今回の予算の修正案に賛成との意見がありました。
 次に、議第92号一般会計補正予算(第4号)について、新型コロナウイルス感染症対策として時間のない中で、市民生活、産業支援のために当局が計画されたところであり、不備な点もあるのは否定できないところであるが、議会での議論を踏まえつつ、事業を執行して迅速に困っている市民の皆さんを支援するためには、原案に賛成であるとの意見が、それに対し、今回の補正予算に関し、修正案で減額する部分については、再度当局において精査をお願いしたいということで修正案に賛成との意見がありました。
 以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(片岡信博君) 次に、総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長平井せい治君。
             〔20番 平井せい治君 登壇〕
◆20番(平井せい治君) 続きまして、総務常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、6月15日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告します。
 まず、条例関連議案につきまして、
議第78号 近江八幡市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について
議第79号 近江八幡市税条例の一部を改正する条例の制定について
議第80号 近江八幡市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について
議第81号 近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
 以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議員提出議案につきまして、
会第6号 新型コロナ感染から国民の命と暮らしを守る意見書の提出について
は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
 以上で総務常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 引き続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、6月16日及び先ほど委員会を開催し、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたのでご報告いたします。
 まず、条例関連議案につきまして、
議第82号 近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議第83号 近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議第85号 近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定について
議第86号 近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
 以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、その他議案につきまして、
議第88号 近江八幡市学校内ネットワーク構築業務委託契約の締結につき議決を求めることについて
議第89号 旧岡山小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることについて
議第93号 公の施設の指定管理者の指定の変更につき議決を求めることについて
議第94号 老蘇こども園増改築工事請負契約の締結につき議決を求めることについて
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 最後に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
 産業建設常任委員長井上芳夫君。
             〔11番 井上芳夫君 登壇〕
◆11番(井上芳夫君) 続きまして、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、6月17日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 まず、条例関連議案につきましては、
議第87号 近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議員提出議案につきまして、
会第7号 選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書の提出について
会第8号 自家増殖を原則禁止とする種苗法改正の取りやめを求める意見書の提出について
 以上2件は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、議第87号の地区計画について、今回の該当地区である西庄沿道サービス新興地区と鷹飼町横八反田地区の2地区ともに、宅地を含む土地利用を計画されていますが、道路の交通量増加が予想され、特に通学路についても心配するところでありますので、道路管理者や開発業者に、歩道の確保など、安全対策を十分にしていただきたいとの意見などがありました。
 以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員皆様のご賛同よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) ただいまの審査報告に対し、質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 討論・採決
○議長(片岡信博君) それでは、日程第4、討論・採決に入ります。
 まず、市長提出議案のうち、発言通告がありました案件について、討論・採決を行います。
 それでは、予算関連議案について討論を行います。
 まず、森原陽子君の発言を許します。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
 会派を代表いたしまして、議第77号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)の賛成討論を行います。
 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナパンデミックのもとで、生活や経済活動はまだまだ以前の日常にはほど遠い状態です。3月の一律休校に始まる自粛要請から市民の生活は一変しました。政府の対応は後手後手で、さらに不安が募りましたが、その後の自粛と保障は一体でという国民の粘り強い要求が、1人10万円の特別定額給付金の支給へと実りました。
 本市の申請書発送は、県内自治体の中では早いとは言えませんでしたが、26日の給付開始から2週間余りの6月10日には、全世帯の約92%に支給されました。窓口や電話でも親切に手続をしていただきうれしかった、早くお金が届いてありがたかったと、市民の声を聞いております。限られた職員数で日常業務をこなしながらの迅速な対応は、コロナで困っている市民のもとに一刻も早く支援を届けようと、職員の皆さんが一丸となって取り組んでいただいたものと感謝しています。
 今回の補正予算では、本市の独自事業である子どもの医療費助成制度の所得制限を撤廃することが提案されました。1年間の国保の実績からは、通院治療の件数は増加したが、1件当たりの治療費は減少した、慢性病の治療の中断がなくなった、コンビニ受診のようなことはなかったと報告され、本事業は子どもたちの健康を守り、長いスパンで見れば医療費の削減につながるとの分析がなされました。今後は、本市の全ての子どもたちが安心して等しく医療を受けることができるよう、今回の提案のように、所得制限をなくすことが望まれます。
 しかし、第3号補正予算は、予算委員会では賛成多数で可決すべきものとなりましたが、係る子どもの医療費無料化の条例議案は、教育厚生常任委員会では、さきの分析があるにもかかわらず、令和2年の所得制限対象者数が現時点では未定であること、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後、市の税収減が見込まれる中で、事業の永続性を維持するためにも財源確保について慎重に審査する必要があるとされ、所得制限の撤廃は、12月議会に引き続き、2度目の継続審査となりました。
 第3号補正予算と議第84号の子どもの医療費無料化の条例議案は一体のものです。昨年の実績が、当初想定されていた年間1億5,000万円よりも約1,000万円多くなった点についても、既に基金として7億5,000万円が確保されており、5年後あるいは4年後に見直せばよいと考えます。本年度の所得制限者数は未定でも、所得制限を撤廃した人数を超えることはないので、予算面でも問題はありません。
 新しく家を建てるときに、子どもの医療費無料化が若い夫婦世帯の一つの選択の条件となっています。近江八幡市を選んでいただければ、少なくとも十数年は本市に居住し、納税者となっていただけます。より多くの方に本市が選ばれる町となるためにも、所得制限を撤廃することが必要と考えます。そして、何よりもコロナで大変なときであるからこそ、誰でも安心して医療を受けられることが重要だと考えます。
 子どもの医療費の給付は、昨年の所得をもとに決定するため、コロナのために収入が大幅に減少していても給付が受けられない世帯となる場合があること、所得制限ぎりぎりで給付を受けられない世帯から、なぜ私たちは給付がないのかと多数声が上がっていることはご存じですか。このような切実な市民の声を放置すべきではありません。再度の継続審議は、市民の願いに反するものとして大変遺憾です。
 市民の願いに応える市政の実現に向け提案された近江八幡市一般会計補正予算(第3号)議案に賛成いたします。
 続きまして、議第92号近江八幡市一般会計補正予算(第4号)について、原案に賛成する立場で討論いたします。
 6月12日に、国の第2次補正予算が出されたことから、補正予算(第4号)は、市のコロナ対策の第2次事業として、6月議会の最終日である本日19日までにとご提案いただきました。市の第1次コロナ対策の中心が子ども支援施策であったことから、高齢者や事業者への支援を中心に打ち出され、感染予防対策をしながら、コロナ自粛のもとで激変した市民の生活を再開するために苦心していただいています。
 まず、市内各小・中学校へ、子どもたちの学習や生活を支えるためのスクール・サポート・スタッフ8名を増員し、1校1名の配置にしていただきました。少人数での学習ができるように、市費の講師を2人配置していただくなど、現場教員の負担を軽減するために、十分ではまだまだありませんが、必死で施策していただいております。子どもたちに会える幸せを感じつつ、奮闘されている職員の大きな支えになりました。
 しかし、3カ月休業した授業や今後の行事の計画、子どもたちが下校した後、16時ごろから1時間近くもかかる教室の消毒作業などなど、コロナでの教育現場の仕事のふえ方は尋常ではなく、他市では、既にバーンアウトされた方もあると伺っています。現場教職員の方々が健康を損ない、倒れられるようなことがないように、子どもたちの学習を保障できるように、さらなる教職員の増員を、また放課後の消毒作業などを担っていただく人的配置を、次の市の支援事業として考えていただきますように強く求めます。
 高齢者いきいき活動支援交付金では、コロナ以前の活動を安心して再開できるように、感染予防だけでなく、さらなる活動の充実に向けた予算措置がなされました。今まで、いきいき百歳体操は、用具の貸し出しこそありましたが、会場費や冷暖房費は自治会にお願いされていて、この事業に対する市の補助金はありませんでした。目的に合致していれば柔軟に活用してよいことから、必要な用具等を買い足すこともできること、これは高齢者の方々の大きな励みになり、皆さんに喜ばれることと思われます。
 また、老人クラブ活動等交付金に関しては、市の老人クラブ連合会に参加しているクラブだけかと問題になりました。しかし、再考してみますと、近年の市の老人クラブ連合会からの脱退が続いたのは、前市政時代に、老人クラブ連合会への市の補助金が減額され続けたことに大きな原因があります。事業の説明の中には、会員募集するための広報紙の発行などにも活用できるとあり、今回の交付金は、今後の老人クラブの活性化の起爆剤になるものと期待します。
 商工振興事業のクラウドファンディングを活用した地域限定商品券事業については、委託料について議論になりました。しかし、今回コロナの給付金事業がまだ続いていること、セーフティーネットの申請の対応など、コロナ以前の仕事量を大きく上回る中では、本市職員だけでは事業展開できないことが予想できます。商品券の販売での3密を避けることも考えると、今回はクラウドファンディングでの実施が望ましいと考えます。今まで職員数を限界まで減らしてきたことについても、今後は検討が必要ではないでしょうか。時間がない中での企画であり、詰めが十分でなかったことは否めませんが、コロナ対策は時間との戦いでもあります。一刻も早く実施できることが事業者への大きな支援になります。細かいルールについては質疑されたことから有意して決定し、即座に実行に移すことが必要です。ぜひ多くの店舗に参加いただき、ネット環境にない市民にも寄附ができるよう設定をお願いします。買い占め等の問題等も起こらないように熟慮の上、計画、実施してください。
 コロナ対策はこれで終わりというわけではありません。まだまだ続きます。今回の事業にはまだ幾つかの積み残しがあります。高齢者では地域の活動への参加が難しい方があります。事業者では持続化給付金や休業要請の支援事業に乗れない事業者があります。さらに、アルバイトのなくなった学生、フリーランスの方など、まだ支援の手が届いていない業種の方々がおられます。これらの方も、コロナでは皆同様に困難な状況に陥りました。
 市民の中には、他市の水道料の減免のように、全世帯型の支援を求める声も多くあります。ぜひ、次回のコロナ対策では、今回は支援できなかった方へ補っていただくよう強く求めます。
 市民の生活を守り、事業の継続をしていただくことが、近江八幡市のコロナ後の復活の土台となります。かつてないことの連続で、困難なことが多いと思いますが、市民のために、今後も支援施策を充実していただくことを要望し、議第92号近江八幡市一般会計補正予算(第4号)に賛成いたします。
○議長(片岡信博君) 次に、山本妙子君の発言を許します。
             〔3番 山本妙子君 登壇〕
◆3番(山本妙子君) 皆様、改めましてこんにちは。
 公明党の山本妙子でございます。会派を代表いたしまして発言させていただきます。
 今回、このような立場でこの場に立つことを大変残念に思います。議第92号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)について、近江八幡市の独自施策のうち、老人福祉対策事業と老人クラブ活動助成事業、そしてクラウドファンディングを活用した地域限定商品券発行事業委託について、修正議案に対して賛成の立場で討論をさせていただきます。
 私たちは、さまざま当局よりご提案いただきました議案に対し、通したいという思いでいっぱいであります。当局の皆様が一生懸命考え、準備し、提案してくださった議案に対し、スムーズに審議が進み、執行されていくことを望んでおります。いいものを、市職員の皆様、そして議員とで市民の思いを形にしていきたい、その思いしかありません。
 そこで、この場をおかりして、市長を初め、当局の皆様にお願いがあります。市長は、今後もさらに政策懇談会を重視していただきたい、また当局の皆様には提案をするまでに現場の声を一つでも多く吸い上げ、議員との話し合いの場を持っていただきたいということであります。でなければ、今回のように、議案が上がってきた後に、さまざま考え直さなくてはならないことが起きるからであります。迅速に進めたい事業がどうしてもとまってしまうことにもなりかねず、大変残念なことであります。当局の皆様も、私たち議員も、何を中心において考えていかなくてはいけないかというと、市民という1点であります。これは皆同じではないかと思います。
 もちろん公平、公平といっても、限られた予算の中で全ての皆様にすぐにできるものではないということは承知であります。限られた予算の中で、市民の皆様の大切なお金を懸命に予算執行していかなくてはなりません。残念ながら、どこかで基準を設けなければいけないことも承知しております。
 今回の高齢者施策においては、当局と議員とでは視点が違ったのではないかと考えます。一人でも多くの高齢者に視点を置くのか、高齢者支援をしていただいている団体に視点を置くのか、その違いであると思います。どちらも大事な事業であることは言うまでもありません。
 先般、第1次近江八幡市独自施策の中で、高齢者に対する対策が漏れているという声が大変多かったことに対して、第2次の近江八幡市の独自施策では、高齢者施策をということを強く要望しておりました。しかし、老人福祉事業については、事業内容における使い道や方法などが不明確な点、そして現場の要望が希薄な点、そして老人クラブ活動助成事業においては、近江八幡市老人連合会の加入率が1割であるということ、そして未加入の方が9割ということです。一人でも多くの高齢者の方々に支援を望むところでございます。
 そして、クラウドファンディングを活用した地域限定商品券発行事業委託については、購入金額の上限が決まってないことや、買い占めはないのかなど、また転売の可能性はないのか、また近江八幡市民が多く買えるのかというような要項などをまだまだ精査する余地があるということでありました。
 これが家庭の中で自分のお金であれば、使い道について声を上げていくでしょう。市民の声を吸い上げるという点では、私たち議員を使っていただきたいと思います。職員と議員とがいい関係でなければ、よい行政はできないと考えます。今回、あれだけの質問が飛び交うということは、これは議員の声ではなく、市民の方がお聞きになったときの反応であり、疑問なのだと思います。
 今回の第2次補正予算において、国の政策がさまざまなされました。それを受けて、近江八幡市においても、ひとり親世帯臨時特別給付事業や学校再開に対応するための環境整備、また感染拡大防止策など、提案していただいております。また、市の独自施策の中にも、障害者福祉事務事業や近江八幡市の持続化給付金、または学びに向かう子ども育成事業、そして商工労政にかかわる人材雇用など、提案していただいており、早急に進めなければいけない施策も含まれております。そこはどんどん進めていっていただき、取り下げていただく事業につきましては、もう一度、質疑や予算委員会の中で質問があった点をよく踏まえ、再考していただきたい。そして、一日も早く満を持してご提案いただきたいと考えます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 以上です。議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 次に、竹尾耕児君の発言を許します。
 竹尾耕児君。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児君) 済いません。一度、マスクを外させていただきます。
 皆さん、こんにちは。
 チームはちまんの竹尾でございます。
 私は、議第92号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算について、原案を賛成する立場、修正案には残念ながら反対する立場で討論をさせていただきます。
 修正案というのが、議場の中での上程がございませんでしたので、テレビやあるいはインターネットを通して議会に関心をお持ちの皆様には少しわかりにくいかもしれませんが、このたびの修正案につきましては、先ほどの山本妙子議員のご説明の中にもありましたように、当局から提案されました老人福祉対策事業、そして老人クラブの活動の助成をしていこうという事業、そして地域通貨となりますクラウドファンディング事業について、この3つを削減する、削除するという修正になります。
 私も、予算委員会等の議論を聞かせていただきながら、気持ちとしては100点がついた事業ではございません。しかし、6対4で、私は賛成、原案を支持したいと、このように考えております。
 この点につきましては、まず地域経済が今どのような状況に陥っているのか、それは議員各位、それぞれ事業者さん、あるいは民間の市民さんのお声を聞きながら、非常に切迫した状況であるということは皆さんご承知のとおりかと思います。そして、地域経済をしっかりと回復させていかなければならない、そのためには地域経済を循環させていかなければいけない、そのために地域通貨、いわゆる地域の商品券を発行していこうという、こういう趣旨であります。
 そしてまた、このコロナ禍の中で、家に閉じこもりがちな高齢者のために、その活動を再開するための支援をしていこうじゃないかという、こういう予算です。そして、この趣旨、目的そのものは、議員皆さん、反対ではないのかなというふうに感じております。地域経済も回復させたいし、高齢者の方も再び元気に活動していってほしい。そして、これは第1次予算の中で示されましたところで、非常に手薄であったという指摘の中で出てきた2次予算だと、このように考えております。
 ですので、議会として地域経済の復興と回復と高齢者の支援というものは、議員として求めてきたというような背景もございます。
 山本議員ご指摘の問題点につきましては、私も十分理解できる点がございますが、ただ少し同情的に当局の立場を考えますと、コロナによる緊急対策的な措置であったため、まず予算ありき、予算先行型の議案になっていたのではないかと、このように思います。ですので、制度設計の中で細部にまで詳細な設計が整っていないということは、当局とのやりとりの中でわかりましたが、しかし緊急的な支援策ということもあってのこういう事態なのかなというふうに考えております。
 ですので、修正をして、老人福祉あるいは老人クラブの活動再開、そして地域通貨、修正をしてそれを抜いてしまうまでは、私は行かないのかなと、このように感じております。
 と申しますのは、先ほどの議員が修正案の賛成討論の中で申しましたように、修正案を出して、老人福祉1回取り下げてくださいね、あるいは地域通貨、1回取り下げてくださいねとしたところで、当局が果たして本当に再び再提出していただけるのかという保証、確約はどこにもございません。少し当局の皆様には厳しい言い方かもしれませんが、子ども医療費の件を見ましても、議員各位からさまざまな意見が子ども医療費の件でなされたと思います。これは、前の期からずっと続いてのことなんですけれども、子ども医療費の件につきましても、同じ内容、そして同じ提案理由で何度も何度も繰り返し提出をされておるわけでございます。すなわち、議員の皆様がご指摘した問題点でありますとか、そうしたところが、本当に当局の皆様に届いているのか、ブラッシュアップされているのかというのは、子ども医療費の点を例に例えてみましても、少しそれは見えないわけでございます。
 ですので、私は、修正案で、この今の3つの事業を抜いてしまって、本当に当局の皆様が再び再提案していただけるかどうかというところが一番の心配でございまして、議会がストップしたのでこの事業はやめましょうと、もし当局が判断されてしまえば、議会が、我々が望んでいたはずの地域通貨、地域経済の復興策である地域通貨の発行でありますとか、高齢者の支援、その趣旨根幹そのものが消滅してしまわないかどうかというのが、私の一番の心配であります。ですので、ここは修正ではなく、附帯と申しまして、意見をしっかりとつけていく。この事業については、予算の概要をちゃんと知らせてくださいね。地域のクラウドファンディングについてはさまざま意見を申されましたが、ちゃんと上限額の設定であるとか、詳細な設計が整い次第、それを報告してくださいね。そして、進捗は私たちが本議会なり委員会なりでしっかりと進捗を管理していけばいいのではないかと思います。
 ですので、私の考えといたしましては、これは修正ではなく、附帯、意見をつけて賛成可決し、その後の進捗管理をしっかりと議会として責任を負って見ていくべき事案ではないかなと、このように思います。
 趣旨目的に反対をするものでなければ、緊急対策という側面もあわせて、これは考えた上で、私たちが議会が地域経済の復興と高齢者の支援をストップしたというのは、議会の本意、議員皆さんの本意ではありませんよね。そして、それが、しかし、とめてしまうということが、本意と裏腹な事実が市民さんに伝わってしまうこと、これは私たちが望むべく形ではないのではないでしょうか。
 確かに、おっしゃられるように、当局の説明がスムーズに運ばなかった点については、本案件だけではなく、今議会中、幾度も見られました。執行部の説明責任のあり方については、これは別建てて、厳しく申し入れるべきだと思います。しかし、そこを理由に、地域経済の回復と高齢者支援を、今とめるべきではない。しっかりとグリーンシグナル、青信号を出して、そしてその進み方をしっかりと責任を持って私たちが管理、時には意見もしっかりと申し上げて進めていかれるべきではないかなと、このように思います。
 また最後に、蛇足ではございますが、当局に対しましては、足腰のしっかりとした議案の作成に、より一層努力していただくよう、強く当局には申し入れ、私なりの原案支持の賛成討論とさせていただきます。皆様のご賛同強くお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(片岡信博君) 以上で予算関連議案についての討論を終わり、これより起立により採決します。
 まず、議第77号の修正案についてお諮りします。
 議第77号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)に対する修正案は、修正案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、議第77号の修正案は否決と決しました。
 次に、議第77号原案について、起立により採決いたします。
 お諮りします。
 議第77号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第77号は原案のとおり可決することに決しました。
 次に、議第92号の修正案についてお諮りします。
 議第92号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)に対する修正案は、修正案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第92号の修正案は可決することに決しました。
 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について採決いたします。
 お諮りします。
 議第92号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)の修正部分を除くその他の部分については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。全員と認めます。よって、議第92号の修正議決した部分を除くその他の部分は原案のとおり可決することに決しました。
 次に、市長提出議案のうち、討論のない案件を採決します。
 まず、条例関連議案について、議第78号から議第83号まで及び議第85号から議第87号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第78号近江八幡市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について、議第79号近江八幡市税条例の一部を改正する条例の制定について、議第80号近江八幡市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について、議第81号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議第82号近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議第83号近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議第85号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定について、議第86号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議第87号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上9件は、総務、教育厚生及び産業建設各常任委員会の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第78号から議第83号まで及び議第85号から議第87号までの9件は原案を可決することに決しました。
 次に、その他議案について、議第88号、議第89号、議第93号及び議第94号を一括採決します。
 お諮りします。
 議第88号近江八幡市学校内ネットワーク構築業務委託契約の締結につき議決を求めることについて、議第89号旧岡山小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることについて、議第93号公の施設の指定管理者の指定の変更につき議決を求めることについて、議第94号老蘇こども園増改築工事請負契約の締結につき議決を求めることについて、以上4件は、教育厚生常任委員会の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第88号、議第89号、議第93号及び議第94号の4件は原案を可決することに決しました。
 次に、人事案件について、議第95号から議第98号までを一括採決します。
 お諮りします。
 議第95号近江八幡市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて、議第96号小船木財産区管理委員の選任につき同意を求めることについて、議第97号森尻財産区管理委員の選任につき同意を求めることについて、議第98号南津田財産区管理委員の選任につき同意を求めることについて、以上4件は原案に同意することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第95号から議第98号までの4件は原案に同意することに決しました。
 次に、議員提出議案について討論・採決を行います。
 それでは、会第6号について討論を行います。
 檜山秋彦君の発言を許します。
 檜山秋彦君。
             〔23番 檜山秋彦君 登壇〕
◆23番(檜山秋彦君) 会第6号新型コロナ感染から国民の命と暮らしを守る意見書について、総務常任委員会のこの意見書を採択しないという決定に反対し、意見書の採択を求める討論を行います。
 私は、本意見書について、総務常任委員会で趣旨説明を行い、委員の皆さんに賛同を求めました。これに対して、質問をされたのは公政会の1議員のみで、その内容は、ブラジルを初め、諸外国では感染対策から経済再建に政策をシフトさせているが、この意見書には経済対策がない。また、給付金の財源はどうするのか提案がないという意見でした。これに対して私は、感染爆発が起きているアメリカ、ブラジルは広範囲な貧困社会が存在し、経済対策が感染防止対策に直結していること、給付金の財源は国家財政の運営を根本から変革し、1機100億円を超えるステルス戦闘機を100機以上も買うなどという無駄な爆買いの軍事予算を少し削れば、財源はすぐに調達できると返答し、議論はそれで終わりました。採決の結果、賛成は私一人で、あとの委員は皆反対されました。質問も意見も一言もなしに反対された委員の見識を疑います。議会は議論の場です。出された提案に賛成をするならともかく、反対をするからには、それなりの意見表明があるべきでしょう。何の意見表明もできずに反対をするということは、提案の趣旨に全面屈服しつつ逃げていると言われても仕方ありますまい。
 本議会でも、コロナ感染症の第2波に備える必要を言われた議員が何人かありました。さきの3月議会で、私は冒頭、この問題に触れ、一刻も早く簡便な検査方法が行き渡り、また抗ウイルスワクチンの開発普及が進むことを切に願うものでありますと結びました。この点で、安倍政権の対応は極めて不十分であり、積極的な検査体制の充実、保健所と医療体制の抜本的強化、暮らしと営業への持続的保障、子どもたちに学びを保障する教員の大幅増など、地方議会が住民の声として意見書の形で上げていくことは当然の責務ではないかと思います。
 私の世代が幼児のころ、まだ結核菌による感染症は克服されていませんでした。BCGワクチンの接種が全国民に実施されるようになり、程なく結核感染症は脅威でなくなりました。それから考えると、コロナ感染症のワクチンの接種が全国的に実施されるようになってから初めて脅威ではなくなるのかもしれません。
 国と地方が一刻も早く、その対策を加速させることを願って、意見書に対する賛成討論とします。
 以上です。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより会第6号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する総務常任委員会の審査報告は否決であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 会第6号新型コロナ感染から国民の命と暮らしを守る意見書の提出については原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第6号は原案を否決することに決しました。
 次に、会第7号について討論・採決を行います。
 それでは、会第7号について討論を行います。
 森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
 選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書の提出について、委員会の採択に反対し、原案に賛成の立場で討論に参加いたします。
 女性の社会進出が進み、多様性を求められる現代社会において、現在の法律では対応し切れなくなっていることの一つが、選択的夫婦別姓の問題です。この問題についての議論は、1985年に日本が女性差別撤廃条約を批准した35年前から始まっており、その後、選択的夫婦別姓制度を法制化していないため、国連から、2003年、2009年、2019年と3度の是正勧告を受けています。日本国憲法では、婚姻の自由が基本的人権であると定められています。現在、婚姻による改姓の9割以上が女性であることは、1947年に廃止された戦前の差別的な家制度の名残と言えます。同氏同戸籍の制度は、明治時代に欧米から輸入された制度で、日本の伝統でも文化でもありません。その欧米では、既に別姓が認められています。ジェンダーフリーの観点からも、女性のアイデンティティーの大きな問題です。
 現在、相手の気持ちを尊重し、事実婚を選んだ場合、現行法では、法的な優遇措置や行政サービスを受けられない、夫婦名義でローンが組めない場合や共同親権が認められないなどの問題も起きています。子どもの姓に関しても、現在の法律では、親の離婚や再婚に際し、無理に改姓させられ、心理的な負担は大きいと考えられます。夫婦別姓が当たり前の世の中であれば、子どものアイデンティティーも守られます。
 最新の世論調査令和2年2月10日においても、69%が選択的別姓に賛成しています。今こそ、国民の間で多様化している家族観に適合した多様な選択肢を有する法律制度を構築することが求められています。
 よって、会第7号選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書の提出について賛成いたします。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより会第7号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する産業建設常任委員会の審査報告は否決であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 会第7号選択的夫婦別姓制度の法制化を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって会第7号は原案を否決することに決しました。
 次に、会第8号について討論・採決を行います。
 それでは、会第8号について討論を行います。
 森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 会第8号自家増殖を原則禁止とする種苗法改正の取りやめを求める意見書について、委員会採択に反対し、原案に賛成する立場で討論に参加します。
 先日閉会した国会に提出された種苗法改正案は、農家の負担がふえるという懸念が国民の中に広がったため、今国会では成立が見送られることとなりました。今回の改正は、ブランド果樹など、農作物新品種の海外流出防止を一つの目的としていますが、一方現行法で認められている農家の自家採取の権利を制限し許諾制とするものです。種苗法改定法案の問題点は、登録品種は許諾なければ農家は自家採取した種を使用できなくなることです。現在まで、品種改良は主に国や地方自治体の農業試験場等で行われ、その土地に合った作物づくりを進め、各県や地方の農業の振興に寄与してきました。農家の自家採取についても認められてきました。
 今回の改定で許諾制になるのは登録品種だけであり、一般品種は外されているとの意見がありましたが、地方自治体が力を入れる主力産物は登録品種の割合が高くなる傾向にあり、生産量においても登録品種の割合が高まります。種苗法改定案では自家採取が禁止とされ、自治体の種苗事業も採算をとること、多国籍企業と同じ条件で競争することが求められます。そればかりか、農業競争力支援法により地方自治体が持っているこれまで培ってきた種苗の育成ノウハウは民間企業に提供させられることになります。
 登録品種の育成の許諾料として、種苗の育成費用は農家に押しつけられることになり、負担に耐え切れず離農が増加する、耕作放棄地がふえる、地域税収が減るなどの、地域の育苗、ひいては農業が危うくなります。農作物がグローバルに流通する品種や多国籍企業に特許、知的所有権で独占された品種に変わっていき、地域の食文化を支えていた食材が消え、食文化も衰退してしまいます。
 また、現行法下においても、登録品種の海外流出は、栽培国での品種登録を行うことで防ぐことができ、このことから種苗法改正が必要だとすることにはなりません。
 種子とは生き物であり、農家が育んできた命であり、単なる商品でもありません。工業製品の知的所有権と同じに扱うべきものでは決してありません。
 今回見送りになった改定ですが、本改定案の自家増殖を原則禁止とする内容は、我が国の農業を保護する立場になく、重大な偏りを含むことから廃案にすべき案件であります。
 よって、今回の種苗法の改定には反対であり、農業を基幹産業とする近江八幡市民の立場からも、この意見書に賛成するものです。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより会第8号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する産業建設常任委員会の審査報告は否決であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 会第8号自家増殖を原則禁止とする種苗法改正の取りやめを求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第8号は原案を否決することに決しました。
 以上をもって本日の日程は全て終了し、本定例会に付議されました案件は全て議了しました。
 ここで市長からご挨拶をいただきます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) こんにちは。
 令和2年第2回市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御礼とご挨拶を申し上げます。
 まずもちまして、本日、山本英夫議員におかれましては、全国市議会議長会の議員在職25年以上表彰、まことにおめでとうございます。25年の長きにわたる議員生活に敬意を表しますとともに、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
 さて、今定例会に当たりましては、議員の皆様方には熱心にご審議をいただき、まことにありがとうございました。
 提案させていただきました議案につきまして、継続審議に付されました議第84号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例及び原案の一部修正でのご可決をいただきました議第92号近江八幡市一般会計補正予算(第4号)の2議案を除き、原案どおりご承認、ご可決を賜りましたことに対しまして、心から厚く御礼を申し上げる次第であります。
 なお、今回上程いたしました議第92号議案のうち、幾つかの案件につきまして、当局側の説明が十分に尽くせず、議員の皆様方には大きなご迷惑をおかけしましたこと、深くおわびを申し上げます。
 さて、新型コロナウイルス感染症に関する市独自施策の第2次対策といたしましてご可決いただきました各事業を着実に実施してまいりたいと考えております。
 滋賀県では、6月7日から、コロナとのつき合い方、滋賀プランにおけるステージが、警戒ステージから注意ステージへと移行いたしました。しかし、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではなく、これからは感染防止に最大限努めながら、社会経済活動のレベルを少しずつ引き上げていく段階となろうかと思います。徐々にでありますけれども、さまざまな活動が再開されつつ前に進めていけるよう、皆様とともに、力を携え、頑張ってまいりたいと思っております。
 最後になりましたが、議員の皆さんにおかれましては、これから暑くなっていく時期、新型コロナ感染症とともに、熱中症にもご留意いただきまして、ご活躍されますようご祈念申し上げ、閉会に当たってのご挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 第2回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 去る5月29日に開会しました本定例会も、議員各位のご協力並び市長初め当局の皆様方の格別のご協力をいただき、本日ここに無事閉会の運びとなりましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
 当局の皆様方におかれましては、今定例会の中、各議員から出されました意見や要望を十分に尊重され、市政一層の発展に努められますようお願い申し上げるものであります。
 季節は梅雨がもたらす蒸し暑さの中、また6月は土砂災害防止月間でもあり、自然災害に注視いただくとともに、引き続き新型コロナウイルス感染防止に努めていただきたいと存じます。
 皆様方におかれましては、健康に十分ご留意をいただき、本市発展のため、なお一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げ、閉会に当たりましてのご挨拶といたします。
 それでは、これをもちまして令和2年第2回近江八幡市議会定例会を閉会いたします。
 皆様ご苦労さまでした。
               午後3時51分 閉会
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