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令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
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9月10日(木) 一般質問
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内容
会議録
令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月10日(木) 一般質問
岡田 彦士 議員
(1)安土小学校整備事業について
①現状について
②現在地に小学校を建て替えると決まった場合について
③移転候補地に小学校を建て替えると決まった場合について
(2)移転候補地に小学校を建て替えると決まった場合の現小学校跡地の再活用計画について
(3)安土町総合支所の利活用について
(4)JR安土駅北口ロータリー近くの市有地の利活用について
(5)倒木の危険性について
◆14番(岡田彦士君) 改めまして、皆さんおはようございます。14番、創政会の岡田彦士でございます。
ただいま議長の発言の許可をいただきました。通告書に従い、市長をはじめ関係部局の皆様方に質問させていただきます。質問の形式は分割でお願いします。他の議員さんと重複するところもあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。
今回の質問は、1つ、安土小学校整備事業について。現状について。現在地に小学校を建てると決まった場合について。移転候補地に小学校を建てると決まった場合について。2つ、移転候補地に小学校を建てると決まった場合の現小学校跡地の再活用計画について。3つ、安土町総合支所の利活用について。4つ、JR安土駅北口ロータリー近くの市有地の利活用について。5つ、倒木の危険性について質問いたします。よろしくお願いをいたします。
まず初めに、安土小学校の整備事業でございます。
安土小学校整備候補地選定調査業務検討説明書の中で、安土小学校の校舎は最も古い棟は昭和44年に建築されており、平成9年度に耐震補強を実施したものの老朽化が進んでいます。また、児童数の増加により教室数の不足や、市内の他校と比較して校庭が狭い等の課題を抱えていることから、施設の整備により子どもの教育環境充実を図ることが求められると言えますと、文書の冒頭に現在の安土小学校の状況を報告されています。
安土小学校老朽化に伴う整備事業、現在地での建て替えか、それとも移転候補地での建て替えか、いよいよ決断をすべきときが来ました。現在、安土小学校は築50年を経過し、建て替えをしなければならない状況にあることは誰しも思っておられることと思います。議会の中で何度も当局の答弁を聞いていても、現在地での建て替えは、敷地全体が狭隘であると回答されています。
現状、ここで建て替えることは、将来のことを見据えた上では移転候補地での建て替えがよいと思っておられる方がたくさんおいでになるようです。移転候補地へ小学校を移したほうがよいと考えられる方々は、小学校を建設するに当たり、やっぱり広いということで、子どもたちが勉強にスポーツに励む等の立地環境からすると、現在地の建て替えよりもこちらが優れていると思われているのではないでしょうか。
現在地はと申しますと、近視眼的には、長年ここに存在したことの重みを感じる歴史的事実があるということや、比較的安土学区の中では高いところに立地していて、安心な土地であるということがあるようです。
検討説明書の中では、費用の点は現在地での建て替えが、おおよそながらも5.7億円ほど安く出来上がるメリットはありますが、5億7,000万円安くできるからといって軽々に現在地での建て替えを決めるということは、将来の安土のことを考えると疑問に思うところでもあります。
さて、現状についてでございますが、小学校建設に関する地元の受皿として協議会が必要とのことで、近江八幡市安土小学校整備地選定委員会を設置していただき、その初会合が7月29日に行われました。いよいよ動き出したかなと、地元としては期待をしているところであります。
そこで、この委員会の委員数、構成メンバーについて伺います。
また、委員会として何回ぐらい会を持たれ、いつ頃までに結論を出される予定なのか、伺います。
次に、今後のスケジュールでございますが、いつ頃小学校の建設に着手されようと計画されるのか。また、現在地での建て替え、移転候補地での建て替えについて、いつ頃市として決定しなければならないと思っておいでになるのか。加えて、安土小学校新築工事準備室をいつ頃作っていただけるのか。さらには、いつ市の中期財政計画に計上していただけるのか等、これからの安土小学校新築工事のスケジュールについて伺います。
現在地に小学校の建て替えが決まった場合についてでございますが、その前にまず初めに、現校舎の耐力度調査をしなければならないと仄聞しております。令和2年3月議会では、交付金を確保する上で、今年の夏休み、現在の安土小学校校舎の耐力度調査に着手し、建物の老朽化の評価を行いたいと考えておりますと回答されております。結果についてどうであったのか、分かっている範囲でよいので教えていただきたいと思います。
現在地に小学校を建て替えると決まった場合の基本的なこととして、敷地面積の確保についてでございますが、3月議会では2万8,000平方メートルの場所が必要と回答されていますが、そうなると現状の敷地面積1万5,000平米では足らないため、近隣の土地の確保が必要と思われます。駐車場の確保もままならない、特に学校行事としての体育祭などの催物をするとなると保護者等の駐車場の確保はできない状況にあることは、先刻皆さんも承知もされ、議論の余地のない周知の事実でございます。
また、令和元年12月の同僚議員の現在地での建て替えによる敷地面積の確保につきましては質問に対しまして当局は、土地所有者全ての方のご意向も確認したわけではないが、あくまでも仮定の話としてお伺いしたところ、様々なお考えがあったので、現在時点では明確に答えられないとの答弁をされていますが、現実的には、ご覧のとおり現在地は近隣に家が密集しており、きちっとした形で敷地面積を確保することは容易ではない環境にあると思われます。
今回、現在地での建て替えか、それとも移転候補地での建て替えか、最後の結論を出さねばならないため、改めて敷地面積確保の可能性について伺いたいと思います。
移転候補地に小学校を建て替えると決まった場合について、移転候補地については洪水ハザードマップにおいて浸水想定区域になっており、先般示された安土小学校整備候補地選定調査業務検討説明書においても、河川や内水が氾濫した場合には浸水想定深さ0.5から1メートル、琵琶湖が氾濫した場合には浸水想定深さ1メートルから2メートルと記載をされています。移転候補地で建設する場合には、この浸水想定区域の対応が重要であると考えますが、盛土や調整池等の対策についてどのように考えておられますか、伺います。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) おはようございます。
岡田議員の安土小学校整備事業についてのご質問にお答えします。
議員もご承知のとおり、安土小学校を整備するに当たり、学校関係者及び地域の意見を反映した整備地を選定するため、近江八幡市安土小学校整備地選定委員会を設置しました。
当委員会の構成メンバーにつきましては、安土小学校校長、安土幼稚園園長のほか、安土小学校PTA、安土幼稚園PTA、安土小学校学校評議員、安土学区まちづくり協議会の各団体から代表を1名ずつ、安土学区自治連合会から代表を2名選出いただき、合計8名の委員の方々により組織しております。
今後、議論の進捗を見ながら委員会の開催を重ねていき、年内には委員会として結論を出していただきたいと考えているところでございます。
次に、今後のスケジュールですが、安土小学校は老朽化が著しく、早期に教育環境の充実を図ることが求められておりますので、委員会としての結論を頂戴しましたら、速やかに市の方向性を決定し、事業着手してまいりたいと考えております。
なお、現在地で整備する場合は事業着手から5年間、移転候補地で整備する場合には6年間で竣工の予定をしております。
次に、安土小学校整備に係る準備室の設置につきましては、事業の進捗状況を踏まえて検討してまいりたいと考えております。
また、中期財政計画への計上につきましては、新庁舎整備事業をはじめとする大型施設整備事業を見込んだ中での財政リスクを見極めるため、安土小学校施設整備事業についても、最大事業費で盛り込んだ中で、財政見通しがどのようになるかを9月下旬をめどにお示しするとされています。
次に、安土小学校校舎の耐力度調査結果についてでございますけども、夏休みから調査に着手しており、工期である10月末には結果をお示しできると考えております。
次に、安土小学校校舎を現在地で建て替えする場合の敷地面積の確保の可能性につきましては、近隣に住宅が密集していることや、改修して活用予定の体育館やプールの位置を考えますと、拡張用地は限定されてきます。昨年の12月議会で岡山議員のご質問にもお答えしましたとおり、仮定の話としてお伺いしたところ、様々なお考えがありましたので、現実的には難しいと判断しておるところでございます。
また、仮に隣接します畑地の所有者のご協力が得られたとしても、750平米程度であり、移転候補地案と比較すると十分な敷地の確保は難しいと考えております。
最後に、移転候補地で整備する場合の盛土や調整池等、浸水想定区域への対応につきましては、琵琶湖が氾濫した場合の浸水想定の深さ、1から2メートルという災害リスクに対応できる盛土や調整池等を整備し、災害時でも施設として機能するように考えております。
なお、さきにお示ししました概算金額にもこれらの対策経費は含まれております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 大変丁寧なご回答をいただき、誠にありがとうございます。
小学校の新築、新校舎建設は、安土学区の住民にとっては最優先事項でございます。できるだけ早く新しい校舎ができ、児童や先生、そして保護者、関係者の皆様の笑顔が早く見たいと思っております。当局におかれましては、何分ともよろしくお願いして、次の質問に入りたいと思います。
2つ目、移転候補地に小学校を建てると決まった場合についての現小学校跡地の再活用計画について。
最終的にもし小学校の移転となれば、現小学校跡地の活用が注目されるわけであります。安土学区の一丁目一番地と思われる跡地活用の将来展望について、まさか土地の転売はないと思いますが、安土に合ったような建屋なり施設が必要であると思われますが、どのような構想を持っておいでですか。もちろん地元とヒアリングをはじめ、にぎわいと避難施設として、また住民憩いの場として、今後の安土のシンボルになるような整備を期待しているわけですが、当局の見解を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 岡田議員ご質問の移転候補地に小学校を建て替えると決まった場合の現小学校跡地の再活用計画についてお答えを申し上げます。
現在、教育委員会において安土小学校整備候補地選定委員会を設置し、協議を重ね、今年中に候補地選定を決定すべく今動いているところでございます。これにより小学校を移転させることになった場合には、跡地につきましては、現小学校の体育館はまだ十分に活用できることから、施設の利活用を含めて、議員の述べられたにぎわいと避難施設、また住民憩いの場所として活用できるよう、地域住民のご意見を伺いながら、地域の観光振興も含め検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 市長、どうもありがとうございます。売却はないと理解をいたしました。
もし移転候補地に小学校を建て替えると決まったなら、すぐさま現小学校の跡地活用について検討していただき、加えてJR安土駅の表玄関にふさわしい利活用をよろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。
○議長(片岡信博君) 質問の途中ですが、ここで休憩します。
午前10時45分 休憩
~~~~~~~~~~~
午前11時0分 再開
○議長(片岡信博君) では、再開いたします。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 続けます。
3つ目、安土町総合支所の利活用について、よろしくお願いします。
当局は平成29年3月において示された新市基本計画の支所機能の考え方を継承し、安土町総合支所の施設を継続使用するため、新庁舎整備に合わせて必要な耐震改修を行うとのことで、今議会に補正予算として、現在の支所に併設されている防災センターや保育所、市の社会福祉協議会のデイサービス、商工会等を除く建屋部3,058.6平方メートルの耐震改修工事設計業務委託として、令和3年度まで債務負担による753万7,000円と耐震診断判定評価手数料88万円を計上されています。
ご承知のとおり、安土町総合支所の躯体は、耐震改修の基準であるIs値が現状で0.25であり、これを防災拠点の基準値である0.75に改善しようとするものです。併せて、令和3年度当初予算には耐震改修工事を予定されていると聞き及んでおります。
振り返りますと、安土町地域自治区地域協議会は、合併10年をもって発展的に解消されたわけではありますが、その中で支所業務は両まち協、コミセンに引き継がれ、支所建物は両学区のために従来どおり残してほしいとの要望が安土町地域自治区地域協議会の答申の中に含まれていました。ただし、具体的な使い方までには議論は及ばなかったと聞き及んでいます。
また、新庁舎が完成すると、現在ある都市整備部と産業経済部は本庁に戻り、支所は安土未来づくり課だけが残ることとなり、市の方針として、新庁舎完成後も戸籍、保険年金、福祉等の窓口業務を継続をするほか、災害時等の代替施設や防災避難施設として活用されるとも聞いております。
同時に、本市では本市の文化的、歴史的価値ある資料がマルチメディアセンターや指定管理でお願いをしている資料館、はたまた匠の里といった施設に分散保管されて、必ずしも好ましいとは言えない状況での収蔵となっていると仄聞しております。
今年の3月議会に創政会の代表質問で公文書館について質問をさせていただきましたところ、公文書の保管、管理においては、公文書は市民共有の知的資源であることから、安全かつ適正に保存管理できるような保管場所を確保していきたいと考えている。例えば安土町総合支所の建物の有効利用も検討できるんではないかと、このように回答されておられます。
このような中、支所の使い方として、こうした資料を含む公文書全般の安全かつ適正なる保存管理に加え、公文書の展示、公開等、多目的な使い方の活用が検討されるものと期待をしているわけでございますが、耐震改修工事を予定される中、現時点でどのような協議、調整をされ、今後の安土町総合支所の利用目的や活用方法を見いだせるのか、検討状況を含めた現状の取組についてまずは伺います。
また、安土町総合支所の敷地の地下は、旧の安土町の中でもひときわ強固な岩盤であり、先ほどの市の見解のとおり、災害時における防災拠点、特に福祉避難施設として活用のほか、駐車場はいざというときの仮設住宅用地とすることも可能であり、幅広い有効な利活用が図れると思ったりもしています。
2つ目の質問として、防災上の利活用の視点から、より具体的な計画等がございましたら、その内容を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 岡田議員お尋ねの安土町総合支所の利活用についてお答えいたします。
安土町総合支所は、議員ご指摘のとおり、令和5年度中の新庁舎完成後は支所1階の窓口機能を残し、その他の部署は本庁へ移ることとなります。
移転後の活用につきましては、現在2点の検討を行っているところです。
1点目は、戸籍や市民生活に密接に関わる窓口機能を継続して配置することから、耐震基準に適合している防災センター棟も含めて、一部を住民の避難場所として使用することや、防災資材の備蓄等の検討を行っております。
2点目は、安土地域の住民の方々やまちづくり協議会をはじめ各方面からの意見を参考に、有効活用を行うことを検討しております。具体例としましては、各種団体による活用や市民ギャラリーなどが上げられると考えております。また、庁内各所属に意見照会を行った結果、情報システムの代替拠点、文化財関連の資料や歴史的公文書の保存機能などの提案がありました。
今後は、様々な意見に対し検討を行い、必要な場所に必要な機能を適切に配置するよう、具体的な活用方針について進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。
次に、防災上の利活用の具体的な計画等につきましては、庁内から食料、水、毛布等の物資や資機材等を備蓄するためのスペースや、大規模災害時の受援として支援物資を保管するスペースの確保についての提案が上げられています。こうしたことから、支所敷地内、既存外部倉庫の活用を含め、併せて検討を行ってまいりますので、ご理解をお願いいたします。
なお、本定例会において補正予算計上しております安土町総合支所の耐震化につきましては、市民サービスの提供や資料等の収蔵機能、防災機能のほか、市民利用という大枠を示した上で、3月定例会においてもご指摘のありました、まずは来庁者や働く職員の安全確保を最優先に進めているものでございますので、ご理解くださいますよう併せてお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございます。
1つ再問させていただきたいと思いますが、令和5年には新庁舎が完成する予定でございます。今伺いました問題は、それから考えていっては非常に遅い。早期にプロジェクトチームを作り、中期財政計画に記載にも耐えられるような具体的かつ精度の高い活用方法なり活用計画をできるだけ早く提示され、有効利用を実現される必要があると思います。考えを示していただけませんか。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
新庁舎整備後の支所の活用につきましては、先ほども申し上げましたとおり、市民サービスの窓口、住民の避難場所としての機能、そのほか庁内提案に基づいた利活用等の検討を始めているところではございます。今後、各方面からの意見聴取を行いながら、市庁舎整備に合わせ、より有効な活用方法の検討を進めるに当たっては、必要に応じ、議員ご指摘のようなプロジェクトの設置も併せて考えてまいりたいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) ありがとうございます。
現在、支所には、先ほど申し上げましたとおり都市整備部や産業経済部が配置されていることもあり、毎日多くの市民や事業者の方々が来庁されています。本庁舎完成の暁には、都市整備部と産業経済部は本庁舎に配置され、安土総合支所には安土未来づくり課だけ残るということになります。そうなると、現在のにぎわいは失われ、公文書館ができたとしても、いかにも寂しい現実が待っているように思えます。
今後の耐震化をする予定もあることから、将来には必要な改修の実施も視野に入れ、今後来庁者にとっても魅力的な、私の考えでございますが、公文書館となることを願うものです。単なる収蔵機能だけで倉庫代わりに使うことは避けなければならないと思っています。今までの公文書館のイメージを払拭した斬新な公文書館が必要であると考えます。市民皆様に愛されるような施設になりますことを期待しています。以上を要望しておきますので、よろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。
4、JR安土駅北口ロータリー近くの市有地の利活用についてでございます。
JR安土駅の表玄関口とも言うべき北口付近に現在空き地があります。もう少し説明すると、駐車場での利用イメージをすると、普通車がおよそ12台駐車が可能である面積であり、約270平方メートルの市有地が現在のところ何ら利活用されていません。活用方法がないのですか。当局の活用方法に向けた思いや取組の具体的な動きが少々鈍いように思われます。利活用が必要と思います。そのために未来に向けた有効利用に向け、まず地元に対して聞き取り調査をされ、その上で活用方法を見いだすための議論が必要であると考えます。地元への聞き取りや協議の実施を提案しますが、当局のお考えを聞かせてください。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
川端安土総合支所長。
〔安土町総合支所長 川端勝彦君 登壇〕
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 岡田議員のJR安土駅北口ロータリー近くの市有地の利活用についてのご質問にお答えをいたします。
議員ご指摘の市有地につきましては、平成30年3月まで安土駅橋上化整備工事の作業用地として使用しておりました。また、その後の土地活用として、当時の担当課にて、駐車場用地として民間事業者3社に提案するも、実現には至っておりません。現在、有効な活用に向け、地元関係団体と協議を進めているところです。
議員ご指摘のとおり、安土駅の表玄関でありますことから、有効活用に向け速やかな対応に努めてまいりますので、ご理解とご支援を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。よき活用ができるように、みんなで考えていきたいと思います。場合によっては、指定管理も視野に入れて考えてみてはと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
次、最後でございます。倒木の危険性についてでございます。
近年における災害は類を見ない想定外とも言うべき被害が発生しています。一例を挙げますと、現状コロナに代表される異常とも言える施設の感染症により、生命と健康のみならず、経済に至るまでの被害拡大、温暖化の影響から熱波や想像を超える台風の発生、3日前にも大型台風10号が九州地方を襲い、多くの皆様に被害をもたらしたり、そしてそれから起因する土砂崩れ、河川の氾濫、山林火災、想像以上の大地震など、枚挙にいとまがないほどの緊急事態対処の災害が世界中で起こっております。
本市においても、平成30年7月の豪雨や、特に8月の台風21号による倒木の被害が多く報告されています。
ところで、本市が管理する市道の街路樹は、町の景観と趣には欠かせない大切な緑であり、市民生活における季節感、緑陰や潤いの提供、災害時の大規模火災の延焼遮断など、様々な機能が期待される重要な都市インフラであります。しかしながら、樹木の成長や老齢などにより様々な問題が起き始めており、その最も現実的危惧として1つが倒木であります。ある市町では、対策として樹木の健全度を定期的に把握し、管理点検体制を再構築するため、事故発生前から取り組んでいた街路樹台帳を再編し、専門家の点検頻度を上げる方針を打ち出しておられます。
1つ目として、危険性のある街路樹等の点検、伐採の取組について伺いたく思います。
2018年6月の大阪北部地震で大阪府高槻市で小学校のブロック塀が倒れ、登校中だった小学校4年生の女児、当時9歳が下敷きになって死亡した事実は記憶に新しいところです。
本市でもそれを受け、老朽化したブロック塀の除去について、補助金を1件につき上限で10万円を補助する条例が施行されていますが、ブロック塀ばかりではなく、市は所管しないが公共性の高いところで倒木による被害が不特定多数に及ぶことが想定される場合に、所有者なり管理者が実施する点検伐採に対して、ブロック塀と同様の補助金制度を検討いただきたく思いますが、当局のご所見を2点目として伺います。よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
栄畑都市整備部長。
〔都市整備部長 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 岡田議員ご質問の倒木の危険性についてのうち、本市が管理しております市道における街路樹の点検、伐採等の取組についてお答えいたします。
議員ご指摘のように、街路樹は人と自然が共生する都市環境を確保することができ、四季の変化を感じられ、潤いのある美しい景観を形成する重要な都市インフラの一部であると考えております。一方で、街路樹は台風等の強風により倒木や落枝することがあり、道路通行者や周辺の建築物等に障害を及ぼす可能性があることを否定できません。
本市においては、良好な景観の保全と樹木の生育状況を把握するため、街路樹剪定業務を行うとともに、道路パトロールの目視点検及び道路通行者、周辺住民の方々からの情報と、街路樹剪定業務受託者である維持管理業者からの樹木の立ち枯れ、腐朽、空洞等の情報を活用し、迅速に伐採等を行うことで、倒木や落枝の発生の未然防止に努めてまいりたいと考えております。
次に、倒木の危険がある樹木の点検及び伐採に対して、ブロック塀の撤去と同様の補助制度の設置についてでございますが、本市におけるブロック塀に対する補助制度は、大阪北部地震による高槻市での塀の倒壊被害発生後、既設の塀を対象に安全点検及び注意喚起をするよう国からの要請を受け、避難路及び避難場所へ面する危険なブロック塀の撤去を対象としたものです。また、社会資本整備総合交付金による補助メニューに対応し、国及び県の補助金を活用して実施しているものであります。
議員が危惧されております公共性の高いところで倒木の危険性のある樹木の点検及び伐採は、地震時の避難路の確保及び交通の安全対策の観点から必要と考えますが、当補助制度は建築物の耐震化及びブロック塀の安全確保に対する事業であることから、対応することができませんので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 再問いたします。
市民の良好な生活環境の確保に寄与することを目的に、平成22年12月に近江八幡市環境保全に関する条例施行の中、第15条、土地または建物の管理者または所有者は、当該の土地等について繁茂した雑草、木または投棄された廃棄物を除去し、及び廃棄物の不法投棄を防止する措置を講ずる等、当該土地の近隣住宅の生活環境を害さないように適正に管理しなければならないとされておりますが、今般取り上げさせていただきますのは、今までと違って災害が大きくなっており、それも連続して災害が重なり、より一層大きく被害が拡大しており、通常想定しているよりも常識の範囲を超えた被害が続出していることから、樹木の倒木が事実たくさんあり、先ほど申し上げました平成30年8月の台風21号で倒木した木々は市道関係だけでも32本に上っています。
倒木はある意味不可抗力でもあります。しかし、公共施設に影響が及ばない限り市が対応できない事実もあります。幅広い公共の安全確保のため、あるいは倒木の予防措置として、樹木に対して実施する点検、伐採に対して、補助金等による経済的支援を実情に応じて、応相談という形で少し考えていただけないものでしょうか。再度伺います。あったかみのある回答をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
議員からもございました近江八幡市環境保全に関する条例の第15条で規定しておりますとおり、樹木の所有者において適正な管理に努めていただきたいと考えているところでございます。
現状、台風等の災害で起因した倒木の処分費につきましては、処分手数料を全額免除させていただいて、環境エネルギーセンターで受け入れるなどの支援をさせていただいておりますので、こういったケースの場合は環境課にご相談いただければと存じます。
また、国、県等が所管いたします、例えば森林保全に係る補助制度等、こういったものに合致する可能性があるケースであれば、それぞれの各担当部局にご相談いただければと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
自治会内の高齢化が進み、手に負えない危険な樹木、今年も倒れなくて済んでよかったと、役員は胸をなで下ろしているところもあるように思ったりもします。ケース・バイ・ケースで相談に乗っていただきたいと思います。
災害は確実に大型化しているようです。その要因は、私たちの暮らしの向上から地球温暖化を引き起こし、多くの森林環境が変化しているにもかかわらず、放置されている状態があるように思われてなりません。何事も手入れする、それは自然界から人間へのメッセージなのかもしれません。私の常識の判断は今や非常識なのかもしれません。いろんな角度から対応を迫られているように思います。今後とも、より安全で安心に暮らせるまちづくりのため、市民目線での対応をお願いする次第です。
これで私の質問は全て終わりました。どうもありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
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