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令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
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12月7日(月) 一般質問
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内容
会議録
令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月7日(月) 一般質問
竹尾 耕児 議員
(1)八幡学区の諸課題について
①電柱の無柱化について
(2)安土小学校建替えについて
◆10番(竹尾耕児君) 皆さんこんにちは。チームはちまんの竹尾耕児です。
マスクをしていると、少し聞き取りにくいというお声もいただきますので、マスクは外させて質問をさせていただきます。
大変残念なことに、田中好議員がご逝去をされました。あの大きな声、そして大きな手、いつも私たちに安心感を与えてくださるようなあの笑い、笑顔、それがもう見られないと思うと本当寂しい思いでいっぱいでございます。
私は、直接最後のお別れを言えませんでしたので、まだ何か好さんがおられるかのような気持ちもありまして、自席から振り向くたびに、机上に飾られた献花を見るたびに寂しい思いがあふれてきます。
非常に存在感の大きい方でしたので、他会派の私にも本当によくしていただいた記憶があります。田中議員に恥ずかしくない議会の在り方、そしてまた議会人としてこれからもしっかりと励んでいきたいと、このように思いますので、当局の皆様、どうかよろしくお願い申し上げます。
私から、本日、2点質問をさせていただきます。
1点目、八幡学区の諸課題についてです。
これは、かねてより私のライフワークかのように質問をさせていただきました電柱の無柱化につきまして、質問をさせていただきます。
本定例会の補正予算の中で、観光地域振興無電柱化推進事業というものが計上されました。かねてより要望させていただいた件でございましたので、予算化されたこと、大変安堵しております。
美しい景観への寄与、また交通安全対策など、大変効果の多い事業かと思いますが、無電柱化の事業について、スケジュールや、またその方法、近隣住民さんへの説明など、今後の事業計画について教えていただきたく思います。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 竹尾議員の八幡学区の諸課題についての電柱の無柱化のご質問にお答えを申し上げます。
現在、国の観光地域振興無電柱化推進事業の補助金を活用した新町1丁目北側区間での無電柱化に係る調査設計費を国へ要望しております。
順調にいけば令和3年前半に詳細設計、その後、同事業による本体工事費の要望を経て令和3年の年末から令和5年3月にかけて、電線類の地中化、電柱の抜柱などの工事を電線管理者が行う予定となります。
当該区間に接する住民の方々へは、事業を進めていく予定であることの説明を11月中旬に、口頭または文書にて行いました。
今後、事業の進捗に応じて、地元自治会や関係団体等を含めて住民の方々へ随時説明を行っていく予定としております。
以上です。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長、ご答弁ありがとうございました。
大変うれしい事業かと思います。ただ、また長期にわたる事業ですので、しっかりと住民さんへの合意と理解を求めていく、こうしたことが必要かと思います。
近江八幡市の歴史、文化にかける思いが伝わってくる事業です。私もかねてより要望してきた立場でございますので、協力は惜しみません。しっかりと学区住民さんと連携を図りながら確実に、そして丁寧に進捗されていくことを要望させていただきます。
あわせて、八幡堀のしゅんせつも県が予算化しておりますので、引き続き進捗管理につきましてはこの本定例会におきまして再度質問させていただきます。
大変うれしい事業になっておりますので、しっかりと進捗をよろしくお願い申し上げ、この質問は閉じます。
次に、安土小学校の建て替え問題について質問をさせていただきます。
先ほど西津議員の質問の中で、整備地選定委員会の結論が、方向性が出たと、移設という方向性が提示されましたが、なかなか今議会でも、またさきの議会でもそうですが、非常に大きな議論を持っている課題なのかなと、このように思っております。
といいますのは、安土学区の住民さんが二分されるような形になってしまうのは非常に心苦しいことではないかと、このように心配もしております。
これまで安土学区在住の議員さんを中心に議会では議論されてきましたが、教育インフラという点につきましては、市としての課題であり、私の元にも整備の行く末を心配する声が届いております。
移設なのか、あるいは現地なのかという双方主張が住民さんの中にはあるわけでございますが、こうした主張を確認しながら、住民間における意見の対峙、これは日本の政治史上たくさんあるわけですね。例えばダム問題であるとか発電所をつくる、あるいは企業さんを誘致するというときに、住民さん同士が対立してしまうということは政治史上数多くありますが、こうした住民間の対峙について、小西市政はどのようにその対峙を捉え、どのように考え、そして進めていくのか。そうした市政のスタンスを確認させていただくことが、今回の私の質問の目的であります。
私なりに2つの声を精査、精査といいますか、調べたところなんですけれども、時間もございますので少し細部に至ってははしょらせていただきますが、まず安土小学校の建て替えについては、現校舎が築年数も経過をしている、そして老朽化も進んでいく、狭隘で手狭な校舎が子どもたちにとって、豊かな教育環境を提供できていないのではないか、また安全にももろもろの課題があり、新設の校舎を求める声、要望というものがかねてよりあったということ。これが1点目です。
2点目、そして新設の校舎を求める中で、広大な敷地で豊かで充実した教育環境を求めるため、また一体整備という観点も踏まえて、現校舎の場所からは移設をして新たな校舎建設をしてほしいという要望があったと。
ただその一方で、移設先が軟弱地盤になっており、雨水排水などの課題から、その移設先で本当に大丈夫ですかという心配する声もあると。
また、現敷地には伝統や歴史、その背景から愛着を持っていて、移設に対して心情的な抵抗を感じておられる方々もいると。
こうしたところが私なりの理解であるのですが、初問の中で、安土小学校の建て替えについての今日までの経緯並びに住民さんからの要望活動などの経過について教育委員会に確認をさせてください。
以上、初問といたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
日岡教育長。
〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 竹尾議員の安土小学校の建て替えについての今日までの経緯のご質問についてお答えします。
議員もご承知いただいておりますとおり、市内の学校施設は、耐震性能が不足していた施設において計画的に整備を進め、全ての施設で耐震化が完了しております。
その中で、安土小学校は、平成9年度に耐震補強がされているものの、建設後50年以上経過しており、校舎の老朽化はもとより、校舎、グラウンドが他の小学校と比較し狭隘であることから、以前より施設整備を早急に行うことが課題となっていました。
このようなことから、小学校やコミュニティセンター等の整備に関する検討が始まり、平成26年には、地元で安土小学校区、安土学区コミュニティセンター等建設委員会が立ち上げられ、整備地を含めた議論が進められてきました。
その後、議論が進んでいく中で、平成27年12月に、安土小学校同窓会会長名で移転に反対する等の要望書が提出され、一方で平成28年4月には、安土学区自治連合会長名で小学校とコミュニティセンターを併せた移転を伴う一体整備の要望書が提出されました。
このように、安土地域の意見が分かれたまま今日に至っている状況にあると考えております。
しかし、教育委員会といたしましては、校舎の老朽化等の課題を一刻も早く解消し、子どもたちによりよい教育環境を届ける必要があることから、昨年度、地域の皆様に、現地建て替え、移転建て替え等それぞれのメリット、デメリットについて比較検討していただくために、コンサルタント業者に委託し、比較検討資料の作成に取りかかりました。
当該資料につきましては、地元市議会議員の皆様にご説明を行うとともに、市民の皆様に対してはホームページや教育委員会教育総務課、安土町総合支所において公開しているところです。
あわせまして、今年7月には、学校関係者や地元の各種団体等で組織する安土小学校整備地選定委員会を設置し、整備地の選定に向け比較資料を基に議論を重ねていただきました。
このような中、11月には、一部の住民の方から選定委員会での拙速な採決の中止、保留を求める旨の申入れ書が選定委員会委員長並びに委員宛てに提出されましたが、12月2日に開催しました第4回選定委員会において、委員8名の投票により委員会としての方向性が出されたところです。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 教育長、ご答弁ありがとうございました。
ご答弁の中で、安土地域の意見が分かれたまま今日に至っている、しかし一刻も早く早急に事業は進めていきたいという旨の答弁がありました。
そこの安土地域住民さんの意見が分かれているということが非常に危惧をしておるところでして、その論拠は一体どこにあるのかということなんですけれども、細かな再問に入る前に3点ほど確認させていただきたいことがございます。
1点目は、これは安土学区コミセン等一体整備促進会議さんが出されているコミセン建設だよりの中で、市長に説明を伺った際に、市長から市の最重要課題であると認識しておりと、このようにここには書かれております。
市長にお尋ねいたしますが、市の最重要課題という認識で間違いございませんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
安土小学校の建設につきましては、市長選のときの公約の一つに掲げております。かつ、安土学区の旧来からのご要望ということ、また地元非常に強い要望ございますので、また狭隘な校舎だということも理解しておりますので、重要課題だという認識を持っております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
最重要課題、重要課題であるという認識をいただいたこと、それはすごく安土住民さん、安土地域の住民さんにとってはありがたいお言葉かと思います。
その中で、次に2点目、確認させていただきたいのですが、移設をやめてほしいと、すてきな安土小学校をつくる会という団体さんが出されている中に、前回市長選挙で移転反対と民意が表明されたと、このようにも書かれてあるのですが、そこ、市長選挙の中で、報知新聞の中にも市長選挙で安土地域では争点になったと、このようなことが述べられておりました。
選挙のときに、小西市長はどのような主張を安土小学校整備についてされていたのか、確認させてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
当時から、議論が分かれていたということは承知しております。主に私の選挙を手伝っていただいた皆さん方は、基本的には移転に反対された方が多かったやに存じますけれども、公約を見ていただいたとおり、どちらかということは私は公約には書いておりません。これはまだその時点において結論が出ていないという了解をしていたということでございます。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 分かりました。
現地建て替えを望んでこられた方には、移設反対と言われている方には、市長もどちらかといえばそっちなんだよと、そういう考えをお持ちなんだよというふうに思い込まれている嫌いもあろうかと。それはこうした表現につながっているのでありますが、そこはしっかりと市長が説明されるべきだと思うんですね。
改めて確認します。市長は、現地でもとも移設とも明確な主張はしておられないということでよろしかったでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 当時からの私のスタンスを明確に申し上げますと、デメリット、メリットをそれぞれ明確にして、地域の方で議論をしていただきたいというのが私の主張でございました。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 分かりました。ありがとうございます。
ということは、移転反対と民意が表明されたわけではないというのが市長の考えということで理解をさせていただきます。
一方で、ここの文書の中には、整備地選定委員会の委員を8名中7名を移転推進派で固めと、こういうふうに書かれてあります。何かその意図的な人選があったのではないかというふうに勘ぐってしまうような書かれ方をしているんですけれども、教育委員会として整備地選定委員会の人選について適正であったかどうか、あるいは推進派で固めたような意図があったのかどうか、お聞かせ願えますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
まず、選定委員は、学校関係ということで小学校の先生方代表、それからPTA代表、それから学校評議員、安土小学校の学校評議員代表、それから将来安土小学校へ行くであろう就学前施設の代表として安土幼稚園、それから幼稚園のPTA代表、それから自治会代表が2名、それからまち協代表が1名ということで、計8名でお願いをしました。
その中でこちらからお願いしたのは、先生方の代表ということで、先生方については幼稚園、小学校ともに園長先生もしくは校長先生もしくは主任の先生とか教頭先生でもいいですよというお願いをさせてもらいました。
あとについては、それぞれの組織にこちらから連絡して、特にこの人をお願いしたわけではありませんので、各組織の代表として来ていただいたということで、選定委員会は設定させていただいたということです。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
では、お願いした団体、各セクションによって選任されてきた方を委員として選任されたという方ですね。
その選定委員会の中で、メリット、デメリットを精査されてきたと。今、小西市長がおっしゃったメリット、デメリットを精査してという立場で主張してきたということで、この選定委員会が精査したメリット、デメリットというのが、市長のおっしゃられるメリット、デメリットの精査ということでよろしいでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 先ほど教育長の答弁にもありましたように、一応選定委員会としてメリット、デメリットというのは一応それなり考慮していただいたと思いますけれども、我々行政としてもう一度その中身をしっかりと精査して、明確に住民の皆様方に説明できるような答えを持って判断したいと考えております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) その回答ですと整備地選定委員会の判断が適正ではなかった、ない可能性もあるというふうに受け止められるんですけれども、整備地選定委員会の方向性というものは遵守されないのでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 現在、いろいろ一体化を含めました議論がございます。そういう中で、住民の方のいろんな意識であるとか、様々なものというのはしっかり、また説明等した中で理解をしっかり得られていくと、得ていくということが必要であるという理解をしております。
我々の基本として、教育委員会、選定委員会の一つの結論というのは、当然それは基本として考えてまいりたいというところでございます。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
ちょっとこの最重要課題としての認識をしっかりと確認していきたいのですけれども、私自身も教育委員会がホームページで出されております比較検討資料というものを拝見させていただきました。また、さきの議会で檜山議員の質問の中にあった議事録も読ませていただきました。
評価でいたしますと、校舎の規模も体育館もグラウンドも今の現校舎の時点で設置基準は満たしているという状況なんです。さらには、耐震化もできていると。こうした答弁が教育部長よりなされたかと記憶しておるのですが、私がもし国の役人さんか何かで資料だけでそれを見たら建て替える必要ありますかというふうな疑問を持ってしまいます。
全部設置基準を満たしていますよね、耐震化できていますよね、都市部の校舎へ行ったらこれぐらいの校舎はありますよなんて言われると、本当に建て替えが必要ですかという疑問を持たざるを得ません。
ところが、私も現地を見せていただきました。もちろん、小西市長自身も現地、この課題について専門的に説明を受け、現地見学をされたかと思いますが、現地の見学には行かれていますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 建て替え候補地、いわゆる移転候補地を見ております。現小学校も校舎内を歩かせていただいていますし、各種イベント等でグラウンド等は承知しております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
その折に現校舎の課題が教育インフラとしてどのような課題であるかという、それは市長の肌感覚で構いませんので、どのように感じておられるか、教えてください。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 今回、コロナ禍もありまして、安土小学校の現校舎というものが非常に狭隘であるという認識を持っております。グラウンドについても100メートル直線が取れないということで、十分な広さがあるグラウンドではないという理解をしております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
そうした課題、私も同じような課題認識させていただきました。教育長が再三再四述べておられる子どもたちに一刻も早くという言葉でありますが、私も現地を見せていただきました。子どもたちの様子、そして校長先生からの聞き取り、また奇遇にも元同僚の先生方がたくさんおられたので、先生方からもお話を直接伺いました。
一刻も早く建てたってえなという声を次々と聞かせていただきました。この一刻も早くという思い、市長もお持ちでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 可能な限り一刻も早くというのは考えております。ただ、どうしても住民の方の理解というものがやっぱりある程度前提となってきますので、それを前提にし、一刻も早くというようなご理解をいただければと思います。
極端な争いのある中で、どうかというと、そこはしっかりと説明しつつ進めてまいりたいと思っております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 私も、そこが非常にこの問題については課題になってくるのではないかという心配をしております。
移設を求めてこられた方からもお話を聞きました。そして、現地建て替えで望んでおられる、あるいは真摯に勉強会も開かれておられるんですね、そうした方からもお話を伺いました。
そして、移設だとおっしゃられていた方も現地だとおっしゃられていた方も、建て替えという共通言語は存在しているんです。一刻も早く子どもたちのために建て替えてほしいという思いは持っておられる。
ただ、それぞれの主張にそれぞれ根拠があって、一方は広い校舎で一体整備、一方は歴史ある場所で安全な校舎と、こうしたいわゆる主張の基幹部分、核となる部分が相違があるため、二項対立のような構図になってしまっているんですね。
整備地選定委員会の会議録も読ませていただきました。丁寧に議論されているなというのが第一の所見でございました。委員さんだけでなく、委員さんが所属されている各セクションでもしっかりと議論をされてきておられることが、様子がうかがえました。
今回の整備地選定委員会の決定にも様々な、教育委員会に対して課題や整備時の宿題、特に雨水等の管理、コントロール、治水のコントロールについて宿題も指摘されつつ、一刻も早く子どもたちのためにという強い思いを持っての決定だったのではないかと思います。
改めてお聞きしたいんですけれども、市長はこの決定を遵守されるのか、それともまた立ち止まってするのか、その旨が非常に私はやきもきしておるんですけれども、市長、そこははっきりと申されたほうがいいかと思います。
市長、この決定についてどのように遵守されるのか、あるいはされないのか、どのようにお考えでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 先ほど申し上げましたとおり、この決定を非常に重く受け止めながら判断をさせていただきたいというふうに思っています。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) これは議員またそれぞれ、あるいは住民さんそれぞれ考えがあろうかと思いますが、私としては、市当局として、市当局の立場としては整備地選定委員会の方針を遵守すべきだと私は思っています。
なぜかと申しますと、これが整備地選定委員会が今日まで積み上げてきた議論が何かの形で覆されたとなると、一体何の力が働いたんですかという新しい疑念、疑問が湧いてきますし、近江八幡市政に不信が付きまとうようなことになるのではないかと、この点を心配しています。
先ほど質問させていただきましたが、整備地選定委員会の選定は適切でありましたかという質問に、適切でありました、その間、7月からですか、今日まで最短のスパンでしっかりと議論をされてきたという事実もあって、しかしそれが、いや、やっぱりちょっと住民さんがもめているからなと、またこれが揺れるようでは本当に安土小学校建つのかどうかということが心配になってきます。
市長、できる限り明言いただきたいのですけれども、住民さんの多くが校舎の新設は求めておられます。最短のスパンとなりますと、3月の予算計上、次の当初予算、しっかりと安土整備について予算計上されるお考えがおありでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員のお考えは今拝聴いたしましたんで、しっかり考えてまいりたいと思います。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) どちらでしょうか、計上されるのか、計上されないのか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 多少慎重に考えさせていただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長、非常に苦渋の立場かと思います。と申しますのは、現地建て替えを望んでこられた方の中にも、市長が懇意にされている方もおられるかと思いますし、移設を要望されてきた方のお声も直接市長に届いているかと思います。
これは首長にとっては非常に難しいんですけれども、しかし首長というものは最後決断をやはりしていただかないと、私たち議会も議案として上程いただいたときに、これはどっちなんだという心配を持ってしまいますし、選定委員会の結論が、自身の思い、議員の思いあるいは住民さんの思いと裏腹な部分があったにせよ、選定委員会の結論というのは出ていましたから、後からこのやり方は間違っていましたなんて言われると、これは行政不信を招きます。
しっかりと予算計上についてお答え、いついつまでにいただけるのか、市長、できればご答弁いただきたいのですが。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) なかなか厳しいご質問ですけれども、政治的判断としてしかるべき時期に判断をさせていただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長、ありがとうございます。
僕は昔言われたことがあるんです。初めて選挙に出るときに、余談ですけれども、僕は選挙カーを使いませんでした。一方で、選挙カー使えとおっしゃられる支援者もいた、一方で選挙カーない、自転車で頑張れよと声もあった。めっちゃ揺れたんです。そのときに尊敬するある方がこうおっしゃいました。竹尾、おまえが揺れるとみんなが揺れるんやでと、おまえがはっきりと意思を持たへんかったら一緒についてきてくれる若い子は心配やでと、揺れたらあかんでと。だから、僕はお叱りもいただきましたけれども最終判断、私は自転車で頑張りたいと思って自転車でやり抜きました。
市長からしたらスケールの小さい話するなと思われるかもしれませんが、首長たるものはやはりしっかりとリーダーシップを持って決断を求めていきたいと、このように思いますが。
公立学校の設置者というものは、これは地方自治体になります。教育委員会だけではありません。教育委員会だけで話が進んでいても、これは実現できるものではありません。市長の思いの部分としっかりとかみ合わないと、これは教育委員会としても困るんじゃないかなと思うんです。説得するための理論武装もできないし、課題解決のための調査や研究についてもなかなか進捗がうまくいかない。何よりも説得に当たれないと。まだ決まらへんのと、市長、どっち言ってんのと言われれば、教育委員会自身が説得工作に当たれないと。これは非常に、職員の立場だったらすごく苦しいと思います。
選定委員会の皆様も苦渋の選択の中で出された結論ですので、市長もしっかりとそのまま受け止めて、しかるべき時期に早急にしないと、今、安土小学校は建たないんじゃないかなという心配でいっぱいでございます。
非常に市長に厳しい言葉を浴びせますが、これまでの経緯を見ていますと、教育委員会、特に教育長一人が、議会の答弁におきましてもその責任をしょっていらっしゃるように私には見えてなりません。市長は、移設派、現地派、どちらにも期待を抱かせるような発言をされたかのように私には見えるんですけれども、批判の矢面には立っておられないようにも見えます。
事の推移を傍観しているだけでは、これは首長としていかがなものかと、少し疑問も感じます。
厳しい言い方に聞こえたら申し訳ございませんが、もっと早い段階から、市長、クリーン、オープン、公平と申されているんですから、もっと早い段階から市長の教育インフラについての思いをしっかりと持って、住民間に入って対話をして、幅広く意見を傾聴して、市長としてのメッセージをもっともっと住民さんに伝えていけば、こうしたチラシに書かれているように、現地派で、市長選挙のとき現地派ということは表明されたとか、あるいは市長は移設一体整備で推進しているというような双方のバックボーンに市長の声がちらつくようなことでは、少し住民さんにとって不幸な進め方になっているのではないかと、このように思います。
一番心配しているのは、市長は市民が主役という言葉をおっしゃっておられますが、市民さんのどちらかが悪役になってしまうような結末だけは、これは私は望むべき姿ではありませんし、同僚の岡田議員から、かつて安土町合併のときの大変な困難、苦労を聞かせていただくことがありました。もう一度、安土地域をああした状態に戻してはならないという思いが私は大変強うございます。
安土町について、安土地域について、しっかりと住民の融和を図るような動きを市長には取っていただきたいと、このように思います。
こうした、今二項対立になっている構図に市長自ら乗り込んでいってお話をされる、そうした動きを取っていただけますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
12月2日に一応お答えをいただいたわけですけれども、私はある時期に決断はしなければならないというふうに考えております。そういう意味で、しっかりと地域に説明会を含めまして、地域に説明をしつつ最終的な判断を下したいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
教育委員会が今後教育委員会として出される結論、そして市長は9月議会の中で、市と教育委員会は同じだと考えてくださっていいという旨の回答も、答弁もなされています。教育委員会の出した、この苦渋の中で出されたこの結論をしっかりと市長としては受け止めるべきだと。市長の個人の本意、裏腹、その部分は私には分かりませんが、しっかりとそれは首長の立場して受け止め、時にはお叱りを受け、脂汗をかきながらでもしっかりと住民説明をしていく必要があろうかと思います。
こうしたちょっと厳しい発言をさせていただきましたのは、私は議場のこの場で人物の好悪、好き嫌いを述べることは不適切だと考えていますが、日岡教育長は長年にわたって近江八幡市の教育に携わってこられたことは皆さんご承知のことかと思います。私の周りにも、失礼ながら日岡先生を呼び捨てにしたりとか、それでも日岡先生に愛着を持って関わってもらった、あるいはいまだに愛着を、尊敬を持っている方というのが、僕は八中の卒業生ですが、八中の卒業生にもたくさんおられます。また、東中にも西中にもたくさんおられるんですね、保護者の方を含めて。また、教育長として2期6年の長きにわたってご尽力いただいております。
教育長、この安土小学校の整備にかける思い、その真意の部分とは裏腹なところで少し批判の的になり過ぎている嫌いがあるのかと、このように思います。
この2期6年の、今2期目の最終年度を迎えておられるわけなんですけれども、そうした2期目の最後、こうした結末になってしまうのに、私は大変心を痛めております。日岡教育長自身は、批判を受けることもたくさんあったと思いますし、お叱りを浴びることもたくさんあったと思いますが、しかしこの立場、しっかりと答弁を、いつも教育にかけての答弁は熱い答弁をいただいております。この6年の姿勢というのは、これは事実として揺るがないことでありますから、教育委員会と市長部局が足並みばらばらになってしまう、こうしたことだけは何としても避けていただきたいし、ここは市長のリーダーシップの発揮すべきところだと私は思いますので、強く住民説明会を開いて、現地派の方あるいは移設一体整備、いろんな考えがあるかと思います。市長悩まれているかと思いますが、しっかりとお叱りも受けながら、説明会に臨んでいかれるべきだと思いますし、早急な予算計上も望んでいきたいと思います。
何よりも、この問題で私の心を動かしたのは、現地を見学させていただいたときの、そのときに目の当たりにした子どもたちの様子です。非常に元気に過ごされていました。僕が行ったタイミングはちょうど4時間目が終わったところ、給食の時間が終わるぐらいだったんですけれども、先生に、先生、給食残していいですかとか、あるいは中庭で鬼ごっこしている様子でありますとか、掃除の時間、先生、鍵が開かへんから待っているよというような、どこの小学校にも日常的に見られる光景が今も安土小学校で元気にその姿は確認することができました。
子どもというものは、与えられた環境の中でその命を懸命に輝かそうとするんだなということは、私は感じております。しんどい家庭環境にあっても明るさを失わない子もたくさんいますよね。だからといって、大人の私たちが、だから大丈夫やんというのは、私はこれは間違いだと思います。これは大人の責任放棄だと考えます。
豊かな環境を整備する、これは子どもたちにはできないことなんです。だから、私たち大人がしっかりとその義務を果たしていく、義務教育というのは子どもに係る言葉ではなく、私たち大人に課せられた言葉なんだということを改めて申し上げて、市長、しっかりとこの安土整備、小学校の整備について陣頭指揮、最前線に立っていただいて進めていっていただきたいと、このように申し上げ、私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で竹尾耕児君の個人質問を終わります。
ご利用について
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