録画中継

令和3年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月24日(水) 最終日
第1 会議録署名議員の指名
第2 委員会審査報告
第3 討論・採決
第4 議案の上程(提案理由説明)
   議第37号
   会第2号~会第4号
第5 質疑
第6 委員会付託
第7 委員会審査報告
第8 討論・採決
第9 委員会報告
               午前9時31分 開議
○議長(片岡信博君) 皆さん、おはようございます。
 これより本日の会議を開きます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(片岡信博君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 道下直樹君
 岩崎和也君
の両名を指名します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第2 委員会審査報告
○議長(片岡信博君) 次に、日程第2、委員会審査報告に入ります。
 各常任委員会に審査を付託していました諸案件を一括議題とし、各常任委員長の報告を求めます。
 まず、予算常任委員会の報告を求めます。
 予算常任委員長小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) 皆さん、おはようございます。
 それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月11日、12日、15日及び16日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
議第4号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第13号)
議第35号 令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第14号)
 以上2件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第12号 令和3年度近江八幡市一般会計予算
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算については、小西市政の最終年度に当たる予算でありますが、債務負担行為の安土町総合支所耐震改修整備事業及び安土町総合支所庁舎整備事業については、そもそも市長が市庁舎整備工事契約を独断で解除したことに起因するものであり、反対との意見がありました。
 また、ライティングプロジェクト推進事業についても、周辺の駐車場整備など様々な対策がまだ講じられていない状況であるため、費用対効果を含め、様々な観点から反対するとの意見がありました。
 一方、コロナ禍において市税の減収が見込まれる中、ふるさと応援基金の活用で財政調整基金からの繰入れを減らすことにより、長期的な財政の安定を図っていることや今は縮減よりも財政出動をするべきときだとして、市民サービスを落とさず事業を進めていることは評価でき、また安土町総合支所耐震化については、何よりも市民と職員の命を大事に考えた事業であるため、賛成するとの意見がありました。
 また、住民防犯活動事業や沖島のケンケン山の歩道整備、特定不妊治療費助成事業など、市民に寄り添う事業へふるさと応援基金の活用が図られていると感じられ、リフォーム助成事業についても市内事業所に対する大きな励ましになり、市民にも喜びであり、またライティングプロジェクト事業も地元とも十分に協議をしながら進めていると感じられ、随所に市民に寄り添ったハートフルな予算となっていることから、今後もこの路線で頑張っていただきたいという思いを込めて賛成としたいとの意見がありました。
 以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(片岡信博君) 次に、総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長平井せい治君。
             〔20番 平井せい治君 登壇〕
◆20番(平井せい治君) 続きまして、総務常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月18日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告します。
 まず、予算関連議案につきまして、
議第9号 令和2年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第1号)
議第17号 令和3年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算
議第21号 令和3年度近江八幡市病院事業会計予算
 以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第25号 近江八幡市歴史まちづくり基金条例の一部を改正する条例の制定について
議第30号 近江八幡市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第31号 近江八幡市安土匠の里条例を廃止する条例の制定について
 以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、請願につきまして、
請願第2号 日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書の提出を求める請願
は、賛成少数で原案を不採択とすべきものと決しました。
 以上で総務常任委員会の審査報告を終わります。議員皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 皆さん、おはようございます。
 続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月22日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 まず、予算関連議案につきまして、
議第5号 令和2年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
議第6号 令和2年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)
議第7号 令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)
議第8号 令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第2号)
議第10号 令和2年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
議第14号 令和3年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算
議第16号 令和3年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算
 以上7件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第13号 令和3年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算
議第15号 令和3年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算
議第18号 令和3年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算
 以上3件は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第22号 近江八幡市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について
議第23号 近江八幡市障がい者のコミュニケーションを促進する条例の制定について
議第26号 近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
議第27号 近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
議第34号 近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
 以上5件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、その他議案につきまして、
議第36号 旧岡山小学校解体工事請負契約の変更につき議決を求めることについて
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議員提出議案につきまして、
会第1号 新型コロナウイルス感染症拡大抑止のための社会的検査を求める意見書の提出について
は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
 最後に、請願につきまして、
請願第1号 75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願
は、賛成少数で原案を不採択すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、議第13号の令和3年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算について、資格者証は受診の際10割負担となり、受診を控える現状があることから、資格者証ではなく、短期の保険証を発行すべきである。また、公費を投入して保険料を抑えるべきとの立場で反対との意見がありました。
 議第15号の令和3年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算については、本市は早期に総合事業へと移行して要支援者認定数が県内でも少なくなっており、フレイルや重度化予防のためのサービス利用につながっていないため、要支援の認定やサービスの枠を拡大する必要があることなどから、反対との意見がありました。
 次に、議第18号の令和3年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算については、制度改正により年収200万円以上の人の自己負担2割が導入されれば、75歳以上の2割に当たる370万人が対象となり、高齢者の格差と貧困に拍車をかけるものであるとして、反対との意見がありました。
 また、会第1号新型コロナウイルス感染症拡大抑止のための社会的検査を求める意見書の提出については、県内でもクラスターが発生した地域や発生しやすい施設を中心に、PCR検査実施体制が拡大してきていること、またワクチン接種が始まってきており、その効果を見極める必要があることから反対との討論がありました。
 請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願については、少子・高齢化が進展し、社会保障を支える世代が減少していく厳しい状況にある中で、国民皆保険制度を維持するためには、負担能力のある人に一定の負担をお願いするのは致し方がないと考えるため反対との意見がありました。
 以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 次に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
 産業建設常任委員長井上芳夫君。
             〔11番 井上芳夫君 登壇〕
◆11番(井上芳夫君) 皆さん、おはようございます。
 続きまして、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月19日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 まず、予算関連議案につきましては、
議第11号 令和2年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第2号)
議第19号 令和3年度近江八幡市水道事業会計予算
議第20号 令和3年度近江八幡市下水道事業会計予算
 以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第24号 近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
議第28号 近江八幡市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第29号 近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
 以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、その他議案につきまして、
議第32号 市道路線の認定につき議決を求めることについて
議第33号 市道路線の変更につき議決を求めることについて
 以上2件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) ただいまの審査報告に対し質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 討論・採決
○議長(片岡信博君) 次に、日程第3、討論・採決に入ります。
 まず、市長提出議案のうち、発言通告がありました案件について、討論・採決を行います。
 それでは、予算関連議案について討論を行います。
 まず、森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 皆さん、おはようございます。日本共産党の森原陽子です。
 会派を代表いたしまして、議第13号、議第15号並びに議第18号に対する反対討論を、また続きまして議第4号、議第12号に対する賛成討論を行います。
 議第13号令和3年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場で討論します。
 国民皆保険制度の要である国民健康保険制度は、どこの自治体でも構造的危機を抱えており、全国知事会や市町村会も国に抜本的な支援を求めています。危機打開のためにと、2018年から始まった都道府県単位化ですが、課題解決どころか、今でも高過ぎる国保料を加入者に求めるものとなっています。
 県が示す令和3年度の保険料については、県平均1人当たりの標準保険料額は、昨年比1万913円の減額となっていますが、近江八幡市では、コロナ禍の所得減少を加味し、減額はできないものの、被保険者の負担が増えないよう基金を活用し、引き上げない方針です。
 また、国においては、2022年から、子どもの均等割のうち未就学児の均等割2分の1減免が実施されます。これは全国の自治体からの要望で、ようやく部分的ですが実現することになります。
 高過ぎる国保料のため、市の滞納世帯数は加入世帯の7.6%にも及び、そのうち資格証の発行世帯は153世帯と県下では突出しています。短期証は192世帯となっています。
 資格証は、医療機関にかかると10割負担となり、病気になっても病院に行けない状況があります。せめて6月の保険証交付時には、資格証ではなく短期証を交付するよう改善を求めます。
 国民皆保険制度を守るためには、国庫負担を大幅に増額し、保険料水準の引下げ、貧困層に対する保険料免除制度の確立、均等割の見直しなどを改革する必要があることから、令和3年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算について反対の討論といたします。
 続きまして、議第15号令和3年度近江八幡市介護保険事業(保険事業勘定)予算について、討論に参加いたします。
 令和3年度の介護保険料は、基金を活用し、基準額を5,400円に据置きする方針であることは評価できます。しかしながら、平成28年度から要支援1、2の方の訪問介護と通所介護が介護給付から外れ、市の総合事業へと移行いたしました。
 市における要支援の認定者の占める割合は全体の9.6%であり、他市町と比較すると2分の1から3分の1の割合で圧倒的に少ない状況です。
 要支援の方が利用できる総合事業の通所サービスには、3か月または6か月で利用を終了するいわゆる卒業がありますが、週1回でも継続することで悪化の予防になります。
 このことから、総合事業の通所サービスの量的整備と卒業の見直しが必要です。
 要介護1における認知症の割合は、平成29年3月は66%でしたが、令和2年10月では72.7%と、3年で6.7ポイントも増加しています。認定者全体に占める認知症Ⅱa以上の方の割合も、平成26年は60%でしたが、令和2年度では70%と、6年間で10ポイントも増加しており、大きな課題です。
 第8期総合介護計画では、認知症は早期に予防すれば進行を遅らせることができるという正しい理解が広がっていると書かれています。早期の対策を考えたとき、要支援やフレイルの方が参加しやすいサービスの拡充は必要です。第7期でも第8期でも、認知症の人への必要な支援が統合的に提供されていないことが課題であるとしており、早期から利用できる予防対策の拡充が求められています。
 高齢者が住み慣れた地域で安心して老後が送れるよう、できる限り自分のことは自分でする、自分で意思決定できる状態を過ごせることが、本人にとっても家族にとっても大きな幸せにつながります。
 介護保険制度そのものを抜本的に拡充すること、国の制度を容認、遵守するだけでなく、利用者に寄り添い、改善することを求め、反対討論といたします。
 続いて、議第18号令和3年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算について、反対の立場で討論いたします。
 後期高齢者医療保険制度は、75歳以上の高齢者を若い世代と切り離し、別制度の医療保険にして負担増と差別医療を押しつける制度です。2年ごとに保険料の見直しがあり、75歳以上の人口が増えるほど保険料が上がる仕組みになっており、制度そのものに大きな問題があります。
 また、窓口1割負担の現在でも、年収に占める医療費の割合が極めて大きく、経済的な事情から受診を控え、重篤化する事例も報告されています。
 高齢者、とりわけ低年金で暮らす人や、生活保護は利用していないが同水準で暮らす人たちにとって命に関わる大事な問題です。
 国会で閣議決定された窓口負担の2割化により、さらなる受診抑制や重篤化が懸念されています。重篤化する前に、安心して医療にかかれる環境にするべきです。
 政府は、これまでも国の財政負担を後退させてきました。老人医療費を有料化した1983年の老人医療費に占める国庫負担の割合は45%でしたが、後期高齢者医療保険制度を導入したときには35%に引き下げられました。減らした国庫負担を元に戻すことが必要です。
 後期高齢者医療保険制度そのものに反対し、令和3年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算に反対いたします。
 続いて、賛成討論を行います。
 まず、議第4号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第13号)について、賛成の立場で討論します。
 今年度は、コロナ危機の下、13回もの補正予算が組まれるという異常事態の1年でした。その中で、本市の市政の在り方や方向性が感じられました。
 牛マルキン制度の補填を目的としたがんばれ「近江牛」緊急支援事業補助金、畜産収益力強化対策事業補助金の余剰分からは、コロナ自粛で消費が大きく減少した肉用牛育成農家へでき得る限り漏れなく支援しようとする本市の姿勢が感じられました。
 同じく、市独自の持続化給付金の上乗せ分等にも同様のことが感じられます。
 北里小学校、武佐小学校の体育館の照明設備の耐震化も前倒しで事業化されました。子どもたちや社会体育での安全を考えていただきました。
 4月28日に県下初で18歳以下の子どもたち一人一人に1万円の給付を決定した子ども在宅応援金支給事業は、県下の他市町でも採用され、広がりました。
 2回にわたるじもと応援クーポン券事業では、事業者だけでなく、市民生活への温かい支援となり、3回目を望む多くの市民の声や市外の方からの高い評価も聞いております。
 いきいき高齢者活動支援事業や観光事業による感染対策費への助成は、各自治会や事業者に活用され、大変喜ばれています。
 令和2年は3月2日からの全国一律休校に始まり、未体験の新型コロナ感染予防対策に追われる困難な中で、近江八幡市は、医療センター、就学前施設をはじめ職員の皆さん一丸となって市民のために奮闘し、迅速に対策していただいたと感じています。ありがとうございます。
 よって、議第4号近江八幡市一般会計補正予算(第13号)に賛成いたします。
 続いて、令和3年度近江八幡市一般会計予算に対する賛成討論を行います。
 コロナ禍により、令和3年度の市税減収が見込まれる中、本市においては、ふるさと応援基金約13億7,800万円の活用で充実した予算となっています。
 産業面では、かねてから市民の要望でもあった住宅リフォーム事業が行われます。医療・福祉の分野では、おうみ福祉会への障害児者福祉施設整備に対する補助金、老蘇こども園の乳児棟の整備工事、桐原保育所の屋根の防水とプールの塗装工事、放課後児童クラブへの助成、お誕生おめでとう健やか祝金事業、敬老祝金事業、来年度から新設される特定不妊治療費助成事業等が上げられています。
 教育面では、小1すこやかサポーター、学びに向かう子ども育成事業や生きる力はぐくみプラン推進事業での講師配置など、いずれも市の単独の予算を支えるものです。沖島での環境学習のやまのこ事業の再開も視野に入れたケンケン山の遊歩道整備は、沖島振興としても待たれているところです。
 施設整備面では、建設当時から大規模改修が見送られたままで経年劣化の著しい文化会館の舞台照明の改修、安土文芸セミナリヨ、信長の館の大規模改修、図書館照明のLED化、自治会館の整備への助成などが予算化されています。
 インフラ整備では、地元要望のあった白鳥川沿いのよし笛ロードの防犯灯の設置をはじめ通学路安全対策、道路照明灯、都市公園照明灯等のLED化が予算化し、全47事業が計上されています。
 また、安土支所の耐震化により市民と職員の生命が守られ、安全に支所を活用できるようになります。
 竹町新エネルギーパークの最終整備では、この3月にオープンとなり、既に天気のいい日には大変にぎわっている運動公園と文芸の郷での大型遊具の設置に続き、大きな期待が寄せられるものとなっています。
 全体を通して、今は災害時、縮減するのではなく、財政出動すべきときとの総務部長のご説明のとおり、市民の願いに応える予算編成となっています。
 規模の大きい自治体でさえ、住民税の減収見込みから、施設整備の延期を行うとの報道がある中、市民サービスを落とさず、新市庁舎の建設も予定どおり進められています。
 ふるさと応援基金の効果的な活用により、財政調整基金からの繰入れを減らし、長期的な財政の安定が図られていると予算委員会を通して確認いたしました。
 このような予算編成が可能となっているのは、ふるさと納税の好調もありますが、何よりも小さな庁舎に切り替えたことが大きな要因と考えられます。小さな庁舎で大きな福祉の実現であり、多くの市民の選択が結実しています。
 令和3年度におきましても、ハートフルで市民が主役の市政の実現に向けた予算であることが随所に感じられました。
 よって、議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算に賛成いたします。
○議長(片岡信博君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 皆さん、おはようございます。志誠会の西津善樹でございます。
 議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算に対しまして、反対の立場で討論をさせていただきます。
 まず、3月当初予算、これは市民生活の安定と市民福祉の向上のためにも、本来は賛成するのがしかるべきであることは十分承知しておりますが、予算議案は一括議案となっておりまして、賛成し難い予算が多く含まれておりますので、反対せざるを得ないことをご承知いただきたいと思います。
 特に、安土総合支所の耐震化の2億6,000万円、ライティングプロジェクト事業の5,000万円、さらにふるさと応援寄附金の活用などは、小西市長ご自身が、本市の財政状況が厳しいと、このように言われているにもかかわらず、入るを量りていずるを制すどころか、入るも量らず、いずるも制さずといったところでしょうか。場当たり的予算のような今回の予算編成につきましてはそのように言わざるを得ないと感じております。
 まず、安土総合支所の耐震化予算2億5,874万2,000円についてです。
 3年後には、安土総合支所からほとんどの職員が建設予定のこの新庁舎に戻ってこられることを見込まれている上に、その後の安土支所を公文書書庫として使用する以外には、新庁舎建設完成後の安土総合支所の明確な活用用途も現時点においてもいまだに明確に定めず、取りあえず耐震化だけしておくというような予算に2億6,000万円もの金額を投じることに対して、もったいないとは思われないのでしょうか。
 もし安土の住民の支所に対する思い入れに配慮して建物を残そうとされておられるなら、安土総合支所を本庁と同様に職員配置し、しっかりとした機能充実させた支所にされるべきであると感じております。
 支所建物だけ耐震化して、中身はただの倉庫や文書庫扱いされるのであれば、それこそ安土の住民の思いをばかにされているようにも感じます。寂しくなった安土総合支所を目の前にして、安土の住民はどのように感じるでしょう。
 次に、ライティングプロジェクト事業5,487万3,000円についてですが、コロナ禍において、観光客の来幡見込みがない中、八幡堀をライトアップしてコロナ禍終えん後の観光客受入れのための先駆け準備の事業であることに対しましては、一定の理解をしております。
 また、せっかく観光資源が豊富であるにもかかわらず、活用し切れていない本市にとりまして、もっともっと観光資源を生かして外貨を稼ぐための予算を投じるべきであるとも思っております。
 しかし、この今回のライトアップ事業、これは夜間の事業になるわけですから、夜間駐車場確保や交通安全上の課題、警備の問題などに対する十分な対策や、また八幡堀周辺から市内全域に至るまでの経済効果をもたらすような対策も講じられず、5,000万円もの大金を投じられるのであれば、無駄遣いにならないよう、もう少し綿密に費用対効果を含め企画立案をされるべきです。
 市長がおっしゃるような京都に次ぐ観光地を目指されるために、本市の観光に予算を投じていただくのは大変結構なことでございますが、現時点の社会情勢下において、市民生活の安定や市民福祉の向上のために多額の予算を投じなければならない事業はほかにもあるはずです。
 また、今後は、ふるさと応援寄附金を本市事業の財源として活用されていくということですが、せっかく本市の活性化や発展のためにとご寄附いただいたふるさと応援寄附金であるならば、本来本市の発展、活性化のためにその費用対効果も考慮した上で活用されるべきであると考えます。
 単に、財政調整基金の圧迫を回避するためや行財政のやりくりが厳しいからというだけに、ふるさと応援寄附金を使われては、いつどうなるか分からない水物であるふるさと応援寄附金が底をついたとき、本市財政は一気に落ち込むことは明確です。
 さて、湖国文化の玉田市長、伝統文化まちづくりの川端市長、株式会社近江八幡として財政立て直しの冨士谷市長、歴代市長にはそれぞれ特色のあるコンセプトがあったように思いますが、小西市長におかれましては、口ではハートフルで市民のための政治とおっしゃってはいるものの、今回の予算にはそれが反映されているようにも全く感じられず、むしろ十分な検討もされていない思いつきによる財政圧迫予算といった感があります。市民の血税によって新年度をどのように市政運営していくかという大切な当初予算であるからこそ、予算の無駄遣いとも取れる事業が見受けられるような当初予算には賛成をし難いと判断し、反対をさせていただきます。
 以上、議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算に対する反対討論とさせていただきます。議員の皆様の良識ある判断とともに、ご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 次に、岩崎和也君の発言を許します。
 岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 公明党の岩崎和也でございます。
 会派を代表しまして、議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算について、賛成の立場ではありますが、数点について意見を述べさせていただきます。
 令和3年度近江八幡市一般会計予算は、市民の命を守るため新型コロナウイルス感染症防止対策を最優先し、ポストコロナに向けた新たな日常対応、ニューノーマル予算として位置づけられております。
 予算総額としては、前年度より10億8,000万円、率にして3.2%減の328億8,000万円、新型コロナの影響によって雇用の悪化、収入の減少により、個人市民税、法人市民税ともに減収、固定資産税、都市計画税についても評価替えに伴う家屋の減価及びコロナ対策税制改正によって減収を見込み、市税は全体で約8億円の減額とされております。
 大変に厳しい財政運営となり、本市としても持続可能な自治体運営のために、限られた財源を適正に配分していくことが重要であると考えます。
 まずは、コロナ禍をいかに乗り越えていくのかを考え、これから起こり得る課題に対しても柔軟性を持ちながら臨機応変な対応が望まれます。
 令和3年度の主な事業としては、新型コロナウイルスワクチン接種事業に約2億3,700万円、介護施設等整備事業に約1億9,500万円、個人番号カード交付事業に9,400万円、第79回国民スポーツ大会施設整備事業に約1億5,400万円、そして安土町総合支所庁舎整備事業に約1億7,500万円等、大規模な事業が見込まれています。
 ふるさと応援寄附金を活用した事業としては、畜産業振興事業に約1億2,000万円、住宅リフォーム推進事業に3,000万円、八幡堀ライトアップ事業に約5,500万円等、各種事業が盛り込まれております。
 まず、八幡堀ライトアップ事業についてですが、約5,500万円の予算が計上されておりますが、コロナの状況が先を見通せないということもあり、事業規模や実施時期については十分に検討をしていただきたいと思います。
 また、安土支所の耐震工事、債務負担行為も含めて約2億6,000万円についても、様々な意見が出されていることもあり、実施時期や施工方法なども十分に検討し、将来を見据えてよい方向性を見いだしていただきたいと思います。
 最後に、市庁舎整備事業に関してですが、基本計画案が完成に向けて進められておりますが、建設がなされれば約60年間にもわたって近江八幡市の心臓部としての役割を果たすものです。現時点では、市民からの意見や市庁舎整備等特別委員会の意見が十分に反映されているとは言えない状況です。コロナによって合併推進債の活用期限は延長されました。小西市長は、でき得る限りシンプルでコンパクトな庁舎、かつ市民の目線に立ったワンストップを追及されるべきであり、将来におけるライフサイクルコストを低減させなければいけません。市民の意見に対して真摯に耳を傾けながら、十分に検討した上での提案となるようお願いを申し上げます。
 新年度からは、市税の大幅な減少、これは数年続く可能性もあります。この3年間で市の貯金である財政調整基金が約38億円から約31億5,000万円と約7億円近く減少しており、堅実な財政運営が必要とされています。
 コロナによって多くの市民が生活の不安を抱え、生活困窮者も数多くいらっしゃることは周知の事実です。今はコロナの危機をいかに乗り越えていくべきかが最優先課題であり、市民に寄り添った市政運営となるようお願いをいたします。
 以上、意見を付しまして令和3年度当初予算への賛成討論といたします。
○議長(片岡信博君) 次に、大川恒彦君の発言を許します。
 大川恒彦君。
             〔7番 大川恒彦君 登壇〕
◆7番(大川恒彦君) 皆様、おはようございます。創政会の大川恒彦です。
 創政会を代表いたしまして、議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算について、賛成の立場で意見を述べさせていただきます。
 令和3年度一般会計予算は、前年度よりも10億8,000万円減で、率にいたしまして3.2%減の328億8,000万円となっております。
 現在におきましては、ある種災害とも言えます新型コロナウイルス感染症が景気、経済に深刻な影響を与え、歳入の根幹であります市税等が落ち込むことは確実視されておりますが、落ち込む規模が不透明な中、予算編成につきましては非常に苦心をされたことが推測されます。
 コロナ禍におきまして、市民の方々が非常にご苦労をしていただいている中、落ち込んだ税収に対しまして、事業を削減するのではなく、市民サービスの低下をさせないために、ふるさと応援基金をはじめとしましたこれまでの歳入を確保してきました基金を効果的に活用しつつ、本市の抱えます課題解決や特色のある事業施策の展開など、必要に応じた財政出動を行った予算編成となっていることがうかがえます。
 このことから、ふるさと応援基金を優先事業推進枠として5億6,000万円を活用したことにより、財政調整基金繰入額を8億3,000万円と前年度よりも1億3,000万円を抑制し、セーフティーネットと言われます財政調整基金残高が、コロナ禍におきましても、全国のほかの自治体では枯渇する懸念が報道をされている中、財政規律を保った予算だと言えると思います。
 当初予算としては、市民の生活、また命を守るために、まずはワクチン接種をはじめといたしましたコロナ対策を最優先していただき、ポストコロナを見据えた予算であることは理解できるところであります。
 今後におきましても、引き続きコロナ禍の状況を的確に把握していただき、敏速で効果的な事業展開ができる補正予算対応を望むとともに、本市の最重要課題であります市庁舎整備事業の本格化予算につきましても、市民の皆様方や市議会の意見等を十分に聞いていただき、十分な理解が得られるよう丁寧な説明をされた上で、予算提案をしていただくことを強く望むことを申し添えまして、以上、賛成討論とさせていただきますので、議員皆様方のご賛同をいただけますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 以上で予算関連議案についての討論を終わり、これより採決します。
 お諮りします。
 議第4号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第13号)は、予算常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第4号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第12号令和3年度近江八幡市一般会計予算は、予算常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第12号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第13号令和3年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第13号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第15号令和3年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第15号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第18号令和3年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立多数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第18号は原案を可決することに決しました。
 次に、市長提出議案のうち、討論のない案件について、予算関連議案、条例関連議案、その他議案の順に一括採決します。
 まず、予算関連議案について、議第5号から議第11号まで、議第14号、議第16号、議第17号、議第19号から議第21号まで及び議第35号の14件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第5号令和2年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議第6号令和2年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)、議第7号令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)、議第8号令和2年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第2号)、議第9号令和2年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第1号)、議第10号令和2年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)、議第11号令和2年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第2号)、議第14号令和3年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算、議第16号令和3年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算、議第17号令和3年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算、議第19号令和3年度近江八幡市水道事業会計予算、議第20号令和3年度近江八幡市下水道事業会計予算、議第21号令和3年度近江八幡市病院事業会計予算、議第35号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第14号)、以上14件は、予算、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第5号から議第11号まで、議第14号、議第16号、議第17号、議第19号から議第21号まで及び議第35号の14件は原案を可決することに決しました。
 次に、条例関連議案について、議第22号から議第31号まで及び議第34号の11件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第22号近江八幡市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の制定について、議第23号近江八幡市障がい者のコミュニケーションを促進する条例の制定について、議第24号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議第25号近江八幡市歴史まちづくり基金条例の一部を改正する条例の制定について、議第26号近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、議第27号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議第28号近江八幡市開発事業における手続及び基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第29号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第30号近江八幡市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第31号近江八幡市安土匠の里条例を廃止する条例の制定について、議第34号近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について、以上11件は、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第22号から議第31号まで及び議第34号の11件は原案を可決することに決しました。
 次に、その他議案について、議第32号、議第33号及び議第36号の3件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第32号市道路線の認定につき議決を求めることについて、議第33号市道路線の変更につき議決を求めることについて、議第36号旧岡山小学校解体工事請負契約の変更につき議決を求めることについて、以上3件は、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、議第32号、議第33号及び議第36号の3件は原案を可決することに決しました。
 次に、議員提出議案について、討論・採決を行います。
 それでは、会第1号について討論を行います。
 玉木弘子君の発言を許します。
 玉木弘子君。
             〔9番 玉木弘子君 登壇〕
◆9番(玉木弘子君) 皆さん、おはようございます。日本共産党玉木弘子です。
 会派を代表いたしまして、会第1号新型コロナウイルス感染症拡大抑止のための社会的検査を求める意見書の提出について、教育厚生常任委員会では否決されましたが、賛成の立場で討論いたします。
 全国的に、緊急事態宣言は解除されました。新規感染者数の減少、下げ止まりが顕著であり、感染力が強いとされる変異株の流行が懸念されるなど、感染再拡大の危険が指摘されています。
 現状を打開するために、あらゆる手だてを取ることが必要です。中でも、無症状感染者を発見、保護するためのPCR等検査を抜本的に拡充することは急務です。
 政府は、3月5日に改定した基本的対処方針に、高齢者施設に対する社会的検査とともに、再度の感染拡大の予兆や感染源を早期に探知するため、幅広いPCR検査とモニタリング検査やデータ分析を実施すると新たに明記いたしました。
 これまでも、新規感染者数の減少に伴って検査数を減らしてしまったことが、次の感染拡大の波を招く一因となってきました。そうした悪循環を繰り返してはなりません。
 広島県では、無症状感染者の発見、保護する体制を整え、戦略的な大規模検査に取り組んでいます。この検査戦略の考え方は、PCR検査の集中実施で無症状感染者を発見、保護し、市中での感染連鎖を断ち切ったほうが営業時間短縮の要請などによる社会的コストがかからず、社会経済へのダメージを軽減できるというものです。
 同県の健康福祉局総括監は、民間の力も活用しながら、PCR検査センターを設置し、大規模検査をした結果、感染爆発が収束に向かったことを経験し、PCR検査の有用性を認識したと振り返り、コロナ対策は陽性者の早期発見、保護、治療が最大の感染対策であると語っておられます。
 滋賀県内では、医療機関や高齢者施設でのクラスター発生が相次いでおり、無症状感染者を発見、保護することなしに、感染再拡大を防止することは困難です。
 新規感染者数が減少し、検査能力に余裕ができている今こそ、コロナ封じ込めのため無症状感染者を発見、保護するために、思い切って大規模なPCR等検査を実施することが重要です。
 しかし、県においては、社会的検査費用が予算化されておりません。県民の命を守り、経済活動を守るためには、財源を確保し、早急に社会的検査を幅広く実施することが求められます。
 以上のことから、会第1号新型コロナウイルス感染症拡大抑止のための社会的検査を求める意見書の提出について、議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより会第1号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する教育厚生常任委員長の審査報告は否決であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 会第1号新型コロナウイルス感染症拡大抑止のための社会的検査を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第1号は原案を否決することに決しました。
 次に、請願について、討論・採決を行います。
 それでは、請願第1号について討論を行います。
 まず、玉木弘子君の発言を許します。
 玉木弘子君。
             〔9番 玉木弘子君 登壇〕
◆9番(玉木弘子君) 日本共産党玉木弘子です。
 請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願について、賛成の立場で討論いたします。
 政府は、75歳以上で年収200万円以上の人の医療費窓口負担を現行の1割から2割に倍増することを2022年秋から導入する医療制度改正一括法案を閣議決定し、国会に提出しました。
 負担増の対象者は、1、単身で年収200万円以上、2、75歳以上の夫婦で年収320万円以上の370万人となり、75歳以上の高齢者約1,815万人の20%に当たります。
 今回の負担増について、菅首相は、国会施政方針演説で、若い世代の負担上昇を抑えると述べています。しかし、実際には参院予算委員会で日本共産党の小池晃議員の質問に対する田村厚労相の答弁では、現役世代が負担する後期高齢者支援の減少について、年間720億円の減少で、1人当たりに換算すると年約700円であり、保険料の半分は事業主負担であることから、本人負担の軽減は半額の350円となり、月平均では約30円程度の軽減になること。最も負担が減少するのは、国の公費負担分980億円であることが明らかになりました。
 後期高齢者医療保険を導入したときに、それまでの老人医療費の国庫負担割合が45%から35%に引き下げられました。減らした国庫負担を元に戻すことが求められます。
 この請願第1号は、生活と健康を守る会をはじめ市内4団体からの請願です。新型コロナウイルス感染が拡大し、受診控えによる健康への影響が懸念される中、負担増が実行されたら、病気やけがのリスクの高い75歳以上の高齢者が経済的理由で受診を我慢し、さらに病状を悪化させることになりかねません。
 日本医師会の後期高齢者の患者負担割合についての資料によりますと、75歳までの世代と比べると現状の1割負担でも年収に占める負担割合は極めて大きい状況です。
 病状が悪化する前に安心して医療にかかれる環境を守る上でも、負担が増える窓口負担2割化は中止してほしいという切実な願いが込められた請願の内容です。
 以上のことから、請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願について、議員の皆さんのご賛同をお願いいたしまして賛成討論といたします。
○議長(片岡信博君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 志誠会の西津善樹でございます。
 請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願について、反対の立場で討論をさせていただきます。
 2022年には、団塊の世代が後期高齢者となり始め、2050年代には人口の約4分の1が75歳以上となるなど、ますます超高齢化が進展してまいります。
 一方で、近年では高齢者像は大きく変化しており、そうした変化に対応した新たな社会を構築することが急務となっております。
 少子・高齢化が進展する中、現行制度が前提としている支え手となる世代が年間80万人規模で減少していく厳しい社会状況の中で、世界的にも第1級水準である我が国の社会保障制度、国民皆保険をいかに維持して次世代に引き渡すかというのが喫緊の課題です。
 また、人口減少がますます見込まれ、人口構成が大きく変わる中におきまして、その負担は誰がするのか、世代間での医療費負担感をどうしていくのかという課題解決策が必要となってまいります。
 さらに、従来の想定を超えた医療技術の高度化が進む中におきまして、自助、公助の役割負担を再構築しつつ、経済社会の構造変化に対応し、人々に前向きな行動を促し、支えるための制度的な取組も必要となってまいります。
 このように、さらなる医療保険制度に対する持続性も含めて考えますと、全世代型社会保障制度改革の中におきまして、75歳以上医療費窓口負担2割化は、高齢者の方々に対しましても、負担能力のある方々に一定の負担をお願いしようという趣旨の下での改革であると認識をしています。
 また、現役世代の方々の負担の増大を一定程度抑えられる反面、一方で高齢者の方々の負担感が増すことを鑑み、これに対して一定期間の経過措置をすることにより、対応をされておられます。
 先ほどにも述べましたが、我が国が世界に誇る国民皆保険制度及び医療制度などを次世代に残すためには、人口増加が見込まれていた制度から人口減少を見据えた制度への切替えが必要であるのとともに、負担と給付のバランスを考えなければなりません。
 よって、請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願につきましては、反対とさせていただきます。
 議員の皆様のご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより請願第1号について、起立により採決します。
 念のために申し上げます。
 本件に対する教育厚生常任委員長の審査報告は不採択であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 請願第1号75歳以上医療費窓口負担2割化の中止を求める請願は、原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、請願第1号は不採択とすることに決しました。
 次に、請願第2号について、討論・採決を行います。
 まず、檜山秋彦君の発言を許します。
 檜山秋彦君。
             〔23番 檜山秋彦君 登壇〕
◆23番(檜山秋彦君) 日本共産党の檜山秋彦です。
 請願第2号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書の提出を求める請願を不採択にされた総務常任委員会の決定に反対し、採択を求める討論を行います。
 去る3月18日、総務常任委員会でこの請願について審議が行われた際、私は、委員長の指名を受けて次のように賛成討論をしました。
 核兵器禁止条約の批准国は、1月22日の発効後も徐々に増えており、既に54か国になっています。日本国内の世論調査でも、日本政府に批准を求める声が70%に達しています。
 世界の中で唯一戦争による原爆被害を2度にわたって経験し、被爆による惨禍を経験した日本の国民として、地方議会に許された政府への意見表明の権限を生かしてほしいと訴えました。
 委員長の反対意見はないかという問いかけには、どなたも手を挙げて意見を言われることがありませんでした。
 ところが、採決の結果、賛成者は私一人でした。どの方も一様に無表情な能面のように見えました。一言も発せずに、請願を没にする。私にはひきょうな態度に思われてなりません。少なくとも、請願者や紹介議員に対してあまりにも失礼ではありませんか。
 賢明なる市会議員各氏のことでありますから、請願の要旨については十分ご理解いただけていると思います。その上で、反論の余地なしとされたのではないでしょうか。それでも賛成していただけなかったのは、何らかのお立場から来る制約が働いたからでありましょう。
 石橋湛山という戦後間もなくの頃の政治家の一文が、最近の政党機関紙、赤旗ではありませんけども、に載っておりました。それを紹介させていただきます。
 私が今の政治家諸君を見て一番痛感するのは、自分が欠けているという点である。自分とは自らの信念だ。自分の信ずるところに従って行動するという大事な点を忘れ、まるで他人の道具に成り下がってしまっている人が多い。政治の堕落と言われるものの大部分はこれに起因すると思うと。
 議員各位があらゆるしがらみを廃し、自らの信念に従って、どこから読んでも正しいことを主張している、私はそう思いますけれども、この請願第2号にどうぞ賛成していただきたい。
 なお、3月23日の時点で、この趣旨の請願、意見書を採択した議会は540自治体議会に上っています。滋賀では、甲賀、湖南など6市町議会がこれを採択しています。どうぞ、議員各位がこの請願を採択していただきますように重ねてお願いを申し上げて、私の賛成討論とします。
○議長(片岡信博君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 志誠会の西津善樹です。
 ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、請願第2号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書の提出を求める請願について、反対の立場で討論をさせていただきます。
 先ほど檜山議員おっしゃっていました。しかし、私は請願者の思いを真摯に受け止めさせていただきまして、自らの信念を主張すべく討論をさせていただきたいと思います。
 日本は唯一の戦争被爆国でありまして、政府は核兵器禁止条約が目指す核兵器廃絶という目標を共有しております。本市でも、核兵器廃絶平和都市宣言を策定しておりますし、私自身も核兵器のない世界平和を切に願うものでございます。
 まず、核軍縮に取り組む上では、この人道と安全保障の2つの観点を考慮することが重要でありますが、核兵器禁止条約では安全保障の観点が踏まえられておりません。
 一方、北朝鮮の核、ミサイル開発は、日本及び国際社会の平和と安定に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威であることも事実です。北朝鮮のように、核兵器の使用をほのめかす相手に対しましては、通常兵器だけでは抑止をきかせることは困難であるため、日米同盟の下で核兵器を有する米国の抑止力を維持しなければなりません。
 そこで米国による核抑止力の正当性を損なうということは、日本国民の生命、財産を危険に促すことを容認することになりかねず、日本の安全保障にとっての問題を引き起こすことにつながります。
 つまり、我が国の領土と国民の生命と財産を他国からの脅威にさらすことに直結するばかりか、現在の国際社会が保っている安全保障上のバランスを崩すことになり、逆に不安定な国際状況をつくり出してしまうことは、核兵器使用のリスクが高まるばかりか、核廃絶への道筋も大きく遠ざかるものであると考えます。
 また、核兵器禁止条約は、現実に核兵器を保有する核兵器国のみならず、日本と同様に核の脅威にさらされている非核兵器国からも支持を得られておらず、核軍縮に取り組む国際社会に分断をもたらしている点も懸念されます。
 国民の生命と財産を守ることを最優先にすべき観点から、現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら、地道に現実的な核軍縮を前進させる道筋を追求していくことが重要であり、むしろ日本は世界平和のために核兵器保有国や核兵器禁止条約支持国を含む国際社会における橋渡し役を現実的かつ実践的に、さらに平和的に取り組むべきであると考え、この請願には賛同をいたしかねます。
 以上のことから、請願第2号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書の提出を求める請願についての反対討論とさせていただきます。
 議員の皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 以上で討論を終わり、これより請願第2号について起立により採決します。
 念のために申し上げます。
 本件に対する総務常任委員長の審査報告は不採択であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 請願第2号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書の提出を求める請願は、原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立少数〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、請願第2号は不採択とすることに決しました。
 ここで休憩します。
               午前10時59分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時16分 再開
○議長(片岡信博君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 議案の上程(提案理由説明)
     議第37号
     会第2号~会第4号
○議長(片岡信博君) 次に、日程第4、議案の上程を行います。
 議第37号並びに会第2号から会第4号の4件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 山下議会事務局長。
◎事務局長(山下彰人君) 朗読いたします。
 令和3年第1回(3月)近江八幡市議会定例会追加提出議案
市長提出議案
議第37号 近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについて
議員提出議案
会第2号 近江八幡市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について
会第3号 近江八幡市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について
会第4号 近江八幡市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について
 以上であります。
○議長(片岡信博君) 次に、市長提出議案の提案理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
 本日追加いたします人事案件の議案につきまして提案理由の説明を申し上げます。
 議第37号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることにつきましては、教育長の任期満了に伴い、大喜多悦子氏を新たに教育長に任命したく、本議案を提出するものでございます。
 以上、追加いたしました議案につきましてご審議いただき、ご可決賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 次に、議員提出議案会第2号から会第4号について提案理由の説明を求めます。
 北川誠次君。
             〔19番 北川誠次君 登壇〕
◆19番(北川誠次君) 提出者を代表し、会第2号から会第4号について提案理由の説明をさせていただきます。
 会第2号近江八幡市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について。
 本規則の改正は、全国市議会議長会における標準市議会会議規則の一部改正に伴い、本会議及び委員会における欠席事由等の明文化を行うこと、並びにデジタル化政策の一環としてこれまで行政手続等において求めてきた押印について、原則としてその廃止を広く推進している政府の方針を踏まえ、所要の改正を行いたく、本議案を提出するものです。
 引き続きまして、会第3号近江八幡市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について。
 本条例の改正は、デジタル化政策の一環として、これまで行政手続等において求めてきた押印について、原則としてその廃止を広く推進している政府の方針を踏まえ、条例で定める押印規定について所要の改正を行いたく、本議案を提出するものです。
 引き続きまして、会第4号近江八幡市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について。
 本条例の改正は、先ほど提案説明をさせていただきました会第3号と同様に、デジタル化政策の一環として、これまで行政手続等において求めてきた押印について、原則としてその廃止を広く推進している政府の方針を踏まえ、条例で定める別記様式について所要の改正を行いたく、本議案を提出するものです。
 議員の皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 以上で議案の上程を終わります。
 それでは、ただいま上程しました議第37号並びに会第2号から会第4号の4件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前11時23分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時23分 再開
○議長(片岡信博君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 質疑
○議長(片岡信博君) それでは、日程第5、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 委員会付託
○議長(片岡信博君) 次に、日程第6、委員会付託に入ります。
 お諮りします。
 ただいま議題となっています議第37号並びに会第2号から会第4号の4件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(片岡信博君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの4件については委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、議第37号並びに会第2号から会第4号の4件について、討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前11時24分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時24分 再開
○議長(片岡信博君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 討論・採決
○議長(片岡信博君) それでは、日程第8、討論・採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
 まず、市長提出議案について、議第37号を起立により採決します。
 お諮りします。
 議第37号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第37号は原案に同意することに決しました。
 次に、議員提出議案について、会第2号から会第4号までの3件を順次起立により採決します。
 まず、会第2号を採決します。
 お諮りします。
 会第2号近江八幡市議会会議規則の一部を改正する規則の制定については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、会第2号は原案を可決することに決しました。
 次に、会第3号を採決します。
 お諮りします。
 会第3号近江八幡市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、会第3号は原案を可決することに決しました。
 次に、会第4号を採決します。
 お諮りします。
 会第4号近江八幡市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立全員〕
○議長(片岡信博君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、会第4号は原案を可決することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第9 委員会報告
○議長(片岡信博君) 次に、日程第9、委員会報告に入ります。
 総務、教育厚生、産業建設の各常任委員会及び市庁舎整備等特別委員会から報告を行いたい旨の申出がありましたので、これを許します。
 まず、総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長平井せい治君。
             〔20番 平井せい治君 登壇〕
◆20番(平井せい治君) 令和2年度総務常任委員会報告を行います。
 当常任委員会は、令和2年度における定例会及び臨時議会で委員会に付託された議案を審査するため、計8回の委員会を開催し、当局提出議案は28件、意見書は1件、請願は3件の合計32件を審査しました。
 また、その他の活動について、令和2年12月1日、市連合自治会と意見交換会を文化会館会議室で実施しました。
 市内10学区の自治連合会長10名が参加され、多様化する地域課題を把握、共有するため現場の意見を聞きました。
 自治連合会長の皆さんからは、高齢者の個人情報の取扱いや移動手段の確保、自治会加入の促進、地域防災への取組など数多くの貴重なご意見が寄せられ、学区独自の取組事例や地域活動を進めていくための工夫など、当委員会委員と活発な意見交換を行いました。
 これら市政及び地域課題に関して出された意見については、議会全体や各常任委員会での取組や各議員の議員活動に生かしていくため、全議員が情報を共有し、共通認識を持って課題解決につなげることが重要であることから、項目別に地域の実情や要望などを取りまとめ、全議員に配付したところです。
 今後も引き続き、調査研究に努めてまいります。
 以上、当委員会の報告とします。
 令和3年3月24日、総務常任委員長平井せい治。
○議長(片岡信博君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 令和2年度教育厚生常任委員会の報告を行います。
 当委員会は、令和2年度に付託された議案を審査するため、委員会を計10回開催し、当局提案議案45件、意見書3件、請願1件の審査を行いました。
 中でも、第2回定例会に上程され、当委員会に付託された近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定については継続審査となったことから、閉会中の7月1日、7月8日、8月25日の3回にわたって委員会を開催し、審議を重ねました。
 まず、子ども医療費助成条例に係る改正案が初めて上程された平成30年第2回定例会以降の所得制限撤廃に係る審議経緯について確認するとともに、県内市町における子ども医療費施策と本市の制度との比較検討も行いました。
 次に、財政課からは中期財政計画に基づく今後の財政見通しについて説明を受け、継続審査での懸案事項であった持続可能な事業運営に係る財源の確保と所得制限撤廃後の対象者数について確認できたことから、8月25日の委員会で施行日を令和3年4月1日とする修正案が提出され、修正案を可決すべきものと決しました。
 なお、修正案は9月定例会の本会議で可決されました。
 審査過程においては、所得制限の撤廃の可否だけではなく、少子化対策としての子ども医療費の在り方まで議論が及び、本来、子ども医療費助成制度に地域間格差は生じてはならず、子育て支援施策として子ども医療費の助成は国及び県制度で行われるべきであるとの意見が出たことから、11月18日、子ども医療費助成に係る国及び県制度の創設に向けて国等へ働きかけを行っていただくよう、市長に申入れを行いました。
 今後も、市民の生活課題に即した所管事項の調査研究に取り組んでまいります。
 以上、当委員会の報告といたします。
 令和3年3月24日、教育厚生常任委員長岩崎和也。
○議長(片岡信博君) 次に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
 産業建設常任委員長井上芳夫君。
             〔11番 井上芳夫君 登壇〕
◆11番(井上芳夫君) 令和2年度産業建設常任委員会報告。
 当委員会は、令和2年度における定例会及び臨時会で委員会に付託された議案を審査するため、計7回の委員会を開催し、当局提出議案は23件、意見書は3件、請願は1件の合計27件を審査しました。
 その他の活動につきましては、所管する事項についての現下の動向を理解するため、本年度閉会中に次の3つの施策について、当局を交えて研究及び現地確認を行いました。
 第1回目の令和2年8月24日には都市計画制度について、第2回目の10月8日には畜産及び集落営農について、第3回目の令和3年1月12日には下水道経営戦略について、それぞれ所管する市部局の担当者から各施策の説明を受け、理解を深めました。
 また、第2回目においては、当局からの説明に引き続き現地確認を行い、大中町の繁殖一貫生産牧場及び安土町西老蘇の農事組合法人を訪問し、実情についてお尋ねしました。前者では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて近江牛の消費、販売が伸び悩む中、近江牛のブランドを維持しながら飼育を続けている牧場経営が大変厳しいものである状況を実感しました。後者では、グローバルGAPを認証取得されるなど先進的な取組をされ、経営維持に向けての意識高揚をされていることを学びました。
 このように今年度は自主的な取組をしてまいりましたが、将来、当委員会による政策提言あるいは国、県への陳情、要望を行えるよう、今後も継続的に所管する事項の調査研究を行ってまいります。
 以上、当委員会の報告といたします。
 令和3年3月24日、産業建設常任委員長井上芳夫。
○議長(片岡信博君) 最後に、市庁舎整備等特別委員会の報告を求めます。
 市庁舎整備等特別委員長山本英夫君。
             〔24番 山本英夫君 登壇〕
◆24番(山本英夫君) 令和2年度市庁舎整備等特別委員会報告をいたします。
 令和2年度の市庁舎整備等特別委員会は、委員会に付託された議案を審査するための2回と、学区説明会の後を受けての2回を含めた基本設計に係る調査研究のため9回の計11回委員会を開催しました。
 基本設計に係る調査研究では、当局より、建物の構造、規模、形態、平面プラン、配棟計画及び敷地配置計画などの基本設計の概略について詳細に説明を受け、内容について協議を重ねてまいりました。
 委員会の中で質疑及び意見が様々な角度から出され、委員会の総意には至っておりませんが、特に意見が集中した床面積、配棟位置及び建物の形態や意匠についての見解及び意見などは次のとおりであります。
 1.新庁舎の面積(床面積)は9,000平米程度であるが、平面プランから感じる中では通路幅及び諸室において十分とは言い切れない。市民からの要望、安全面、業務執行の効率などを勘案し、必要機能と規模及び配置を再精査の上、基本計画の9,000平米に固執することなく、必要な面積の確保と適正な配置の検討を要するものである。
 2.新庁舎の配置は、前面道路の官庁街に正対するものでなく、都市軸や景観軸が配慮されているのか疑問がある。まちの歴史や文化に考慮したものとなるよう、配棟計画の再検討を求める意見がある。
 3.駐車場の台数及び庁舎前広場並びに敷地内車道の配置については、基本設計または実施設計において精査及び検討を要するものである。
 4.建物の形態、意匠が、当局の言われるシンプル、コンパクトなものと言えるのか、疑問があり、ランニングコストへの影響についても精査が必要である。
 以上、当特別委員会の報告といたします。
 令和3年3月24日、市庁舎整備等特別委員長山本英夫。
○議長(片岡信博君) 以上で委員会報告を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了し、本定例会に付議されました案件は全て議了しました。
 ここで市長からご挨拶をいただきます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 閉会に当たりまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 議員の皆様方におかれましては、去る2月17日、令和3年第1回市議会定例会を招集させていただきましたところ、令和3年度一般会計予算案など、提案いたしました全ての議案につきまして、慎重なるご審議をいただき、いずれも原案どおりご可決を賜りましたことに対しまして、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。誠にありがとうございました。
 今議会の審議の過程におきまして、議員の皆様方から賜りましたご意見やご提言につきましては、私以下全ての職員がこれを真摯に受け止め、今後の市政運営に当たり、反映できますよう鋭意努力してまいる所存でございます。
 さて、昨年来、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスでございますけれども、緊急事態宣言は解除されたものの、いまだに収束の兆しは見えません。
 今年度も、市内小・中学校の卒業式や幼稚園、保育所、こども園の卒園式、先日は桐原幼稚園の閉園式が執り行われましたが、いずれも参加者を限定しての縮小開催となりました。
 また、例年、市内外で盛り上がりを見せる左義長祭も各地区での制作、練り歩きが中止されました。これは戦後初めてなことだそうでございます。保存会による一基のみの奉納が行われたところでございます。コロナ禍における苦渋の決断と次世代への継承という思いに対し、関係者の皆様に厚く敬意を表するところでございます。
 市といたしましても、一日も早く市民の皆様に安心して過ごしていただくため、ワクチン接種をスムーズに進められるよう、接種体制の整備に努めていきたいと考えております。
 本議会の開会の挨拶でも申し上げましたけれども、去る2月5日に、熊田総務副大臣とウェブ面談におきまして、感染症指定病院である市立総合医療センターの受入れ体制など、コロナ対応の現状から、令和2年度の特別交付税におきまして特段のご配慮をいただきたい旨の要望をさせていただきました。
 結果、3月19日には、3月交付額として5億6,844万3,000円の交付決定があり、12月交付額を含めた令和2年度の特別交付税総額といたしましては9億691万9,000円となりました。
 今後、地方譲与税やその他の交付金の確定とともに、財政健全化を見据えた中で、専決処分による補正予算におきまして令和2年度予算の最終調整をさせていただく所存でございますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
 これから先、気候も暖かくなり、外で過ごすのが気持ちのよい季節となりました。先日、運動公園と安土文芸の郷公園に設置いたしました大型遊具には、たくさんの親子連れの方々が遊ぶ姿をお見受けいたします。
 議員の皆様方におかれましても、年度の切り替わりの時期、何かとご多忙の日々が続くとは存じますが、どうかくれぐれもご自愛をいただきますとともに、新年度のなお一層のご活躍を祈念し、あわせまして、市政発展へのより一層のご協力をお願い申し上げまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。
 誠にありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 次に、日岡教育長におかれましては、今回、任期満了により、3月31日付をもって勇退されることになりました。
 ここで、勇退されるに当たり、日岡教育長より一言退任のご挨拶を受けたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 挨拶の前に、本日、庁舎を手りゅう弾と火炎瓶で爆破して、庁舎から出てくる市民の皆さんをライフルで撃つと同時に、市内の小学校に乱入して子どもに暴行を加えるというようなメールが届いて、急遽、終業式を本日やったんですが、昨日に開催させていただきました。
 現在までのところ、教育委員会の事務局がパトロール等をしているんですが、この庁舎を含めて各小学校も特に大きなことは起こっていないということですので、まずそのご報告をさせていただきます。
 この場に立つのも今日が最後かと思うと、ちょっと感傷的になって寂しい思いもしています。
 平成26年12月議会に議員の皆さんのご同意をいただき、以来、3期6年と3か月の教育長の務めをさせていただきました。この間、いろいろなことで、市長をはじめ行政職員の皆様、議会議員の皆様、そして教育委員さんをはじめとする教育関係者、殊に市内の教職員の先生方に、そして最後に市民の皆さんの温かいご支援、深いご理解で今日まで勤められてきたと思っております。
 私は、66歳なんですが、うち44年間を教育に関わってまいりました。その間、いろいろな方たちに支えられながら、今日の日を迎えましたが、何よりも私を教育者として育ててもらったのは、教えてきた子どもたちだと思っています。最も尊敬するのは、子どもたち、本当にお世話になったなと思っています。
 市内にも、まだ多くの子どもたちがいます。子どもたちのあの目の輝き、笑顔、元気を守っていくために、それを基本としてこの6年3か月取り組んでまいりました。
 4月からは、一市民として子どもたちをしっかり支えていきたいなと思っています。4月から着任される予定の大喜多新教育長さんは、すばらしい人格者で、教育長としてもすばらしい力を持っておられることと思います。どうか私にいただいたご厚情を新しい教育長さんにも注いでいただくことを願っています。
 花の便りが、桜の便りが聞こえる中、先ほど市長さんがおっしゃったように、コロナ禍は一向に衰えません。地域によっては第4波というような話もちらほら聞こえてきます。コロナ禍であろうとも、議員の皆様、行政職員の皆様がご健康でますます活躍されることを心から願って、退任のご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(片岡信博君) 勇退される日岡教育長におかれましては、平成27年1月の就任以降、6年3か月もの長きにわたり、教育長として豊富な教育現場での経験と知識を発揮され、本市の教育行政に多大なる貢献をいただきましたこと、深甚の感謝を申し上げる次第であります。
 ご退任後もご健康には十分ご留意いただき、引き続き近江八幡市政発展のためにご活躍されますようお願い申し上げる次第であります。
 誠にありがとうございました。
 第1回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。
 去る2月17日に開会いたしました本定例会も、議員各位の協力並びに市長をはじめ当局の皆様方の格別のご協力をいただき、本日ここに無事閉会の運びとなりましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
 当局の皆様におかれましては、今定例会の中、各議員から出されました意見や要望を十分に尊重され、市政の一層の発展に努められますようお願い申し上げるものであります。
 さて、令和3年度予算は、ポストコロナに向けた新たな日常対応としてのニューノーマル予算と示されたところであります。
 当局におかれましては、コロナ禍の中で厳しい財政運営を迫られることもあるかと存じますが、持続可能な行財政運営を視野に入れ、市民サービスを低下させることなく、市民にとって、安心・安全なまちづくりに一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 議会といたしましても、本市のさらなる発展のため、なお一層努めてまいりたいと考えております。
 朝夕肌寒い日がございますが、日増しに暖かくなり、春の訪れを感じられる季節となりました。
 皆様方におかれましては、新年度にかけ、公私とも何かとお忙しい時期かと思いますが、時節柄、ご自愛いただき、ますますご活躍いただきますようご祈念を申し上げます。
 それでは、これをもちまして令和3年第1回近江八幡市議会定例会を閉会といたします。
 ご苦労さまでした。
               午前11時53分 閉会
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