録画中継

令和3年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(木) 一般質問
道下 直樹 議員
(1)桐原東小学校区放課後児童クラブについて
   ①桐原東小学校放課後児童クラブ「風の子」から漏れた子どもの対応について
   ②令和4年度の風の子の希望人数について
   ③潜在的待機児童数の実態調査について
   ④桐原東小学校空き教室の利用について
   ⑤桐原東学区に1クラス増やせない理由について
(2)結婚・出産・子育て政策について
   ①結婚新生活支援助成金について
   ②堕胎手術費の助成について
   ③お誕生おめでとう健やか祝金について
   ④児童扶養手当及び母子家庭・父子家庭福祉医療費助成について
   ⑤塾代助成について
(3)小西市政について
   ①次の4年間の明確な市政運営目標について
   ②国に求める要望について
   ③未達成のマニフェスト項目で優先的に取り組まないといけない課題について
◆1番(道下直樹君) 皆様おはようございます。
 質問に入る前に、9月議会質問できなかったので、檜山議員についてお話しさせてもらおうと思います。
 檜山議員と実は50歳も年が離れておりまして、本当にすごいかわいがっていただいたんで、この場をもって本当にお礼のお言葉をお伝えしようかなと思います。
 主義主張は違えども、本当に尊敬できる先輩議員でした。
 病気ということで、一日も早いご回復と、また元気な姿を見せていただければなというふうに考えております。檜山議員、本当にお世話になりました。
 それでは、質問に移らせていただきます。
 桐原東小学校区放課後児童クラブについて質問させていただきます。
 桐原東小学校放課後児童クラブ風の子から漏れた子どもの対応について、質問させていただきます。
 桐原東小学校区では、前回質問させていただいたとおりに、小学校から500メートル以内、また学区内にも風の子さん1つしかありません。
 風の子からあぶれた子どもたちは、よその学区の放課後児童クラブに行かなくてはなりません。特に、5年生とか6年生のポイントが低い小学校児童は入れない状況でございます。
 よその放課後児童クラブを希望する児童や保護者について、例えば仕事場が近いからそこの放課後児童クラブを選択しているんだよという方については、そのままでもよいかなというふうに考えているんですけども、桐原東放課後児童クラブ、風の子を希望する児童については、なるべく多く入れるようにしていただきたいなというふうに考えております。
 抜本的な対策をお伺いいたします。
 令和4年度の風の子クラブの希望人数について質問させていただきます。
 先日11月30日に締め切られた風の子クラブの希望人数についてお伺いいたします。
 潜在的待機児童数の実態調査についてお伺いします。
 桐原東小学校区には、何度も申しているように風の子さんしかありません。よその放課後児童クラブに行きたくないとのことで、高学年は自宅待機を選択しているご家庭もあります。
 この子どもたちは、放課後児童クラブの待機児童数には含まれておりません。
 桐原東学区に特に多いとされるこの潜在的な待機児童数について、実態調査を行っていただきたいなと思うんですけども、当局のご見解についてお伺いします。
 桐原東小学校の空き教室の利用についてお伺いします。
 桐原東小学校に空き教室がないとのお話を伺ったんですけども、PTA会長より、PTA室を利用してはどうかという、これは内々なんですけども、ありがたいお話を頂戴しました。
 PTA室を利用すれば、例えば現在の43名からプラス20名ぐらいになっても問題ないんかなというふうに考えているんですけども、特例で45名定員を、受ける人数を受け入れるようにさせてもらって、一人を雇う人件費や光熱費など、そういった補助金も増やしていただければなと思うんですけども、当局のご見解についてお伺いします。
 桐原東学区に一クラス増やせない理由についてお伺いします。
 桐原東小学校区に一クラス分増やせない理由について、考えるところ、整備を済ませてしまったからかなというふうに考えているんですけども、もしそれ以外に桐原東小学校区に増やせない理由についてあれば、何かお伺いいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんおはようございます。
 道下議員の桐原東小学校区放課後児童クラブについてのご質問についてお答えをいたします。
 まず初めに、集団の規模については、国の放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準において、1支援当たりおおむね40人以下となっております。
 また、国は望ましい方向に導くための指針として放課後児童クラブ運営指針を定め、クラブが果たすべき役割や社会的責任などについて示されています。
 本市においては、保育の質をより重要視し、適正な規模の実現も含めて、国の運営指針を参考に保育を実施するように市の放課後児童クラブ運営ガイドラインを示しております。
 一方で、集団の規模はあくまでも参酌基準であり、必ず従うべき基準とは位置づけられてはおりません。
 クラブを利用できる対象の範囲は決まっておりますが、今回に限らず、また風の子に限らず、年度や地域によっては利用申込みされるクラブの偏りなどが一時的に生じております。
 基本的には、運営事業者と保護者との間で結ばれる利用契約に基づく利用であり、市に決定権はございません。
 運営事業者において、しゃくし定規な対応ではなく、保護者などに寄り添った現実的な対処方法として、総合的に状況等を勘案の上、定員超過であっても弾力的に一定受け入れていただけるよう、市としても調整に関わってまいりました。
 また、利用決定基準は、支援の必要度等に基づき公平公正に利用決定を行うための基準として、全クラブの合意の下、市内統一ルールとして定めているものでございます。
 公平公正なクラブ運営や小1の壁問題を生じさせないためにも、必要なルールと考えております。
 定員に対して、何人受け入れられるのか、高学年の子どもたちのニーズにどのように応えるのか、風の子クラブに限らず、最終決定権は市にはなく、運営事業者さんが判断し、決定を行う制度となっております。
 次に、風の子については、11月30日現在、45人の定員に対し71名の利用希望があったと聞いております。
 運営事業者から受入れの最終判断は聞いておりませんが、市としては、まずは風の子を希望されておられる保護者の思いに事業者としてできるだけ応えていただけるよう、調整を促してまいりたいと考えております。
 次に、潜在的待機児童数の実態調査についてですが、本市では、桐原東小学校に限らず、放課後児童クラブの利用希望に関するニーズ調査を平成30年に市内在住の就学前児童のいらっしゃる保護者に対して、また令和元年度には市内在住在学の小学生児童がいらっしゃる保護者に対して実施しております。
 ニーズ調査の結果と人口推移のデータを基に、運営事業者や保護者代表等も参画される子ども・子育て会議において議論し、令和2年度から令和6年度を計画期間とする第2期子ども・子育て支援事業計画において、必要な見込み量とそれを上回る適正な確保量を策定しているところでございます。
 策定した計画に基づいて、整備や確保に向けて取り組んでまいったところでございます。
 次に、桐原東小学校の空き教室の利用についてですが、小学校は教育財産であり、学校教育施設として教育委員会、学校長の監督権限下において維持管理、運営される施設でございます。
 PTA室に限らず、どの教室であっても、施設利用に関しては小学校の協力と学校長の許可が必要不可欠でございます。
 既に空き教室の利用については学校長とご相談をさせていただきました。その後、PTA室の利用についても照会させていただき、担当課が現場確認するとともに協議を重ねましたが、結果として、部屋の配置からセキュリティー管理が非常に難しく、利用は困難との判断に至っております。
 ただし、期間を定めセキュリティー対策をした上であれば、別部屋の利用にご配慮いただける可能性があると言及をいただきましたので、運営事業者さんの判断や意向を踏まえて、必要に応じて空き教室の活用も検討してまいりたいと思います。
 また、運営事業者であるNPO法人はちまんキッズへの運営費の増額についてでございますが、本市では国、県の補助制度を活用して運営事業者さんに運営費を補助金として支出しております。
 当該国、県の補助金、補助制度は、国基準の1支援当たりおおむね40人を踏まえ、児童数が36人以上45人が同じ基準額となっており、適正な規模を目指すため、46人を超えた場合は、1人当たり年間6万7,000円が減額される制度設計となっております。
 ただし、利用者が1人増えるごとに利用料が年間12万円増加しますので、1人当たり年間5万3,000円の増収となりますので、定員超過受入れにより直ちに著しくクラブ運営に支障を来すものではないものと考えております。
 最後に、桐原東小学校区に放課後児童クラブを増やせない理由については、議員がご指摘された他のクラブを先に整備したからではございません。
 桐原東小学校は国の方針に沿った空き教室の活用ができる状況にはなく、次なる学校敷地内でのこどもの家の1クラブ増設についても、場所が確保できないことから、市としては桐原東小学校区内の学校近傍地にもう一クラブ開設する必要性を認識しておりました。
 平成29年度に1回、平成30年度に2回、桐原東小学校から500メートル以内の学校や地域連携が図れる場所で、整備補助費を確保して民設民営の事業者を公募し、整備を進めることといたしましたが、風の子の運営事業者であるNPO法人はちまんキッズをはじめ応募はありませんでした。
 また、その間も担当課が不動産業者への物件照会や自治会長と借家等が可能な物件相談など、できる限り取り組みましたが、近傍地でのクラブ開設には至っておりませんでした。
 その後、令和2年度に、途中に突然、旧桐原コミセンで運営されておられました2クラブが撤退されることにり、多くの待機児童が生じる事態が予想される緊急事態となりました。
 経緯を踏まえて、これまで同様の条件に加えて、移動支援があれば距離要件を緩和することで急遽補正予算のご審議を賜り、ご承認後に公募を行いました。
 3事業者から近傍地以外での応募があり、選定委員会で滋賀YMCA学童保育ワイプラスとなかまーず篠原の2業者が選定され、令和3年度から開設運営となったところでございます。
 市としては、はなから学区外にクラブを開設することを前提に整備を推し進めたわけではなく、以前から風の子の運営実績があり、風の子での支援を希望されている保護者の期待が高いことから、事業者さんがその思いに応えられることを市としても見守ってまいりましたが、これまで4回の機会がございましたが応募はないということでございます。
 もちろん事業者にも様々な事情もあろうかと思いますが、事業者と保護者の利用契約である以上、暫定対応として風の子が定員超過でも一定受け入れる、恒常的な定員超過ならば新たなクラブ開設を目指すなど、事業者さんが現実的で柔軟な対応をご検討いただくことが望ましいものと考えております。
 非常に難しい問題であり、特効薬はございませんが、市として引き続き支援できること、改善できることについて検討し、子どもの最善の利益を保障するために取組を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
○副議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 部長、丁寧なご回答ありがとうございます。本当に厳しいご回答だったなというふうに思っております。
 確かに部長のおっしゃるように、特効薬はないというこの問題なんですけども、ちょっとこれについてまた再問していこうかなと思います。
 桐原東小学校の全体の放課後児童クラブの希望人数、全体の希望人数、そちらについてお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 道下議員の再問にお答えをいたします。
 11月30日の一斉募集締切り時点での速報値から申し上げますと、学区別に集計しますと、桐原東小学校区では149人、全校児童の34.8%が放課後児童クラブの利用を希望しているという状況になっております。
 なお、この利用希望率につきましては過去の当学区利用希望率よりも高く、また他学区の利用希望よりもかなり高い率であるという状況でございます。
 国の参酌基準である集団の規模を踏まえた施設の確保量といたしましては、桐原東小学校区では120人となっているところでございます。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 部長、ご回答ありがとうございます。
 本当に私も聞いていたのが120人が適正規模やというふうに聞いていたんですよ。それで、言うたら149名まで増えたと。これは本当に29人どうするんやという話なんですけども、それに関連して、じゃあこの下の世代、桐原東学区に在住の長時部、そして及び保育園に通っている児童数について、こちらをお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 道下議員の再問にお答えいたします。
 桐原東学区に在住でこども園の長時部及び保育園に通っている児童数につきましては、5歳児が56名、4歳児が40名、3歳児が37名、2歳児が31名、1歳児が25名、ゼロ歳児が12名となっております。
 ただし、通園先の施設につきましては、桐原東学区内にある認定こども園の京進のこども園HOPPA近江八幡や小規模保育のひだまり保育園、家庭的保育のはっちぽっちの3か所に限らず、桐原学区の桐原保育所やきりはら遊こども園を含めまして、むしろ他の学区、市内全域の様々な園に、保護者の希望等も踏まえて結果として多くのご利用がされているという状況でございます。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 部長、ご回答ありがとうございます。
 これは先ほど56名、40名、37名、31名、25名と、ここ5年間は減らないわけですよね、この希望者数が。そうなると、また風の子さんにすごい負担がかかってくると思うんですけども、風の子は、まず今年度の受入れについて、定員である45名以上の受入れについてはどのように考えてらっしゃるのか。こちらが分かりましたらお答えください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 道下議員の再問にお答えいたします。
 保護者からクラブへの申込みの締切りがございます11月30日の前の時点、11月24日でございますが、施設設置運営法人の理事長さん、副理事長さん、そして風の子の保護者会長さん、副会長さん、そして担当課であります子ども支援課長であるとか、担当者が会議をするという場を設定させていただきました。
 私もその場に直接参加をさせていただいたところでございます。
 そして、事業者に対していろいろとお話をさせていただく中において、風の子さんがよくて、風の子さんを引き続き利用したい保護者さんと、それから子どもさんが一定多くいらっしゃると。まだ締切りではないですけども、事前に聞いているところでは一定数いらっしゃるんで、定員超過することが考えられるという中で、事業者さんとしての意向確認といいますか、思いとしてどう受け止めるかということをお聞きしました。
 しかし、定員超過の原因につきましては、令和3年度限りということで言っておられた事業者さんでございまして、締切り以前のその時点では、まだ判断できない、何とも言えないというご返答いただいたところでございます。
 その後、結果としましては、先ほど申し上げたとおり71名の申込みがあったところでございます。
 クラブの、これは公式見解というよりは、支援員さんからは、今年度、令和3年度につきましては、定員超過で56名受けられておられますので、その同数程度までは次年度についても、3年度受け入れられたのですから、4年度についても可能ではないかというような見解がございましたが、これもあくまでもクラブさん側の話でございまして、運営法人さんそのものからの正式な回答ではございません。
 ただ、その受入れにしても、また全員仮にとして受入れしたとなったら、保育の場所と、それからいわゆる支援員さんの両方の、場所だけじゃなくて、支援員さん自身も一定確保していくという必要があるんじゃないかという見解があるということは仄聞しているところでございます。
 まず、事業者さんとしての考えを、あのときも申し上げたんですが、整理していただいて、定員どおりなのか、また今年と同じ程度のような、定員を超えますけれども弾力的な部分で一定の範囲で勘案するのか、また保護者等の思いに対して全てを受けられるのか。
 それについてやっぱり法人さんとしてまずはご判断いただいた上で、その上をもって正式な方向性といいますか、報告をお受けして、それに対して市としても関わっていくということが必要かなというふうに思っております。
 あと、小学校の利用教室についても、先ほど申し上げましたように、協議しておりますけど、まだそれについても結論が出ていないというところでございますので、ご理解賜りたいというのと。
 それからもう一つ、法人さんがどうこうということじゃなくて、仮に風の子クラブさんを希望されましたけどもできないというような状況になったとしても、別のクラブで受入れ可能な状況にはなっているというところでございますので、そのことも含めてご理解を賜って、なおかつ最終的には12月末をめどに事業者さんが判断された結果で、保護者に対して利用決定の通知が出されるというような流れになっております。
○副議長(小西励君) 質問はありますか。
 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 部長、ご回答ありがとうございます。
 本当に、逆にちょっと落ち込んでしまったんですけど、これは教育長にもどういうふうに考えているのかなという、桐原東小学校児童を預かる身として、放課後児童クラブがこのあふれる現状について、子どもたちはすごく困っていると思うんですね。
 教育長として、どのように今思ってらっしゃるのか。こちらは教育長の所管ではないんですけど、教育長のお考えについてお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 桐原東小学校の放課後児童クラブを利用している子どもたちは、桐原東小学校の子どもですので、このことについては、私もこの問題については重要なことやと考えております。
 それで、子ども支援課からも先ほど答弁がありましたように、教育委員会にも協議の場がありまして、そこでお話ししましたことは、桐原東小学校、今後5年間の推計を見ますと、子どもたちの数は現在と変わりがないです。
 そのことと、そして現在と変わりはないですけれども、学級数としては特別支援学級等のこともまだ分かりませんけれども、増える傾向にあるので増加することも考えられます。
 それで、学校の教室を利用するという考えもありますけれども、今考えておりますのは、学校の教室の1教室を期間を限らせていただいて、そこを利用していただくことは可能だと考えています。
 ただし、管理面においては放課後児童クラブの事業者さんにお願いしたいなと思っております。
 また、今後も子ども支援課と教育委員会と連携して対応してまいりたいと思いますので、議員のご理解をお願いします。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 教育長、ありがとうございます。
 発言通告も出していないのに、丁寧にご回答いただきまして本当にありがとうございました。
 それでは、市長にちょっとお伺いしようかなと思うんですけども、市長は、例えば6年間、その希望する放課後児童クラブに子どもたちが通えるほうがよいと考えていらっしゃるのか、それとも希望するけどもあぶれたから、よその放課後児童クラブに行くのは仕方ないと考えてらっしゃるのか。市長、こちらのご見解についてお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答えを申し上げます。
 仕方がないという言い方は非常に不適切かなと思いますけれども、希望されるところに行けるのがベストだと、当然これは論をまたないところでございます。
 我々幾つか考えなきゃいけないところがあろうかと思いますけれども、適正な規模を維持するということも考え合わせながら、有効な資源でございますので、考えていかないと、これが1点ございます。
 さはさりとて、この桐原東小学校については非常にタイトな状況、議員もご承知のように、前々から我々もこの状況については改善の必要があるということで担当課も努力をしてまいったわけでございますけれども、なかなか適正な場所も見当たらない、また学校も狭隘で非常に厳しい状況にあるという状況でございます。
 今、風の子さんに関しましては、超過で希望があるという状況でございますけど、取りあえず部長からもご説明申し上げましたように、事業主さんのどういう、当然人繰りの話もございますんで、支援員さんの募集、体制の問題もございます。
 どういう形で受け入れていただけるのか、ご方針を示していただきまして、教室、学校の空き教室についても、学校側と話をさせていただきながら、一定の可能性もあるということでございますので、その事業者さんの意図、方針を受けながら、我々も考えてまいりたいと思っておりますし、長期的には、私は場所については、もう一度クラブを校内に設置できるのかできないのか、詳細の検討はまだしておりませんけども、一部可能性のある場所については学校側とも、示唆をいただいておりますので、全体の流れ、そうしてから動向等を踏まえながら、また検討しながら、事業者さんのご意向その他踏まえながら対処を考えてまいりたいというように思っております。
 いずれにしても、議員ご指摘のように、ストレスなく同じところにずっと兄弟含めて行っていただくのがベストだ、よいことだというのは我々も承知しておりますので、できる限りそういう形が実現できるような範囲でまた努力してまいりたいと思います。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、ご回答ありがとうございます。
 これは何でこんなに長く扱うのかというと、桐原東小学校の運動会に行かせてもらったときに、子どもに質問したんですね。何か困っていることとか不安なことはないと聞いたら、学童から移らなあかんかもしれへんと。これはすごい不安そうに言ってはったんですよ。
 ある保護者の方から、1年生の受入れをやめてもらうように言ってもらえないかと言われました。保護者の方も、絶対そんなこと言いたいわけないんですよ。ただ、やっぱり自分の子どもが、1年生が入ってきたら追い出されるんですわ。
 この現状を、本当にこれが、僕は、子どもにもそういう不安を持たせたこと、そして保護者にもそういうことを言わせてしまった。これは本当にハートフルじゃないと思うんですよ、小西市長。
 今本当に厳しい状況やと思うんですけども、本当に解決策をお願いしたいと思います。これは本当にここまで言わせてしまったというのは、本当に僕らも恥ずべきことですし、本当に政治の敗北やなと思っているんで、小西市長、ぜひよろしくお願いします。
 それでは、結婚・出産・子育て政策について質問させていただきます。
 結婚新生活支援助成金について質問します。
 前回も質問させていただきましたが、結婚新生活支援助成金について、彦根市、草津市、湖南市、高島市、東近江市、豊郷町の前回は5市1町だったんですけども、大津市、長浜市、守山市、甲賀市、甲良町、多賀町が事業導入となりました。前回より対象の市町が拡大しております。
 ぜひ近江八幡市も導入していただけばよいなというふうに考えているんですけども、当局の導入検討についてお伺いします。
 堕胎手術費の助成についてお伺いします。
 前回の質問でも行わせていただきましたが、流産や妊娠継続が不可能となった際に堕胎手術を行わなければなりません。そうなると、会社も休まないといけないですし、やっぱり体調不良とかあるんですね。やっぱり長期間休むことも考えられるんです。
 高額医療費助成制度があるとはいえ、自己負担は、これは無料にはならないんですね。経済的理由などを、例えば中絶は2種類あると思っていて、出産できるのに中絶してしまうパターンと出産したいけど子どもが亡くなってしまって中絶するパターン、この2パターンあると思うんですけども、この1パターン目の出産できるのに中絶してしまうパターンについては、これは自己負担あるべきだと思うんですけども、出産したいけども子どもが亡くなってしまったパターンのこちらの堕胎手術に関して、自己負担分の助成をできないかなというふうに思っております。こちらについてお伺いします。
 お誕生おめでとう健やか祝金について質問させていただきます。
 再度、10万円給付、18歳以下に決まったわけですけど、今ちょっともめているんですけどね。前回と同様に、令和4年3月31日を超えて生まれた新生児はやっぱり対象にならないなというふうに考えているんです。
 近江八幡市は、お誕生おめでとう健やか祝金という制度がありますんで、制度趣旨がちょっと違うんですけども、こちらに上乗せを行って10万円給付に近い形の給付ができないかなと思っております。こちらについてお伺いします。
 児童扶養手当及び母子家庭・父子家庭福祉医療費助成について質問させていただきます。
 近江八幡市は、ひとり親世帯に対して支援を行っておりますが、当たり前のことなんですけども、ひとり親にしか支援がないんです。これはいわゆる離婚となっていたらもらえるという形なんですけども、例えば離婚調停中とか裁判中またはDV被害などで実質ひとり親世帯に関しても、同様に支援を行っていただけないかなと思っております。こちらについてお伺いします。
 塾代助成についてお伺いします。
 子育て世帯の負担を軽減するとともに、子どもたちの学力を伸ばすために、大阪市は最大1万円の塾助成を行っております。
 所得制限などの条件を求めることも必要かと思いますが、これは今までの塾代の負担ができないために塾に通えなかった子どもも塾に通えると。そうなると、子どもたちの未来を伸ばしていけるんじゃないかなと思っております。
 昨日の山本議員の質問にもありましたけども、フリースクールへの助成とかも必要じゃないかなというふうに考えているんですけども、こちらについて導入、塾代助成、フリースクール助成はできませんか、お伺いします。
 以上、初問とさせていただきます。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 皆様おはようございます。
 道下議員お尋ねの結婚新生活支援事業の導入検討についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、国の補助制度を活用しての結婚新生活支援事業を実施しております県内の市町は、令和2年度の5市1町に加え、令和3年度は4市2町が事業を実施しており、合計12市町となっております。
 そのうち、令和2年度実施市町の補助事業の状況といたしましては、ゼロ件から18件と実績にばらつきのあることが実情でございます。
 結婚新生活支援事業につきましては、今後も他市町の事業実施状況を注視しつつ、少子・高齢化、人口減少に対するより効果的な事業について検討してまいりたいと考えております。
 なお、当市における婚姻届受付件数は、令和元年度の893件から令和2年度は803件と減少してございます。
 この届出件数には、当市に本籍があり他市町に住民票がある方や本籍も住民票も当市にない方等も含まれておりますが、10%余り減少が見られているところでございます。
 この傾向は日本全体でも同様でございまして、厚生労働省が実施している人口動態統計の結果でも、令和元年度と令和2年度を比較すると婚姻数が12%余り減少しております。
 この原因といたしましては、コロナ禍により出会いの機会が減少したことが大きく影響しているのではないかと考えられることから、当市といたしましては、アフターコロナを見据え、少子・高齢化や人口減少に対する取組の一つとして、滋賀県や他市町等と連携しながら、広域婚活事業など、結婚の前段階となるカップル成立のための出会いの機会を提供してまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(小西励君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 道下議員の結婚・出産・子育て政策のご質問のうち、子ども健康部所管部分についてお答えをいたします。
 まず初めに、堕胎手術費の助成についてのご質問にお答えをいたします。
 人工妊娠中絶手術は原則として健康保険は適用されないため自己負担となり、妊娠12週未満の初期中絶のうち、望まない妊娠や経済的理由による中絶等がこれに当たります。
 手術費用は自由診療であり、医療機関で違いがございますが、一般的には妊娠週数が大きくなるほど費用が高くなる状況にあると言われております。
 一方で、保険適用となる場合や利用可能な制度がございます。
 保険適用が、健康保険が適用される場合といたしましては、1つ目は妊娠12週以降の中期中絶の場合、また2つ目は、先ほど議員が申されましたとおり、胎児がそれ以上成長せずに母胎の中で亡くなってしまう稽留流産の場合が該当いたします。さらに3つ目として、妊娠の継続が母体の生命を脅かすおそれがあり、医師が中絶を必要と判断した場合でございます。
 これらの保険適用となる診療は高額療養費制度の対象となり、所得に応じて自己負担の上限額が設定され、それを超えた金額については保険から費用負担されるため、自己負担額は軽減されるということでございます。
 また、妊娠12週以降の中期中絶手術では、健康保険に加入されている場合は出産育児一時金の支給対象となり、手術費用を一定補填できる状況となります。
 さらに、母体保護法の規定に基づいて医師が行う妊娠中絶に係る費用は、所得税や住民税の医療費控除の対象にもなります。
 市といたしましては、母子保健施策として、望まない妊娠や継続できない妊娠について人工妊娠中絶の危険度に鑑み、早い段階で妊娠の兆候に気づけるための教育や啓発に取り組むことが優先業務と考えております。
 経済的支援も含めて、社会保障の観点からは、健康保険制度等において一定の対応がなされていることから、市といたしましては堕胎手術費用の助成を行う考えはございません。
 なお、中絶後の心の傷による鬱や不眠など心のバランスを崩してしまう場合もあると思いますが、市では必要に応じて保健師や助産師による相談支援を行うことは可能ですし、専門機関への紹介も行うことは可能でございます。
 次に、お誕生おめでとう健やか祝金についてのご質問にお答えをいたします。
 国の子育て世帯への臨時特別給付金は、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策として、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた18歳以下の子育て世帯を支援する取組の一つでございます。
 一方、お誕生おめでとう健やか祝金事業は、子どもの誕生を祝福し、次代の社会を担う児童の健やかな成長の支援、少子対策及び子育て世帯の家計負担の軽減に資することを目的とした市の単独事業として実施している事業でございますので、国の臨時特別給付金とは目的が異なるものでございます。
 また、お誕生おめでとう健やか祝金事業については、事業の目的とその効果を問われているところでもあり、次年度以降において上乗せする予定はございませんので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 次に、児童扶養手当についてのご質問にお答えいたします。
 児童扶養手当につきましては、児童扶養手当法の規定に基づいて支給されているものです。父母が婚姻を解消または死亡等した児童が対象となっており、離婚調停中のものは婚姻の解消が確定していないため、児童扶養手当の支給対象とはなりません。
 しかし、議員が申されたDV被害の方については、父または母が配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律の規定による裁判所からの保護命令を受けた場合は、婚姻を解消していない場合であっても児童扶養手当の対象となりますので、ご理解をお願いいたします。
 最後に、塾代助成についてのご質問にお答えをいたします。
 議員が紹介された大阪市では、塾代助成事業として子育て世帯の経済的負担を軽減するとともに、子どもたちの学力や学習意欲、個性や才能を伸ばす機会を提供するため、学習塾等の学校外教育サービスの利用に係る経費の助成を実施されておられます。
 事業の成り立ちといたしましては、平成24年9月から西成区において、中学生の養育者が就学援助の認定者及び生活保護受給者を対象に施行され、平成25年12月から助成対象を市内中学生に拡大されました。
 その後、平成27年10月からは、中学生の養育者及びその配偶者の合計所得が限度額未満の方を助成対象とされておられます。
 いずれにしましても、低所得者世帯の経済的負担の軽減として、大阪市の実情に鑑み、単独事業として実施されているものと認識しております。
 各自治体が実施する単独事業につきましては、厳しい財政状況の中、それぞれの市町村においてその地域の実情や対象者数等のボリューム感、緊急度や切迫度、優先度等を踏まえて単独施策を実施されているものと考えております。
 低所得の子育て世帯に関する施策として様々な施策展開を検討する必要はあると考えておりますが、本市の事情に沿った必要な優先施策として、塾代助成を現時点において実施する考えはございません。
○副議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) ご丁寧な回答ありがとうございました。
 それでは、再問に移らせていただきます。
 再問に移る前に、堕胎手術費の助成について、これは何でここでまた質問したのかなということは、こういった現状があるということを知ってもらいたかったなと。本当になかなか、流産した家庭というのは精神的にも肉体的にも本当に厳しい状況にあると。その上に、経済的負担ものしかかってくると。これはちょっとあまりにも酷だなというふうに考えております。何かちょっと手だてをまた考えていただきたいなと。なかなか難しいと思うんですけども、よろしくお願いします。
 それでは、結婚新生活支援助成金について質問させていただきます。
 先ほど広域婚活事業について言及があったと思うんですけども、市民の方が知らないうちに終わっていたと。できれば参加したかったなというふうに言われたんです。これは本当に僕自身もすばらしい事業だなと思っていて、実績も参加率もすばらしい事業だと。
 ぜひとも、これは回数並びに規模ももっと増やしていただきたいなというふうに考えているんですけども、当局のご見解についてお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 道下議員の再問にお答えさせていただきます。
 広域婚活事業につきましては、東近江市、日野町、竜王町と共に連携して行っているものでございますが、その開催規模の拡大及び開催回数の増加につきましては、今新型コロナウイルスが完全に終息しない中で、開催規模というのは人数を増やすということかと思いますけれども、やはり参加者同士が密になることを避ける必要があることから、現時点で規模拡大をすることは難しいと考えております。
 また、開催回数につきましては、現在連携しております東近江、日野、竜王の1市2町以外にも県外の他市との連携というのを模索しながら、回数を増やすということも検討しているところでございます。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) ご回答ありがとうございます。
 本当にコロナが憎いなという感想になりました。ぜひとも、コロナが終息したらもっともっと回数も増やして、もっともっと規模も増やしてやっていただきたいなと思います。
 じゃ、小西市長に質問させていただこうと思うんですけども、確かに今コロナで国の状況も厳しいと、県の状況も厳しい、当市も厳しいという状況は分かるんですけども、やっぱり若者世代はもっと厳しいんですよ。
 やっぱり若者世代に対してもうちょっと何か支援策を考えられないでしょうか。小西市長、お伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答え申し上げます。
 後ほど議員から私に市政についてのご質問はあろうかと思いますけど、そちらでもお答えしようかと思っておりましたけど、今の社会の一つの大きな問題として、議員ご指摘のように、非常に若い世代が経済的に厳しい状況にある。夫婦共に働かなきゃいけないような状況にある。かつ、先行きに対して非常に明るい見通しを持ちづらいという状況にあるということは、我々だけではなくてこの国の大きな課題だという認識をしております。
 そういう中で、できる限りそういう部分での支援というのは私どももしていきたいと思っております。
 いかんせん、これから、今まであまり経験のないところでございますんで、ぜひ議員からも、全て採用するというのは難しいかもしれませんけども、いろんな形のご提案いただきながら、我々も研究をさせていただけたらというように思っております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、ありがとうございます。前向きなご回答ありがとうございました。
 本当に私もいろいろ政策研究して、またいろいろ当局に提案していきたいなというふうに考えておりますので、またよろしくお願いします。
 児童扶養手当及び母子家庭・父子家庭福祉医療制度助成について質問させていただきます。
 ごめんなさい、母子家庭と父子家庭の福祉医療制度についてはどのようになっておりますか、お伺いいたします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 道下議員の福祉医療助成の再問にお答えをいたします。
 まず、母子家庭では、所得制限のある県制度、それから県制度に該当しない方には市制度により医療費助成を実施しておるところでございます。
 父子家庭におきましては、所得制限のある県制度により医療費助成を実施しておりまして、市制度はない状況でございます。
 助成対象となる方につきましては、子ども支援課が発行いたしますひとり親家庭確認書を申請書に添付をいただきまして、受給券を発行している状況でございます。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) ご回答ありがとうございます。
 実質的母子家庭については、同様の施策を行っているのかなと思ったんですけども、実質的父子家庭については、なかなか所得制限外れた方に対して支援がないのかなというふうに思っているのです。
 これはいわゆる男女差別にもちょっとつながりかねないので、小西市長、ごめんなさい、ぜひとも実質的父子家庭にも同様に、実質的母子家庭と同様に市の事業として行えないでしょうか。
 これは同様の制度としてくれという話なんですけど、お伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 今突然の話でございまして、特に今考えを持っているわけではございませんけど、また一つの研究課題として研究させていただければと思います。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) ありがとうございます。
 お誕生健やか祝金制度と塾代助成について、再問させていただきます。
 お誕生健やか祝金制度を、何で10万円給付、10万円以上にしてくれと言ったのかというと、ある子だくさんの議員さんと私知り合いで、その方に聞いたら1人目は体の問題、2人目は夫婦の問題、3人目以降はお金の問題と言われたんですね。やっぱりお金があったらもっと子どもを産みたいというふうに言われました。
 本当にこれは家庭に対してもっと支援していくべきだなと思っております。
 この2つは、ちょっと共通点にあるのは、若年世帯の、またなおかつ夫婦世帯に対しての支援なので、こちらは今すぐに明確な回答というのは無理かなと思うんですけども、子ども・子育て支援金、支援基金があるじゃないですか。あちらを今回のお誕生おめでとう健やか祝金の増額及び塾代助成に使っていただけないか。小西市長、もし所見があればお答えください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答えいたします。
 今、様々な議員から、今子育て家庭で課題になっているような提案いただいておりますけど、なかなか我々として考えていくことで、今回の10万円につきましても、この10万円を1回切りもらってもという話も一部ございます。
 そういう中で、我々自治体として応援になるような部分と、抜本的な国、またその施策として少子化に対してやっていかなきゃいけない部分と、両方あろうかと思います。
 そういう中で、我々として、自治体として当然大きな財源があるわけではございませんので、一体何ができて何が一番効果的なのかというのは十分に検討してまいりたいと考えております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、ぜひともよろしくお願いします。
 それでは、大項目3番目の小西市政について質問させていただきます。
 次の4年間の明確な市政運営目標について質問させていただきます。
 来年4月の選挙でもし当選されましたら、小西市長はどのような市政運営を行っていきたいのか、残念ながら今回のこの4年間はなかなかどういったものをしたいというのが明確に見えづらかったなと思っております。
 当選した後、どのような市政運営を行っていくのか、できれば具体的にお示ししていただければと思っております。
 2点目の国に求める要望について。
 今回の衆議院議員選挙で各市町の首長さんにいろいろ支援をいただいたわけですけども、今回の衆議院議員選挙で国とのパイプができたと思います。
 今後は、ぜひとも国に働きかけて、近江八幡市発展のために頑張っていただきたいなと思うんですけども、私は最優先的に地域手当の改善、そしてファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、このワクチンの例えば市民が打った割合をちゃんと確保するように国に求めていただきたいなと。
 こちらが最優先課題かなと思うんですけども、こちらは小西市長が国に求める要望事項について、こういったことを要望していきたいよというのがあればお答えください。
 3番目の未達成のマニフェスト項目で優先的に取り組まないといけない課題について、質問させていただきます。
 前回の選挙時に出したマニフェストで未達成の項目の中で、特にこれは達成しないといけないなと思っているものがあれば、こちらは多分庁舎建設が本当に一番の課題になるかなとは思うんですけども、それ以外にそれを除いて何を最優先に解決していかないといけないのか。小西市長のご所見についてお伺いいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 道下議員の私の市政についてのご質問にお答えを申し上げたいと思います。
 まず、この4年間どういう形でやってきたかということでございますけども、私はご存じのように市民が主役ということでやってまいりました。
 これまでの行政というのは、ある意味でこの日本の国を含めまして納税と要望、そして行政は給付と、こういう形でやってきたわけございますけども、我々は市政としては、1つには市民活動、やっぱり我々だけでは回っていかない、少子・高齢化の中で行政だけではもう限界があるので、市民の皆さんと協働しながら、だからいわゆる納税、給付というものから協働という形に枠組みを変えていきたい。徐々にでございますけど。
 そういう中で、民間のそれぞれのNPOとか民間活動への支援のハートランドを通じて助成等をさせていただいたり、様々なイベントへの助成をさせていただいたり、そういうことをさせていただいたわけでございます。
 そういう中で、大規模なものを打ち上げるということはないので、なかなか見にくいという部分というのは多少お感じになっている方もおられると思いますけども、それを一番大事なこととしてさせていただきましたり、同時に今福祉分野で言われます、議員もご存じのように様々なものが今絡み合っていて、縦割りではなかなかいけないような状況になっております。
 例えばいわゆる母性への不安の問題とか、いじめ、全てつながっている状況になっていますし、高齢者も経済的虐待を含めまして様々のがリンクをしている状況になっております。
 こういう意味で、やっぱり市民、職員の専門性を高めるということをずっとやってまいりました。
 十分追いついていないという部分はあるかもしれませんけど、それにある意味IT、ITの利用について、例えば形は非常に難しいですけども、私が就任したときにマイナンバーカードの取得率は県下最下位でしたけど、今真ん中よりは上に来ておりますし、庁内でのITの活用についても様々な若手の提案等で進めてきたかなということで、この4年間、そういう意味では、ある意味非常に足元固めみたいなことに結構、コロナもございましたし、やってきたのかなというように思っております。
 具体的な方向性については、昨日、ある議員のご質問にありましたように、選挙の公報に載せていただいていた項目について着実地道に進めてきたということだというふうに思っております。
 そういう中で、2番飛ばしまして3番目のことを含めまして、次はどういうふうに進めていくのかということでございますけども、見ていただいて分かるように、今の社会は当然コロナウイルスへの対応、緊急にやらなきゃいけないいわゆる防災、4年前には大きな台風が来まして、大中含めて大変強い風が吹いたり、いろいろございましたけども、そういうものを含めまして、それはさておき、それは確実に対応していかなきゃいけない。市民の安全を守るということを確実にしていかなきゃいけないんですけども、やはり一番主要に置かなきゃいけないのは、私も高校出て都会に出た人間でございますけども、やっぱりこの地域に小学校、中学校、高校と行って、やっぱりここで働く、ここに住んで働く、そこが魅力あって、まさに議員ご指摘のようにここで結婚して子どもを産めてという、こういう地域として発展をさせていくという、これが一番、この4年間というよりも、私がここにして市政をさせていただいている一番大きな目標かというふうに思います。
 そのことによって、世代間、2世代、3世代、文化もつながっていきますし、様々ないわゆる地域社会、またこの人間の我々が生きている社会としての地域が成り立っていくと。
 これまで高度成長の中では農村はいわゆる人材供給先であって、都会に出ていって都会でビジネスをしグローバルに出ていくというような一つの日本型の成長モデルだったわけでございますけども、やはりそれだと田舎は疲弊するという、田舎と、近江八幡が田舎かどうかは非常に中間的なところだと思うんですけど。
 ここにそういうものをつくり上げていきたいというのが一個でございます。
 そのために一つの大きなキーワードというのは、一つは農業だというふうに申していますし、文化芸術、スポーツというものを申し上げている。
 ただ、一例を申し上げますと、なぜ芸術というのをやっているか。一例を言いますと、例えば琵琶パールがございますけども、これにいわゆるアーティスト的なものを入れることによって一つのビジネスとして確立していくことができるというような部分を目指していきたい。また、目指さなきゃいけないだろうなというふうに思っております。
 そういう中で、何が一番大切かというと、やっぱり人と人とのつながりといいますか、そういうものが非常に重要になってくるというように思っております。
 それは中だけではなくて様々な日本国中、また世界との様々なコミュニケーション、そういうものが出来上がっていくというのが非常に重要かなと思います。
 一朝一夕にはいきませんけども、非常にいいことに、この近江八幡市には豊かな自然、豊かな歴史、様々な重要伝統的建造物群、また西の湖等の自然がございますから、そういうものの基盤となるものはたくさん存在しております。
 これをうまく活用しながら、観光というものを一歩進めて、単なるここに来て、見て、お土産買って帰ってもらうのではなくて、地域の住民と来られた方がしっかりとコラボレーションしながら、新しい何かを生み出していけるようなものが出来上がればいいかなというふうに思っております。
 口で言うのはいろいろありますけど、その中の一つ一つとして、いろんな施策、具体的な施策としては組み立てていくものではございますけども、最終的に目指す方向としてはそういう方向を目指していきたいと思います。
 当然若い20代、30代の方が遊ぶ場所も必要ですし、いろいろ、まさに議員おっしゃっていただいたような男女の出会いというのも必要だと思いますし、様々の子どもたちにとって魅力ある遊びができるものも当然必要だと思いますし、ここに住んでよかったと思えるような、これまでもご質問ありましたような公園だとか図書館だとか、様々なインフラというのもございます。
 それはなぜそういうことをするかというと、そこにずっと世代を通じて住んで、ここが一つの社会として本当にみんながよかったねと言えるような形のものを最終的に目指していきたいというように思っております。
 あと、国に求める要望でございますけども、これについてはその時々ございます。今一番強く求めておりますのは、議員おっしゃっていたように、武田前総務大臣も来ていただいて、いろいろヒアリングしていただきましたけど、地域手当の改善というのは喫緊の課題で、これは福祉分野、それから子育て教育分野、あらゆる分野に響いてきますので、非常に熱心にさせてはいただいております。
 あと、まさにおっしゃっていただいたようなファイザーをちゃんと確保してくださいというのは当然言っていかなきゃいけないことですし、今時点で言えば、10万円の給付を現金で認めてくださいというのが自治体の首長としては最大の申し上げたいことでございます。
 そういうことで、様々国への要望につきましてはそれぞれ数限りなくあって、それぞれがやっぱり地域の皆さんそれぞれの思いやそれぞれの安心・安全等と関わっていますので、なかなか優先順位をつけるのは難しゅうございますけども、これはいろいろありますけど、やっぱり国、県、市というのは、昔から申し上げておりますけども、一体となって力を合わせて地域の発展をしていかなきゃいけないというふうに思っております。
 近江八幡市も近江八幡市だけ独立しているわけじゃなくて、近隣の市町と手を携えながら、広域的に考えていかないといけないと思っております。
 近江八幡市というのは、やっぱり工場の立地というのは非常に難しいので、そういう面ではやっぱり近隣の市町、立地していかなきゃいけないですし、そういう方の教育環境だとか住む場所というのは我々も担っていけるのかなと思ったりもしております。
 ちょっと雑駁になりましたけど、大きなビジョンとして以上を述べさせていただきました。
 一言で言いますと、最後まとめますと、ここで生まれた方がここで育ち、ここで働いて、十分な収入があり、ここで子どもを産んで、親子何世代にわたってここで住み続けていき、かつそこにいろんな世界との交流が生まれ、新しいビジネス、新しいチャンスが生まれていくと、そういう地域をつくっていければいいかなと思っております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、丁寧なご回答ありがとうございました。
 私も同じ考え、近いことかなと思います。やっぱりここの近江八幡市を愛して、近江八幡市で育って、近江八幡市で結婚して、近江八幡市で最期は亡くなっていく。こういった揺り籠から墓場まで、こういった形が一番大事じゃないかなと。
 そういったことで考えると、人口減少問題がここは出てくるわけでございますけども、やっぱり日本の統計上、統計学なんですけど、20年後は1万人減で、40年後は2万人減と本当に厳しい状況だとは思うんですけども、こちらは小西市長が考えるその人口増加もしくは人口維持、こちらの政策について何かご所見がありましたらお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答えを申し上げます。
 これといって特効薬というのがあるわけじゃないですけれども、やっぱり子育て分野についてはきっちりと下支えというのをしていかなきゃいけないというのを思っております。
 それともう一つは、やっぱり心浮き浮きするというか、楽しいもの、楽しいことがあるという、そういうものをいかにここをつくり上げていくのかという、前の4年前にも一応お祭りということ、お祭りがいつもあるねということを申し上げたことがあるんですけど、そういうふうに心躍るようなものを常に生み続けるというようなことも必要かなというふうに思っております。
 いずれにしろ、いろんな合わせ技をしながら、こちらで足りないところ、また必要なところについて十分考えながら運営してまいりたいと思っております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、ご回答ありがとうございます。
 市長おっしゃるように、本当に心浮き浮きする近江八幡市、これは本当に大事じゃないかなと思うんですけども、やっぱりその浮き浮きするには地域が活性してないといけないなというふうに思うんですね。
 今コロナで疲弊したこの近江八幡市、これをまたどういうふうに活性化させていくのか、またどういうふうにその地域経済を潤していくのか、またこちらも小西市長なりの政策があれば、こちらをお示ししていただきたいんですけども、お伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答えを申し上げます。
 極めて難解なご質問かと思いますけども、先ほど申し上げましたように、人と人のつながりというのがすごく僕は大事だというふうに思っております。
 今、幸運なことにコロナ禍がちょっと収まってまいりまして、多くの方が近江八幡に来ていただいておりますし、そういう中で単に来ていただくだけではなくて、様々なイベントとか小さなイベント、またお祭り、様々の中で交流の機会をつくりながらその芽を育てていきたいというふうに思っております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 小西市長、ありがとうございます。
 これは最後の質問なんですけども、小西市長が考えるこの3年半、小西市長自己採点、昨日も他の議員が質問されていましたけど、自己採点されると、小西市長、この3年半、何点だったでしょうか。こちらをお伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 道下議員の再問にお答えをいたします。
 自己採点はなかなか難しいんですけれども、日々様々な課題がございましたけども全力をもって対応をさせてきていただいたということで、75点かなというようには思います。
 ほかにまだできていないところとか新たに気づいた課題であるとか、まだ未着手の課題も幾つか実はございますけども、限られた資源もあります、そういう中でもできる限りのことを努力してまいりたいと思っております。
○副議長(小西励君) 道下直樹君。
◆1番(道下直樹君) 市長、ありがとうございます。
 残りの半年間で残りの25点が埋められるように、ぜひとも最後まで頑張ってください。
 もう質問は終わったんですけども、最初のやっぱり放課後児童クラブ、こちら、最後ちょっと言い忘れたことがあったので、やっぱり子どもの理論というのが大事じゃないかなと思っております。
 子どもの理論というのは、やっぱりなれ親しんだ風の子に最後まで通い続けたいと、1年生から6年生まで通い続けたいと。
 これを大人の理論で、じゃあポイントで外れるから君はよそに行ってねと、これは本当に寂しい考えだなあと思っております。
 本当に部長も何度もおっしゃっていただいたんですけども、やっぱりカンフル剤も特効薬もなかなかないという状況なんですけども、やっぱり小西市長、ぜひとも残りの半年ですけども、何かしら道筋をつけていただきたいなと思っております。
 以上、質問を終わります。皆様明確な回答、そして丁寧な回答ありがとうございました。
○副議長(小西励君) 以上で道下直樹君の個人質問を終わります。
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