近江八幡市議会
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令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
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7月11日(月) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月11日(月) 一般質問
山元 聡子 議員
(1)不妊治療について
(2)弱者をまんなかにおいた災害学習の推進ならびに避難訓練等について
(3)新市庁舎整備事業について
(4)安土コミュニティエリア整備事業について
(5)スケートパークの整備事業について
(6)デマンドタクシー等の移動手段について
(7)アートで広げる子どもの未来プロジェクト事業に関連して
◆5番(山元聡子君) 凛成会の山元聡子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、大きく7項目にわたり質問させていただきます。
その前に、このたびの参議院選挙で凶弾に倒れられました安倍元首相、大切な命があのような形で亡くなりましたこと、本当に悲しく、残念でなりません。衷心より哀悼の意をささげ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
質問に入らせていただきます。
1項目め、不妊治療について。
このたび、国の施策として、今年4月から不妊治療が保険適用になりました。また、小西市長の公約で、妊娠前から始まる子育て支援に関連して質問をさせていただきます。
まず1点目、現在、本市の特定不妊治療費助成事業において、過去3年、申請された件数と助成額についてお教えください。
2点目、今回保険適用となった制度について、対象となる治療法、対象となる年齢や適用回数等、詳細をお教えください。
3点目、保険適用前から不妊治療をされている方への対応についてお教えください。
4点目、4月からスタートした保険適用について、年齢制限や回数制限の経過措置についてお教えください。
5点目、厚生労働省が不妊治療の保険適用についての詳細を示したのが今年の3月で、保険適用制度が開始される直近であったこともあり、本市としてこの不妊治療保険適用に移行する周知はどのようにされていますか、お教えください。
以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元議員の不妊治療についてのご質問にお答えいたします。
1点目の本市の特定不妊治療費助成事業の3年間の実績について、平成31年、令和元年度、申請延べ件数は110件で助成金額は369万円、令和2年度、申請延べ件数は91件で助成金額は355万円、令和3年度、申請延べ件数は126件で助成金額は524万7,000円でした。
次に、2点目の保険適用の対象となる治療法及び対象年齢、適用回数については、厚生労働省で審議された結果、有効性、安全性が確認された一般不妊治療としてタイミング法、人工授精、生殖補助医療として採卵、採精、体外受精、顕微授精、受精卵・胚培養、胚凍結保存、胚移植等でございます。
また、対象となる年齢及び適用回数は、原則治療開始時において女性の年齢が43歳未満であり、初めての治療開始時点の女性の年齢が40歳未満で1子ごとに通算6回まで、40歳以上43歳未満で1子ごとに通算3回までとなっております。
3点目の保険適用前から不妊治療をされている方への対応については、助成制度から保険適用となる移行期の治療計画に支障が生じないよう、年度をまたぐ1回の治療については、経過措置として滋賀県不妊に悩む方への特定治療支援事業助成金の対象となることから、その助成を受けていることを条件に、当市の特定不妊治療費助成事業につきましても、対象となる治療の開始が令和4年3月31日以前であり、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの間に終了した治療に対して助成をいたします。
4点目の年齢制限や回数制限の経過措置については、令和4年4月2日から同年9月30日までに43歳の誕生日を迎える場合は、同期間中に治療を開始したのであれば、1回の治療に限り保険診療を受けることができます。また、令和4年4月2日から同年9月30日までに40歳の誕生日を迎える場合は、同期間中に治療を開始したのであれば、回数制限の上限は通算6回となります。
なお、2点目と4点目の保険適用の制度につきましては、国において令和2年12月15日付で閣議決定されました全世代型社会保障改革の方針において、令和4年度当初から不妊治療の保険適用を実施することとされ、その方針に基づき、令和4年度診療報酬改定による不妊治療の取扱いが決定されているところでございます。
最後に、5点目の保険適用に移行するに当たっての周知については、令和4年4月に市のホームページにて、厚生労働省ホームページ上での4月から保険適用を開始する旨の紹介及び保険適用開始に伴う本市の特定不妊治療費助成事業の経過措置について周知、案内を行いました。今後は、子育てアプリや市広報紙においても周知をしていきたいと考えております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問させていただきます。
不妊治療が保険適用になることは、この治療を望んでいらっしゃるご夫婦にとって朗報であります。
しかし、私は、心からお子様を授かることを願って不妊治療をされている方、またされようとしているご夫婦においては、全力でサポートをしていくべきだと考えております。
子ども医療費の窓口無償化を行っている本市において、子どもを授かる努力をされている不妊治療の保険適用となる3割負担の部分を、本市として保険適用の回数を上限とし助成し、いわゆる不妊治療の無償化をぜひご検討いただきたいと思います。これについてのご所見をお伺いいたします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元議員の再問にお答えをいたします。
保険適用となる自己負担分の助成無償化につきましては、現在のところ予定はしておりません。保険適用となったことによる今後の国の動向や滋賀県及び滋賀県下の他市町の動向も見据えながら、今後調査研究してまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) 再問させていただきます。
治療の部分についてなんですが、保険適用前から不妊治療をされている方への対応として、凍結化された胚や胚移植回数などはどのようになっているのかお尋ねをいたします。
○議長(小西励君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元議員の再問にお答えいたします。
厚生労働省が出しております不妊治療の保険適用に関するQ&Aによりますと、保険適用前に不妊治療で凍結保存した胚は、保険適用後も使えるのかという問いに対しまして、助成金の指定医療機関や学会の登録施設で作成、凍結された胚は、基本的に保険診療でも使用可能で、具体的には受診される医療機関へご相談をと回答されておられます。
また、保険適用で実施できる胚移植の回数は、過去の治療実績が含まれるのかの問いに対しましては、保険診療における胚移植の回数制限は、保険診療下で行った胚移植の回数のみをカウントといたしますので、過去の治療実績や助成金利用実績は加味されないということで回答をされておるところでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問いたします。
本市として、特定不妊治療費助成事業以外にどのような取組をされているのか、お教えください。
○議長(小西励君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元議員の再問にお答えいたします。
着床までの経済的支援として、特定不妊治療費助成事業のほかに不育症治療費助成事業を行っております。
また、平成28年度から保健センター内に子育て世代包括支援センターを設け、助産師、保健師を配置し、その専門性を生かし、医療機関との連携を図りながら、精神的ケア、母体の健康管理に向けた支援を行っております。
併せまして、安定した妊娠の継続、流産等の防止、不安の緩和につなげる支援として、妊婦健康診査受診券の追加支援や、不育症の相談支援体制の充実として、不育症の相談対応マニュアルに基づいた相談対応に努めるとともに、県の不妊専門相談センター等の専門相談窓口及び専門医療機関への案内や、適切に相談先へつなぐ等の支援を行っているところでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) 再問させていただきます。
保険適用になっても、不妊治療は高額な支払いになることもございます。そのようなときの対応は何かございますでしょうか。
○議長(小西励君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元議員の再問にお答えいたします。
不妊治療が保険適用されることで、他の医療と同様に、高額療養費として、所得により限度額以上の負担額は後日還付されることになります。また、事前に限度額認定証を申請しておけば、支払いの段階で限度額にて精算することができる制度でございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。私は、本市として妊娠前から不妊治療のサポートを手厚くして、真に子どもを望むご夫婦に安心して子どもを授かるチャレンジができる環境、特に費用面を市がバックアップすることで、本市の少子化対策、子育て施策に対する真剣度が、当事者ではない市民の皆様にまで伝わるものと考えます。先ほど、まだ当市としては3割負担の無償化は考えていないということでしたが、他市町のことも調査研究をしていただきたいと思います。
私の調査では、3割負担をもう既に実施されているところや、先進治療費の負担のサポートをされている県もございます。どこかと競うとかというわけではなく、本市としてはやはり妊娠前から子育てに関するそこの一貫した子育てしやすいまちづくりということで、小西市長はおっしゃってくださっておりますので、ぜひ当市で検討することも踏まえながら、滋賀県全体にも、不妊治療の保険適用に対する3割負担の無償化への実施を県に働きかけていただきたいなというふうにも考えております。
3割負担の無償化についての、すいません、小西市長のお考え、少し最後にお聞かせいただけませんでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 山元議員の再問にお答え申し上げます。
今部長が申し上げましたように、調査研究ということで、どういう形ができるのか、また本当にそれをするべきなのかどうかを含めて調査研究してまいりたいと思います。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ぜひ近江八幡市から声を上げて、滋賀県全体への無償化につなげていただけたらなと思っておりますので、ぜひご検討をよろしくお願いいたします。
そして、4月1日からの不妊治療が保険適用になったことへの市民周知の強化、ぜひしっかり行っていただきたいことを要望させていただきまして、次の質問に移らせていただきます。
2点目、弱者を真ん中に置いた災害学習の推進並びに避難訓練等について。
小西市長が公約で、災害や不測の事態に備えるため、日野川改修や様々なハード面の整備を掲げてくださっていることに加えて、私は、災害が起こったときのいわゆるソフト面、防災コミュニティーなど一人一人の意識の向上を図るため、災害弱者への対応を通して近江八幡市全体の災害対策を考える必要性があると感じております。
災害弱者とは、高齢者、障害者、乳幼児、外国人など災害時に弱者の立場に立たざるを得ない人々を示しております。それは、一般の人と同じような危険回避行動や避難行動を行うことができず、他者による援護を必要とする人々です。
実は、いざというときに誰も助けてもらえないかもしないと、自助のお考えをしっかり持たれているある視覚障害の方が、毎日ラジオで災害が起こったときの対応を聞いて学習され、できる限りの準備をされたいと、災害に備えて準備と繰り返しの訓練を障害者の皆さんと共に共有し、訓練をしていきたいと呼びかけられて、このたび障害者災害学習を消防団の方を招いて実施されることをお聞きしております。
このように、昨今の自然災害の猛威に災害弱者と呼ばれる方はとても敏感で、恐怖は人一倍お持ちであると思います。
一方、健常者の方は、自分は大丈夫であるとか、滋賀県は災害が少ないから大丈夫などと、訓練があまりなくても問題視されていないように感じております。
このような観点から質問をさせていただきます。
まず1点目、災害弱者と言われる方の災害学習や避難場所の設置や避難訓練等についての市としての現状の取組と課題、並びに今後の方向性をお教えください。
2点目、今年度の防災訓練については、市としてどのように取組をされようとしていますか。また、障害者に特化した訓練をお考えいただくとすれば、どのような取組が考えられますでしょうか。
3点目、市として災害弱者を真ん中に置いた様々な防災対策の充実を図っていただきたいと思いますが、これについてのご所見をお伺いいたします。
以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 山元議員の弱者を真ん中に置いた災害学習の推進並びに避難訓練等についてのご質問にお答えをいたします。
災害弱者と言われる方への災害学習や避難訓練などについての取組と課題並びに今後の方向性につきましては、要支援者に対する避難行動や避難所の在り方について関係部局と協議し、マニュアル指針等をお示ししてまいりました。
今後、共助の観点からも、各地域において積極的に取り組んでいただくため、出前講座などを通じまして、関連する所管部局とも課題を共有し、避難行動要支援者への避難支援をはじめ、地域における支援へとつながるよう取組を進めてまいりたいと考えております。
今年度の防災訓練につきましては、6月に開催いたしました市防災総合訓練実行委員会において、防災関係機関、関係団体等による訓練は、参加希望される機関、団体等のみで実施する方針を決定いただき、現在各機関、団体へ訓練の参加希望の有無や訓練内容の紹介を行っているところでございます。
また、障害者に特化した訓練に関しましては、市防災総合訓練において、令和元年度には障害者の方にも訓練にご参加いただいたほか、令和3年度には避難所開設訓練において、障害者の方が避難された場合を想定した訓練を予定しておりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大により中止となりました。
今後もこうした取組を引き続き進めてまいりたいと考えております。
災害弱者を真ん中に置いた防災対策の充実につきましては、市避難誘導マニュアル指針並びに避難所運営マニュアル指針へ、避難行動要支援者への避難支援や福祉避難スペースの設置について記載しているところでございます。
また、これらの指針を基にしたリーフレット「災害時、こんなとき、どうする?」や、カード「家族のやくそくごと」を全戸配布させていただいております。このリーフレット、カードには、家族の連絡先を記載する部分が設けられていますが、支援者の連絡先や避難先となる場所の連絡先を記載いただくなど、様々な使用方法が考えられます。同時に配布いたしました水害ハザードマップの避難の心得などとともに、お役立ていただければというふうに考えております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
再問はありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問させていただきます。
障害者の災害時対策についての担当部局のお考えをお教えください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山元議員の再問にお答えをいたします。
障害者の災害時の対策につきましては、本人や家族の方が災害時に落ち着いて対応いただくことができるよう、各地域で実施されている防災訓練などに参加をいただき、いざというときに備えていただくことが大切であるというふうに考えておりますので、防災訓練等へ積極的に参加いただくよう働きかけを行っているところでございます。
また、日頃からの災害への備えも必要であるというふうに考えますので、事前に準備できることや緊急時の療養に必要な情報をまとめておくことなど、自助力を高めていただくことにつきましても、啓発をしていきたいというふうに考えているところでございます。
さらには、災害時に避難など支援が必要な方の名簿を作成し、同意をいただける方につきましては、平常時から地域の自治会、民生委員、児童委員、自主防災組織などへの情報提供を行う避難行動要支援者支援制度というものがございますので、こちらの制度についても周知を行い、登録を推進をしているところでございます。
今後は、登録された方々の一人一人に合った避難方法を確立することなども必要になりますので、災害時個別避難計画の作成に向けまして、庁内関係各課、また関係機関等と連携の上、取組を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
山元議員、マイクをもう少し近づけてもらっていいですか。声が聞き取りにくいということです。すいません。
◆5番(山元聡子君) 再問させていただきます。
障害者に特化した訓練について、令和元年度に市の防災総合訓練において実施されたとのことですけれども、どのような訓練内容であったのか、その評価も含めてお教えください。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の再問にお答えいたします。
訓練内容といたしましては、コミセンまでの避難訓練ということで行っていただきました。参加者からも、今回の訓練で避難ルートの確認などもできて、よい経験となったということでご意見もいただいているところでございます。こうしたことから、避難経路の確認からコミセンまでの受入れまで、一連の流れをご経験いただけたことは、大きな意義あったというふうに考えております。今後もこのような訓練をより多くの方に経験していただけるよう、取り組んでまいりたいと思います。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。中止になった令和3年度の避難所開設訓練というのはどのようなものでしたでしょうか、教えてください。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の再問にお答えいたします。
避難所開設訓練といたしまして、障害者団体の皆さんにご参加をいただきまして、受付から避難スペースへのご案内をシミュレーションする訓練を行いまして、どのような配慮が必要となるか等の検証を行うというような予定をしていたところでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。今回は障害者のことを取り上げて質問させていただいておりますが、災害弱者においては、全体の危機管理の中で多岐にわたる担当部局の理解と連携が非常に大切になってまいりますので、ぜひ本市として、弱者の方を真ん中に置いた災害学習の充実と訓練を図る取組をしっかりしていただくためには、やはり連携強化をしっかりお願いしたいなというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、新市庁舎整備事業について質問させていただきます。
代表質問においても、地元業者の参画等の質問がございましたが、地元業者の育成についてのお考えをお聞かせください。
また、今後、市においても大型の公共事業が控えております。市にも、地元事業者さんにも自ら考え、力をつけていただくためにも、今後、市庁舎建設以外でも分離発注方式を積極的に採用していただくお考えはございますでしょうか。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 山元聡子議員お尋ねの新市庁舎整備事業における地元事業者の参画、育成に関するご質問にお答えいたします。
さきの代表質問でもお答えさせていただきましたとおり、地元事業者の参画につきましては、地域経済への貢献として、市内調達や地域活性化につながるような事業者の提案を総合評価技術審査会において評価する予定であり、このことにより、新市庁舎整備事業への参画も含め、地元事業者における一定額の受注及び育成につながるものと考えてございます。
○議長(小西励君) 岡田総務部長。
〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久君) 山元議員の公共工事におけます分離発注方式についてのご質問にお答えを申し上げます。
分離発注は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事など工種ごとに入札を分け、それぞれ専門的分野の事業者と契約して進めるものでございます。一般的に、一括発注より分離発注のほうが設計額が高くなること、また1つの入札が不調になった場合、工期の延期や遅延など補助事業にも大きな影響を及ぼすリスクなどがあり、本市においてはこれまで積極的に分離発注を取り入れてきませんでした。
ただし、専門的事業者や地元事業者の参加を促進する観点から、本市では特定建設工事共同企業体、通称ジョイントベンチャー、JVでございますが、これによりまして各工事ごとに参入できる取組を講じてきたところでございます。
しかしながら、これまでの議会でのご意見や他市におけます分離発注の状況、各業界からの要望など、地元業者の育成も含めて、現在分離発注の導入に向けた検討を進めているところでございます。
分離発注では、設計時において分離発注に向けた設計図書の作成が必要となります。どのような案件を分離発注するのか、早い段階で決定する必要がございます。工事の性質や種別、発注者側の体制、全体工事費に対する工種ごとの工事費などを考慮し、今後適切な工事案件があれば、分離発注により実施をしてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。分離発注方式については、滋賀産業新聞の入札情報等を拝見しておりますと、近隣市町は積極的に分離発注方式を採用されているところもございますので、ぜひ今、分離発注の検討をしていただいているというご答弁いただきましたので、ぜひ本市としても手間を省くことなく、しっかり対応していただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。
再問させていただきます。
今後の市庁舎建設においては、大きな変更はできないが、年内しっかり時間を取って進めていきたい、必要な調整、変更を行っていきたいと過日の市長との意見交換会でおっしゃってくださいました。お話ししました職員食堂の設置と、もう一点、新庁舎4階の議会のフロアのところ、そこを南別館に持っていき、逆に南別館に入るとされている土木の職員の皆様を新しい庁舎に入っていただきたいと私は思っております。そのための配置換えというのは、大きな変更とは捉えず、ご検討いただくことは可能でしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 山元聡子議員の再問にお答えいたします。
まず、議会機能の配置につきましては、これまでから基本計画、あと基本設計におきまして、議員の皆様、市民の皆様ご意見いただきながら、一定、現在の設計でいいますと4階に配置するということで計画をしてございまして、それを南別館に変えるということになりますと、議会はいろいろ設備等ございますし、議会のいろいろな設備とかそういった機能等、映像、音響設備等ございますので、それについてはなかなか変更することは難しいということでございます。
あと、食堂につきましても、今職員食堂という形では一定、本庁舎の中に配置するということで考えておりますけども、そういった市民との交流の場も含めてのそういった機能というものは、今後市民広場等で検討していくということでございます。
いずれにいたしましても、今後、実施設計あるいは施工の中で、さらには実際庁舎をハードの部分ができましても、運用のところで対応できる部分については、議員の皆様、市民の皆様のご意見を賜りながら進めていきたいというふうに思ってございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。今回の市長選挙では、小西市長が圧倒的な信任を得られて当選され、市庁舎建設も自信を持って進められるということは、現時点では一定理解するところではありますが、今まで進められてきた市庁舎建設におけるプロセスにおいては、私は十分に納得できるものではなかったと思っております。これは、当局側だけでなく、議員側にも問題があったと思っております。
ぜひ、今後進められる実施設計段階や運用においては、市民からの要望で小さくても実現できるところは積極的に取り入れていただき、議員の意見もまた取り入れていただけるようにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして4点目、安土コミュニティエリア整備事業について質問をさせていただきます。
代表質問にもありましたが、安土エリア整備事業についての財政面についてお伺いをしたいと思います。
全体の予算として、中期財政計画において44.5億円とプラスアルファという説明がなされ、この予算が通れば、概略設計の中で明らかにしていきたいと回答されておりましたが、そもそも予算を組んで事業を動かすとするならば、プラスアルファの部分が幾らになるのか、概略の予算でも結構ですので、計画を立てて予算要求をしていただかないと、幾らになるのか分からない状況で予算を要求されても、今の物価高騰の社会情勢の中では、天井なしで予算をつけることはまずできないと思います。
議会としては、予算要求が出された以上は、まずは担当部課が持っている事業費の総額を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
また、代表質問で、この事業に対する補助金等はどう考えているのかという質問がございましたが、全体の事業費に対してどれだけの補助金が入ってくるのか、また起債を充てるのか、またどれだけの単独費の発生を考えておられるのか、お示しいただきたいと思います。
そして、入りの計画をしっかり示していただいた上で、それらを盛り込んだ中期財政計画がいつできるのかをお尋ねしたいと思います。
以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
濱本安土町総合支所長。
〔安土町総合支所長 濱本 浩君 登壇〕
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 山元聡子議員お尋ねの安土コミュニティエリア整備事業についてお答えをいたします。
さきの創政会の代表質問でもお答えいたしましたとおり、コミュニティエリアの事業費の総額につきましては、今年度実施します構想策定業務を基に、令和5年度に実施予定の基本設計の段階でお示しできるものと考えております。
また、財源につきましては、これまでのコミュニティエリア整備を参考に、小学校整備に係る学校施設環境改善交付金や放課後児童クラブに係る子ども・子育て支援施設整備交付金等の活用を想定しており、交付税措置の有利な市債の活用を含め、あらゆる財源の確保に努めてまいります。
このことから、毎年9月に見直しを実施している中期財政計画については、令和5年度以降の見直し時期に反映させることになります。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問させていただきます。
44.5億円の中に何が入っているのか、内訳の金額も含めてお教えください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
濱本安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 山元聡子議員の再問にお答えをいたします。
現時点での44.5億円想定の事業内容でございますが、小学校の移転、それからコミュニティセンター、こちらの整備費用として現在のところ算定をしておるものでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) すいません、内訳金額も教えてください。
○議長(小西励君) 濱本安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 山元聡子議員の再問にお答えをいたします。
現在記載をしております中期財政計画上の内訳でございますが、小学校で37億1,000万円、コミュニティセンターでその差額になります約7億円、このような内訳になってございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。今お示ししいただいた44.5億円の精度がどれだけあるのでしょうか。どのように割り出されたのかお教えください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
この数字につきましては、令和元年度に教育委員会で安土小学校の整備地を検討するために専門業者に地質調査や事業の概算費を算出したものでございます。先ほど申し上げましたように、それぞれの設計費とか建築の工事費等々を事業費を積み上げたものでございます。
以上でございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。44.5億円プラスアルファとして、総事業費を基本設計の段階でしか示せない理由というのを教えていただけますでしょうか。
○議長(小西励君) 濱本安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(濱本浩君) 山元議員の再問にお答えをいたします。
基本的にこういったハード事業でございますけども、今回の場合、構想策定と基本設計、これを経ることによりまして、複合施設でございますので、各施設の規模、それから例えば駐車場の共用による合理化した用地面積、それからもろもろの土木工事、建築工事の工法、工種、それに伴います施工価格の見通し、こういったものが総事業費を大きく左右する要素になるわけですけども、これらの要素が具体化、精度が上がってくるということになりますので、現段階での見通しよりも、検討、議論すべき総事業費として示すべきは、そういった具体化をさせるための構想策定、基本設計後が妥当と考えるというところでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
質問を戻りますが、教育部長、先ほど内容を教えていただいたんですけれども、制度の中の事業費なんですけれども、細かく数字は出てるんでしょうか。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
専門業者でございますので、事業費はそれぞれ出していただいております。ただし、用地費等も含まれておりますので、それぞれの項目の事業費については回答は控えさせていただきたいと思いますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。この事業は、市庁舎建設の事業費と同じくらいの大きな事業です。総事業費が示せないという中で、今回4,700万円余りの策定予算要求というのをされているんですが、なかなか議員として、どう審議をさせていただいたらいいのかなというふうに悩むところでございます。予算審議をしている会期中に、総額の予算は出てると思いますので、ぜひお示しいただくことをご検討をお願いをいたしまして、次の質問に移らせていただきたいと思います。
次に、スケートパークの整備事業について。
初心者から上級者までスケートボードを楽しめる専用パークを、健康ふれあい公園調整池を有効に活用し新設するとのことですが、初心者から上級者のスケートパークというものの運用のイメージが私にはなかなかつきません。スケートパーク事業における今日までの検討経過と目的についての詳細をお示しください。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 山元議員ご質問のスケートパークの整備事業についてお答えいたします。
スケートパークの整備においては、青少年の居場所づくりと競技力の向上の2つの目的がございます。このことから、パークを2つのエリアに分け、各エリアに設置するセクションの難易度に差をつけることで、初心者向けエリアと中上級者向けエリアを設定し、スケートボードをこれから始めようとしている初心者の方から中上級者の方までが、自分のレベルに応じて楽しめるパークを造りたいと考えております。
今日までの検討経過としましては、先ほど西津議員のご質問でもお答えさせていただいたとおり、昨年の東京オリンピックを契機に、昨年末よりその必要性や整備場所について庁内で検討を重ねた結果、ふるさと応援基金を活用させていただき、健康ふれあい公園内においてスケートパークを整備することについて、今議会にて提案をさせていただいているところでございます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問させていただきます。
今日までの検討経過の中で、スケートパークの必要性や整備場所についてどのように協議をされてきたのか、もう少し詳しくお教えください。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
改めてということでございますけども、スケートボードは昨年のオリンピックを契機に人気が高まり、日本スケートボード協会の資料では、全国の競技人口は約3,000人、愛好者では約40万人と言われておりまして、本市でも相当数の競技者、愛好者がおられるものと認識をしております。
また、市内で禁止された駐車場や道路などで多くの若者が練習をしておりまして、近隣住民から危険であるとの声も寄せられております。
また、市民やボードをされる方々から、パーク整備のご要望を多くいただいているところでございます。
これらのことからも、安全に練習ができる専用のパークを整備したいというものでございます。
また、整備場所に関してでございますけども、これまでに市内数か所で検討をしました結果、地面が既にコンクリート敷きで、フェンスも既に設置されており、そこそこの面積が取れ、安全に練習ができる場所ということで、健康ふれあい公園内の調整池を有効活用させていただきたいというものでございます。
面積が約2,000平米ございますので、年齢に関係なく、初問でも申し上げましたけども、例えば初級者向けのエリアを3分の1程度取り、残りを中上級者向けエリアというふうに分けて練習ができるようにする予定でございます。
それから最後に、整備後は、レベルに合わせた教室の開催も考えておりまして、今後、当該公園の指定管理者と協議をしてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。私も篠原駅前や桐原コミュニティセンター等においてスケートボードをしている若者の姿を多く拝見しておりました。安心できる場所をということで、スケートパークのようなものを要望してまいりましたが、初級者から上級者までのスケートパークを一緒に整備されることが、運用の安全面から本当に大丈夫なのかなという、そこの心配をしております。そのあたりは大丈夫でしょうか。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
今ほども回答させていただいたとおり、初級者のエリアと中上級者のエリアを分けて考えておりますので、その辺は大丈夫だというふうに理解しております。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。私は、スケートパークは1か所だけでなく、規模は小さくても、複数あるといいなと思っておりました、一緒にするのではなく。できましたら、運動公園にも子ども用のスケートボードが楽しめるようにしていただきたいと思いますが、お考えをお聞かせいただけますでしょうか。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
ご提案につきましては、設置可能な場所、費用、規模、さらには他の子どもさんと接触事故等が起こらないか、その辺の安全面等々を総合的に一度研究し、検討させていただきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。運動公園に造っていただきたいというお声もかなりありますので、ぜひ設置場所等をご検討いただきまして、子ども用の小さなスケートボードが楽しめるようなところを造っていただきたいと思いますので、要望とさせていただきます。
続きまして、デマンドタクシー等の移動手段について。
新型コロナウイルス感染症がはやり、緊急事態宣言が初めて発出されたとき、私は市長に緊急提言として、タクシーデリバリーとデマンドタクシーの提案をさせていただきました。高齢化が進み、免許返納等により移動手段がなくなる中、土日の運行がないあかこんバスなど、ますます移動手段の課題が待ったなしであると感じております。
まず、当局として、このデマンドタクシーの検討は今までどのように行ってきてくださったのか、またタクシーデリバリー事業においても、併せて検討状況をお聞かせください。
また、デマンドタクシー以外に移動手段も現在ご検討されているようであれば、ご紹介をください。
また、小西市長の公約で、高齢者が生きがいを持って負担なく暮らすため、従来のあかこんバスのほか、より地域と生活に密着した形で、高齢者の買物や通院等の利便性の確保をうたわれていますが、私はまさしくデマンドタクシーが、地域の高齢者に優しい交通手段ではないかなというふうに思っております。ぜひ、先立ってデマンドタクシーを取り入れられています竜王町の情報共有をしっかり行っていただきまして、ぜひ本市におけるデマンドタクシーの実証実験に着手していただければと思いますが、市長のデマンドタクシーへのお考えをお聞かせください。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 山元議員お尋ねのデマンドタクシー等の移動手段についてのご質問のうち、タクシーデリバリーの検討について、新型コロナウイルス感染症対策の観点からお答えを申し上げたいと思います。
一昨年6月に議員から、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う対応策の提言をいただき、検討をさせていただきましたが、当時は新型コロナウイルス感染症対策として、感染防止対策や家計、事業者への直接的支援が最優先であるというふうに判断し、事業実施はいたしてございません。
2年前からは、感染の状況や社会環境等が変わってきておりますが、昨年度、シニア向けチケット事業を実施するに当たり、タクシーやバスの移動にも利用できるようにしてまいりました。今議会に上程をしております地元応援クーポンチケット事業におきましても、同様の対応で交通事業者等の支援を進めておりますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(小西励君) 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山元議員のデマンドタクシー等の移動手段についてのご質問にお答えします。
高齢者の移動手段については、他会派の代表質問でお答えしましたように、具体的な方策として地域単位に自動車を配備することや、デマンドタクシーの導入などが考えられます。地域ごとにニーズの把握に努めているところであり、他市町での取組を参考に、今後関係団体等と連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。再問させていただきます。
交通弱者と呼ばれる方の中には、車を持たれていない子育て中のお母さんや妊婦さん、運転ができない若い方もいらっしゃいます。高齢者のみでなく、交通弱者全体を踏まえた交通政策課の担当部局のお考えをお聞かせください。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の再問にお答えいたします。
実は、今年度、地域公共交通計画というのを策定する予定をしております。こちらは、国、県あるいは交通事業者、それから各種団体、それから行政の各部局と委員になっていただきまして、その中で、当然住民アンケート等も踏まえまして、今後の近江八幡の公共交通の在り方をいろいろと議論いただくと、その中で計画をまとめていくというものでございますので、この中で交通弱者の観点も踏まえまして策定をしてまいりたいというふうに思っております。
○議長(小西励君) 山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。災害弱者や交通弱者の方への対応にもつながりますけれども、様々な担当部局との連携を、やはりこちらの交通弱者の方についても同じことが言えると思います。ぜひ様々な担当部局での情報を共有していただきまして、デマンドタクシーやその他の交通手段を様々しっかり皆さんで検討していただきまして、やはり成果の出るご検討をお願いしたいなというふうに思っております。よろしくお願いします。
それと、今、沖島の住民の方からも、実はデマンドタクシーのご要望が出ているとお聞きしております。沖島の住民の方というのは、土日、バスがなく、さらにかなり交通が不便でいらっしゃり、堀切港から病院に向かわれたりするときにタクシーをお呼びされ、またそこから市内の買物へ行こうと思ったら、またタクシーをご利用されということで、かなりの負担がかかられているということもお聞きしております。ぜひ沖島の住民の方の意見もしっかりお聞きしていただきまして、ご検討いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして、アートで広げる子どもの未来プロジェクトの事業について質問させていただきます。
子どもが生の文化芸術に触れる機会がないとして、プロのアーティストと触れ合う機会を子どもにつくることは、とてもよいことだと私も思っております。今回は、ビエンナーレのアーティストさんにご協力をいただくということですが、この未来プロジェクト事業の内容と、実際に子どもたちが学ぶ授業時間はどのくらいでしょうか、お尋ねをいたします。
また、今年も10月8日から11月27日までBIWAKOビエンナーレ2022が開催されます。本市も前回より実行委員会形式で関わりを持たれておりますが、前回のビエンナーレの評価並びに今回の開催においてさらに連携して取り組もうとされていることはございますでしょうか。
また、多くの子どもたちに、この機会に本物のアート作品に触れてもらうため、引率する大人にも近江八幡市民への特典等をお考えいただきたいと思っております。また、地域の方々がビエンナーレをより見やすくなるよう、様々な工夫について働きかけていただければと思いますが、いかがでしょうか。
また、ビエンナーレと連動して、ボーダレスNO-MAとの同時期開催はお考えでしょうか。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山元聡子議員のアートで広げる子どもの未来プロジェクト事業に関するご質問についてお答えいたします。
この事業は、文化や芸術を体験する機会を積極的に創出していくことで、子どもたちに文化芸術の素養を身につけるきっかけの一つとし、子どもたちの人生が豊かになること、また将来、文化の薫り高い町、文化芸術創造都市の実現に欠かせない人材の育成を目指し実施するものです。
令和4年度は、学校連携、芸術鑑賞、外壁アートといった3つのプログラムから構成しており、議員お尋ねの国際芸術祭BIWAKOビエンナーレに参加する芸術家を学校へ派遣する学校連携プロジェクトにつきましては、市内の公立小学校12校に各2時間ずつの延べ24時間の授業数を予定しております。実際の授業内容としましては、絵画や映像、造形など複数のメニューの中から、各校の意向を踏まえ、美術や総合学習等の時間で実施することとしております。
また、授業の一環として、ビエンナーレの開催期間中に子どもたちを現地に招待し、多彩な芸術作品に楽しむことなども想定しており、詳細につきましては、今後各学校と協議の上、決定してまいります。
次に、BIWAKOビエンナーレについてのご質問にお答えします。
まず、前回のビエンナーレの評価ですが、市内外から約5万5,000人の方に来場いただいており、アンケート調査の結果では、来場者の約9割がアートにより町家の魅力が高まったと回答されるほか、地域の店舗の約8割が会期中、来店客が増えたと回答されるなど、地域の魅力向上や経済効果につながったと評価しております。
2点目のビエンナーレと市の連携可能な取組ですが、本市は前回から実行委員会事務局として運営に大きく関わっており、市民の皆様に向けた広報や文化庁との調整などを担ってまいりました。今回もさらに多くの市民の皆様や国内外の方々に来場いただき、本市の魅力の発信や活性化につながるよう、市内だけでなく、国内外に向けて情報発信するなど、積極的に運営に関わってまいりたいと考えております。
3点目の近江八幡市民への特典ですが、市民の皆様がよりビエンナーレに親しんでいただき、芸術や地域の魅力に触れていただく機会を提供するため、1枚のパスポートで会期中、市内の会場であれば何度でも入場可能としたいと考えております。このほかにも、より多くの市民の皆様に来場いただくための工夫を、実行委員会に働きかけてまいりたいと考えております。
4点目のボーダレス・アートミュージアムNO-MAで開催される企画展との同時期開催ですが、当該企画展は、社会福祉法人が独自で運営されており、既に今年の会期についても決定されておられることから、今年度の同時期開催は難しいと考えております。次回以降につきましては、同時期開催や運営協力など、連携できる範囲について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
山元聡子君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。このプロのアーティストの方と子どもたちが触れ合うというのは、本当にいい企画だと私も思っております。
守山で、障害者さんとプロのアーティストさんが一緒に楽器を演奏するというような事業をなさっております。そこを私も拝見させていただいて、障害者の方とプロのアーティストさんがコラボレーションされた練習というのは、本当にそこに何か命が吹き込まれたような空間になったように感じました。
ぜひ、子どもたちの未来プロジェクト事業がよい形で進めていただけるように、よろしくお願いいたします。
また、ビエンナーレの特典を考えていただいているということですので、ありがとうございます。このコロナ禍での人の心や人とのつながり、コミュニティーを、やはりこのコロナで分断されてきましたので、元気にこの地域を復活させていくためには、文化、芸術、音楽、ダンスなど、今こそ、ご答弁にもございました文化芸術創造都市の文化振興の推進を一つのキーワードとして、楽しく実践できる仕組みづくりをしていくことが本当に大切だと私も思っております。私も一生懸命取り組ませていただきますので、また皆様におかれましても、今後の取組に大いに期待をさせていただきたいと思います。
これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 山元君に申し上げます。しばらく質問席でお座りいただけますか。
浪江総合政策部長より発言を求められておりますので、これを許します。
浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 先ほどの新庁舎整備事業に関するご質問の中で、職員食堂のご提案に対しまして、私、一定、現設計の中で職員食堂を確保しているような趣旨の発言をさせていただいたんですが、正しくは職員食堂ではなく、職員用の食事スペースを確保しているということでございますので、訂正をさせていただきます。申し訳ございませんでした。
○議長(小西励君) ありがとうございました。自席へお戻りください。
以上で山元聡子君の個人質問を終わります。
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