録画中継

令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月25日(月) 最終日
第1 会議録署名議員の指名
第2 委員会審査報告
第3 討論・採決
第4 議案の上程(提案理由説明)
   議第57号~議第60号
第5 質疑
第6 委員会付託
第7 委員会審査報告
第8 討論・採決
第9 選第4号 選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙
               午前9時31分 開議
○議長(小西励君) 皆さんおはようございます。
 これより本日の会議を開きます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(小西励君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 岡田彦士君
 西津善樹君
の両名を指名します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第2 委員会審査報告
○議長(小西励君) 次に、日程第2、委員会審査報告に入ります。
 各常任委員会に審査を付託していました諸案件を一括議題とし、各常任委員会の報告を求めます。
 まず、予算常任委員会の報告を求めます。
 予算常任委員長井上芳夫君。
             〔11番 井上芳夫君 登壇〕
◆11番(井上芳夫君) 皆さんおはようございます。
 それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、7月14日、15日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 なお、15日開催の委員会において、総務費の安土コミュニティエリア整備事業に関し、安土学区住民への移転一体整備の説明会も行われていない、住民合意に至っていない中での予算化は時期尚早として、同事業に関わる歳入において基金繰入金4,706万5,000円を減額、歳出において同額の事業費4,706万5,000円を減額する議第48号に対する修正案が森原陽子委員外1名から提出されましたので、本修正案に対する審査結果も併せて報告いたします。
 まず、
議第48号 令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)に対する修正案
は、賛成少数で修正案を否決すべきものと決しました。
 次に、原案の、
議第48号 令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、まず議第48号一般会計補正予算(第2号)について、安土コミュニティエリア整備事業の件については、これまでの議会でも何回も質問があり、長年討論、議論されてきたように考えており、子どもたちの立場に立って、安土小学校の建設を早期に進めるということが今は大切であることから、修正案に反対との討論が、それに対し、安土コミュニティセンターを移転して一体整備するという計画については、住民合意が得られていないということで反対であり、土地収用は時期尚早であり、拙速に進めるべきではないことから、今回の予算の修正案に賛成との討論がありました。
 また、今回の予算は、スケートパーク整備事業をはじめ、じもと応援クーポン&チケット事業などに関して、提案に至るまでの十分な検証ができておらず、小・中学校給食費に関わる多子世帯の子育て支援事業に関しては、恒久的に財源が確保されていない。また、その他の事業の財源に関しても、ふるさと応援基金に依存しているという部分が見受けられるため、ふるさと応援基金の使途基準の明確化や事業の詳細な制度設計に基づく議会への提案を求める意見がありました。
 以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(小西励君) 次に、総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長平井せい治君。
             〔20番 平井せい治君 登壇〕
◆20番(平井せい治君) 続きまして、総務常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、7月19日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告します。
 まず、予算関連議案につきまして、
議第47号 専決処分の承認を求めることについて
     令和4年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第1号)
は、全員賛成で原案を承認すべきものと決しました。
 次に、条例関連議案につきまして、
議第49号 近江八幡市税条例等の一部を改正する条例の制定について
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第52号 近江八幡市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、その他議案につきまして、
会第5号 消費税インボイス制度の再考を求める意見書の提出について
請願第1号 日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書提出の請願
 以上2件は、賛成少数で原案を不採択すべきものと決しました。
 以上で総務常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様の賛同をよろしくお願いします。
○議長(小西励君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長南祐輔君。
             〔4番 南 祐輔君 登壇〕
◆4番(南祐輔君) 続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された案件を審査するため、7月20日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 条例関連議案につきまして、
議第50号 近江八幡市学校給食費に関する条例の一部を改正する条例の制定について
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 なお、審査過程における主な意見として、今回の改正案は、申請に基づく多子世帯の第2子以降の給食費の減免及び補助となっているため、第1子を含む対象者の拡大や減免に当たっては申請不要とするなど、制度設計の見直しが必要と思われるが、現状の社会情勢を踏まえると困窮している子育て世帯もあることから、早急に実施し、一定期間経過後、事業評価を行い、見直しを行うことが望ましいとの賛成意見がありました。
 また、子育て支援については、市内の全ての子ども、もしくは中学生を一律で対象とし、公平公正に実施すべきである。長期的な政策であるため、財源について慎重に審議して、財源担保を行ってから実施すべきとの立場から反対との意見がありました。
 以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 最後に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
 産業建設常任委員長道下直樹君。
             〔1番 道下直樹君 登壇〕
◆1番(道下直樹君) 続きまして、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、7月21日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 条例関連議案につきまして、
議第51号 近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議員提出議案につきまして、
会第4号 肥料、燃料、資材の高騰に対する緊急対策措置を求める意見書の提出について
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 次に、お手元に配付しておりますとおり、森原陽子君外1名から議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)に対する修正案の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、会議規則第16条の規定に基づき、この動議は成立いたしました。
 それでは、議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)の修正案に関する動議を議題とします。
 ここで提出者の説明を求めます。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 皆さんおはようございます。日本共産党の森原陽子です。
 議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)に対する修正案の提案の理由を説明させていただきます。
 読み上げて説明とさせていただきます。
 提案理由、歳入において、繰入金のうち基金繰入金を4,706万5,000円の減額とする。歳出において、総務費の安土コミュニティエリア整備事業について、学区住民への移転一体整備の説明会も行われていません。住民合意に至っていない中での予算化は、時期尚早であると考えます。よって、安土コミュニティエリア整備事業の予算計上は見送るべきであるため、同事業に係る事業費4,706万5,000円を減額するものといたします。
 議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 以上で提出者の説明を終わります。
 それでは、ただいま議題となっております議第48号の修正案について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩します。
               午前9時46分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前9時46分 再開
○議長(小西励君) 再開します。
 それでは、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
 それでは、ただいま議題となっております議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)の修正案について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩します。
               午前9時47分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前9時49分 再開
○議長(小西励君) 再開します。
 それでは、議第48号について討論・採決に入ります。
 討論を行います。
 議第48号の修正案について1名から、原案について5名からそれぞれ発言通告がありましたので、順次これを許します。
 まず、井上さゆり君の発言を許します。
 井上さゆり君。
             〔22番 井上さゆり君 登壇〕
◆22番(井上さゆり君) 皆さんおはようございます。日本共産党の井上さゆりです。
 私は、議第48号近江八幡市一般会計補正予算(第2号)修正案に賛成し、原案反対の立場で討論したいと思います。
 先ほど、森原陽子議員から修正案が出されました。このたび、安土コミュニティエリア構想の実現のため、県に4.8ヘクタール、土地収用の手続を行う委託費として4,706万5,000円が計上されております。時期尚早だと考えています。以前から申しておりますように、コミュニティエリア予定地は軟弱地盤であり、10年に一度の雨量でも田畑が浸水する地域です。そこにコミュニティセンターを移転し、避難場所にしていくことについて、住民の理解が得られていないと考えます。先日の玉木議員そして私の個人質問でも指摘したとおり、市長とまち協の一部役員が、安土コミュニティエリア実現のために、まず安土小学校を移転し、その後コミュニティセンターを移転するということが作戦として進められてきたことが情報公開の文書で明らかになりました。つまり、市は、住民に説明会をしなくても、安土学区住民の声はまち協が代表しているという理由で恣意的に強調し、住民の合意は得たとしているのです。
 しかし、事実は違います。安土学区住民には、コミセンの移転は何も知らされていないままです。
 また、昨年8月の安土小学校整備地の住民説明会では、市長の発言はごまかしであることも指摘しておきたいと思います。市民が、コミセンも移転するのですかと、こういう質問に対し、市長は、あのとき、今は小学校だけと遮りました。何のために遮ったんですか。結果、その後、安土小学校移転が決定され、市の方針が一体整備だから、自動的にコミュニティセンターは移転というふうに進めてこられました。最初からできた話にしか思えてなりません。市長の公約というのなら、学区民に喜んでもらいたいなら、理解してもらう努力が必要ではないでしょうか。私は、小学校の移転建設には意見を持っておりますが、行政が現時点で建設できるのは小学校の建て替えだけと考えます。子どもたちのためにと私も思っておりますので、小学校用地分をこのたび提案されるべきです。教育委員会及び市は、小学校移転問題では、整備地検討委員会の設置、住民説明会、アンケートなど、全てと言わないですが、住民に向き合った合意の努力がされてきました。コミセンの移転についても、同様の取組を行った上で、住民の理解を得るべきだと考えております。
 移転先に関わって、次のことも指摘しておきたいと思います。
 先日も、古い地下道で、僅か30分の間に記録的短時間大雨のために、1時間当たり90ミリの雨量で古い地下道は冠水、そして女性の方がお亡くなりになりました。本当にお悔やみ申し上げます。あの事件以後、本当にコミセンを移転して、コミュニティエリア整備をすることについて、住民の命が守れるのか、大丈夫かという意見や電話が寄せられ、心配の声を聞きます。コミュニティエリア整備地の造成地の雨水を安土川が受けられるのかという質問にも、根拠も示さず、そうならないように整備をしていくという答弁に終始終わりました。避難場所として位置づけているコミュニティエリアは、幾ら考えても住民の合意が得られていません。移転先は、過去は琵琶湖であり、昔から地元住民は度重なる水害地域であること、適地ではないということを知っています。ここは大丈夫とたかをくくっていたら大変なことになります。気候変動で、100年に一度の大雨に見舞われることが毎年どこかで起こっています。安土コミセンの移転について、住民説明は不十分、避難場所としての合意に至っていないんです。安土地域の土地の事情ってものがあります。コミセンエリアを一体整備するのは市の方針と言いますが、全ての学区で一体整備にする必要がありません。
 また、浸水域に移転するリスクを考えると、分散型でリスク回避を行うことも必要と考えます。
 よって、コミュニティエリア整備のための土地収用の手続は一旦立ち止まる必要があると申し上げまして、議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)の修正案に賛成といたします。
 以上です。
○議長(小西励君) 次に、道下直樹君の発言を許します。
 道下直樹君。
             〔1番 道下直樹君 登壇〕
◆1番(道下直樹君) 議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)について、反対の立場で討論させていただきます。
 私は、今回の肉づけ予算については、全部賛成させていただくつもりでございます。私は、小西市長のカラーが出たすばらしい提案だなというふうに考えております。
 ただ、今回予算案に新庁舎建設が債務負担行為として含まれております。私は、9,000平米という制限の中で考えたら、この案はとてもベターな案だなというふうに考えてます。
 しかし、ずっと私は、新庁舎は9,000平米では足りず、南別館を吸収した1万2,000平米が妥当であるというふうに考えてます。もちろん、南別館も老朽化してますし、計画では職員の減少が見込まれておりますが、南別館の吸収を上手にできない場合、例えば建て直しや耐震化を行わなければならないなというふうに私は考えております。今は、1階3,000平米、2階2,500平米、3階2,000平米、4階1,500平米の階段式となっておりますが、4階、総フラットの1万2,000平米にすれば、メンテナンスも含め、耐久度も上がるんではないかなというふうに私は考えております。
 庁舎は、50年先を見据え、考えないといけない事業でございます。確かに、先ほどもお伝えしましたが、公務員の数が削減されて、余剰スペースが生まれることになるというふうに私も考えているんですけども、余剰スペースが生まれれば、前計画にあったキッズライブラリーなど、そういった子どもの施設をできれば庁舎の中に造っていただきたいなというふうに考えてます。
 我々議員として、50年先にわたる議論ができることに、議員としての喜びを感じつつも、すごい責任を私は感じております。50年後、私は82歳でございます。もしかしたら生きているかもしれない年齢だなというふうに思ってます。私は、今の庁舎案に50年先の責任を持つことは残念ながらできません。何度も言いますが、9,000平米では小さ過ぎる庁舎だというふうに考えてます。前計画の2万平米は明らかに大き過ぎると考えるんですけども、最低でも1万2,000平米は必要ではないかなというふうに考えております。実際に庁舎が建った際に、こんなはずではなかったなと思い続けながら50年間を過ごすことは、私にはできません。
 小西市長と私は是々非々でやっていくと決めました。肉づけ予算は、本当に小西市長のカラーが出てて、すばらしい提案だと私は思っております。ただ、債務負担行為で現在の新庁舎案が出ておりますので、令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)については反対させていただきます。
○議長(小西励君) 次に、岩崎和也君の発言を許します。
 岩崎和也君。
             〔2番 岩崎和也君 登壇〕
◆2番(岩崎和也君) 皆さんおはようございます。公明党の岩崎和也でございます。
 会派を代表しまして、議第48号令和4年度近江八幡市一般会計予算(第2号)について、賛成の立場ではありますが、数点について意見を述べさせていただきます。
 令和4年度近江八幡市一般会計補正予算は、各種行政課題解決に向けた事業、新規事業等を盛り込んだ政策を重視した肉づけ予算と、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化し、物価高騰する状況下における地方創生臨時交付金を活用した市独自事業等、数多くの事業が提案されることとなりました。
 まずは、コロナ禍の長期化であらゆる業種に影響が続いており、また感染も急拡大をしている最中でありますので、市の独自施策であります、じもと応援クーポン&チケット事業やデジタル化を進めるための各種事業を早急に進めていただきたいと期待をしております。
 今議会では、長年の懸案事項でありました新市庁舎整備事業にネットワークの整備費用も含めて、53億9,990万5,000円が予算計上されております。小西市長が独断で契約解除され、4年が経過、その間、株式会社奥村組様への工事費用や賠償金の支払い、そして庁舎の耐震工事費等、様々な費用が発生してしまいました。議会側としても、苦渋の決断を迫られてきました。現在は、物価高、資材の高騰などにより、先行きが不透明な部分もあります。
 また、基本計画案では、部署が一部分散されることにより、ワンストップの課題も残っております。建物の形状や向きについても、市民からのご意見もいただき、議会質問で取り上げてきましたが、小西市長はかたくなに取り入れようとはされませんでした。
 しかしながら、現本庁舎の状況を見ると、雨漏れや設備の老朽化で限界が来ていること、合併推進債の活用期限が迫っていることから、いち早く進めないといけない状況になっております。
 ハートフルな市政を掲げる小西市長には、前計画で一生懸命取り組んでこられた職員さんや心待ちにしていた市民さんも大勢おられたことも理解をし、思いを酌んでいただきたいと思います。今後も課題点をでき得る限り埋めて、市民要望に応えていける庁舎であることが必須であります。よって、今回の新本庁舎が建設されたとしても、第1段階が終了したと捉えており、課題解決に向けて第2段階の議論を進めていただきたいと思います。
 私たちは、ひまわり館に設置される保健センター機能や発達支援についての部署等は、新本庁舎としっかり連携がなされるのか心配をしているところです。市民と職員が双方とも便利である庁舎整備としていただきたいと思います。
 次に、給食費の無償化についてですが、全ての子どもが健康でいられるため、栄養価を考えた給食は極めて重要です。今回、多子世帯の子育て支援のために、第2子半額、第3子目以降を無償とする事業が提案をされました。多子世帯を支援することは確かに重要ですが、第1子のみの家庭だからといって生活に余裕があるというわけでもなく、公平公正の視点からも何らかの支援をしていただきたいと思います。事業を始めて数年後に評価し、必要に応じて支援の拡充や制度の見直し等、検討をお願いをいたします。
 本市においては、ありがたくも、全国から多くのふるさと納税をいただくことによって、多くの新規事業を展開することができます。しかしながら、行政というのは、最小限の費用で最大の効果をもたらす必要があります。支出には無駄が出ないように、徹底的に精査をされた上で事業提案をお願いしたいと思います。議会においても、提案された事業については、しっかりと審議をし、是々非々の立場で、市政の発展と市民福祉の向上のために責任を持って取り組んでまいりたいと決意をいたしまして、令和4年度補正予算への賛成討論といたします。
○議長(小西励君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 皆さんおはようございます。志誠会の西津善樹です。
 私は、このたびの議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)につきまして、反対の立場で討論をさせていただきます。
 安土コミュニティエリア整備事業をはじめとする早急に進めるべき事業や市民福祉の停滞を招かないためにも、予算にはあまり反対をしたくはありませんが、予算議案が一括議案であり、またこのたびの事業予算、あまりに場当たり的な予算計上が多く、かつふるさと応援基金に依存し過ぎた予算であるため、反対せざるを得ないと判断をいたしました。
 新庁舎建設に係る債務負担行為53億9,700万1,000円、新庁舎整備事業290万4,000円、合わせて約54億円が見込まれています。当初、小西市長は、違約金を含めて45億円でシンプルかつコンパクトな新庁舎建設を行い、その余剰金を福祉に充当し、小さな庁舎で大きな福祉をとおっしゃっておられました。
 さて、既に違約金約4億円、現庁舎耐震に約1億円、安土町総合支所の耐震に約2億円が投じられており、もろもろを合わせますと60億円は優に超過しております。
 また、コロナ禍やウクライナ危機による円安、インフレの加速により、物価上昇はますます続いており、当初、小西市長のオリンピック経済が落ち着けば物価も安定するという見込みからは大きくかけ離れた見当違いという結果になりました。今後の物価上昇により追加補正が出てくる可能性も高く、つまり以前のままの庁舎建設をしていれば、無駄な違約金を支払うこともなく、既に新庁舎は竣工を迎え、様々な行政課題に対応したでしょう。しかも、小西市長の計画されている新庁舎案は、シンプルでコンパクトな設計とは異なり、昨年夏に基本設計が完成してから今日に至るまで、議会はおろか、小西市長の言われる主役であるはずの市民に対する理解を求める働きかけや意見聴取もされておられません。市長選挙さえ通れば全てのプランが信託されたというものではありません。庁舎建設が今のままストップした状態ではいけないことは、十分に理解をしておりますが、耐震化もしていることから、物価上昇の安定が見込めるまで、せめてもう少し先延ばしして、慎重に議論を重ねた上で庁舎建設に取りかかるべきではないでしょうか。
 また、スケートパーク整備事業についても、市内の子どもたちの安全を考慮し、また健全育成を図るためにも、パーク整備は必要であると考えます。
 しかし、ふれあい公園内の調整池を活用してというのがこのたびの提案です。本会議でも指摘がありましたが、平時においても、竹町側は水たまりができ、泥砂が堆積する状態であり、過日の7月19日の豪雨時では、調整池の半分を超える面積が水につかっていたという状態の設置場所です。調整池であることからも、安全性の担保や年間雨水による使用日数も限られるため、維持管理及び運営面も含めてしっかりとしたパーク整備を行うべきです。
 給食センター運営事業、学校給食費多子世帯補助事業については、年間9,000万円の事業です。本市の子育て支援政策としては、すばらしい視点であるとは思います。
 しかし、まず財源を確保できていない。仮に、ふるさと応援基金から子ども・子育て基金に基金の組替えをして活用するというのは、目先の場当たり的な対応であり、長期的重要施策である給食費無償化施策に充当するには、不適当であると判断せざるを得ません。
 じもとクーポン&チケット事業、4億3,893万1,000円です。コロナ給付対策事業ですが、今までのクーポン事業について、一昨年から類似のクーポンやチケット事業を実施されていますが、予算常任委員会でも指摘があったように、高齢者向けのチケットクーポンの額面の種類を含め、これまでの事業説明と整合せず、事業後の検証もされているのか疑義があるところです。
 オフィス改革推進事業、552万5,000円です。職員の意識改革やチャレンジ意欲向上のため、パイロットオフィス設置やペーパーレス化を図るということですが、552万円もの予算を投じることでしょうか。しかも、この財源もふるさと応援基金です。
 オープンガバナンス推進事業、95万円、本来この事業は、市が抱える様々な課題を行政だけではなく市民、企業、学生など様々な立場で共有し、おのおのの立場で参画をし、スピーディーな課題解決のために取り組むことができるように、SNSやオープンチャット等を活用してプラットフォーム的な役割を担うための事業であり、要望を聞き、その事業を行政が行うというものではなかったはずです。
 さて、小西市長は、大きなぜいたく100億円庁舎から小さなシンプル、コンパクト庁舎を建設して、財源を生み出し、大きな福祉に取り組まれると言われていたはずです。このたびの補正予算では、ふるさと応援基金に依存された肉づけ予算となっています。市長がおっしゃったように、小さな庁舎建設を進めることで生み出された財源を活用されてはいかがでしょうか。恐らく、そのことに賛同された議員も多くおられるのではないでしょうか。財政運営について説明もない、このような乱暴な財政運営手法は、財政規律もなく、今後の補正予算や令和5年度の当初予算の編成が危ぶまれると考えるのは私だけでしょうか。
 以上のことから、私は、議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)につきまして、反対の立場での討論とさせていただきます。議員の皆様の良識あるご判断、ご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 次に、岡山かよ子君の発言を許します。
 岡山かよ子君。
             〔12番 岡山かよ子君 登壇〕
◆12番(岡山かよ子君) 皆様おはようございます。創政会の岡山かよ子でございます。
 会派を代表いたしまして、議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)について、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 この6月定例会での補正予算は、市長選挙後初の予算で、多くの市民の負託を受けて当選された市長の選挙での公約を盛り込んだ補正予算となっております。それにより、学校給食費の多子世帯への補助や健康ふれあい公園のスケートボード専用パーク整備、新型コロナウイルスの感染予防対策や事業者支援、安土コミュニティエリア整備事業の基本構想策定に伴う委託料などが盛り込まれております。
 特に、安土コミュニティエリア整備事業においては、子どもたちが待ちわびている安土小学校の早期建て替えを願う安土学区民の思いを受けての補正予算となり、今議会において賛成承認し、早急に実施していかなくてはならないと考え、令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)の賛成をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 次に、小川広司君の発言を許します。
 小川広司君。
             〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) 政翔会の小川広司です。
 議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)についての賛成討論を行います。
 今回の補正予算には、新市庁舎整備事業と新市庁舎ネットワーク整備事業の債務負担行為補正が計上されました。新市庁舎整備事業については、昨年7月末をもって基本設計が完了しており、通常ならば昨年9月定例議会に提案されるべき流れとなっていたものでした。
 しかし、令和3年9月定例議会開会の市長挨拶において、小西市長は、より多くの方々の理解を得ながら進める必要があるとも考え、来年4月、今年の4月でありますけれども、の市長選挙後の上程が望ましいとのお考えを述べておられました。そして、市長選挙で再選、そのような経過を経て、今議会に提案されてきたものであります。今回の提案は、基本設計の内容で、時宜を得たものと考えます。
 なお、今日の経済情勢では、昨年より、鋼材価格の高騰による建設資材物価や建築コストへの影響が出ており、今後、円安の状況から、輸入されるエネルギー価格の引上げ、それが間接的に鋼材価格の引上げにも影響する。また、電気炉で生産される鋼材価格の上昇に大きな影響を与えるとも言われています。
 一方、各国の金利上昇政策が住宅建設を鈍らせているとも言われ、各国での鋼材需要が減少することになれば、すぐには影響しないと思いますが、原材料価格が下落し、日本国内の鋼材価格の下落につながるとの考えもあるようです。いずれにしても、今後の経済状況による建設費の動向判断は、大変困難であろうと思いますが、新市庁舎の建設の入札、発注を進めるためには、留意すべき重要なことだと考えます。
 さて、安土コミュニティエリア整備事業の予算が計上され、具体的にエリア基本構想策定委託などを始めるとのことでありますが、このエリアには安土小学校の建設も含まれています。私が再度議員として議会に出させていただいてから、この3年数か月の間にも、何回となく小学校とコミュニティエリアなどに関する発言がなされてきました。当局が今日までのそのようなやり取りも含めて判断し、このたび建設を前に進めるために計上してきた予算に私どもは賛成いたします。
 なお、小学校建設は、子どもの学びの場を改善する必要性があっての整備であります。子どものことを第一に考えた早期の整備が必要でありますとあえて申し上げておきます。
 さて、今回補正予算には、学校給食費多子世帯補助事業費が計上されています。
 また、近江八幡市学校給食費に関する条例の一部を改正する条例が議第50号に提案されております。私は、学校給食費の補助事業には反対するものではありません。今議会、私が行った代表質問での回答に、少子化の進展や若年子育て世帯の安定的な収入が見込めないなどの社会的な背景がある中で、安心して本市で多くの子どもを育てていただける環境をつくっていくとの趣旨には同意するものであります。
 しかし、質問でも申し上げましたとおり、給食費補助は、小・中の全ての子どもたちへの支援が望ましいと考えています。私たち会派では、このことに関し、いろんな角度から検討いたしました。例えば、子どもたち全員、3分の1を補助すると、子どもが3人の世帯では実質3人目は無償になります。2人目は3分の2を補助、1人目は補助なしとなります。このような考え方も成り立つのではないですか。取り越し苦労かもしれませんが、子どもの間に差別感も生まれません。このようにすると、今回提案の条例内容より多少の増額にはなりますが、将来目指す方向にはよいのではないかと考えたりもしました。今回、給食費補助を進めていく方向でと考え、予算には賛成します。
 なお、後で議第50号の議案のところでありますが、条例については、同会派の沖議員が討論を行う予定であります。
 次に、予算に賛成するに当たり、意見をつけさせていただきますが、今回の補正予算は、3月の当初予算、いわゆる骨格予算に対し、第2期小西市政スタートとなる事業予算を盛り込んだ肉づけ予算と呼ばれています。市長選挙後、確かに予算提案までに僅かな時間しかなかったし、4月の配置換えもあった中での提案でありました。提案された事業において、十分に検討された事業なのかと疑問を感じるものもあり、予算決定までのプロセスについて、代表質問において、新規事業予算決定までのプロセスについての質問も行いました。非常に短期間での予算決定までのプロセス、このような状況は理解するものの、全ての予算ではありませんが、予算を実際に使うための要綱などについて、予算委員会が始まる前には提出を求めていたものもありましたが、要綱策定が完成していなかったのか、提出されませんでした。委員会での質問にも、検討中に近い回答がなされるなど、議員の疑問や質問に真摯に回答するんだという姿勢が弱かったと思わざるを得ません。今後の対応を注視していきたいと申し上げておきます。
 以上で議第48号についての賛成討論を終わります。皆様のご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 以上で討論を終わり、これより採決します。
 これより議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)に対する森原陽子君外1名から提出された修正案について起立により採決します。
 お諮りします。
 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、本修正案は否決と決しました。
 次に、議第48号原案について起立により採決いたします。
 お諮りします。
 議第48号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第2号)は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第48号は原案のとおり可決することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 討論・採決
○議長(小西励君) それでは、日程第3、討論・採決に入ります。
 まず、市長提出議案のうち、発言通告がありました案件について、討論・採決を行います。
 それでは、条例関連議案について討論を行います。
 まず、沖茂樹君の発言を許します。
 沖茂樹君。
             〔6番 沖 茂樹君 登壇〕
◆6番(沖茂樹君) 皆様おはようございます。政翔会の沖でございます。
 会派を代表いたしまして、討論に立たせていただきます。
 私たち政翔会は、今議会に上程された当該条例案に記された18歳以下の子を2人以上養育している世帯において2人目以降の児童・生徒の学校給食費を減免または免除するという趣旨については、納得することができず、さらに深く議論し、見直しを行う必要があると判断しましたので、反対の立場にて討論をさせていただきます。
 子育て支援の一つとして、給食費を無償にするという小西市長のお考えには賛同させていただきますが、多子世帯だけを対象とした無償化には疑問を感じております。医療費無償化の際に、所得制限の撤廃に賛成しました。これは、親の所得に応じて区別するというのは、結局は親への経済支援であって、本当の意味での子育て支援ではない。全ての子どもの健康を守るのは、近江八幡市の未来を守ることだと思ったからでございます。
 子育て支援とは、本市の全ての子どもたちを近江八幡市の未来を担う宝として、近江八幡市民みんなで育んでいこうという覚悟であると私は思っております。ですので、この施策は、子どもの食を守ることで近江八幡市の子どもを育んでいこうという小西市長の思いの表れであるのなら、世帯の構成によって区別するのではなく、全ての児童・生徒に等しく支援を行うべきではないでしょうか。
 近江八幡市内の児童・生徒で、この施策による給食費助成の対象にならないとされている第1子は3,801人もいます。さらに、そのうちの1,074人は一人っ子であり、その世帯には一切の助成がありません。近江八幡市には、補助金等の見直し方針というものがあります。その中で、補助金を交付する際に重要視する視点として、公平性、公正性を挙げておられます。たくさんの公費を支出するにもかかわらず、この施策から漏れる子どもや世帯がこれほど多いというのは、公平性に欠けているんじゃないでしょうか。
 毎日の生活は決して楽ではないけれども、せめて1人だけでも子どもを育てていきたいと、そういった家庭もおられます。もちろん、少子化が進んだ今、1人より2人、2人より3人、たくさんのお子さんを生み育ててほしいという考えもありますけれども、生活様式、ライフスタイルの多様性が当たり前の時代において、児童・生徒の体をつくると言っても過言ではない学校給食をもって、多子化を誘導しようというのはいかがなものでしょうか。行政なので、いろんな施策を満遍なく行わなければならない、その財源も限りあるということは当然理解しますが、小さな庁舎、大きな福祉と掲げるのであれば、思い切った小西市長カラーを出されてはどうかというふうに思います。
 9月に中期財政計画を見直すのであれば、新市庁舎や安土のコミュニティエリア、国スポの整備を盛り込み、さらにそこに全児童・生徒に対する給食費助成を組み込んで、財源の裏打ちをしていただいて、堂々と議会に説明をしていただきたいというふうに思っております。何も10月スタートでなくてもいいんじゃないでしょうか。もう一度制度を組み直していただきたいというふうに思います。
 4年間の第2期小西市政は今始まったばっかりです。我々議会も、この施策がすばらしい施策として後々まで評価されるためにも、いま一度立ち止まり、さらに議論を尽くし、今考え得る最善の方法を見いだして提案してみてはどうでしょう。全ての子どもたちの未来を守るために、近江八幡市の未来を守るために、そして子どもたちが近江八幡市に生まれてよかった、そんなふうに言ってくれて、近江八幡市に誇りと愛着を持ってくれるためにも、議員の皆様のご賛同をどうかよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 志誠会の西津善樹です。
 私は、このたびの議第50号近江八幡市学校給食費に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論をさせていただきます。
 ただし、大前提に、給食費無償化そのものについて反対しているわけではなく、今回の条例改正内容に異議を唱える反対討論であることを申し添えておきます。
 ではまず、財政面において、この事業は予算を伴う長期的な事業です。地方自治法第222条第1項には、普通地方公共団体の長は、条例その他議会の議決を要すべき案件が新たに予算を伴うこととなるものであるときは、必要な予算上の措置が的確に講じられる見込みが得られるまでの間はこれを議会に提出してはならないと規定しています。中期財政計画での見通しを立て、しっかりとした必要な予算上の措置、財源担保をしてから行うべきです。
 子ども・子育て基金も、医療費無償化のために、本来福祉全般に使われるはずだった地域福祉基金の名称を変えて充当し、基金化されたものです。
 また、ご承知のとおり、従前から子ども医療費無償化の財源確保に努めるように多くの議員からも指摘されてきたにもかかわらず、子ども・子育て基金の底がつきそうな本年になって初めて、慌てるかのように基金積立てをしようとしておられる。しかも、なおかつその上に、今後18歳まで医療費無償化の年齢制限の引上げも実施すると言われておられます。
 お金があり余っているならいざ知らず、少子化対策のためにと始められた長浜市は、結果的に給食費無償化が少子化の歯止めにはならなかったが、一旦始めたら中断し難い制度だと頭を抱えておられるのが現状です。確かに、子育て支援の視点は大切ですし、本市に住む全ての子どもたちが喜んでくれる政策ならいいですが、本当に子どものためになっていると言えるのでしょうか。
 また、公平公正な政治を目指すと言われる市長の政策と言えるのでしょうか。同じ制度内で不平等が生じることがあってもいけません。例えば、中学生になれば全ての子どもにとか、全ての小・中学校生には一律の給食費引下げを実施するというのが、本来、公平公正なのではないでしょうか。
 このたびの制度は、第1子が18歳未満であることが前提で、第2子半額、第3子目でようやく全額無償化になるという制度です。つまり、一人っ子の子育て世代は対象としない制度であるということであります。1億円にも及ぶ予算を投じて、多子世帯支援ということで給食を食べていない子どもに支援して、給食を食べている子どもに支援しないというのは、本末転倒と申しましょうか、子どもたちの中に不公平感を生じさせてしまいます。
 しかも、減免なので、申請主義ということになり、申請をしなければ減免対象から外されてしまうという制度です。子ども医療費無償化のときは、所得制限をなくし、償還払いや申告制ではなく、完全窓口無償化でなければ公平公正でないと言われたのは市長であり、そこに賛同された議員も多かったのではなかったのでしょうか。多子世帯に対象を限定してしまっていいのでしょうか。しっかりとした将来的な道筋や財源確保も含めた議論を重ねた上で、制度設計を行うべきであり、市長公約であるからといって、何もかも市長のおっしゃるとおりに市政を行うのであれば、議員の存在意義も問われてしまいます。
 以上のことから、私は、議第50号近江八幡市学校給食費に関する条例の一部を改正する条例の制定について、本当に多くの市民の声に寄り添い、公平で公正な子育て支援をということに重きを置き、反対の立場での討論とさせていただきます。議員の皆様の良識あるご判断、ご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 次に、井上さゆり君の発言を許します。
 井上さゆり君。
             〔22番 井上さゆり君 登壇〕
◆22番(井上さゆり君) 日本共産党の井上さゆりです。
 私は、議第52号近江八幡市病院事業手数料条例の一部を改正する条例について、反対討論を行います。
 この条例は、紹介状なしで医療センターにかかりますと、診察料のほかに特別料金が必要となります。これまで紹介状なしで医療センターに行きますと、初診は5,000円でしたが、10月1日から7,000円に、そして再診は2,500円が3,000円に引き上がる提案です。いずれも消費税はかかりまして、医療センターで年間2,500人、紹介状なしで受診がされているのが現状です。
 今回、国の見直しは、患者さんの負担は2,000円増額になります。しかし、増額分は、医療センターの収益にならないことが総務常任委員会でも明らかになりました。地域医療連携の下、日常的な病気やけがはかかりつけ医が対応するとした役割分担としています。地域に開業医がいなくて、紹介状なしで医療センターに受診せざるを得ない市民にとっては、大きな負担になり、紹介状なしの患者さんは、医療センターへの受診はハードルが高く、患者さんを追い込んでいくことになります。患者負担は増え、増えた分は医療センターの収益にもならず、誰のための引上げなのでしょうか。
 2016年の診療報酬改定で導入された制度ですが、医療センターと開業医との連携を強化するために、この特別料金が段階的に引き上げられています。結局のところ、病状に合わせて医療機関の使い分けをさらに厳格化するための引上げであるということを指摘いたしまして、反対討論といたします。
 以上です。
○議長(小西励君) 以上で条例関連議案についての討論を終わり、これより起立により採決をいたします。
 お諮りします。
 議第50号近江八幡市学校給食費に関する条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第50号は原案を可決することに決しました。
 次に、お諮りします。
 議第52号近江八幡市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定については、総務常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第52号は原案を可決することに決しました。
 次に、市長提出議案のうち、討論のない案件について、専決処分議案、条例関連議案の順に一括採決します。
 まず、専決処分議案について、議第47号を採決します。
 お諮りします。
 議第47号専決処分の承認を求めることについて、令和4年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第1号)は、総務常任委員長の審査報告のとおり原案を承認することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、議第47号は原案を承認することに決しました。
 次に、条例関連議案について、議第49号及び議第51号の2件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第49号近江八幡市税条例等の一部を改正する条例の制定について、議第51号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件は総務及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、議第49号及び議第51号の2件は原案を可決することに決しました。
 ここで休憩をいたします。
               午前10時47分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時1分 再開
○議長(小西励君) 再開します。
 次に、議員提出議案について討論・採決を行います。
 それでは、会第3号について討論を行います。
 まず、道下直樹君の発言を許します。
 道下直樹君。
             〔1番 道下直樹君 登壇〕
◆1番(道下直樹君) 新政会、道下直樹です。
 議員提出議案会第3号について、反対の立場で討論させていただきます。
 私は、議員定数削減については賛成でございます。しかしながら、22名の提案には反対させていただきます。私は、かねてから近江八幡市の定数は20名が妥当というふうに考えております。
 まず、質疑の際の竹尾議員への発言を陳謝したいと思います。申し訳ございませんでした。今思えば、議員として一枚も二枚も上手である先輩議員ですので、私も竹尾議員の立場になって考えると、同じような発言そして行動を取ったように思います。
 まず、議員定数削減の議論について、22名に決まった経緯については、6月21日当日には、20名を主張するグループそして22名を主張するグループ、この2グループがあったように記憶しております。
 また、当日、両グループの30分程度の議論で、22名でいこうという話を私は仄聞をしております。
 最初に、前回の質疑の際に、20名で提案を考えていはった竹尾議員、辻議員、岡山議員については、私は賛成する立場でございますけども、22名を主張する議員の諸先輩方に私は問いたいと思います。議員定数に関するアンケートで、議員定数を20名にするべきと答えた議員が私を含めて10名いたはずでございます。なぜ、22名を主張されるのか、私はそこに大変憤りを感じております。例えば、保身ではないのか、そして政治的パフォーマンスではないか、そういうふうに私はどうしても思えてなりません。
 守山市は、今現在人口8万5,000人で、議員定数は20名でございます。今回、近江八幡市は、8万2,000人の人口で、たった2名の定数削減案でございます。前回、南議員が質疑に答えていただきましたが、面積が問題になるのであれば、8万人前後の自治体の平均の議員の平米数なんですけども、平均20平方キロメートルで1人、近江八幡市は7.3平方キロメートルで1人でございます。近江八幡市の議員定数を20名にしたとしても8.8平方キロメートルで、全国平均に照らし合わせても全く問題がございません。
 また、面積だけで全国平均に合わせると、近江八幡市の議員定数は8名で十分ございます。
 順を追って22名で様子見をするとの意見について、既に何度もお伝えするとおり、20名でやっている守山市があります。また、その先進事例の守山市の議員さんに聞いたところ、20名でも全く問題はないというふうに回答をいただいております。
 また、選挙に関して、新人が出にくくなるのではとのご意見は、これは私の意見でございますけども、議員定数に左右されるぐらいの覚悟であれば、近江八幡市を発展させるという議員としての覚悟が足りないというふうに私は考えております。
 何度も言いますが、守山市は8万5,000人で20名、近江八幡市は8万2,000人で24名から22名、もう既に人口で抜かれてる守山市に合わすのではなく、22名というのは、我々議員の覚悟が問われることになると思います。
 また、今回、議員定数削減への議論が出尽くしたと考えておりますので、賛成多数、賛成少数問わず、9月以降に私が考える正常な定数である20名の再提案を行いたいというふうに検討しております。ですので、今回の定数削減については賛成ですが、22名については反対の立場を取らさせていただきます。
 以上でございます。
○議長(小西励君) 次に、山本妙子君の発言を許します。
 山本妙子君。
             〔3番 山本妙子君 登壇〕
◆3番(山本妙子君) 改めまして、皆様こんにちは。公明党の山本妙子でございます。
 会第3号近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論させていただきます。
 近江八幡市における議員定数に関して、これまでも長い間懸案事項でありました。それを踏まえて、昨年9月、第三者委員会である近江八幡市議会専門的事項のあり方調査委員会を設置していただき、本年3月末、当調査委員会より調査報告書による答申をいただいた次第です。その報告書の中に、議員皆様のアンケート調査の結果があります。長年の懸案事項として認識、理解しているという方が9割、またそれに伴い、削減すべき、または削減してもよいが7割、現状維持が2割、そのほかに他市等を見ると削減なのだが、現状維持という意見がありました。全国や滋賀県内の市議会における動向を見ておりますと、昨今、議員定数は減少傾向にあるように見受けられます。近江八幡市においても、長年の懸案事項として上がってきたことも否めない事実であります。このような経緯の中で、近江八幡市議会の議員定数削減という方向性が示されてまいりました。
 議員の仕事は、市民の皆様の声を聞き、課題解決に向け、市政に反映させることであります。それを考えると、これまでどおり24人という数も一定理解するところではありますが、議員定数を削減するということで、市民に不利益をもたらさないよう、私たち議員はこれまで以上に覚悟と責任を持って仕事をしていかなくてはなりません。
 では、議員定数を何人とするのか。先日、質疑の中でも上がっておりましたが、22人なのか20人なのか、議員定数の算定方式として幾つかある中で、常任委員会数方式というものがあります。常任委員会数に委員数を掛けて、議員定数を算出する方法であります。議員の大きな役割の一つに、政策を適正に評価し、執行部のチェック機能を高めるということがあります。それらの市から提出された議案審査に加え、各委員会では、それぞれの委員会が自主的に専門的に行う所管事務調査の取組、あるいは市民との情報及び意見交換や政策条例の議員提案などを行います。このようなことを考えたときに、現在3つの常任委員会があり、各委員会とも8人構成となっておりますが、委員会活動の活発化が課題となっている現段階においては、たちまち大幅に減らすということは大変難しいのではないかと考えます。
 そして、今回、私たちが22人として動いた大きな理由は、合意形成を図るということにありました。今回のこの提案は、議員提案であります。本来なら、大多数の議員の皆さんの賛同をもって可決を迎えていきたいところです。
 また、冒頭に申し上げましたように、9割の議員の皆さんが長年の懸案事項であると認識、理解しており、削減すべき、また削減してもよいという議員が7割という状況の中にあって、20人や22人といった人数の点で一致せず、否決となるのであれば、一体何だったのか、現状は何も変わらないのではないかと考えました。現段階では、22人を考える議員が多く、20人の案で議案提出しても賛同を得られないことが想定される中、22人で合意点が見いだせるのであればということであります。20人とお考えの議員の皆さんも、否決されても構わないというお考えはないはずです、それでは何も始まらないのですから。削減を目的とするのであれば、まず一歩を踏み出すのはどうでしょうか。
 まずは、議員削減を考える第一歩として、22人に賛成するものであります。そして、今ある課題等をクリアしていく心意気でもって取り組んでいき、市民の皆様にも議会を知っていただけるよう努めてまいりたいと思います。決して、定数削減によって議会が持っている機能や役割を減退させることなく、市民の皆様の中に分け入り、一人でも多くの声をお聞きしながら、議員として働いてまいりたいと改めて決意いたします。今回の議員削減というこの決断が、市民の皆様にとって、また私たち議員にとって実となりますことを願い、賛成討論といたします。
 以上です。議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 次に、大川恒彦君の発言を許します。
 大川恒彦君。
             〔7番 大川恒彦君 登壇〕
◆7番(大川恒彦君) 皆様おはようございます。議席番号7番、大川恒彦です。
 今回提案をされております会第3号近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で意見を述べさせていただきます。
 現在の議員定数は24人でありまして、今回の削減案では、2人減らして22人に改めるものとなっておりますが、私も定数削減におきましては否定をするものではなく、4人減らして20人にすることを提言また推進いたすものであります。議員が一度に多数減ることにより、民意が市政に反映をされなくなるおそれや、少数では議員活動の停滞また常任委員会の審査や議会審議の空洞化など、監視機能の低下及び政策立案能力の不足等による議会の弱体化から来る行政とのなれ合い、また執行機関の独走など、幾つかの懸念事項を心配されてはおられますが、逆に議員が減ることにより、多くの支持を必要とするため、広域的な物事の考え方をしなければならないことや市民からの高い関心が向けられるため、民意を反映させなければなりません。
 そういった中において、4年に1度の審判を仰がなければならず、現在の状況に安住するのではなく、議員自らの取組の考察及び学習等、不断の努力と研さん、また絶えず緊張感を持って活動をすることにより、目的の役割が果たせ、おのずと議員個々の質の向上及び能力の進歩にもつながり、市民の負託に応えられるものと考えます。
 また、地方分権の進展により、自治体の主体性と責任が一層求められている中において、令和3年6月定例会から令和4年3月定例会までの年間4回の開催については、欠席者と欠員により22人で議会運営をしてきた実績があり、ここからもう2人を減らして20人としても、職責は十分に果たせ、議会機能を維持充実させられることや、監視機能が低下して、行政の停滞あるいは市民生活に支障を来し、市政が後退するということも考えられず、こうした状況を十分に踏まえた中で、定数を24人から20人に削減しても、市民の負託に応えられることは可能だと考えます。
 また、さらに財政面からいえば、4人削減することにより、貴重な財源を有効に活用されることで、市民福祉の向上につながるものと考えます。
 そうしたことから、将来の少子・高齢化、人口減少、本市の財政状況や類似都市との状況を踏まえ、また行財政改革として、執行機関も経費節減をしているのですから、議員も議会改革推進の一環として、段階的に削減をするのではなく、市民生活が厳しい状況が続いているこのようなときにこそ、市民と痛みを分かち合い、自分自身の保身ではなく、自ら身を削り、身をもって改革をしていく姿勢を示す志の高さこそ、市民から理解が得られる定数削減だと思われます。
 つきましては、今回の会第3号の提案に対しましては、反対といたし、議員定数の削減は4人であるとの観点をご察知いただきたいのとともに、今回の削減案は突如として提出をされましたので、もう一度差し戻し、議論をすることを望みますので、勇気ある良識的なご判断をしていただきますよう、議員皆様方のご理解をよろしくお願い申し上げ、反対討論とさせていただき、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 次に、沖茂樹君の発言を許します。
 沖茂樹君。
             〔6番 沖 茂樹君 登壇〕
◆6番(沖茂樹君) 沖でございます。
 大変難しい案件でございますので、少し長く時間をいただくことになります。お許しいただきたいというふうに思います。
 私は、このたびの議員定数を22名に改めようとする近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 私自身、果たしてこの時期に定数を削減するべきものなのか、もし削減する場合、何人が適正なのか、非常に悩みました。私は、議員定数は、人口や面積、予算規模などが類似する市町に合わせるというやり方には疑問を持っております。皆様もご存じのとおり、我が国における地方分権は、地方分権一括法が平成11年に国会に提出をされたんですけれども、これで非常に大きく動きました。当時、私は市の職員でしたので、機関委任事務の廃止っちゅうのはすごい大きな変革やったなというの覚えております。その地方分権一括法により、議員定数の法定定数制度を廃止して、地方自治体自らが条例により議員定数を定めることになったわけなんですけれども、つまり地方分権とは、国から地方への権限委譲、これだけではなく、それぞれの自治体に対して、一つとして同じ自治体はないので、地域資源を活用して、特色ある、そして自立した自治体を運営してくださいねと、こういう狙いもあったんじゃないかというふうに思っております。
 事実、近江八幡には、八幡特有の行政課題があります。逆に、八幡ならではの資源もあるんです。当然、人、もの、金を充てるポイントも違えば、タイミングも他市とは異なってくるわけでございます。ですので、規模が類似する自治体であっても、議員の定数は違って当たり前であると私は考えております。
 じゃあ、22人が適正なのか、20人がいいのか、18人がいいのか、あるいは26人がいいのか。今の本市にとって、一体何人が正解なのか、明確な答えはないというふうに思います。にもかかわらず、議員定数の削減は、直接市民の皆様に影響を及ぼすため、失敗はできないわけなんです。ですので、本来でしたら、近江八幡市議会専門的事項のあり方調査委員会、いわゆる第三者委員会が示されたように、近江八幡市議会が目指す議会の在り方を実現するには何人が最適かをじっくりと時間をかけて検証していく、これが本来の姿かもしれないです。
 ただ、まさに今の経済状況は最悪なんです。新型コロナウイルス感染症による経済活動の低迷に始まりまして、ウクライナ侵攻により資源と原材料が高騰しています。さらには、物価の上昇による市民生活への打撃が同時に押し寄せてきてます。民間企業の皆さんは、まさに生き残りをかけて闘っておられる。市民の皆様は、日々生活を切り詰めて我慢をしておられる。我々は、この状況を重大なものとして受け止めて、様々な施策の提言を行わなければならないと思っております。ひょっとしたら、今後の状況によっては、市民や事業者の皆さんにさらに我慢いただくようなお願いをすることが起こるかもしれない。そのようなときに、議員自身が身を切る改革を断行することで、痛みを共有し、市民や事業者の皆様に寄り添わずして、どうして市民の信頼と納得を得ることができるでしょうか。
 以上の理由から、議員定数の削減は早急に行うべきであると私は考えます。
 次に、今回行う削減ですが、私は2名が適切ではないかと考えます。
 以下、20名体制と22名体制の比較検討をさせていただきます。
 令和3年10月に実施された議員へのアンケート調査、実施後まだ1年もたってない調査なんですけれども、これでは22名中15名の議員が定数を削減すべきであると回答をされております。そのうちの10名の議員が、4人の削減が適切じゃないかと答えておられます。5名の議員が2人削減が適切じゃないかというふうに回答をされております。
 しかし、第三者委員会の見解にもありますように、定数の減は、議会機能の減退をもたらすおそれがあり、その場合市民にとって不利益が生ずることになります。大幅な削減により、行政運営や市民生活に支障を来しては本末転倒です。ただ、これまで2名減の22名体制ならば、議会機能を低下させず、何とか乗り切った実績はございます。見解は分かれますけれども、私は、4名の削減は約17%の削減であり、大幅な削減であるというふうに考えております。
 市民の皆様からご意見をいただいて、それを行政に伝えて、行政の回答を市民の皆さんにお返しして、説明をさせていただく、これもまた我々議員の大切な仕事なんですけども、仮に今現在1人の議員が100人の市民の方々の意見を聞いているということになれば、4名削減となると400人の市民の皆様の意見が市政に届かないというようなことになります。他の議員がフォローしたとしても、限界があるのじゃないかというように思います。
 こうしたことから、まず1点目としまして、大幅な削減を行うのであれば、それ以前に市民の皆さんの声を行政に届ける仕組み、いわゆる広聴の機能を充実する仕組みづくりがまず必要ではないかというふうに思います。
 次に、先日、総務常任委員会、教育厚生委員会、産業建設常任委員会の正副委員長が協議をされ、常任委員会の活動を今後さらに活性化されるということを決めておられます。今まで以上に、常任委員会による調査研究、提言を行うのであれば、大幅な定数の削減、これはこの決定を阻むものになるんじゃないでしょうか。そこで、2点目としまして、もし大幅な定員削減を行うのであれば、それ以前に委員会の活動をサポートいただく議会事務局の機能を今以上に強化しておく必要があるんではないでしょうか。
 私は、議員に立候補するために4年前に仕事を辞めました。さすがに一大決心でした。落選すれば子どもたちを養うことができなくなる、親としての責任を果たせない。本当に悩みました。家族や親族の理解を得るのも本当に大変でした。なお、その際には、議員の定数、学区内の有権者の数、投票率などを考慮して決断をしたんですけども、今そのときの私のように仕事を辞めて立候補を考えてる方の中には、2名ならばまだしも、4名分の議席が減るとなると、立候補を踏みとどまる方もおられるんではないでしょうか。そこで、3点目といたしまして、より多くの方に議員を志していただくためにも、1年を切った今の時点で4名の大幅な定数削減を行うことは適切ではないと考えます。
 以上をまとめますと、市民の皆さんに寄り添い、信頼を得るためにも、身を切る改革を早急に行うべきである。ただ、4名にも及ぶ大幅な削減を行うには、市民の声を行政に届ける広聴機能の充実と議会をサポートする議会事務局機能の強化が既にできてないとなりませんが、現時点ではまだ十分ではないということ、また一気に4名分の議席を削減することは、議会への門戸を大きく狭めることになること、これらのことから、今期においては2名の定数削減が適切であると判断いたしました。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 次に、森原陽子君の発言を許します。
 森原陽子君。
             〔8番 森原陽子君 登壇〕
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
 今回提出されました会第3号近江八幡市議会議員の定数の一部を改正する条例の制定について、反対の討論を行います。
 まず、私たち日本共産党は、議員定数の削減には反対です。現状の24名でよいと考えております。
 まず、反対の第1の理由は、なぜ今議員定数を削減する必要があるのか、議員が24名であることのどこに問題があるのか、課題は何も示されていないということです。今、市民の生活は、コロナや物価の高騰などで非常に困難な状況です。今こそ、市民の皆さんが困っておられることを伺い、政策に反映していくことが議員の仕事ではないでしょうか。そういう活動を市民は期待されていると思います。削減ではなく、活動を活発化させていくべきだと考えます。
 これまで、コロナ禍で議会の時間に配慮をした場合を除いて、毎定例会では20名以上の議員が質問を行い、また持ち時間30分ぎりぎりまで使って、多くの課題について質問を行ってまいりました。これから新市庁舎も建設されていく中で、近江八幡市にとって、話し合わなければならないそういう問題はまだまだたくさんあるのではないでしょうか。削減するのではなくて、議員が切磋琢磨をし、質を上げていくこと、そして市民の皆さんの信託に応えていくことが重要であると考えます。
 第2に、議員定数削減について、現在の議会になってからは、全議員での議論は行われておりません。会派代表者会におきましても、意見が一致していない会派がほとんどでございました。言論の府である議会において、何のためにするのか十分な議論がなされないまま、諮問委員会では削減の余地はあると言っていると、これだけの理由で削減を提案し、本会議の多数決で決めるというのは、非常に乱暴なやり方であり、本来の民主主義とは違うのではないでしょうか。
 また、削減することにより、若年層や女性、新人の進出は難しくなりはしませんでしょうか。
 昨日、投開票が行われました長浜市議会議員選挙は、26議席から22議席へと削減しての初めての選挙となりました。22議席に対しまして、28人の方の立候補でしたが、過疎が進んでいる地域からは立候補自体が困難な状況が生まれています。議員定数を少なくすれば、当選に必要な得票数が上がり、議員の活動範囲は広域化せざるを得ません。結果的に、人口の少ない地域の意見を取り上げることがより難しくなったり、きめ細やかな対策を打てなくなったりするというデメリットが心配されます。今本当に困難を極めるこの情勢で、議員の削減は本当に市民にとって利益になるのでしょうか。市議会は、地方公共団体の意思決定の機関であり、一番身近な民意を反映するものです。より多様な意見を聞き取るためには、各界各層の多様な議員構成となるようにするべきです。合併になるまでは、旧の近江八幡市で20名、安土町で10名の議席でありました。それが今24名となっております。現在、この24名を維持することが大切であると考えます。
 第3に、議員定数の削減と議員報酬の問題です。質疑において、提案者は、報酬は報酬審議会が決めるもので、関係はないと回答されました。しかし、昨年度、第三者に諮問されたのは、適正な定数と報酬についてです。その前提に、議員定数を減らすことで1人当たりの報酬を上げることはできないかという意見が過去の議会改革委員会であったからではないのでしょうか。諮問委員会の報告書におきましては、議員定数や議員報酬について、客観的で絶対的な基準は存在しないとあります。そしてまず、議会の在り方を議論し、決定することが望ましいと繰り返し示されております。議会が市民の信託に応えるために、どのような議会を目指すのか。その在り方に基づいて、議員定数、議員報酬の議論はなされるべきであるとまとめられています。本報告書が議会の在り方を真摯に議論する契機となることを願うともありました。諮問委員会の報告にあるように、議会自らが判断したことの説明責任は、議員個人にではなく議会にあります。議会の在り方や議員定数については、市民に責任を負うものです。その責任を果たすためには、十分に議論を尽くした上で、少なくとも8割以上の議員が納得できるものでなければならないと考えます。現在の議会の在り方についての議論は、まだまだ十分になされたとは考えられません。
 以上の理由から、議員定数の削減案の拙速な提案と採決に対し、反対し、討論を終わります。
○議長(小西励君) 次に、西津善樹君の発言を許します。
 西津善樹君。
             〔16番 西津善樹君 登壇〕
◆16番(西津善樹君) 志誠会の西津善樹です。
 私は、このたびの会第3号近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、反対の立場で討論をさせていただきます。
 私は、議員定数削減というテーマでの議論になる都度、なぜ定数を削減しなければならないのか、その根拠を示すべきだと訴えさせていただきました。市民は本当に議員定数の削減を望んでいるのか、望んでいるとすればなぜか、市政発展につながるのか、市民生活における市民福祉向上につながるのか、これらの議論がなされていません。確かに、それなりの市民有権者からは評価される実践かもしれません。しかし、それは実になるのでしょうか。選挙のためのアピールになってもいけません。
 さて、議員定数を削減して、議員報酬の増額をとおっしゃる方もおられますが、これは本末転倒です。副市長を2人にしようとされるくらい課題山積だとされる本市の現状において、本市の最高議決機関である議会の議員を削減するのが本当に適切な判断と言えるのでしょうか。
 私は、よく自分の生活や市民感情に置き換えて考えるので、話は少しそれるかもしれません。一般企業において、業務が山積で多忙を極めるとき、リストラを自ら切望する社員がいるでしょうか。むしろ人員増強や給与増額を望むのが大多数なのではないでしょうか。
 話を戻します。そもそも暮らしの現場、政策の課題の発生地である自治体において、声の小さな傷や痛み、かつ早く手当てしないと悪化して大きな負荷になる課題を誰が提起して誰が自治体政策の課題とするのか。市民の声を拾い上げて、自治体政策の在り方に問題提起をして、よりよい政策制度であるために議論し、議会として提起する、そうして生まれるのが市民と議会の信頼関係なのではないでしょうか。
 コロナ禍やウクライナ情勢などの影響で、痛みと弱みが地域にあふれるとき、その声を拾い上げ、課題を提起する人材を削減して、十分に議会は機能を発揮できるのでしょうか。市民の小さな声を我が町の課題として提起する役目を果たすのが議員です。危機的状況下にあって、役に立たない議会は信頼を失います。
 そして、役に立つ議会というのは、自らを縮小することではなく、質の向上と機能を発揮することです。
 以上のことから、私は、会第3号近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例についてに対し、本当に多くの市民の声に寄り添うにはということに重きを置き、反対の立場での討論とさせていただきます。議員の皆様の良識あるご判断とご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 以上で討論を終わり、これより会第3号について起立により採決します。
 お諮りします。
 会第3号近江八幡市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(小西励君) しばらくお待ちください。
 ご着席ください。起立多数と認めます。よって、会第3号は原案を可決することに決しました。
 次に、会第4号を起立により採決します。
 お諮りします。
 会第4号肥料、燃料、資材の高騰に対する緊急対策措置を求める意見書の提出については、産業建設常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、会第4号は原案を可決することに決しました。
 次に、会第5号について討論を行います。
 井上さゆり君の発言を許します。
 井上さゆり君。
             〔22番 井上さゆり君 登壇〕
◆22番(井上さゆり君) 日本共産党の井上さゆりです。
 会第5号消費税インボイス制度の再考を求める意見書の提出について、賛成討論を行います。
 2023年10月からのインボイス制度、適格請求書等保存方式が実施されます。これまで売上げが1,000万円以下の事業者は、今日まで消費税の免税事業者とする扱いとなっておりました。これは、特例措置で認められてまいりまして、実務の煩雑化を防ぐためです。
 しかし、このたび1,000万円以下の免税事業者は、取引する相手事業者から仕入れ額から消費税の控除ができなくなり、インボイス制度登録を余儀なくされて、結果、免税事業者は課税事業者に転換せざるを得なくなります。簡単に言えば、インボイスの登録をしなければ、商取引から排除されるということになります。これで、政府の試算では、年間平均売上げが550万円で、年間の利益です、年間の利益は150万円で15万4,000円の消費税を支払うことになりまして、免税事業者は新たな増税となります。全国で2,480億円ので税収入と国は試算をしております。免税事業者は、たちまち廃業の危機に追い込まれかねません。コロナ禍の中で、免税事業者は、懸命に事業継続に取り組んでおられます。日本商工会議所の実態調査でも、5割が今インボイスの準備ができていないという結果が出されております。官製の商工団体である日本商工会議所も凍結すべし、中小企業団体中央会も見直しを求めています。税理士会も反対を表明しています。
 さて、今8%、10%の2種類の複数税率で2年半が過ぎますけれども、課税事業者でも、現在の帳簿方式で対応して消費税を納めておられます。インボイス制度を導入しなくても問題がありません。国は、特例措置で1,000万円以下の事業所に免税制度を、先ほども言いましたように、設けてまいりました。インボイス制度を導入することで、消費税を価格に上乗せできない免税事業者が身銭を切って消費税を納めることも予想されます。小規模事業者や農家、あらゆるフリーランスをはじめシルバー人材センターの会員さんまでも、今回影響が出ることになります。小さな地元業者の廃業は、地域の活性化に逆行します。店の廃業だけでなく、フリーランスも同様で、失業者も増えることになります。インボイス制度、百害あって一利なしだということを申し上げまして、この意見書に対して賛成討論といたします。
 以上です。
○議長(小西励君) 以上で討論を終わり、これより会第5号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する総務常任委員長の審査報告は否決であります。
 原案について採決します。
 お諮りします。
 会第5号消費税インボイス制度の再考を求める意見書の提出については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第5号は原案を否決することに決しました。
 ここでお諮りします。
 本日、意見書が可決されましたが、字句その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に一任願いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、字句その他の整理は議長に一任いただくことに決しました。
 次に、請願について討論・採決を行います。
 請願第1号について討論を行います。
 まず、玉木弘子君の発言を許します。
 玉木弘子君。
             〔9番 玉木弘子君 登壇〕
◆9番(玉木弘子君) 日本共産党、玉木弘子です。
 会派を代表いたしまして、請願第1号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書提出の請願について、賛成の立場で討論いたします。
 今年2月24日から始まりましたロシアによるウクライナ侵攻から5か月となりました。日常の生活を送っている市民が犠牲となり、現地の状況の報道に多くの人が心を痛めています。戦争は、人の命を奪うもの以外、何物でもありません。世界でも日本でも、多くの市民が一刻も早いロシアの撤退と戦争の停戦終結を求めています。
 今回の請願趣旨で述べられているように、核兵器禁止条約は、2017年国連で採択され、2021年1月22日に発効し、現在批准国は66か国となっております。今回の請願は、市民に負託を受けた議員及び市議会に対して、唯一の戦争被爆国である日本政府が核兵器禁止条約に参加、調印、批准をすることを求める意見書の提出を求めているものです。
 今年6月には、核兵器禁止条約第1回締約国会議がウィーンで開催されました。ロシアによるウクライナ侵略のさなか、プーチン大統領が繰り返し核兵器の使用をちらつかせ、ほかの核保有国も核兵器を維持強化するという中で行われました。そのような状況において、この会議では、世界中が力を合わせ、核の使用や脅しはもちろん、核兵器そのものを禁止する核兵器禁止条約がこれまで以上に必要とされていること、地球上から核兵器が完全に廃絶されるまで、核兵器のない世界へ前進しようと、ウィーン宣言を採択して、成功を収めました。
 岸田首相は、4月に行われました主要7カ国会議、G7サミットで、核兵器のない世界を表明いたしましたが、禁止条約には反対の立場を取っています。締約国会議には、日本はオブザーバー参加もしませんでした。
 しかし、NATO首脳会議には、日本の首相として初めて参加をし、軍事連携強化を約束しました。
 また、5月に行われましたアメリカ・バイデン大統領との会談では、アメリカとの軍事同盟の強化、新基地建設、核抑止力強化、敵基地攻撃能力の保有の検討、軍備の増強、防衛予算の将来的な倍増を約束したと言われております。日本政府は、核保有国と非保有国の橋渡し役と言っておりますが、これでは役割を果たすことはできません。
 日本国内では、条約への参加を求める国民世論は7割を超えております。また、全国自治体の36%となる639の地方議会、これは令和4年7月1日時点です。639地方自治体が政府に禁止条約への参加を求める意見書を採択しています。滋賀県では、甲賀市、湖南市の2市と5町の町議会が意見書を採択いたしました。
 近江八幡市におきましても、これまで核兵器廃絶に向けての取組がなされてきました。2010年には、市長が平和首長会議に加盟されています。議会では、2015年に、核兵器廃絶平和都市宣言を決議しております。この宣言では、世界で唯一の被爆国の国民として、その惨禍と戦争の悲劇を再び繰り返さないため、全世界の人々に核兵器の恐ろしさと平和の尊さを訴えなければなりません。私たち近江八幡市民は、人類の恒久平和を実現するため、核兵器廃絶を目指し、平和を守ることを強く訴え、ここに近江八幡市を核兵器廃絶の平和都市とすることを宣言しますと記されています。核兵器廃絶平和都市宣言を定めた本市におきまして、市民の願いに応えることが議会のあるべき姿と考えます。
 以上のことから、請願第1号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書提出の請願に議員の皆さんのご賛同をお願いいたしまして、賛成討論といたします。
○議長(小西励君) 次に、山本妙子君の発言を許します。
 山本妙子君。
             〔3番 山本妙子君 登壇〕
◆3番(山本妙子君) 公明党の山本妙子でございます。
 請願第1号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書提出の請願について、不採択の立場で討論させていただきます。
 まず初めに、核廃絶を切に願うものであるということを申し上げ、討論に入らせていただきます。
 核兵器禁止条約は、核兵器の開発から、保有、実験、威嚇、使用まで、全面的に禁止した画期的な国際法規範であり、公明党といたしましても高く評価しており、最終的には、核兵器禁止条約に日本が批准するというゴールを目指さなければならないと考えております。
 しかし、それには核保有国の参加が不可欠であり、核保有国と非保有国の橋渡し役を担うのが唯一の戦争被爆国である日本であり、その役割は大変大きな意義があると考えます。
 この核兵器禁止条約には、7月1日時点で66か国地域が批准し、締約国が集まる初会議が6月21日から23日、ウィーンで開催されました。
 一方で、アメリカやロシアをはじめとする核保有国は、一国も同条約に参加しておらず、保有国と同盟関係にある日本や韓国、北大西洋条約機構、NATOの加盟国なども参加しておりません。この背景には、世界を取り巻く情勢や、日本においては、隣国のロシアが核兵器による威嚇をためらわない現実、または北朝鮮による度重なるミサイル発射などの深刻な状況があります。その脅威から国民の命と生活を守らなくてはなりません。今や、どの国も一国では自国を守ることが困難な時代であり、各国と連携して、抑止力を高めていく必要があることは否定できない現実であります。
 しかし、このたびの第1回締約国会議において、NATO加盟国である。ドイツやオランダ、ノルウェーなど、アメリカの同盟国がオブザーバー参加をし、自国の立場を明確にするとともに、核保有国と非保有国の橋渡しを行う機運を高めました。
 また、締約国会議の中では、核保有を認める核不拡散条約との補完関係が強調されたことや、日本が目指す核保有国と非保有国との橋渡し役の重要性が高まりました。それには、被爆の実相、すなわち核兵器がどれほど非人道的であるかを世界に訴え続けることが大切であり、世界中の指導者に知ってもらう努力をしていくこと、そして核兵器禁止条約に背を向けている核保有国との対話を進めていくこと、核保有国の加盟がなければ核兵器禁止条約の実効性は望めません。核兵器禁止条約の批准だけを政府に求めるのではなく、批准に向けて、これらの具体的に着実な歩みを進めていくことが現時点で大切なことだと考えます。批准というゴールを目指すものではありますが、それまでの道のりが大切であり、さらにゴールした後こそが核廃絶の正念場であります。
 以上のことから、今回提出されました請願に対しては、不採択とさせていただきます。
 核を持たず、つくらず、持ち込ませずの非核三原則は、公明党議員が国会の代表質問で初めて訴え、国会決議を公明党が提案して初めてできたものです。また、来年の先進7カ国首脳会議、G7サミットでも、被爆地広島で開催することを岸田首相に求めました。今後も核廃絶に向け、具体的に着実な歩みを進めてまいりたいと思います。議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(小西励君) 以上で討論を終わり、これより請願第1号について起立により採決します。
 念のため申し上げます。
 本件に対する総務常任委員長の審査報告は不採択であります。
 原案について採決いたします。
 お諮りします。
 請願第1号日本政府に核兵器禁止条約に参加・調印・批准を求める意見書提出の請願は、原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、請願第1号は不採択とすることに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 議案の上程(提案理由説明)
     議第57号~議第60号
○議長(小西励君) 次に、日程第4、議案の上程を行います。
 議第57号から議第60号までの4件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 益田議会事務局長。
◎事務局長(益田卓弥君) 朗読いたします。
 令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会追加提出議案
議第57号 近江八幡市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてほか人事議案3件
 以上であります。
○議長(小西励君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 皆様こんにちは。
 本日追加いたします案件につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 まず、議第57号近江八幡市教育委員会委員の任命につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了に伴いまして、大更秀尚氏を近江八幡市教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第58号新巻財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、新巻財産区の財産区管理委員の欠員に伴いまして、委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第59号上豊浦財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、上豊浦財産区の財産区管理委員の任期満了に伴いまして、委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 次に、議第60号小中財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、小中財産区の財産区管理委員の任期満了に伴いまして、委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 以上、追加いたしました議案につきましてご審議賜り、ご可決賜りますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で議案の上程を終わります。
 それでは、ただいま上程しました議第57号から議第60号までの4件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午後0時3分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時3分 再開
○議長(小西励君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 質疑
○議長(小西励君) それでは、日程第5、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 委員会付託
○議長(小西励君) 次に、日程第6、委員会付託に入ります。
 お諮りします。
 ただいま議題となっています議第57号から議第60号の4件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、議第57号から議第60号の4件については委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、議第57号から議第60号の4件について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午後0時4分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時4分 再開
○議長(小西励君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 討論・採決
○議長(小西励君) それでは、日程第8、討論・採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
 それでは、議第57号から議第60号の4件について、順次起立により採決します。
 まず、議第57号を採決します。
 お諮りします。
 議第57号近江八幡市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第57号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第58号を採決します。
 お諮りします。
 議第58号新巻財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第58号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第59号を採決します。
 お諮りします。
 議第59号上豊浦財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第59号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第60号を採決します。
 お諮りします。
 議第60号小中財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(小西励君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第60号は原案に同意することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第9 選第4号 選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙
○議長(小西励君) 次に、日程第9、選第4号選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙を行います。
 お諮りします。
 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 引き続き、お諮りします。
 本件については、議長から指名することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、本件については議長から指名することに決しました。
 それでは、近江八幡市選挙管理委員会委員に安川正樹氏、木村陽子氏、鶴房繁和氏、安倍貞嗣氏の4名を指名します。
 お諮りします。
 ただいま指名いたしました4名を近江八幡市選挙管理委員会委員の当選人に定めることにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました4名を近江八幡市選挙管理委員会委員の当選人と決定いたしました。
 次に、近江八幡市選挙管理委員会補充員に、第1位川村妙子氏、第2位大西芳一氏、第3位柳生博夫氏、第4位西川和利氏の4名を指名します。
 お諮りします。
 ただいま指名いたしました4名を近江八幡市選挙管理委員会補充員の当選人に定めることにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました4名を近江八幡市選挙管理委員会補充員の当選人と決定いたしました。
 以上で近江八幡市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了し、本定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。
 ここで市長からご挨拶をいただきます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 令和4年第2回市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御礼とご挨拶を申し上げます。
 まず初めに、1時間に90ミリを超える記録的な大雨が観測されました7月19日、安土町下豊浦の地下道におきまして、女性の方1名がお亡くなりになられました。謹んで心よりお悔やみを申し上げます。
 近年、線状降水帯の発生など、備えることの難しい急激な雨の降り方が増えております。いつどこで起こるか分からない災害に対し、決して慌てることなく、命を守るための行動を取っていただけるよう、行政といたしましても、日頃の準備と併せ、機を逃さない情報の提供や早めの避難所開設など、引き続き必要な対応をしてまいります。
 今定例会に当たりまして、議員の皆様方には熱心にご審議をいただき、誠にありがとうございました。提案させていただきました議案につきまして、原案どおりご承認、ご可決を賜りましたことに対しまして、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。誠にありがとうございました。
 さて、新型コロナウイルス感染症の感染者数も再び増加しており、第7波に突入をしておるところでございます。滋賀県におきましても、警戒ステージを引き上げており、療養のための十分な病床を確保するとともに、重症化を防ぐための高齢者への4回目のワクチン接種と併せ、いまだ2回目、3回目のワクチンを接種されていない方に対しても、接種いただけるよう機会の確保に努めておるところでございます。市民の皆様には、引き続き小まめな換気など、これまでの基本的な感染防止対策を徹底しながら、日々の活動を継続していただきますよう、改めてお願いを申し上げるところでございます。
 さて、本議会の会期中に、当市出身の乾友紀子選手がハンガリーのブダペストで開催されました世界水泳のアーティスティックスイミング女子ソロ競技におきまして、フリー、テクニカル、2つの金メダルを獲得されました。たゆまぬ努力に対し、敬意を表するとともに、心よりお祝いを申し上げたいと存じます。駅舎と駅南の遊歩道にお祝いの横断幕を提示させていただいておりますので、多くの皆様にご覧いただき、引き続き応援のほどをお願いをいたしたいと存じます。
 また、先日の報道でもご承知のとおり、国連食糧農業機関、FAOにより、琵琶湖地域の伝統的な漁業が世界農業遺産として認定されました。我が近江八幡市の沖島をはじめとし、琵琶湖で営まれ、紡がれてきた漁業の1,000年の歴史をこうして世界の中でお認めいただけたことは、大変誇りに思うところでございます。生物多様性を維持し、持続可能な社会であるためにも、この伝統を絶やすことなく、次世代への遺産として残していけるよう、必要な取組も進めてまいりたいと考えております。
 また、先週末には、近江八幡青年会議所様の主催によるはちまんフェスタや祭りDEプロジェクト様による第1回近江八幡ダンスフェスティバルが開催され、各学区でも納涼フェスティバルを企画いただくなど、新型コロナウイルスの感染にご留意をいただきながら、市民の皆様に参加いただけるようなイベントも増えてまいりました。こうした話題が増え、市民の皆様に笑顔でお過ごしいただけることを心よりお祈り申し上げる次第でございます。
 ますます暑くなってくる時期でもございます。議員の皆様方におかれましても、新型コロナウイルス感染症だけでなく、熱中症にも十分ご留意いただき、ますますのご健勝とご活躍を祈念し、閉会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 第2回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 去る6月21日に開会をいたしました本定例会も、議員各位並びに市長をはじめ当局の皆様方の格別のご協力により、本日ここに無事閉会の運びとなりましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。
 当局の皆様方におかれましては、今定例会の中で各議員から出されました意見や要望を十分に尊重され、市政の一層の発展に努められるようお願い申し上げるものであります。
 さて、今年は、梅雨明けが例年より早く、観測史上最も短い梅雨であったとの報道がありました。しかし、最近は、不安定な天候が続き、本市においても、7月19日には時間雨量90ミリに達する猛烈な豪雨により、市内各所で道路が冠水したところであります。こうした中、市内地下歩道において、大変痛ましい死亡事故が発生をいたしました。心からご冥福をお祈り申し上げる次第でございます。
 今後、長雨や台風の時期を迎えてまいります。市議会といたしましても、自然災害に対する情報に注視し、市民の皆様方の安全・安心を守るため、市当局と共に災害に対する備えに万全を期してまいりたいと思います。
 皆様方におかれましては、引き続き新型コロナウイルスへの感染防止に努められ、健康に十分ご留意いただき、本市発展のため、なお一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げ、閉会に当たりましてのご挨拶といたします。
 それでは、これをもちまして令和4年第2回近江八幡市議会定例会を閉会といたします。
 大変ご苦労さまでございました。
               午後0時17分 閉会
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