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令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
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9月7日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月7日(水) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)小西市長の財政運営について
(2)危機管理について
◆16番(西津善樹君) 皆さんおはようございます。志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
大男が一夜で近江の土を掘り、その土をもって富士山を造り、掘った後に水がたまって琵琶湖ができた、そんな伝説にちなんで昭和32年、近江八幡市で富士と琵琶湖を結ぶ会が発足いたしました。富士と琵琶湖を結ぶ会では、毎年、長命寺水ケ浜の市神神社浜宮で神事と琵琶湖の水をくみ取るお水取りを行い、その水を富士山に登って山頂にて献水しておりますが、2020年以降は新型コロナ感染症の影響で富士登山を自粛いたしまして、富士宮市にある富士山本宮浅間大社に献水し、さらに富士霊水を持ち帰り、琵琶湖に注ぐお水返しを行うと、このような一連の事業を続けております。
本年も7月16日にお水取りを行い、7月28日に富士山本宮浅間大社へ献水、8月27日にお水返しを執り行わせていただいたところです。
この富士と琵琶湖を結ぶ会の活動が縁によって、本市と富士宮市は日本で唯一の夫婦都市になり、経済団体や小学生らによる草の根交流が続いているわけです。
さて、少子化に向けて、子育て支援や出産支援等はありますが、子どもが生まれる前にはまず結婚します。通常、結婚します。昨年、実は富士と琵琶湖を結ぶ会で富士宮市に訪れた折に、せっかくの夫婦都市提携でありますので、両市で婚活イベントを実施できないでしょうかと、このように富士宮市長へ働きかけさせていただいたところ、それは面白いね、ぜひやってみようじゃないかと、このように快諾をいただき、実現に向けた事業化が進んでまいりました。両市の担当者のご労苦には深く敬意と感謝を申し上げるところです、このように、「みや恋」といいまして富士宮市で行われている婚活事業に本市から参加させていただくということでございます。
この両市の合同婚活イベントは、ただいまご紹介させていただいたように9月25日に実施されるということで、本市では市内在住の25歳から44歳の独身の男女各5人を募集しております。この事業により、一層両市の交流が深まりますことを心より願っているものでございます。
さて、私は今回、大きく2項目を分割方式により質問させていただきますんで、簡単明瞭かつ丁寧なご回答をよろしくお願いします。
それではまず、大きく1項目めの小西市長の財政運営についての質問をさせていただきます。
小西市長のうたい文句である小さな庁舎で大きな福祉、小さな庁舎にすることで財源を見いだして福祉に力を入れるということではなかったのでしょうか。私は、小西市政1期目の中においてもしかりですが、小西市長の政策に大きな福祉を感じることができません。95億円ぜいたく庁舎をおよそ半分の金額で、シンプルかつコンパクトな庁舎建設にということでしたが、小西市長が市民の皆様に大きく訴えられた、この浮いた半分近い、50億円近い財源はどこに活用されているんでしょうか。また、このたび9月議会においても、子ども医療費無償化について18歳までの延長をされますが、ふるさと納税から子ども・子育て基金に繰入れをされたものを活用するとのこと。ふるさと納税に頼り切りの財政運営のように見受けられますが、当初からうたい文句にされている小さな庁舎にしたことによって生まれた財源はどこに活用されているのでしょうか。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
西津議員のシンプルでコンパクトな庁舎にしたことによって生まれた財源活用についてのご質問にお答えを申し上げます。
これまでも議会でお答え申し上げきたとおり、庁舎建設の見直しにつきましては、コンパクトな庁舎整備による事業費の抑制を図り、後年度における起債償還額や維持管理コストの負担を軽減するという基本的な考えの下に、契約解除に伴う違約金を支払っても、今後の持続可能な財政基盤に向けた政策の転換であったと考えております。
前庁舎整備計画が反映されました平成29年度の中期財政計画見直し版におきましては、事業費約95億円の庁舎整備が完了する令和2年度の、いわゆる4年後となる令和6年度末の地方債現在高は316億円、積立金現在高は47億円と見込んでおりました。今回の令和4年度中期財政計画見直し版では、現在進めております約50億円の庁舎整備が完了する令和7年度の4年後となる令和11年度末の地方債現在高は257億円、積立金現在高は87億円の見込みとなっております。
これには、加えまして医療費無償化の18歳拡大や学校給食費多子世帯支援事業など、きめ細かな市民福祉サービスを提供しながら、庁舎整備以外においても、さらに安土コミュニティエリア整備、国スポ・障スポ関連施設整備及び小・中学校長寿命化事業など、前回の中期財政計画に織り込まれていない将来の主な大型施設整備事業を盛り込んだ財政見通しにおいて、財政的数値は甚だしく良化しているものと考えております。
社会経済情勢をはじめ将来的なことを見通すことは不透明かつ困難なところではございますけども、施設整備におきましては、適切な規模や事業費によって維持管理コストや市債償還などの後年度負担リスクを少しでも低減させることが市民の利益となり、よりよい市民サービスにつながるものと考えております。ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、再問させていただきます。
ただいまの初問答弁では、私が質問させていただいた内容の趣旨とは大きくかけ離れており、全く答弁になっておりません。私は初問の第一声に、小西市長のうたい文句である小さな庁舎で大きな福祉、小さな庁舎にすることで財源を見いだして福祉に力を入れるということではなかったのでしょうか、このように申し上げましたが、ただいまの答弁には、前庁舎計画と現在の庁舎計画の比較による中期財政計画の内容を述べられただけでありまして、私が伺っております質問趣旨とは論点がすり替えられております。議長もしっかりと質問趣旨に沿った内容で答弁していただくように当局に指導していただきたい。再度、趣旨に合った形での答弁を求めます。
また、ただいまの初問答弁で、医療費無償化の18歳拡大や学校給食費多子世帯支援事業など、きめ細やかな市民福祉サービスを提供とおっしゃいましたが、これは議員側から幾度となく福祉政策ではないのかと質問されてきた中において、当局側が断固として福祉政策ではなく子育て支援であると答弁されてきたものですよね。子育て支援だとか福祉サービスだとか、ころころとその場しのぎで変えてもらっては、何が真実なのか分からなくなってしまいますし、混乱の元です。我々議員も慎重に真剣に審議しているわけですから、議場での発言には責任を持っていただかなければ困ります。
以上を申し添えて、再度初問答弁を求めます。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
まず、初問への回答でございますけども、議員の受け止め方いかんは置いておきましては、我々としては真摯に議員の求められる質問に対してお答えを申し上げたと、こういうことだと思います。
中期財政計画というのは、基本的に市の財政、これからどういう施策を打っていくかというもの、特に大型事業並びに今回やるような長期的な事業にわたりましては、この財政計画をまず最大限リスクを見込んだ中で、どのように立てていくのかというのが基本になってまいります。その中で、どのような事業が可能なのか、可能でないのかというものをそれぞれバランスを考えつつ判断をしていく、そういう財政運営になってくるわけでございます。
したがいまして、事業を考える上で、この中期財政計画をベースにして将来的な展開、展望を見ていくというのが我々行政としてはあるべき姿だというように考えておりますので、そこの部分のご理解をお願いをしたいと思います。
それから2点目の、いわゆる医療費無償化が子育て施策であって福祉施策ではないのではないかと、こういうご趣旨のご質問でございますけども、これまで子ども医療費の無償化につきましては、いわゆる所得制限をかけておった時期が皆さんご存じのようにあります。私は基本的には、主眼として、子ども医療費無償化というのは子育て施策を基本とするということを申し上げてきて、この所得制限というものは撤廃すべきだということを、まず子どもを第一に考えるべきだという趣旨のことで申し上げてきたところでございます。
しかしながら、子育て施策、福祉施策というものはそれぞれ単独に別個あるものではないものでございます。例えばおいしい料理が栄養価がない、そういうものではありませんし、これは当然兼ねておるものでございます。ただ、その政策の趣旨として、どこが主眼であるのかということを申し上げて、そういう意味でこれまでも申し上げてきたところですし、説明をさせていただいてきたところでございますので、理解のほどよろしくお願いを申し上げたいと思います。
ちなみに、大きな庁舎を小さくすることによる財源による福祉という話でございますけども、この脈絡については、これまでも議会で何度もお話を申し上げてきたように、年間、60年におきまして3倍から3.7倍という維持管理費がかかりますと。年間によると建設費の5%強ということでございます。例えば5%と置けば、50億円小さくなれば2.5億円が浮きますねと。その分、様々な福祉施策に使うことができますでしょうと。その一つの例が、今回申し上げている子ども医療費の無償化も福祉政策の一つです。今後、様々な分野に使っていくことができるということを申し上げてきたわけでございます。庁舎の維持費に消えるのはもったいない話であるし、これまでも申し上げてきたように、デジタル化が進展する技術の中で、大きな庁舎が果たして本当に必要なのかどうか。60年後までお守りをしなきゃいけないものが必要なのかどうかということを申し上げてきたところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 私の受け止め方とおっしゃいましたが、市長の受け止め方がちょっと私の質問に対して違うんではないかと。大きな福祉、小西市政の中で大きな福祉とは何ですかというのがこの質問の趣旨ですよね。受け止め方の相違ということですんで、小西市長にとっての大きな福祉、これは何でしょうか、再度お伺いします。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 福祉の考え方というのはいろいろございますけど、まず一般的に福祉というのは、人間として我々が生活していく上での、いわゆる憲法が保障する最低限の生活、またはその人生を保障していくというのが大前提となる基本的な趣旨だというふうに理解しております。
そういう中で、私自身の考え方としまして、これやっぱり拡大しつつ、それぞれの個々の市民の皆さん、また我々一人一人が有意義に人生を不安なく心配なく過ごしていくための基本的な基盤となるものが福祉であるというような理解をしております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) その大きな福祉への転換ということで、そちらに小西市政になってから一体どれぐらいの財源が充てられているんか。大きく変更されたどれぐらいの金額の財源を充てられているんか、お伺いできますか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) つまびらかな数字を申し上げることはございませんけども、申し上げるだけの数字を持ち合わせておりませんけども、今申し上げました子どもの医療費無償化は小・中学校で1.7億円、ほかにも、いわゆる学童関係の補助金含めましてはるか1億円を超える額、そのほか保育園への補助、その他含めまして多くの金額を支出をしておるところでございます。
高齢者向けにつきましては、これら様々な施策を打ってまいりましたけども、今回この公約の中で、団塊の世代が75歳を迎えられるについて、今回公約にさせていただきました様々な施策について、今後早急に検討し、手を打っていきたいということでございます。
いずれの形にしましても、大変大きな金額をそういう意味で福祉の分野に投入させていただいているというふうにご理解をいただければと思います。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今お答えいただいた大きな福祉の事業の中で、ふるさと納税ではなく、一般会計による財源の編入はお幾らでしょうか。どんな事業でしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
ふるさと納税を見ているか見てないか、どれを一般財源にするかというのは、技術的に言いますと見え方の問題でございますので、あまり議論する意味のないところだというふうに思いますけれども、我々行政の考え方としましては、ふるさと納税につきましては、できるだけ市民の、後でいろいろご質問いただく部分もありますけど、幸福、また未来につながるように、全体のバランスを考えた中で、過度に負わないように、また使うことに臆病になり過ぎないように、バランスを考えながら福祉財政を組み上げさせていただいているとご理解をいただければと思います。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長、先ほどの答弁からお伺いしている中で、つまびらかな数字を示さないとか、議論する意味がないとか、ちょっと言葉を控えていただきたい。ここ本会場ですよ。議論する場です。その辺をちゃんとわきまえていただきたい。
では、再問させていただきます。
市民の皆さんは、小西市長が福祉事業に大きく力を注いでくれるのだと、このように期待をされたのではなかったかと思っております。しかしながら、私には、先ほど申し上げたように、小西市政で大きな福祉政策への転換に向けた予算計上を見受けることができないんです。もちろん限られた財源でありますんで、何かの事業に力を注げば、何かの事業予算を削らなければなりません。しかし、小西市長が大きく掲げられたテーマが大きな福祉なのですから、予算編成を他のハード事業等から大きく福祉事業へ重点を置かれても致し方ないことなのではないかと考えますが、小西市長、お考えをお伺いいたします。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
これまで言うように、行政というのはバランスというのが非常に大事でございます。福祉を重視したからといって、じゃあ社会的なインフラ整備がないがしろになっていいのかと、そういうこともありませんし、その逆もしかりだというように思います。どこにそのバランスを見いだしていくかということが最重要課題と思いますし、我々としてはその点に留意しながら財政配分等を考え、予算を組ませていただいているところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 子ども・子育て基金についてもしかりですが、ふるさと応援基金に頼り切りの財政運営のようにも受け取れております。
子ども医療費の無償化、これはもともと前冨士谷市政で償還払いという形で始められた事業でございました。しかし、窓口完全無償化にすることで財源確保が難しいことから、基金の取崩しが始まったわけです。当時からしっかりと財源確保に努めるようにとの指摘をこの議場においても多くの議員から受けながらも、先送りにされ、いよいよ今年度で基金の底をついてしまうことになってしまいました。一旦始めた子ども医療費無償化を途中でやめるわけにもいかず、それどころか18歳までの拡張、さらに学校給食費多子世帯支援事業、これらも子育て基金を財源とするということです。
私は、この18歳までの医療費無償化でありますとか給食費無償化につきまして特に反対というわけではないんですが、私が反対しているのはこの財源のところで反対をしているわけなんです。そこは十分理解していただきたいと思います。
さて、クリーンで公平公正な政治をとおっしゃった小西市長が、給食費無償化をなぜ多子世帯、しかも第3子でなければ全額免除にならないような、子どもの間で不公平な事業を計画されたのか、私には全く理解ができないところです。
すみません、話がそれてしまったので戻しますが、子ども・子育て基金への積立てもふるさと応援基金から繰り入れて積み立てるということです。泥棒を捕らえて縄をなうと、よく昔の人はおっしゃいました。ふだんの準備を怠り、事が起こってから慌てて準備を始めるさまのことですが、ふるさと応援基金制度も永久に続くものではないと思いますが、子ども医療費無償化や学校給食費多子世帯支援事業の財源確保について、お考えをお示しください。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
我々として、むやみに行っているわけではなく、初問でもお答えしたように、近江八幡市の財政につきましては、急激な改善を、いわゆる積立金、いわゆる基金の積み上げの部分でも市債の償還の部分でも、様々部分で急激に好転をさせていただいている。その要因については、議員おっしゃっていたように、ふるさと納税の好調であるとか、大型事業が若干後ろへ延べられているとか、様々な要因はあるんですけれども、現状、その財源をもってどのような形で将来持続的に市民の、いわゆる福祉、議員のお考え方によると子ども施策かもしれませんけども、市民の福祉に対して、市民がいかに幸せになっていただけるかということで、最大限どこまで我々として頑張れるかというところをお示しながら、財源を組み上げさせていただいているというところでございます。当然、我々としましても将来的な持続可能性については十分配慮の上、ここまでは行けるだろうというところを見ながら、組ませていただいているところでございますので、将来的な不安があるような状態の今中期財政計画であるとは我々は考えておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 子ども医療費無償化や学校給食費多子世帯支援事業の財源確保について、当面6年分をふるさと応援基金から繰り入れてということですが、なぜ6年間という期間にされたのでしょうか。これらの事業は単年度事業ではなく、継続事業として実施しなければならないと思いますし、6年間の確保と言われると、どうしても、まるで小西市長の在任期間中の財源確保は担保するが、将来的な財源確保については無責任なような気がします。将来見通しについてお示しください。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問についてお答えを申し上げます。
論点は2点あろうかと思います。1つは、まず基金をどこから積むかという話でございますけども、これは早い話が、毎年の決算状況に基づいて、いわゆる決算剰余金、黒字から積んでいくということも当然考えられますし、また逆に、6年と言わず10年積むというようなことも当然考えるわけでございます。何が一番妥当で、特に市民の皆さん方に不安がなく、かつ将来への動きにも対応できる年限というのはどのあたりかと、こういう議論の中で今回6年。理屈を言いますと、小学校1年生が小学校を出るまでと。何で9年でないかと、いろんな議論はあるかと思いますけども、私もこの4年の任期でやっておりますので、4年の任期はしっかり最低限確保させていただいた中で、将来どのあたりが妥当なのかというのを考えさせていただいたところで積み上げさせていただいたということであります。
当然、手法としましては、もっと多く積むというやり方もありますし、毎年の決算を見て積んでいくというやり方もありますけども、これはこれまでの議会で議論いただいた中で、毎年の決算で積み上げるのでは不安であるというようなことがございましたので、こういう形でまとめた形で、特に市民の皆さんにも、来年どうなるかというようなご不安がないような形で、基金としてまとまった年限を組ませていただいたというところでございます。
財政の担保、将来につきましては、中期財政計画を見ていただいたとおり、将来にわたってもこの施策を継続するというベースで財政計画は策定させていただいておりますので、その点はご理解をいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 将来的に継続するという中で計画しているということですが、今の計画では、これ計画といいますか。今の財源確保ではふるさと納税からの繰入れですよね。将来的にはこれどのようにされるのか、もう一度お伺いできますか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
ふるさと納税と申しましても、これまでにふるさと納税いただいた分と将来の予測という部分があるかと思います。これまでいただいた分を基本ベースにしてで、どういうような形で、ほかのいわゆる大型事業もございますんで、そういう中で組み入れることができるという見通しの中で組ませていただいているところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ちょっと話は変わります。
ところで、八幡堀のライトアップ事業についてちょっとお伺いさせていただきますが、1,500万円でしたかね、かけてやった事業やったと思うんですが、その費用対効果をお伺いします。
また、観光や本市の産業にどのような影響を与えているのかも併せてお聞かせください。
○議長(小西励君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
八幡堀のライトアップ事業につきましては、令和3年度に約3,860万円の費用をかけさせていただき、白雲橋から明治橋の間、約120メートルに95か所、LEDライトを整備し、本年4月1日から正式点灯を始めさせていただいております。
ライトアップ事業につきましては、八幡堀周辺における滞在時間の延長、また宿泊客の増加、市民の方々に八幡堀の魅力を改めて再認識いただくことなど、様々な効果を期待して実施しているものでございますけれども、供用開始から5か月の経過であり、また依然コロナ禍ということを踏まえますと、好意的な意見は複数いただいておりますものの、費用対効果を見定めることは現時点においてできないというふうに考えております。
今後、四季を通じたライトアップを行っていった上で、周辺住民の方々、また事業者等関係者に対してもご意見を伺い、費用対効果を含め、様々な検証を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ただいまの答弁で、滞在期間の延長でありますとか宿泊客の増加、このようなことを期待しているということでした。当時、この議案が出てきたときに、周辺の店舗でありますとか事業者と折衝をお済みかということをお聞かせいただいたときには、今後折衝していくということでしたが、それは進められているんでしょうか。
○議長(小西励君) 西津議員に申し上げます。財政支援についての質疑でありますので、質問を変えてください。
◆16番(西津善樹君) この事業はやったから終わりというのではなくて、やはりしっかりと検証しながらやっていかないといけないと思うんで、そこについてお伺いできますか、考え方を。
○議長(小西励君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 八幡堀のライトアップ事業につきましては、先ほども申し上げましたとおり、周辺の方々から、また訪れられた方々から一定好意的なご意見をいただいておりまして、現時点において批判的な意見というのはいただいておりません。
そうした中で、先ほど申し上げましたとおり、今後の滞在時間の延長であったり宿泊客の増加を見定めながら、内容を検証した上で、先ほど申し上げました整備区間の拡大も検討していきたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) この事業だけではないですけども、やっぱり予算を投じてやっている事業はしっかり検証しながら、それがどのように生かされていくのか、これは本市の発展のためにも必要なことだと思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
入るを量りて出ずるを制すという言葉のように、限られた財源をいかに活用して、いかに市民生活の向上や地域産業の発展に結びつけるのかを考えた上で、おのおのの事業もやりっ放しではなく、やはり検証も踏まえて行っていただかなければなりません。ふるさと応援基金の活用にしても、たとえ100億円、1,000億円貯蓄できていたとしても、あるから使うというのではなく、その一円一円の重みを受け止めた上で使用しなければ、単なるばらまき市政、無駄な浪費と言われ、いずれ財政破綻への一途をたどることにつながってしまいます。
今議会開会の市長挨拶で市長は、ふるさと納税のおかげで自主財源の充実を図ることができた、このようなことをおっしゃいましたが、ふるさと応援基金に頼り切るのではなく、本市の市政運営は基本的に一般財源で行い、さらにその上に市政発展のための上乗せ的なところにふるさと応援基金を活用するくらいの慎重な財政運営をお願いしたいと思います。
それでは、大きく2項目めの危機管理について質問させていただきます。
7月19日の大雨の対応と被害状況について、7月25日の市議会全員協議会で資料配付をされ、その後8月22日に地下道冠水に伴う事故検証委員会から第1回目の資料が配付されました。
そのほか、8月24日の市長定例記者会見の新聞記事として、「通行止めの認識なかった」、「死亡事故になる認識なく」、また「連絡体制の不備を認める」と、このように近江八幡市長の釈明記事の見出しが大々的に報じられました。
これらの提供資料等を見てみますと、当日市当局は午後1時30分に水防本部会議を開いただけで、重大な人的被害、死亡1名としておきながら、当日も事故発生後、水防本部会議、または災害対策本部会議を開かれず、終了されたとのことです。この判断は一体誰がしておられるのでしょうか。当然、本部長である市長ではないかと考えるわけですが、この判断に至った経緯を伺います。
さらに、これは昨年にも本会議で個人質問させていただきましたが、各学区コミュニティセンターを避難所として開設されます。しかし、全く改善されたようにも思えず、警戒レベルはこのとき3のままで、警報発令中にもかかわらず、19時の時点で避難所を閉められました。独り暮らしの高齢者など、災害時に不安に思われる夜間に避難所を閉められるというのはいかなる了見なのでしょうか。なぜ災害状況やその対応についての確認や今後の見込み等を本部会議でしっかりと確認しようとされないのか。また、皆さんご承知のように、令和3年8月14日の集中豪雨時に安土の繖山では土砂災害まで発生しましたが、このときにも市当局の対応の不備を認めながら、住民の生命を守る義務を有する市長ご自身の危機管理に対する認識が乏しいのではないのでしょうか。市長の見解をお示しください。
○議長(小西励君) 小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員のご質問にお答えを申し上げます。
まず最初、繰り返しになりますけども、重ねまして7月19日の集中豪雨において安土地下道におきまして市民の方がお亡くなりになる事故が発生をいたしました。心からお悔やみ申し上げますとともに、このような事故が二度と起こらないように努めてまいりたいと考えております。
それでは、ご質問の危機管理についてお答えを申し上げたいと思います。
水防本部会議につきましては、災害対策本部会議の開催決定につきまして、これまでの降雨状況や土砂災害警戒情報、土砂災害降雨危険度情報、今後の雨量予測等の情報や避難者の状況等も随時報告を受けており、それらの情報をもって総合的に判断をしておるところでございます。
また、避難所の閉鎖につきましても、土砂災害降雨危険度情報等様々な情報を常に確認するとともに、統括監からの彦根気象台のホットラインの情報や土砂災害降雨危険度の基になる雨量判定図の情報、避難者の情報も随時確認し、夜間に避難所へ避難していただくことはかえって危険であることも踏まえ、総合的に判断したところのものでございます。
なお、避難所は今回閉鎖いたしましたけども、翌20日の午前1時30分まで水防警戒態勢を取っており、今後も住民の生命、身体、財産を災害から保護する市の責務を果たしてまいりたいと考えております。
付け加えますと、地震とか台風とか、様々な機会によって、この災害本部、また対応の状況というのは異なってくる状況にございます。台風ですと、昨日のようにあらかじめ本部会議を招集することも可能になってまいります。また、今回のような短期的な集中豪雨ですと、事前に集めることは不可能ですので、状況が特に猫の目のように変わる状況におきましては、順次機動的な判断ができるように、本部の統括監、または副市長、私で決定するというような状況も当然発生してまいるところでございます。また、地震なんかの大災害の場合は、いつ、どこで起こるか分かりませんので、全く違った対応になってくるかというように思います。
いずれの形に対しましても、本部長である私がしっかりと今申し上げましたような情報、状況に基づき判断をさせていただいているというところでございますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 台風なら事前に予測をして事前に対応できるが、今回のようなことはできないとおっしゃいましたが、今回線状降水帯、中国地方や九州地方に起きていて、近畿でも危険な可能性はあると十分に予測はできたはずです。
それでは、再問します。
7月17日、北之庄沢周辺で八幡支部夏期訓練が実施されましたが、このとき副市長は見かけたんですが、市長の姿はどこにもお見受けすることができませんでした。まさにこの2日後に地下道冠水による死亡事故が起こってしまったわけです。よほどの公務等の兼務があった上での夏期訓練欠席であったのか、当日の市長のスケジュールを確認させていただいてもよろしいでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
当日につきましては、私は実は義理の父の法事がございまして、早朝よりそちらに出かけるということで、前日、消防団長にお断りを申し上げまして、代わりに副市長が出席させていただくということをお伝えしたところでございます。この法事につきましてはプライベートなことでございますけれども、私の予定において、こういう公務をしておりますので、親類縁者の中で決めさせていただいたところでございますので、この場合につきましては訓練ということで、そちらを優先させていただいたということでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 法事ということですが、プライベートのことですんで何なんですが、これ法事ということは事前から分かっていたことですよね。当日欠席をいきなりおっしゃったわけではなかったんですか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 今も申し上げましたとおり、事前に消防団長にはお断りをし、副市長に出席をいただいたところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) プライベートなこと、先ほどもおっしゃったように、あまり入る気もありません。
それでは、地下道に今回の冠水があったわけですが、地下道に50センチや100センチラインを表示して、これ以上入ったら危険ですよというような見える化をしなければならないのではないかと思います。また、センサーで感知して、入り口付近に、例えば電光掲示板等で通行禁止標示をするとか、自動ゲートを設置するなど、これは今回の安土の地下道だけではなく、八木もしかり、市内全域のアンダーパスについても何らかの対策を講じるべきだと思います。当局のお考えをお示しください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
安全対策につきましては、事故調査委員会の提言を踏まえて対策を取ってまいりたいと考えておりますが、先ほども議員ご指摘いただきましたすぐにできる対策については、県と連携し、現在路面標示や看板の設置を行った状況でございます。
また、将来的な対応として、議員ご指摘のようなセンサーで感知できる対策について、検討してまいりたいなと考えております。全ての箇所の設置については、それぞれの現場の状況に合わせて必要性を考えていきたいと考えております。
また、県管理のアンダーパスについては、県に要望してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) JRのアンダーパスということで、もう既に、3日ほど前でしたかね、JRの土手といいますか、その付近についてはもう既にJRは対応されておられました。水路に土が詰まっているんではないかとか、そういったことでもう既に除去に来られた次第です。
当然、県道部分につきましては県への働きかけを強化していただかなければなりませんが、今回の死亡事故、発見場所のように、市道部分について、こちらはもちろん市として対策していただけると、このような認識でよろしいでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
ほかにもアンダーがありますので、その点も十分現場の状況を考えながら、どういう形で対策できるか検討してまいりたいなと思っております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ですから、ほかにもあるのは十分承知しているんです。ほかの場所も当然対策をしなければならないんです。ただ、本当に人一人が死亡されているんですよ。その辺も含めてちゃんと対応していただけるんか、もう一回確認させてください。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
将来的にこのような事故があってはならないと考えております。その意味も含めまして、客観的な意見をいただく、また十分な対策を取るということで、検証委員会を立ち上げさせていただいております。そういう中でいただいた提言、またそれに対してしっかりとした対応を県と連携しながら、十分な対応が取れるように対応してまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 分かりました。検証委員会について後でお伺いします。
いま一度お伺いしますが、7月19日の水防対応として、水防対策本部会議はいつ、何回開かれたのでしょうか。私が仄聞しているところでは、13時30分に1度開かれただけだと伺っていますが、間違いはないでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
水防会議としては、西津議員のおっしゃったとおり、1時30分に1回でございます。しかしながら、会議が行われているということとは別に、我々全て現場を含めまして、私ども、さっき言った招集の判断、避難所の開始の判断を含めまして、随時情報に基づきながら対応しているということを併せてご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) しかし、やはり上司の指示がなければ動けないというのが現状だと思います、会議を開かなければ、職員さんは指示がないわけですから、職員さんはなかなか動きが取れないというところもあるかと思います。
1度水防会議を開催されただけで十分市民の安全を担保できるという判断をされたという認識でよろしいでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) これまでも述べさせていただいたように、臨機応変な対応というのはしっかりと取れるような体制を執っていかなきゃいけませんし、水防会議というのは全庁的にそれぞれ情報をそこで集約し、今後の対応についてどういう議論をするかというような議論をする場でございますので、そういう意味での会議の趣旨ということを理解をいただければと思います。それぞれの職員につきましては、マニュアルに基づいてそれぞれの対応がございますんで、それぞれの指揮命令系統におきましてしっかりとした対応ができるように、今回のこともございますし、我々としてもその指揮命令系統の確認と日頃の訓練について、しっかりとした対応を今後とも取れるような体制をつくってまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 本当に何度も申し上げます。人一人の生命が亡くなっているんですよ。しかも、市が市道部分について通行止め規制をされたのは、市民である高齢女性が亡くなられた後です。
市長、市民が主役で市民のための政治をすると言われているのはうそだったんでしょうか。なぜこの現場確認後、水防本部会議なり災害対策本部を開催されることがなかったんでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
当時の状況につきましては、しかるべき情報というものがほぼない状況でございましたので、事態につきましては、現場から報告が来た時点で認識しておりましたけども、まだまだいろんな状況が未確定のまま流れておりましたので、本部会議を開く必要はないという判断をしたところでございます。
議員がご指摘いただきましたように、市民の一人一人の幸せというのは基本で重要でございますし、市民一人一人の生命というのは何より重要なことは誰よりも理解をしておるつもりでございますし、その趣旨でいろんな施策、そして対応させていただいているところでございます。残念ながら、いろいろ気の及ばんところも場合によってはあるかもしれませんけども、それは事が起こるたび、しっかりと胸に刻みながら対応させていただきたいと思うところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 情報が錯綜していてとか、おかしくないですか。水防本部会議の開催を1時30分にされて、午後3時22分に地下道で女性が水に浮いているのを通行人が発見し、県職員が消防署に通報、そして3時40分、県から冠水した地下道の現場確認を依頼されて、そして4時に地下道で冠水現場を確認されたわけですよね、そこで、ようやく4時45分に県道地下道で冠水のため市道側を通行止め規制したわけですよ。
錯綜するも何も、この現状をご存じの上で、なぜ水防対策本部なり、そういう会議を開こうとされないのか、そこが分からないんです。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 私もよく分かりませんが、水防本部会議を招集するにはそれぞれ時間がかかります。ある意味、市の職員が20人、また消防団長含めまして招集しなければならないわけでございます。我々としては、現場に即応するために、それぞれの分について指示を出し、現場で動いているところでございますので、残念ながらそこで水防会議をそれに合わせて招集するという考えは頭に浮かばなかったところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 時間がかかるから1回しかされないんですか。死亡事故を確認した後も一回もしはらへんというのは僕合点がいかないんですが。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 今申し上げましたとおりでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長の市民に対する命の考え方、よく分かりました。
タウンメールなり防災無線なり、あるものを十分に活用できていないのではないでしょうか。今回の豪雨でタウンメールや防災無線は何回活用し、どのような放送をされましたか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えいたしたいと思います。
具体的な発信回数は今手元にございませんので、調べまして後ほどご回答申し上げたいと思います。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、滋賀県土木事務所の話では、ロードネット滋賀において2秒ごとの静止画をライブ配信し、10分置きに録画されていると、このようなことでございました。しかし、私はそれだけでは不十分ではないかと感じました。
高齢者には、スマホやパソコンでライブ配信を見て判断するということはなかなかできません。言葉や音などで注意喚起を促す手段を考えるべきだと思いますが、ご所見をお伺いします。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
議員ご指摘の言葉や音声などの注意喚起につきましては、今後の対策の参考とさせていただきたいと考えております。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) よろしくお願いします。
検証委員会、年末まで3回の検証委員会を開き、回答を出されるということですが、昨日も台風が接近し、これからも台風シーズン真っただ中という時期になるわけですが、早急に結論を出すべきではないでしょうか。お考えをお示しください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えいたしたいと思います。
議員申されますように、今回の事象につきましては、なるべく早くその原因の究明と対応に結びつくように早急な結論を導きたいと思いますけれども、ご承知いただいておりますとおり、委員の皆様の中にも有識者等お入りいただいておりますので、その先生方との日程調整も含めまして、一応めどとしては3回でございますけれども、必要に応じて継続される可能性もございますが、一定、年内にはそういった方向性を出していきたいということで、なるべく早く結論をいただきたいという思いでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) この検証委員会のメンバーですね、どのようにして選ばれたのでしょうか。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えを申し上げたいと思います。
まず、今般の事象につきましては、通常行政職員で対応できる場合もあるんですが、このような想定を超える降雨を経験したことと、それから地下道がここまで冠水した原因というのはかなり技術的な側面での検証が必要だということで、まずは防災の知見をお持ちの有識者の方にまず入っていただくというところから調整をさせていただいた結果、専門家としては2名の大学の先生にお願いしたと。それからあと、県道との交差という部分の関係もございますので、当然のことながら、県並びに東近江土木事務所と協議をさせていただいて、行政職の立場の方、それと、よく状況をご存じの県のOBの方もお入りいただくと。加えて、あの地域の実情に精通されているということで、地域の代表の方にもご推挙いただく中で委員会を構成させていただいたということで、それぞれの様々な観点から今回の事象を検証いただけるメンバーということでお願いをしたというところでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) この検証委員会についてですが、なぜ非公開にされたのでしょうか。非公開とされる理由をお示しください。
また、個人情報に関わるためという説明もありましたが、被害者本人の方も遺族の方も報道等で名前が出ておりますが、委員会で支障となり得ると想定される個人情報をお示しください。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えを申し上げたいと思います。
今回、委員会を開催させていただくに当たりまして、様々、それぞれ委員の皆様方から資料をお持ち寄りいただいたと。特に気象台長もお入りいただいておりますので、気象庁からの情報等、当時のですね、資料等もお寄せいただく。加えて、実際その当時、現場がどのような状況であったのかということも含めて、これは安土コミュニティセンターの皆様あるいは近隣住民の皆様ですね、可能な範囲でそのあたりの情報の収集をさせていただいたところでございます。ですので、その関係者の方々が相当数いらっしゃいますので、当然どこのどなたがこういうふうに言ってらっしゃいますよということも含まれますので、そこも含めて当初の議論については一定非公開という形の中で審議を進めさせていただきましょうということが委員会で決定されましたので、結果的にその分につきましては非公表とさせていただいたということでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 逆に、検証委員会でどこのどなたがという情報提供されているというようなことが必要なんでしょうか。地元地域のAさんがこういう情報提供をくださったとか、そういった内容で検証は十分可能なのではないんでしょうか。その個人名まで出して検証しなければならないんですか。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) これはちょっと判断が分かれるところだと思うんですけども、正確に、例えばこういった証言がありますよということを判断する意味においては、どの機関に所属されるどなたと、当然最終的に匿名になるんですけども、それを踏まえた上で、あ、なるほど、例えばですよ、例えばコミュニティセンターにお勤めの方はこの時間帯にこの場所でこういうふうな見方をされていた、例えばの話です。だから、その意味おいては、一定そこを伏せた中でご審議をいただいて、結果それを公表する必要もなかろうかというふうに思いますので、そういう判断になったということでございます。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 私は、今回のこの死亡事故、これにつきましては災害というより、市長をはじめとする危機管理意識の低さによる人災ではないかと、このように思っております。高齢女性がコミセンで所用を済まされたのは午前11時30分頃、大雨による足取りが悪い中、高齢女性が歩いて地下道に差しかかるとすれば、大体12時頃であることが予測できます。県におきまして県道部分の通行止め規制をされたのが12時20分です。地元である本市が市道部分の通行止め規制をかけたのは4時間半後の16時45分です。本来、地元である市が市民の危険をいち早く察知して対策を講じていなければならなかったのに、県に遅れて4時間半後の対応とは、この間市は一体何をしていたんでしょうか。
先ほど、水防本部会議を1回するのが時間かかる。その間に対応に追われている。この対応をどのようにされていたんでしょうか。九州・中国地方で前日から線状降水帯が発生し、注意喚起が求められていたんです。これを含めて通行止めをしなければならない認識がなく、想定外だというような記者会見をされるなんて、市民の安全を守るべき市長の発言とは信じがたいです。いま一度、市長ご自身から市民に対して、危機管理意識をしっかりと持つというお約束をしていただくとともに、今後の対応についてお示しください。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
今回の事故につきましては、これまで我々の対応の中では経験したことがないような事象でございます。そう意味では、これをしっかり受け止めて災害防止にしっかりと努めてまいりたいと思いますし、市民の皆様にしっかりと災害に対しての安全を確保できる体制を構築できるように、さらに万全を期していきたいと思いますし、この安土の地下道に関しても、繰り返しになりますけども、検証委員会で出てくるそれぞれの対応策について万全の対応を取ってまいりたいと考えておりますので、どうかご安心をいただければというふうに思います。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今までの認識になかったということですけれども、この安土のアンダーパスにつきましては、県も何かここまでの冠水がなかったということ、数年に1回しかないとおっしゃってましたけど、実はここも大雨が降るたんび1メーター以上の冠水はしているわけなんです。当然、1メーターあったら危険だという認識は誰もが持てるはずですんで、しっかりとこの認識を忘れないでいただきたいと思います。
ご所見あればお答えいただきたい。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の意見はしっかりと胸に留めさせていただきたいと存じます。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 先ほどお尋ねいただきました災害時の情報発信の状況でございますが、まず当日13時30分、高齢者等の避難情報を発令させていただきました。それと同時に、併せましてその内容につきましては、市ホームページ、タウンメール、Yahoo!防災、それからNHKにお願いいたしましたことと加えて、防災行政無線並びに緊急速報メール、これはエリアメールでございますけれども、この手段を使いまして周知をさせていただきました。
それから、避難所の解除、閉鎖につきましては、同じく市のホームページ、タウンメール並びにYahoo!防災の画面におきまして周知をさせていただきましたので、当時につきましては計8回ということになろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) せっかくある情報発信源、情報発信ツールですんで、安土につきましては防災無線もフルに使っていただいて注意喚起していただければと思います。特に高齢者の方って割と防災無線を当てにしておられるところもありますんで、よろしくお願いしたいと思います。
以上をもちまして私の個人質問を終わらせていただきます。
○議長(小西励君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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