録画中継

令和5年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月11日(月) 一般質問
青木 勝治 議員
(1)母子保健・子育て・発達支援等のトータルサポートについて
   ①現市庁舎整備計画にない子育て支援拠点の整備について
   ②支援者であるスペシャリストの人材確保について
   ③保健センターの耐震強度不足の対応と今後の施設活用について
   ④総合福祉センター「ひまわり館」の今後の在り方について
(2)市庁舎整備に伴う駐車場問題について
   ①来庁者、特に移動制約者の駐車台数と建物へのアクセスについて
   ②公用車の駐車台数について
   ③言及されていない職員及び文化会館利用者の駐車場確保について
   ④駐車場問題と「市民広場」の整備について
(3)八幡学区の避難所等の課題について
   ①観光客等の帰宅困難者等の一時避難場所について
   ②八幡コミュニティセンターの舗装駐車場の台数不足について
   ③複合的効果が期待できる八幡小学校グランドの照明灯設置について
   ④地震を想定した旧八幡城下町区域の防火と避難対策について
◆4番(青木勝治君) 皆さんこんにちは。育政会の青木勝治でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 議長のお許しをいただきましたので、発言通告書に従いまして分割方式にて質問させていただきます。
 今回は、庁舎整備計画に関連して大きく3項目の質問を行います。
 それでは、大項目1番目の母子保健、子育て、発達支援等のトータルサポートについてお尋ねをいたします。
 まず、1点目の現市庁舎整備計画にない子育て支援拠点の整備についてお尋ねをいたします。
 前計画にあって現計画にないものは、トータルサポートセンターの拠点整備と支援機能です。発達障害者支援法の理念を踏まえ、平成19年度から発達に課題がある子どもたちの発達保障について行政と当事者、支援者で意見交換を重ね、関係課の連携強化を図り、取りくめる事業を推進してまいりました。最終的には、平成27年度に障害のある子どもを含む全ての子どもとその保護者を中心に据え、発達保障の視点に立ち、インクルーシブな環境で子育て支援を核とする拠点の整備構想を取りまとめ、庁舎整備時に実現を図ることになっておりました。
 組織と支援者は継続性と一貫性、専門性を有し、ポピュレーションアプローチの場で早期に気づき、支え、切れ目なくしっかりとつなぐことを大切にする、今の課題に対するケアプランと将来の課題に対するライフプランを同時に考える重層的、包括的な相談とサービス提供体制の確立を目指すこと、就労期を迎えたときには自己実現や経済的自立が達成できるよう支援システムの拡充を目指すこと。拠点施設には行政機関だけを集約配置するのではなくサービス提供事業者などとの連携支援機能、また当事者団体の活動場所も備えることで当事者や市民活動団体、地域などとの活動と連携して誰一人取り残さない包摂的な取組を目指すこと、また子どもや家族が求める身近で安心して子育てができる居心地のよい居場所としての拠点機能、当事者や支援者、市民などに対する研修や啓発機能を誰もが通うインクルーシブな拠点施設で整備し、官民協働で共生社会を目指すことが当事者の求めるトータルサポートセンター構想でございます。まだまだ紹介し切れておりませんが、そのほかにも当事者の思いがたくさん詰まった構想でございました。必要性の認識に反して現整備計画では代替案が示されず、特に期待が大きかった障害児の保護者団体は落胆が大きく、その後も市長に対して要望書の提出や面談を行われ、諦めておられません。他市では保健と子育て分野の複合支援の開設や発達支援センターの整備が実現し、本市は今や後塵を拝してることから別の場所でトータルサポートセンター構想の早期実現を強く求めておられます。
 子ども期の支援は、母子保健や子育て、発達、社会的養護や児童虐待などを含めた児童福祉、教育や就労などと多岐に及びます。複数の行政機関が同時に関わることが多くあり、またライフステージの移行期に連携不足の課題もございます。行政の相談機能を集約し、隣接配置することで連携強化が図れることは望ましいことですが、それ以上に重要なことは必要な専門職を計画的に量、質ともに適正配置し、多職種連携によるチームアプローチ体制を構築することです。相談窓口は当事者から分かりやすくワンストップ化される方向ですが、物理的な距離だけでなく相談するという心理的な距離を埋める配慮が必要です。そのため、相談や支援の入り口は、障害の有無等で二分されることなく誰もが利用する場所で行うなど、当事者に寄り添い、つながりにくい心理的なハードルを下げることが極めて重要と考えております。今後アウトリーチ支援が増えると思いますが、支援が必要な方の孤立防止が重要で、いかに困ったときや必要なときに容易に迅速に確実に、そして適切な相談やサービスにつながるか、つなげられるかが大きなポイントでございます。市長公約は大きな福祉の継続で「ほっとけない」から「ほっとかない」へと当事者性のある自覚に基づいた責任者として踏み込んだ公約を掲げられておられますので、当該分野の重要性と何が課題であるかについて十二分に認識され、知見を有しておられると思いますので、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
 次に、2点目の支援者であるスペシャリストの人材確保についてお尋ねします。
 市長が意欲的な支援者情報共有システムの導入については大賛成でございます。しかし、あくまでもシステムは手段の一つでございまして、人と人が関わり支える対人援助部門は個別性や多様性を踏まえ、現場で適切な対応が必要で、特にアセスメント力やマネジメント力が問われます。単なる情報提供という相談支援、サービス提供のための手続の行政窓口だけでは十分ではございません。今まで以上に支援者の量的拡充と質的向上が必要で、セクション主義に基づく縦割り意識を排除し、のりしろによる組織連携の強化が不可欠です。ゼネラリストである行政職重視の組織体制を見直し、現場ニーズや法設置義務に基づきスペシャリストである専門職の人材確保が急務です。心理職、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、保健師、助産師、看護師、言語聴覚士、作業療法士など多様です。資格や経験などと報酬を考慮した任期付職員の雇用など有効な方策を検討し、将来的な計画を持って積極かつ迅速に人材確保をお願いしたいと考えております。
 また、専門職に任せておけばよいという考え方を捨てて行政職は専門職の専門性をリスペクトし、必要な連携を積極的に図るために自らも必要な専門性を獲得して共通言語でコミュニケーションを深め、理解しチームアプローチで取り組むことが非常に重要と考えております。個別支援ケースから課題を集約し、地域等の課題を把握分析、制度、施策の谷間を点検し、施策の見直しや創設は行政でしか担えない役割です。当局の行政職の意識改革と専門職確保の必要性の認識、今後の確保策についてお聞かせください。
 また、スペシャリストも生身の人間です。過度な依存を避け、組織としてのリスク回避と人材育成の観点から一人職場の実態を把握し、適正配置が必要です。多問題家族等支援困難ケースが増え、専門職の悩みも大きくなっております。一生懸命取り組んでも結果が出ない、改善できない状況に至り、責任感が強いゆえに独りで抱え込み、原因を自己に求め、焦燥感や徒労感等の燃え尽き症候群も生じております。OJTの取組に加え困難ケースの対応力も高め、解決に向けた方向性等を導き出すためにスーパーバイザーによるスーパーバイズとして援助支持、指導教育、監督管理する3つ機能を行う必要があります。ぜひとも信頼関係に基づく当事者支援を継続するためにも貴重な対人援助職がバーンアウトしないためにスーパーバイズの体制と人材確保をお願いいたしたく、必要性も含めて所見をお聞かせください。
 次に、3つ目として、保健センターの耐震強度不足の対応と今後の施設活用についてお尋ねをいたします。
 前計画は、庁舎内に保健センターを整備予定でした。現設計では、健康推進課の執務場所は庁舎内に移転し、健診業務の実施場所は改修したひまわり館2階に移転の予定です。公開データのとおり、保健センターは昭和55年建築の鉄筋コンクリート造2階建てで、平成25年度実施の耐震診断の結果では耐震基準、Is値0.6を下回り強度不足の状態です。庁舎整備が遅れ、今後まだ少なくとも3年弱は使用することになります。保健センターは、年間約7,200人利用の乳幼児健診をはじめ、全体で年間約1万2,200人の来館があり、ワクチンの接種対策室が設置され、ワクチンも現在も保管中です。
 これまで市長は、除却が決定されている現市庁舎また後に公文書館となる安土町総合支所は使用目的が未決定の時点で耐震補強方針が示され、桐原幼稚園は職員室前のピロティー部分の壁量不足に対して、こども園整備後に除却するため当初補強しない予定でしたが、保護者の要望の後に急遽耐震補強っていうことになりました。いずれの強度不足の施設も現在工事が終わっております。命の問題と言われ、強度不足が明確である以上、不作為に長年放置することを問題視され、高額な工事費用でも補強されてこられました。従前判断との整合性に立てば、有事に備えて市民や職員の安全確保を図り、市民の健康を守る拠点を維持するために少なくとも耐震基準を満たす最低限の補強工事の対策を大至急実施するべきと考えております。あわせて、補強工事が無駄にならず、その後の利活用についても市長に提案をさせていただいたこともありました。なぜ市長は強度不足を知りながら5年間耐震補強工事を実施されなかったのか。実施済の他施設と比較しても実施されない合理的な理由が見いだせず、整合性がないと思いますが市長はいかがお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。
 また、今後も耐震補強工事に取り組む予定はないのか、除却する予定であってその後の土地利用や売却等のお考えがあるかお聞かせいただきます。
 最後に、4点目として、総合福祉センターひまわり館の今後の在り方についてお尋ねをいたします。
 庁舎整備後のひまわり館の行政組織は発達支援部門のみ残り、当事者からはインクルーシブに逆行すると厳しい意見が寄せられています。先ほど申し上げたとおり、2階が健診会場になります。しかし、会場と駐車場や検診車までの移動距離が長く、館内を昇降する動線は転倒リスクや負担が増えると指摘されています。高齢者やだっこやベビーカー使用の母親から今よりも利便性が低下すると意見があります。
 社会福祉協議会は、社会福祉法に基づいて、他の法人と一線を画す唯一無二の存在で、地域福祉活動計画を実践する重責がございます。超高齢社会となり認知症者が増え、日常生活自立支援事業をはじめ、それぞれ重要性が増しております。社協が介護保険の事業よりもこれら地域福祉活動や相談支援、権利擁護事業の強化へと方針転換を求める声が高まっております。仮に社協の適地移転が実現するんであれば、ひまわり館を当事者等が求めるトータルサポートセンターの拠点へと大転換を図り、庁舎内で実現できなかったインクルーシブ対応への道筋も図れます。ひまわり館は市の行政財産でございます。今後の利活用も含め、ひまわり館でのトータルサポートの設置についてのご意見をお聞かせいただきたいと思います。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 秋山総務部理事。
             〔総務部理事 秋山直人君 登壇〕
◎総務部理事(秋山直人君) 青木議員の母子保健、子育て、発達支援等のトータルサポートについてのご質問のうち、支援者であるスペシャリストの人材確保についてお答えいたします。
 高度化、複雑化する行政の各領域において高い専門的知識が求められる場合が多く、本市の福祉保険部や子ども健康部においても専門職として幼稚園教諭、保育士職をはじめ、保健師職や社会福祉士職、臨床心理士職などを正規職員として採用するとともに、各種相談員や調査員、手話通訳士等を会計年度任用職員として配置しているところです。各種の専門職の確保につきましては、円滑な市民サービスを提供する上で欠かせないものであり、議員がご指摘されますように、いわゆる売手市場の中、人材の確保が非常に困難な状況ではありますが、それぞれの専門職の必要性を踏まえ、経験者採用や任期付職員制度の活用、採用試験における受験対象年齢の引上げの検討も含め、通年での採用試験の実施により必要な人員の確保に向け引き続き重点的に取り組んでまいります。
 また、行政職の意識改革とのことですが、行政職におきましても担当する分野についての専門的知識を高める必要があることは当然であり、現に福祉や土木、上下水道等の分野において専門的知識や技術的知識を要する業務を担当する行政職の職員も専門職同様に全国市町村国際文化研修所や滋賀県建設技術センターが行う専門研修を受講し、専門的知見の習得に努めているところでございます。本市の人材育成基本方針にもありますように、採用後10年間を目安として一定期間に3か所程度の異なる職場を経験させるジョブローテーションに取り組んでおり、一定期間を経た中堅職員以降につきましては、業務の専門性の高まりを踏まえ、自己申告制度の運用等を通じ職員の意向や能力、適性を把握し、スペシャリストとして能力を発揮できる部署への配置も検討してまいりたいと考えております。
 次に、スーパーバイザーの配置につきましては、職員のスキルの向上やOJTの取組、困難ケース対応時の支援、指導等において有効であると考えております。ただし、配置に当たっては、福祉部門とも現状の課題や必要性を共有し、配置することの効果を検証の上、内部人材の登用がいいのか、また外部からの特定任期付職員などによる採用がいいのか、外部からの採用であればどのような任用形態がいいのか、常勤での配置が必要か、非常勤で対応可能なのか等々、様々な視点からの検討が必要と考えております。
○議長(岡田彦士君) 長村福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 長村周作君 登壇〕
◎福祉保険部長(長村周作君) 青木議員の母子保健、子育て、発達支援等のトータルサポートセンターについての質問のうち、総合福祉センターひまわり館の今後の在り方についてお答えします。
 ひまわり館でのトータルサポートセンターの設置についてですが、福祉トータルサポートセンター基本構想第3期基本計画は、現在令和6年度まで延長中ですが、専用建物としてのハード整備を目指すものではなく相談窓口の集約を図ることを目指しております。相談支援担当課を新庁舎に集約することにより新庁舎にトータルサポートセンター機能を持たせることができます。トータルサポートセンター機能を新庁舎に置くことで情報共有を密に行い、スムーズな連携対応ができる包括的相談支援体制を整えることが可能となると考えます。新庁舎完成後もひまわり館を市の施設として活用する予定ですが、ひまわり館の市所管課の多くは新庁舎へ移動し、発達支援課の子ども発達支援センターが残る予定です。ひまわり館にある就学前の療育スペースとして十分な機能や広さを備えている子ども発達支援センターひかりの子の専用スペースをこれからも活用していくことが適切であるためです。議員のご理解をお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 中川子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 中川菜穂子君 登壇〕
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 青木議員の母子保健、子育て、発達支援等のトータルサポートについてのご質問のうち、現市庁舎整備計画にない子育て支援拠点の整備についてお答えします。
 本市では、来年度こども家庭センターを設置して全ての妊産婦、子育て世帯を対象に児童福祉と母子保健の一体的支援を実施する予定で進めております。このこども家庭センターについては、母子保健、子育て支援、発達支援、相談部門の各分野の支援が一体的に連携して取り組むことが効果的であることは認識しておりますが、現状各分野の担当課が分散配置となっており、十分な連携をすることが課題となっております。新庁舎整備後には、母子保健、子育て支援、発達支援の相談部門の各担当課を隣接配置することで効果的な連携と対象者に一体的な支援が可能となるよう進めてまいりたいと思っております。
 次に、保健センターの耐震強度不足の対応と今後の施設活用についてのご質問にお答えします。
 個別施設計画において、保健センターについては耐震補強等も含めて令和6年度まで検討とされております。現段階において現在の保健センターの機能につきましては、新庁舎の完成をもって職員の執務場所は新庁舎での配置となり、乳幼児健診や集団がん検診等の業務については改修後のひまわり館において実施する予定となっております。職員が移転した後の保健センターの施設の方向性についても、検討中であり、定まってはおりません。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。
 再問させていただきます。
 市長にお伺いしたいんですが、市長も当事者団体さんとお話をされたと思いますが、市長が考えておられる、先ほど行政から説明がありましたが、当事者の思っておられるトータルサポートセンターについて市長のご認識をお聞かせください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 青木議員の再問にお答え申し上げます。
 子育てについては、議員もご認識いただいてるようにいろんな課題がございます。まず、トータルに相談する機能については、今ほど部長からお答えしたとおりでございます。もう一つ大きな機能として、やはり当事者、子育てをしている当事者間のつながりを全体としてどういうふうにつくっていくのかっていう大きな課題が1つあるというふうに思っております。我々行政だけではなくて市民の皆さんまた当事者の皆さんと一体になって子育てを進めていくっていう、これ、非常に重要なことになってくるというふうに思っております。その中で、議員もご指摘いただいてるような子育て拠点っていう話でございますけども、何らかの形でお互いにそこらは話し合いながら、子育ての拠点になるべき施設はあるべきだっていうふうに思っております。現状それがどういう形でどこにっていうのはまだ具体的に詰められておりませんけども、お話をしながらお互いにとっていいような形で整備ができればいいかなというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) 市長、ありがとうございました。ぜひとも前向きに、行政の機能集約だけじゃなくって官民連携でお願いしたいと思います。
 もう一点再問させてもらいたいんですが、ひまわり館にいろいろ、面積的な要件もありますが、児童発達の部分だけが残る、しかもそれが事業部門の子ども発達支援センターだけが残る、その部分についてなかなかインクルーシブに反する部分があると思うんですが、その辺の見解をお聞かせください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 青木議員の再問にお答え申し上げます。
 議員がご心配っていうのはよく分かります。庁内、様々な部門、様々な関係者がございますし、事業もいろいろやっております。そういう中で、今後検討を重ねていく中でいろんな形が見えてくると思いますので、解決する方法っていうのは見いだせるのではないかなというふうに思っております。一朝一夕に、様々な関係者がございますんですぐに答えを出すというところまでは行っておりませんけども、子育てがうまくできるような、楽しく、そして喜びを持って子育てができるような形のものを整えてまいりたいと思いますので、またご協力のほどよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。
 次に、人材育成ですが、今申されたように専門職の確保、スーパーバイザー、どちらも大事やと思っています。特に職員の確保については、明石市さんが平成19年ぐらいから任期つきの事業でやっておられて、すごく募集率も多くって成果を残しておられますので、ぜひともその部分で原課とともに取り組んでもらいたいと思います。
 次に、再問ですが、保健センターについて耐震工事をされておられない理由について再度市長にお伺いしたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 保健センターの耐震の話につきましては、いろいろ考えるところもあるんですけども、基本的には利用計画が定まってからで、一応除却も念頭にありましたもんですからね、まだ決まってないっていうのが実際でございます。議員が質問でご指摘になられました桐原幼稚園の件に関しまして、ピロティーのコンクリートの部分であって非常にいざというときのリスクもありましたんで対応させていただいたわけでございますけども、そういう中で令和6年度に新たな方針等を立てる中でしっかりとした対応を決めて対応してまいりたいというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございます。確かにそうなんですけど、ホームページを見させてもらうと発注情報で安土町の総合支所の旧の議場、そこのアスベストの除去の工事が入っておりました。この保健センターは現在も使ってて、自分で移動できない乳児の方たち、また妊婦さんもおられます。高齢者の方もいらっしゃいます。そういう部分でそちらのほうが私は急ぐんじゃないかと思うんですが、ぜひとも早急にしてもらいたいと思うんですけど、もう一度ご意見を伺いたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 担当部を含めて検討させていただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。
 それでは、次の質問に移ります。
 大項目2番目の市庁舎整備に伴う駐車場問題についてお尋ねいたします。
 前計画では同時進行でいろいろ駐車場の問題について議論されましたが、現計画ではなかなか議論が尽くされてるとは思っておりません。今定例会、契約締結がされれば実施設計、それから工事へ移るタイミングでございますので、今のタイミングでお聞かせいただきたいと思います。
 1点目として、来庁者、特に移動制約者の駐車台数と建物へのアクセスについてお尋ねします。
 市長はハートフルで市民サービスに最適な形として階段形状の庁舎に至ったということで、庁舎へのアクセスの方法の充実もさることながら、駐車場の確保が私は市民の利便性を考えると大変重要な問題と考えております。来庁者用の一般駐車場は、前計画では合計116台、現計画では合計100台でございます。人口減少、DX推進で将来は来庁者も減りますが、まだ先という市長の認識もございます。その中で、敷地内に本当に100台で足りるのか、ほかに近傍地で一定数確保される計画があるのか、積算根拠も含めてお答えください。
 当然他市の台数も比較検討済みと思いますが、その台数もお示しの上、問題ないという認識であればお答えいただきたいと思います。
 さらに、障がい福祉課などが庁舎に移設されるために特に移動制約者の来庁が増えると思います。それで、車椅子の優先区画は、車椅子の運転手が乗降時にドアを全開にし、車椅子を運転席近くに配置するため、3.5メートル以上の駐車スペースが必要となり、屋内設置または乗降時の雨や雪の影響を少なくできる屋根を設置することになっております。本市の計画におきまして、前計画では平面で車椅子が3台、思いやりが4台、免震構造の空間を有効活用した地下では車椅子が3台、思いやりが8台、合計18台でございました。それに対して現計画では、平面で車椅子が3台、思いやりが3台、合計6台ということで実に3分の1に縮小されております。積算根拠とその台数で足りると判断されている理由についてお答えください。
 そして、移動制約者の駐車場からのアクセスについても、ハートフルに応えるためには必要台数の確保はもとより移動距離の短縮が必要と考えております。合理的配慮の提供申出があった場合の対応、また申出を待たずとも行政として気づき、必要な事前の環境の改善に向けて取り組む考えはないのかお聞かせください。
 残念ながらまだまだ当該区画の適正利用に関する認識と理解は十分とは思いません。単に法令どおり設置すればよく、問題はないのではないということでなくって、健常者等が当該区画を利用する、必要性の低い方が駐車するなどの不適正な利用がないよう啓発が重要と考えております。そこで、車椅子優先の区画の適正利用について、当事者の立場に立って社会的障壁の除去について必要かつ合理的な配慮の提供義務の観点からいかがお考えかお聞かせください。
 そして、上程された補正予算案の来庁者用の駐車場の舗装工事についての内容、また利用期間は一時的なのか長期的なのかも含めてお答えください。
 次に、2点目として、公用車の駐車台数についてお尋ねをいたします。
 今後人口減少に伴う職員数の減少が想定されますが、一方では市長は今後アウトリーチ手法が必要な支援が増えるということで、訪問業務に必要な公用車の台数はむしろ増えるのではないかというふうにも思っております。現計画では、公用車駐車場は敷地内の庁舎の西側に54台分と示されております。整備後庁舎に移設される部署の公用車の台数も必要でございます。そこで、本庁や支所、ひまわり館等の各施設の公用車の保有台数をお示しの上、旧警察署跡地の利用など敷地外にも公用車駐車場を確保される予定なのか、想定場所と台数についてお答えください。
 次に、3点目として、言及されていない職員及び文化会館利用の駐車場の確保についてお尋ねいたします。
 文化会館は、今後の工事予定も含めてもう既に15億円超の高額な公費投入っていうのが見込まれております。長寿命化を図られるわけですから今まで以上に活発な使用が求められます。もともと専用駐車場がございませんでした。そこで、今は旧の市民病院跡地が使われておりますが、文化会館の今後の駐車場はどこで何台ぐらい確保したいと考え、庁舎整備の所管等々も協議検討されているのかお尋ねしたいと思います。
 次に、旧の市民病院跡地は現在職員用の駐車場となっておりますけども、現在職員の通勤に係る利用登録台数は何台ですか、お尋ねいたします。
 過去の答弁では、他市の例にもあるように必ずしも職員の駐車場は敷地の確保や隣接で確保しなくても民間活用もあり得るということでありましたが、職員による自前確保も含めて、その方向で計画が進んでいるのかお尋ねします。
 そしてまた、支所から庁舎への部署移転に伴い職員の駐車台数も増えますし、また市外在住の職員も多く、徒歩や自転車通勤に変更できる人は限定的で災害時の出勤対応等も考える必要があり、車通勤者がたちまち大きく減少するとは思えません。今後職員用の駐車場となる場所と台数について確保計画はどのようになってるかお聞かせください。
 最後に、4点目として、駐車場問題と市民広場の整備についてお尋ねをいたします。
 市長は、旧市民病院跡地については当初庁舎を整備すると言われておりましたが、方針転換され、令和元年度策定の基本計画では市民広場となっております。先ほど山元議員の質問であったとおりでございますのでそれは割愛させてもらうとして、ただ市民協働でつくり上げる、市民の期待の高さを感じている、市民が主役ということで本来庁舎の大きな役割を市民広場が担ってくれるものと期待してるともおっしゃっておられます。しかし、この3年間、意見募集、アンケート、そして事業者対話という僅か3つの取組でございます。先ほど7年度中をめどにということはおっしゃっておられましたけれども、あまりにも進捗が遅いんではないかと思います。期待に反してこのまま構想が示せず、進展なきまま駐車場として使用されることになりませんか。その部分も危惧してる部分もございます。市民広場については、市長が自らの考えを一つのたたき台として早期に示されないと議論が始まらないと思います。具現化に向けて踏み込んだお考えをお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 そして、市民協働の合意形成は、丁寧な議論と時間が必要です。今からスピード感と情熱を持って具体的な計画案提示のスケジュールの前倒しに取り組んでもらいたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
 最後に、トータルサポートセンター構想は、現当局は福祉行政相談機能の集約で当事者や私が考える内容や機能とは違うように思いますんでその部分は引き続き議論が必要と思いますが、ひまわり館が先ほど申しましたが理想ではなくって、行政連携のしやすさ、一から検討できる、それから広場の構想と合致する点からも庁舎近傍の旧の市民病院跡地でのトータルサポートセンター構想を実現するのもいいんではないかと思っておりますが、どのようにお考えかお尋ねしたいと思います。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
             〔総合政策部長 高尾一成君 登壇〕
◎総合政策部長(高尾一成君) 青木議員お尋ねの市庁舎整備に伴う駐車場に関するご質問のうち、総合政策部所管部分につきましてお答えをいたします。
 新庁舎の駐車場につきましては、基本計画時に一般的な庁舎計画での駐車台数の算出に使用する市・区・町役場の窓口事務施設の調査及び最大滞留量の近似値算定方法により算定をしており、敷地内に100台分の駐車場を確保したものでございます。また、近傍地では、警察署跡地にも70台程度の駐車場を確保することで計170台となります。駐車台数につきましては、交通や立地状況など各市町の周辺環境が異なることから他市との比較は行っておりませんが、特に問題ないものと考えております。
 次に、車椅子使用者及び思いやり駐車区画数につきましては、滋賀県のだれもが住みたくなる福祉滋賀のまちづくり条例に基づき区画数を算出しております。条例に基づき算出した結果、車椅子使用者用の区画は2台以上となることから、3台を設置することといたしました。また、思いやり駐車区画につきましては、条例での設置義務がないことから算出根拠はございませんが、車椅子使用者と同等の3台とさせていただいたものであり、問題はないものと考えております。設置場所につきましては新庁舎玄関から一番近い場所に屋根つきの駐車場を設置予定で、アクセスにつきましてもバリアフリーとなっております。車椅子使用者用区画や思いやり区画の駐車場の利用に関しましては、健常者も含め、利用者全体の理解が必要と考えております。
 なお、今回上程をしております来庁者駐車場舗装工事につきましては、工事期間中の来庁者駐車場を確保するものではございますが、新庁舎完成後も引き続き市民や文化会館利用者の駐車場として使用する予定でございます。
 次に、3点目の文化会館利用者の駐車場確保についてお答えをいたします。
 文化会館の利用者駐車場の現状は、著名人の講演会等で約500台、コンサートや発表会などで約200台から300台の駐車場が必要となっております。なお、利用者数が多いこれらの事業につきましては、夜間や週末、祝祭日などに実施される機会が多いのが実情であることから、市役所来庁者駐車場も利用可能と考えております。市庁舎整備において確保できる台数は庁舎敷地内で100台、警察署跡地で約70台となることから、不足する約300台につきましては、事業企画者のご希望に応えるため、近隣市有地など徒歩圏内の駐車台数を確保できるよう利用調整したいと考えております。
 次に、4点目の駐車場問題と市民広場の整備についてお答えをいたします。
 市民広場の整備につきましては、さきの山元議員のご質問でもお答えしましたとおり、令和元年度に策定した近江八幡市庁舎整備基本計画のコンセプトに基づき整備する予定でございます。令和7年度に整備計画案を提示し、庁舎整備後の事業着手に向け、市民広場の施設や規模、整備手法などを整理しまして事業を進めたいと考えております。策定業務は当然7年度にさせていただくんですけれども、できるところから可能な限り前倒しで事前検討、準備を進めたいなと思っております。
 また、旧市民病院跡地にトータルサポートセンター機能を有する施設を設置する考えにつきましては、現時点ではございませんので、ご理解をいただきますようによろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 岡田総務部長。
             〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久君) それでは、青木議員の市庁舎整備に伴います駐車場問題についてのご質問のうち、公用車及び職員駐車場に関するご質問にお答えを申し上げます。
 公用車につきましては、現在本庁舎、安土町総合支所、ひまわり館などに分散して保有をしておりますが、新庁舎完成時に在庁する部署が所管している車両と集中管理で管理している車両は合計107台となる予定でございます。新庁舎完成後は、これらの車両を集中管理によりまして一元的かつ効率的に運用する予定であり、使用頻度等を勘案し、公用車の減車を進める予定としております。新庁舎完成後の公用車駐車場所につきましては、新庁舎整備で設置をいたします敷地内54台分の駐車スペースと旧警察署跡地に設けている公用車駐車場などにより対応する予定でございます。
 次に、職員駐車場に関するご質問にお答えを申し上げます。
 現在の職員の通勤車両につきましては、旧市民病院跡地に371台、安土町総合支所に96台駐車をしておりまして、合計467台の駐車台数となります。旧市民病院跡地には約460台の駐車が可能であり、新庁舎完成時には満車状態となることが予想をされます。
 なお、新庁舎完成後には旧市民病院跡地を活用した市民広場整備計画もあり、今後本庁舎周辺におけます職員駐車場の確保に向けた検討を行う予定でございます。また、新庁舎完成時には、環境負荷低減の観点から公共交通機関や自転車等による通勤を推奨するなど、職員の通勤車両の減車を進めていくことにも取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。バリアフリーの駐車場なんですけど、車椅子の利用者さんまたひまわり館に来館されてる方とかについて、意向とか、その辺の調査はされたことはございますか、再問いたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 再問にお答えいたします。
 今おっしゃったような調査等は実施はしておりません。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) 再問いたします。
 数も大事ですが運用上も本当に大事でございますんで、先ほど申し上げたような啓発も含めてよろしくお願いしたいと思います。
 それから、駐車場の問題、広場との関係が出てきますけども、以前は立体駐車場については高いとか危ないとかっていうことがあって見送った経過がございますが、今後立駐についても視野に入ってるのかどうかお尋ねしたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 立体駐車場についての再問にお答えいたします。
 現状立体駐車場につきましては、やはりコストの面等、様々な検討が必要かと考えております。決してその選択肢を排除するわけはないんですけれども、検討の一つとして今後検討させていただきたいなと思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございます。
 市民広場の中でトータルサポートセンター、現在は考えてないってことですが、頭から排除っていうことではないでしょうか、検討の余地はあるということでよろしいでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 青木議員の再問にお答え申し上げます。
 市民広場、これについては、議員のご質問の中で私が示したらどうかと、こういう話もあったんですけど、やっぱり市民広場っていうのはみんなで、市民の皆さんと考えながらつくり上げていくっていう、やっぱりそういう市政にこれからしていかなきゃいけないし、そうあるべきだというふうに思っております。そういう中で、可能性としては排除するものでは決してありません。皆さんで考えながらどういうものがいいのか、ただ1つだけ言える条件としては、災害時の対応としてのスペースっていうのは一応庁舎前として考えには入れとかなければいけないなということは思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。まだまだ質問したいことがあるんですが時間も来ておりますので、次の最後の大項目3番目の八幡学区の避難所などの課題について地域の代弁者としてお尋ねしたいと思います。
 まず、1点目の観光客等の帰宅困難等の一時避難場所についてお尋ねしたいと思います。
 前計画では、八幡堀周辺の観光客の一時避難機能は駅ルート上の庁舎でございました。市長は本当に観光政策に力を入れていただいております。ありがとうございます。現在災害時の観光客の一時避難場所に対する問題、またどのような対策、計画を講じられているかお尋ねします。
 今年1月の大雪のときのJRの運転見合せにおいては、自治体において対応に温度差がございました。守山市等との違いもございます。本市でも、市民についてはいろいろと台風など事前に情報を流されておりますが、また市の地域防災計画において、駅より北側では滋賀YMCA様などの応援協定っていうのは示されております。しかし、その情報については、市職員や市民、観光客などについてはどの程度知っておられるのか、情報発信できているのか、協定締結後の実効性の検証も含めてお答えをいただきたいと思います。
 次に、2点目として、八幡コミュニティセンターの舗装駐車場の台数不足についてお尋ねします。
 熊本地震などの地震時の避難実態は、車で避難し、車中で避難生活が増えております。武佐や桐原、岡山学区など多くの他学区では、コミセンのエリア整備で消防団詰所などの地域防災活動の拠点機能を併設し、ポンプ操法訓練ができる舗装駐車場が多く確保されております。しかし、八幡コミセンの駐車場は、他学区コミセンより著しく少なく、規模に応じた台数が当初から確保されておりません。イベント時は言うに及ばず、夜間の会議にも苦労しております。
 8月15日の台風7号接近時には、コミセンに自主避難のための避難所を開設されました。避難者はゼロでしたが、消防団員と担当職員の車で既にコミセンの駐車場は満車で、小学校の駐車場の門扉も閉まっておりました。住宅密集のため駐車場の拡充整備は難しいことは承知しておりますが、それでも何とか防災対策の観点、車までの避難、コミセンの利便性に鑑みて増やす方法はないでしょうか、お尋ねします。
 次に、3点目として、複合的効果が期待できる八幡小学校グラウンドの照明灯設置についてお尋ねします。
 小学校とコミセンは水害と地震の両災害で避難所指定されておりまして、小学校を使用する場合はまず体育館を避難所として優先的に開設するっていうことになっております。また、隣接するグラウンドは、安全確保や安否確認を行う一時避難場所に指定されております。体育館付近の駐車台数も少なく、他学区と異なり屋外の夜間照明もなく、防災かまどや手洗い場も暗く、見えません。夜間に地震が発生し、避難することも考えられます。加えて、当該グラウンドがホームグラウンドのスポーツ少年団、八幡シャークスは、子どもたちの頑張りや指導者、保護者の努力が実り、全国大会に出場されました。行政として、せめて他校同様、日没が早い季節にも活動できる夜間照明がある環境を用意して活動支援することはできないでしょうか。
 また、様々な課題がありますが、グラウンドを夜間開放することによって生涯スポーツの推進を図ることは有益性が高いと思っております。今日では、周辺への光漏れを低減するLEDの投光器もあり、設置に対する懸念材料も減ってきております。そこで、防災機能の強化、スポ少の支援、そして教育施設の有効活用による健康増進等、これらの複合的な施策を行政が主体的に地元住民の理解促進を図りながらぜひとも早期に八幡小学校のグラウンドに夜間照明灯の設置をお願いしたいと思っております。他学区と比較して何かと遅れてる状況を踏まえまして、当局の整備に向けての必要性の認識をお願いします。
 最後に、4点目として、地震を想定した旧八幡城下町区域の防火と避難対策についてお尋ねいたします。
 八幡学区は、土砂災害は八幡山山麓など、水害は三明川流域と背割り排水区域の溢水等のリスクを抱え、台風などへの危機意識は高まっておりますが、地震についての危機意識はまだまだ不十分ではないでしょうか。木造家屋密集地の地震で一番心配なのは大規模火災の発生でございます。八幡学区の旧城下町区域と周辺は木造家屋密集地で、第1分団と連携して自主防災組織による火災予防や初期消火に努めております。一方で、住民の高齢化率が高くって避難行動自体が大変な状況でございます。大規模地震による家屋倒壊や通電火災、類焼による大規模火災、道路や橋梁損傷による救助活動の難航等を懸念しております。また、八幡堀に架かる橋梁が崩落すれば、その内側にあります集落は孤立し、避難所へ避難できないっていうことも危惧しております。市としてこれらの八幡学区固有のリスクに対しての問題意識、また既成の市街地の防火対策と住宅の耐震促進、橋梁の耐震強度の補強、避難困難地域の有無の把握等を含めてどのような対策を講じられてるかお答えをください。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 中村危機管理監。
             〔危機管理監 中村治雄君 登壇〕
◎危機管理監(中村治雄君) 青木議員の八幡学区の避難所等の課題についてのご質問のうち、帰宅困難者等の一時避難場所、八幡小学校グラウンドの夜間照明、防火と避難対策についてお答えいたします。
 まずは、帰宅困難者の一時避難場所についてですが、帰宅困難者につきましては大地震により観光客等の帰宅困難者が発生し、JRが運行できない場合を想定しており、JR近江八幡駅近辺の施設において災害時の一時滞在施設の提供をいただく応援協定を締結させていただいております。具体的には、男女共同参画センター並びに一般財団法人滋賀YMCA様と締結いただいているところでございます。大雪や大雨等によるダイヤの大幅な乱れや運休によって帰宅困難者が発生した場合につきましても、JR近江八幡駅等の要請により駅周辺の公共施設や協定締結をいただいています施設を一時滞在施設として開設することの共通認識を図るとともに、JR及び協定締結施設との連絡体制の確認も行ってまいりました。
 また、観光客等への災害情報や避難情報の発信につきましては、市内観光施設への協力依頼並びに情報発信や周知方法について、令和6年度からの導入を進めております防災行政無線等の活用も含めて検討してまいりたいと考えております。
 次に、八幡小学校グラウンドの照明灯についてですが、ナイター照明につきましては災害時においても活用できますが、日常時の活用が大半であり、設置に向けてクリアする課題があると考えられ、周辺住民の方々の同意はもちろんのこと、地元としての必要性等、議員のお力添えの下、地元のお声をまとめていただければ関係部局と協議を進めてまいりたいと考えております。
 次に、八幡城下町地域の防火と避難対策についてですが、既成市街地の防火対策につきましては、八幡学区に限らず、旧近江八幡市内の市街化区域において広域的な防火対策を図るために建築基準法第22条区域に指定しております。具体的な制限については、建築物の屋根を火災の火の粉から守るために瓦などの不燃材料で造るかふくこと、外壁の延焼を抑制するために延焼のおそれのある部分の外壁の構造を防火構造にすることとなっております。住宅の耐震促進につきましては、市内全域において耐震診断及び耐震改修を行いやすい環境整備や負担軽減のための施策として木造住宅の無料耐震診断や耐震改修費に対する補助制度を設けております。また、避難路を確保する対策として、傾きやひび割れのある危険なブロック塀の撤去に対する補助制度も設けております。八幡堀に架かる橋梁につきましては、令和5年3月に近江八幡市橋梁長寿命化修繕計画を策定済みであり、当計画に基づき順次対応してまいります。
 阪神・淡路大震災時においては、発生した35件の電気火災のうち33件が停電復旧時の電気の通電時に発生する通電火災であったと報告されております。このような火災を防止するため、現在本市で取組を進めております感震ブレーカー設置補助金制度のさらなる普及促進を図るとともに、避難困難者地域に対する対策につきましても地域の実情に応じた避難所の在り方等、協議を進めてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 高尾総合政策部長。
             〔総合政策部長 高尾一成君 登壇〕
◎総合政策部長(高尾一成君) 青木議員ご質問の八幡コミュニティセンターの舗装駐車場の台数不足についてお答えをいたします。
 八幡コミュニティセンターの舗装駐車場の台数は、立地上の制約もございまして、14台と他のコミュニティセンターと比較をしますと極端に少ない状況にございます。このことから、新町駐車場の一部を八幡コミュニティセンターの専用駐車場として15台分を確保しておりますので、引き続き利用者様に対しまして周知してまいりたいと考えております。また、多数の来場が予想されるイベントなどでは、事前に手続をしていただきましたら市営小幡観光駐車場もご利用可能ですので、ご活用いただきますようによろしくお願いいたします。
 なお、八幡コミュニティセンター周辺では、現状の駐車場を拡充整備することは用地確保の観点から現実的には難しいと考えております。しかし、地域活動の拠点として重要な課題であると認識しておりますので、今後改善に向けてコミュニティセンターと協議や検討を重ねてまいりたいと考えております。議員のご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございました。
 再問させていただきます。
 コミセンの駐車場、現状を考えると非常に厳しいのは重々分かっておりますが、他学区と違って高齢化率も高いですし、新町のとこの駐車場っておっしゃいましたけどなかなか距離がありますので、選挙の投票所にもなっております。なかなか現実問題、高齢者の方は本当に困っておられますので、若い者であっても会議等で本当に困っておりますので、ぜひとも何とかいい知恵を出していただいて改善に向けて取り組んでほしいと思っております。
 そして、そのことも踏まえまして、何とかそれは、今始まった話ではないと言いながらも実際防災拠点ということで拠点整備、市長の中で庁舎の代わりに八幡のコミセン、もともとここは狭隘ですので物理的にはそこは本部機能、そして体育館と小学校の教室を使って避難するということで、そこには水と電気と貯留槽と、これをつくっていただいた、確かに最低限の基準はクリアしたんですが、体育館は冷暖房もありませんし、そういう部分も考えて、ほんでまた駐車場の面積も少ないですし、先ほど申し上げたことを含めてあります。災害から住民の生命と財産を守る責務は市にありますので、この学区間の防災機能とか設備の格差を是正するためにはやはりグラウンドに照明を設置して、またそこが夜間の一時避難場所として、高齢化率が激しい西町の住民から見ればそこが一番安心できるところやけど本当に真っ暗やなっていうこともございますので、何とかそこの小学校のグラウンド、1つだけやなくって複合的な効果が期待できますんでぜひともつけてもらいたいと思うんですが、市長、改めてその部分についてご所見がありましたらお聞かせいただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 青木議員の再問にお答え申し上げます。
 先ほど危機管理監からもお答えしましたように、地元の強い要望ということでいただきましたら検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございます。この小学校のグラウンドのところにつけるとなったら、その窓口はどこになるのかお答えいただきたいと思うんですが。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 窓口、どちらでもいいんですけど、取りあえず総合政策部に行っていただければ調整をさせていただきたいと思います。当然避難でございますんで連合自治会またまちづくり協議会主体ということになろうかというふうに思いますので、総合政策部を取りあえず窓口にしていただければと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 青木議員の再問にちょっと補足をさせていただきます。
 市長からございましたように、要望書等につきましては総合政策部のまちづくり協働課にお願いをしたいと思います。実際事業として実施をすることになれば、所管としては教育財産ですので、教育委員会になるというふうなことになろうかと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 青木勝治君。
◆4番(青木勝治君) ありがとうございます。ぜひともスポ少、それから地域の生涯スポーツの推進、健康増進ということ、何よりも防災っていうことが大事でございますので、その部分でぜひとも実現に向けて、議員も含めて頑張りたいと思いますので、市長もご協力をお願いしたいと思います。
 今回は、庁舎整備に関連して大きく3項目について、マイノリティーであり困っておられる弱者に寄り添い、当事者の思いを受け止めるハートフルな市政、命を守る市政を期待してお尋ねをいたしました。市長のさらなるリーダーシップの発揮と明確なビジョンの提示を期待しつつ、時間が来ましたので今回大項目3つにわたります私の個人質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で青木勝治君の個人質問を終わります。
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