録画中継

平成28年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月17日(金) 個人質問
橋 博 議員
(1)一般廃棄物の処理について
   ①一般廃棄物の排出基準の変更に伴う問題点について
   ②安土地域の市民へのゴミ分別に係る周知について
(2)小型家電リサイクルについて
   ①ボックス回収開始以降の実績について
   ②小型家電の個人情報の保護について
   ③ピックアップ方式の導入について
(3)全国学力テストについて
   ①成績開示請求に対する教育委員会としての見解と対応方針について
   ②テストと生活習慣との関係について
◆21番(橋博 君) 私は新政会の橋博でございます。一つジェスチャーで私の名前を表現させていただきたいと思いますが、私は手話でします。私の名前は橋博でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
 ただいま議長から発言のお許しをいただきましたので、通告書に基づきまして個人質問をさせていただきます。
 何と今回の第2回の質問は、21名という大変多い質問者で、中で何と、あと私を入れて3名になりました。非常に皆さん方にはご苦労をかけ、お疲れのところであろうかと思いますが、どうかひとつしっかりとご答弁をいただきますようお願いをいたしたいと思います。
 なお、残りました2名につきましても、我々新政会のメンバーでございますので、どうぞひとつ最後までしっかりとご答弁をいただきますことを、まずお願いをいたしたいと思います。
 なお、質問形式につきましては分割方式で質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
 さて、去る4月14日の午後9時26分、熊本大分県に発生しました大地震により49名というとうとい命をなくされました。心からご冥福をお祈りいたしますとともに、甚大な被災に遭われました多くの方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。どうか一日も早い復興をお祈りをいたします。
 それでは、通告書に基づきまして質問をさせていただきます。
 大項目の1点目、一般廃棄物の処理について、2点目、小型家電リサイクルについて、3点目、全国学力テストについて、以上3項目について質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、大項目の1点目の一般廃棄物の処理についてお伺いをします。
 本年8月に新一般廃棄物施設として、近江八幡市環境エネルギーセンターが供用開始となります。試運転前の4月に環境エネルギーセンター内部を拝見をさせていただきました。環境エネルギーセンターでは10日分の可燃物を収納するピット、また焼却熱を活用した発電と余熱を隣接の健康ふれあい公園のプール棟に供給する施設、コンピューター制御による近代的な中央制御室、整然としたストックヤードを完備したリサイクルセンターなどを拝見させていただきました。
 また、市民が直接搬入される場合には、一時仮置きのためのダンピングボックスと、また誘導員の配置により安心・安全に配慮されるなどの説明を受け、大変感心をいたしたところであります。
 さらに、小学4年生の廃棄物処理施設を見学する環境学習や市民の方が安全に施設見学ができるように、説明を受けるホール、また見学ルートが整備されていました。
 第2クリーンセンターや中央清掃組合の施設と比べまして、洗練されたすばらしい施設であると感じたところであります。
 5月以降の性能検査を順調に経て、安心・安全、安定した一般廃棄物処理施設として運転されることを心待ちにしているところでございます。
 このようなすばらしい環境エネルギーセンターが8月に供用開始されるに当たり、次の事柄についてお伺いをしてまいりたいと思います。
 まず、一般廃棄物の排出基準の変更に伴う問題点でございます。
 近江八幡市では、4月から環境エネルギーセンターに対応した、改正された排出基準でごみの分別をされています。
 市民からの苦情やトラブルなどの問題についてお伺いをいたしますが、具体的に近江八幡地域では、現在、木型、木くず類については太さや厚みによって可燃物や不燃物に分別されています。また、硬質プラスチック類の分別が不燃物から可燃物に変更になっております。このような排出基準の変更により、可燃物と不燃物とが混在したごみが集積場に出されるなど、トラブルが起こっていないかどうか、この辺についてお伺いをいたしたいと思います。
 もう一点は、指定ごみ袋に無記名で、可燃物に不燃物が混在している指定ごみ袋がごみステーションに出された場合、収集の段階でどのように対応されているのでしょうか。この点についてもお伺いをいたしたいと思います。
 また、安土地域の市民へのごみの分別に係る周知についてお伺いをいたします。
 平成29年4月から、安土地域の一般廃棄物も環境エネルギーセンターで処理をされることになります。中央清掃組合と環境エネルギーセンターでの分別ルールに異なる点があると思いますが、安土地域の方々に理解していただく必要があると思います。
 そこでお尋ねしますが、残すところ9カ月余りの期間でありますが、どのような方法で周知をされるのか、もし具体的なスケジュール等がお決まりであるならお示しをいただきたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) おはようございます。
 橋議員ご質問の一般廃棄物の排出基準の変更に伴う問題点についてお答えをいたします。
 橋議員もご承知のとおり、新処理施設である近江八幡市環境エネルギーセンターは、近江八幡地域のごみを対象に本年8月1日より本格稼働となりますが、分別ルールを含めた新排出基準につきましては、今年度当初の4月1日から運用を開始しております。
 議員にご心配いただいておりますように、排出基準の変更による混乱についても心配をしておりましたが、新排出基準運用開始から2カ月余り経過した現時点では市民からの苦情等は聞いておりません。また、収集現場や処理施設からもトラブル等の報告はございません。
 続きまして、可燃物と不燃物が混在したごみが無記名でごみ集積所に出された際の対応についてお答えをいたします。
 ごみ集積所は、自治会、町内会等地元管理を原則としており、記名、無記名にかかわらず混在ごみは違反ごみとして収集は行っておりません。収集委託業者へは、混在ごみなどの違反ごみを確認した場合には収集できない理由を記載した警告シールを張り、収集しないように周知しております。
 なお、大量に違反ごみが出されている場合や粗大ごみ等不法投棄に類する事案と判断される場合は、必要に応じて警察署に現地確認の立会等協力要請を行い、最終的に市で撤去、改修を行っております。
 次に、安土地域の市民へのごみの分別に係る周知についてお答えをいたします。
 安土地域のごみを平成29年4月から環境エネルギーセンターで処理を行うため、現在中部清掃組合脱退について構成市町等と協議を進めているところでございます。安土地域の皆さんへの排出基準等についての周知につきましては、具体的なスケジュールは現段階では未定ですが、安土、老蘇両学区で定期的に開催されます自治連合会や安土町地域自治区地域協議会定例会等の機会をおかりしてご説明させていただくほか、安土地域内全戸へのごみの分別と出し方の冊子の配付、回覧文書等により周知に努めてまいりたいと考えております。
 安土地域の住民の方々に理解を深めていただけるよう周知方法等をさらに検討し、取り組みたいと考えておりますので、議員の皆様方にもご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 可燃ごみと不燃ごみが混在している場合はごみステーションに残していくと。こういうことで名前が書かれていない混在ごみをごみステーションに残された場合、本当にこれから夏になりますと大変なんで、自治会がどういうふうにすればいいのか、その辺についてお教えをいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) お答えをいたします。
 無記名の場合は、排出者が不明であることから返却することができませんので、排出者みずから違反ごみを引き取っていただくことを喚起する目的で、各自治会等におきまして一定期間集積所で保管をしていただいております。
 その後、排出者が引き取る兆しがないなど、状況が変わらないと判断された時点で、各自治会等におきまして、大変お手数でございますが混在ごみを可燃物と不燃物とに分別していただき、再度収集指定日に集積所へ出していただくようにお願いしているところでございます。
 なお、分別段階で排出者の住所氏名等がわかるもの、例えばダイレクトメールですとか宅配物の送付書等々が確認された場合には、ご連絡をいただければ市の担当職員が現地へ出向きましてごみの内容物を確認した上で、排出者に適切な分別を行うよう指導を行っております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問の途中ですが、ここで休憩をいたします。
               午前10時27分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時40分 再開
○議長(井狩光男 君) 再開をいたします。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 名前の書いていない、そしてそれを自治会で管理しようということで、大変なことなんでありますが、実はその中に何が入っているかわからない、また夜にゲージの中に放り込んで、車でお見えになる。同じ町内の方であれば、例えばわかるわけなんですが、なかなか通りがかりに放り込まれるというような状態であります。
 その辺について、しっかり今後ご指導をいただきますようによろしくお願いをいたしたいと思います。
 それではもう一点、これは再問というよりか、要望になりますが、先ほどご答弁いただいた中に、安土地域の住民にごみの分別については説明に寄せていただくという旨の回答もいただきました。今年度いっぱいは、安土地域は中部清掃組合で処理をしていただきます。環境エネルギーセンターでの処理を行う場合は、ごみの排出基準が変わることは住民にとって大変大きな問題であります。
 指定ごみ袋を導入していただいたときには、本当に市の職員の皆さん方が一生懸命になって担当地域にしていただいて、出前講座をして説明をいただいたことを今ここで思い出しているわけでありますが、市の職員さんと出前講座をして住民の方々が膝を突き合わせて説明を受けることによって、市民の理解も深まり、安心されたと思います。
 このようなことを踏まえて、自治会から要望があれば説明会を実施していただきたいなと、この場をおかりしてでございますが強く要望させていただきたいなと、こう思います。
 また、ごみの分別と出し方ということで今冊子を全戸配布をしてあげると、こういうこともご答弁をいただきました。ぜひとも何回でもいいですから配布をしていただきたいなと。しかし、これも僕の要望ですが、安土町地域自治区地域協議会、また学区まちづくり協議会を通して、必ずや連係プレーをとりながら説明会をしていただくようにお願いをいたしたいなと、こう思うのであります。これは僕の要望とさせていただきたいと思います。
 たまたまこれを見せていただきますと、出し方でありますが、今、安土の場合は缶は潰して出しております。これによりますと、潰さないで直接容器に入れてくださいと、こういう、これも一つ変わっているわけでありますんで、そういうことをしっかりと安土の住民に説明をしていただきますように、重ねてお願いをいたしておきます。
 それでは次に、大項目の2点目、小型家電リサイクルについてお伺いをいたしたいと思います。
 平成25年4月から、小型家電リサイクル制度が開始されました。この小型家電リサイクル制度は小型家電を分別回収し、家電製品に含まれる金、銀、銅、アルミなどの金属を回収し、再利用を促すものであります。環境省では、この制度は開始され3年が経過し、環境省の年間リサイクル回収目標とする14万トンに対し、平成26年度の回収実績は何と3分の1程度の5万トンにとどまっているわけであります。
 また、岡山県津山市では、平成26年度から回収ボックスに加えてピックアップ方式を導入され、9カ月間の回収量はボックス回収量の10倍以上の47トンが回収された旨の新聞報道もされています。
 そこで、近江八幡市においても、昨年7月14日から回収ボックスによる小型家電回収が実施されています。
 以上のことから、次の事柄についてお聞きをしていきたいと思います。
 ボックス回収開始以後の実績についてでございます。小型家電のボックス回収を実施され約1年が経過しようとしています。今日までの回収実績並びにどこの事業所で中間処理をどのようにされているのか、この辺についてお伺いをいたしたいと思います。
 また、小型家電の個人情報の保護でございます。ノートパソコンや携帯電話など個人情報が含まれている小型家電製品も対象となっております。このビラというのは、このビラを見ていただきますと、個人情報漏えいのおそれはありませんが万全を期するために消去してから投入してくださいと恥ずかしそうに小さい字で書いていますんで、これはあれなんですが、記載されていますパソコン等では復元ソフトを活用することで情報の復元が可能とも聞き及んでおります。このように、情報の漏えいを心配される方が多いと思います。
 そこで、ノートパソコンや携帯電話などの個人情報のデータが含まれる小型家電製品がどのように分解、処理をされているのか、処理業者に対する立入検査等を年に何回どのような検査を実施されているのか、この点についてもお伺いをいたしたいと思います。
 また、ピックアップ方式の導入についてでございますが、小型家電リサイクル制度により小型家電製品の回収量の増加は環境エネルギーセンターでの焼却量を減少させるとともに、貴重な金属の再利用につながるものであります。
 津山市のようなピックアップ方式を導入することについて、どのように考えておられるのか、この辺についてお伺いをいたしたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。よろしくご答弁のほどお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 橋議員の小型家電リサイクルについてのご質問にお答えいたします。
 まず、昨年度におけます小型家電のボックス回収の実績についてでございますが、各コミュニティセンター等のご協力もいただき、市内15カ所に回収ボックスを設置し、昨年7月からことし3月までの9カ月間で約2トンの小型家電を回収することができました。
 これらの回収した小型家電につきましては、甲賀市のリサイクル施設において仕分け、破砕、選別といった工程を経て、精錬所でレアメタル等を回収するほか、原料として出荷されたり燃料化されるなど、リサイクルされています。
 次に、ノートパソコンや携帯電話等の個人情報を含む小型家電についてでございますが、市では個人情報の保護対策として、市民に対して個人情報のデータを消去した上で排出していただくよう周知しております。
 しかしながら、個人情報が含まれた状態で排出されることも考えられるため、盗難対策として鍵つきの回収ボックスを設置しております。
 また、甲賀市のリサイクル施設においても、レアメタルを多く含むパソコンを手作業で分解されますが、個人情報を含むハードディスク等については、破砕されるまでの間鍵つきコンテナで厳重に保管されております。
 このように個人情報を含んだ小型家電の保管や処理状況等を確認するため、小型家電リサイクルの取り組みを開始いたしました昨年度は、処理業者へ1回の現場確認を実施したところでございます。
 現場確認では、個人情報を含んだ小型家電の保管場所の確認のほか、処理施設、再資源化の工程、処理選別後の金属等の確認と再資源化の処理状況を確認しております。
 最後に、岡山県の津山市で実施されておられますピックアップ回収についてでございますが、本市におきましても、昨年度から開始いたしましたボックス回収にあわせてピックアップ回収についても実施しております。
 ピックアップ回収とは、市の処理施設に搬入された不燃ごみから小型家電を選別して回収する方式で、昨年度の回収実績につきましては昨年7月からことし3月までの9カ月間で、当市におきましてもボックス回収の約10倍に当たる約21トンの小型家電を回収いたしました。
 今後につきましても、さまざまな回収方式を組み合わせて実施することで、小型家電の回収率を高めてまいりたいと考えております。
○議長(井狩光男 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 今、市長みずからご答弁をいただきました。私も知りませんでしたが、ピックアップ方式も既に近江八幡市は取り入れて実施していただいているということ、また盗難防止対策あるいは分解処理等の検査もしっかり実施していただいているというご答弁をいただきました。
 そこで再問でございますが、検査の内容をここまでやっているんだということを広報やホームページで公表し、情報漏えいの危険性がないことをもっともっとPRすることによって市民に安心感を与えるものと思います。
 このような対策を講じることにより、またリサイクルの推進にもつながるものと思います。この辺についての見解を求めたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) お答えをいたします。
 議員ご指摘のとおり、排出から処理までの工程で処理施設の再資源化の状況や個人情報保護対策を実施していることを公表することによりまして、市民の方の排出に対する安心感が増し、より排出が促進されるものと考えられますので、市の広報やホームページを活用いたしまして市民の方への情報提供に努めてまいりたいと考えております。
○議長(井狩光男 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 市民に一層安心感を与えるようなPRをしていただきまして、先ほども申しましたように、リサイクルの推進に努めていただきますようお願いを申し上げ、それでは次の大項目の3点、全国学力テストについてお伺いをしてまいりたいと思います。
 小学6年生、中学3年生を対象に全国学力テストが実施され、本年で10年目を迎えます。振り返ってみますと、1960年、昭和35年に中学2年生、3年生を対象に学力テストが実施され、その結果、全国的に成績競争が激しくなり、1966年、昭和41年に一旦中止になっています。しかし、1998年、平成10年に本格的に始まったゆとり教育により生徒の学力低下が懸念されるようになり、危機感を感じ、文部科学省が2007年、平成18年に小学6年生、中学校3年生のテストとして復活されたものであります。
 それから、はやことしで10年目になるということであります。
 そこで、基礎的知識を問うA問題と活用力を見るB問題に分けられ、その結果、知識を活用する力の大切さに目を向け、学校での授業の様子も変わってきたようであります。
 テストとあわせて子どもに生活習慣を聞く調査では、学力と家庭環境の相関が明らかになってきたとも言われています。
 また、ほかに数々の問題点が指摘されているようでありますが、文科省は、この学力テストの結果を都道府県にとどめておりましたが、大阪府などが市町村別の公表に踏み切り、平成26年度から教育委員会の判断で学校別の公表も可能となっていきました。
 多くの教育委員会は公表に慎重な姿勢を示していますが、本年2月、京都地方裁判所が城陽市に対し、学校別成績の開示を命じる判決を出した旨の報道もされています。
 そこでお伺いをいたします。
 京都地方裁判所の判例から、学校別成績が開示された場合、テストの成績や順位がひとり歩きをしてしまい、過去の問題になりました成績アップのための行き過ぎた対応も懸念されるところであります。
 保護者などから、学校別の成績開示に対し教育委員会としての見解と対応方針についてお伺いをいたします。
 もう一点、全国学力テストと並行して実施された生活習慣との相関関係では、どのような調査結果が求められたのでしょうか。この点についてもお伺いします。
 また、近江八幡市だけに特化した調査結果があればあわせてお伺いをいたします。
 なお、調査結果から求められた課題に対して、取り組まれた解決策があれば示していただきたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 橋議員の全国学力・学習状況調査にかかわるご質問についてお答えします。
 まず、学校別の成績開示請求に対しての教育委員会の見解と対応方針についてでありますが、これまでも議会において答弁してまいりましたように、この調査は子どもたちの学力や学習状況を把握分析することで子ども自身による課題解決の取り組み方や教員の教育指導の充実、改善に役立てることを目的としています。
 しかし、議員が指摘されているように、数値データによる単純な比較による成績や順位のみがクローズアップされ、その対策として、実施前に本来すべき学習をせずに過去問題等で練習させるなど、間違った扱いをしているところがあるようです。
 このことは文部科学省も大変憂慮しており、実施後の4月28日付文書で適切な取り組みの推進についてと題して本調査の目的に沿った取り組み方をするように全国の教育委員会、学校へ通知、指導を行ったところです。
 調査結果の公表は、子どもにとってプラスに働くことが何よりも大切です。地域や学校の実情や教育上の効果、影響等を十分に考慮しながら、最も適した方法を総合教育会議で意見を聴取し、定例の教育委員会で決定してまいります。
 保護者などからの学校別の成績開示請求については、あらかじめ想定するものではないと思いますが、もし請求があった場合は同様に総合教育会議で意見を聴取し、定例の教育委員会で対応を考えてまいりたいと考えております。
 あわせて、京都の城陽市に対する京都地裁の開示命令についてですが、現在、城陽市が大阪高裁に控訴しております。その動向を注視していくことを申し添えておきます。
 次に、生活習慣との相関関係の結果と課題への対策についてですが、まず近江八幡市だけに特化した調査結果というものはございません。全国、県との比較の中で成果と課題を分析しています。
 学力調査と生活習慣の相関関係では、基本的な生活習慣がしっかりと定着している子どもほど正答率が高いということは明らかになっています。具体的には、朝御飯をしっかり食べる、決まった時間に起き、決まった時間に寝る、宿題をする、読書をする、家庭で学校の話をするなどです。
 本市では、平成18年度から基本的な生活習慣づくりのために、「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」運動を進めております。この運動を子どもはもとより地域や保護者により浸透させ、子どもの生活習慣を改善させていくことが極めて重要と考えます。
 昨年4月には、学力調査と生活習慣の相関関係を示した家庭学習の推進リーフレットを、12月には携帯電話、スマートフォンゲームの使い方についてのリーフレットを配付しました。ホームページで閲覧できますので、ご確認くださればと思います。
 学力向上に対しても、授業の質の向上や個に応じた指導の方法など、6つの改善策を取りまとめ、市全体で取り組んでいます。これにつきましても、2月の広報紙や市のホームページで公開しております。
 このように、本市では、保護者、地域に協力を求めながら、学校、教育委員会が一体となり課題解決に努めています。本市の子どもたちに、知・徳・体の調和のとれた生きる力が育つよう、今後も取り組んでまいりますので、議員の皆様の一層のご理解、ご支援をお願いします。
○議長(井狩光男 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 1点だけ再問をさせていただきたいんですが、全国47都道府県の中で滋賀県のこの2015年のランクはどのようになっているのか、ちょっとお伺いをいたしたいと思います。
 また、全国で常に上位を占めている都道府県、秋田、福井、石川、富山県であります。このような結果をどのように感じておられるのか、その点だけちょっとお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 昨年度の滋賀県の結果ですが、新聞等で既に報道されているとおりであります。国語A、国語B、算数A、数学A、算数B、数学B、理科の5科のテストがあり、5科の平均正答率でいいますと、小学校6年生では47都道府県中46位、中学校3年生では47都道府県中40位でありました。小学校、中学校ともに全国の平均から比較すると2%ほど正答率の差がありました。
 上位を占めている都道府県の結果から感じることでありますが、それぞれ地域性、生活環境などが異なりますので、単純に比較はできませんが、学ぶべきところは積極的に学んでいきたいと考えております。
 滋賀県教育委員会では、昨年度から、秋田県と福井県に教員を派遣し、それぞれの派遣先の学校現場で教鞭をとっております。1年間の現地研修を通して学び得たことを、県主催の協議会を開催し各市町の教育委員会、学校の職員に伝達講習を行い、指導改善に役立てております。
 本市においては、毎年8月に実施しております教職員全員研修会に今年度は福井の実践から学ぶと題して、昨年度まで福井県教育研究所調査研究部長をしておられた方を講師に迎え、学力を高める効果的な取り組みについて講演をしていただく予定です。8月18日の午前中に文化会館大ホールで行いますので、議員の皆様もよろしければお聞きいただければと思っております。
 このように、他の都道府県の実績からも積極的に学びながら、本市の子どもたちに有効な学力向上を図る対策を講じていきたいと考えております。
○議長(井狩光男 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 たまたまこんな質問を、意地の悪い質問をさせていただいてまことに申しわけないんですが、たまたま私の知り合いが秋田県の県庁、生涯学習課におりまして、どういうわけで秋田が1位をとれるんかということでお聞きをいたしました。
 そうしますと、別に塾に行かせているわけでも何でもない。また、どうこう極端に特別な教育をテスト用にしているわけでもありません。学校での授業をしっかり学んでいただき、家に帰ったら予習復習をしっかりしていただいている。そして、朝食はしっかり食べていただいておると。朝食を食べてくる子はしっかりした回答率があると。こういうことで、先ほど教育長もご答弁をいただいたとおり、やはり食事というのが朝食が一番大切であろうかなと、このように思います。
 私は教育というのは、私の勘ですけど、感覚ですけど、子どもの健全な成長、発達のために学習期間を通して一貫したいわゆる方針のもとで安定的に行うことが必要であろうかなと。そして、結果を急いではいかんと、教育は結果がすぐに出るものではない。長い息でしっかりと指導をしていただくことをお願いしたいと思うわけであります。
 それだけに、あすの近江八幡市を担っていただく子どもたちのために、我々議員を初め全員がこれから取り組んでいかなければならない問題であろうかなと、このように思います。
 どうかひとつ今後もしっかりお取り組みをいただきますよう、お願いを申し上げまして私の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で橋博君の個人質問を終わります。
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