録画中継

平成30年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月11日(火) 個人質問
橋 博 議員
(1)西の湖の活用について
   ①近江八幡の水郷景観を西の湖全体に変更出来ないのか。
   ②西の湖の景観・環境の機能をまちづくりへの活用を考えられないのか。
   ③市長の西の湖に対する観光振興の考え方について
   ④西の湖水道は出来ないのか。
   ⑤ヨシ地の維持管理について
(2)プラスチックごみについて
   ①プラスチックごみの削減に向けた取組みについて
   ②エコ製品の開発について
(3)安土駅前通りの防犯施設について
   ①街路灯に代わる防犯灯の新設について
   ②道路照明の設置について
◆21番(橋博 君) 皆さんこんにちは。私は近江湖誠会の橋博でございます。
 ただいま議長より発言のお許しを賜りましたので、通告書に基づきまして個人質問をさせていただきます。
 なお、質問方式につきましては、分割でお願いをいたしたいと思います。
 大変皆さんにはお疲れのところでございましょうが、どうかしっかりご答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。
 さて、当たらんと言いながら、ひそかに狙ってる年末ジャンボ宝くじ、人気の売り場の長蛇の列ができているこの12月、ことしも早いもので残すとこは19日間ばかりになりました。月日の過ぎる早さに本当にびっくりをいたしているところでございます。
 私は、今回の質問は、大きく3項目について質問をさせていただきたいと思います。
 まず1項目は、西の湖の活用について、2項目は、プラスチックごみについて、3項目は、安土駅前通りの防犯施設について、以上3項目について質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。
 それでは、早速でございますが、第1項目の西の湖の活用についてお伺いをしてまいりたいと思います。
 先般、大阪大学工学部環境・エネルギー工学科の学生たちが重要文化的景観近江八幡の水郷景観の構成要素であるヨシ原の利用実態や維持管理の現状、ヨシ原の所有者やヨシ産業の従事者などについて現地調査に来られました。私も地域の方と一緒に協力をさせていただきました。学生たちは西の湖の現地で西の湖の水面、クリークとヨシ原、借景となる山々や周辺の集落と農地がパノラマのように一体となった景観のすばらしさに感嘆をする一方、ラムサール湿地登録地や市の水郷風景計画は西の湖全体が対象となっているのに対し、重要文化的景観近江八幡の水郷景観は旧近江八幡に限定されているということに疑問の声を上げておられました。このたびの調査を受け、改めて、私、西の湖の活用について考えさせられたところであります。
 西の湖は、旧近江八幡と旧安土にまたがっておりましたが、現在は西の湖全体が近江八幡市に位置をしており、西の湖は自然豊かで景観に恵まれ、風光明媚な日本の原風景を伝えることができる地域の宝であります。西の湖を一つのゾーンとすれば、さまざまな活用の方法があると思います。
 例えば、景観面では、昭和25年の琵琶湖八景にも選ばれた春色安土・八幡の水郷にもありますように、内湖の水とヨシ、借景となる山々の緑と農地はすばらしい日本の原風景であります。環境面では、江州ヨシのヨシ原は、西の湖の水質浄化や魚の産卵場所となり、琵琶湖の生態系に恩恵を与えてくれてます。産業面においては、淡水魚初め琵琶パール、江州ヨシ、近江米、水郷野菜などの産地であります。観光面では、西の湖は四季折々の風情を見せてくれますので、水郷めぐりや西の湖めぐりは四季を通じて本市の観光スポットともなっております。
 西の湖は、このように有形無形の潜在的な能力を秘めております。西の湖を中心に安土城跡、観音寺城跡、また八幡城跡と八幡堀、伝統的建造物群などを有機的にリンクさせることにより、さまざまな活用ができるものと思うところでございます。人のなりわいとなる新たな息を西の湖に与えることにより、近江八幡の持つ歴史、文化、観光、景観、環境などに光が当てられ、よりよい輝きを持つものと思います。私は、地域の方々の皆さんのみならず、西の湖に訪れる人たちが自然と歴史と文化の薫りに包まれ、西の湖全体が屋根のない博物館として多くの人々に憩いと安らぎを与えてくれるものと信じているところでございます。
 そこで、次のことについてお伺いをいたしたいと思います。
 まず1点目、重要文化的景観、近江八幡の水郷景観を西の湖全体に変更される考えがあるのかどうか、この点についてお伺いをいたします。
 2点目、西の湖の持つ景観、環境などの機能をまちづくりに活用する考えがあれば、お聞かせください。
 3点目、市長は観光都市を標榜されていますが、さきに申し上げたように、本市のすばらしい多くの財産を活用し、点から線、そして面として活用する観光振興の考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。
 次に4点目、具体的な内容になりますが、例えば西の湖の水の道、水道と申しましょうか、観光の拠点となっています水郷めぐりを発展させ、民間と行政がともに力を合わせ、水郷めぐりと西の湖めぐりの舟が西の湖の湖面を行き交う風情を醸し出し、新たな観光資源として活用される考えがあれば、これまたお聞かせをいただきたいと思います。
 5点目、海外から安価なアシやプラスチック製品に押され、江州ヨシの需要は減少の一途をたどっております。また、西の湖周辺のヨシ産業に従事されてる方々の高齢化により、ヨシの適期の刈り取り、ヨシ原への火入れなど、ヨシ地の維持管理が非常に厳しい状態となってきています。ヨシ地は重要文化的景観の重要な要素であります。ヨシ地の維持管理についての考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。どうかよろしくご答弁のほどお願いを申し上げます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) 橋議員の西の湖の活用について、近江八幡の水郷景観を西の湖全体に変更できないかについてのお答えを申し上げたいと思います。
 西の湖を中心とした水郷地帯一帯は、現在琵琶湖で唯一残ったとも言える内湖周辺の原風景とも言うべきものでございまして、近江八幡の水郷として国の重要文化的景観の選定を受けております。現在は合併前の旧近江八幡市域である円山町、白王町、北之庄町にかかる地域と、水面である西の湖、八幡堀部分が選定区域となっておるところでございます。
 議員もご指摘のとおり、旧安土町域の状況も原風景と言える部分が多く、重要文化的景観選定域を旧安土町域へ拡大すること、まずは西の湖全体が選定域となりますよう、平成31年9月追加選定を目指して、現在手続を進めておるところでございます。ご理解とご協力のほどをよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 続きまして、西の湖の景観、環境の機能をまちづくりに活用する考えの有無についてのご質問にお答えを申し上げたいと思います。
 西の湖の景観、環境を守り、伝え、生かすことは、歴史、文化資産を生かした観光振興によるまちづくりを目指す観点からも重要であると認識しておるところでございます。
 西の湖は、日本遺産、琵琶湖とその水辺景観の構成要素にもなっており、ふるさと近江八幡の大切な風景であり、後世に引き継ぐべき遺産として保全をしていきながら、観光資源としての一層の活用を検討してまいりたいと考えておりますので、またご協力のほどをよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 引き続き、観光振興の考え方についてのご質問にお答えを申し上げます。
 本市には、琵琶湖や西の湖を初めとする自然環境や歴史によって形づくられた史跡や町並み、それらが一体となった本市ならではの風景がございます。そして、そんな風景の中で生まれた生活様式や文化も本市観光の魅力となっているところでございます。議員のご質問の中にありましたけれども、それらすばらしい財産を私たちの先人が綿々と守り伝えてきていただいたことに心から感謝申し上げるところでもございます。これらの財産を私どもがこれからも大切に守り、次代へ引き継いでまいりたいと、これが本市でございます。そのために、西の湖だけでなく、自然や歴史、文化遺産を生かした観光振興を行ってまいりたいと考えております。
 本市には今や年間500万人を超える観光客が訪れており、先日より滋賀県より公表された2017年の観光入り込み客数では、県内の観光地の上位10位までにラコリーナが1位、日牟礼八幡宮が9位に入るなど、観光のまちとなっておるところでございます。
 しかしながら、近年の本市の観光の特徴は、特定の施設や地域に偏っており、市内での滞在時間が短く、日帰りによる見て回りの観光が中心ということでございます。このことはお目当ての施設や場所を訪れるだけの点の観光にとどまっておるということで、市内の産業振興、観光まちづくりにはまだまだ課題の多い状況であると考えております。
 今後は施設や観光地をつないだり八幡地域から安土地域、安土地域から八幡地域へのそれぞれの地域の魅力を楽しんでいただけるような、市内周遊ツアーの造成やこれに必要な移動手段の充実などを積極的に検討してまいりたいと考えております。また、あわせてご理解、ご協力のほどをお願いを申し上げたいと思います。
 また、水郷めぐりと西の湖めぐりの新たな観光資源としての活用の考え方についてのご質問にお答えを申し上げます。
 西の湖において、水郷めぐり、西の湖めぐりとして運行されている事業者は、NPO法人を含み現在5事業者で、近江八幡と言えば水郷めぐりと言われるほど、既に本市の観光のツールとして人気があるところでございます。市としまして、営利事業として観光事業を行う事業者や団体への個別支援を行うことは難しいところでございますけれども、官民の協働による本市の観光振興を進める中で、積極的な観光PR等に努めてまいりたいと考えておりますので、あわせてご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
 残余の質問につきましては、当局から回答させていただきます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 橋議員の西の湖の活用についてのご質問のうち、ヨシ地の維持管理についてのご質問にお答えいたします。
 議員のご指摘のとおり、環境面から考えますと、西の湖やその周辺に広がるヨシ地につきましては、西の湖の水質浄化を初め生物多様性の保全を図る重要な要素の一つであると認識をしております。このことから、重要文化的景観に選定される区域のヨシ地を保全するため、琵琶湖総合保全市町交付金を活用し、ヨシ刈りを初めとする環境保全活動に取り組んでいただける団体を支援してまいりたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 回答漏れはございませんか。
 質問はありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 それぞれご答弁をいただき、ありがとうございます。
 それでは、何点か再問をさせていただきます。
 私は、初問で水郷風景計画は西の湖全体が対象となっていると申し上げました。風景計画は全市を対象とする旨の合併協定項目に基づき、平成28年10月に全市的な風景計画が施行されております。特に西の湖全体を含む水郷風景計画もこの時期に拡大変更をされているということであります。
 そこで、お伺いをいたしたいと思いますが、全市にわたる風景計画の策定に向け、平成22年3月の市町合併以後、どのような取り組みをされてきたのか、この経過についてお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いをいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦 君) ありがとうございます。
 橋議員の再問で、風景計画の取り組みについてでよろしゅうございますですか。
 風景は、地域の方々の協働により初めて守られるものだという観点から、各学区、まちづくり協議会などの協力を得て全市的な風景計画の策定に取り組んでまいりました。
 ご指摘のように、平成22年の市町村合併以降でございますが、平成24年4月に老蘇学区のまちづくり協議会が設立しております。また、平成25年4月には安土学区のまちづくり協議会が設立をいたしております。これで市内の全てのまちづくり協議会ができたわけでございますが、これを機に平成25年度から安土、老蘇学区において、風景づくり講演会を開催をさせていただきました。これが風景計画についての市民周知を図ってきているというようなことでございます。このことが風景計画の改正に向けた取り組みのスタートとなってございます。
 平成25年、6年、7年の3カ年で全学区を対象に延べ22回にわたる風景づくり懇談会、また風景づくりワーキングを通じまして、市民への啓蒙啓発を進める一方、風景計画の改正に向けた基礎資料の作成、また改正風景計画、具体的にはこちらにございます市の全体計画編、それと伝統的風景計画編、水郷風景計画編、歴史文化風景計画編の3点がございますが、この中でも市の全体計画編、それと歴史文化風景計画編、また水郷風景計画編の拡大変更の策定の準備を進めてきております。
 風景計画に係る市民説明会を随時ずっと開催をしてまいりました。平成28年3月議会だったと記憶をしておりますが、風景条例と景観法に基づく届け出に係る条例改正についてご審議をいただき、ご可決をいただいた後、市議会の皆様方、また風景づくり委員会、安土町地域自治区の自治協議会、各学区自治連合会などに改正風景計画編、先ほど申し上げました市の全体の風景計画編、それと歴史文化風景計画編、水郷風景計画編の改正についてご説明を申し上げまして、平成28年4月1日の条例改正後、6カ月間の市民周知を経て、平成28年10月1日に現在の風景計画編、先ほど申し上げました全体計画編と3つの地域計画編となるものでございますが、このものを施行をいたしているところでございます。
 以上が取り組み計画になってございます。
○副議長(中田幸雄 君) 質問はありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) 済いません、ありがとうございました。
 風景計画に係る経過はよく理解をいたしました。また、この件に携わっていただいた職員の皆さんには本当にご努力をいただいてるということから、心から敬意と感謝の意を表するところであります。
 もう一点再問をさせていただきますが、重要文化的景観、近江八幡の水郷景観については、現在も西の湖を中心に旧近江八幡エリアのみが対象となっております。今市長答弁をいただいたとおり、平成31年度の水郷景観の区域拡大に向けて、現在の取り組みと今後の具体的なスケジュールについてお伺いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎 君) 再問にお答えを申し上げます。
 まず、重要文化的景観の追加選定に必要な要件といたしまして、景観法あるいはその他の法律に基づく条例で、文化的景観に必要な規制をまず設ける必要がございます。この必要な規制の基本要件は、景観法に基づいて策定をいたしております市の風景計画に定められているところでございます。
 今般、近江八幡市風景計画の水郷風景計画がこれまでの西の湖の西半分である近江八幡市域であったのを、さきの答弁どおり、平成28年10月、西の湖の東半分である旧安土町域を取り込みまして、西の湖全体へ拡大変更されたのを機に、学術調査から取りかかっているところでございます。その結果、重要文化的景観に類する評価を得ましたため、現在地元調整に入らせていただいているところでございます。
 追加選定が認められましたら、次に選定された部分を必要に応じまして順次保存整備計画に取りかかることとなります。今回の追加選定は、現在の考え方でございますけれども、西の湖の周辺のヨシ地及び農地が主な構成要素でございますので、その部分をいかに保存していくかにつきまして、所有者の方や、あるいは地区内の方々と保存整備計画をつくるべく協議をしてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 重要文化的景観、近江八幡の水郷景観の区域拡大が私は合併の一番の目的、いわゆる拡大に響く問題と思います。これは今現地見ていただいたらわかりますけども、ヨシの状態、保管されてる、あるいは整備されてる方が全部もう放棄されてるような状態で大変な状態になっているということだけを一つおつむに置いておきたいと思います。そして、一日も早い区画拡大にしていただきますことをお願いを申し上げ、そして冒頭にも申し上げましたとおり、私は先人が残してくれたすばらしい財産である西の湖の自然、景観、歴史、文化をよりよい形で後世に伝える義務が私たちにあると、こう思っておるわけであります。私も地域住民の一人として、微力ではございますが、ともに頑張ってまいりますので、西の湖全体が屋根のない博物館として活用できるよう、今から取り組んでいただきますことを要望させていただきまして、次の質問に移らせていただきたいと思います。
 2項目めのプラスチックごみについてのお伺いをしたいと思います。
 さきの9月市議会定例会において、琵琶湖のプラスチックごみ問題は、市民一人一人が琵琶湖を守る気持ちで今からこの問題に対応しなければ、母なる琵琶湖を守れないと、その思いから質問をさせていただきました。海に接してない本市でありますが、琵琶湖は母なる琵琶湖、鳰の湖、近畿の水がめとも言われており、私たちにとって琵琶湖の恵みは近江の国の歴史と文化の根幹であり、飲料水を初め農業、水産業などの第1次産業、2次産業では工業用水などの生産活動の根幹であり、私たちの生活に欠くことのできないものであると、こう思っております。
 私たちが一人一人が身近にできる方法とすれば、まず第一に、湖岸や河川のプラスチックごみの回収をする。また2点目に、リデュース、プラスチック廃棄物の削減をする。また、リユース、再利用、一度使ったものをごみにしないで何度も使う。4点目、リサイクル、再生利用をする。そして5番目、プラスチック廃棄物を放棄せずに適切に処理をする。この5つの提案をさせていただきました。当局も、リデュース、リユース、リサイクルの3Rの取り組みの重要性についてご回答もいただきました。
 また、廃プラスチックの輸入大国であった中国は、廃プラスチック輸入禁止に大きくかじをとったため、欧米を初めとした世界各国で使い捨てプラスチック製品の生産、販売、使用禁止が急速に広がってきており、脱プラスチックは世界的な潮流となってきておるわけであります。岐阜県の焼き物産地では、プラスチック製品にかわる新たな製品としてエコ陶磁器をアピールし、陶磁器業界が脱プラ運動を牽引できないかなどが新聞で報道をされています。
 そこで、お伺いをいたしたいと思います。
 まず、さきの9月市議会定例会において、プラスチックごみ減量のために3Rの必要性をご回答いただきましたが、やはりプラスチック製品を使用しない脱プラスチックを掲げた市民啓発が不可欠であると思います。脱プラスチックへの考え方とプラスチックごみの削減に向けた市の具体的な取り組みについてお聞かせをいただきたいと思います。
 2点目、本市の地場産業であるヨシ、竹を活用したエコ製品の開発についてもお聞きをいたしたいと思います。
 環境汚染や自然界の生態系にも影響を与えるプラスチック製品にかわる製品として、本市の地場産品である江州ヨシや竹を活用し、エコ商品として産業化ができれば、地元での就労の機会がふえるとともに、ヨシ地や竹林は原材料を生産する重要な土地となり、適切な維持管理がされます。よって、環境保全や景観保全にもつながると思うわけであります。
 ヨシ産業では、従事されている方々が高齢化と海外からの安価なアシの製品の輸入、プラスチック製品の普及により、江州ヨシは衰退の一途をたどっておりますが、江州ヨシはアシと違って中が空洞となっておりますので、プラスチックのストローあるいはスプーンにかわるエコ商品として、またヨシの持つ繊維質を活用した紙コップなどのエコ商品として商品化はできないものか。また、竹産業においても、水筒や水おけ、コップなどのプラスチック容器にかわる素材として商品化はできないでしょうか。岐阜県の陶磁器のように、本市の地場産品である江州ヨシや竹を活用したエコ製品として何か考えがあれば、お聞かせをいただきたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。どうかよろしくご答弁をお願いを申し上げます。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 橋議員のプラスチックごみについてのご質問のうち、プラスチックごみの削減に向けた取り組みについてのご質問にお答えをいたします。
 さきの9月議会において、橋議員からご指摘いただいたとおり、湖岸や河川のプラスチックごみの回収、プラスチックごみの削減等、日常生活における身近な問題として市民一人一人が意識し、継続して取り組んでいくことが重要であると認識をしております。
 プラスチックは、ぞんざいに扱われてしまうと適正に処理されないごみとなり、環境汚染を引き起こしたり、生態系に取り返しのつかない多大な影響を及ぼすことは周知の事実でございます。その一方で、日常生活で利用するさまざまな製品にプラスチックが多用され、例えば家電製品が軽くなって扱いやすくなったり、自動車が軽量化され、燃費が向上するなどの恩恵を受けており、プラスチックは切っても切れない存在となっていることも事実でございます。
 このような状況下において、脱プラスチックあるいはプラスチックごみの削減に向けた持続可能な取り組みといたしますと、本市が推進する5Rのうち、リデュース(廃棄物の発生抑制)、それからリフューズ(ごみをふやすことになるものは断ること)につきましては、レジ袋の配布抑制につながる取り組みとして、マイバッグ持参運動を引き続き展開してまいりたいと考えております。
 また、リユース(再利用)につきましては、環境省推奨のマイボトル、マイカップキャンペーンの展開やシャンプーや洗剤等の詰めかえ製品の購入を推奨することにより、水筒やコップあるいは容器本体を繰り返し使用することで、プラスチックごみの発生抑制につながるものと考えております。
 さらに、リサイクル(廃棄物の再生利用)につきましては、日常のごみの分別ルールと出し方を守っていただくことで適正に推進ができるものと考えております。
 こうした取り組みについて、我々の日常生活における重要な問題として市民意識が向上し、活動の輪が広がるよう、市広報紙や行政番組等を通じて引き続き啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治 君) 橋議員のエコ製品についての回答をいたします。
 本市におきましては、江州ヨシや竹など、本市の地場産業を用いた新規事業の希望者やそれ以外の事業を本市で新たに始めたいと望まれる創業者に対しまして、近江八幡商工会議所や安土町商工会、金融機関などの支援機関と創業者の経営が軌道に乗るよう、事業者に寄り添った伴走型の支援体制の構築を目指しております。
 今年度で言いますと、創業者が考えるビジネスモデルや製品などを広く発表し、地域とのつながりを気づくことを目的とした地域クラウド交流会や新たに販売を考える製品を実際に消費者に届けることのできるチャレンジショップ、また支援機関窓口で事業計画書などへの助言を実施してきました。本市で起業をしやすい環境を整備するために必要な支援はどのようなものなのか、創業を希望する人の声を聞きながら取り組みを進めているところでございます。
 橋議員がおっしゃるエコという観点は非常に重要なものであり、これからの物産振興を考えるに当たって大切な視点だと考えるものであります。しかしながら、本市独自の江州ヨシや竹などの地場産品を活用したエコ製品に向けての取り組みは、残念ながら現在行われておりません。本市では、近江八幡観光物産協会に物産振興事業に関する調査及び研究を行うということを目的に業務を委託し、地場産品の販路拡大に向けた取り組みを行っており、事業者から具体的なエコ製品開発の相談を受けたときには、さきに申し上げました各種支援機関と連携し、適切な事業支援を行ってまいりたいと考えております。
○副議長(中田幸雄 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) ありがとうございます。
 私の思いですが、プラスチックのごみの削減っちゅうのは、毎日毎日、また市民一人一人が意識を持って継続をしてもらわなければ、なかなか削減につながらないと、このように思います。どうか一つその意味においても市民意識の向上と啓発運動を続けていただきますようお願いを申す次第であります。
 また、エコ商品につきましても、幸いにして今ご答弁をいただきましたように、近江八幡市には近江八幡観光物産協会があるわけですから、お互いに共同のもとに地場産品の販路拡大にご努力をいただきますようお願いを申し上げます。
 また、現在を生きる私たちは、よりよい形で次の世代に引き継ぐ義務があると考えます。産業の近代化によりヨシ産業や竹産業は衰退の一途をたどっておりますが、いま一度エコ製品として復活される江州ヨシの製品や竹製品の再生と子ども、孫によりよい景観や環境を伝えるためにも、今から積極的に取り組みを検討していただきますよう強く要望させていただき、次の質問に入らせていただきます。
 第3項目めの安土駅前通りの防犯施設についてお伺いをしてまいりたいと思います。
 まずもって、JR安土駅周辺整備について、最終工事であります安土駅南北広場を順調に整備をしていただき、本当にありがとうございます。我々、完成が待ち遠しいところでございます。また、安土駅北口広場については、ロータリー整備の中で照明灯が設置していただけると、これをお聞きをしておりまして、大変喜んでいるところでございます。整備前の安土駅につきましては、大変薄暗い感じがしたところでございますので、照明灯が設置いただけるということについては、大変喜んでいるところでございます。
 がしかし、安土駅前商店会が平成31年3月に解散することになり、県道下豊浦鷹飼線に沿って商店会が設置されています街路灯も撤去をされることになります。安土町常楽寺区長から、地域住民の安全対策として、防犯灯の設置に係る支援の要望が提出をされていると思います。その常楽寺区からの要望についての項目についてお聞きをさせていただきたいと思いますが、まず安土駅前商店会の街路灯にかわる防犯灯の新設についてどのような考えをお持ちか、その点についてお伺いをしたいと思います。
 2点目は、近江八幡警察署から県道下豊浦鷹飼線と市道常楽寺中央線の交差する常楽寺南の点滅信号と同じ県道で市道浄厳院線と交差する点滅信号、すなわちニュータウンの入り口の2カ所の点滅信号の撤去の説明がございました。地域では、点滅信号であり、近江八幡警察署からの申し入れでもありますので、不本意ではありますが、信号の撤去もやむを得ないかなと考えているところでありますが、点滅信号のわずかな光でも地域住民にとって安心のできるものでありました。
 そこで、地域の安全・安心のできる防犯対策として、県道に交差点を中心に照らす道路照明の設置についてお考えあれば、お伺いをいたしたいと思います。
 以上を初問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 橋議員の安土駅前通りの防犯施設についてのご質問のうち、街路灯にかわる防犯灯の新設についてお答えをいたします。
 まず、集落内の防犯灯につきましては、集落内の道を照らし、通行の安全を確保すること及び集落内の防犯を目的とし、それぞれの自治会で設置、管理をいただいており、市のまちづくり支援課で設置に係る経費の支援を行っているところでございます。
 一方、市で設置管理している防犯灯は、集落と集落の間や集落外の道路にある防犯灯でございます。車などの通行のために道路を照らす道路照明とは別に、防犯灯は夜間における歩行者や自転車の安全確保や犯罪の防止のため、歩行者や自転車が通行する路面を照らすものとして設置しております。
 設置に当たっては、近江八幡市防犯灯設置基準を定め、その基準に基づき実施しており、犯罪が発生した場所や発生するおそれがあり、防犯上必要と認められるところで、不特定の市民が生活の用に供する私道以外の道路であることを要件とするとともに、集落内の建物から40メートル以上離れたところが対象となります。
 今回、常楽寺自治会様よりご要望いただきました箇所につきましては、市が設置する防犯灯の設置基準を満たしていないことから、市での設置はいたしかねますので、ご理解いただきますようよろしくお願いをいたします。
○副議長(中田幸雄 君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦 君) 橋議員ご質問の安土町常楽寺地先の県道下豊浦鷹飼線と市道交差点における道路照明の設置についてお答え申し上げます。
 安土町常楽寺区長様より、点滅信号機が撤去されることに伴い、安心・安全の観点から道路照明の設置要望をいただいております。市といたしましては、県東近江土木事務所に対し、道路照明設置基準に基づき、県道に係る道路管理者として設置いただくよう副申をしているところでございます。県東近江土木事務所では、道路照明の設置も含め、交通安全対策全般について検討をいただいているところでございます。引き続き、県と協議調整を行い、点滅信号機撤去後の交通安全対策を講じてまいりたいと考えてございます。
 以上であります。
○副議長(中田幸雄 君) この項目について回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 橋博君。
◆21番(橋博 君) どうもありがとうございます。
 街路灯にかわる防犯灯の設置はなかなか難しいということでありますが、しかし犯罪はいつ起こるかわかりません。暗い道路でございます。街路灯を取りますと真っ暗になりますので、特に冬場になりますと、5時にはもう暗い。それへ通勤者あるいは学生が帰ってまいります。非常に危険が伴いますので、できたら今後何らかの形で防犯設置の基準を満たさないかもわかりませんが、アイデアやご支援をいただきましたら幸いに存じますので、どうかよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 またもう一点、交差点の道路照明のお願いでありますが、これは県道でございますので、早速県土木に都市整備部の方が副申をしていただいてるということをお聞きをいたしました。本当にありがとうございます。どうかひとつ交差点、これも事故があってはどうにもなりません。だから、その点、道路照明が設置いただけますよう、ひとつお願いを申し上げ、私の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(中田幸雄 君) 以上で橋博君の個人質問を終わります。
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