録画中継

平成31年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(水) 個人質問
池上 知世 議員
(1)近江八幡市第1次総合計画基本構想とSDGsの取り組み、ESDの取り組みについて
(2)市庁舎問題について
(3)赤ちゃんの駅について
(4)空き家対策について
(5)放課後児童クラブについて
(6)コミュニティのまちづくりと健康近江八幡について
(7)障がい者手帳のカード化について
(8)学校のエアコン設置について
◆18番(池上知世君) 公明党の池上知世でございます。
 菜の花の咲き誇る季節、厳しい冬を耐え抜いて暖かな春がもうすぐそこに来ています。今議会は、平成30年度の締めくくりであり、新しい年へのスタートであります。最後までしっかり頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
 まず初めに、近江八幡市第1次総合計画基本構想とSDGsの取り組み、そしてESDの取り組みについて質問させていただきます。
 今回、総合計画において、基本計画の施策体系として、基本目標に沿って各部署での取り組みも明確にされ、全市挙げてSDGsの取り組みが進められております。
 このSDGsの取り組みは、2015年9月に国連サミットで採択され、持続可能な開発目標として、先進国も途上国も含めた国際社会共通のものであり、2030年までの達成を目指すものです。
 17の目標と具体的な169のターゲットから構成されています。近江八幡市は、いち早くこの取り組みを進めてまいりました。このたび総合計画として、近江八幡市の6つの基本目標に沿ったこのSDGsの取り組みについての方針、お考えを簡単にお聞かせください。
 また、これは行政だけの取り組みではなく、全市民に周知啓発していくことが大切と考えます。市民への啓発に向けてはどのような取り組みをお考えでしょうか、お聞かせください。
 中でも、SDGsの17の目標のうち目標4に掲げられている質の高い教育をみんなにの目標です。ESDは、持続可能な社会の担い手を育む教育であり、17全ての目標の達成に貢献するものです。
 このSDGsの取り組みとESDの関係をどのように考え、取り組まれておられるのか、お聞かせください。
 以上、初問といたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 池上議員ご質問のSDGsの取り組みについてにお答えを申し上げます。
 議員も申していただきましたけれども、改めてSDGsについてご説明申し上げますと、SDGsとは、サステーナブル・ディベロップメント・ゴールズの頭文字をとった略称であり、直訳すると持続可能な開発目標とされるところでございます。
 2015年の国連サミットにおいて、日本を含む全会一致で採択された地球環境や経済活動、人々の暮らしなどを持続可能とするための行動計画でございまして、2030年を目標年限とした17の目標と169のターゲットから構成されております。
 その基本理念といたしましては、貧困の撲滅を初め、世界中の誰ひとり取り残さないという包摂的な世の中をつくっていくことが重要であると強調されており、経済、社会及び環境の3側面を不可分なものとして総合的に解決していくために、全ての国連加盟国、全ての地域で取り組むべきものとされておるところでございます。
 本市では、平成29年2月に自治体としてSDGsに取り組むことを決定し、各部局においてみずからが取り組む事業とSDGsとの関係性を整理した上で、SDGsの目標達成に向けた取り組みを推進しております。
 このたび近江八幡市第1次総合計画の策定に当たりましては、将来の町の姿や基本目標の実現に向けて分野を問わず共通して大切にする考え方である基本姿勢に、持続可能なまちづくりを位置づけたところでございます。
 この持続可能なまちづくりとは、すなわちSDGsのことであり、今後は総合計画に基づき実施する全ての事業についてSDGsの視点を取り入れて推進してまいります。
 次に、市民への啓発に関する取り組みについてお答えを申し上げます。
 SDGsの達成に向けては、あらゆる人々の取り組みが必要であり、本市においても広く市民や関係者に具体的な行動を起こしてもらうことが求められるところでございます。
 国の自治体SDGs推進のための有識者検討会が平成29年11月に取りまとめた地方創生に向けた自治体SDGs推進のあり方において、自治体には市民やステークホルダー、すなわち市内外の事業者や団体など、地域にかかわる全ての関係者の積極的な参加を促すことが期待されており、本市においても市民への啓発が重要であると考えております。
 具体的な取り組みといたしましては、市の職員がみずからSDGsの啓発を行うためには、職員自身が正しく理解している必要があるとの考えから、昨年10月に職員向けの研修会を開催いたしました。なお、今月末にも再度職員向け研修会を開催する予定としております。
 また、市の広報紙において、身近に取り組めるSDGsをテーマに情報発信を行ったところでございます。
 平成31年度につきましても、職員向け研修を継続して実施する予定であるほか、市の広報紙に連載記事を掲載する予定にしております。
 加えて、市民の方への啓発を目的として、地域におけるSDGs取り組みのデータベース化事業を行うことを計画しております。
 これは、市民や市内事業者、団体の方々が日ごろから取り組んでおられるSDGsに貢献する取り組みを紹介することで、SDGsをより身近に感じてもらえる仕組みをつくることを目的にしておるところでございます。
 このように、今後も多様なアプローチを持って啓発を図ってまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 池上議員お尋ねのSDGs及びESDの取り組みについてお答えします。
 池上議員がおっしゃられたように、ESDとは、持続可能な社会の担い手を育む教育です。環境問題や防災、食に関する問題など、世界にあるさまざまな現在社会にかかわる課題をみずからの問題として捉え、身近なところから解決に取り組んでいます。
 そして、その解決を通して新たな価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習です。
 このESDを推進することは、SDGsの達成に直接、間接につながります。議員ご指摘のとおり、教育はSDGsの目標4に位置づけられていると同時に、独立した目標だけではなく、SDGs全ての目標達成のための基礎となるものです。
 このことから、ESDを推進することはSDGsの全ての目標を達成することに貢献するものであると考えています。
 本市小・中学校では、農業体験を通した食育や西の湖を活用した環境教育、また地域人材や資源を生かしたふるさと教育の実践など、各学校や地域の実態に応じた体験的な課題解決学習を総合的な学習の時間を中心に行っています。
 また、今年度、老蘇小学校の6年生では、社会科の国連についての学習の中でSDGsのカードゲームを取り入れ、SDGsについて学び、社会のために自分たちができることを考える授業を行いました。
 これらの学習はESDの取り組みの一つであるとともに、SDGsの17の目標全てにつながる学習だと考えています。
 今後も、SDGsの全ての目標を見据えながら、各校の実態に応じたESDの取り組みを推進していきたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 再問させていただきます。
 私は、この総合計画の中で、この10年間で実現する目標設定で取り組みは大変ご苦労があろうかと考えますが、具体的にはどのように考えておられますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 再問にお答えいたしたいと思います。
 まず、平成31年度をスタートといたします総合計画の具体的な達成に向けましては、各所属におきまして、まず取り組む事業がどのような目的を持って、どのような効果があるか、まずはこれを整理していく必要があるというふうに考えております。
 その上で、事業の推進を着実に進めることにより、目標達成に向けて取り組んでまいることといたしております。
 さきの議員にもお答えいたしましたけれども、この総合計画策定後、市が実施をいたします各種事業が計画のどの施策に基づいて進められているかを明らかにするために、実施計画を策定していく予定をいたしております。
 また、この実施計画に示されます各種事業が総合計画の目標達成に向けて有効であったのかなかったのか、このあたりを確認する意味で、施策評価を行いながら、ローリングの手法をもって事業の推進を図っていく、このように進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) では、次の質問で、これからまちづくりの中でまちづくりのあり方を大きく変えていく必要があると言われておりますが、どのような方向へ変えていく必要があるとお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) お答え申し上げたいと思います。
 これまでご回答申し上げておりますとおり、これまでの各種施策等につきましては、各地域でのまちづくり、世相あるいは景気に左右されつつも、基本的には人口が増加していくということを前提に進められてきたところでございますけれども、日本の人口も平成20年をピークに右肩下がりに人口減少を続けております。
 本市での計画策定やまちづくりを考える前提としては、まずこの傾向を念頭に考える必要があるわけでございます。
 また、人口減少とあわせまして、この年齢構造も大きく変化をいたします。少子・高齢、人口減少社会の到来によりますさまざまな課題への対応につきましては、これは行政のみならずさまざまな主体あるいは団体との連携体制を構築しながら、社会を支えていただく、まず人材を育成することが何よりも求められているというふうに考えているところでございます。
 目まぐるしく変わる時代に即応していけるようなまちづくりが、今後求められているんじゃないかなというふうに考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) SDGsの啓発についてですけれども、広報等でも周知啓発に取り組んでいただき、また進めていただく計画を立てていただいておりますが、まだまだこのSDGsという言葉自体浸透しておりません。このSDGsのマークをいろんなところに張り出したり、SDGsの小冊子をつくって全戸配布することや市民対象の講演会もよいのではと考えますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) お答え申し上げます。
 大変貴重なご意見いただきましてありがとうございます。ご提案いただいておりますSDGsのロゴをいろんな場面で使用する、あるいは張り出すということにつきましては、現在も庁内各部局におきまして作成をいたしまして、市民の皆様あるいは関係団体にお送りする文書など、可能な限りこのSDGsのロゴを記載するということで呼びかけを始めさせていただきました。
 それから、さらに多くの方々に知っていただくために、小冊子の作成あるいは配布ということも今後検討していきたいなというふうに考えております。
 それから、講演会はどうかということでございます。来年度、地域におけるSDGsの取り組みのデータベース化事業というのをさせていただきます。その中で集まってまいりましたさまざまな取り組み事例などを取りまとめて、これを中心にしたシンポジウムの開催、こういったものも現在計画をさせていただいているところでございます。
 加えまして、この取り組み事例をまとめました小冊子をまずつくらせていただいて、シンポジウム等にお越しいただいた皆様にもお配りをいたしますのとあわせまして、先ほど来答弁ございますように、学校教育現場でお使いいただく、あるいはコミュニティセンター等多くの市民の皆さんにごらんいただくような形で、ある意味学習素材として配付して効果的に学んでいただけるような、こういった取り組みも進めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) ESDについてですけれども、近江八幡市としてはいろんな取り組みを進めていただいております。持続可能な社会のつくり手の教育について、具体的に学校教育の中で先生方へどのようにご指導いただいていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 先ほどもお答えいたしましたように、本市の小・中学校ではESDの取り組みと言える環境教育や食育、また地域人材や資源を生かしたふるさと教育の取り組みなど、各学校や、あるいは地域の実態に応じた学習を総合的な学習の時間を中心に進めています。
 今年度から、ふるさと教育については、教職員全員研修会や教育研究発表大会の折に各校の取り組みを発表し、教職員の研修の場としています。
 また、各小・中学校の食育担当者が集まって開催する食育担当者部会では、先進的な食育を推進している学校、市内で言いますと島小学校のエディブル・スクールヤード等々はご存じやと思いますが、の発表を聞いたりグループ協議を行ったりすることで、今までの取り組みを見直しながら新たなアイデアを取り入れる工夫をしています。
 このように、ESDにつながる教員研究の場は既に多くありますので、今後はそれぞれの研修にESDの視点を取り入れて関連づけていきたいと考えています。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 学習指導要領改訂の理念と具体的施策との不一致がないかどうかというのを常に見ていく必要があると考えます。
 そうした取り組みも含め、カリキュラムマネジメントとしてESDカレンダーの活用等についてお考えをお聞かせください。
○議長(園田新一君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 カリキュラムマネジメントにおけるESDカレンダーの活用についてのご質問やと思います。
 現在、各小・中学校ではESDカレンダーとしての作成は行っていません。しかし、ESDの取り組みの中心となる総合的な学習の時間やふるさと教育について各学校の実態に応じた年間計画を作成して、教科の横断的な学習を発達段階に応じて系統的に行えるようにしています。
 このことから、現在のところ新たにESDカレンダーを導入することは考えておりませんので、議員のご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) ESDカレンダーの取り組みも含めて、横断的な、縦断的な取り組みをぜひお願いしたいと思います。
 そういう意味では、本当に基本方針にも言われておりますが、教員の皆様の知見の共有、学校間だけでなく地域の皆様や関係者と協力し、先進的な取り組みをしていただきたいと考えます。
 ユネスコの平和や国際的な連携を実践する学校をユネスコ本部が認定する世界的な学校間ネットワークに加盟し活動するユネスコスクールがあります。我が国では、国連ESDの10年の開始に当たり、ユネスコスクールをESDの推進拠点と位置づけ、加盟校増加に取り組んだ結果、2005年には19校だったユネスコスクールが2018年10月現在1,116校となりました。県によって違いますが、滋賀県では少なく、小学校2校と中学校4校が加盟しています。
 大牟田市においては、全校が加盟して取り組んでおられます。近江八幡市におきましては、このユネスコスクール加盟についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 近江八幡市では、先ほど申しましたとおり、ESDの観点での教育を市内各校で既に進めております。今後は、議員ご指摘のユネスコスクールへの加盟だけではなく、どのようにESD教育を推進していくか、ほかの先進的な取り組みを参考にしながら検討していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 「ヤー・チャイカ(私はカモメ)」で有名な女性初の宇宙飛行士テレシコワ博士は、一度でも宇宙から地球を見た人は自分たちのふるさとでもある地球をとうとく懐かしく思うに違いありませんと言われております。
 持続可能な社会の担い手をつくる教育として、宇宙観、世界観で物事を見ていけることができればSDGsは大きく進むと考えます。その取り組みがESDの取り組みであり、毎日の自分の小さな一つ一つの積み重ねが、また日常の教育の中にあると考えます。持続可能な社会の担い手をつくる教育をよろしくお願いいたします。
 そして、この近江八幡市が目指す一つ一つが方針どおり進めば、近江八幡市が、社会がよくなることは間違いありません。笑顔をもって市政に当たりますとあります。ぜひそうあっていただきたいですし、そうした環境の中で職員の皆様が業務に当たられますよう配慮いただき、そのことがSDGsの取り組みにそのまま反映されていくと考えますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは、1問目の質問を終わります。
○議長(園田新一君) 質問の途中ですが、ここで休憩をいたします。
               午後0時0分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後1時0分 再開
○議長(園田新一君) 再開いたします。
 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 次に、市庁舎について質問させていただきます。
 この庁舎問題は10年以上の取り組みであり、そして30年度この1年間ずっと向き合ってきたことでございますので、今年度の総括として質問をさせていただきます。
 各代表質問、個人質問において質問がされましたが、初問はそのままさせていただきます。他の質問においても重複はありますが、初問はそのままさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
 昨年6月に臨時議会を開催し、第三者委員会を設置されました。そのときの答弁では、半年以内、遅くとも本年度内で結論を出したいと考えているということでございましたが、どのようになりましたでしょうか。
 庁舎問題とあわせて質問させていただきますが、当初新庁舎内に建設されることになっていました八幡学区の防災における避難施設整備を、新年度において防災拠点の整備をされるとお聞きしておりますが、この施設はどこをどのように整備予定でしょうか、お伺いいたします。
 以上、初問といたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 江南総合政策部長。
             〔総合政策部長 江南仁一郎君 登壇〕
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 池上議員お尋ねの市庁舎整備工事検証委員会に関するご質問にお答えをいたします。
 さきのご質問でもお答えをいたしましたが、検証委員会につきましては、平成30年9月7日の第1回では、株式会社奥村組からの損害賠償請求が提示されておりませんでしたので、契約手続の検証に関する審議のみを行われ、契約手続の検証に必要な分析のため市当局に関係資料の提示を求めることとされました。
 その後、株式会社奥村組が提出されました契約解除に関する申出書とあわせて非公開で開催されました11月14日の第2回におきまして、契約手続の検証及び損害賠償に関する審査について一体的に審議をされ、審議をさらに深めるため、同社に対し文書による質疑をお願いすることが決まりました。
 そして、質疑に対する回答及び詳細な資料を12月25日付で同社から提供されたことを受け、本年1月25日に開催されました第3回では、資料から読み取れた合理性のある見解を検証委員会の報告書として整理をされ、市は報告書の内容を踏まえ交渉を進めるという一連の流れが示されたところでございます。
 検証委員会は3月末までにもう一度開催され、報告書の内容に議員全員が合意することで役割を終えられる予定と伺っております。
 市といたしましては、検証委員会の契約手続の検証は、このような結果が起こり得る合理的な推論が可能という結論を受け入れるとともに、もう一方の損害賠償に関する審査につきましては、同社も円満な解決を望んでいることから、誠意を持って話し合いを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
             〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 池上議員お尋ねの市庁舎問題についてのご質問のうち、八幡学区の防災における避難所施設整備についてお答えいたします。
 八幡学区の防災拠点の整備に関しましては、学区自治連合会長を初めとする役員の方々と協議を重ねさせていただいた結果、八幡コミュニティセンター及び八幡小学校に他学区に整備されています避難施設と同様に、自家発電装置や受水槽、排水一時貯留槽の設備を整備することとしております。
 それぞれの施設所管部局におきまして、平成31年度当初予算にこれらの整備に係る設計予算を計上しているところでございます。
 今後も、地元のご意見をお伺いしながら関係部局が一体となり整備を進めてまいります。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 第三者検証委員会において、3点について検証すると言われておりましたが、3点目の契約の解除された事項も調べる、解除も一つの事実でございますので、それに至る経緯、内容については報告に入れると言われておられました。そのことについてはどのようになりましたでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) 再問にお答えをいたします。
 市庁舎整備工事検証委員会の審議事項には、市の契約解除行為を検証するということを定めておりませんけれども、検証委員会の審議過程におきまして、発注者の都合による契約解除は民法で認められている行為であり、同時に受注者への損害賠償を伴うことが規定されていることから、検証委員会では損害とは何か、判例も照らし合わせて検証するということを当初確認をされております。
 したがいまして、請負契約の解除という行為につきましては問題がないという前提において、損害賠償に関する審査に含めて検証をされたものと理解をいたしております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 第三者委員会の傍聴をさせていただきましたが、今年度中に結論を出すと言われていたわけですが、2項目めの損害賠償の精査についてですが、奥村組様からの提示がないまま、第三者委員会としては、奥村組様は赤字覚悟の上、さらに建設業は忙しく逸失利益はなかったと言われておられました。もしここで奥村組様との合意がなければ、県の建設工事紛争委員会へ結論を委ねることになります。
 私は、奥村組様は赤字覚悟での契約であり、逸失利益なしという考えはおかしいのではと考えます。その後のメリットにかけての契約であったとすれば、そのメリットはどれだけあったかわかりません。私は、奥村組様の肩を持つわけではありませんし、少しでも違約金は安いほうがいいわけです。ただ、人として奥村組様に非がなく、こちら側の都合で解除しておいて逸失利益はないでしょうでは、近江八幡市の品位と信用にかかわるのではと考えます。
 私は、誠意を持って奥村組様と交渉していただき、お願いをし、少しでも安く交渉することが大事であると考えます。
 このことについては、他の議員も質問されており、誠意を持って話し合いをされるということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、八幡学区の避難施設について、整備をしていただくことは必要であると考えますが、庁舎建設の中に避難施設を設置と言われていた部分については、この八幡小学校、そしてコミュニティセンターを整備することで可能となったということでよろしいでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 江南総合政策部長。
◎総合政策部長(江南仁一郎君) お答え申し上げたいと思います。
 新庁舎整備におきますこの機能につきましては、少子・高齢化あるいは人口減少、こういった社会にふさわしい本市の行政サービスを踏まえながら、機能的でコンパクトな庁舎を目指すということで、現在、今後基本計画の中で示していきたいというふうに考えております。
 一方、お尋ねの八幡学区における防災拠点としての機能でございますが、ただいま答弁がありましたとおり、喫緊の課題として飲料水の確保、非常用発電機の設置等々を整備いたしまして、一体的な整備を図るということで、新年度の当初予算に必要な予算を計上させていただいたところでございます。
 こういったところを踏まえまして、新庁舎における防災拠点機能につきましては、地元の八幡学区のみならず、近接する各学区の対応をも含めるのか、あるいは市全域を対象とした機能とするのかなどの検討が今後必要となってくるわけでございます。
 今後、防災担当所管課等を交えて協議をいたしまして、慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) では、次の質問に移らせていただきます。
 赤ちゃんの駅について、今では全国的な取り組みとして、日本全国において子ども連れの保護者が出かけたところに、そこでおむつをかえたりミルクを飲ませたりできる場所の提供がされております。近江八幡市においても、現在、46カ所において赤ちゃんの駅が設置され、出かけられたお母さん方にとっては大変喜ばれていると思います。
 赤ちゃんの駅は、観光客も含め、全国から来られます。今後、赤ちゃんの駅についてどのように進めていかれますでしょうか、お伺いいたします。
 近江八幡市の赤ちゃんの駅は、ホームページ等でその最初のところに近江八幡市役所が上げられております。西別館は現在取り壊されて、ありません。水道事業所と市役所1階に赤ちゃんの駅となっています。これから5年間は新しくならないわけですし、せめて赤ちゃんの駅だけでももっときれいに、授乳もできますようつくっていただきたいと考えます。
 赤ちゃんの駅はどこですかと聞かれたときはどうされているのですかと受け付けで聞かせていただいたことがあります。そのときは、一応あることはありますがと言いながら、少し距離はありますが、ひまわり館や保健センターを案内されることもあるそうです。ぜひきれいな授乳ができる赤ちゃんの駅にしていただきたいと考えます。お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんこんにちは。
 池上議員の赤ちゃんの駅についてのご質問にお答えをいたします。
 議員もご承知いただいておりますとおり、本市では、子育てに配慮した環境整備の一環として、赤ちゃん連れの家族が授乳やおむつがえのために気軽に立ち寄ることができる施設を赤ちゃんの駅として登録し、子育て中の家族が安心して楽しく外出できる環境づくりを推進しております。
 現時点で市内の46施設を登録しており、この登録施設は市役所、コミュニティセンターなどの公共施設や商業施設、金融機関、宿泊施設など多岐にわたっております。
 ご指摘のとおり、市役所庁舎におきましては、本庁舎1階と水道事業所に設置しておりますが、ともに多目的トイレを活用しておりますので、授乳するにおいては必ずしも良好な環境とは言いがたい状況でございます。
 赤ちゃん連れ家族の市役所来庁も相当数いらっしゃいますので、今後、安心して来庁いただけるような環境整備に向けた取り組みは必要であると認識しているところであり、現庁舎においても整備の可能性について調査研究をしてまいりたいと考えております。
 またあわせて、赤ちゃん連れの家族が安心して外出できるよう、赤ちゃんの駅の設置の促進を初め、子育てしやすい環境づくり、地域づくりを進めてまいります。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 庁舎内の整備について、ぜひよろしくお願いいたします。
 赤ちゃんの駅の周知方法についてですが、どのようにされていますでしょうか。
○議長(園田新一君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員の周知方法についての再問にお答えいたします。
 これまで市の広報紙やホームページ、また事業者との協働によります子育てガイドブック「ハチピースタイル」の発行、またフェイスブック、タウンメールなどによりまして情報発信に努めてきたところでございます。
 今年度、より効果的な情報発信や情報の共有化を図るため子育て情報アプリの構築に取り組み、この3月に入りまして、当該アプリが構築したところでございます。
 周知につきましては、今後、あらゆる機会を通じまして行ってまいりたいというように思っております。
 この子育て情報アプリ「ハチピー」についてですが、子育てに関する情報を手軽に収集することができ、赤ちゃんの駅を含めまして、市内の子育て支援施設や協賛店舗マップが簡単に検索できる機能を備えるとともに、お子様の成長記録や予防接種のスケジュール管理などを行うことも可能となる機能も有しております。
 また、このアプリを使いまして、子育てについて相談したり、保護者間同士での喜びや悩みについても共有することができる機能も備えております。
 今後、このアプリを効果的に活用、また運用しまして、地域社会全体で子育てを応援するという機運を一層醸成し、子育ての楽しさや喜びを実感できる取り組みを推進してまいりたいというふうに思っておりますので、引き続きご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 赤ちゃんの駅にあわせて、高齢者、障害者の方は外出時におトイレに行かないよう水分や食事も控えられるそうです。
 埼玉県では、多目的トイレにおいてユニバーサルシートを実施されています。これは、赤ちゃんのおむつがえだけでなく、ユニバーサルシートは、より多くの人が共用できる多目的に利用できる大人用ベッドです。
 当市においてはどのような状況でしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
◎福祉保険部長(鳥居広子君) ユニバーサルシートについてお答え申し上げます。
 ユニバーサルシートですが、本市におきましては、大人用ベッドという捉え方の中で、昨年9月に作成をいたしましたバリアフリーマップの中に掲載をさせていただいております。
 公共施設でございますと、桐原コミュニティセンター、共生センターに現在大人用のベッドを設置させていただいております。また、一般商業施設、病院でも設置をいただいている施設もございます。ホームページにもバリアフリーマップを載せさせていただいておりますので、ご活用いただければと思います。
 ただ、大人用のベッドにつきましては、ベビーベッドと同様、壁に取りつけ、引き出して使う方法をとっておられますので、多目的トイレが原則あるところに設置ができるというふうに考えております。
 ただ、議員申されましたとおり、今後、大人の方の利用、多目的な利用という中で必要ということがございますので、各事業者の取り組みもございますが、市としても設置をいただけるよう考えていきたいというふうに考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 赤ちゃんの駅の周知、また高齢福祉ではバリアフリーマップも作成いただき、ユニバーサルベッドも設置いただいているようでございますので、赤ちゃんの駅、ユニバーサルベッド等設置されていることの周知と、さらなる取り組みでユニバーサル社会の構築に向けて進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。
 コミュニティーのまちづくりと健康近江八幡について。
 近江八幡は、学区ごとにコミュニティセンターも建設され、それぞれの地域でコミュニティー活動が実施されております。
 毎年、学区ごとの取り組み等の報告会も開催され、取り組みが進められております。市として、コミュニティーのまちづくりについてどのようなまちづくりをお考えでしょうか、お伺いいたします。
 また、高齢者の健康づくりとして、共生型居場所づくりとコグニウオークを実施されるということですが、100歳体操のリーダー研修でも既に0次予防センターにおいて取り組みが進めているようですが、どのような取り組みか、簡単に説明をお願いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 池上議員ご質問のコミュニティーのまちづくりについてお答えを申し上げます。
 地域社会をめぐる課題も複雑多岐にわたる中で、さまざまな課題に柔軟に対応していくためには、それぞれの地域が必要とする事業を地域住民みずからがきめ細かく企画、展開できる体制づくりが重要であると考えております。
 議員もご存じのとおり、本市では各学区及び沖島地域でまちづくり協議会が設置されておるところでございます。
 まちづくり協議会では、その地域に住む住民の皆様や自治会の代表者、各種団体などが話し合いを重ね、地域の実情に応じた活動を展開することにより、地域の抱える課題解決と地域の特性を生かした住みよい地域づくりの実現を目指していただいておるところでございます。
 例えば生活用品等を購入できる店舗が少ない学区では高齢者の買い物支援の取り組みを、またコミュニティセンターまでの移動手段が少ない学区では送迎事業を開始されるなど、コミュニティセンターを核としたその地域に応じた住民同士の方々の支え合い活動が広がっていると考えております。
 また、住民が気軽に集える居場所づくりとしてワンコインカフェや健康づくり教室など、さまざまな事業も展開されているところでございます。本市では、このような市民の皆様が主体となったコミュニティー活動を核とした地域活動に対して、今後とも必要な支援を行い、行政と市民の皆様による協働のまちづくりを推進してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員のコミュニティーのまちづくりと健康近江八幡についてのご質問のうち、共生型居場所づくりとコグニウオーク企業といきいき100歳体操リーダー研修についてお答えをいたします。
 まず初めに、介護予防と認知症予防の3本柱は、1つ目が体を動かすこと、2つ目が頭を働かせること、3つ目が社会と積極的につながることと言われております。
 このような重要な視点に基づき、効果が期待できる取り組みの一つが、今般、新たに本市で取り組みを始めるコグニウオークでございます。コグニウオークとは、認知機能、コグニッションと歩行、ウオーキングを合わせた造語で、尻取りや計算などの頭を使いながら行うウオーキングのことでございます。
 こうした活動は記憶力の向上に効果的で、楽しみながら行うことが重要と言われております。
 また、この取り組みを地域、NPO法人の団体、医療介護関係者、行政との協働で開催することにより、多様な人がかかわり、高齢者が社会と積極的につながる多様な居場所の創出につながる共生型居場所づくりが実現すると考えておりまして、来る3月26日には金田学区、長田町周辺で第1回の開催を予定しております。
 次に、0次予防センターでのいきいき100歳体操のリーダー研修は、認知症予防を目的としたコグニサイズ等の取り組みをいきいき100歳体操の場面で取り入れていただくことを目的として開催いたしました。
 講座は7回開催して41地域73人の方が参加され、未参加の地域の方については年度内に追加の研修会開催を予定しております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 総合計画の中で、目標の「一人ひとりが互いに支え合い、心のかよう地域社会を創ります」の中で、目指す目標として、現状値、5年後、10年後の指標が示されています。自分が健康だと感じている市民の主観的健康観で現状値23.6%、5年後26%、10年後28%となっています。この数値はどのようにして割り出したものでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員の再問にお答えをいたします。
 議員お尋ねの自分が健康だと感じている市民の割合につきましては、割合とは主観的健康観と言えるものでございまして、医学的な健康状態ではなく、病気や障害の有無にかかわらず、自分が健康であるとみずからの健康状態を主観的に評価する指標となっております。
 主観的健康観の調査によりますと、自分が健康であると思って生活している人は、そう考えていない人より長生きしているという報告がございます。このことから、この指標を第1次総合計画における健康づくりの達成状況をはかる指標の一つとしております。
 なお、平成28年度の国民生活基礎調査での調査結果では、6歳以上で健康状態がよいと答えた人は20.7%、厚生労働省の2014年の健康意識に関する調査を全世帯に実施した結果では、非常に健康であると答えた方は7.3%という結果がございますが、調査要件による差異が大きいため指標として比較することは難しいと考えております。
 次に、5年後、10年後の増加率設定の考え方につきましては、健康はちまん21プランの作成時に市民調査を行い、20歳から65歳の約1,000人から回答を得まして、自分が健康だと感じている市民の割合の4段階評価の結果で、健康であると答えた方は、平成23年度は23.3%、29年度は23.6%で、6年間でわずか0.3%の増と極めて芳しくないというものでございました。
 このことから、今回の目標値の設定におきましては、少なくとも5年後に26.0%、10年後には28.0%と設定し、健康であると感じている人をふやすことを積極的に取り組むこととし、5年間で過去の増加率の約7倍に当たる2%増を最低目標として設定したところでございます。
 今後、ますます自分が健康だと感じている市民の割合を高めていくためにも、市民の方が自主的で主体的に参加する場、社会と積極的につながる場、多様な居場所、コグニウオークのような場がふえるような働きかけを積極的に継続して取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 自分が健康だと感じる主観的なものであるということですので、楽しく生きがいが感じられるよう、数値が上がりますよう取り組みをお願いいたします。
 大切なことは、80歳、90歳になっても元気に暮らせるまち近江八幡として、これからの健康づくりはまちづくりと一緒になって取り組む必要があると考えます。
 公助との関係の中で、自助、共助の広がりがどれだけあるかが大変重要になってまいります。滋賀県の健康寿命では、テレビ等でも近江八幡市のおやじ連等の取り組みも紹介されています。
 コミュニティーのまちづくりの中で、健康に無関心な人も一緒に巻き込んでいくことが必要ですが、その最も取り組みが進められている一つが100歳体操と考えます。100歳体操は、ただ体の健康のためにするだけでなく、人と出会う中で体操以上に楽しい有意義なときを過ごされています。
 現在、全自治会中、何カ所で実施され、地域の取り組み内容についてもお伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員のいきいき100歳体操の現在の実施数と地域の取り組みについての再問にお答えをいたします。
 実施数は、平成31年2月現在で95カ所となり、前年度よりも18カ所増加し、新たな地域での取り組みも確実にふえてきております。
 また、具体的な活動状況といたしましては、体操の効果を実感し、より一層効果的な体操になるよう、各地域に理学療法士を派遣し、おもりのふやし方や体力測定の方法を学ぶ講座を実施いたしました。
 市民の皆様は、改めて正しい体操の方法を確認することができ、おもりをふやすことにつながるなど、望ましい結果が得られました。
 また、体操終了後は参加者の交流の場となり、高齢者の居場所機能としても位置づけていっております。
 いきいき100歳体操の取り組みを始めて10年が経過する地域もございまして、今後も効果的な体操として継続できるよう、そしてますます取り組む地域がふえていくように、さらに普及啓発に取り組んでいきたいと考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 私は、滋賀県初のスポーツ、フリーピンポンという協議をしていますが、80歳を重ね、ますますお元気でひまわり館まで15分くらいかけて歩いてこられる方もおられます。
 競技は、4人1組で長く続ける思いやりスポーツです。15分ごとに交代をするわけですが、待ち時間があり困るかと思いきや、話が弾み練習よりも話していることが楽しいという状況です。
 自治会において実施されているところもあります。地域では、たくさんのいろんなスポーツやサークルがあると思います。休憩もしながら、椅子にも座れて話もできる、そうしたコミュニティーがどんどん広がっていくことを期待いたします。
 東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授は、フレイル予防の中で、運動だけでなく文化活動、ボランティア、栄養、身体活動、社会参加が重要であると言われております。
 先ほどもまちづくりの中で、地域の特色に合わせたその地域地域の取り組みを進めていくということでございましたので、さらに進みますよう期待いたします。
 ヘルスケアポイントの成果についてお聞きをしたいと思いますが、どのような状況でしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員のヘルスケアポイント事業の取り組みについての再問にお答えをいたします。
 ヘルスケアポイント事業は、市民の健康意識の高揚並びに健康の保持及び増進を図ることを目的といたしまして、平成28年度から3年間実施してまいりました。
 参加実績として、本年度は1,060人の方がポイントを集め、地域通貨と交換されました。
 3年間の事業評価といたしましては、各種検診の初回受診者全体のうち、ヘルスケアポイント事業に参加した人は2.6%と少なく、残りの97.6%は継続受診者だったこと、年代別割合では60歳以上が76.3%であったことに対しまして、40歳代、50歳代は21%にとどまり、残念ながら検診受診率の低い中年層の増加にはつながらなかったこと、アンケートで調査した健康行動を継続できる条件では、ポイント制などの得点よりも運動イベント、また講座、仲間づくりを重要視しているという結果が得られたというところでございます。
 ヘルスケアポイントの認知度の課題もございますが、3年間の実施結果の分析からは、健康意識の変化について評価をしにくく、またインセンティブ導入による事業評価といたしましては、確実に健康行動が得られる事業、得られると確認できたものを評価指標とする必要がございますので、そのため現状の内容では事業継続は適切でないという判断でございまして、今後、適切な事業について調査研究をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 精査いただきまして、余り成果が出なかったようで残念ですが、了解をいたしました。
 健幸都市、「こう」は幸せの「幸」という字です。健幸都市づくりについて、筑波大学院の久野譜也教授は、現在の子ども世代が成人し高齢者になるころ、現在の同水準の社会保障が維持されているためには、高齢者を含む成人世代が自動的に健康づくりを開始、継続している社会に転換する必要があり、自助、共助、公助のバランスをつくる仕組みが必要と言われております。
 認知症サポーターをふやすこととあわせて、総合計画の中で人材育成講座受講者をふやし、10年後には300人を目指しておられます。どのようなことをしていただくのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員の再問にお答えいたします。
 総合計画の中の指標として、0次予防センターでの人材育成講座ということでございまして、0次予防センターでは、市民がご自身の健康を考えるだけではなく、社会活動に取り組むことが生きがいを持つことにつながり、結果としてご自身の健康やQOL、生活の質が向上するというエビデンスに基づきまして、今年度、地域活動講座を開催してまいりました。
 具体的には、コグニサイズや運動などの実践力を身につけられて、講座終了後は高齢者や親子の居場所の運営など、地域ニーズに合わせた活動の場に意欲的、主体的に携わっていただけることを目的としております。
 今後、ますます少子・高齢社会や人口減少社会が進展し、地域における住民同士の関係性の希薄化が懸念されていることから、人と人とのつながりを基本とした地域コミュニティーの再構築が求められております。
 そのため、健康意識が高く、生きがいを持って地域課題を解決するための活動の担い手となっていただける方を生涯活躍の推進役として、0次予防センターの地域活動講座において養成することを継続して、年間30人、10年間で300人の受講者を見込みまして、生涯活躍のまちづくりを進めてまいりたいというように考えておりますのでご理解をお願いいたします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 健康無関心層の方も包み込んでいただける取り組みが進みますよう、情報発信をよろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。
 障害者手帳の。
○議長(園田新一君) 池上議員に申し上げます。
 質問通告順にできればお願いしたいのですが、空き家対策が4番目に上がっております。
◆18番(池上知世君) 済いません。空き家対策についてお伺いいたします。
 近江八幡市空家対策の推進に関する条例を平成28年6月30日に策定され、9月1日より施行されております。担当課におかれましては大変なご努力をされていることも理解いたしますが、条例ができましたことにより、空き家対策の推進はどのように進みましたでしょうか。
 また、空き家バンクについてですが、多くの空き家があるわけですが、現在は1件が紹介されています。空き家として処分や活用に困っている方に空き家バンクを進める方法として、どのようにされていますでしょうか、お伺いいたします。
 空き家として、10年以上空き家となって活用がされていないところはどのくらいありますでしょうか。所有者不明の空き家はどのくらいでしょうか。特定空き家と指定されている空き家はどのくらいありますでしょうか。
 以上、初問といたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小西都市整備部長。
             〔都市整備部長 小西正彦君 登壇〕
◎都市整備部長(小西正彦君) 池上議員の空き家対策のうち、都市整備部の所管するご質問にお答え申し上げます。
 まず、空き家対策の基本的な考えとして、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、空き家の所有者等は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、みずからの責任において適切な管理に取り組むことを前提とし、空き家対策を推進しています。
 平成28年9月1日に近江八幡市空家等対策推進に関する条例を施行し、条例に基づく近江八幡市空家等対策審議会を設け、空家等対策計画の策定、特定空き家等の判定などに関しまして審議会のご意見をいただいております。
 次に、10年以上空き家となっている件数についてですが、当市の空き家対策は平成28年度からの取り組みであることから、10年以上経過する空き家の数については把握しておりません。
 次に、所有者不明の空き家についてですが、適切な管理が行われていない空き家等においては登記記録や税務情報によって所有者の確認をしていますが、現時点で所有者不明の空き家はございません。
 次に、特定空き家等に認定している空き家の件数ですが、現在は1件となっております。
 以上であります。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
             〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 池上議員のご質問の近江八幡市空き家情報バンクについてお答えをいたします。
 まず、空き家情報バンクの開設に伴い、平成30年2月と11月に市の広報紙を通じて制度の周知を実施いたしました。
 物件所有者への周知方法といたしましては、平成29年3月に実施をした近江八幡市空き家等に関する調査の結果で空き家の利活用意思があることを確認できた方へ、郵送で空き家情報バンクのご案内をしているところでございます。
 利活用希望者への周知方法といたしましては、近江八幡市のホームページに限らず、全国版空き家情報バンクサイトを活用し、広く情報発信に努めております。
 また、空き家対策の総合窓口である建築課と連携を図り、県外にお住まいの空き家所有者宅を訪問し、直接空き家情報バンクへの登録を依頼しているところでございます。
 今後も、空き家情報バンク制度の周知と利活用希望者を募るため、さまざまな媒体を用いた情報発信に努めてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 空き家に対しては、文書等でお知らせもしていただいていると考えますが、文書に対して反応、意思表示をされる方はどのくらいでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦君) 文書等に対する所有者の意思確認ということだと思っております。文書によって、大体6割の方が何らかの形でご連絡をいただいているという状況でございます。
 以上であります。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) それ以外の方はどのようにされていますでしょうか。
○議長(園田新一君) 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦君) 意思表示のない、連絡のとれない方という理解でよろしゅうございますですか。
 連絡のとれない所有者の方に対しまして、私ども配達証明によって文書を受け取っていただいているかどうかというのは1点確認ができます。
 県内とか隣接の県にお住まいの方については、私ども担当者がご自宅までご訪問させていただくということが1点ございます。
 そのときに送付させていただいた文書、また写真、それと自治会等から要望いただいた内容をお示ししながら、対策をお願いしてきているというのが1点ございます。
 また、遠方の方もおいでなります。そういう方々の場合でしたらご親族とか知人の方のご協力をいただきながら、連絡をとれる方法を模索しているというような状況でございます。
 以上であります。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 大変な取り組みであると思います。
 条例ができまして進めやすくなっていると思いますが、空き家にしてはいけないという意識を持つことが大事であると考えますので、周知ができるよう、以前視察をさせていただきました福岡県福津市においては、空き家に関するガイドブックが策定されております。近江八幡市ではどのような状況でしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小西都市整備部長。
◎都市整備部長(小西正彦君) 再問にお答えをいたします。
 今議員がおっしゃっておられるのは、福津市のこちらのガイドブックだと思うんですが、こちらでしたら、空き家に潜む危険性、また特別措置法の内容、空き家になる理由等が記載されてございます。
 私ども近江八幡市といたしましても、2018年でございますが、こういうような形のパンフレットをつくらせていただいております。
 この中には、空き家等とは、また空き家を放置するとこういう危険がありますよ、また想定する事故の例、それと空き家の適切な管理方法とか、また利活用、それと先ほど産業経済部長からございました空き家情報バンクの内容を掲載させてあるものを空き家の対象者の方々に対して送付をするというような形の中で周知をさせていただいております。
 以上でございます。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) また、市民の方への周知もよろしくお願いいたします。
 福津市においては、空き家活用応援団を構成し、通常の不動産取引では所有者の意思が反映されにくい物件で所有者の了解を得られた物件については、空き家活用応援団を紹介し、取り組みが進められております。そうした制度はどのようにお考えでしょうか。
○議長(園田新一君) 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 池上議員の再問にお答えをいたします。
 現在のところ、福岡県福津市で取り組まれている空き家活用応援団というような活動の計画はございません。
 今後、本市で空き家対策を進めていく中で、必要に応じて検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 所有者不明の土地について国においても検討がなされておりますが、2016年の時点で九州の面積、このまま対策をとらないと2020年には北海道の陸面積に近づくと増田寛也野村総合研究者顧問は研究結果を紹介されております。
 法務省によりますと、変形型登記は1960年以降、旧土地台帳と不動産登記簿との一元化作業の際、古い記載をそのまま引き継いだことで発生し、地域社会が衰退する中で急がないと現地調査も困難になると言われております。
 先日も、テレビで県内においても特定空き家について所有者が不明であるということで、前に進んでいない状況が報道されておりました。
 幸い、近江八幡市としては、現在、所有者不明の方がおられないということですので、今しなければいけないことは今しっかり取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。
 放課後児童クラブについて。
 ホームページには、児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全育成を図るものですと書かれております。
 近江八幡市におきましても、取り組みを進めていただいていることについては感謝いたします。1年生から6年生までとなっていますが、新年度の条件に基づく希望者においては入所可能となっていますでしょうか。
 放課後児童クラブについて、今後どのように進めていかれる予定でしょうか。
 今、お母さん方から学童保育で一番お聞きするのが、どこで質問すべきか難しいわけですが、学童の条件が夏休み、土曜日に関しては午前8時から午後6時30分となっています。働くお母さんの中には、学童を利用しないで働いているお母さんも多くおられます。子どもさんを学校へ送り出した後、お仕事に行かれ、子どもが家に帰ってきても、少しの間、我慢してくれればとの思いで働かれているわけですが、夏休みに入りますと仕事を休まなければならなくなります。
 夏休みだけでも預かってくれる児童クラブをお願いしたいという声が多いわけですが、その期間だけ実施できる体制づくりを考えていただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 池上議員の放課後児童クラブについてのご質問にお答えをいたします。
 まず、1つ目の新年度について、条件を満たした入所希望者が入所可能かとのご質問についてでございますが、今年度予定しておりました新岡山こどもの家の整備は次年度へ延期することになりましたが、岡山小学校仮設校舎を活用し、さらに1クラブを増設して代替措置を講じることや安土小学校区に民間施設の改修により新たに1クラブが開設する運びとなりました。
 その結果、今年度は25クラブで1,082人を受け入れましたが、次年度は29クラブで10月の一斉募集での利用申込者1,217人のうち利用の要件を満たす児童については受け入れ可能な状況であると見込んでおります。
 2つ目の新年度予算に係る今後の進め方についてでございますが、まず放課後児童対策事業では、国の補助基準を導入するとともに障害児受け入れ強化推進事業、支援員などの処遇改善事業及びキャリアアップ処遇改善事業を新たに導入することにより、安定した経営基盤と運営体制を構築し、次世代を担う子どもたちの健全育成を図ることとしております。
 なお、この運営につきましては、これまで業務委託により実施してきましたが、実施主体が蓄積された能力とノウハウを一層発揮していただくため、補助事業により実施したいと考えております。
 また、放課後児童クラブ施設整備事業では、今年度入札不調により延期となりました新岡山こどもの家の新築整備、利用ニーズの高まりが見込まれる桐原東小学校と安土小学校区の民設クラブ設置促進、また金田小学校区における民設クラブ整備を図ることとしております。
 これらの取り組みを推進することにより、放課後児童クラブの質の向上と量の確保の両面から、この役割及び機能を適切に発揮できるよう本事業の充実を図ってまいります。
 3つ目の学校の長期休暇中の放課後児童クラブの利用についてでございますが、まず議員もご承知のとおり、本市の放課後児童クラブは通年利用を前提とした事業でございまして、現在は短期間の利用を認めているものではございません。
 これはクラブの運営上、通年利用による集団生活の中での育成を図っていることから、一時的な利用が加わることにより、子どもたちの育成支援を行う上で困難さが生じることが想定されることによるものでございます。
 しかし、長期休暇中のみ利用したいとの保護者の利用ニーズも一定数あると見込まれることからも、他の市町の状況や事業者の意向などを踏まえて放課後児童クラブとしての支援の多様性についても調査研究してまいりたいと考えております。
 またあわせて、次年度は第2期子ども・子育て支援事業計画の策定時期であり、全ての子どもたちの多様なニーズに対応できるよう、放課後児童クラブに限らず、国の新放課後子ども総合プランに基づき、教育委員会と連携した放課後子ども教室や地域連携事業、民間の社会資源などを含め調査研究し、子どもの最善の利益を保障するべく取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 夏休み等長期休暇中の子どもさんの過ごし方について、学校や地域と連携した取り組みが実施できるよう、ぜひ取り組んでいただきたいと考えますが、もう一度お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 初問でも回答させていただきましたが、次年度第2期の子ども・子育て支援事業計画の策定時期でございます。そういうことで、この過程におきまして、ニーズ調査や、そして児童数の推移などについて分析を行いまして、学識経験者、市民団体の代表者、また市民公募委員などから成ります子ども・子育て会議におきまして議論を行う予定でございます。
 放課後児童クラブは、ご承知いただいておりますとおり、保護者の勤労する権利を守る学童保育からスタートした経過がございますが、今日では、児童の権利に関する条約の理念に基づいて、子どもの最善の利益を考慮して育成支援を推進することに努めなければならないことになっております。
 したがって、今後、子ども側から見た活動内容や、また時期なども含めた多様性のある選択肢を整えていく視点も大変重要であるという認識をしております。
 特に、保護者が就労している子どもさんたちだけではなくて、子ども・子育て支援法の理念のとおり、全ての子どもさんたちを支援対象として真に選択できるよう、教育委員会による放課後子ども教室の拡充でありますとか、今後推進が図られる予定となっておりますコミュニティ・スクールでの検討、民間事業者による法定事業以外での取り組みなど、あらゆる地域資源、地域人材を活用できる仕組みの実現に向けまして、庁内関係部署及び関係各所で議論をしまして、長期休みについても検討してまいることが重要であると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 次の質問に移らせていただきます。
 障害者手帳のカード化についてお伺いいたします。
 障害を持たれている方に障害手帳が配付されておりますが、現在、紙の手帳が配付されております。障害者の方はその都度公共機関等で割引を受けたりする場合、窓口に手帳の提示をしなければなりません。日常生活の中での使用する機会は多いわけですが、持ち運び等の不便さや汚れのおそれもあります。
 昨年10月、社会保障審議会で自治体の選択によりカード化できるよう了承され、カード化に向けた取り組みが進められております。カード化することによって、障害者の方の心のバリアも軽減され、利便性が高まると考えます。
 カード化については、自治体に任されております。近江八幡市として、障害者手帳のカード化についてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 鳥居福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 鳥居広子君 登壇〕
◎福祉保険部長(鳥居広子君) 池上議員の障害者手帳のカード化についてのご質問にお答えをいたします。
 障害者手帳につきましては、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類の手帳がありますが、いずれの手帳も滋賀県知事が交付しています。
 障害者手帳のカード化につきましては、議員ご指摘のとおり、昨年10月の社会保障審議会の障害福祉部会において了承され、厚生労働省令の改正もあることから、今後、障害者手帳を交付されている滋賀県においてカード化に向け調査研究が、検討が行われていくと伺っております。
 本市といたしましても、障害者手帳のカード化による携帯しやすさや耐久性の向上等のメリットを認識しており、県に対しカード化が実現するよう働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 手帳の配付は滋賀県ですが、声を伝えていただくことで実施に向けて進むと考えます。中には手帳のほうがよいと言われる方もあると考えますので、選択ができるようにして、ぜひ声を伝えていただきたいと思います。
 来年のオリンピック・パラリンピックに向け、ユニバーサル社会の実現に向けて一日も早く障害者の方に届くように進めていただきたいと考えます。
 公明党としても県と連携して頑張ってまいりますが、ぜひ県において実施いただきますよう要望をお願いいたしたいと思います。
 最後の質問になります。学校のエアコン設置についてお伺いいたします。
 近江八幡市では、2010年12月議会において議決され、幼・小・中普通教室、特別教室、市内全校370教室に4億8,000万円の予算が組まれ、2011年の夏までに設置され、滋賀県内においてどこよりも早く県内初の取り組みがされました。
 また、合併後にも、安土小学校、中学校においても設置され、早期の取り組みにより、子どもたちの健全な教育環境が整えられ、取り組みが進められてまいりました。
 今、全国の取り組みとして、エアコン設置の取り組みが進められております。近江八幡市の設置におきましては、そろそろ10年を迎えますが、耐用年数はどのような状況でしょうか。
 また、昨年11月の公明党の石田衆議院議員の質問で、エアコン使用のための電気やガスが必要であるが、その経費について国として見てもらいたいとの質問で、19年度から普通交付税で措置されることになりました。近江八幡市としてはその金額はどのくらいになりますでしょうか。
 また、大切な取り組みとして体育館においてのエアコン設置でございます。2016年の熊本地震では、体育館が寒さの余り、車で生活する人もあり、エコノミー症候群で亡くなられた方もおられます。また、2018年の西日本豪雨では、サウナ状態の中で大変な思いをされています。
 体育館は、災害時等の避難場所としても大切であり、また地域のコミュニティーの場として夜間や夏休み等、地域に開放されております。大変大事な地域の拠点でもあります。
 この体育館において、エアコン設置は、まだまだ全国的に進んでおりません。体育館のエアコン設置も必要と考えます。ぜひ早急な対応ができますよう取り組みを進めていただきたいと考えますが、お考えをお聞かせください。
○議長(園田新一君) 当局の回答を求めます。
 小林教育部長。
             〔教育部長 小林一代君 登壇〕
◎教育部長(小林一代君) 池上議員の学校のエアコン設置についてのご質問にお答えします。
 まず、エアコンの耐用年数ですが、補助金適正化法施行令に基づき、文部科学大臣が定める処分制限期間は15年となっております。
 本市の小・中学校のエアコンは平成22年度に設置しており、10年を迎えようとしていますが、今のところ大きな故障もなく使用できている状況であります。
 次に、エアコン使用のための経費として普通交付税に措置されている金額については、現時点では国から示されていない状況です。
 次に、体育館におけるエアコンの設置につきまして、体育館は大規模な空間であることから、空調機器本体の設置だけでなく、関連して必要な受変電設備の電気設備の改修、空調効果を高めるための断熱工事等の初期に係る費用、さらに電気代等、設備の維持に関する費用についても多額となります。
 本市の学校施設は多くが老朽化していることから、計画的に改修を行う必要があり、エアコン設置につきましては、優先順位を考えながら検討してまいりたいと考えています。
○議長(園田新一君) 質問はありませんか。
 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 電気代についてですけれども、交付税措置の金額はまだわかっていないということですけれども、金額は別として、現在、小学校、中学校においてエアコンだけの電気代は難しいかもわかりませんけれども、全体としてどのくらいありますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) ご質問にお答えをいたします。
 今おっしゃっていただきましたように、毎月、学校ごとの電気代で請求がございますので、エアコン部分を抜き出してということは難しいので、全体の金額を申し上げます。
 平成29年度決算で、小学校におきましては5,858万5,000円、中学校におきましては2,375万2,000円でございます。
 平成30年度におきましては、平成29年度に比べまして少し多くなるというふうに見込んでおります。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 市内の体育館にエアコンの設置をしますと、全部でどのくらいかかりますでしょうか。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) 小・中学校の体育館のエアコンの設置の費用でございますが、体育館の面積がさまざまで違いがございますので、一概に申し上げることは難しいのですけれども、中規模程度の体育館ですと1カ所当たりおおむね7,000万円程度と見込んでおります。
 16校、16カ所設置をいたしますと11億2,000万円。ただ、この金額と申し上げますのはエアコン設置に係る費用のみでございますので、これに加えまして、先ほども申し上げましたように、断熱効果を高めるための工事費用であったり電気容量の関係によります電気設備の改修の費用等が必要になるというふうに見込まれます。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 体育館のエアコン設置についてですが、インターネットで調べてみますと、スポットバズーカエアコンですと5分の1くらいの金額だと紹介をされております。
 体育館などへのエアコンの設置に向けては、自治体の実質負担を抑えるために緊急防災・減災事業債が活用できると柴山文部科学相は明言され、地方自治体に周知したいと言われております。
 最初の質問で市庁舎の取り組みの中で、八幡学区の避難所施設の整備で八幡小学校、八幡コミュニティセンターの施設整備と言われておりましたが、そのときに試験的に一緒に施設整備とあわせて八幡小学校の体育館のエアコン設置をしていただきたいと考えますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(園田新一君) 回答を求めます。
 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) お答えを申し上げます。
 スポットバズーカにつきましても、製造元の会社に問い合わせをいたしましてお聞きをいたしましたところ、これにつきましては主に工場等で使用をされるもので、全体を冷やすものではなく、設置をした風が出る下の部分が冷えるといった機械で、東京都で体育館で使用をされている、採用されている例があるということでございました。
 断熱の性能にもよるんですけれども、100平米から150平米で1台必要ということですので、八幡小学校でいいますと、950平米ぐらいございますので、6台から9台くらい必要になろうかと思います。
 機械の特徴をお聞きしますと、音が大きいということと、かなり強風なもので、もし式典等で使うのであれば、事前に冷やしておいて式典のときは切って使用するということであれば可能かなということでございました。
 あと、文科省の補助金についてもちょっと調べているんですけれども、大規模改造事業の交付金ということで、補助金のメニューというのはあるんですけれども、文科省内で補助金の優先順位というのがついておりまして、この補助交付金につきましてはかなり優先順位が低いところにございましたので、厳しい状況ではないかなというふうに思っております。
 あと、避難施設等でこういったエアコンの設置の考え方でございますけれども、先ほども申しましたように、本市の学校の施設につきましては耐震化というのはできているんですけれども、かなり築後年数は進んでいる施設が多うございます。
 施設の適切な維持管理であったりとか長寿命化といったものが喫緊の課題でございまして、現在、長寿命化計画というのを策定を進めているところでございます。
 こういった現状も踏まえまして、施設整備の優先順位、また緊急性ということを含めて、体育館のエアコンの設置についても検討する必要があろうかというふうに考えております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 八幡小学校で6台から9台ということですけど、この金額ですとどのぐらいになりますでしょうか。
○議長(園田新一君) 小林教育部長。
◎教育部長(小林一代君) 金額でございますが、6台設置をした場合の金額をお聞きしました。電気設備を含めまして1,500万円から2,200万円程度というふうにお聞きをいたしております。
○議長(園田新一君) 池上知世君。
◆18番(池上知世君) 今後、こうした避難施設におけるエアコンは必要になってくると思いますので、また学校のそういういろんな事業でも利用されることが多いですので、ぜひご検討いただきたいと思います。
 1,500万円から2,000万円ということですので、そういうことも考えて、また八幡小学校にぜひ試験的に実施をしていただけたらというふうに思います。
 本当にたくさんの質問をさせていただきまして、時間の関係上、早口でしゃべりまして申しわけありません。丁寧なご答弁ありがとうございました。
 新年度5月からは新しい元号となり、新たな新時代の幕あけとなります。公明党はこの新しい時代も大衆とともにの立党精神から出発し、人間主義の政治、庶民のための政治実現に向けて頑張ってまいります。これからの近江八幡市の発展、市民の幸せのため、さらなる取り組みをお願いし質問を終わります。大変ありがとうございました。
○議長(園田新一君) 以上で池上知世君の個人質問を終わります。
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