平成26年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月7日(金) 個人質問
橋 博 議員
(1)安土駅周辺整備事業の進捗について
①基本協定の内容及び駅舎、自由通路の概要について
②駐在所移転工事について
(2)自治会加入の現状と課題について
①開発時の指導について
(3)人口減の歯止め対策について
(4)八日市布引ライフ組合負担金について
①火葬場費について
②し尿処理費について
◆19番(橋博君) 私は世翔会の橋でございます。
ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして個人質問をさせていただきます。どうか明快なご答弁をいただきますようお願いをいたします。
私、今回、自分の名前を手話で表現させていただきたいと思いまして、手話をさせていただきます。私の名前は橋博でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
それでは、早速質問に入らせていただきます。
去る2月15日でしたと思うんですが、最近、大変な大雪になり、関東甲信を中心に各地で観測史上最大の大雪が発生をし、そのためにビニールハウスやガレージの倒壊ということで死者が発生をし、物流が停滞をするという現象が起こり、このためにとうとい命をなくされた方々に対し心からご冥福を申し上げたいと思います。また、大変な雪で雪害に遭われた方々に対しましても、心からお見舞いを申し上げたいと思います。
また、昨年の台風18号による大雨、暴風など、最近は想定外の現象がよく発生するようになり、自治体も常に防災に万全の態勢をとって、気象情報に注意が必要になってきたように痛感をいたしたところでございます。
それでは、4点ばかりの通告書に基づきまして質問をさせていただきます。
まず、安土駅周辺整備事業の進捗についてお尋ねをいたします。
まず第1点目に、基本協定についてお伺いをいたします。
これまで安土駅整備に向け、JRとの基本協定締結を目指し鋭意努力をいただいてきておりましたが、今議会においてようやく関係議案が上程をされまして骨子が定まってきたことは本当に大変喜ばしいことであり、今後の進捗に大きな期待をいたしてるところであります。
そこでまず、今回の基本協定の内容及び現段階での駅舎、自由通路の概要をお教えいただきたいと思います。
2点目といたしまして、駐在所移転工事についてお伺いをいたします。
安土駅整備の着手事業として、平成26年度から駅前駐在所の移転工事がスタートされるということを聞いております。その内容と今後のスケジュールをお教えいただきたいと思います。
大きく2点目といたしまして、自治会加入の現状と課題についてお尋ねをいたします。
近年、市内各所で開発行為が行われ、市外から当市への人口流入もわずかずつではありますが増加傾向であり、市の活性化につながっているものと大変期待をいたしております。しかしながら、新しい市民になられた方々の自治会への加入、町内会への加入の低下がどこの自治体でも課題とされてきており、コミュニティーの希薄化が叫ばれております。
当市においても、開発指導等の中で周知はされているとは思いますが、具体的にどのようにご指導をいただいているのか、この点についてもお伺いをいたしたいと思います。
3点目といたしまして、人口減の歯どめ対策についてお尋ねをいたしたいと思います。
日本全体で、2060年の総人口は、新聞紙上によりますと8,670万人まで減少すると政府は見込んでいます。また、今後30年間で人口が4割以上減る市町村は全体の5分の1を超えるという危機的予測がされております。
少子・高齢化の行き着くところとして、人口減によって将来の自治体運営が立ち行かない状況に陥るところも出てくる中で、当市において、人口減、自治、体力減に歯どめをきかす手だてが必要と考えますが、その点についてどのようにお考えになってるのか、お伺いをいたします。
また、我々の会派の園田議員から、昨年6月議会において、当市における人口動態についてコーホート法に基づき質問をされました。そのときには、人口の定住問題、また就職問題等の議題が集中して議論されたと記憶いたしております。私は少し方向を変えて、子育て、結婚という環境面について質問をさせていただきたいと思います。
あるデータによりますと、若人が結婚や出産をためらう原因は、何といってもやはりお金がかかるということだと思います。しかし、出生率は必ず経済的な問題だけでなく、子育てができる環境が、やはりいい環境が必要だというデータも出ています。
また、女の方が一生のうちで出産される子どもの数は、最高で平均2.8人、また最低で0.8人と言われております。そこで、人口維持に必要な出生率は2.00人ということであります。あるデータによりますと、新婚さんの場合は、やはり勤務先、就職先もありましょうが、高い土地のとこは敬遠をされておるわけであります。当然、その土地の出生率は低くなっているわけであります。また、環境のよいところで、なお安い土地のとこに集中するのも当然のことだと思います。土地が必ずしも安いだけではなく、周囲の環境、すなわち助け合いのあるなしで出生率も変わってくるということを言われてます。
そこで、当市において、結婚や出産の障害になっているところを取り除き、支援体制を設ける必要があると思いますが、その辺についてお伺いをいたしたいなと。
また、本年は、4月から消費税が3%上がり、8%になります。国の方針では、少子・高齢化を支える社会保障の財源にすると、このように言われているところでありますから、当市も福祉、子育ての長期展望を示す必要があると思いますが、この点について対策があれば教えていただきたいと思います。
次に、4点目として、平成26年度の予算に計上をされています衛生費の中での火葬場費とし尿処理費に当たる八日市布引ライフ組合負担金についてお尋ねをいたします。
合併後も、合併前の安土地域においては八日市布引ライフ組合の組合員となっていることは承知をいたしておりますが、まず火葬場費についてお伺いをいたします。
火葬場費の八日市布引ライフ組合の負担金は、平成26年度の予算では335万1,000円計上されていますが、合併前の平成21年度から24年度までの決算額、また25年度の予算はどれだけ計上され、決算の見込みとしてはどれだけを推定されているのかをお答えいただきたいと思います。
また、火葬件数はかなり減っていると聞いておりますので、あわせてそれぞれの年度のライフ組合全体の火葬件数と安土地区の火葬件数をお答えいただきたいと思います。
また、八日市布引ライフ組合の業務といたしましては、もう一点、し尿処理があります。安土地区のし尿及び浄化槽汚泥は組合で処理をしていただいておりますが、し尿処理費の八日市布引ライフ組合の負担金についても同様に、合併前の平成21年度から24年度までの決算額、また平成25年度の決算見込み、それぞれ年度のし尿及び浄化槽汚泥の処理量等をお伺いいたしたいと思います。
以上で私の初問とさせていただきます。どうかご答弁をいただきますようお願いをいたします。
○議長(善住昌弘君) ここでお諮りします。
この際、橋議員の個人質問の途中ではございますが、都合により、会議規則第9条の規定に基づきまして、本日の会議時間を延長したいと思いますが、これにご異議はございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(善住昌弘君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議時間を延長することに決しました。
それでは、当局の回答を求めます。
冨士谷市長。
〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正君) 橋議員の4点にわたりますご質問のうち、自治会加入の現状と課題についてのご質問にお答えをいたしたいと存じます。
少子・高齢化や核家族化の進行に伴い、家庭や地域社会におけるつながりが希薄化し、相互扶助機能が低下しておりますことから、例えば災害時における要援護者への対応等におきましても、自治会の持つ役割は大変重要であると認識をしております。
本市におきましては、平成25年4月現在で自治会加入率は79.8%であり、ここ数年はほぼ横ばいの状況でございます。こうしたことから、自治会加入率の向上につきましては、昨年6月の定例会でもお答えしておりますが、新たに本市に転入いただいた方に対して自治会加入を呼びかけたチラシを配付させていただくとともに、市連合自治会の会議では、自治会未加入の方に対する加入促進をお願いしているところであります。
ご質問の、集合住宅や宅地分譲等の開発協議の際には、開発業者に対して、自治会加入に係る自治会との協議記録の提出をお願いしたり、購入された方には自治会加入を促すよう指導したり、また賃貸住宅の場合には入居者の自治会加入を要件とされるようお願いするなどしているところでもございます。
いずれにいたしましても、自治会への加入促進はこれからの地域づくりに欠かせないものでありますことから、今後は、市民委員にも参画いただきます協働のまちづくり推進委員会におきまして、他市町の事例も参考にしながら検討並びに推進を図ってまいりたいと考えております。
○議長(善住昌弘君) 当局の回答を求めます。
木野安土自治区区長。
〔区長 木野和也君 登壇〕
◎区長(木野和也君) それでは、橋議員の、八日市布引ライフ組合の負担金についてのご質問にお答えをいたします。
ご質問の内容によりまして、数字の羅列になりますが、よろしくお願いをいたします。
まず、斎苑分の負担金につきましては、平成21年度は510万9,000円、平成22年度は635万5,000円、平成23年度は473万3,000円、平成24年度は635万4,000円でございます。平成25年度は、予算額536万6,000円に対しまして、決算見込みが526万5,000円でございます。
次に、し尿処理に係る衛生プラント分の負担金につきましては、平成21年度は3,837万3,000円、平成22年度は2,158万8,000円、平成23年度は1,028万5,000円、平成24年度が920万円でございます。平成25年度、今年度分に関しましては、予算額1,064万5,000円に対しまして、決算見込みが1,006万3,000円でございます。
第3に、布引斎苑の利用火葬件数でございますが、安土地域全体の埋火葬許可件数に対しての布引斎苑利用件数を申し上げます。まず、合併前の平成21年度は112件に対して105件、平成22年度は111件に対して54件、平成23年度は125件に対して24件、平成24年度は119件に対して16件であります。平成25年度は、1月末現在で84件の火葬件数に対して8件の利用でございました。これを利用率で比較いたしますと、合併前の平成21年度は93.8%、平成22年度は48.6%、平成23年度は19.2%、平成24年度は13.4%となり、今年度1月まででは9.5%でございます。
最後に、し尿及び浄化槽汚泥の安土地域の搬入量についてですが、平成21年度は1,988キロリットル、平成22年度は1,748キロリットル、平成23年度は1,785キロリットル、平成24年度は1,785キロリットル、平成25年度は12月現在で1,316キロリットルで、年間推計量は昨年度とほぼ横ばいの状態であると推計しております。
以上でございます。
○議長(善住昌弘君) 当局の回答を求めます。
村井福祉子ども部部長。
〔福祉子ども部長 村井幸之進君 登壇〕
◎福祉子ども部長(村井幸之進君) 橋議員の、人口減の歯どめ対策についてのご質問にお答えいたします。
本市における児童人口、18歳未満でございますが、国勢調査によると、年々減少しており、平成2年から平成22年の推移では1万9,824人から1万3,980人へと、5,844人、約30%の減少となっていますが、平成17年からの5年間ではほぼ横ばいとなっています。また、合計特殊出生率は、平成17年3月末現在に1.38まで落ち込みましたが、その後、上昇傾向にあり、平成22年は1.48、平成23年は1.54で、いずれも全国平均の1.38を上回っております。
本市では、仕事と子育ての両立支援など子どもを産み育てやすい環境づくりと、家庭や地域の子育て力の低下に対応して子育て家庭を社会全体で支援する観点から、平成18年度から少子対策本部を設置し、平成22年度には少子対策の総合的計画である次世代育成支援計画後期行動計画を策定して少子対策に取り組んでまいりました。計画では、特に働き方の見直しによる仕事と生活の調和の実現、いわゆるワーク・ライフ・バランスの実現、親の就労と子どもの育成の両立、家庭における子育てへの取り組みの考え方を基本に、140の子育て支援施策を展開してまいりました。今後は、子ども・子育て支援新制度による子ども・子育て支援事業計画が少子対策の総合計画となってまいりますが、さきに深井議員のご質問にお答えしましたように、出産、子育てしやすいまちづくりを目指して一層の少子対策に取り組む必要があると考えております。
続きまして、議員ご指摘の、子育てのできるよき環境対策についてでございますが、今年度、近江八幡市子ども・子育て事業計画策定のためのニーズ調査の中で、近江八幡市は子育てしやすい環境であると感じていますかという問いを尋ねています。総回答者数1,871人のうち、とてもそう思う、どちらかというとそう思うと回答された方は57%ありましたが、全く思わない、余り思わないと回答された方は39.7%でした。全く思わない、どちらかというと思わないと答えられた方がそう感じる理由として、待機児童の問題や、保育園や子どもセンターなど施設が遠いこと、伸び伸び遊べる公園などの遊び場がないこと、小・中学生の医療費助成をもっとしてほしいなどの声が見られました。
こうした調査結果を真摯に受けとめ、これから策定する子ども・子育て支援事業計画において、妊娠期から出産、子育てまで切れ目のない支援が行えるように、妊婦健康診断の公費助成、乳児家庭全戸訪問事業から始まり、子育て支援センターにおける離乳食など専門的な育児教室の実施や、乳幼児、親子が自由に集える子どもセンターの設置、虐待予防や育児等の必要な家庭へ訪問する養育支援訪問事業、医療費助成制度、子育て環境の整備など各種の子育て支援策について、中・長期的な展望を示してまいりたいと考えております。
○議長(善住昌弘君) 当局の回答を求めます。
野田都市産業部理事。
〔都市産業部理事 野田健志君 登壇〕
◎都市産業部理事(野田健志君) 橋議員の、安土駅周辺整備事業の進捗について2点のご質問にお答えを申し上げます。
まず1点目の、JRとの基本協定の内容及び現段階での駅舎、自由通路の概要についてでございますが、安土駅舎の橋上化につきましては総額で10億1,735万4,000円とし、近江八幡市負担が9億6,835万4,000円、またJR負担として4,900万円となっております。工事完了期限としましては、旧駅舎の解体も含め平成30年3月末日としておりますが、新駅舎の供用開始は平成29年3月を目標にしております。
安土駅には、篠原駅にない、琵琶湖線の運行上大変重要な通信機器室が現在設置されており、これが駅舎建設時の支障となりますことから、移転に1年間を要するとされております。このため、協定書でも、通常より1年長く工期を設定されているところでございます。
新駅舎の主な機能といたしましては、橋上化による2階部分には駅事務所及び幅員2.5メーターの乗りかえ跨線橋を初め、多目的トイレ及び男女トイレ、上下ホームへの11人乗りエレベーターを各1基ずつ設置いたします。特に改札口には、自由通路のほぼ中央部、線路上空での設置予定であります。
次に、近江八幡市側の施設となります自由通路は総額7億8,549万円で、工事完了期限は駅舎と同じく平成30年3月末日としております。自由通路の有効幅員は4メーターで、延長58メーター、南北にそれぞれ15人乗りエレベーターと上りエスカレーターを設置いたします。さらに、北口には、東側、常楽寺側からの利用者の利便性を高めるべく、幅員2メーターのサブ階段も設置いたします。
また、自由通路北口の1階部分には、地域からの要望のありました情報発信スペースの確保も検討しており、活用方法等につきましては、今後、各関係団体との協議を行ってまいりたいと考えております。加えて、安全対策のため、自由通路などにおいて防犯カメラの設置について、関係部署や警察署との調整を行っており、設置位置など、今後協議を行ってまいります。
次に、2点目のご質問の、駐在所移転工事の内容につきましては、警察機能を中断させることなく駐在所の移転を行う必要があり、また現在の駐在所設置基準や移転先の条件など多角的に検討した結果、新たな敷地に新築する工法を採用となったものであります。また、駐在所移転につきましては、近江八幡警察署並びに滋賀県警察本部との協議調整を幾度となく行い、同意もいただいており、平成26年度早々から設計にかかられ、秋口からは建築工事を行われる予定である旨調整をいたしております。
現在の駐在所は、駅舎本体工事の際に仮跨線橋工事の作業ヤードとなることから、この移転がスムーズに運ぶことが非常に重要であり、県警側にもその旨お願いしているところであります。また、駐在所移転の下準備にも取り組んでおりまして、移転先敷地の構造物等の撤去工事を本年2月下旬をもって完了いたしました。新年度早々には、同じく駐在所移転の支障となる北口公衆トイレの解体を予定しております。現トイレ解体後、自由通路のトイレが完成するまでは、駅前観光案内所のトイレをご利用いただく予定をいたしております。
いずれにいたしましても、JRとの協定締結を初めとする駅舎等の整備によりまして、長年の悲願でありました南口からの駅への乗り入れと駅舎等のバリアフリー化が具現化することとなり、今後も関係機関との調整に努めてまいります。
以上でございます。
○議長(善住昌弘君) 回答漏れはございませんか。
質問はございますか。
橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございました。それでは、再問をさせていただきますが、順序は当初の安土駅からずっと順序立てて再問させていただきます。
今、駅舎、自由通路についてるるご答弁をいただきました。ありがとうございました。1点だけ再問させていただきたいんでありますが、以前、自由通路における多目的スペースが設けられる可能性はあると、こういうことでお聞きをいたしておりましたが、その件についてもう少し詳しくご説明をいただきたいというのが1点、それと、供用開始が今ご答弁をいただいた限りでは29年3月、こういうふうにお聞きをいたしました。ことしからしますと3年も4年もかかるんかなと、このようなことで、市民の方々は、そんなにかかるんかなあということで恐らく思っておられるかもわかりません。しかし、先ほどの答弁の中で、通信機器室が安土にはあるんだ、こういうお話も今答弁をいただきました。通信機器室がどの辺にあって、撤去するのにどのぐらいかかるんやろうなと、このように思いますんで、その辺だけご答弁をいただきたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 回答を求めます。
野田理事。
◎都市産業部理事(野田健志君) まず、情報発信スペースについてでございます。
情報発信スペースにつきましては、基本設計では2階に設置が可能ということで、改札口の横に想定をされておりましたが、JR西日本との協議を重ねる中で、公衆トイレの位置を駅利用者の利便性を図る上から2階に変更ということに移ってまいりました。その関係につきましては、JRは基本的に線路上空や地下部分には極力施設を設けることを避けております関係上、情報発信スペースも2階部分から変更しまして、1階の正面になる部分であれば設置が可能ということの回答をいただいたというものでございます。
また、通信機器室はどういうような施設かというご質問でございますが、通信機器室は、琵琶湖線の列車の運行上、新大阪から送られてくる信号とかポイントの切りかえなどの大変重要な情報を中継する施設と聞いております。この施設が今回の新駅舎の設置箇所の真下に当たるわけでございまして、予定場所にございます。事前に他の場所で機能の回復をしてから切りかえるという手段をとっていかなければなりません。
さらに、この施設は、篠原とか稲枝などの施設にはございません。他駅の実例もないということがございまして、工期を見込むことが大変困難となっております。通常より工期が長く設定をされてるという状況でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございました。
今ご答弁をいただいておる間に私ちょっと思い出したことがあります。それは、安土駅のバリアフリーについて安土議会で請願が出され、全会一致で、全員一致でその採択をしたことを思い出しているわけですが、その提出者は障害者の方々で、大変全会一致で採択をされたことに喜びをいただいたわけでありますが、それから今日十数年たって、誰ひとりとしてこのことについて手をつけてもらえなかった。私は本当に悔しい思いをしました。
何回か質問もしました。そのたびには必ず回答が、5,000人以下の乗降客の駅は修理はできないんやと、こういう答弁ばかできなかった。しかし、このたびは基本協定締結を、いわゆる明るい兆しを見せていただき、これひとえに何といっても冨士谷市長、また職員の皆さん方の本当におかげと深く感謝を申し上げます。どうぞひとつ協定締結に従い、立派な駅を一日も早くつくっていただきますことをお願いを申し上げます。
また、駅前の防犯のかなめであります駐在所、この件についても、どうぞ一日も早くスムーズに移転ができますことを願って、次の質問に入らせていただきたいと思います。
自治会加入の現状と課題についての再問をさせていただきます。
近隣の市町において私がお聞きしたところによりますと、地域コミュニティー意識調査を実施されたということを聞きました。当市でもその意識調査を実施されるのかされないのか、されたことがあるのか、その辺についてお聞きをいたしたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 回答を求めます。
吉田部長。
◎総合政策部長(吉田正樹君) ありがとうございます。意識調査はしてございません。いろいろ前回の議会から、どうしたら自治会に入っていただけるかということを、私なりにいろんなネットワークを使い検討してきました。少しお話しいたしますと、やはり自治会に加入のメリットといいますか、それがないと、多分何ぼ強制的に条例つくって入らせましても多分無理やろという結果に達しました。
じゃあどうしたらいいかということで考えましたとき、近江八幡市はまちづくり協議会というのを結構先駆的にやってきた市でございまして、これは堂々と自負できると思います。このまち協の位置づけをもっともっと表に出せば、必要性、したがいまして、10年後の姿の未来を私たちはどう考えたらええということを考えるような条例ができたらええんじゃないかなということを現在思っておりまして、こういった視点で少し調べますと、お隣の京都市に地域コミュニティー活性化推進条例というのがありました。これは何やといいましたら、自分たちの居場所をつくらなあかんとか将来私たちはこういうことを目指すんやということを地域でお考えになることに、市がいろんな形で支援していきましょうということでございます。
そういったことを踏まえてやっていくほうがいいのかなということも踏まえつつ、前議会からお話がございますように、まち協をやりまして今度5年目がたつんですかね、ことし26年度に一度見直しといいますかね、いろんな見直しということで、1年間ということでお約束してございますから、26年度にそういったまちづくり推進委員会というのを仮称でございますが立ち上げまして、もう少し現場の意見を聞きつつ、かつ自治会加入の方向づけも見出すべきかなということを考えてございます。調査してございませんが、日々いろんな状況につきましては把握してございまして、そういった形で、近江八幡市につきましては、まち協のあるべき姿と連動いたしまして自治会加入の方策を設けて、将来的には何かこう市のほうがぽんと背中を押せるような、まち協を押せるような僕は条例が必要かなということでございます。
以上でございます。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。
僕は、先ほどの答弁の中で、加入率が79.8%やと、当市は79.8%、80%に近いということは大変立派な結果やなあと、こういうふうに思いました。しかし、これであれば、ほとんどの自分のお持ちの持ち家の方は全部入っておられると。
しかし、僕の、歩いて自分で聞きにアパートへ行ってまいりました。全然違います。平均で79.8ですが、アパートに住んでおられる方にお聞きをしに行きました。そしたら、わしは加入すんのが嫌やからここに住んでるんやと、こういうご返答をいただいた。また、アパートのオーナーに直接お出会いして調べて話をしましたら、そら橋君、オーナー会をつくれやと、そうでない限り上がらないよと、そういう提案もいただきました。
確かに、おっしゃっていただけること当然やと思います。どうかひとつ、その辺で僕が調べた数字だけを申し上げますが、やはり年数、おうちの形、年齢、お入りになっておられるそのタイプによってこれだけ違うんかなあというふうに感じましたので、数字だけを並ばせていただきますが、持ち家の方は90%以上加入されてます。分譲マンションに入っておられる方はまだ55%、アパートになりますと20%という結果です。また、何年そこにお住みですかということで、20年以上お住みの方は9割、5年未満の方ですとやはり半分以下。また、年齢で調べましたら、50歳以上の方は80%、20歳代の方は50%以下でございました。その意見を聞いてみますと、やはり入るのが当然やという方と、地域に必要な情報が得られると、地域の情報が得られる、また地域の人と触れ合いができる、こういうことで入っておられる方が団地では34%ぐらいで、当然入るのが当たり前やと、こういうふうにおっしゃった方が57%、こんな感じでありました。
そこで、79.8%でもうこれでええねやと、こういうふうに思わずに、その中には、もう次はわしもう脱退したいねやという方がこの数字の中にはあると思いますんで、より一層加入の促進をしていただきますことを希望をいたしたいと思います。どうかよろしくお願いをいたします。
それでは次に、人口減の歯どめ対策についてお尋ねをいたします。
合計特殊出生率の数字を、23年度では1.54と、こういうふうにご回答をいただきました。全国平均が1.38ということで、近江八幡の場合は0.16多いんやと、全国から比べれば。しかし、私先ほど初問で申し上げましたように、減にならないためには2.00以上でないとだめだと、減っていくと、こういうことでありますんで、近江八幡の場合は減らないようにするには0.46必要であると、こういうふうに思うんですが、その辺について対策があればお答えいただきたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 回答を求めます。
村井部長。
◎福祉子ども部長(村井幸之進君) 本当にすぐ効く特効薬というのはなかなか本当にないというふうに思います。したがいまして、本当に近江八幡で子どもを産みたい、過日の議員にはお話をさせていただいたわけなんですけども、そういったことの積み重ねだと思います。ただ、結婚という部分で、まずはそこの部分の支援というものが行政としては今なかなかできてない、それにつきましては過日も、今、地域少子化対策交付金というのが、国はそこも含めてということで出てるわけでございまして、第1次の申し込みは終わりましたが、そこでどういったものが採択されるかというのを少しそれを見て、近江八幡でも今やってない中でやれるものがあるかどうかというものは少し見て、あれば今後またそれをその中から今後うちも手を上げていくようなことも検討はしていきたいなと思います。
以上でございます。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。
恐らく今の状態でありましたら、恐らく30年後には近江八幡の計算上でいきますと5万8,000人になるであろうと、30%確実に減っていくと、こういうふうに計算ができるわけであります。ちなみに、0歳から9歳までの近江八幡の今人口は男女合わせて8,121名、これは12月現在であります。それがそのままそっくり50年移行しますという想定で、今60歳から69歳の人口は1万1,800人おられるわけです。そこでもう既に3,700人の数字が減るということになるわけです。計算上はそういう計算になるわけですので、やはり常に、婚活であろうが何であろうが、そういう対策をとっていただけますようによろしくお願いをいたしたいと思います。
次に、ライフ組合の負担金について再問をさせていただきたいと思います。
先ほど、ライフ組合の数字もお聞きをいたしました。非常に最近の安土の方は、どっちかといえばさざなみのほうに移行されてる。かなり数字が減っているはずです。
僕の聞いた話では、最近、布引斎苑が建てかえられると、こういうお話をお聞きいたしております。これは大体いつごろで建てかえられるのか、また建てかえられたとしたら、減っている、近江八幡まだその負担金を払わなければいけないのか、その辺についてお伺いいたします。
○議長(善住昌弘君) 回答を求めます。
木野区長。
◎区長(木野和也君) 先ほど数字ばっかり申し上げたんですが、この件に関しましては、今おっしゃるとおり、布引斎苑からいわゆるさざなみ浄苑のほうにどんどんかわってきていただいてるという実情から、今ご心配な点が2つあるんですが、今言われた再問の中における新布引のほうの斎苑ですね、施設がいつごろされるのかということは、平成26年度より新施設整備事業を開始されて、平成30年度から稼働を予定されております。
この件に関しましては、実はさきの12月議会で八日市布引ライフ組合規定の一部改正について承認をいただいているところでございますが、新施設の管理運営には近江八幡市は加入をいたしません。したがって、その新施設の負担金、いわゆる建設における負担金は発生することはありません。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。新施設についての負担金はないと、こういうことのお答えをいただきました。
それでもなおかつ、そこを30年までは、いわゆる構成組合に入っておれば負担金は払わないかんのかということもお聞きしたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 木野区長。
◎区長(木野和也君) この件につきましては、実は組合に加入している限り、市町のそういった均等割の負担金は必要となります。例えばこのライフ組合ですと、人口割が50%、そして実績というんですか、何人かということによって50%というふうなことの負担金が発生してまいります。ただしこの点に関しましては、こういった合併の効果を生かした形で、平成27年以降については脱会を視野に入れて対応を進めたいというふうな市の方針でございます。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。今お聞きしますと、27年度以降は組合から抜けるというような感を受けさせていただきました。抜けるということになりますと、大変この構成市町との話が難しい問題があろうかと思いますが、その辺はしっかり調整、円滑に調整をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
それでは次に、し尿処理についてでございますが、し尿処理の数字そのものは安土はそんなに大した数字ではありません。それだけにまた、合併をいたしても決して減るとかふえるとかということはない、先ほどの数字を聞かせていただいた限り、あってないということでございます。それだけに、私も去年の3月議会で質問もさせていただきました、第1クリーンセンターの公共下水道に旧の近江八幡市の場合は投入をされてるということでございます。安土のこの部分も投入はできないものなのか、その辺についてお伺いいたします。
○議長(善住昌弘君) 木野区長。
◎区長(木野和也君) 今、斎苑に続きまして、ライフ組合のし尿に関することですが、今ご質問のほうは、第1クリーンセンターに現在の安土地域分を投入することはできないかということですが、このし尿等の業務をライフ組合から例えば脱退していくというふうなことになりますと、これも構成市町の関係機関と協議を進めることになります。また、公共下水道への投入となりますと、近江八幡地域分を投入したと同時に、今現在、近江八幡市はしているわけなんですが、滋賀県の流域下水道関連機関との、今度は県との調整とか、あるいは協議が必要になります。こういったことに対しまして協議を進めていって、今おっしゃるような方向を模索していくってことはありますが、いずれにいたしましても、合併をしたことによるメリットを生かすことが大変重要であると考え、また費用対効果等含めて、今おっしゃるような方向で動いていきたいというふうな考え方は市としては持っております。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。今、区長からは、湖南中部流域下水道関連の問題もひっかかってくると、こういうことでございますんで、その辺は十分議論をしていただいて、前向きに、合併効果があるということでしていただきたいなあと、こう思います。
もう一点、今、湖南中部流域下水関係ですと水道関係になりますんで、中塚部長のほうに、それは果たしていけるかどうか、その辺ご意見があればちょっとお答えをいただきたいと思います。
○議長(善住昌弘君) 回答を求めます。
中塚部長。
◎水道部長(中塚靖彦君) ありがとうございます。私どもの水道部といたしましての見解といたしましては、基本的に今現在の第1クリーンセンターを下水道につないだということについては、特定排水事業という形で、下水道の放流基準と申しますか、下水道へ流していいよという基準の水質を十分クリアしてるというのが今の第1クリーンセンターの状況でございます。それと、安土地区におきましては、下水道普及地域についてはもう90%を超える方がつないでおられて、今現在の浄化槽区域の投入についての今後検討するということになります。
ただ、浄化槽の収集運搬業者の問題がありますけれども、基本的には可能だというふうに思いますし、ひょっとしたらこれは災害時には非常に重要な施設になってくるという思いもありますので、そういった意味からも、これについては標準的な、要はこの流域下水道の中での各市町が持つ標準的なシステムになる可能性もありますので、そういった意味で今後交渉をしていくという形になろうと思います。基本的にはできると思います。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。ぜひともそのようになるようにご努力をいただきたいと思います。
たまたま昨年度3月議会で私質問をさせていただいたときに市民部長が答弁をいただきましたんで、この3万キロリットル、それに安土の1,900リットル、この数字なんてのはもう数ではないと思うんで、全体の中で処理ができるのかどうか、ひとつご意見があればお願いいたします。
○議長(善住昌弘君) 森岡市民部部長。
◎市民部長(森岡孝文君) まず、ついでと言っちゃあ申しわけないですけども、火葬場の件ですけども、もう9割以上の方がさざなみ浄苑を使っておられる、それから施設も十分そういう性能を持ち合わせておるという中で、いつまででも布引斎苑のほうでするのはいかがなものかと思います。これはやはりそういった経費は節約して違う方面に使っていけば、非常に有意義なことであろうと思います。
それから、第1クリーンセンターですけども、安土の日量ですね、約5トンと聞いております。それから、近江八幡市が大体80から100トンということで、量的にも施設の性能も全く問題はございません。あとは、さっき中塚部長が言いましたとおり手続的なことであろうということで、一日も早くそういったことが可能になるよう努力はしていきたいと思います。
以上でございます。
○議長(善住昌弘君) 橋議員。
◆19番(橋博君) ありがとうございます。突然振りまして、まことに申しわけございませんでした。ひとつご努力をしていただきまして、合併の効果を上げていただきますようにお願いをいたします。
最後の最後になりましたが、先ほどお願いをいたしました東の玄関口である安土駅をどうぞ立派な安土駅にしていただきますことをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(善住昌弘君) 以上で橋博議員の個人質問を終わります。
以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。
次回10日は定刻から再開し、個人質問の12番目中田幸雄議員から続行することといたします。
本日はこれをもって散会をいたします。
ご苦労さまでございました。
午後5時27分 散会