録画中継

令和3年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月15日(火) 一般質問
山元 聡子 議員
(1)新型コロナウイルス感染症第5次対策について
(2)新型コロナウイルスワクチン接種について
(3)小、中学校における教育現場の対応について
   ①水分補給について
   ②生理の貧困について
   ③制服について
(4)日野川と立地適正化計画について
(5)市の気候非常事態宣言について
(6)市庁舎建設について
◆5番(山元聡子君) 凛成会の山元聡子でございます。よろしくお願いいたします。
 今回は大項目6つにわたり、分割にて質問させていただきます。前の議員と重なる点がございますが、発言通告に従いまして進めてまいります。
 それでは、1つ目、新型コロナウイルス感染症第5次対策について。
 新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中でのオリンピックの開催や市民の暮らし、地域経済活動において、様々な課題が山積しております。
 大きく3点について質問させていただきます。
 まず、地域経済、市民消費活動、高齢者活動への支援として3つの事業を今回展開をされていますが、まず第3弾のじもと応援クーポン事業を実施されるに当たって、第1弾、第2弾におけるクーポン事業の総括をお願いいたします。
 それを踏まえて、今回は地域応援シニア向けチケット事業に分けられた経緯等をお答えください。
 また、このじもと応援クーポン事業は市民の方からも高い評価と関心が寄せられています。財源も含めて当局のこの事業に対する思いをお教えください。
 2点目、ふるさと観光事業について。
 私は、昨年4月の全国緊急事態宣言を経て6月議会での個人質問、そして凛成会としてコロナ対応での市長への緊急提言を繰り返し行ってまいりました。県をまたいでの行動自粛が叫ばれる中、改めて自分たちの住むこの近江八幡市の歴史や文化に触れ、この地域の魅力を再発見するために、市民が訪れる市内観光の推進と外部経済の流通を視野に入れたオンラインの活用を提案いたしました。
 今回は、市民が訪れる市内観光の推進のためのガイドブックの作成、販売の事業をお考えいただきましたこと、まずは感謝を申し上げたいと思います。
 そこで、改めてこのふるさと観光事業と、この事業を推進されたいとする当局の思いをお聞かせください。
 また、私は、市民が市内のホテルに泊まり、外食し、市内観光していただく呼び水として、市民が泊まる宿泊クーポン券の発行を提案してまいりましたが、今回は宿泊も兼ねた用途としても活用できる観光券でございます。
 そこで、全戸配布されるとお聞きしているガイドブックの作成に当たり、どのように募集をなさるのか、また市民への観光券の販売場所等の情報がいかに発信をされるのか、お伺いをいたします。
 3点目、次に災害時の感染拡大防止対策として、災害対策用ワンタッチパーティション、プライベートルームの配備をお考えいただいております。
 そこで、昨年各学区で実施されたコロナ禍を想定した避難訓練の総括についてお伺いをいたします。それらを踏まえて、今後の課題と災害避難対策の取組についてのお考えをお聞きいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 山元議員お尋ねの新型コロナウイルス感染症第5次対策のご質問のうち、じもと応援クーポン事業及び地域応援シニア向けチケット事業についてお答えします。
 令和2年度に実施いたしましたじもと応援クーポン事業につきましては、昨年9月と今年1月に第1弾と第2弾に分け実施しましたところ、登録事業者数は計452店舗、換金額は第1弾、第2弾を合わせ約4億5,000万円となり、経済効果は少なくとも9億円以上の効果があったと見込んでおります。
 実際にクーポンを活用された多くの市民の皆様からも、市民生活支援と消費喚起の両面で高い評価のご意見を多数お寄せいただいたところでございます。
 また、事業者の皆様からも、事業に関するアンケート等の結果により、本事業を通じ売上げや来客数の増加につながったほか、お店のPRもできたなど、本事業の継続実施を望まれるご意見も多数頂戴したところでございます。
 一方で、高齢者の皆様からは、1回の使用で1,000円以上の購入が必要なクーポンは使用しにくいといったことや、買物に出かけるための移動の困難さに対するご意見等も少なからずいただいておりました。
 このような課題を改善するため、今回のシニア向けチケット事業では、65歳以上の皆様には1枚200円から使用できる商品券を3,000円分発行するとともに、お出かけの際のタクシーやバスにも使用できるように考えております。また額面を200円と少額にすることにより、例えば地域で行われているワンコインカフェやふれあいサロンなどにも使用できるようにすることで、高齢者の活動支援も同時に図る目的がございます。
 このように昨年度行った事業の結果を踏まえ、一部課題等も改善しながら、今回のクーポン事業とシニア向けチケット事業の提案をさせていただくものでございます。
 また、この事業に必要な財源につきましては、令和3年度に交付される新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を主に活用する予定であり、この交付金の趣旨でもある地域経済の活性化や市民生活の支援策として取り組んでまいります。
 いずれにしましても、昨年度の事業効果を踏まえ、クーポン事業を継続し、さらに高齢者支援のためのチケット化を行うことで、コロナ禍の出口がなかなか見えない現状においても、本市の経済と市民生活の持続性を高めてまいりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山元聡子議員ご質問のふるさと観光券事業についてお答えいたします。
 まず、事業内容ですが、市内の事業者から近江八幡の食や体験、宿泊など、観光の魅力を再発見できる商品や市内ツアープランを募集し、それらを掲載したガイドブックを作成いたします。このガイドブックに掲載された観光商品やツアーを購入できる1万円分の観光券を5,000円で市民の方を対象に販売し、期間内にご使用いただくという内容になります。
 この事業を実施する狙いは、依然新型コロナウイルス感染症の収束が見通せず、地域経済全体が厳しい状況にある中、その影響を顕著に受けている観光事業者を支援することにあります。そのためには、観光事業者自身による商品やサービス改良の取組も重要となることから、市行政はその後押しをすることで業界の活性化を図るとともに、市民が地元にある観光資源のすばらしさに改めて気づいていただく機会を提供したいとの思いで企画いたしました。
 当事業を通じ観光関連事業者が従来のサービスを工夫、改善することは、地域観光資源の一層の磨き上げにつながるものであり、収束後も継続して商品やサービス展開を維持することで、本市の観光振興を持続的に発展させたいと考えているところでございます。
 次に、事業者の募集方法についてお答えいたします。
 ガイドブックに掲載する観光商品の募集は、観光物産協会等の関係機関を通じた周知や説明会、相談会を行い、事業者の理解と参画を求めます。また、掲載に際しては、感染症対策、新しい生活様式への対応、地産地消など、一定の基準による審査を行い、本事業の趣旨に沿った商品となるものを選定したいと考えています。
 次に、観光券の販売場所等の情報発信についてですが、できるだけ密や渋滞、混乱を避けるため、物理的に分散した場所を設けるよう現在調整をしており、現時点では市役所や安土町総合支所、市内観光案内所における販売を想定しているほか、購入いただく市民の利便性を念頭に、商工関係や金融関係の事業者にも協力を求めていきたいと考えています。
 市民の皆様への情報発信や周知については、9月中をめどにガイドブックを全戸配布するほか、広報紙やホームページ等の活用により努めてまいりたいと考えています。
 なお、それ以降の予定といたしましては、10月の一定期間内に購入申込みを受け付け、その状況によっては、抽せんを経てご購入いただける方にご案内を差し上げるという方法を想定いたしております。案内が届きましたら、販売場所で現金と引換えに観光券を受け取っていただき、2月頃までをめどにご利用いただきたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員お尋ねの新型コロナウイルス感染症第5次対策についてのうち、災害時の感染拡大防止対策についてお答えいたします。
 昨年度の本市防災総合訓練につきましては、コロナ禍において必要不可欠な訓練を実施するとの観点から、避難所担当職員が感染症対策を踏まえた避難所開設を経験することを目的に、各学区役員の皆様とともにコミュニティセンター等で発熱、せき等の症状のある方の専用スペースの確保、動線の確認等、全学区において避難所開設訓練を実施いたしました。
 訓練後に実施したアンケートにおきましては、避難者の受付場所で密集等のご指摘があったことから、空気循環用の大型扇風機、多用途のプライベートルーム等を配備させていただいたところでございます。
 また、今年度は、議決をいただきましたらワンタッチパーティションを配備することから、ワンタッチパーティションの円滑な設営訓練等について、今後防災総合訓練を計画していく中で検討してまいりたいと考えております。
 避難とは、安全を確保する行動を取ることであり、避難所への避難だけではなく、親戚や知人宅等への避難をしていただくことも安全を確保する行動ですので、こうしたことにつきましても継続して周知啓発してまいりたいと考えておりますので、議員におかれましても、コロナ禍の今、水平避難や垂直避難など、安全を確保する行動を取ることのお声がけを市民の皆様にいただければ幸いに存じます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 ふるさと観光事業の観光券の発行について質問させていただきます。
 観光券は1万部の販売とされていますが、販売数を1万部にされた理由についてお尋ねをいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) ふるさと観光券を1万部に設定した理由につきましては、今回の観光券の発行に当たっては、財源の一部を国費といたしておりますことから、発売から利用店舗に対する観光券の精算までを年度内に完了させる必要があります。期間と財源が限られた中で、プレミアをつけて市内に1億円分の観光関連の経済効果を生み出そうということで、1冊当たり1万円分の観光券を1万部発行する設定を行ったものでございます。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 また、1万部の販売で1世帯当たりの購入の上限というのがございますでしょうか。
 また、観光券の1万部を大きく超える申込みがあった場合の対応等はどのようにお考えでしょうか。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
 ご質問いただいている1世帯当たりの購入上限の設定なんですけれども、この事業が初めてということもあって、実際にどれだけの販売をさせていただく中で購入いただけるかとていうのが不確定の要素もたくさんございます。そうした中で、観光券の購入対象者は市民と限定させていただいた上で、1世帯当たり2部程度の上限を設定していきたいというふうに考えております。
 密、また混乱を招くおそれもあります。私たちが想定している以上の販売、購入希望があった場合ですけれども、密や混乱を招くおそれもありますので、先着順による販売ということではなく、はがきなどによる申込みで受付を行っていきたいということを考えております。
 申込数が定数を超えた場合には、抽せんを行い、購入者を決定するという方法を考えております。
 仮に申込数が定数に満たない、逆にあまり売行きが芳しくないというような状況になった場合には、対象者を市外在住者等にも広げ、2次募集の対応等も検討していきたいというふうなことを想定しております。
 いずれにしましても、今後制度設計を進めていく中で、関係機関とも協議していきますので、多くの意見を参照しながら決定してまいりたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 観光券のガイドブックは、近江八幡市の観光で食と体験と宿泊の魅力を再発見できる観光商品を掲載したガイドブックを作成されるということですが、特に宿泊に関心を持っていただけるようなガイドブックの作り込みをぜひお願いしたいと思います。市民の方においては、食と観光体験は受け入れやすいと思いますが、地元に泊まっていただけるようにするには、やはり企画の段階から一工夫必要だと思います。この件についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 初問でもお答えさせていただいたかと思いますが、この事業につきましては、事業者からの参加を求めながらやっていくという部分もございます。そうした意味で言いますと、観光物産協会等の関係機関にも働きかけながら、観光商品としての宿泊、そういうものもできるだけ参加いただけるように協議をしてまいりたいと思います。ただ、これらはあくまで私どもの希望であって、事業者参加というのができるだけしていただけるように働きかけるということで進めたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 まだまだ今コロナが収束しない中で宿泊業者さん大変お困りですので、その辺のことも含めて、検討していただいている物産協会さん等に働きかけていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 あと、災害対策のワンタッチパーティションとプライベートルームの配備についても、そちらを使っての避難訓練、しっかり行っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 あと、じもと応援クーポン事業なんですけれども、1回と2回の状況を踏まえて、さらによりよい形でご検討いただいてますこと、ありがとうございます。
 そこで、さらにじもと応援クーポンや地域応援シニア向けチケットの活用方法について、ぜひ魅力あるチラシの作成もお願いしたいなと思っております。例えば市民の方の、こんなふうに私はクーポン券を使ったというお声を掲載していただいたり、高齢者の方には活用のシミュレーションを分かりやすく掲載するなど、ぜひ3度目のじもと応援クーポン、期待されておりますので、工夫をお願いしたいと思います。これは要望とさせていただきます。
 続きまして、新型コロナウイルスワクチン接種について質問させていただきます。
 高齢者優先ワクチン接種の対応に日々ご努力いただいておりますこと、まず感謝申し上げます。
 改めて、現在の高齢者ワクチン接種状況と今後のスケジュールについてお伺いをいたします。
 次に、7月末、前倒しによる高齢者の新型コロナワクチン接種に係る移動支援については、昨日6月14日より既にホームページ等で市民へ、臨時便として文化会館前からあづちマリエート間のシャトルバスが運行なされていますが、私は改めて早急に近江八幡駅から市役所前を経由して安土駅、そしてあづちマリエートへという往復のシャトルバス運行のご検討をぜひお願いしたいと思います。
 その中で、先ほど森原議員もおっしゃいましたが、安土の高齢者の方にも配慮した数か所の経由先を併せて乗り降り、乗車できるような形のご検討をお願いしたいと思います。改めてご意見をお聞かせください。
 次に、高齢者のワクチン接種が国の意向で7月末までの接種完了となったことから、当初、30分、接種枠を30人から45人に変更されたことで、大変な思いをされて先に予約を取られた方より、後に取られた方が早く接種予約をされる状況が多く発生しております。その理由について市民に理解を得る周知が改めて必要かと考えます。
 そして、現在遅めの予約をされている方がお仕事上等で少しでも早く接種をされたいとされる方へは、予約の取り直しではなく、登録制で、急な空きが出れば対応していただければと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山元議員の新型コロナウイルスワクチン接種についてのご質問のうち、7月前倒しによる高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種に係る移動支援についてお答えします。
 近江八幡駅から市役所前を経由して安土駅から最終のあづちマリエートまでのシャトルバスの運行について検討できないかということですが、このたびのシャトルバスによる移動支援につきましては、政府により高齢者に対する優先接種を7月末までに完了させるとの方針を出されたことにより、本市でも6月14日から接種枠を拡大することになりました。このことに伴い、これまで集団接種会場であるあづちマリエートまでの交通手段が公共交通機関であるあかこんバスのルートが1本であり、今ある交通手段を補完することを目的にシャトルバスを運行することとしており、現状では近江八幡駅や安土駅を経由することは予定しておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山元聡子議員の新型コロナウイルスワクチン接種ご質問にお答えいたします。
 まず初めに、1点目の現在の高齢者ワクチン接種状況と今後のスケジュールについてお答えをいたします。
 本市での接種状況は、6月11日現在の速報値で、5月10日からの集団接種及び5月20日からの個別接種、それより先行しました沖島高齢者施設への巡回接種を合わせて接種回数は計1万109回となっております。集団接種で1万6,830回の2回、ヴォーリズ記念病院での個別接種で4,500回の2回を7月末までに終えるため、6月14日から体制を拡充し進めているところでございます。
 7月末までの高齢者接種後は、64歳以下の市民への一般接種を予定しており、基礎疾患を有する方と高齢者施設等の従事者の先行予約、接種の機会を設けつつ集団接種の体制について見直しを行うため、調整を行っているところでございます。
 また、国の要請に基づく企業や大学等での職域接種が基本的に6月21日から開始され、滋賀県によるエッセンシャルワーカー等に対する県内2か所の広域ワクチン接種センターでの接種予約が7月1日から開始される予定で、接種機会の選択肢が広がる中で一層の推進をしていくことになりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
 また、国が東京都と大阪府に開設した自衛隊大規模接種センターでは、10日から65歳以上の接種対象地域を全国に拡大され、ネット予約以外に電話予約も始まった状況となっております。
 なお、本市の64歳以下の市民への接種券発送については、職域接種が始まることから、国の要請どおり、できるだけ6月中の送付に努め、市の集団接種体制の見直しや個別接種の拡充に伴うご案内については、7月中旬までには対象者に別途個別通知等にてお知らせする方向で調整をしているところでございます。
 次に、2点目の7月前倒しにより、先に予約を取られた方より後に取られた方が早く接種される状況が発生したことについてお答えをいたします。
 市では、ワクチン供給量と時期を見定めて、安全かつ確実、そして希望者にできるだけ速やかな接種をするため、ワクチンの供給状況を踏まえ、4月12日に予約を開始して以降、毎週月曜日に追加予約枠を設けてワクチン接種実施に努めてまいったところでございます。
 そこに、突然4月23日に菅首相は高齢者への優先接種を7月末までに完了するように表明され、国は接種者の担い手確保策、それに伴う財政的な支援策を矢継ぎ早に示され、田村大臣を筆頭とする厚生労働省と河野大臣を筆頭とする内閣府とは別に、自治体に対する監督官庁であります総務省において、武田大臣を本部長とする地方支援本部が設置されるなどの動きがございました。
 そして、4月30日に7月末までの接種完了に向けて、高齢者2回接種分のワクチンを配布する各自自体への基本配分計画が初めて示されました。この計画によりまして、高齢者接種に必要なワクチンは本市にも確実に6月末に配布されることとなり、ワクチンを確保できることとなりました。この結果、当初計画では高齢者への優先接種期間の終了を9月5日としておりましたが、7月末までの約1か月間、大きく計画を前倒しする必要に迫られました。
 また併せて、この間の本市や他市町での高齢者の予約状況や世論、また医師等の意見交換から、変異株の感染拡大や県内での感染者数の増加に伴って、希望接種率が高まってきていると判断したとこでございます。当初、直近のインフルエンザワクチンの接種率が7割であったことから、新型コロナウイルスワクチンについても、接種希望率7割と想定してまいりましたが、希望する高齢者が7月末までに接種が終えられるようにするために、9割へと上方修正する見直しを同時に行ったところでございます。
 少しでも早く接種が終えられることは市民全体の願いでもあり、この見直し計画を実効性のあるものとするためには、接種スピードアップによる接種人数の拡大と接種していただく医師等の増員や時間延長による接種体制の拡充の2つの方法を組み合わせて調整を図ってきたとこでございます。
 そして、7月上旬にはワクチン量は確保されますが、それまでの間のワクチン供給量と在庫量に照らし合わせた接種人数となるよう設定することも重要でございまして、それらの要素を調整して1日の会場ごとの接種人数を算定し直したところでございます。
 2回接種しなければならず、また少なくとも3週間の間隔を明けなければならないことから、結果として6月14日まで接種日を遡及し、追加予約枠を設定しないと、7月末までには終了できないことから、このような期間遡及を伴う計画の見直しを行うことを決定し、5月24日に残りの予約枠を全て受け付けることとしたところでございます。
 しかしながら、今回の予約枠追加で、実際には6月14日の接種日から追加で予約が得られることになり、5月10日までに何度も電話やウェブ予約に取り組まれるなど、大変なご苦労をされて集団接種会場の予約を取られた高齢者の方よりも、5月24日以降に予約を入れられた方が早い接種日で予約できる状況となったことはご指摘のとおりでございます。
 先に苦労して予約を取られた方からは、後から予約した者が先に接種できるということは納得できない等のご意見を頂戴いたしたところでもございます。苦渋の選択であったとはいえ、多大なご迷惑をおかけしたり混乱が生じたことにつきましては、おわび申し上げます。それとともに、経緯を含めてご理解のほどもよろしくお願い申し上げたいと思っております。
 最後に、3点目のキャンセル対応の登録制の対応についてお答えをいたします。
 現在、市の集団接種会場の予約枠はほぼいっぱいとなっており、予約の取れない人を含め、難しい状況にございます。一旦集団接種の分、予約が埋まったと思われていたところで、まだ少しキャンセルとかあって、日によっては2枠とか3枠とか戻っている場合もございますが、一応ほぼ埋まっている状況でございます。
 また、キャンセルバンク等のキャンセル対応の登録制については、速やかに会場に来てもらう場合しか接種が難しいため、現段階では考えておりませんが、予約に係るご相談につきましては、今後も対策室で真摯に対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 なお、ヴォーリズ記念病院の個別接種の予約については、病院が毎日平日の午後1時から午後5時までの時間帯で専用の予約電話と、6月7日からは新たにウェブ予約も開始され、予約の空き状況については病院のホームページにおいて毎日更新情報が掲載されております。まだ予約可能な状況であり、例えば今日昼見ましたけれども、今日の朝9時現在では6月28日にも予約枠があったという状況でございます。
 中には、集団接種の接種日よりも早い日で病院での個別接種が受けられる場合もございますので、予約の取り直しをされておられる方がいらっしゃるのも事実でございます。どうしても少しでも早い接種を希望される方については、そういう選択肢もあるということで、相談時には情報提供しているところでございます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。本当にワクチン接種の対応については様々なご努力をいただいておりますことを感謝申し上げます。
 なかなか当局のご努力が市民の方に伝わらない部分もあると思いますので、一言、ホームページで、こういう状況だったということでご理解いただけるようにしていただけるといいかなと思います。
 それから、臨時便のシャトルバス運行についてなんですけれども、安土の方に配慮した乗り降りを1か所でも2か所でも結構ですので、行っていただけないかということについて、もう一度お尋ねいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山元議員の再問にお答えいたします。
 今回のシャトルバスの運行につきましては、先ほど初問でもお答えいたしましたとおりでございます。これまでの市の考え方を踏まえつつ、あづちマリエートまでの市民バスの運行を補完するという考え方で運行しておりますので、議員がおっしゃっていただいている内容での運行については現時点では考えてはございません。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) あと、あづちマリエートの接種は土日にも行われています。それにもかかわらず、土日は運行がなしになっています。その改善はしていただけませんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山元議員の再問にお答えをいたします。
 土日の運行につきましても、先ほどご答弁させていただきましたように、市民バスの運行の補完を目的としてシャトルバスの運行事業をしているということでございますので、土日につきましても、現時点におきましては対応していないというところでございます。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 急な対応をしていただいているんだろうなというふうに認識しておりますが、私は高齢者のワクチン接種に伴う交通手段の確保については、以前からいろんな課に相談させていただいてまいりました。ワクチン接種に関わる交通手段は、全てワクチン対策室という回答が各関係課から投げられていました。
 国も、縦割り打破に向けての取組を掲げております。また、近江八幡市もオープンガバナンスの取組の中で、まず行政職員の意識改革として横の連携協力の強化を目標とされています。コロナワクチン接種の対応に関する様々な諸課題について、各課が知恵を出し合い、協力体制をつくり、今の市民の声に耳を傾け、全庁的に取り組んでおられるのか、残念ながらその辺が見えてまいりません。
 現在の進め方についてもし移動手段のこととかございましたら、どのように現在進めようとされているのか、どのようなお考えで行っていただこうとされているのか、ちょっと市長にお考えをお聞きしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 山元議員の再問にお答え申し上げます。
 本件の交通手段の確保につきましては、議員ご指摘のように、庁内縦割り等のご批判がございまして、我々も反省しなきゃいけない部分というのは多々あろうかと思っております。この点は教訓として今後にも生かしていきたいというふうに思っておりますけども、交通手段全体についての考え方について、個別につきましては今までご説明した部分もありますけども、足りない部分についてちょっとご説明を申し上げたいと思います。
 土日のシャトルバス等につきましては、これも実は検討させていただいたんですけれども、物理的になかなか難しい。あかこんバスを補完する形で今、平日は7月の前倒しに伴って行っておりますけど、土日はあかこんバスがおりませんので、それぞれどういう地域をどういうふうに回っていくのか、それだけの量のバスを一定限られた時間内で運行するという、これが基本的に物理的に不可能だということで、ちょっとじくじたる思いではございますけども、今土日の運行はやっておりません。
 また一方、先ほど安土駅、近江八幡駅経由できないかということでございますけども、今ワクチン接種の単位が30分単位で今行っております。この30分で往復するというベースで、今シャトルで行わさせていただいております。実際の利用の状況等、お待たせすることになりますけども、これ例えば1時間で運行するということになれば、そのようなことも可能でございますので、よく利用者の状況等を踏まえながら、また考えさせていただきたいというふうに思います。
 それから、高齢者全体への考え方でございますけども、読みが甘かったといえば甘かったんですが、予想以上に、やはり最初は非常に接種をためらっておられるような状況から、急に安全だということで皆さん接種を希望されるような状況に変化していった部分もございまして、我々としては十分読み切れなかった部分もあるわけでございますけれども、基本的に、まず任意接種であると、勧奨でありますけど、任意接種であるということを前提に、まず介護が必要な方は介護サービスでまず移動していただくということを前提に私どもは考えておりました。
 今後、まだ詳細が決まりませんので、ご案内はできてないんですけれども、今後におきましては、一定集団接種のめどが立ちましたら、今後医療機関における個別接種の検討も今進めておりますし、また様々な理由でまだ接種が受けられてない方がいらっしゃいます。これは予約が難しい、もしくは途中で諦められた方とか、いろんな方がいらっしゃると思いますので、再度勧奨するとともに、今システムが実は共同調達のシステムで運用しておりまして、いわゆるウェブと電話というのを分けることができない状況だったんですけど、6月7日から電話枠とウェブ枠というのを分けて運用することが可能になりましたので、またそこらあたりの対応もきめ細かくさせていただくという機会もあろうかと思います。
 さらに、動けない方、おうちから出られない方というのもいらっしゃると思いますので、個別の往診等、また考えていくことも必要だというふうに思っております。これにつきましては政府のファイザー社製の取扱要領が最初すごく厳しかったものが、次第に緩和されていく中で可能になった方法でございますので、これも時々刻々、様々な情報が交錯する中で、なかなかこれら全ての市民の皆さんにお伝えするということがなかなか難しい部分がございますけども、できる限り情報公開しつつ、皆さんにお知らせできるような形で進めたいと思います。
 これまでなかなか、この動きの中で十分そこらがフォローできてなかった分もあろうかと思いますけども、しっかりと漏れることなく、希望する全ての方が受けられるように我々としても努力してまいりたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 様々大変な対応をしていただいていると思います。なかなか十分に100%対応できないと思いますが、ぜひ市だけではできないこと、今未曽有の災害で起きております。ですので、やはり市からいろんな意味でうまく対応をすぐにできないようでしたら、市からの地域の支え合い、助け合いという形でメッセージ発信だけでも、ぜひ協力をしてやってくださいというような市長からのメッセージがあればいいかなと思いますので、併せて要望をさせていただきます。
 それから、今高齢者から順番に若い方への接種が進み、ワクチン接種を受けた、受けてないという会話が飛び交っている状況です。今後、どんどん接種が進んでいく中で、最終的に接種を受けていない方への差別的な事象が今後発生してくるかもしれません。そのことについて当局のお考えをお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の再問にお答えいたします。
 新型コロナワクチンの接種はあくまで任意ですので、強制ではなく、接種を受けられる方がその効果と、それとまた副反応等のリスクの双方についてご理解をいただき、同意がある場合に限り接種が行われていると、こういう状況でございます。
 しかしながら、議員ご指摘のとおり、このワクチン接種が例えば体質とか持病などをお持ちの理由で断念されたり、少し様子を見られたりと、また接種を希望されなかったりという方も中にはいらっしゃるかと思います。こういった方々への差別的な扱いなどにつきまして、やはり私ども懸念するところではございます。そういった行為はやっぱりあってはならないことでございますし、市民の皆様には職場や周りの方などに接種を強要されたりとか、接種を受けていないことをもって差別扱いされたりすることのないようにお願いしたいところでございますし、本市でこれまで新型コロナウイルス感染者などに対する偏見や差別のないような啓発を行わさせていただいておりますが、同様に接種を受けられない方への差別のないように、今後市ホームページとか広報とか活用いたしまして、また啓発を行ってまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 コロナ感染症感染者の方と同様に、やはりこういう受けていない方への差別が起こらないように注視をしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
 続きまして、小・中学校における教育現場の対応について質問をさせていただきます。
 まず1点目ですが、昨今の地球温暖化による異常気象と、コロナ禍による学校生活においてマスク着用が義務づけられる中、これからの季節、熱中症などに気をつけていかなければなりません。
 各小学校において水分補給についてですが、持参が許可されている飲物がお茶と水のみ許可の学校もあれば、スポーツドリンクを許可されている学校もあるとお聞きしております。この選択は各学校に任せておられると思いますが、保護者の方からは、どうしてこうも各学校によって許可基準が異なるのかという疑問と、飲物の選択は各学校が何を基準に決められているのかについてお尋ねをいたします。
 次に、国では生理の貧困が問題視されていますが、近江八幡市の小・中学校においてそのような問題を認識されているのか、現状をお尋ねいたします。
 また、現在生理の問題について、小・中学校ではどのように相談ができる環境づくりを推進されているのか、併せてお尋ねをいたします。
 3点目、次に中学校の制服について質問をさせていただきます。
 LGBTやジェンダー平等の観点から、夏はスカート、冬はスラックスなど、女子生徒が自由に選択できるようにすることが女子生徒の今後の男女参画においての意識醸成にも役立つと考えますが、近江八幡市の現状と今後の取組についてどのようにお考えになるのか、お尋ねをいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 山元聡子ご質問の水分補給についてお答えいたします。
 1点目の各小学校によって許可基準が異なる理由ですが、飲物を含め、学校への持ち物は、約束事としてそれぞれの学校で決めます。子どもの健康面への配慮や子どもの実態、また学校評価に記された保護者の意見などを考慮し、職員会議で決めるのが一般的です。
 飲物については、コロナ禍を受けて文部科学省が通知した「熱中症事故の防止について」に基づいて、各学校で再検討し、現在の許可基準となっています。
 2点目の各小学校が何を基準に飲物の選択を決めているかについてお答えします。
 近年は熱中症予防の観点から、飲物の種類よりも水分補給のタイミングや回数に重点を置いて指導するようになりました。お茶、水のみの学校と、期間を決めてスポーツ飲料可の学校があります。どちらも活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整えています。
 例えばお茶、水のみの学校では、活動内容によって塩分タブレット等を配布して塩分補給をするなどの対応をしています。また、熱中症疑いの症状がある場合には、水分補給だけではなく適度な塩分補給が必要となりますので、保健室や職員室等に経口補水液や塩分タブレットを用意している学校もあります。
 年々気温が上昇し、熱中症の危険は高まっています。児童・生徒にとって安全・安心な学校生活となるように、水分補給を含めた健康教育の推進に努めていきますので、議員のご理解よろしくお願いします。
 続いて、山元議員ご質問の生理の貧困についてお答えします。
 1点目の生理の貧困問題への認識についてですが、各小・中学校に確認しましたところ、この問題については認識しており、教職員間で共有しています。
 現在のところ、児童・生徒、また保護者からこのことについて学校への相談はありません。
 2点目の相談ができる環境づくりについてお答えします。
 これまでから保健の授業や養護教諭による初経指導、月経指導のときなどに、困ったことがあれば身近な教職員や養護教諭に相談するように伝えています。実際に児童・生徒は、困ったことがあれば養護教諭や学級担任など話しやすい教職員に相談しています。
 また、貸出用の生理用ナプキンを保健室や女子教職員更衣室に設置し、すぐに配布できるようにするなど、各校の実情に応じて対応しており、こうした機会を通じて児童・生徒の相談にも応じています。
 今後も児童・生徒が相談しやすい環境づくりに取り組んでまいりますので、議員のご理解よろしくお願いします。
 続いて、制服についてお答えいたします。
 1点目の現状についてですが、市立4中学校それぞれで女子生徒の制服の形状は異なります。そのうち、スカートとスラックスの選択制を取り入れている学校は2校で、残りの2校はスカートのみになっています。ただし、選択制を入れる入れないにかかわらず、これまで全ての中学校において、LGBTの観点から、本人や保護者から相談がある場合は体操服登校を認めるなど、柔軟な対応をしてきました。
 2点目の今後の取組についてお答えします。
 先ほどお答えしたスラックスを導入していない学校では、スラックスの導入を検討しています。
 制服については、このLGBTへの対応のほかにも、保護者の経済的な負担など価格面の課題もあります。他市町では、学校が子どもや保護者の意見を踏まえ、制服を変更している事例もあります。
 制服は本来、学校は決めるものではありますが、教育委員会としましても、各学校と連携を図り、これらの課題解決に取り組んでいきたいと考えていますので、議員のご理解よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 制服についてですが、今スラックスを導入されているところが2校あるということで、1つの中学校では、スラックスを履く女子生徒はゼロ、そしてもう一校は、一、二名履いていらっしゃるということをお聞きしております。それ以外の女子生徒は全てスカートという状況でございます。
 女子生徒がスラックスを気軽に機能的に履くことができるように、この時期から自由に選択できるようにしていくためには、今後どのような取組が必要だと思われますでしょうか。教育長のお考えをお聞きいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 先ほども申しましたように、LGBTの観点と、それから保護者の価格の負担のことの両方の観点から、生徒指導の観点からも、学校において保護者や、それから生徒自身も含めた検討をしていくことが必要かと思います。そこには、先ほども申し上げましたように、教育委員会も連携して進めていくように考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 ぜひ、生理の貧困もそうですし、制服もそうですが、ジェンダー教育をやはりこの時期から、小学校ぐらいから行っていただけたらなというふうに思います。
 近隣の守山市や甲賀市は、早々に女子生徒のスカートとスラックスの選択制に取り組んでおられ、冬は体を冷やすことを避けることもできるので、その機能性においてスラックスの選択制には、女子生徒からはその楽さをすごく感じていると、喜びの声が寄せられているということです。
 近江八幡市も、やはり制服を作る、作らないだけではなく、やはり女子生徒はスカートという固定観念が取り払われ、TPOに合わせて自由に選択できる女子生徒のそういった意識醸成をしっかり図っていただく取組をお願いしたいと思います。ぜひ他市町に乗り遅れないようによろしくお願いいたします。
 また、水分補給についても、あと生理の貧困についてしっかりお答えいただきました。
 特に水分補給については、もう一度、保護者の方に、小まめな水分補給をなさっているという観点から、水分補給、そういった形でされている、またスポーツドリンクも期間限定でされている。また、飲み方についてもご指導をなさっていただいていると思いますので、その辺を改めて保護者の方にご説明をいただける機会があればと存じます。よろしくお願いいたします。
 それでは続きまして、日野川と立地適正化計画について質問をさせていただきます。
 今後の異常気象による集中豪雨など風水害による日野川の決壊など、日野川流域に住む地域住民の不安は非常に大きくなっております。そんな中で作成された立地適正化計画について、桐原学区西地区の第1種低層住宅専用地域の一部、篠原町のみが居住誘導地域から除外されていますが、この理由と対策をお教えください。
 また、日野川の中流部の最適計画案が今年度合意形成に向けて進められるとのことでございますが、中流部の改修工事着手の手順については、計画では令和6年から事業着手に入るとされていますが、現在下流ではJR架け替えの工事が進められようとしています。この工事が終わらないと、そこから先の上流の工事ができないとお聞きしており、JR架け替え工事完了予定が令和9年とされていることから、中流部から事業着手されると、下流にある篠原町の河川洪水の危険が増すのではないかと懸念をいたしております。
 弓削の蛇行流域を触ることについては、県立大学の准教授や、その川の由来を知る市民の方からも、非常に危険というご意見もお聞きしております。令和6年からの事業着手を進めていかれることにおいて、ぜひ下流に住む住民に対してそのあたりの安全性についても説明をしっかり行っていただいた上で、工事着手をしていただきたいと考えます。当局の見解をお聞きいたします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 山元議員の日野川と立地適正化計画についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、立地適正化計画ですが、立地適正化計画における居住誘導区域は、市街化区域内で人口減少の中にあっても、一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより、生活の利便性や公共交通等が持続的に確保するように居住を誘導すべき区域とされております。併せて、居住を誘導することが適当でないと判断される災害ハザードエリア、及び産業の振興を図るため住宅などとの混在を防止する区域を除いた範囲を居住誘導区域として設定することといたしました。
 このうち、居住を誘導することが適当でないと判断される災害ハザードエリアについては、都市再生特別措置法第81条第19号の規定において、居住誘導区域に含まないとされる土砂災害特別警戒区域、土砂災害警戒区域、急傾斜地崩壊危険区域及び、議員ご指摘のように、気候変動の影響により近年頻発、激甚化しております自然災害のうち、河川等の氾濫時にも対応するため、近江八幡市水害ハザードマップの計画規模において、浸水の深さが2メーター以上となる区域を建物の階数、避難所の現状、日野川の整備状況、立地適正化計画策定委員会地域別懇談会からの意見、関係機関との協議、本年1月に実施しましたパブリックコメントでの意見等を踏まえ、災害リスクを総合的に判断した結果、居住誘導区域に含めないことといたしました。
 なお、居住を誘導する区域には含めないことといたしましたが、生活の利便性、公共交通等が確保され、多くの方々にお住まいいただいているとのことから、この対策といたしましては、浸水災害のおそれがあることの周知を徹底して行い、住民の方への防災意識の向上を図るとともに、防災・減災対策を優先的に検討し、安全で安心できる居住環境の形成に向けた取組を進めていきたいと考えております。
 また、本計画におきましては、現在市ホームページへ掲載、6月広報にも作成を完了した旨を掲載させていただいており、今後一定の周知期間を経た後に策定、運用の開始と考えております。
 次に、日野川の最適計画案についてお答えいたします。
 日野川の最適計画案につきましては、日野川中流域の改修に先立ち、蛇行区間の改修等について、現況の流下能力の評価、改修の必要性、コントロールポイントなどの整理を行い、複数のルート案を比較検討した結果として示されたもので、今年度の予定としまして、最適なルートについての関係市町等の合意形成を経て、河道の予備設計並びに環境調査を行うこととされています。
 中流部への河川改修工事の延伸については、河川整備計画の変更を行う必要があり、令和5年を目標に進められています。令和6年度以降の予定としまして、まずは現地測量、河道詳細設計を予定されているものであり、すぐに河川改修工事に取りかかるわけではありません。河川改修につきましては、下流から上流へ向けて実施する必要があり、現在事業に取り組んでいただいております桐原橋から上流へ向けて順次工事を進めていただくことになりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 篠原町が立地適正化計画において居住誘導区域から除外されたことによる影響として、例えば篠原町から上野町地先の477号線の道路拡幅工事や篠原町内での公園や公共の建物など、さらなる整備の要望等に対応していただけなくなるなど、近辺の開発に影響はございませんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 居住誘導区域の内外や市街化調整区域を問わず、各地域が活力を持って持続できる日常生活圏の構築を図るために、様々施策を講じてまいりますので、議員ご心配いただいているような要望等の対応につきまして、居住誘導区域の内外で差が生じることはございませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 日野川の氾濫が起こったときに、日野川を渡らず、他市町を越えての避難所の確保や避難所建設は可能でしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の再問にお答えいたします。
 近年の災害の在り方から避難の考え方につきましても見直しが進んできておりまして、避難を開始するタイミングが早くなる傾向がございます。
 日野川の氾濫が起こる前に避難していただくことが重要でございまして、市対策本部といたしましても、河川の水位の状況等から、氾濫する前の段階で高齢者等避難や避難指示の情報を出させていただくことになりますので、避難所につきましては、市が指定いたします避難所に避難いただきますようお願いをいたします。
 なお、さきのご質問で、避難とは避難所へ行くことだけではなく、ご親戚や知人宅へ避難いただくことも安全を確保する方法であると申し上げましたが、このことの延長としてお取組をされている自治会さんがございますので、ご紹介させていただきますと、隣接します市町の民間施設とお話をされ、有事の際には避難先として使用させてもらう協定を締結されたという事例がございます。この協定の締結に際しましては、協定の内容等についてのご相談に乗らせていただきまして、文面をご提示させていただくなど、行政としてもお手伝いをさせていただいたところでございます。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 中流部の最適計画についても、下流から順次していただけるということで、安心させていただきました。
 ただ、居住誘導区域外になっていることに関しては、篠原町周辺を八幡西地区の拠点として位置づけられていることには変わりがないと思いますので、今後、今は居住誘導区域外にされていますが、篠原町が居住誘導地域に変更をしていただけるように、一日も早く、ハード面では日野川改修が遅れることなく少しでも前倒しに行っていただけるよう、またソフト面においては、先ほどもおっしゃっていただいている避難対策の充実というのをしっかり図っていただけるよう、私も精いっぱい活動してまいりたいと思いますので、当局におかれましても日野川流域の住民の方への細やかな状況説明であり、避難誘導の強化をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 続きまして、市の気候非常事態宣言について質問をさせていただきます。
 昨年12月議会において、桐原学区の一市民の方が気候非常事態宣言及び気候変動に対する取組を推進する請願が出され、議会で採択され、今回市としても気候非常事態宣言の上程がなされていますが、採択されましたら、この宣言を受けてどのように今後取り組んでいかれるのか、その内容とスケジュールについてお答えください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 山元議員の気候非常事態宣言についてのご質問にお答えいたします。
 今回ご決議いただけましたら、びわ湖の日の制定40周年に当たる7月1日に宣言を行う予定をしております。
 この宣言の目標としているところは、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることであり、具体的な施策につきましては、既に実施している公共交通機関の利用促進やごみ減量に向けた施策はもとより、新たな施策につきましても各課に照会を行い、環境審議会でもご意見を伺った上で、今年度末に更新を迎えます地球温暖化対策実行計画としてまとめてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 気候非常事態宣言ですが、取組内容は、できればセットで発表していただきたいという思いが私の中にあります。しかし、先に7月1日に宣言をされるのであれば、要望させていただきたいことが4点ございます。
 まず1点目が、市職員の方に、地球温暖化対策につながる市民の様々な地域活動がございますので、ぜひ全庁的に参加をしていただきたいと思います。
 2点目が、その上で広く職員と市民が交流し、話し合っていただける円卓会議などを行っていただければなと思います。
 3点目、また各学区の省エネ、脱CO2の取組について情報収集を行っていただき、今現在されている取組についてそれらの後押しになるような実行計画をよろしくお願いしたいと思います。
 さらに、現在、国・地方脱炭素実現委員会が地域脱炭素ロードマップを作成されておられます。その中で、先行して脱炭素を実現する地域を少なくとも100か所の脱炭素先行地域をつくり、2025年までに脱炭素実現の道筋をつけ、2030年度までに脱炭素を達成したいとされております。この脱炭素先行地域に近江八幡市もぜひ名乗りを上げていただきたいと思います。
 この4点を要望させていただきます。
 また、この脱炭素先行地域に名乗りを上げていただくことに関して、一言ご所見をいただきたいと思います。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 山元聡子議員の再問にお答えを申し上げます。
 まさに議員おっしゃっていただいた4点は取り組まなきゃいけないことだと思っておりますので、この100の地域に手を挙げていきたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 桐原学区も脱CO2宣言をして、地域でも宣言をされて取り組んでおられますので、ぜひ、市民レベルでなく、もっとハード面、大きな枠で、こちらの地域脱炭素ロードマップは本当にとても大きな補助金、国の積極的支援における補助金等が大きくございますので、しっかり獲得をしていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 続きまして、市庁舎建設について質問させていただきます。
 市庁舎建設のパブリックコメント期間中に、各学区における市庁舎建設基本設計案について10か所の会場で説明会が開催されましたが、市民の参加状況と市民からの様々な意見をどのように集約をされていくのか、今後の対応も含めてお教えください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山元聡子議員お尋ねの市庁舎建設についてのご質問にお答えします。
 まず、5月8日から16日にかけて実施しました市民説明会10会場での市民参加状況と市民意見の集約についてでございますが、さきの議員のご質問にもお答えしましたとおり、延べ127名のご参加があり、いただきましたご意見につきましては、市の考え方と合わせパブリックコメントの結果と同様に、市ホームページで公表させていただいているほか、広報7月号と同時に配布する新しい市庁舎タイムズでも報告させていただく予定でございます。
 次に、今後の対応についてでございますが、太陽光発電設備の設置など反映すべきご意見につきましては、可能な限り基本設計に反映をしていくとともに、市民や議員の皆様、また職員の意見については、基本設計完成後も引き続き実施設計等において検討するほか、これまでのように市庁舎整備事業の内容周知に努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) ありがとうございます。
 説明会でもたくさんの意見が出ていた中で、建物を直方体にして建設をすること、建設してほしいという市民のご提案があったと思うんですが、それを今の基本設計とともに比較検討を行っていただき、本当に市民に問うていただきたいという意見がありました。
 また、建物の向きについても、八幡山や官庁街通りに向いてほしい、再考してほしいというお声がたくさんあります。
 説明会では様々な意見が出ましたが、このご意見を賜ります、検討しますという返事をされた意見に対してのこの部分に関しての回答会を開催してほしいという市民からのお声が多くありますが、回答会といったようなものを開いていただくことはいかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 回答会というのは、現在公表させていただいております基本設計に対する市民説明会、またパブリックコメントのご意見の内容に対する市の考え方を改めて説明会を開催するという意味でお尋ねかと思いますけれども、現時点でそのような説明会は予定しておりませんでして、あくまでいただいたご意見に対する市の検討結果、また対応方針、考え方について公表させていただいております。あくまでパブリックコメントはパブリックコメントとして結果公表させていただいておりますので、今後も引き続き、市民の皆様方にはその内容がご理解いただけるよう、その内容周知に努めてまいりたいというふうに考えております。よって、説明会というものであれば、それは現時点での開催というのは予定しておりません。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) 説明会といいますか、市民の方、率直に言いますと、建物を直方体にすること、また向きを変えてほしいというご意見、そこに対してはっきりお答えをされてないので、そこの部分について検討の今後余地があるのかどうか、またそういったことに対して市民の方全員に問うてほしいという、比較検討してほしいというお声に対して、どのように対応されますでしょうか。
○議長(平井せい治君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 建物の形状、向きにつきましては、市民説明会の中でも、基本設計案とは別途資料を作成し、説明をさせていただいたところ、今山元議員ご指摘のように、その内容において納得されていない、十分理解いただいておられない方がおられるのは十分承知しております。一方で、私どもの説明内容に理解をしていただき、これでいいんではないかというようなご意見もいただいておるという状況でございます。
 そうした中で、市民の皆さんにどっちがよいのかということを問うというようなことは現時点で考えておりません。なぜなら、私どもこれまでの検討の中で、このような検討経過を踏まえて、こういうメリットがあるのでこの形状、またこの配棟をさせていただいていますという説明を市民説明会でさせていただいたものでございます。そこをご理解いただければというふうに思います。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 山元君。
◆5番(山元聡子君) 市民説明会の中ではっきりおっしゃってないというところがあって、市民の方はまだ変えられるかもしれないという思いがございますので、今までの説明会の進め方では、本当にこれで行きます、これがベストですというのがなかなか伝わってないんじゃないのかなというふうに思います。もしこの案でいかれるということであれば、やはり様々なご意見ありますので、市民の声をもっと真摯に向き合っていただけるような対応でお答えいただきたいと思います。
 これで終わります。
○議長(平井せい治君) 以上で山元聡子君の個人質問を終わります。
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